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アレルギー対応 マニュアル 那須町保育園

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アレルギー対応

マニュアル

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目 次

Ⅰ アレルギー疾患とは

Ⅱ 代表的なアレルギー疾患の種類

1 気管支喘息 2 アレルギー性鼻炎 3 アレルギー性結膜炎 4 アトピー性皮膚炎 5 蕁麻疹 6 食物アレルギー 7 アナフィラキシー

Ⅲ アレルギーの把握につて

Ⅳ 食物アレルギーについて

1 原因食物 2 除去根拠 3 保育園における給食・離乳食

Ⅴ 保育園における食物アレルギーへの基本的な対応

1 保護者との綿密な連携 2 保育園での具体的対応 3 保育園全体での食物アレルギー対応への基本的手順 4 その他

Ⅵ アナフィラキシー発症時の対応

Ⅶ アレルギー発症時のフローチャート

Ⅷ エピペン等の取扱いについて

Ⅸ 災害時の対応

Ⅹ 様式一覧表

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Ⅰ アレルギー疾患とは

保育園においてアレルギー疾患をもつ園児は増えつつある。しかし、アレルギーとい う言葉の理解は曖昧である。アレルギー疾患を分かりやすい言葉に置き換えて言えば、 本来なら反応しなくてもよい無害なものに対する過剰な免疫(めんえき)反応と捉える ことができる。 免疫反応は本来、体の中を外敵から守る働きである。体の外には細菌やカビ、ウイルス などの「敵」がたくさんいるので、放っておくと体の中に入ってきて病気を起こしてしま うが、それに対して体を守る働きの重要なものが免疫反応である。相手が本物の「悪者」 であればそれを攻撃するのは正しい反応となるが、そうではなく無害な相手に対してまで 過剰に免疫反応を起こしてしまうことがある。それがアレルギー疾患の本質とも表現でき る。 一人の園児がいろいろなアレルギー疾患を発症する場合が多い。アレルギー疾患は全身 疾患であることが特徴で、園児の場合は、アレルギー疾患をどれか一つだけ発症するケー スは少なく、副鼻腔炎、結膜炎、鼻炎、さらに気管支喘息、アトピー性皮膚炎を合併して いることが多い。 このように、乳幼児期のアレルギー疾患は診断、治療が難しく、また、成長とともに大 きく変化していくことから十分な知識と細やかな観察・対応能力をもつことが、保育士 には必要である。

Ⅱ 代表的なアレルギー疾患の種類

1 気管支喘息 小児の気管支喘息は、発作性でゼーゼー・ヒューヒューという声を伴う呼吸困難を繰 り返す疾患であり、呼吸困難は自然ないし治療により軽快、治癒するが、ごく稀には死 に至ることもある。 2 アレルギー性鼻炎(花粉症) アレルギー性鼻炎は、鼻に入ってくるアレルゲンに対しアレルギー反応を起こし、発 作性で反復性のくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こす疾患である。 3 アレルギー性結膜炎(花粉症) アレルギー性結膜疾患とは、目に飛び込んだアレルゲンによって、目の粘膜、結膜 (しろめ)にアレルギー反応による炎症(結膜炎)が起こり、目のかゆみ、なみだ目、 異物感(ごろごろする感じ)、目やになどの特徴的な症状をおこす疾患である。 4 アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみのある湿疹が出たり治ったりを繰り返す疾患で、 多くの人は遺伝的になりやすい素質を持っている。 1

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生まれながらの体質に、さまざまな環境条件が重なってアトピー性皮膚炎を発症す る。生まれながらの体質には、皮膚が乾燥しやすく、外界からの刺激から皮膚を守るバ リア機能が弱く、さまざまな刺激に敏感であることと、アレルギーを生じやすいことの2 点が重要である。環境条件としては、ダニやホコリ、食物、動物の毛、汗、シャンプー や洗剤、プールの塩素、生活リズムの乱れや風邪などの感染症など、さまざまな悪化因 子があり個々に異なる。 5 蕁麻疹(じんましん) 蕁麻疹とは皮膚の一部が突然くっきりと盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消え てしまう病気である。たいていは痒みを伴うがチクチクとした焼けるような痛みを伴う こともある。 6 食物アレルギー 原因抗原(アレルゲン)の症状から 特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全 身性に生じる症状のことをいう。そのほとんどは食物に含まれるタンパク質が原因で起 こる。食物に含まれる物質そのものによる反応や症状は食物アレルギーには含めない。 7 アナフィラキシー 原因抗原(アレルゲン)の症状から アレルギー反応により、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、ゼー ゼー、息苦しさなどの呼吸器症状が、複数同時にかつ急激に出現した状態をアナフィラ キシーという。その中でも、血圧が低下し意識レベルの低下や脱力を来すような場合 を、特にアナフィラキシーショックと呼び、直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な 状態を意味する。 また、アナフィラキシーには、アレルギー反応によらず運動や物理的な刺激などによ って起こる場合があることも知られている。

Ⅲ アレルギーの把握について

~保育園におけるアレルギー疾患生活管理指導表の活用について~ アレルギー疾患があると分かった園児については、その実態を把握し、園での生活にお いて、特別な配慮や管理が必要となった場合、「アレルギー疾患生活管理指導表」を作成 する。 アレルギー疾患をもつ子どもの把握 ・入園面接時に、アレルギーについて保育園での配慮が必要な場合、申し出てもらう。 ・健康診断や保護者からの申請により、子どもの状況を把握する。 保護者へアレルギーチェック表の配付 2

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・アレルギー疾患により、保育園で配慮が必要な場合に保護者からの申し出により、配 付する。 医師によるアレルギー疾患生活管理指導表の記入 ・主治医、アレルギー専門医にアレルギー疾患生活管理指導表を記載してもらう。 (保護者は保育園の状況を医師に説明する) ・保護者は、必要であれば、その他資料(エピペン使用について 投薬について等)を 保育園に提出する。 保護者との面談 ・アレルギーチェック表を基に、保育園での生活や食事の具体的な取り組みについて、 園長や嘱託医、栄養士、調理員等と保護者が協議して対応を決める。 保育園内職員による共通理解 ・実施計画書等を作成し、子どもの状況、保育園での対応(緊急時等)について職員が 共通理解する。 ・保育園内で定期的に取り組みにおける状況報告等を行う。 アレルギー個別対応計画の見直し ・1 年に 1 回、見直しを行う

Ⅳ 食物アレルギーについて

保育園での食物アレルギー対応では、“保育園内でのアレルギ ー発症をなくすこと”が第一目標であるが、同時に、乳幼児の健 全な発育発達の観点から、不要な食事制限もなくしていかなければならない。

1 原因食物

食物アレルギーはあらゆる食物が原因となり、頻度は年齢によって異なる。乳幼児期では 鶏卵、乳製品、小麦が三大アレルゲンであり多くを占める。このほか、ピーナッツ、そ ば、大豆、魚卵など様々である。最近では幼児のいくらやピーナッツアレルギーなどが増 えてきている。 3

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2 除去根拠

食物アレルギーを血液検査だけで診断することはできない。実際に起きた症状と食物負 荷試験などの専門的な検査結果を組み合わせて医師が総合的に診断する。 食物の除去が必要な子どもであっても、その多くは除去品目が数品目以内にとどまる。 あまりに除去品目数が多い場合には、不必要な除去を行っている可能性が高いとも考えら れる。過度に除去品目数が多いと保育園での食物除去の対応が大変になるだけでなく、成 長発達の著しい時期に栄養のバランスが偏ることにもなるので、そのような場合には、保 護者や主治医等とも相談しながら適切な対応を促していくことが必要である。 低年齢児ではまだ与えないような食物に対しては診断根拠を書けない場合(未確定)も 乳児期から幼児期早期には想定される。それらの子どもに対して離乳食等を進めていく場 合に未摂食のものに関して除去根拠は未摂食として記載する。 未摂取のものが家で食べられるようになった場合や食物経口負荷試験を行って症状が出 ないことが確認され摂取可能になったのであれば、保護者からの書面の申請により除去食 品の解除を行うものとする。 3 保育園における給食・離乳食 保育園における給食は、子どもの発育発達段階を考慮し、安心・安全に、栄養面が確保 されるだけでなく、美味しく、楽しく食べられるようにするべきである。このために保育 園特有の工夫や注意点がある。特にアレルギー食対応は出来るだけ単純化し、“完全除 去”か“解除”の両極で対応を開始するとよい。保育園で“初めて食べる”食物を基本的 に避けるように保護者と連携する。 (1) 保育園給食の特徴と対応のポイント 1 食数は少ないが、食種や提供回数が多い。 2 対象年齢幅が広く、自己予防管理や栄養管理がより重要 3 経過中に耐性の獲得(原因食物除去の解除)がすすむ。 4 経過中に新規の発症がある。 5 保護者の理解が必要である。 (2) 保育園の給食・離乳食の工夫・注意点 ~ 献立を作成するうえで ~ 1 除去を意識した献立を作成する。 2 新規に症状を誘発するリスクの高い食物の少ない献立にする。 3 調理室における調理作業を意識した献立をたてる。 4

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(3) 保育園で“初めて食べる”ことを避ける (4) アレルギー食対応の単純化をする。 (5) 加工食品の原材料表示をよく確認する 。 (6) 調理室において効率的で混入のない調理と搬送を徹底する。 (7) 保育園職員による誤食予防の体制作りを徹底する。(知識の習熟、意識改革、役 割分担と連携など) (8) 食材を使用するイベントの管理をする。(クッキング 豆まき トンボ団子な ど) (9) 保護者との連携を密にする。 (10) 除去していたものを解除するときには細心の注意を払う。

Ⅳ 保育園における食物アレルギーへの基本的な対応

1保護者との綿密な連携 1 入園前に提出書類に基づいて保護者から詳しく聞き取りをする。 (家庭で何を食べているかなど) 2 必要に応じて保護者に毎日の献立表をチェックしてもらい、除去食を実施し、代替食に関しては できる限り対応する。 また、対応できない部分については、家庭から食材や弁当を持参してもらうなど、保護者と 十分話し合う。(必要に応じては毎月実施) 3 保護者とは常に情報交換を行い、園児の状況を把握しておく。また、病状に変化があれば、そ の都度主治医から新たな指示書を受ける。 4 症状が現れた場合の緊急時に備えて対応できるよう保護者と密に協議しておく。 5 除去食対応の必要がなくなった場合は、必ず家庭で試してもらい、安全を確認してから除去食 解除願いの提出を受ける。 6 次年度もアレルギー対応が必要な場合は、保護者と面談し、主治医からの指示書、(半年から1 年ごと または、必要に応じて)、食物アレルギー対応食申請書、食物アレルギーチェック表の 提出を求める。園児の年齢が上がれば症状が改善されることもあるので、除去食品の再確認をす る。 7 緊急時に備え処方されているアドレナリン自己注射薬を保育園で預かる場合は、アナフィラシ キーが起こった時の対応に沿って対応する。 5

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2 保育園での具体的対応

調

出席確認 ・毎朝、食物アレルギーのある園児の出欠を確認する。 打ち合わ せ ・毎日、献立、アレルギー対応食について確認し、作業工程を検討す る。 ・加工食品、市販のおやつについては、使用前に原材料を確認しておく。 調理作業 ・アレルギー対応食の調理は、鍋や調理器具を別にする。食品の確認 をしながら、調理・盛り付けを行う。 ・対応食がある場合は専用トレーに名札をつけ、カラー食器を使用し 配膳する。 ・カウンターに出す前に複数でアレルギー対応に間違いがないか確認 する。 配膳 ・保育士と除去食品確認表(様式5)アレルギーチェックをした 献立表等を用いて、間違いがないか確認し、配膳してもらう。

出欠確認 ・毎朝、食物アレルギーのある園児の出欠を確認し、フルネーム、ク ラスを給食室に報告する。 クラス 内での 対応 ・対応は複数で声かけをしながら行う。 ・給食を取りに行く前に献立表を確認し、対応食について確認しあう ・アレルギー対応食に間違いがないか確認する。 ・対応食は通常食より先にトレ―の名札と園児をよく確認して、テー ブルに置く。必要に応じてトレーごと提供し、他の園児を混在しな いようにする。 ・アレルギー対応食のある場合は、園児の座席を一定にする。また、 必要に応じて別のテーブルを使う。 ・クラスの担任が不在の場合でも対応できるよう、全職員がアレルギ ー対応について確認しておく。 喫食状 況確認 ・喫食状況、健康状況を確認する。体調に変化があれば、すぐ園長、 給食室に報告する。 配 膳 時 の 連 携 ・アレルギー対応は園児のフルネーム、クラスを確認して行う。 ・調理員、保育士が連携して、アレルギー対応食に間違いがないか、除去食品確 認表(様式5)アレルギーチェックをした献立表を用いて確認する。 ・対応児が欠席、対応食のない場合でも確認表等を使用する。 ・市販のお菓子を提供する際は、原材料表を見ながら確認する。 6

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3 保育園全体での食物アレルギー対応の基本的手順 保護者からの申し出(新規・継続) 4 アレルギー対応食について、職員会議等で全職員に周知徹底する。 調理員 保育士 8 保育士とアレルギー対応食につい て確認表等を用いて確認する。 11 喫食状況を把握する。健康状態を 確認する。 5 保育士よりアレルギー児の出欠の 報告を受ける。 6 アレルギー対応食について献立を 確認し作業の打ち合わせをする。 7 食品の確認をしながら作業や盛り 付けを複数で確認し、配膳台に置く。 5 アレルギー児の出欠を確 認し給食室に報告する。 9 調理員とアレルギー対応食について 確認表等を用いて確認し運搬する。 10 複数でアレルギー対応食を確認 し、声かけをしながら配膳する。 1 面談(保護者・園長・担任) (1)園児のアレルギーの状態について保護者から聞き取りをする。 (2)保育園給食での対応について説明する。 (3)「医師の指示書」「食物アレルギー対応食申請書」「食物アレルギー チェック表」の提出を依頼する。 2 職員会議 提出書類に基づいて、園長・保育士・栄養士・調理員と対応を協議する。 3 面談(保護者・園長・保育士・栄養士・調理員) (1)提出書類について聞き取りを行い、保護者の意向等を確認する。 (2)保護者に予め1か月分の献立表をチェックしてもらい、除去等につ いて協議する。(必要に応じて毎月実施) (3)対応の必要がなくなったら「除去食解除願い」を提出してもらう。 7

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4 その他の注意事項 重篤な症状を呈するアレルギー児の場合、微量のアレルゲンでも体に付着も危険なた め、食事以外の保育中、制作活動などの注意を払う。行事等で喫食する場合は、園長、保 育士、調理員で連携し、食材等の確認を行う。

(1)調乳・授乳の対応

調乳も除去食と同様に声出し確認し、安全に授乳する。 アレルギー用のミルクにも、タンパク分子量の大きさや乳糖含有に違いがあるの で、該当児の専用ミルクを使用する。 ア 準備 アレルギー用のミルク缶はビニールテープや名札などで氏名を目立たせ、ほ乳 瓶は種類を変えるなど、他児のものと視覚的に区別がしやすいようにする。 イ 調乳時 調乳時は、アレルギー児のミルクを調乳することを声に出して伝え合う。ミルク とほ乳瓶を専用トレイに乗せて、他児のものと区別する。複数調乳する場合は、他 児のミルクの付着や混入に十分注意し、冷ますときも、取り違えないように区別す る。 ウ 授乳時 授乳を担当する保育士は、ほ乳瓶に付けた氏名と該当児の顔を確認し、該当児 名、ミルク名について、声に出して複数で確認し、授乳する。 授乳中、ほ乳瓶を一旦置いた場合、再開の際には他の園児のものと取り違えない よう、確認して再開する。

(2)弁当持参の対応

弁当は安全面と衛生面に配慮して取り扱う。 ア 預かり方 ・当日の朝、保護者が家で調理したものを、保育士が手渡しで預かる。 ・保護者に、弁当箱および弁当袋に氏名を記載しておいてもらう。また、保冷対応 の袋や保冷剤をつけるなど、衛生面の配慮についても協力してもらう。 ・預かる弁当が複数ある場合は、氏名の札を目立つように弁当につけるなどして、 取り違えないよう区別する。 ・一部弁当対応の場合は、対象児の個人献立表で、どの献立に替わる弁当かを確認 する。 イ 保管方法 ・衛生面に配慮し、涼しい場所で保管する。 常温の場合・・・涼しい所(職員室など冷房の効く所、保育室) 冷蔵の場合・・・職員室の冷蔵庫、調乳室の冷蔵庫(0歳児) 8

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・冷蔵庫に保管する場合は、庫内を整理し、アレルゲンが接触しないように注意す る。また、中に誰の弁当が入っているかマグネットシールなどで外から分かるよ うに工夫する。 ウ 提供するとき ・弁当が園児のものであることを複数で声出し確認する。 ・専用トレイを用意し、提供する。 ・原則温める等の手を加えないこととする。 ・食器に移し替える必要はないが、食べにくい容器などであれば、アレルギー専用 食器に移し替える。

(3)牛乳パック等の再利用

牛乳パックやヨーグルト等の容器を使用した工作や再利用で、乳成分が残存してい た場合に口に入れたりするとアレルギー症状が出現することがある。そのような園児 がいる場合、ジュ-ス等の食品パックを利用するか、ほかの園児たちと変わらない活 動ができるよう、内容を変更するなどの検討が必要である。

(4)小麦を使った遊び

小麦が含まれた粘土を触ることにより、アレルギー症状が出る園児がいる場合は、 小麦が含まれていない素材(例えば、寒天など)を使用する。

(5)クッキング

他の園児と変わらない調理体験ができるよう、原因食物を含まない献立を考慮す る。

(6)豆まき

豆まきの時は大豆アレルギーの園児が誤食しないよう、見守りなどの配慮が必要で ある。また、実施後の清掃を確実に行う。

(7)栽培活動

落花生など、アレルゲンとなるものの栽培は避ける。

(8)運動

単に食物アレルギーだけの場合は、原則として運動を制限する必要はない。食物依 存性運動誘発アナフィラキシーは、食物摂取のみでは症状がなく、原因食物摂取後に 運動することで誘発される反応である。昼食との関連で午後に発症しやすいので、注 意が必要である。原因食物を食べたときには、4 時間くらいは運動を控えさせる。 9

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Ⅵ アナフィラキシー発症時の対応

1 手順

緊急時の備え

症状が現れた場合の緊急対応を予め協議し、対応でき るようにしておく。アナフィラキシーショックの既往の ある園児については、特に重要である。

アレルギー症状の確認

症状が現れた場合は、症状をよく確認し、時間経過と の関係症状が現れる前に何を食べたのか、何をしていた のかなどをよく観察する。保護者、場合によっては医師 に連絡し、対応を協議する。症状がよくなっても1~4 時間は、注意深く様子をみる。様子がいつもと違い、少 しでもおかしいときは受診する。

主なショック症状

1 顔色が真っ青になる。 2 冷や汗が出る。 3 ぐったりする。 4 脈拍が弱く、速くなる。 5 呼吸が浅くなる。 6 不安・興奮・無関心などの意識状態の異常 など

対応

1 受診する。・・場合によっては救急車を利用する。 2 受診までの間 (1)足を高くして体を水平にし、血液の循環を助け る。 (2)吐いたものがのどにつまらないように、顔を横 に向ける。 (3)体を毛布などで包み暖かくする。 (4)エピペンを預かっている場合は注射する。 発症までのおおよその時間 10

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Ⅶ アレルギー発症時のフローチャート

(食物アレルギーを含む) 全 身 症 状 呼 吸 器 症 状 消 化 器 症 状 〇 ぐったり 〇 意識もうろう 〇 尿や便をもらす。 〇 脈が触れにくい また は不規則 〇 唇や爪が青白い 〇のどや胸が締め付けられ る感じ 〇 声がかすれる。 〇 犬が吠えるような咳 〇 息がしにくい。 〇 持続する強い咳込み 〇 ゼーゼーする呼吸 〇 持続する強い腹痛 〇 繰り返す嘔吐 事故発生 担 任 調理員に食材の確認 救急車要請 保護者に連絡 園長に連絡 医療機関 家庭で観察 園で観察 こども未来課に報告 1つでも当てはまる場合 〇エピペンを持参している園児は直ちに使用する。 〇救急車を要請する。 その場で安静にする。その場で救急隊を待つ。 〇保護者に連絡する。 〇反応がなく、呼吸がなければ心肺蘇生を行う。 ない場合 〇保護者の指示で内服薬を 飲ませる。 〇安静な場所へ移動する。 〇症状の観察を続ける。 アナフィラキシーの出現 アナフィラキシーの出現 アナフィラキシー症状 11

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Ⅷ エピペンの取扱いについて

1 基本的な (1) エピペン等の薬剤を保育園で預かる必要がある場合は、原則、毎朝保護者が持参 し、降所時に持ち帰るものとする。受渡しの際は、間違いのないよう保護者から保 育士が必ず手渡しで受け取り、厳密に管理する。 (2) 保管については、薬剤の変化を防ぐため、携帯ケ-スに収めた状態で、常温で、 緊急時にすぐ取り出せるように施錠せず、園児の手が届かないところに保管する。 (3) 遠足などの外出時には、必ず携帯する。 (4) 薬剤の品質管理(混濁の有無や使用期限の確認等)は保護者の責任で行うものと する。 (5) 緊急時、速やかに使用できるように、全職員が保管場所を把握し、日頃からエピ ペン等の投与方法を練習しておく。

エピペン投与の方法

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携帯用ケースのカバーキャップを指で押し開け、エピペンを取り出す。オレ ンジ色のニードルカバーを下に向けて、エピペンのまん中を片手でしっかり と握り、もう片方の手で青色の安全キャップを外し、ロックを解除する。 ■青色の安全キャップをかぶせた状態では、バネが固定されており、注射針 が不用意に飛び出さないようになっている。 使用時まで青色の安全キャップは取り外さない。 ■安全キャップを外した後は、誤注射を防ぐため取り扱いに十分注意する。 ■絶対に指または手などをオレンジ色のニードルカバーの先端に当てないよ うに注意する。 ■使用する前に注射器の窓から見える薬液が変色していないか、また沈殿物 がないかを必ず確認する。 注射器の窓から見える薬液が変色していたり、沈殿物が 認められたりしないか定期的にご確認いただき、認めら れた場合は速やかに新しい製品の処方を受けるようお願 いする。 エピペンを太ももの前外側に垂直になるようにし、オレ ンジ色のニードルカバーの先端を「カチッ」と音がする まで強く押し続ける。太ももに押し付けたまま数秒間待 つ。エピペンを太ももから抜き取る。 ■エピペンの上下先端のどちらにも親指をかけないよう に握る。 ■太ももの前外側以外には注射しない。 ■投与部位が動かないようにしっかり押さえる。 ■太ももにエピペンを振りおろして接種しない。 ■緊急の場合には、衣服の上からでも注射できる。 13

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患者本人以外が投与する場合 注射時に投与部位が動くと注射部位を損傷したり、 針が曲がって抜けなくなったりするおそれがあるの で、投与部位をしっかり押さえるなど注意すること 注射後、オレンジ色のニードルカバーが伸びている かどうかを確認する。 ニードルカバーが伸びていれば注射は完了である。 (針はニードルカバー内にある。) ■オレンジ色のニードルカバーが伸びていない場合 は、注射は完了していないので、再度、ステップ 1〜 3 を繰り返して注射する。 ■エピペンの注射後は、直ちに医師による診療を受ける。 使用済みのエピペンは、オレンジ色のニードルカバー側か ら携帯用ケースに戻す。 ■注射後は、オレンジ色のニードルカバーが伸びているた め、携帯用ケースのふたは閉まらない。無理に押し込 まないようにする。 ■注射後、薬液の大部分(約 1.7mL)が注射器内に残ってい るが、再度注射することはできない。 ■エピペン注射液を使用した旨を医師に報告し、使用済みのエピペン注 射器と青色の安全キャップを医療機関等に渡す。

エピペンを使い終わったら

注射後は、直ちに医師による診療を受ける。

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Ⅸ 災害時の対応

災害時には、食物アレルギーをもつ方への食事の提供は重要な問題である。食物アレル ギー対応食品の入手困難であるというだけでなく、食品表示も確認できない状況であった り、さらには自分で食物アレルギーがあることを訴えられない園児については、食物アレ ルギーを持っていること自体を周囲に知らせることができない場合もある。個人や行政と して食物アレルギー対応食品を備蓄することはもちろん、保育園で被災し、保護者と離れ て避難することもある。この場合、避難先でアレルギー疾患があること、どのような注意 が必要なことがわかるように普段から準備しておく必要がある。 1 アレルギー児の一覧表 アレルギー児の氏名、疾患や注意点、配慮(食物アレルギーでは、食物アレルギー型、 原因食物、緊急時の対応)の一覧表などを災害時に持ち出せるように準備する。 2 災害時緊急カ-ド 災害時に避難先の支援者にどのようなアレルギーの園児がいるのか誰にでもわかるよう に、園児に付けるカ-ドを準備しておく。カ-ドには、氏名、食べられないもの、緊急時 の対応、保護者の氏名・緊急時連絡先、かかりつけ医連絡先、保育園の連絡先などを記載 する。 災害時緊急カード

園 児 名 〇 〇 〇

たべられません!!

( )鶏卵(加工品含む)、

( )牛乳(そのもののみ)

その他( )

① 緊急時はエピペン○Rを打ち、救急車で病院に搬送

② 保護者携帯: 〇〇〇-○○○○-○○○○ ③ 主治医:○○病院 ○○先生 電話: ④ ○○保育園 電話: 代表者 携帯: 15

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Ⅹ 様式一覧表

様式番号 関係様式名 記入者 記入時期 様式1 アレルギーチェック表 保護者 入園時 様式2-1 食物アレルギーチェック表 保護者 入園児 様式2-2 上記 記入例 様式3 食物アレルギー対応食申請書(新規・継続) 保護者 依頼時 様式4 食物アレルギー除去食解除願い 保護者 依頼時 様式5 除去食品確認表 調理員・保育士 毎日 様式6 アレルギー疾患生活管理指導表(気管支ぜん そくなど) 医師 保護者 依頼時 様式7 アレルギー疾患生活管理指導表(食物アレル ギーなど) 医師 保護者 依頼時 16

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様式1 園児名 生年月日 年 月 日 歳か月 下記に該当する欄に〇を付けてください。 1 気管支喘息 ( )発作性でゼーゼー・ヒューヒューという声を伴う呼吸困難を繰り返したことが ある。 ( )呼吸困難になったことがあったが自然ないし治療により軽快、治癒した。 2 アレルギー性鼻炎(花粉症) ( )花粉などのアレルゲンに対しアレルギー反応を起こし、発作性でくしゃみ、鼻 水、鼻づまりなどの症状を引き起こしたことがある。 3 アレルギー性結膜炎(花粉症) ( )目に飛び込んだ花粉などのアレルゲンによって、目の粘膜にアレルギー反応に よる炎症(結膜炎)が起こり、目のかゆみ、なみだ目、異物感(ごろごろする感 じ)、目やになどの特徴的な症状をおこしたことがある。 4 アトピー性皮膚炎 ( )皮膚にかゆみのある湿疹が出たり治ったりを繰り返したことがある。 ( )ダニやホコリ、食物、動物の毛、汗、シャンプーや洗剤、プール の塩素、生 活リズムの乱れや風邪などの感染症などにより皮膚が乾燥しやすくなり、湿疹が できたことがある。 5 じんま疹(じんましん) ( )皮膚の一部が突然くっきりと盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消えてし まったことがある。痒みやチクチクと感じを訴えたことがある。 6 食物アレルギー ( )特定の食物を摂取した後にアレルギー反応をおこし皮膚・呼吸器・消化器ある いは全身性に症状が出たことがある。 7 アナフィラキシー ( )アレルギー反応により、蕁麻疹や腹痛や嘔吐、息苦しさなどの症状が、複数同 時にかつ急激に出たことがある。 ( )血圧が低下や意識レベルの低下、脱力したことがある。 8 その他 ( )ハチやヒアリなどの昆虫にさされ、ひどく腫はれたり意識レベルが低下したこと がある。

アレルギーチェック表

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(20)

様式2-1

年 月 日

園児名 医療機関 生年月日

( ) 生卵 *園記入欄 ( ) マヨネーズ ( ) 卵料理 ゆで卵、卵焼き、オムレツ、かきたま汁 ( ) 卵入り料理 フライ、てんぷら等のつなぎ ( ) 卵入り菓子1 フレンチトースト、プリン ( ) 卵入り菓子2 カステラ、ケーキ、卵ボーロ、ホットケーキ、パン類 ( ) 卵加工品 かまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、ハム

牛乳

( ) 牛乳、育児用 ミルク 牛乳、スキムミルク、生クリーム ( ) 乳製品 バター、ヨーグルト、カルピス、チーズ ( ) 牛乳入り料理 ポタージュ、シチュー、生クリーム(加熱) ( ) 牛乳入り菓子 ケーキ、アイスクリーム、クッキー、パン ( ) 加工品 ハム、ルー、マーガリン

大豆

( ) 大豆 大豆、豆乳、枝豆 ( ) 大豆製品 豆腐、納豆、おから、きな粉 大豆由来の乳化剤を使用した食品(菓子など) ( ) 大豆油 大豆油、サラダ油、コーン油等市販の油 ( ) 豆類 もやし、いんげん、グリンピース、金時豆、あずき ( ) 調味料 味噌、醤油

小麦

( ) 麺類 うどん、パスタ、中華麺、そうめん ( ) 小麦粉入り菓 子 加工品 クッキー、ケーキ、パン、麩、ルー ( ) 調味料 味噌、醤油 ( ) その他 大麦、麦茶 *その他 上記以外にアレルギー対応が必要な場合はご記入ください。 その他

保護者名 印

食物アレルギーチェック表

18

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様式2-2

年 月 日 園児名 医療機関 生年月日

(〇)

( 〇 ) 生卵 * 園 記 入 欄 ( 〇 ) マヨネーズ ( 〇 ) 卵料理 ゆで卵、卵焼き、オムレツ、かきたま汁 ( ) 卵入り料理 フライ、てんぷら等のつなぎ ( ) 卵入り菓子1 フレンチトースト、プリン ( ) 卵入り菓子2 カステラ、ケーキ、卵ボーロ、ホットケーキ、パン類 ( ) 卵加工品 かまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、ハム

牛乳

( )

( ) 牛 乳 、 育 児 用 ミ ル ク 牛乳、スキムミルク、生クリーム ( ) 乳製品 バター、ヨーグルト、カルピス、チーズ ( ) 牛乳入り料理 ポタージュ、シチュー、生クリーム(加熱) ( ) 牛乳入り菓子 ケーキ、アイスクリーム、クッキー、パン ( ) 加工品 ハム、ルー、マーガリン

大豆

( )

( ) 大豆 大豆、豆乳、枝豆 ( ) 大豆製品 豆腐、納豆、おから、きな粉 大豆由来の乳化剤を使用した食品(菓子など) ( ) 大豆油 大豆油、サラダ油、コーン油等市販の油 ( ) 豆類 もやし、いんげん、グリンピース、金時豆、あずき ( ) 調味料 味噌、醤油

小麦

( )

( ) 麺類 うどん、パスタ、中華麺、そうめん ( ) 小 麦 粉 入 り 菓 子 加工品 クッキー、ケーキ、パン、麩、ルー ( ) 調味料 味噌、醤油 ( ) その他 大麦、麦茶

*その他 上記以外にアレルギー対応が必要な場合はご記入ください。

その他 ( ) (例) 鶏肉、牛肉、らっかせい、バナナ

保護者名 印

記入例 食物アレルギーチェック表

該当する項目に 〇を付けてくだ さい。 該当する項目に 〇を付けてくだ さい。 食品には〇をつけない でください。 上記以外にアレルギー対応が必 要な場合は、ご記入ください。 19

(22)

様式3

食物アレルギー対応食 申請書

年 月 日

保育園長様

保護者名

園児名

生年月日

医療機関

医療機関名

電話番号

症状

(〇で囲む)

ショック 呼吸困難 咳込み 嘔吐 じんましん 湿疹

かゆみ その他( )

アナフィラキシーショックの既往歴 無 有( 年 月 日)

原因と思われるもの ( )

原 因 食 品

(〇で囲む)

卵 乳 小麦 大豆

その他( )

薬の使用

無 有(薬品名)

保育園に投薬依頼する薬品名

保育園に保管する薬

添付書類

(1)アレルギー疾患生活管理指導表 (2)食物アレルギーチェック表

備考欄

食物アレルギー対応食 申請書

20

(23)

様式4

食物アレルギー除去解除願い

年 月 日 〇〇

保育園長 様

園児名 ( 組)

生年月日

本児は生活管理指導表で、“未摂取” “未摂取以外”のため除去してい

た(食物名: )

に関して、医師の指導のもと、これまでに複数回食べて症状が誘発されてい

ないので、保育園における完全解除をお願いします。

保護者名: 印

食物アレルギー除去食解除願い

21

(24)

様式5

除去食品確認表

月 日 氏名 献立名 除 去 食 品名 対 応 食 ( 代 替 食 ) 提 供 確 認者 時間 受 け 取 り 確認者 備考欄

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除去食品確認表

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