MISの技術的基礎 (I) : 経営志向型MIS (?)
その他のタイトル The Technological Foundation of MIS
著者 中辻 卯一
雑誌名 關西大學商學論集
巻 24
号 4
ページ 358‑383
発行年 1979‑10‑25
URL http://hdl.handle.net/10112/00020935
[研究ノート]
MISの技術的基礎 (I)
—経営志向型 MIS (I[)
中 辻 卯
目 次
1 まえがき
'
コンピューク技術の定義 (A) ^ードウェアの諸要素
(B) ジステムとアプリケージョン ソフトウェアの諸要素 (C)サポート サーピスの諸要素
置 セントラル デーク ベースに関するハードウェアとソフトウェア (A) デーク ベース ^ードウェア
(B) デ ー ク ベ ‑ ス ソフトウェア (C) デ‑クの保護 (以上本号)
(D)デーク ベースに関する質問と解答
lV 蛉 用 と ピ ジ ネ ス 用 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ソフトウェア
Y まとめ
I ま え が き
ここでは経営志向型 MISを考察する場合の技術的な基礎を検討すること にあるが,しかしコンピューク技術は MIS発展の制限的要素ではなく,利 用可能な計算力を管理するマネジメントの能力が主要な挑戦である。技術は マネジメントやシステムを検:討する場合の重要性においては二次的なもので あるが,今日の技術的提供の費用.複雑性および種類は,ハードウェア.ソ
フ ト ウ ェ ア , お よ び サ ボ ー ト サ ー ビ ス 会 社 の 作 成 す る リ ス ト に よ っ て 示 さ
MISの技術的基礎 CI)(中辻)
れる装置類を正しく算定しまた評価するのに必要である。
技術的可能性の主要な研究と批評は EDP専門家にまかせ, トップとオペ レーティング マネジメントは必ず専用される過程の選定を行うための基準 を定めることとオペレーションのこの領城に適切なものであるというある特 定の評価を援助することに関し発言権を持つべきである。
いったん技術的なEDP世界の分類が完成したならば, MISの発展に適し た特別な開発が強調されるだろう。マネジメントは全体の EDP技術的世界 ゃ MIS開発のために必要なその中の特殊な要素について知るべきである。
しかし論点は技術的装置そのものの分析,評価ではなく,それらの若干の顕 著な特色が何故 MISにとって重要であるかを示すことにある。言い換えれ
(1)
ば,焦点はMISの技術的基礎の非技術的調査におかれる (pp.185186)。
Il コ ン ビ ュ ー タ 技 術 の 定 義
ここで使用される技術の定義は,この用語によって普通意味されるよりも 製品とサービスのより広いスペクトル(図1に示されるように)を包含する
ものであることがわれわれにとって 非常に重要である。
,,ヽードウェアとソフトウェアはア プリケーションの実施のために利用 されるのでなければ実際に意味のな いものである。特にサポート サー ビス(人員派遣,コンサルトと教育 サービスとコンビュータ タイムの 賃貸から会社のすべてのデータ処理
作業の下請負までふくまれるサービ 図1 コンピュータ技術(p.186) 1, Jerome Kanter, Management‑Oriented Management Information Systems
(2nd Edition), 1977. (Prentice‑Hall)
Classes of hardware
[ Bookkeeping machines
[ Tabulating gear
[ Desk calculators
Central processors
Peripheral devices
Terminal devices
Source data collection devices
Communication stations Programmable stations Industry /application specific stations
plus Devices listed under Input/output and storage
Card punch; paper tape punch; key to tape; key to disk; key to cartridge tape; mark sense; key to optical font.
General purpose Extra small to extra large processors
Special purpose Scientific Analog
Communication interfacers and multiplexors
Dedicated application specific stations
Input
Punched card; paper tape; optical font;
keyboard; tactile; dials; embossed cards; magnetic ink.
Output
Printer; visual; card; paper tape; audio; optical font; microfilm; graphic;
Storage
Disk; drum; tape; tape strip; tape cartridge. 図2 ハードウェアの諸要素
MISの技術的基礎 (I) (中辻)
..source data collection Communication 図3 コンピュータハードウェアの諸構成要素
Communication stations, programmable
stations, industry application specific stations
Point of sale units
第 24巻 第 4 号
ス便宜の提供)は他の3つの諸要素を一緒に結びつけるものとみなされる (pp. 186 187)。
以下4つの諸要素について若干の説明を行なうが,まえがきで説明した観
(2)
点からとともに,いままで取り扱ってきた以外の必要事項を重点に取り上げ ることとする。
(A) ハードウェアの諸要素 (pp.187193)
図2 (p. 188)の分類によるはじめの3つは,機械化されたMISを採用し ている会社でしばしば見かけるが,これらの諸装置類は通常補助作業を遂行 し, MISを推進する技術の重要な部分ではない。残りの4つの要素がMIS の重要な技術的土台であり,図3(p. 189)はその図表的概要である。
(1) 中央処理装置 (CentralProcessors)
汎用目的の装置については特に記述すべきことはないが, 特別目的の装 置,特にコミュニケーション志向型のシステムの急激な増加とともにコミュ
ニケーションとの連携作業をふくめた種々の特色をもつ装置が開発されつつ ある(pp.190191)。この点は別に取り扱う予定である。
(2) 周辺装置 (PeripheralDevices)
ある観点からみると入力装置は様式と種類がめざましく変化したが,しか し別の観点からするとそれらはかなり安定したものである。浮き出し印刷カ ードの利用が将来増加するだろう。
主要な出力装置もなお印刷装置である。マイクロフィルムヘの出力装置の 数も増加しつつあり,多数の歴史的記録を収録するのには適している。
(3) 端末装置 (TerminalDevices)
周辺装置はまた端末装置としても使用することが出来る。コミュニケーシ ョン ラインを経由して中央処理装置に連絡されるか,コンピュークの側に 物理的に置かれているかの遮いである。複数の端末装置がコミュニケーショ ン デーク ステーションを形成するためにしばしば連結される。産業のア プリケーションのための特定の端末は分派であり,特定の産業目的のために
(2) 拙著「経営管理とコンピューク」(昭和46.中央経済社)
MISの技術的基磯 (I) (中辻)
設計されそして作成される。コミュニケーションは多くの MISにおいて重 要な役割を演ずるようになったので,改訂版では別章でさらに詳しく取り扱 われている。
(4) 原始データ収集装置 (SourceData Cellection Devices)
コンピュータはなお口頭によるインプットあるいは広範囲の手書きの書類 を受けつけないのが大きな隣路となっており,費用と時間の必要な過程であ ることに変わりはない。一部改善の方向にあるが,さらに今後の研究課題と して残っている。
(B) システムとアプリーション ソフトウェアの諸要素(pp.193 196) 図4(p. 194)は図1で示された三角形の二つの側面の結合である。システ
System software
Business application software Scientific application software
Operations research Statistics
Project control Numerical control Engineering science
図4 システム/アプリケーション
Languages Utilities Conversion Operating systems Data management
Programming/operating aids
Administrative Mainstream Strategic planning Management information systems
ソフトウェアの諸要素
ム ソフトウェアはコンピュークに直接結ぴつき,そして特定のアプリケー ションを機械言語に変換する場合にプログラマーを助けることと,効率的に コンピュータをスケジュールし,動かすオペレーション グループを助ける 作用がふくまれる。他方,アプリケーション ソフトウェアは最終製品であ り,これらはシステム ソフトウェアを利用し,次々にコンビューク ハー
ドウェアを利用する。
(1) システム ソフトウェア
システムソフトウェアは図4に示されるようにいくつかのグループに分け られる。 プ ロ グ ラ ム 言 語 に つ い て は こ こ で 詳 細 に 取 り 扱 う 必要はないだろ う。ユーティリティ プログラムも相当開発作成されて各ユーザーとも簡単 に利用可能となっている。転換可能性の不十分さを助けるための転換用のソ フトウェアの活用も重要である。また MISの発展,拡大につれてオペレテ ィング システムの重要性はますます高まってくる。特にコミュニケーショ ン志向型のそれは重視しなければならず別に再度検討する。
デーク マネジメント ソフトウェアは MISの発展に非常に重要なセン トラル データ ベースの管理と統制の可能性を提供する。この点も後で詳 述する。
最後のプログラミング/オペレーティングの援助はプログラマーやオペレ ークーがより迅速な方法で彼等の仕事を成し遂げることが出来るソフトウェ ア技術を意味する。
(2) ビジネス用のアプリケーション ソフトウェア
図5(p. 195)は異った種類のアプリケーションに使用されたコンピュー タ タイムを示したものである。 MISと戦略的なアプリケーションの部分 の増大が特色である。円は同じ大きさであるが, 1978年のコンピュータ タ
1978 図5 アプリケーション使用別によるコンピュータ クイム
MISの技術的基磯 (I)(中辻) (365)91 イムは1968年の3倍に接近していることに注意すぺきである。
(3) 科学的アプリケーション ソフトウェア
上記の2つと別に分類されるけれども,それらの両者に統合される要素を もつ。例えば,特に戦略的計画, ORや統計的手法を利用する場合である。
しかしながら EDP産業が別に分類して取り扱うので別個にあらわすことに する。
このうち OR,統計的技法,プロジェクト コントロール, NCについて は特に説明する必要もない程知られている。エンジニアリング サイエンス は大会社の土木工学で使用される。これがよりよく理解されそしてその測定 がより正確になるという事実が科学的なアプリケーション ソフトウェアの 有用性を促進する。アプリケーションの領域の範囲がより大きくなるにもか かわらず経営分野における活動の不正確な性質がパッケージされたアプリケ ーション ソフトウェアの評価を低める理由である。
(0) サポート サービスの諸要素 (pp.196200)
Computer time Support
Application services Supplies
Tapes; Disks; Cards; Printer ribbons; Paper tape; Cabinets; Environmental elements; Variety of forms; Microfilm.
Off‑line service center On‑line service center Leasing companies
Consulting support; Systems support; Programming support; Education; Maintenance; Personnel recruiting; Data preparation services; Publication services
Subscription services; Proprietary applications; Time sharing; Information retr"ieval; Facilities management, 図6 サボート サービスの諸要素
サボート サービスは急速にインフォメーション サービス産業の有力な 要素となりつつある。ハードウェアは1960年代に急速に増殖した,そしてソ フトウェアの発展はその年代の後半に追いつきはじめた。遅れているのは生 成するMISを作成するためのハードウェアとソフトウェアの効果的な合併の ための人とサボートカである。因6(p. 197)はサボート サービスの分類 である。
(1) コンピューク クイム
サービス センクーは多くの場合自己のコンピュータでは出来ない小さな 会社のためにのみ必要なものとして考えられてきたが,一般的と特別な性質 の両方の補助的コンピュータ パワーの源泉となりつつある。ユーザーはピ ーク ロードを取り扱う余分のキャパシティを必要とし,また長ぴくダウン タイムの場合のバックアップ装置としてもまた必要である。この種のサボー トはオンライン サービス センターによって行なわれる。ある会社では95
%までをビジネス用に使用し,科学用は5%とし,自己企業で技術的なアプ リケーションを充足するために必要な装置やサボート能力を追加するよりも むしろ技術部門のためにオンライン サービス センクーの設備を利用する 方が賢明であると考える。ますます中および大規模のユーザーがセンクーに
よって提供される特殊な能力を利用するようになりつつある。
コンピューク パワーを獲得する他の方法に第3のリース会社の利用があ る。リース会社はコンピュータの耐用年数をメーカーのものよりも長く見積 ることによってメーカーのレンタル料よりも10乃至20彩低くする。
(2) サポート
広範囲のサボート機能がユーザー自身の能力を補足あるいは補充するため に利用できる。それらはEDP組織,長期のコンピュータ計画,またトップ マネジメントに関する EDPのオリエンテーションから顧客の取引資料の未 処理残分を減少させるための臨時のプログラミング援助,あるいはキイパン チ オペレークを提供するごとき特殊な領域までひろがる。ユーザーは前稿 で記述したアプリケーション作成のためのサイクルのすべての段階において
MISの技術的基磯 (I)
援助を得ることが出来る。ハードウェアとソフトウェアからサボート サー ビスを分離した価格表示の慣習に対する評価が進透するにつれてサボート サービスの広範な多種類のものが増加してきたが,健全な能力をもった立派 な会社によって提供されるものや注目すぺき特質のないものもあり,事実サ ポート会社の失敗率は過去数年間著しく増加した。将来のユーザーは何を必 要とするかを知り,そして会社の提供するサポート援助の格づけと要求を注 意深く評価する必要がある。
サポートの種々の内容(図6)のそれぞれについては特に説明する必要は ないので省略する。
(3) アプリケーション サービス
契約が結ばれた応募サービス会社は特定のアプリケーション領域の研究に 専念し,そしてそれらの問題に対するコンピュ̲クの解を行なう専門の技術 を築き上げる。この種のサービスの1つの例として,小から中規模の病院の 諸活動のアプリケーションを取り扱うために設計されたシステムがある。こ のシステムでは病院の事務職員によって準備されるインプットから顧客の勘 定書や必要とされる補助会計報告が作成される。契約が結ばれたサービス会 社はこれらのサービスをオフラインでも,ォンラインでもどちらでも行なう
ことが出来る。
会社所有の専用のアプリケーションとは特定の機能を達成するための設計 されたアプリケーション ソフトウェアの開発を意味する。多数のパッケー ジが市場化されており,サボート サービスの場合のごとく,ユーザーは正 しく設計されたものが実行可能であり,そして彼の環境において効果的に使 用できることを確かめるためにパッケージを注意深く評価しなければならな い。
クイム・シアリング サービスは病院のサブ システムの場合のごと<, 特定のアプリケーション領域に焦点をあわす時やアプリケーション プログ
ラムの作成やテストに有利に利用される。新しいプログラムの作成はすべて のユーザーに共通の断続的な活動であるが,自己のコンピュークは普通のラ
ンに限って使用し,新しいプログラムの作成とテストはクイム・シアリング サービスによって行なうという組み合わせはしばしば非常に魅力ある選択を 示す。
情報検索 (IR)サービスは普通1つのファィルの共通のセットからデー クをアクセスする必要が存在するビジネス領域に集中される。リモート タ ーミナルはファイルを取り調べ,そしで特定の質問に関する参考資料の目録 と場所を知ることが出来る。この種のサービスは公立図書館,金融機関,教 育機関,法律事務所や一般の企業で使用することが出来る。
多くの場合, 2つあるいはそれ以上のサービス活動を一緒に行なう形式で 契約される。ある会社は将来のユーザーに完全なコンピュータ パッケージ を提供する契約に成功し,その場合コンピュータ システム選定,導入,さ らに実施まで請負うことになるだろう。このような会社の提供するサービス はファッシリティ マネジメントとよばれる。
(4) 消耗品類
いままでの各要素には各種の消耗品類が必要なことが指摘される。これら については特に解説する必要はないので省略する。
以上でコンピューク システムに必要な諸要素の説明は最小限ですまし,
*
以下に MISに特に重要な2つの要素に焦点をあてて取り扱うこととする。
(第2版ではコミュニケーションに関しては別の章に移された。)
眉 セントラル デーク ベースに関するハードウェアとソフトウェア (pp. 200211)
(3)
前稿でも検討されたごとく,セントラル デーク ベース(以下CDBとよ ぶ)は MISにとって最も重要であり,この方面で一番関心がもたれる対象 である。デークを早くアクセスする必要性はダイレクト アクセス ファイ ルの発達の原因となり,それは次にファィル内のデークを管理しそして統制
* 1. Central data base hardware and software 2. Scientific and business application software
(3) 拙稿「経営志向型MIS」(商学論集第19巻5• 第6号) pp. 182185
MISの技術的基磯 (I) (中辻) (369)95 するためのデーク ベース マネジメント ソフトウェア システムの開発 の原因となった。
(A) デーク ベース ハードウェア(pp.200205)
システムを設計する場合,設計者はデータ ファィルを形式化するにあた って階層的な必要条件(秒単位,時間単位, 日または週単位のアクセスを求 める)があることを知る。また容量,速度,費用に関する拘束を考えてデー クに対するシステム ニーズを均衡させるのも MIS設計者の仕事である。
図7(p. 201)によって示される各記憶装置の諸特長とシステム要求とを
Main Bulk
Drum Disk Tape Archival Memory Mem・ory
Capacity
Millions Millions Millions Billions Millions Billions (characters)
Average Access
Nanosecond Micro‑ Milli‑ Milli‑
Minute Second time second second second
Relative Cost
per character Highest High High Medium Medium Low of storage
図7 各記憶装置の諸特長
釣り合わせて,設計者は理想的ではないがしかし理想的な解よりもずっと費 用のかからないシステム解に必要なものを見出すだろう。設計者は最も頻繁 に発生する取引のためにシステムを最適にるす選択を行なう(パレトーの法
(4)
則)。若しアプリケーションが債権のチェックであるならば(歴史的な過去の 分析によって決定されるように),活動の80%をしめる顧客の20%の債権状 態を保持するためにドラムが使用されるだろう。他の80彩は遅い速度の記憶 媒体に入れられるか,あるいは毎週(最小の活動しかないので,毎日の状況 を知ることは多分必要ない)例外原理にもとづくものを印刷されるだろう。
このプロセスは直接ファイルにアクセス出来るものよりも勿論遅いけれど も,しかしたしかにより安いものであり,また最も論理的なシステム折衷案
(4) 1st. Edition p. 33
号 であろう。
デークの重複や取引の発生ごとに複数のファィルの更新の必要性が回避さ れ,さらに種々のファイルを結びつける配慮やお互に正確に連絡されている ことを確めることがなくなることは唯一の記憶媒休の有利さではあるが,費 用の点ではそれを時には排除する。導入初期は普通支配的であっても,ほと んどの MIS開発者は前記のごとき階層的な考え方を利用する。特に費用に ついては過去十年間めざましく改良されたし,また将来の開発は引続いての 改良を示す。
図8 (p. 205)の説明は省略する。
System need Memory Drum Disk Tape Microfilm System software X x
Application software x x X Tables and file indexes x X
Fast access time files (inqui叫 x x
Fast access time files (transaction) X Medium access time files (batch) x x
Low access time files (batch) x
Historical medium/High activity files X Historical low activity files x
図8 ソフトウェアとファィルの記憶のための典型的な諸媒体 (B) デーク ペース ソフトウェア (pp.205206)
X
前記のようなダイレクト アクセス ファイルと記憶装置の階層化のニー ズの出現は因襲的なデーク処理技術に対して諸問題を提出する。短いリード クイム,一度限りあるいは不規則に必要とされる報告書の諸要求,複数のフ ァィルからのデータ要求,将来のマネジメントの必要事項を予測する必要 性,これらはすべて完全に挑戦を提出する。管理者が現在あるいはさらに将 来必要とするだろうものを予測することは非常に困難である。 「管理者が欲
MISの技術的基磯
すると言ったものを与えるのではなく,彼が欲すると思うものを与えよ。」と いう格言を設計者は心にとめる必要がある。
従来の方法は(デークの要求に対するターン アラウンド クイムの)反 応が遅く,情報システムに影響する回避できない経営変化に対応出来るほど 十分な融通性がなく,またシステム分析者の時間の負担があまりにも大きす ぎた。多くのシステムはそのファィルを処理し,あるいはアクセスするため に書かれたそれぞれ,そしてすべてのプログラムを収納しているファィル構 成のまわりに築きあげられる。このことはファィルが変更されるたびにその ファィルを使用するプログラムもまた変更されねばならないことを意味す る。前稿でも記述したごとく,ファィルそのものをプログラムから分離独立 させ,間に共通のデーク ファィル記述書を介入させることがデーク ペー スの概念を形作る大きな特長である(図9参 照 p.206)。この場合,ファィル 媒体の物理的な属性を意識せずに,靖報の論理的構造を考えることが重要で
ある。
Programs Program 1
Read file A Process file A Print file A Program 2
Read file A Process file A Print file A
File descriptor File A
Inventory file con‑ taining description,
一Ion hweighatn,d e btca.l ance, cost, ....I 1432 on hand dFIRiratiletvecme hrA 1.e l0 s01c rew‑ balance.
$1.98 cost etc. Item 1002
図9 プログラムとファィル記述書とファィルの関係
デーク ベース ソフトウェアは,(1)有用性,融通性,変化に対する反応 性とデークのアクセス可能性を増加するようなファィル構成と,(2)管理者,
システム分析者,事務担当者やプログラマーがデーク ベースにアクセスす るのが容易になるように促進するデーク ベース言語の2つの主要な技術的 問題に取り組む。
(1) ファィル構成 (pp.206209)