副腎 ・甲状腺領域における核医学 ( 負荷)検査
金 沢大学 バ イオ トレーサ診療学 ( 核 )
道 岸 隆 敏
副腎皮質 シンチグラフィは疾 患を診断す る検査法で はな く,病変の局在 を診断す る方法である 。 ACTH 非依存性 クッシング症候群では,皮質腺腫,結節性副腎過形成, 皮質癌 の鑑別 に有用 で ある
。原発性 アル ドステロン症 で は病変が小 さ く, CT で皮 質腺腫が検 出で きない ことや,両側過形成で腫大がない ことが ある
。これ らの場合 にデキサメ タゾ ンを投与 LACTH 分泌 を抑制 す る と,皮質腺腫 で は正常副腎が描 画 されな くなって腺腫 のみが描画 され,他方,両側過形成で はデキサメタゾン投与 前 と同 じく両側副腎が対称性 に描画 され る
。片側性副腎偶然膜では,生化学的検査で異常が見 られない場合 に, これに一致す る ト1 3 1 ア ドステロール の集積増加 を認 めれ ばホルモ ン非産 生皮質腺腫 と診断 し, 経過 を観察 して よい。
甲状腺 中毒症 の うち, 日常臨床で最 も重要 なグ レーヴス病 と無痛性 甲状腺炎 の鑑 別 には, TS H レセ プター抗体 の測定 よ りも Ⅰ ‑ 1 2 3 摂取率測定が優れ る。
甲状腺 の 自律性 は T3抑制試験 によって評価 す るこ とがで き, グ レー ヴス病 の寛 解判定や 自律性機能性 甲状腺結節 の診断に用 い られ る
。 しか し,核 医学検査 をで き る施設が限 られ ることや手技が煩雑 な ことか ら, グ レーヴス病薬物療法ガイ ドライ ンでは,最小量 の抗 甲状腺薬 ( 隔 日に 1 錠 内服)で 6 月以上 甲状腺機能正常 を維持 で きる場合 を抗 甲状腺薬 の中止基準 としてい る
。
可逆性 甲状腺機能低下症 で は Ⅰ ‑ 1 2 3 摂取率が高 い。不要 な甲状腺 ホルモ ン補充療 法 を受 けている患者 を診 ることが少なか らず ある
。甲状腺 ホルモ ン投与前 に, 甲状 腺機能低下症が可逆性か不可逆性 かを鑑別 しなければな らない。
過塩素酸 カ リウムは試薬であって医薬品でない ことか ら,有機化 障害 の診 断 に用 い られた (ヨー ド)過塩素酸 カ リウム放 出言 式験 を実施 す るには院内倫理委員会 な ど の承認が必要である
占St ud i eswi t hr a d i o‑ pha r ma c e ut i c a l si nt hee va l ua t i o no fa d r e na la ndt hyr o i dd i s e a s e s Ta ka t os hiMi c hi g is hiMD
Nuc l e a rMe d i c i ne, Ka na z a waUni ve r s l t y
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核 医学における負荷検査 ( 副 腎 ・ 甲状腺領域)
金沢大学 バイオトレーサ診療学 ( 核) 道岸隆敏
Ⅰ ‑131ads t er olscan
i n Cushi ngsyndr ome A
CTH 非依存性クッシング症候群 正常副腎は A
CTH 分泌抑制のために萎縮し、
H 31
アドステロールを取 り込まない a. 皮質腺
腫 腺腫のみ集積増加 b. 結
節性過形成 非対称性の両側集積増加 C. 皮質癌 通常、癌に集積せず、両側
とも描画されない Adr l enalSci nti gr aphy
‑13lads t er olscani n
Pr i mar yal dost er oni sm
a .皮質腺腫 ( 原因の 7 0 ‑9 0 %)
小さく 、cT で検 出できないこともある b . 両側過形成 約 6 0 % は CT で腫大せず正常像
C.