文化学園大学大学院
生活環境学研究科・国際文化研究科
平成
27年度 活動報告書
文化学園大学大学院 生活環境学研究科・国際文化研究科 平成27年度 活動報告書 目次
1. 平成27年度生活環境学研究科・国際文化研究科特別講義A・B(オムニバス) 2
1) 講義の全体概要 2
2) 各講義の概要 3
3) 今年度の試みとして 8
2. 平成27年度大学院セミナー 9
1) 宿泊先 9
2) 日程およびスケジュール 9
3) 参加教職員 10
4) 中間発表プログラム 11
5) セミナー風景 12
3. 平成27年度 文化学園大学大学院 生活環境学研究科・国際文化研究科 修士論文 13
1) 修士論文発表プログラム 13
2) 修士論文発表予定稿集 14
4. 平成27年度 文化学園大学大学院 生活環境学研究科 博士論文 38
1) 公聴会 38
2) 公聴会風景 38
3) 論文内容の要旨 39
5. 文化祭展示 57
1) 展示期間及び会場 57
2) 学科展示ポスター 57
6. 平成27年度 文化学園大学大学院 生活環境学研究科・国際文化研究科 研究科委員会 58
1. 平成27年度 生活環境学研究科・国際文化研究科 特別講義A・B(オムニバス)
1) 講義の全体概要
① 本年度のテーマ:「社会の幸福」について考え、意見を持つ。
② 開講年次・授業時間: 1・2年次選択(2単位)・水曜5限
③ 授業目的・方針:
大学院生は高い教養と専門能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造・発見し、その成果を 社会に発信するという研究の入り口にたっている。研究を進めるにあたり、自らの意見を形成するプロセスにつ いて、深く考える必要があるだろう。本授業は、これらを考えるヒントを提供することを目的とする。本学は幅 広い学問領域で学術研究を展開しているという特徴があり、各専門分野で活躍する本学講師に「社会の幸福」と いうテーマで講義していただき、そこを出発点として、他者との協働により自らの意見を形成する経験をしても らうこととする。
開講日 内 容 担当講師 演 題 (講師所属)
1 4月22日 オリエンテーション 窪田・杉田 久木・田中(里)
オムニバス講義の意義と考え方
2 5月8日 ファッション文化専修 田中里尚 ファッション文化と「社会の幸福」
3 5月20日 テキスタイルデザイン学専修 柚本玲 女性下着と「社会の幸福」
4 6月3日 服装機能学専修 小柴朋子 機能性と「社会の幸福」は調和するのか?
5 6月24日 服装社会学専修 糸林誉史 互酬性は過去の理論か?
6 7月4日 授業内容の小括 窪田・杉田 久木・田中(里)
北竜館での中間討議
7 7月22日 ファッションビジネス専修 藤江大輔 イノベーションと「社会の幸福」
8 9月30日 国際文化専修 窪田忍 哲学と「社会の幸福」
9 10月7日 建築・インテリア学専修(イン テリア分野)
高橋正樹 住居環境と「社会の幸福」
10 10月28日 建築・インテリア学専修(建築
分野)
浅沼由紀 集合建築と「社会の幸福」
11 11月18日 生活造形学専修 松本章 グラフィックデザインにおける「社会の
幸福」
12 12月2日 アドバンストファッション専
修
田山淳朗 ファッションデザインにおける「社会の 幸福」
13 12月16日 国際ファッション文化専修 杉田秀二郎 ファッションとQOLにおける「社会の幸
福」
14 1月13日 健康心理学専修 野口京子 健康心理学から見る「社会の幸福」
15 1月20日 全体を通しての総合まとめ 窪田・杉田
久木・田中(里)
「社会の幸福」に関する意見形成
2) 平成27年度 各講義の概要
授業目的・方針
大学院生は高い教養と専門能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造・発見し、その成果を 社会に発信するという研究の入り口にたっている。研究を進めるにあたり、自らの意見を形成するプロセスにつ いて、深く考える必要があるだろう。本授業は、これらを考えるヒントを提供することを目的とする。本学は幅 広い学問領域で学術研究を展開しているという特徴があり、各専門分野で活躍する本学講師に「社会の幸福」と いうテーマで講義していただき、そこを出発点として、他者との協働により自らの意見を形成する経験をしても らうこととする。
第1回 オリエンテーション
■日 時:平成27年4月22日(水) 16:20~17:50
■担当講師:窪田忍、久木章江、杉田秀二郎、田中里尚
■講義の概要
本年度、オムニバス授業のテーマとなる「社会の幸福」について、自分の意見を形成することを目指す場であ るという目標を提示した。初めての試みとして、オムニバス講義は「講義の第一部」と「ディスカッションから なる第二部」で構成される旨を説明し、講義を聴くだけではなく、その講義から自分が何を受け取ったかを把握 し、その上で、自分の意見を持ち、他者に対してわかりやすく開示することの意義を伝えた。そうした具体的作 業を通じて、自分の意見ひいては仮説形成までにいたる思考の射程を創ることを目標とした。また、社会、自分 の研究、幸福からなるマトリックスシートに様々なワードを記入してもらい、社会と自分と幸福の接点がいかな る場所にあるか探ってもらい、意見表明をしてもらった。
第2回 ファッション文化専修からみる「社会の幸福」
■日 時:平成27年5月8日(水) 16:20~17:50
■担当講師:田中 里尚
■講師プロフィール
早稲田大学文学研究科修士課程を修了後、暮しの手帖社などで編集の仕事に携わりながら、立教大学大学院文学 研究科博士後期課程比較文明学専攻にて、博士(比較文明学)を取得。2007年より本学教員となる。
■講義の概要
講義のテーマは「<サスティナブル・ファッション>という概念は、「社会の幸福」にいかにして繋がるか?」
であった。サスティナビリティという概念において、誰の幸福が持続可能であるべきなのか、をファッション分 野について各人に考えてもらった。ミニ・シートを記入し、自分にとって何をサスティナブルすることが幸福へ 繋がるのかという問題について自分の意見と根拠を表明してもらった。
第3回 テキスタイルデザイン学専修からみる「社会の幸福」
■日 時:平成27年5月20日(水) 16:20~17:50
■担当講師:柚本 玲
■講師プロフィール
お茶の水女子大学家政学部被服学科卒業、同大学大学院家政学研究科被服学専攻修士課程修了、同大学院人間文 化研究科人間環境科学専攻博士後期課程修了。
ワコール人間科学研究所研究員、お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科研究院研究員等を経て現職。博士(生 活科学)。
■講義の概要
女性下着と「社会の幸福」を切り口に、自分の研究キャリアから女性下着開発までの経緯をご講義していただ き、それらが女性の美と、それに伴い生じる幸福という感情にどのように関わっていくのか、という問題意識を 提示していただいた。偶然、受講生たちは皆女性であったことから、「女性の身体性」というカテゴリーにおけ る幸福について、議論した。実体験を根拠として意見を出せるせいもあって、非常に活発な議論となった。
第4回 服装機能学専修からみる「社会の幸福」
■日 時:平成27年6月3日(水) 16:20~17:50
■担当講師:小柴 朋子
■講師プロフィール
1979年奈良女子大学家政学部被服学科卒業、1997年文化女子大学大学院(現:文化学園大学大学院)家政学研 究科博士後期課程修了、松本松南高等学校家庭科教諭、本学等非常勤講師を経て1998年専任講師、2002年助教 授、2008年より現職、2011年より文化・衣環境学研究所副所長(現:所長)を兼務。博士(被服環境学)。
■講義の概要
衣服の快適性・機能性の追求は、果たして人間を幸福にしたか、という切り口から、服装をサイエンティフィ ックに切る見方を講義していただいた。それは、科学の進歩は人類の幸福を実現できたか、という普遍的な逆説 へと議論が深められていき、学生たちにとっても意識の転換が果たされたように見えた。その問題提起を受け、
ディスカッションでは、機能性と幸福の矛盾する点について議論を深められ、有意義な時間を過ごすことができ た。
第5回 服装社会学専修からみる「社会の幸福」 ~互酬性は過去の理論か~
■日 時:平成27年6月24日(水) 16:20~17:50
■担当講師:糸林 誉史
■講師プロフィール
早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。国立インドネシア大学文 学部、国立東南アジア研究所(シンガポール)客員研究員を経て、本学勤務。 早稲田大学文学部・文化構想学 部 非常勤講師。
■講義の概要
沖縄の「ゆいまーる」という「講」の映像を鑑賞しながら、互酬性に関する再評価を各学生に問いかける授業 となった。事前に、参考論文を配布していたこともあって、学生たちは、市場交換の形態以外の、社会的関係に ついて思いを馳せられるようになった。講義は、互酬性から一般的な社会交換の形態、文化人類学理論へと展開 していって、議論の時間はなくなったこともあって、次回の中間討議の中で行うこととなった。
第6回 文化北竜館での中間まとめ
■日 時:平成27年7月4日(土) 9:00~10:30
■担当講師:窪田忍、久木章江、杉田秀二郎、田中里尚
■講義の概要
初めての試みとして、文化北竜館の3日目の午前中の1コマを用いて、履修学生のみならずディスカッション に参加したい学生も募りつつ、「社会の幸福」についての中間討議を行った。履修学生と飛び入り参加学生全体 で13名でのディスカッションとなった。ここでの議題は、第5回の授業の内容を受けて、金銭がない社会は幸 福か、というテーマでディスカッションを行った。各学生は、金銭を介さない取引や物々交換のイメージがわか ず、議論は2分したが、伯仲した議論が行いえた。
第7回 ファッションビジネス専修からみる「社会の幸福」
■日 時:平成27年7月22日(水) 16:20~17:50
■担当講師:藤江 大輔
■講師プロフィール:早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。
LGジャパン㈱を経て、ベンチャーキャピタルである㈱ジャフコ(JAFCO)に入社。日本国内、米国・韓国投資 業務従事後、野村證券との合弁会社であるNOMURA/JAFCO Investment(Asia)に92年~00年まで出向。シン ガポール駐在中、タイ産業金融公社(IFCT)との合弁会社設立に従事。IFCT-NOMURA/JAFCO Holdings 設 立後、上席副社長としてバンコクに駐在。香港駐在時、オーストラリアを含む東アジアの各国投資ユニットを管 掌・統括。帰国後、一貫してプライベート・エクイティー(PE)業務に従事。04年㈱IMAGICA 開発室長に就任。
経営企画室部長を経て、06 年より㈱イマジカ・ロボット ホールディングス執行役員 事業開発室長。同年㈱
IMAGICA TV取締役、09年㈱IMAGICAイメージワークス取締役等を兼任。2012 年より本学教授に就任。
■講義の概要
企業におけるイノベーションの追求と社会での幸福の実現の関係について、ファイナンス研究の立場からご講 義いただいた。具体的に、アップル社など多くの事例から、それらのイノベーション理論が展開され、学生の多 くはそれに触発されて、自分なりの社会の幸福を実現するためのイノベーションのアイデアについて構想し、そ れらをもとに議論をすることとなった。前期講義の最終日として、今までに学んだ様々な論点が提示され、多角 的な議論が行われた。
第8回 国際文化専修から見る「社会の幸福」
■日 時:平成27年9月30日(水) 16:20~17:50
■担当講師:窪田 忍
■講師プロフィール
中国・北京大学哲学部卒業。北京大学大学院哲学博士課程修了。Ph.D.(哲学)取得。シンガポール国立東アジ ア哲学研究所研究員、在中国日本国大使館専門調査員を経て、1995年より本学教員。
■講義の概要
講義のテーマは「国際文化専修から見る『社会の幸福』~哲学と社会の幸福」であった。各自は「社会の幸福」
をどのようにイメージしているのか。それは如何なる根拠(価値観と論理)によって生み出されているのか。そ の根拠を批判の“ふるい”にかけ、混入している偏見や迷妄を克服し、究極の根拠を掴もうとする主体的行為が 哲学・思想の行いである。それは各自の日常を処する根拠に対して再検討・再検証を行っていく忍耐強い思考を 通して求められるものであり、知識から智慧への探求と深化の過程である。以上について講義した。
第9回 建築・インテリア学専修(インテリア分野)から見る「社会の幸福」(1)
■日 時:平成27年10月7日(水)16:20~17:50
■担当講師:高橋正樹 (文化学園大学 造形学部教授)
■講師プロフィール
千葉大学工学部建築工学科卒業、千葉大学大学院工学研究科修士課程修了、同大学院博士課程中途退学 博士(工 学) 一級建築士 千葉大学助手を経て2004年より本学教員となる。
■ 講義の概要
前半は「幸福のカタチ」というテーマでレクチャーを行った。内容は講師の専門分野である環境行動学を通し、
人間のための幸福な空間づくりとは、どうあるべきかを議論した。近代の機能性重視の建築が人間のための空間 を奪った後、どのように復活を遂げるべく研究者が立ち上がり、この分野が成立したか、そして現在の課題は何
かを講義した。後半は、レゴブロックを使用し、各人の思う「幸福のカタチ」を実際に制作させ、その意味を問 いながら、皆で「社会の幸福」について考えた。
第10回 建築・インテリア学専修(建築分野)から見る「社会の幸福」(2)
■日 時:平成27年10月28日(水) 16:20~17:50
■担当講師:浅沼 由紀
■講師プロフィール
横浜国立大学工学部建築学科卒業、東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了。その後、武蔵工業大学
(現:東京都市大学)客員研究員、日本女子大学・実践女子大学非常勤講師等を経て、2002年4 月より本学教 員となる。一級建築士、博士(工学)。専門分野は、建築計画学。
■講義の概要
「建築」は人の居る場所、人々が共有する空間をつくる分野である。「建築にできる社会の幸せづくり」をテ ーマとして、1)複数の社会調査から日本社会での幸福の実現にとって家族が重要な鍵の一つになっていること、
2)現代日本では家族は解体され誰とも繋がりを持つことのない個人社会にあるということ、3)そのような社会的 背景から人と人とのつながりをつくる場所として新たに生まれた建築事例、を提示して、各人に建築分野にでき る可能性について考えてもらった。また最後に、「大切な人たちと幸せになるために必要なもの」についてグル ープ討論した。
第11回 生活造形学専修から見る「社会の幸福」
■日 時:平成27年11月18日(水)16:20~17:50
■担当講師:松本章 (文化学園大学 造形学部教授)
■講師プロフィール
武蔵野美術大学造形学部を卒業後、GKインダストリアルデザイン研究所に入所。その後フリーランスのデザイ ン活動を経て2000年より本学教員となる。専門はビジュアルコミュニケーションデザイン。
■講義の概要
講義のテーマは「デザインを考える—『東京五輪エンブレム騒動』にみる幸福な伝達(コミュニケーション)の かたち」。この夏に世間を騒がせ、結果的に白紙撤回となったオリンピックエンブレムのデザインを題材に、出 席者へのアンケートや自由討議を実施。レクチャーの内容は、デザイナーを追いつめたネット社会の状況と経過、
造形の類似性(似ている、似ていない、の解釈はどこからくるものなのか)、デザインの職業的専門性(デザイ ナーは専門的な内容をどうわかりやすく他者に伝えるか)など。デザインの解釈はそれを観る人の文化的背景に よって変化するため、デザインを提供する側には「普遍的な感性を理解する力」と「バックグラウンドとしての 知識量」が求められると締めくくった。
第12回 アドバンストファッション専修から見る「社会の幸福」
■日 時:平成27年12月2日(水) 16:20~17:50
■担当講師:田山淳朗
■講師プロフィール
1955年に熊本に生まれ、1975年に文化服装学院を卒業。同年、第14回ハイファッション[ピエール・カルダ ン賞]受賞し。1975年から株式会社ヨージ・ヤマモト。1982年、ヨージ・ヤマモト・ヨーロッパ設立のため渡 仏。帰国後、株式会社ヨージ・ヤマモトを退社、株式会社エー・ティーを設立、ファッション・ブランド“A. T”を発表。1984年より、東京コレクションに参加。1986年には第10回毎日ファッション大賞新人賞・資生 堂奨励賞を受賞。1992年から2005年まで、株式会社ワールド“O・Z・O・C”“INDIVI"“BOYCOTT”“VOICE
MAIL”等のクリエイティブディレクター。2005年から、クロスプラス株式会社顧問。また、2006年から2009 年まで株式会社レナウン“Aquascutum UK Label ”ディレクター。2009 年からは株式会社そごう・西武
“LIMITED EDITION by ATSURO TAYAMA”のディレクター。株式会社タカキュー“m.f.editorial”ディレ
クター。2015年から住商ブランドマネジメント株式会社“NARA CAMICIE”ディレクター。2011年に本学大 学院特任教授に就任
■講義の概要
ファッションデザイナーをめざす学生時代、(株)ヨージ・ヤマモトでの社会人時代、独立をして自身のブラ ンドを大きくしていく時代、様々な会社のクリエイティブディレクターを歴任した時代の4つにわけて、それら の経験と幸福のカタチを講義していただいた。また、発想を形にするためのコツや、コンセプトに肉付けしてい くために自分自身で開発した図式など、デザイナーならではの実践的な講義内容だった。最終的に、自分が考え る「社会の幸福」とは何であるかという哲学をご講義いただくこととなった。
第13回 国際ファッション文化専修から見る「社会の幸福」
■日 時:平成27年12月16日(水) 16:20~17:50
■担当講師:杉田秀二郎
■講師プロフィール
早稲田大学大学院人間科学研究科健康科学専攻修士課程修了、日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課 程修了。博士(心理学)。労働省産業医学総合研究所、東京都老人総合研究所を経て2002年から本学教員。
■講義の概要
講義のテーマは「ファッション心理学からみる社会の幸福~ファッションは社会や人々を幸福にしてきたか?
~」であった。ファッションと心理学との関わりを講義した上で、ファッションが果たしてきた役割を「社会に おけるポジティブな側面」「社会におけるネガティブな側面」「個人におけるポジティブな側面」「個人における ネガティブな側面」の4側面に整理し、ファッションを相対的にとらえる必要性を示した。
第14回 健康心理学専修から見る「社会の幸福」
■日 時:平成28年1月13日(水) 16:20~17:50
■担当講師:野口京子
■講師プロフィール
早稲田大学文学研究科心理学専攻修士課程修了。コロンビア大学大学院社会福祉学修士課程修了後、同大学大学 院健康教育学博士課程(保健学博士)を経て日本健康心理学研究所長。1999年4月より本学教員。
■講義の概要
講義のテーマは「健康心理学専修から見る『社会の幸福』~前に進む力」であった。健康心理学やポジティブ 心理学にはストレス等に対する積極的な対処の考え方があるが、それらを「幸せのデザイン」という概念で統合 して示した。また講義で述べた積極的な対処の考え方を理解できているか、自分自身のこととして考えられてい るかどうかをワークシート形式で確認し、ディスカッションとした。
第15回 全体を通しての総合まとめ
■日 時:平成28年1月20日(水) 16:20~17:50
■担当講師:窪田忍、久木章江、杉田秀二郎、田中里尚
■講義の概要
「社会の幸福」の中身について、第1回目に記入してもらったワークシートを配布し、それらを再度検討しな がら、「社会の幸福」を自分はどう考えるのかという問題について、意見を出し合った。14回の授業を踏まえた
上で、多くの講師の先生方の「幸福」のカタチが多様であったことを認め、その上でなお、自分はこうした幸福 にこだわる、ということを言葉で表現してもらった。15 回のディスカッションを通じて、様々な国籍で構成さ れる大学院生同士が、各自の幸福に関する意見を認め合い、自分の意見を反省し、成長させる機会ができた。
3) 今年度の試みとして
初めての試みとして、文化北竜館の3日目の午前中の1コマを用いて、履修学生のみならずディスカッション に参加したい学生も募りつつ、「社会の幸福」についての中間討議を行った。普段は、時間が決まっていること もあって、発言も控えめになりがちであったディスカッションだが、第 1日目、第2日目と様々な催しや食事、
そしてゼミナールを共に経験してきたこともあって、ディスカッションは白熱した。2 つのグループに分けて、
「もし社会から金銭がなくなったとしたら、どのような幸福のカタチがありうるのか?」といった仮想的なテー マなどについて、自分の意見と根拠を開陳してもらった。それらの意見について、それぞれの参加者は興味深く 拝聴し、質問をぶつけ、自分の意見を組み立てていたようにみえる。
2. 平成27年度 大学院セミナー
1) 宿泊先
・文化北竜館 〒389-2322 長野県飯山市大字瑞穂7332-2
2) 日程及びスケジュール
7月2日(木)
9:15 大学集合 9:30 大学出発
14:30 到 着
15:00 セミナー開講 【特別ゼミ室】
15:30~17:30 グループ別ミーティング
18:00~ 夕 食 【食 堂】
19:00~21:00 教員ミーティング 【メイプル】
7月3日(金)
7:30~ 朝 食 【食 堂】
9:00~ 修了年次生中間発表(1) 【特別ゼミ室】
12:00~ 昼 食 【食 堂】
13:00~ 修了年次生中間発表(2) 【特別ゼミ室】
18:00~ 夕 食 【食 堂】
7月4日(土)
7:30~ 朝 食 【食 堂】
9:00~ グループ別ミーティング 9:00~ 生活環境学特別講義A・B
国際文化研究特別講義
11:30~ Aグループ 昼 食 【欅カフェ】
12:20~ Bグループ 昼 食 【欅カフェ】
13:30~ 閉講式 【メイプル】
14:00~ 北竜館出発
18:45頃 新宿駅西口
19:00頃 大学到着
3) 参加教職員
◇教員(23名) ◇事務局(2名)
濱田 勝宏 教授 横山 稔 教授 杉田 秀二郎 教授 二茅 みゆき 米山 雄二 教授 高村 是州 教授 久木 章江 教授 藤澤 千晶 松平 寿美枝 教授 星野 茂樹 教授 窪田 忍 准教授
小柴 朋子 教授 松本 章 教授 佐藤 真理子 准教授 永井 伸夫 教授 井上 搖子 教授 田中 里尚 准教授 藤江 大輔 教授 渡邉 秀俊 教授 柚本 玲 准教授 申 恩泳 教授 野口 京子 教授
高木 陽子 教授 中沢 志保 教授
4) 中間報告プログラム
発表時間 発表+質疑応答 博士前期・修士 5分 + 5分 博士後期 10分 + 7分
氏名(Name) 題目(Title) 主指導教員
(Chief Advisor)
副指導教員 (Assistant Advisor)
専攻名
(Major)
1 Thomasトーマス レベッカ メアリー
Rebecca Mary 外来語はなぜ作られたか:1964年と2014年の『装苑』にみられる衣服用語
の社会言語学的トレンドの研究 高木 陽子 トビー スレイド 被服学
2 Newhook Nigelニューフック ナイ ジェ ル ジェ ームス
James 「ポスト現代」の観点によるニッチ・ファッション・ブランドの研究 高木 陽子 藤江 大輔
サミュエル トーマス 被服学
3 横山 美浩よこやま みひろ 現代女装文化論 田中 里尚 申 恩泳 被服学
4 鄧 歓
トウ カン
祖父母と孫の家 井上 搖子 生活環境学
5 伊豆い ず 南緒美なおみ 体幹部への圧迫が姿勢と動作に及ぼす影響 佐藤真理子 永井 伸夫 被服学
6 若槇 七緒
わかまき ななお 日本のポップカルチャーからデザイン発想するファッションブランドの
提案━アニメ・漫画・ゲームから━ 高村 是州 被服学
7 馬 鵬程
マ ホウテイ モダンガールから見る性的役割の変容
━ダーウィンの性淘汰理論を基に 田中 里尚 被服学
8 青木あおき 識さと子 こ 高齢女性の歩行・履き物に関する動態力学的研究 田村 照子 永井 伸夫 被服環境学
9 坂東 茜
ばんどう あかね
足趾が歩行に及ぼす影響 永井 伸夫 小柴 朋子 被服学
10 郝カク 永麗エイレイ 北京のストリートファッションに関する一考察
━三大ファッションストリートを中心に━ 濱田 勝宏 申 恩泳 被服学
11 結城 環実
ゆうき めぐみ 現代若者における装いのプロセスと意識
━“Instagram”を通して━ 濱田 勝宏 申 恩泳 被服学
12 賴 陳乘ライ チンジョウ 中国におけるナショナルブランドと海外ブランドのイメージの違いがもたらす
消費行動の影響━ZARAとME&CITYを中心に━ 濱田 勝宏 申 恩泳 被服学
13 堤
つつみ
あすか 警察官制服の持つ社会的機能 濱田 勝宏 申 恩泳 被服学
14 林
リン
嘉
カ
迪
テキ ファストファッションのVMDに関する顧客満足度分析
━東京と北京のZARAの比較を中心に━ 松平 寿美枝 藤江 大輔 被服学 15 干場 美幸ほしば みゆき amour ━女性をモチーフにしたイラストレーションと、その展開━ 松本 章 生活環境学
16 鄭
ジョン
好根
ホグン 機能性衣料の伸縮性に及ぼす洗剤の影響 米山 雄二 被服環境学
17 張 怡鶴
チョウ イカク
子供の遊びと遊具に関する環境行動研究 渡邉 秀俊 生活環境学
修了年次生中間発表(2)13:10~
修了年次生 博士論文・修士論文・制作題目一覧
修了年次生中間発表(1)9:20~
休 憩
5) セミナー風景
中間報告会でのプレゼンテーション プレゼンテーション準備のためのゼミナール
真剣に発表を聞く大学院生たち 質疑応答も白熱する
北竜湖を背景に記念撮影
3. 平成27年度 文化学園大学大学院 生活環境学研究科・国際文化研究科 修士論文
1) 修士論文発表プログラム
司会 : 藤江 大輔 ・ 齊藤 眞理子
平成 28年 2月 23日 (火) 9:30〜15:30 於: C071 教室 発表 12分, 質疑 8分 開会の挨拶 9:30〜 9:40 文化学園大学 副学長 濱田 勝宏 教授
午前の部 9:40〜12:00
氏 名 テーマ 専修 指導教員
9:40~
10:00 REBECCA MARY THOMASレベッカ メアリー トーマス Fashioning Loanwords: Sociolinguistic Trends in Clothing Vocabulary in So-En Magazine, 1964, 1989 and 2014
グローバル ファッション
高木 陽子 教授 10:00~
10:20 NIGEL NEWHOOKナイジェル ニューフック Understanding Niche Fashion Brands Through The Post- Contemporary Lens
グローバル ファッション
高木 陽子 教授 10:20~
10:40 郝
カク
永麗
エイレイ 北京のストリートファッションに関する一考察
―三大ファッションストリートを中心に― 服装社会学
濱田 勝宏 教授 10:40~
11:00 伊豆い ず 南緒美なおみ 体幹部への圧迫が姿勢と動作に及ぼす影響 服装機能学 佐藤真理子
准教授
11:00~
11:20 坂東 茜ばんどう あかね 足趾が立位安定性および歩行動作におよぼす影響 服装機能学 永井 伸夫
教授 11:20~
11:40 馬 鵬程マ ホウテイ 「モダンガール」から見る性的役割の変容
―ダーウィンの性淘汰理論をもとに 服装社会学 田中 里尚
准教授 11:40~
12:00 結城 環実
ゆうき めぐみ 現代若者における装いのプロセスと意識
-Instagramを中心に- 服装社会学 濱田 勝宏
教授
午後の部 13:30〜15:30
13:30~
13:50 賴 陳乘ライ チンジョウ 中国におけるナショナルブランドと海外ブランドのイメージの違い
がもたらす消費行動の影響―ZARAとME&CITYを中心に― 服装社会学 濱田 勝宏 教授 13:50~
14:10 上野 邦子うえの くにこ 新聞報道に見る束髪文化~読売新聞を中心に~ 服装社会学 田中 里尚
准教授 14:10~
14:30 張 怡鶴チョウ イカク 子供の遊びと遊具に関する環境行動研究 建築・インテリア学 渡邉 秀俊
教授
14:40~
15:00 鄧 歓トウ カン 祖父母と孫の家 建築・インテリア学 井上 搖子教授
15:00~
15:20 干場 美幸ほしば みゆき amour―女性をモチーフにしたイラストレーションと、その展開― 生活造形学 松本 章 教授
閉会の挨拶 15:20〜15:30 大学院生活環境学研究科 科長 米山 雄二 教授 休憩 14:30〜14:40
平成 27 年度 文化学園大学大学院 生活環境学研究科 修士論文発表会 プログラム
【被服学専攻】
休憩 11:00〜11:10
〈昼休み休憩〉 12:00〜13:30
【被服学専攻/生活環境学専攻】
2) 修士論文発表予定稿集(pp.14~37)の部分は非公開です。
4. 平成27年度 文化学園大学大学院 生活環境学研究科 博士論文
1) 公聴会
日 時 : 平成28年2月24日(水) 10:00~16:30 会 場 : 文化学園大学 C館7階 C071番教室
発 表 者 論 文 題 目
宋E
ソウ
A AE婧E
セイ 睡眠環境の調査並びに就寝用着圧ストッキングの効果と 睡眠への影響
AE青木E
あ お き
A AE識子E
さ と こ 高齢女性の歩行特性並びに靴の履用効果に関する
動態力学的研究
A E傳法 E
でんぽう
AAE谷E
や
A AE郁乃E
あ や の 下肢の局所圧迫が筋・皮膚血流動態及び心理反応に及ぼす影響
―圧利用のアパレル設計に向けた基礎研究―
2) 公聴会風景
発表者と審査教官 発表風景
活発な質疑応答 指導教官の熱弁に聞き入る聴衆
3) 論文内容の要旨(pp.39-56)は別途リポジトリに公開されていますので、そちらをご覧ください。
5. 文化祭展示 1) 展示期間及び会場
展示期間 : 平成27年11月2日(月)~4日(水)
展示会場 : 新都心キャンパスA館18階 A184
2) 学科展示ポスター
学科展示ポスター
6.平成27年度 文化学園大学 生活環境学研究科・国際文化研究科委員会
生活環境学研究科長 米山 雄二 教授 堀尾眞紀子 教授 国際文化研究科長 野口 京子 教授 濱田 勝宏 教授 星野 茂樹 教授 石田名都子 教授 松平寿美枝 教授 松本 章 教授 齊藤眞理子 教授 照井 義則 教授 押山 元子 教授 高橋 哲夫 教授 小柴 朋子 教授 浅沼 由紀 教授 中沢 志保 教授 申 恩泳 教授 井上 搖子 教授 三島 万里 教授 永井 伸夫 教授 渡邉 秀俊 教授 青栁 宏 教授 高木 陽子 教授 高橋 正樹 教授 杉田秀二郎 教授
横山 稔 教授 久木 章江 教授 窪田 忍 准教授 高村 是州 教授 安野 彰 准教授 佐藤 浩信 准教授 藤江 大輔 教授 安永 明智 准教授
佐藤真理子 准教授 砂長谷由香 准教授 柚本 玲 准教授 田中 里尚 准教授
事務局長 遠藤 啓 教務部長 円谷 葉子 教務課課長 二茅 みゆき
教務課 藤澤 千晶 (敬称略 順不同)
平成28年7月 編集担当 杉田秀二郎 久木 章江 田中 里尚