社会教育教室
生
田
周
A Prelirninary Study on the Role of Youth(and Young Adults)to
Vitahze their Commuity
―`the PreliH
nary Survey on the Consciousness ofヽIembers of the
Tottori Youth Union'―
―Sh
i IKUTA
は じめ に 鳥取県連合青年団 と筆者 とが中心 となって結成 した「鳥取県青年問題研究会」(資料3参
照)は
, 「地域活性化 と青年の役割 に関す る研究―青年団の将来像 を探 る一」 を研究 テーマ として,1992年
4月 か ら約2年
間の調査 。研究活動 を行 な うことになった。その問題意識 と調査 目的 は末尾の資料 1および資料2を参照願 いたいが,具
体的には,図
1に見 られるような,団
員数 の減少 とい う組織 の存在 を揺 るがす事態の背景 を探 り,適
切 な処方箋 を提示す ることにある。 今回は,そ
の前段階 として,筆
者が1992年 1月 に実施 した「青年団員 の意識動 向に関す る予備調 査」 を素材 にしなが ら,各
種 の青年調査で明 らかになって きている点について言及 し,青
年調査の 課題 と方法 を整理す ることを目的 とす る。 第1章
青 年 調 査 の課 題 と方 法1.青
年意識論の概要 青年 を表す言葉 として,モ
ラ トリアム世代 (小此木啓吾),表
現主義人間 (千石保),マ
ニ ュアル 人間な ど様々な規定がされている。その視点 は,教
育社会学的 (松原治郎,柴
野 昌山,深
谷 昌志), 社会学的 (真田是),教
育心理学的 (久世敏雄,西
平直喜,秋
葉秀則,宮
川智彰,カロ藤隆勝),臨
床 心理学・精神分析学的 (稲村博,土
居健郎,河
合隼男),社
会教育的 (宮原誠―,小
川利夫,小
林平 造),歴
史的 。青年運動史的 (竹内真―,中
原学)で
あつた りする。 しか し,共
通点 は多い。つ まり,「消費」社会 との関わ り,「学習」意欲 。「学習」歴 との関わ り, 各種 レベルでの集団「参加」経験 との関わ り,「自立」及 び自我形成 との関わ りとい う4つ
の問題 の 相互関連が聞われているといえる。「消費」の側面以外 は,松
原治郎の意識構造 の3つ
の側面 と対応 する部分があるか もしれない。「学習」の側面 は,認
知的側面 (cognitive aspect)す なわち「環境生田周二 :地域活性化 と青年の役割に関する予備的考察 図1鳥取県連合青年団員数の変遷
︲
5
0
0
0
蜘
蜘
蜘
︲
・
0
0
0
蜘
幽
帥
7
0
0
0
6
0
0
0
剛
枷
剛
Ⅷ
蜘
0
団 員 教 ︵ 人 ︶熊 櫂
T粋
6仰
警
.些
阻
9∬v
1翠01輩 91撃 01撃 11翠31撃 41翠 51撃 71翠81Y0
響
0欅2督4望5督6攣7欅9翠
o翠
1 .1'T T十 十 十 十 子 (牛 牛 午 年 多 年 年 年 年 (鳥取県教育委員会「社会教育5ケ年の歩みど1963年 、鳥取県教育委員会F社会教育20年誌』1970年、鳥取県教育委員会F子ども会 と青年回J1971年 、 及 び鳥取県教育委員会「在学青年 ,勤 労青年の地域活動に関する調査報告書Jな年護 よ万; マ い テレ`御ヽ,^,一ネ お J‐ ロムこ周す凹Jエフ `I十、 か らの情報 を認知」す るものであ り,集
団「参加」の側面 は,情
動的側面 (affect e aspect)す な わち「環境か らの刺激 に対 して どう感 じ」意欲 を高めるか,「自立」の側面 は,そ
れ ら二 つの面 を受 けた評価的側面 (evaluative aspect)す なわち「環境か らの束J激に対 して,そ
れ を評価」(りし行動 化す る側面 と言 える。 まず,こ
れ ら3つの側面 に影響 を与 えている「消費」の側面 に目を向けてみ ることにす る。 現代 の青年たちは,60年
代 の高度経済成長以降,大
量消費か ら多品種選択的消費への変化 はある ものの,消
費が煽 られ る生活 にひた り,その消費社会の中で世代性②を有 してお り,当
然,自我形成 に大 きな影響 を及 ばしている。 また,そ
うした世代性 を有す る青年 にとって,学
習 。教育 のあ り方, 参加 のあ り方 も「成人 になる」上で,大
きな意味 を持 っているが,そ
れ らも「消費」 との関わ りで 変容 を迫 られている。 まず,今
日の世代性であるが,大
平健 は,今
日の「『消費す る大衆』の社会」は 〈モ ノ〉を所有・ 消費す ることによって「個性」 を表現す る「〈モノ語 り〉の人 び とを産む社会」①だ としている。 つ まり,「自分 らしさ」「個性化」「感性重視」とい う言葉 は,大
衆化 した消費社会 の中で は,唯
―, 他人 との「差異化」を図る道なのである。 こうした傾向を千石保 は表現主義 (Expressism)と
呼 称 している。この表現主義人間 は,「儒教やプロテスタンテ ィズムでいう『努力』『自己犠牲』『畜積』 に対応 した,『消費』『遊 び』『自己主張』を哲学 として持 って」K41ぉり,彼
らは,「豊か さを所与 の も の と受取 り,最
低限の役割 と同一化 し,表
現 における差異性 に腐心する」eの
である。しか しその「新 しい文化 は,こ
の意味で は『飾 りの文化』『外形文化」であって『内面文化』で もなければ『内省文 化』で もない」。)と千石 は言い切 っている。つ ま り,表
現主義人間の文化 は,「カウンターカルチャ この本質 を持 ってお ら」0な
いのである。 つ まり,彼
らは,価
値 の相対化 の中で,「ドリフ ト」t8jする存在 に過 ぎず,結
果的 には,選
択基準が他者 に左右 され,「自由か らの逃走」19Jとい う事態が生 じている。 その様子 を女子大生たちの占い ブームにルポした
,お
ぐちかお りは『現代少女考』(朱鷺書房1991年 )の
中で次のように述べてい る。 「彼女たちは救済者 を求めているのだ。 どうしていいかわか らない状態か ら救 って くれ る人, 方向を示 して くれ る人 を求 めているのだ。生年月 日か ら割 り出す相性 や運命,手
相や人相 はきつ かけにすぎない。 大学進学 まで は,偏
差値 とい う道 しるべがあった。反発 を感 じなが らも,偏
差値 は大切 な指標 だった。だけど将来や恋愛 に偏差値 はない。 そして答 えを自分 自身で見つけることがで きない。 占い館 に集 まって来 るのは,さ
まよえる小羊たちなのだ。」(182-183頁) 見田宗介 も,そ
うした現代青年の「宗教」意識 の背後 にある2つの要因 として,「『母 なる現実』 への依存」 と「近代合理性への飽和」 を指摘 し,70年
代末以降の青年層の基礎的な世界像 として次 の点 を述べている。 「 自分たち自身が とくべつに何かの行動 をしな くとも,
この現実の世界 とい うものは,彼
らに満 足 し得 る環境 を用意 して くれるだろうし,現
にそのようにして くれているとい うイメージ」 と, 「わか らない ことには解答 を与 え,生
き方には方向を示 し,か
なわぬ願 いをさえもききとどけて くれ るだろうものの,必
ず存在するはずの世界である。」(1の 中原学 も,今
日の青年の意識や行動 に見 られ る特徴や傾 向 として,「消費」的傾向 と関わつて次の 点 を指摘 している。 (1)社会や将来 の問題への無関心 と結びついた (現在 の)個
人 (生活)志
向。 (2)現状 に対す る満足感 の増大,現
状維持志向。保守化,批
判的意識の後退。 (3)深刻な問題への正面か ら取 り組 む ことの回避 と結び付 いた「軽 さ」志向。 (4)理性的な思考 の回避 と結び付 いた感性の肥大化,非
合理的な ものへの志向(1う。 さらに中原 は,次
のように述べて,自
我の物象イビ1うとも言 える問題状況 を提示 している。 「今 日の青年の『個人』意識 には,そ
れが確固 とした ものであるために不可欠な,社
会的政治的 主体 としての自覚がない,あ
るいは弱い。『個人』が経済行為 の主体 としての『個人』,そ
れ も消 費者 として矮小化 されている。 これ は,『個人』意識が高度経済成長の もとでの異常 に急激 な商品 経済の拡大 に促 されて進んだ とい うことの反映で しょう。」(10-方
,こ
の表現主義人間を,情
報化社会の時代=個
性 の生産力 の時代 の申し子 としてよ り積極的 にとらえる見方 もある。望田幸男 。大西広 は,「より重要 になっている労働能力 は,単
なる理性的な もの というよ り,個
人 と感性,セ
ンスの領域 に属す るものだ と言われる」(1。とい う観点 を出 してい る。 しか しまた,次
の点 を重視 している。 「 この『個性』 と『感性』は『消費』の局面でのみ『差異』 として活か され る限 りで は単 なる『自 己表現』に とどまる。 しか し,そ
れが『仕事』の中で活か され るに至 る時,『自己実現』とい うべ きより積極的な人間活動 となる。」。け この仕事 。職業 と自己実現 との関わ り,「参加」感 との関連 の重要性 は,千
石や中原 も指摘 してい る。 しか し,そ
の自己実現 をす る上で,自
らの内発的な欲求や行動意欲が どのように形成 されてい く のか は重要 な観点である。松原 は,い
ま社会 に必要な こととして,第
一 に,表
現主義人間の「青年 たちが持 っている豊かな情動的エネルギーを有効 に組 み込 む ような組織態勢」,すなわちプロジェク ト・ チームのように参加感が得 られ る「情動的エネルギー を豊かに育てるような組織が必要」(10と376
生田周二 :地域活性化 と青年の役割に関する予備的考察 し,第
二 に,「豊富 な情報 を与 えることによって,客
観的認知 の視野 を広めることが必要」。つだ とし, 第二 に,「評価的態度 を伸 ばすために,青
年に対 して,積
極的 に社会 の中での役割遂行 を期待 し,実
行 して もらうべ き」(1のだ としている。つ まり ,「集団的雰囲気の醸成」,「情報」提供,「役割」を確 保で きる場の存在が「変動社会 における青少年指導に必要」(10だと述べている。 こうした「参加」「学習」「 自立」に関する側面の重要性 については,カロ藤隆勝が,現
代青年の自 己 と社会の非連続 について,「家庭 における過保護,受験戦争,教育 にお ける学習 と人間形成の離反, 児童期か らの遊 びや社会参加 の体験 の不足 などが関係 している」 と述べた中で,次
のように指摘 し ている。 「家庭 はもっぱ ら緊張解消の場,消
費 の場 とな り,子
供 の手伝 いは減少 し,家
庭生活の中で役割 分担や責任 を自覚 させ る場 はます ます少な くな りつつある。中,高
校生が社会 と接触するのは, 主に新聞,テ
レビな どのマス・ コ ミを通 してであ り,自
己 と社会 との関係 を現実の生活 を通 して 体験する機会 はきわめて少ない。 青少年 を囲む この ような状況が彼 らの正当な社会的関心の発達 を阻む結果 になっているとみ ら れ る。私生活への傾斜 を否定的にのみ とらえる必要 はないが,私
生活の世界 に埋没せずに,私
的 欲求の充足,い
いかえれ ば自己愛 を基盤 としなが らそれを人間愛 にまで高め,純
化 して,対
他者, 対社会 に広 げてい くことの可能性 を探 ることが,青
少年教育 に とって大切 と思われ る。や はり, 家庭,学
校,社
会 における青少年の具体的な生活 を通 して,他
者や社会 とのかかわ りの中で生 き てい く存在であることを,自
覚 させ るようなはた らきか けが重要であろう。 そのためには,学
校教育 とともに,社
会教育 の充実 を図 る必要がある。地域社会 における青少 年のスポーツ活動,芸
術活動,奉
仕活動 などが,自
主的に,か
つ 日常的に行 われ るようになれば, 定型化 された学校教育 の中で は満たされない青少年の興味 。関心が満たされ,社
会的視野 も広が るであろう。 また,青
少年が地域社会形成の諸活動 に積極的 に参加す る状況がつ くられてい くも の と期待 され る。」(1" 以上,見
て きたように,消
費社会 の中で,単
に くモノ〉 の消費 。所有 によって得 られる差異化=
「個性化」 を超 えて,社
会や集団 とコ ミッ トしなが ら,自
分な りの情報選択能力 を身 につけ,自
立 した個人 として,「消費」社会 を対象化することによる個性化 をどのように実現す るのかが大 きな問 題である。 この点 は,フ
ロムの「持つ ことかあることか」“tO have or tO be"の 問題 とも通 じている。 本論で は
,そ
の試論 として,「学習」の側面,「参加」の側面,「自立」の側面がそ うした問題 を考 える手立て となることを指摘 した。 しか し,そ
れぞれの関連,有
機的連関については今後深めてい くべ き問題 は多い。 次 に,具
体的 にそうした理論的問題 をより鮮明 にす るために,鳥
取県 と全国各地 の青年 (団)調
査の概要 について述べてみたい。2.全
国の青年 (団)意
識調査の状況 この節で は,全
国の青年団関係で実施 された調査 に関す る概要 について述べ る。 1986年 10月に日本青年団協議会・全国市町村実態調査 (1,286市町村,63.1%回
収)が
行 なわれた が,北
海道青年団体協議会 (道青協,総
団員数11,280人)は
,そ
の結果 に分析・検討 を加 え,市
町 村の活動状況,団
員勧誘,他
団体・ 関係機関 との連携の様子,事
例 レポー ト「穂別町における青年 議会 の運営 と今後」,「標茶町農業青年会議 について」,「在学青年への取 り組 み―栗沢町」 を掲載 した『地域 に生 きる仲間たち―市町村実態調査報告書―』(1987年
)を
発行 してい る。 1989年には,日
本青年館・ 青年団研究所が中心 とな り,全
国約2,500万の青年か ら3,780人 を対象 に, 8月
∼9月にか けて郵送調査が実施 され,翌
年1990年に日本青年館編 『青年問題基本統計報告 書∼青年 によるふ るさと創生活動 に関す る調査・ 研究∼』 としてまとめ られた。 この全国調査 の目的 は, 「全国の15歳か ら29歳までの青年 に対 して,地
域関係事項 を中心 とする生活意識 を尋ね,豊
か な地域生活 を築 き送 るのに必要 とされ る諸要因 を解析 。研究す る。」 である。 また,そ
の標本 の設定 は,層
化無作為2段
抽 出法 により,全
国の自治体か ら都市規模及び 産業特性 によって9調
査地点 (大都市1,中
都市3,市
部3,郡
部2)を
抽出 し,次
に各調査地点 か ら均等 に420人ずつ抽 出 とい うものであった。 なお,有
効回答率 は33.33%に
とどまった。 調査内容 は, 4調
査事項・45調査項 目で,以
下のような ものであつた。1.基
本属性:性別,年
齢,婚
姻,住
居,在
学,学
歴,職
業,住
歴2.青
年 と成育家庭 小学生時代 の生活体験 :年長者 との交流,同
年者 との交流,自
然 との交流,地
域催 し物への参 加,各
種 の塾通い 小学生時代 の集団体験 :少 年団体活動への参加 中学生時代 の集団体験 :クラプ活動等への参加 最近3年
間の生活体験 :各 種講演会 の視聴,合
宿・ 旅行 の体験,地
域催 し物への参加,公
共施 設の利用,公
的事業への参加3.青
年 と仲間集団 親友関係 の有無 と所在:親友 の有無,親
友 の所在 「青年」期 の自己規定 :「 青年」期 の下限,「青年」期の上限 個人 と仲間の相関関係:役割分担への志向,仲
間交流への志向,本
音交流への志向,内
輪交流 への志向,個
人生活への志向,一
人勝手への志向,共
同活動への志向,自
己主張へ の志向 集団活動 をめ ぐる問題 :集団活動 の有無,集
団活動の種類,集
団活動 の利点,集
団活動 の支障4.青
年 と地域社会 青年 と近隣社会の関係 :隣近所 とのつ きあい 青年 と地域の相関関係 :現住地域への志向,地
域成育への志向,意
見表明への志向,青
年理解 への志向,世
代学習への志向,地
域居住への志向,地
域活動への志向,責
任回避へ の志向 調査結果か ら,2つ
の論点が提起 されている。一つ は,「青年期 における地域意識 や地域関心のあ り方がその幼少年期 における地域生活 の過 ごし方 と,か
な りの程度 プラスの相関関係 を持 っている のではないか」,「つ まり,幼
少期 に地域生活 に とけ込 んでいた青年 は,青
年期 にいたって も地域意 識や地域関心が高い」 という点である。 第二 には;「総 じて今 日の青年たちは,少
な くとも潜在意識の次元では,地
域で他世代 との交流の 機会 を求 めている」 とい う点である。 そして結論的に述べ られているのは,「青年たちの要求や意欲 の引 き出 しようによつては,青
年た ちが地域役割 の一端 を担 ってい く可能性 は十分 にあると思われる。問題 は,青
年 たちのそうした要 求や意欲 の引 き出 し方,お
よび青年 たち と大人たち とのつ きあい方 (青年たちへの大人 の助言のあ378
生田周二:地域活性化と青年の役割に関する予備的考察 り方)で
あろう。」90というポイン トである。 次 に,1990年
9月20日∼10月 20日に熊本県青年会館が中心 となって実施 された調査 は,翌
年1991 年『熊本県青年問題研究会 第2次
報告書』 にまとめ られている。 調査 目的 は, 「県下青年団を対象 に,団
員 な らびに組織 に関す る調査 を行い,青
年団の全体像 を把握す るとと もに,そ
れ を基 に,青
年団組織 の発展 を目指 しての対策 を確立 してい くこと」 とされ,熊
本県下青年団実態調査 (青年団20都市青年団 と130町村校 区団)を始 め とす る3つの調査 が行 なわれ,特
に,青
年 と青年団員 の意識 について次のような結果が得 られた。1)宇
土市青年 の団体活動意識調査 (18∼ 25才の各年代男女各20名ずつ無作為抽 出,計
360名): 回収率63.2%
1.「入団 しようと思 った ことがない」66.9%
2。 「誘 いがない」「入団方法がわか らない」は本当の理由か。誘いがあれば入 るとは限 らない。3.青
年団が「必要」35.1%,「
必要でない」56.8%
4。「悩 みの相談相手」第2位
両親 5。 「団体 の経験」のない人が多い6.青
年団活動 をすると「時間がな くなる」「束縛 され る」 と見ている2)宇
土市青年団員意識調査 (宇土市青年団全団員60名):回
収率48.2%
1.回
収率50%未
満 :問 題意識が低 い,全
体 の回答傾向 も見通 しの暗い雰囲気 2。「入団後 の感想」様々3.レ
ク リエーシ ョンが好評 4。「入団 して よかったこと」回答が抽象的 5。 「団員が限 られた人 のため向上 していかない」25%…
大 きな問題 6。 「会社員が多 く,活
動 しにヽい」 という意見が上がっている 7.「活動 に満足」が少ない8.少
数だが,「青年団が必要だ と思わない」がいる 以上 の結果 は,青
年団自体 に魅力がな く,活
気が感 じられない,そ
のため青年団の必要性す ら間 われ るとい う深刻 な内容 となっている。 日本青年館調査 を参考 に実施 された,福
井県武生市 の青年の生活意識調査 (期間 :1991年 1月 7 日∼31日)は
,16∼
29歳の男女青年の中か ら年齢・ 性別・ 地域 を考慮 して均等 に抽 出された1000名 を対象 としている。回収率 は27.4%と低 い。 その結果 をまとめた福井県婦人青年会館・武生市教育 委員会『青年の生活意識調査―武生 の青年の実態 をさ ぐる一』(1991年発行)によれ ば,そ
の特徴 は 次のように整理 されている。 (1)特徴1.回
答者 の学歴が高い2.学
生 を除いては職業 も定着 している青年が多い3.継
世代居住の青年が多い4.近
隣の人々 と挨拶 を交わ し,交
際す る青年が多い ことも特色5.友
を求 め,親
友 に恵 まれている青年が多い反面 6。 団体・ グループ活動で は,
リーダー となって苦労す るより,人
にしたが っていた方が気楽 で良い という責任回避型青年が多い7.
しか し,孤
立 は望 まない8,議
論 は徹底的にたたかわ したい9.気
の合 つた友 を求 めたい とす る,青
年 らしさも示す 10。 青年が仲間 と共 に活動 しその成果 を挙 げた喜びを求 める等 も,青
年集団活動の将来 を予見 で きるもの11.青
年 らし く,自
己の意見 をあ くまで主張 したい とす る反面,青
年 自身の反省か ら,12.大
人か らもっ と学 びたい とす る謙虚 さも持 ち合わせ,13.早
く大人への脱皮 をはか りたい とす る青年 も多い14.地
域 に愛着 を持 ち,将
来 ともこの地域 に生 きようとす る青年が多 く,青
年の地域離れがッい 配 されている昨今 の風潮 を打 ち消す ものである15.地
域活動 には消極的な一面 もあ り,矛
盾 を感 じさせ る16.集
団の種類 において は,興
味 を生かそうとす る活動が断然 トップを占める17.活
動 の利点 は友人が得 られるが最 も多 く,そ
の反面障害 としては,181時
間がない,束
縛 され るのが嫌 となってお り,時
代 を反映 して経済的なことは5位
となっ ている (2)将来への展望1.地
域 に生 きようとす る意欲 も強 く2.更
にそ こで友 を求 め,物
事 を成 し遂 げる喜 びを持 っているけれ ど,社
会情勢の変化 に伴 い,3.集
団活動 に意欲 と関心 のある青年 もあるが悩 む青年 も多 く,4.積
極的 に活動 に参加 す る者 と,消
極的な者 とに分かれ,前
者 は悩みなが らも活動 に参加 し, 後者 は無関心,無
関係 と両極端 に分かれている5.青
年 の今後 に望 む事 としては青年が互 いに手 を組 み,地
域活性化 のエネルギー としての役 割 を果た して くれ ること 以上か ら,地
域 には愛着 を感 じるが,従
来の地域活動・ 集団活動 には満たされない ものを感 じて いる青年層がかな りあ り,彼
らに どうい う出番 を期待 し,地
域社会 の中でそれを作 り上 げてい くの かが,大
きな問題 として横 たわつている。 最後 に,栃
木県青年会館青年活動研究室 を中心 に進 め られた「栃木県 における青年の意識 と実態 調査」(期間 :1991年 3月15日送付, 3/25督
促状,締
切3月末)の
調査 目的 は, 「栃木県 に在住す る18才か ら29才の青年に対 して,団
体活動 の実態や意識 と,仕
事,友
人関係, 地域及 び社会等 についての生活意識 と生活実態 をたずね,本
県における地域青年団体活動の課題 と可能性 を探 り,そ
の活性化 のために必要 とされ る諸要因 を解析 。研究するもの」。1) であ り,調
査対象 を「累進割 当法」により「18才か ら29才の青年28万4千
人 の1%に
あたる2,844人 の標本 を各市町村 の対象人 口比 によって割 り振」 り無作為抽 出 した ものであった。郵送調査法 のた め,回
収率 は24.2%と低 い。 調査結果 について は,次
のように分析 されている。 (1)生活像1. 8割
が親 と同居, 7割
が長男 。長女一家庭生活一2.半
数 は高校 まで一学歴一3.恵
まれた十代,悩
める二十代前半一職業生活一4.男
はごろ寝,女
はシ ョッピングー休 日の過 ごし方―1 380
生田周二:地域活性化と青年の役割に関する予備的考察 5。「親友」3人
,「恋人」 はいない一友人 と恋人一1
鬱)生活意識1.年
齢別性別であま り違いのない生活意識 2.“うす―い"か ,人
間関係 3.「まあ,好
き」「 まあ,知
ってる」で「住 んでい く」地域4.不
満 はある,で
もどうす るのP日本 の社会5.ス
ポー ツや趣味,そ
れに友人一それ は集団活動でな く “生 きがい"と
して6.目
標 はもちろん「幸せな家庭」7.悩
みな き1/4の
青春 (3)集団活動の可能性 ここでは,地
域 に対す る意識 と集団活動経験が大 きな相関があることが指摘 されている。 「地域 に基盤 を持つ青年団 はもちろんの ことサークル に所属す る若者たちにおいても,将
来 もず つ とこの地 に住 んでい く根強 さ・ 力強 さが感 じられ ました。…… このような集団活動 に係わることによって出る差 こそ,そ
の集団の存在意義であ り,大
きなセ ールスポイ ン トであることは間違いあ りません。」¢り 以上 のように全国各地 の調査の中で も,地
域 に対 す る意識 と青年団体活動 との関わ りの強 さと間 題点が再強調 されているのが特徴である。3.鳥
取県における青年 (団)意
識調査の変遷 管見 の限 りで は,鳥
取県において戦後最 も早 く行 なわれた青年 に関す る意識動向 。実態調査 は, 鳥取県青年問題研究委員会『昭和36年度 青年の生活 と実態』(1962年発行)で
ある。その問題意識 は次の通 りである。 「農業構造改善,所
得均衡 とい う言葉 は今や農民 はもちろん,農
家 に関係 ある人たちに とっての 相言葉 とな り,農
村 の姿 は大 き く変 ろうとしている。 農村 を主たる存立 の基盤 とし,そ
こにおける青年 をもって構成 されている青年団 も当然大 きな 影響 を受 け,団
員の減少組織活動の減退等々深刻な問題が次々 と出て来ている。 こうして青年団の基盤が根底 か らゆれ動いているとき,こ
れ までの歴史 と組織活動 を正 し くと らえたその上 に立 った新 しい青年団のあ り方,組
織活動 の方向 を見いだす には,た
だ単 にムー ド 的に現実 を見,感
覚的にとらえるだけでな く,厳
しい現実 をあ らゆる角度か ら客観的 に科学的に 調査す ることが必要」(1頁
)。 この調査の対象地域 は,都
市近郊農村である鳥取市美穂地 区 と倉吉市小鴨地 区の2地
区である。 この2地
区に対 して,地
域実態調査,青
年の生活調査 (美穂地 区34人,小
鴨地区133人対象),青
年 の組織調査 (美穂地 区34人,小
鴨地区133人対象),部
落 にお ける意識調査 (世帯主261人対象)の
4 種類 の調査が行 なわれた。その内,青
年の生活 と青年の組織 に関す る調査 の概要 は次の通 りである。 (1)青年の生活1.収
入 と小遣 い, 2.ど
んな生 き方をしたいか, 3.余
暇 をどう使 っているか, 4.現
在 の生 活 について, 5。 生活の苦 しい理由, 6.現
在 の仕事 に満足 しているか, 7。 現在の職業でやむ をえん, 8。 他 の仕事 に変わ りたい, 9.条
件が変わればや りたい,10.職
場 の規模:82%が
勤 めに出ているが,そ
の80%の
青年 は中小零細企業,■
.勤
めに出る気 になった理由,12.職
場 の 経験:職場への定着性 は増大 しつつある,13。 今の職場 を選 んだわけ:職場選択 における諦 め型と積極型
,14.職
場 の不満 :最大 の不満 は低賃金,不
十分な労務管理,15。 現在 の職業 の将来性: 現在 の職場への定着性 の増大,16。 選挙 の時 どんな人 を選ぶか,17.
どんな政治 を望むか 惨)青年の組織1.所
属 している団体:在村青年 の過半数 は青年団に加入 していない,労
働組合への加入者 も以 外 に少 ない,そ
の他の団体への加入者 の凋落2.ど
んな組織が必要か:青年が求 めているものは社会 をよ くした り生活 を高める組織3.青
年団に加入 しない又 は参加で きない理 由 青年団の活動内容 の曖昧性,本
人 の事情=仕
事 の両立不可能,時
間的な余裕がない4.ど
うすれば青年団が活発 になると思 うか 「 レク リエー ションや生活 を向上 させ る活動 を加味 しなが ら文化活動 に最 も重点 をおいた活 動」 「必ず しも地域や団員数 にこだわ ることはな く,し
たがって団員 の年齢 を引 き上 げる必要 も ないのであって,少
人数で もグループ制で重点的,弾
力的に活動すればよい」99 5。 青年団活動が不振 になった理 由 :原 因 は離村 と勤め人 の激増 6。 部落 (地区)と
青年団 :あ まりうま くいっていない協力関係7.青
年団の政治社会活動:議論 は活発 に出 るが中々 まとまらず,両
極端 を嫌 う傾 向 以上 のように,高
度経済成長政策 。農業構造改善 という産業構造 の大幅な変容 の中で,青
年の生 活が鳥取 において も変化 し始 め,そ
の中で青年団活動 も変化 を求め られ るようになった姿が見て取 れる。 次 に,1971年
にまとめられた鳥取県教育委員会 『子 ども会 と青年団…その現状 と問題点…』 は, 鳥取県青少年教育調査指導委員 の協力 による1970年度の子 ども会,青
年団の現状調査である。青年 に係わる調査項 目は,以
下 の通 りである。I
青年団員数の状況1.団
員数の現状 :4,155人 (男2,556人,女
1,599人), 2.年
令別・′陛別 の状況 :年令別 の性別 加入率H
団体構成員の職業 について1.職
業分野 :市 町村 の産業別男女数,郡
市別就業率,産
業別 の男女別割合,産
業別 の性別年令 別割合 Ⅲ 学歴別構成 について1.学
歴別団員数, 2.性
別・ 学歴別状況, 3。 学歴別 の年齢構成, 4.都
市別・ 学歴別構成 Ⅳ 役員構成 と経費状況1.青
年団役員の現状, 2.役
員の在任期間, 3.役
員の選出方法,学
歴, 4.青
年団の利用施 設 。設備 と経費, 5。 青年学級 と青年団活動 1970年段階で は,高
校進学率 は85%で
,青
年団における中卒者 の占める割合 も16.5%と, 3年
前 より約10%減
となっている。このように,高
校進学者の増大 も,青
年団員減少 の一因 となっている。 また,高
校卒業後,就
職 した初期 は,「団体活動への関心 よりも,職
場への適応 に追われているので はないか」という分析や,「高等学校卒業直後 に青年団加入へのPR不
足」?0も指摘 されている。 こ の時点で まで は,青
年 (団員)は
,15歳
か ら25歳もし くはそれ以上 の30歳程度 まで と設定 されてい る。 これに対 して1979年か らほぼ5年
毎 に実施 される鳥取県「青少年育成 に関す る意識調査」で は,382
生田周二:地域活性化と青年の役割に関する予備的考察 高校生 と青年 とが分 けられ,青
年 は18才以上26才未満 とされている。 その背景 には70年代 中頃 に高 校が準義務的存在 (進学率90%以
上)と
なった ことが考 えられる。 ところで,こ
の調査 は,中
。高 校生,青
年,成
人 をそれぞれ調査対象 にし,表
1の要領で実施 されている。1981年に発行 された鳥 取県総務部婦人青少年室編 『青少年 。大人 の意識』で は,調
査のね らい として次の点が挙 げ られて いる。 「最近 の社会のめまぐるしい変動 と経済の飛躍的発展 は,価
値観 の多様化 と余暇 の増大 を来 し, 反面,人
間性の喪失や社会連帯意識 の希薄化等の好 ましくない社会現象 を生 じ,こ
れ らが青少年 の意識や行動 に反映 し,数
多 くの問題 を引 き起 こしている。 このような社会情勢の中で,現
代 の青少年の意識 とこれを取 り巻 く,成
人 の青少年 に対 する意 識等 について,そ
の実態 をは握 して,今
後 の青少年の健全育成 に資す ることとする。」(5頁
) 表1
鳥取県「青少年育成に関する意識調査」の変遷 (調査対象:青年のみ記載) 第1回
第2回
第3回
調査時期 1979年10月 15日∼10月 25日 1985年2月 1日 ∼ 2月14日 1990年 7月 1日 ∼ 7月14日 調査対 象 15市 町村各70名,計
1050名 14市 町村各60名,計
840名 14市 町付計875名 回 収 率 84.3% 93.9% 91.2%3回
を通 じて若干 の変化 はあるが,青
年 に対す る主な質問項 目 (第3回
目調査)は
以下の通 りで ある。 (D関心事や悩み:興味・ 関心事,悩
み,悩
みの相談相手 (2)友人関係:友人 の有無,行
動 の主ThTL (3)家族関係 :親との同居,親
の老後 の世話,男
女の役割観,家
庭 で受 けた しつけの評価 (4)地域社会 :地 域社会 の良 さの評価,地
域活動等 (5)行動 についての考 え方 二人 としての生 き方,遊
び,異
性交際の許容度,性
とマスコ ミや結婚 観,非
行 の判定度,非
行 の原因観 と防止策 (6)学校教育および職業観:教科指導以外で学校 に望むこと,学
歴観,学
校 の成績観,職
業選択 の視点 (7)青年の役割:役割観,被
期待感,青
年への成人 の期待 と青年の被期待感,周
囲か らの期待 の 受 けとめ方,若
い うちにやってお くべ きこと そして,青
年の意識動向のまとめ として,第
2回
目の調査結果報告書である鳥取県総務部青少年 婦人課編 『青少年・ 大人 の意識』(1986年発行)で
は次の点が挙 げられた。1.自
動車への関心増 とレジャー志向2.相
談相手 として増 えた近親者3.多
いのんび り志向 と諦 め否定4.増
えた親 との同居や扶養の受 け入れ志向5.解
放 に向かって進 む性意識6.低
い少年非行 の判定度7.地
域活動離れの傾向 と地域か ら離れ きっていない役割観や被期待感 特 に最後 の点 に関 しては,次
のように述べ られている。 「地域活動離れを起 こしているはずの青年の被期待感の方が成人の期待 を上回る率で,地
域活動を役割 として とらえ
,ま
た周囲か らも期待 されているととらえている。成人 の意識 の中にある, 地域活動への要望 と青年への役割期待 との間のずれが,青
年たちの地域活動への関心や実際参加 に,何
らかの影響 を与 えているとみ られ る。 青年のために,地
域活動がで きる場 と機会 とそ して承認 と信頼 を与 えることが今後 の課題 の一 つ とな ろう。」12rol この点 に関 して,第
3回
日の調査結果報告書,鳥
取県企画部青少年婦人課編 『青少年 。大人 の意 識』(1991年発行)で
は更 に深刻 にとらえられてい る。青年の6割
が地域活動 に「参加 した ものがな い」 と回答 した ことを受 けて,地
域活動離れの傾 向に拍車 と特徴づ けられ,次
のようにコメン トさ れている。 「青年の地域活動離れ は,産
業構造 の変化や価値観 の多様化,さ
らに連帯感 の希薄化等社会 の変 化 に伴 い,多
少の減少 は予測 されたが,あ
ま りに も極端 な落 ち込みを見 ると,活
力 ある地域づ く りの推進上放置で きない。今後 の課題 として,徹
底 した研究や討論が必要に思われ る。」。ω この問題 を考 える手掛か りになるのが,地域への愛着度 と地域活動への参加状況 との相関である。 同 じ『青少年 。大人 の意識』では次のように分析 されている。 「青年で は,特
に相関が顕著で,『ずっ と住 んでいたい』及び『一度他の土地 に出て,ま
た ここへ 帰 って住みたい』 と考 えている青年 ほど,『奉仕』『祭 りの行事』『青年団体』『スポーツ』 に多 く 参加 し,『他 の土地 に住 みたい』『どこで もよい』 と思っている青年 ほ ど地域活動 に『参加 す るも のはない』 と判断 している。」。つ こうした指摘 は,先
の日本青年館 を始 め とす る各地の調査分析 と相通ずるものがある。 第2章
「青 年 団 員 の 意 識 動 向 に 関 す る予 備 調 査 」 結 果 か ら 1月18日に鳥取県青年問題研究集会 (鳥取県船上山少年 自然 の家)参
加者 に対 して実施 した予備 調査 の調査項 目は,基
本属性,興
味 。関心 。悩み,学
校生活,地
域社会,青
年団活動の5調
査事項 。 34調査項 目である。回収数 は,47で
あった。1泊
2日の 日程 の参加者 は62名 (一般51名 (男35,女
16),県団役員11名 )であるか ら,76%の
回収率 になる。それぞれの項 目毎 にその特徴 を以下 に記す。 (1)基本属性 性別 と年齢構成 は表2の通 りである。男33人(70.2%),女
14人(29.8%)で
,男
性 に25歳以上 の ものが多 く,女
性 の大半が24歳以下である。 団歴 は■年9ヵ 月を最高にして7年
以上の ものが比較多数 となっている。(表3) 青年団における役職 は,郡
団役員が約30%と
最 も多い。また県団役員 も合わせ ると47%に
もな り, 一般 団員19%と比較 して も役員 レベルが多 くなっている。(表4) 居住地 は,半
数以上が八頭郡(53%)で
,以
下東伯郡(15%),日
野郡(13%)と
なっている。 学歴 は,高
卒が66%,大
学卒が17%,専
門学校9%と
なっている。 職業で は,公
務員38%,会
社員28%,農
協等勤務15%で
,農
林業 は6%に
過 ぎないが,同
世代 と の比較 でいえば多い といえる。 また,半
数が公務員 と農協等勤務 という地域の公務的業務 に関わ っ ている。384
生田周二 :地域活性化 と青年の役割に関する予備的考察 表2
性別 による年齢構成 男 女 計 18ハΨ19携莞6.1%
2 1 7.1% 36.4%
20かψ24病気 27.3%9 11 78.6% 20 42.6% 25かV29撹免 18 54.5% 1 7.1% 19 40.4% 30歳 以上 4 12.1% 1 7.1% 5 10.6% 計 100%33 14 100% 47 100°/。 表4
青年団における役職 役 職 人 数 比 率 県 団 役 員 8 17.0 郡 団 役 員 単位 団団長 単位団その他の役員 一 般 団 員 そ の 他 計 修)興味 。関心・ 悩 み 興味・ 関心 の所在 は,「青年団活動」が66%と
最 も多 く,「青年団以外 のグループ活動」 も38%あ
り,青
年団員 の団体活動 に対す る関心の高 さを窺わせ る結果 となっている。以下,「結婚」55%,「
ス ポーツ」49%,「
異性」47%,「
旅行」47%と
続 いている。 ふだんよ くす る遊 びについて は,「スポーツ」55%,「
友達 とのお しゃべ り」55%,「
ドライブ」45%,「
家でテレビや ビデオを見 る」38%,「
マンガや週刊誌 な ど見 る」36%の
順 となっている。 悩み は,「結婚」55%,「
金銭」53%,「
将来」47%,「
職業・ 職場 の問題」45%の
4つが圧倒的 に 多 くなっている。 また,そ
うした悩 みが相談で きる友人 の有無 に関 して は,「両方 ともいない」と回答 した4人
以外 は,何
らかの形で同世代 の相談相手 を持 っている。 さらにその親 しい友人 との出会いは,「青年団の中で」34%,「
学校で」27%,「
職場で」17%と
な ってお り,青
年団が人間関係 を深める上で大 きな役割 をはた している。 ●)学校生活 中学 。高校時代 の学校生活への満足度 に関 して は,中
学 。高校 とも約半数 (中54%,高53%)の
者が満足感 を持 っている。 しか し逆 に半数近 くが何 らかの不満足感 を学校 に対 して抱いているとも 表3
団 歴 団 歴 人 数 比 率1年
未 満 1∼3年未満 10.6 3∼ 5年未満 5∼ 7年未満7年
以 上 N A 6 計言 える。その不満 の理由は
,中
学校で は「勉強が きらい」36%,「
校則が厳 しい」27%,「
気 に入 ら ない授業科 目が多い」27%の
順 となってお り,高
校で は,「校則が厳 しい」46%,「
勉強が きらい」33%,「
部,ク
ラブ活動が面 白 くない」29%の
順 となる。 中学・ 高校時代 に「自分 もやれぱで きるんだ」「やった I」 と思 える充実体験 の有無 については, 「強 くある」「少 しはある」を合わせ る と,中
学で は68%,高
校で は72%と
なる。その内容であるが, 中学で は「部活動」29%,「
授業」24%,「
学校行事」15%,高
校で は「部活動」32%,「
授業」12%, 「学校行事」12%と
同 じ順序 になっている。 (4)地域社会 他県での居住経験 の有無 は64%が
「ない」 と回答 しているが,年
齢差が当然見 られ,経
験 あ りの 割合 は30歳以上で は60%,2529歳
で は47%,2024歳
で は25%,19歳
以下では0%と
なっている。 今住んでいる地域 の良い点 。悪 い点 についてであるが,良
い点 は,「自然環境」31%,「
友人関係」21%,「
人情」20%で
多 く,悪
い点は,「娯楽・レジャー施設」23%,「
文化施設・ホール」18%,「
教 育や就労の機会」16%の
順 となっている。 今住 んでいる地域 に将来 も住 みたいか どうかについては,「ずっ と住 んでいたい」57%と
,「一度 他の土地 に出る」17%,「
他 の土地で住 んでみたい」13%を
大 き く引 き離 している。 小・ 中 。高校生時代 の地域活動 (子ども会,そ
の他の団体活動,ボ
ランティア活動 な ど)の
体験 は,表
5の通 りである。 日本青年館 『青年問題基本統計報告書』の調査結果 によれば,「[小学校時 代]少
年団体への参加」 の全国平均 は,「リーダー として積極的に参加」12.4%,「
積極的に参加」35.4%,「
消極的に参加」36.2%「不参加」15.3%で
あるが,今
回の調査 はこの結果 よ りもかな り低 く,青
年団員が地域活動 において成育史上格別 な存在ではない ことを示 している。 しか し,他
方,この地域活動経験 と地域への定住志向 とは,表
6に見 られ ように強い相関がある。 この点について は,先
ほどの 日本青年館の調査や鳥取県 『青少年・ 大人 の意識』の中で も指摘 され ている。ゆえに,成
育過程での地域活動経験 は,地
域への愛着や定住意識 を育 む意味で は大 きな影 響力 を有 していると言 えるが,そ
れ は青年期 において直接 に青年団 を始 め とす る地域活動への参加 にはつなが らない とい うことであろう。 これ は重要なポイ ン トである。 彼 らの現在 の地域活動 の経験 は,「祭 りの行事」67%,「
スポーツ関係 。運動会」57%,「
奉仕 。ボ ランティア活動」52%,「
その他の地域行事」50%が
他 を大 きく引 き離 している。 青年 として期待 されていることとして は,「地域の伝統・ 文化 を受 け継 ぐ」77%,「
奉仕活動」62%,「
年寄 りを大切 にする」36%,「
政治や社会 の革新」34%,「
青少年 の育成指導」32%の
順で多い。 表5
小 。中・ 高での地域活動への参加状況 ガヽ 学 校 中 学 校 高 校 リーダー として積極的に参加8.5%
4.3%
4.3%
リーダーではないが積極的に参加 21.3% 19.1% 10,6% 参加 は したが積極 的でなか った 34.0% 27.7%2.1%
ほ とん ど参加 しなか った 34.0% 44.7% 78.7% NA2.1%
4.3%
4.3%
計 100ワ ` 1009る 1009`1
表6-1
386
生田周二 :地域活性化 と青年の役割に関する予備的考察 表6
定住意識 と地域活動 との相関 S 〈0.05 S (0.05 表6-3
定 住 意 識 地域活動への参加 :高校生 計 積極的参加 消極的参加 不 参 加 「ずっと住む」,及
び 「一度出るが,戻
って住む」 6 85.7% 0 0.0% 21 56.8% 27 60.0% 「他 の土地 で住 みたい」 0.0%0 0 0.0% 12 32.4% 12 26.7% 「わか らない」 14.3%1 1 100,0% 4 10。8%
6 13.3% 計 15.6%7 1 2.2% 37 82.2% 45 1009` S (0.05 (5)青年団活動 青年団以外 の団体 には,85%が
参加 してい る。他団体の活動内容で多いのは,「スポーツ」73%,
「趣味 。教養」33%,「
労働運動」18%で
ある。 定 住 意 識 地域活動 へ の参加 :小 学生 計 積極的参加 消極 的参加 不 参 加 「ずっと住む」,及
び 「一度出るが,戻
って住む」 13 92.9% 7 43.8% 7 43.8% 27 58.7% 「他の土地で住みたい」7.1%
1 37.5%6 37.5%6 13 28.3% 「わか らない」 0.0%0 3 18.8% 3 18.8% 6 13.0% 計 30.4%14 16 34.8% 16 34.8% 46 100% 表6-2
定 住 意 識 地域活動への参加 :中 学生 計 積極的参加 消極的参加 不 参 加 「ずっと住む」,及
び 「一度出るが,戻
って住む」 11 100.0°/。 5 38.5% 11 52.4% 27 60.0% 「他の土地で住みたい」0.0%
0 6 .46.2% 6 28.69る 12 26.7% 「わか らない」0.0%
0 15.4%2 4 19.0% 6 13.3% 計 11 30.4% 13 28.9% 21 46.7% 45 1009る青年団に入団 した きっかけは,「先輩 の誘 い 。すすめ」