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学位論文審査の結果の要旨

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Academic year: 2021

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(1)

(共生環境学専攻長 酒井俊典 )  ( 副 専 攻 長 山 田 孝 ) 

学位論文審査の結果の要旨

専 攻 共 生 環 境 学 氏 名 葛 俊

主 査

副 査

授 授 授 教 教 教

王 秀 嶺

審 査 委 員 副 査 佐 藤 邦 夫 陳 山 鵬

論 文 題 目 E f f e c t  o f  s o i l  a d h e s i o n  on t r a c t i v e  p e r f o n n a n c e  of s i n g l e  g r o u s e r  s h o e   (題目変更の有無)

紐

E (土壌付着力によるシングルグ、ローサシューの牽引性能への影響) (論文審査の結果の要旨)

本研究は,クローラ車両の牽引性能を向上させるために,クローラを構成するシングルグ ローサシューの推進力,転がり抵抗,牽引力に対する土壌付着力の影響を調べ,より良い牽 引性能を発揮できるグローサシューの形状を見出すことを目的としている.シングルグロー サシューの推進力,転がり抵抗,牽引力を予測するために必要な土壌パラメーターを試験に

より求め,牽引性能の予測と評価を行った.

まず,供試土壌の力学的パラメーターを測定するために,自動計測貫入試験装置を設計 し,製作した.また,土壌の付着力や摩擦角等のパラメーターを測定する一面せん断試験装 置を改造し,測定精度の向上に努めた.十種類の含水比を持つサンディーロームと粘土を供 試し,貫入試験と一面せん断試験を用いて土壌のパラメーターを求めた.これらの土壌パラ

メーターの含水比による変化をプロットし,回帰曲線で近似した.それからシングルグロー サシューによる土の変形を 3 次元せん断破壊とし, 3 次元せん断破壊モデルによる推進力と 転がり抵抗を予測する式を導いた.さらに,シングルグローサシューのピッチに対するグロ ーサ厚さ比率とグローサの高さを変化させ,推薦力と転がり抵抗及び牽引力への影響を解析

した.その結果,以下の結論にまとめた.

ト牽引性能予測結果より,いずれの供試土壌に対してもグローサ厚さが薄いほど大きな牽 引力を発揮することができる.また,最大牽引力を発揮できるグローサ高さが存在する

ことが分かった.

(2)

氏 名 蓋一一盆

2 .   土壌付着力による牽引力への影響について,土壌付着力の増加につれ牽引力は増えるが,

付着力とほぼ同時に最大値に達した.その後,付着力が減少していても牽引力はほぼ最 大値に近い高い値を保っている.最後に付着力がかなり低し、値となった時,牽引力は急 激に減少した.この時土壌が飽和状態となっている.

3 .   シング、ルグローサシューモデルに用いた材料の影響について,ゴムシングルグローサシ ューとスチールシングルグローサシューを比較すると,スチールシングルグ、ローサシュ ーによる牽引力はやや優位であることが分かつた.これはスチールと土壌との付着力や 摩擦角がゴムのそれより大きいことによるものと考えられる.

4 . 解析の結果より,シングルグローサシューの牽引性能は,土壌付着力だけでなく,その 他の力学的パラメーターにも大きく影響されることが分かった.これは,土壌含水比が 変化すると,解析に用いるすべての土壌パラメーターが変わるからである. したがって,

クローラ車両の牽引性能は土壌のすべての力学的パラメーターによる総合的影響の結果 によるものと確認された.

以上の研究は

3

供試土壌パラメーターを測定するために,自動計測貫入試験装置を設計し 製作した.また,一面せん断試験装置を改造し,計測データの精度向上を図った.シングル グローサの推進力,転がり抵抗及び牽引力を予測するために, 3  ~欠元せん断モデ、ルを構築し,

計算用プログラムを作成した.以上の実験と解析の結果,異なる含水比土壌におけるシング ルグローサ、ンューの性能を明らかにし,より良い牽引性能を発揮できるグローサシューの形 状及び材質を特定することができた.この結果は,実際のクローラ車両の走行装置の最適設 計に重要なデータを提供することができると思われる.

以上の研究成果をまとめた学術論文(英文)を国際学術誌に 2 編,園内学術誌に 1 編掲載 している.国際学会,圏内学会においては上記の研究成果を 2 回発表し,多くの研究者から 関心が寄せられている. したがって,この研究の成果に対して博士学位を授与するに十分の 資格があると判断した.

以上の結果より,審査委員会は全員一致で本論文を博士学位論文として価値あるものと認

めた.

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