九州地方は連日の大雨で、土砂災害の報道が多い。最近の雨の降り方は短時間に沢山の雨が降 り、長めの熱帯のスコールのようなものかもしれない。温暖化の影響のようだ。そんな暑い季節 に、山形メディカル8月号を発刊する。研究者によってきっちり著された原著論文2つと研修医 の努力によって書かれた症例報告が2つ。後者の報告では、指導教官に敬意を表する。投稿原稿 と編集されたものでは受ける印象が全く異なる。立派な出版物に変身する。出版と同時に、論文 は自分の手から離れ、世界を駆けめぐる。多くの人々に、この快感を味わって欲しい。余り有名 でない雑誌に論文を掲載しても、最近の情報検索システムの向上で、世界の研究者の目に触れる 機会が増えている。私達のある小さな論文は、掲載された雑誌が既に廃刊となったが、今でも引 用され、とうとう引用回数が99になった。臨床系の論文では、多い引用である。ささやかな発見 でも、卓越した考察を加えて発表すると、そのアイディアに共感する人が出てきて、学問の進歩 に貢献するかもしれない。また、書いた本人の考えも整理され、更にアイディアが浮かぶかもし れない、書く能力は確実に向上する。小さな論文でも書いて、世に送り出すことが重要だと思っ ている。
改めて、投稿して下さった諸氏に敬意を表する。
編集委員長 早 坂 清(平成24年7月19日記)
編 集 後 記