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コンクリート充填による鋼製橋脚の耐震性能の向上と2方向載荷実験

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Academic year: 2021

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土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度) 1 -197 党 紀 青 木 徹 彦

コンクリート充填による銅製橋脚の耐震性能の向上と

2

方向載荷実験

正会員 正会員 愛知工業大学 愛知工業大学 拓出 光

0

小 津 木下 学生会員 学生会員 愛知工業大学 愛知工業大学

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己三

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(c)断面図 最大加 地震 入力 地盤 橋脚 載荷 速度 波名 方向 種 類 種 類 方法 (ga1) NS -812 1方向 JMA I EW 766 コンクリ 及び2 NS 687 一ト充填 方向載 JRT E EW -673 及び無充 荷ハイ NS -557 填橋脚 ブリッ

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E EW 619 ド実験 図1実験供試体寸法 表1ハイブリッド実験計画 (b)充填

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(a)無充填 約 21N/mm2である. ハイブリッド実験では,相似率 8=4を用いる.すな わち想定実橋脚が供試体の 4倍の大きさとする.想定 橋 脚 の 上 部 質 量 は , 試 験 体 の 鉛 直 荷 重

P

から, m=1048tと算出した.想定実橋脚の岡Ij性ko=64 (kN/mm)と固有周期T=0.8(秒)は,試験体の剛性 から相似率を用いて算出し,減衰定数h=0.05,減衰係 数c=0.8(kN8/mm)となった.実験で用いる入力地震波, 橋脚および載荷方法などを表 1に示す. コンクリート無充填の橋脚の1方向および2方向ハ イブリッド実験(計9本)の結果は,すでに文献2)で公 1.はじめに 都市内の高架高速道路には,一般にトラックなどの 車両からの衝突により,橋脚の重大な損傷を防止する ために,橋脚基部にコンクリートを充填することが多 い.基部にコンクリートを充填した銅製橋脚は,兵庫 県南部地震後では,無充填橋脚より損傷が少なく,基 部鋼板の座屈が抑制され,耐震性能が向上することが 確認されている 1) 過去のコンクリート充填銅製橋脚の耐震性能に関す る研究は,水平 1方向独立載荷に基づく実験結果や解 析によるものがほとんどであり,ハイブリッド実験を 用いた研究は比較的ほとんどなく,特に水平2方向同 時載荷によるものはまだなされていないようである. 著者らは,:IE方形補剛断面銅製橋脚に対して,同じ 構成断面を有するコンクリート充填橋脚と無充填橋脚 の供試体を用い,それぞれ 1方向載荷と 2方向載荷す るハイブリッド、実験を行った.本研究では,これらの 実験で得られた結果を用い,水平 2方向地震動を受け るコンクリート充填鋼製橋脚の応答挙動と耐震性能に ついて検討を行う.

2

.

実験計画及び方法 実験で使用した供試体は,材質8M490,板幅450mm, 板厚6mmの正方形補阿箱型断面橋脚である.各板パネ ルに縦方向補剛材(リブ)を 2本ずつ配置し,鉛直方 向に基部から 900mmまではダイアブラム間隔 (a=) 225mm,それ以降は450mmのダイアブラム間隔を持 つ . 供 試 体 基 部 か ら 載 荷 点 ま で の 有 効 高 さ はh

=2400mmである.コンクリート充填および無充填橋脚 供試体の側面図,および共通的な鋼断面図を図 l(a)'-"' -(c)に 示 す . 橋 脚 の 構 成 断 面 の 幅 厚 比 パ ラ メ ー タ は Rf=0.13,細長比パラメータはλ=0.35である. 図

l

(

b

)

に示すように,コンクリートを基部に充填し た銅製橋脚の供試体の充填高さは,コンクリート充填 による断面の最大曲げ耐力が約1.5倍

(

M

y

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/

M

c

=1.

5

)

上昇するとし,下記の式により定めた.

h

c

=

h(l-Mys/M

c)

(

1

)

上記の式(1)による最適充填率は,

h

c

/

h

o

:

弓33%と考え られるが,ダイアブラム位置までコンクリートを充填 す る こ と と し , 実 際 に は 供 試 体 基 部 か ら 高 さ hc=900mmまでコンクリートを充填し,充填率は約 40%となっている.充填コンクリートの圧縮強度は, FAX: 0565・48-0030 キーワード ハイブリッド実験,コンクリート充填,鋼製橋脚 連絡先:〒 470・0392 愛 知 県 豊 田 市 八 草 町 八 千 草1247 TEL: 0565・48・812,1 -393 145

(2)

1 -197 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度) 15 10 2 n u m 5 0 組 側 ぬ 迫 M R 曜 ( も 霊 際 部 択 ム

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へ ん k q 入 門 -1方向載荷 02方向載荷 -1方向載荷 02方向載荷 Q 8 霊 饗 6

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町 入 η 1.5 81方向載荷

2方向載荷

2 6 8 10 無充填橋脚の最大応答変位 図2最大応答変位(Omax/δ。) 無充填橋脚の残留変位 図3残留変位(0γ/00) 無充填橋脚の最大荷重 図4最大荷重(Hm/Ho) 開されている.著者たちが最近行ったコンクリート充 填橋脚の 1方向および 2方向ハイブリッド実験は,文 献2)と同じ載荷方法と実験設定を用いている.

3

.

実験結果とその考察 1方向および 2方向載荷ハイブリッド実験で得られ た結果,すなわち水平2方向地震動を受けるコンクリ ート充填と無充填橋脚の最大応答変位,残留変位およ び最大荷重を図 2~4 で示す.各図中で, 1方向と水平 2方向載荷の結果をそれぞれ・印およびO印で表して いる.なお,各実験結果は,変位を降伏変位00' 荷重 を降伏荷重H。で無次元化しており,降伏変位と降伏荷 重は,あらかじめ行われた静的繰り返し実験による. コ ン ク リ ー ト を 充 填 し て い な い 橋 脚 に 対 し て , δ0=15.0mm, Ho=233kNであり,コンクリートを充填 した橋脚において, δ。=15.0mm,Ho=251kNである. 図 2~4 の対角線は,各実験の値がコンクリート充填 した場合と無充填の場合で同じであることを示して し、る. a.最大応答変位 図2で実験点はほとんど対角線の右側に位置してい る.このことより橋脚の最大応答変位は, 1方向載荷お よび2方向載荷ともに,コンクリートを充填すること により大きく低下していることがわかる.最大応答変 位の平均値はコンクリート充填橋脚で 3.800'無充填で 5.5δ。である.なお、図中のO印で示されている水平 2 方向載荷された橋脚の応答に着目すると,無充填橋脚 の最大応答変位の平均値は 6.400であるが,コンクリ ート充填橋脚の応答変位の平均値は 4δ。と減少してい る.静的繰り返し実験での,最大荷重時変位

ι

は,コ ンクリート充填および無充填の橋脚に対して,それぞ れ約4むと 2.6δ。で、ある.すなわち,コンクリートを充 填することにより,コンクリート充填橋脚の変形能力 が上昇している. b.残留変位 図3に示す残留変位に関する結果から,図中・印で 示す 1方向載荷実験では,コンクリート充填橋脚の残 留変位は平均0.52δ。であり,コンクリートを充填して いない橋脚の残留変位は平均 2.1δ。であった.すなわち コンクリート充填により,橋脚の残留変位は75%低減 された

.

2

方向載荷された場合,コンクリートを充填す ることにより橋脚の残留変位の平均値は, 3.900から 0.55むまで約 86%低減された. c.最大荷重 図 4 に示すように,コンクリート充填により,図中 ・印で示す 1方向載荷された橋脚の最大荷重の平均値 は1.6H。から 1.95H。となり,約 23%上昇した.図中

O

印で示す 2方向載荷された橋脚の最大荷重の平均値 は 1.3H。から1.65H。となり,約27%上昇した. 1方向 載荷されたコンクリート充填橋脚の最大荷重(・印)は, ほぽ一定値を示しているが,無充填橋脚の場合は多少 ぱらつきが表れている.また,

0

印で示す 2方向載荷 されたコンクリート充填と無充填橋脚の最大荷重は, 入力地震波によって1.0H。から1.8H,。まで変化している.

4

.

結論 本研究では,コンクリートを充填した銅製橋脚と無 充填橋脚の水平1方向と 2方向載荷ハイブリッド実験 の結果を用い,コンクリート充填が銅製橋脚の耐震性 能に及ぼす効果について比較的検討を行った. コンクリートを充填することにより,橋脚の強震時 応答と損傷が大幅に低減され,最大応答変位が平均約 20%減少し,残留変位は約 75%低減された.また, 1 方向と 2方向載荷における応答変位の差も少なくなっ ている.橋脚の最大荷重は コンクリートを充填する ことにより,約 23~27% 上昇したことも確認された. 参考文献: 1)森下益臣,青木徹彦,鈴木森品:コンクリート充填 円形鋼管柱の耐震性能に関する実験的研究,構造工学 論文集, Vo1.46A, pp.73・83,2000年 3月 2)党紀,中村太郎,青木徹彦,鈴木森晶:正方形断面 銅製橋脚の水平2方向載荷ハイブリッド実験,構造工 学論文集, Vo.156A, pp367・380,2010年 3月. -394 -146

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