特別講演要 旨
大型 ウサ ギの実験動物化 に関 す る研 究
松 田 幸 久
秋 田大学医学部附属動物実験施設
1.
は じめにこの ところ臓器移植あるいは循環器等 の研究に著 しい進展がみ られるが、そのような研究にはこれま でイヌが用い られて きた。それ らのイヌの大部分は 遺伝的あるいは徴生物学的に統御 されていない動物 管理セ ンター由来の抑留犬であ り、再現性が求め ら れる科学実験 にそのような動物 を用いることは望ま しい とはいえない。また、最近 はコンパニオンアニ マル と見なされるイヌを動物実験 に使用することは 好 ま しくない とする意見 もある。 そのため、抑留犬 の研究用譲渡を中止する地方治 自治体が相次 ぎ、動 物管理センター由来の抑留犬 を動物実験 に使用する ことは益々困難 となっている。 したが って、イヌで 行われる実験の一部 を他の動物で代替する必要が生 じている。これまでそれ らの実験 には臓器が小 さい などの理由か らウサギが使用 されることは少なかっ た。我 々は秋田県仙北地方 に古 くか ら飼育 されてい る大型のウサギ (日本 白色秋田改良種、成熟体重
7 k g
前後)に着 日し、動物管理センター由来の抑留犬 で行 われてきた実験 の一部 をこの大型 ウサギで代替 し得るか否かを検討 した。本稿ではこれまでに得 ら れた結果を紹介する。2.
仙 北地方 の大型 ウサ ギの歴 史 的背景 古来わが国には今 日の 日本 白色種の祖 となるカイ ウサギは存在せず、わが国に初めてカイウサギが紹 介 されたのは1 6
世紀 頃とされている。 明治の初期か ら末期 にかけて中国やアメ リカなど各国か ら様々な 品種が輸入 され、それらの外来種 を交雑 して、いわ ゆる白色在来種が作 られた。秋田県仙北地方 に初めてウサギが導入 されたのは
1 8 9 1
年 (明治2 5
年)で、香川県か らである。 食料 と して近隣の農家で飼い始め られたが、当時のウサギ の体重 は2k g
前後 しかな く、その後大正末期 までに ニュージー ラン ドホ ワイ トあ るい はフレミッシュ ジャイアン ト等 との交配 を繰 り返す ことにより大型 化への改良が試み られたOまた、大正1 5
年か らは仙 北地方 を中心 に各地でウサギの品評会が開催 される ようにな り、出品者 は毎年競 って大型化 を図 り、既 に5 0
年 ほ ど前 に7 .5 k g
のウサ ギが作 られたとの記録 もある。全国的に見て も大正末期か ら昭和 にかけて毛質や 肉質の改良 を目的 として各地で白色在来種 にニュー ジーラン ドホワイ トや フレミッシュジャイアン ト、
アンゴラ等 の交配が幾度 とな く繰 り返 され、 日本 白 色種が作 られていった。 したがってこの当時は地域 によって体重、体型お よび毛質 にかな りの相違がみ られた。
第2次大 戦後 に農林水産省が 日本 白色 種 は8カ月 齢の体重が約
4 . 8 k g
と規定 していることか ら、そ の 頃の 日本白色種 は現 在 よ り大型で あった と思わ れ る。 しか し、毛皮用 としての ウサ ギの生産 が減少 し、家畜か ら実験用動物‑ と転用 されるにともない 主に経済的理由か ら小型化の傾 向をた どっている。 現在実験動物化 されている日本 白色種 由来の近交系 JW‑NibsあるいはJWICSEは成熟時体重が雌雄 とも3 . 0 k g
前後であ り、 もはや大型種 とはいえない。仙北地 方のウサギ生産者は戦前戦後 を通 し肉用種 として大 型種の改良 を継続 し、1 9 4 6
年 (昭和2 1
年) にはこの 大型 ウサギを 「日本白色秋田改良種」 と命名 して農 林省 に届 け出ている。 この品種 は普通種が6 . 5‑7 . 0 k g
、特大種 が8 . 0 k g
以上 とされてお り、他の地域 の ウサギに比べかな り大型の ようである。3.
品評 会 に出品 された ウサギのデ ー タか ら 秋田県仙北地方 (図1)では今 日で もウサギの品 評会 を開催するなど、大型ウサギの飼育普及お よび 改良を図ってはいるが、現在 では一部 の愛好家 に よって飼育 されるにとどまり、その数 は年 々減少 し ている。 平成5年2月の仙北農林事務所農務課振興 係の調べ によると約3 4 1
戸の農家で3 , 5 0 0
匹程のウサ ギが飼育 されてお り、そのうち6 . 5‑8 k g
のウサギは6 0
匹足 らずであ り、8 k g
を越 えるものは20
匹前後 し か存在 しない との報告がある。表
1
は1 9 9 2
年 に仙北地方の品評会 に出品 されたウ サギの雌雄の数 と体重の関係 を示 した ものである。1 9 9 2
年 には全部で1 3 4
匹のウサギが出品 されたが、そのうち
4‑6 k g
の ものが5 6
匹( 4
1. 8
%),6‑8 k g
の も のが6 2
匹( 4 6 . 3
%),8 k g
を越 えるものは雌雄あわせ て1 6
匹(
ll. 9 % )
であった。表 には示 さなかったが、
1 9 9 3
年 に出品された ウサ ギの雌雄 の数 と体重の関係 も調べたが、全 部で1 43
表1 1992年の品評会 に出品 されたウサギの匹数 と体重 の関係
体 重 4‑6kg 6‑8kg 8kg〜 合 計 雄 31匹(23.4%)30匹(22.4%) 5匹 (3.7%) 66匹(49.5%) 雌 25匹(18.4%)32匹(23.9%) 11匹 (8.2%) 68匹(50.5%)
青森 県
図1秋田県仙北地方の地理 的位置
匹のウサギが出品され、その うち雌雄あわせて4‑6 kgの もの は65匹(45.4%)、6‑ 8kgの ものが56匹
(39.2%)、8kgを越 える ものが22匹(15.4%)と前年 と ほぼ同様の傾 向を示 した。
表2は1992年お よび1993年 に出品 されたウサギの 雌雄 につい て月齢 と体重 の関係 を示 した もので あ る。 月齢 と体重の関係 は、6カ月齢 の雌雄で5.6‑5.7 kg、7カ月齢の雌雄で5.8kg、8カ月齢の雌雄で6.2‑
6.4kgと8カ月齢 までは雌雄 に差がみ られなかった。9 カ月齢 の雄で6.6kg、雌で7.0kg、10カ月齢以後で雄 と 雌でそれぞれ7.5kgお よび8.2kgと雌雄差が認め られ た。6.0kgを越 えるのは雌雄 と も8カ月齢 以後であっ た。
一般の 日本 白色種で は8カ月齢 (約4.8kg)以後に は体重の増加が殆 どみ られないの に対 して、大型ウ
表2 1992年 お よび1993年の品評会 に出品 された ウサ ギの体重 と月齢 の関係
月 齢 雄 体 重 (kg) 雌
6 5.6士0.4(n=21) 5.7±0.6(n‑21) 7 5.8士0.6(n;=22) 5.8±0.7(n=18) 8 6.2士0.6(n=35) 6.4±0.7(n=28) 9 6.6士0.8(n=25) 7.0±0.6(n=32) 10‑ 7.5±1.1(ll‑22) 8.2±1.0(n=31)
サギ は約10カ月齢 以後 も増加 が認め られる こ とか ら、他 の 日本 白色種 に比 べ晩 熟の ようであ る。 ま た、雄 よ りも雌 の方が大 きくなる傾向があ り、
8
カ月 齢で8kgを越 える成長の早い雌 もみ られた。1992年 と1993年の2年間に出品された大型 ウサギ のうちで最 も体重が重か った ウサギは雄で9.1kg(18 カ月齢)、雌 で10.5kg(18カ月齢)であった。 また、 こ の2年間に 出品され た ものの うち8kgを越 える特 に 大型のウサギの平均体重 は雄(N=11)で8.4±0.3kgで あ り、その平均月齢 は20.3±10.0カ月齢であった。
また、雌(N=27)では平均体重が8.7±0.7kgであ り、
その平均月齢 は18.5±4.6カ月齢であった。
1992年以前 に開催 された1989年か ら1991年の3回 の品評会の記録 を調べたが、過去
3
回とも飼育匹数 と体重の関係お よび月齢 と平均体重の関係 は今回の 2度の調査 とほぼ同様の傾 向を示 した。4 .
大型 ウサギの生物学 的 ・生化学 的特性 1990年 11月か ら1991年3月の間に12カ月齢の大型 ウサギ雄11匹、雌18匹を入手 し、それ らの体重、臓 器重畳、血液性状お よび血清の生化学的性状 を調べ た (写真1)0表
3
に体重お よび臓器重量 を示 したが体重は約12 カ月齢で雄が6.38±0.88kg、雌 が6.69±0.52kgで あった。この億は1992年お よび1993年の品評会に出 品された8‑9カ月齢 のウサギの催 とほほ一致 して い た。調査 した大型 ウサギの体重お よび臓器重量の値 は、一般 に動物実験 に使用 されている12カ月令の 日 本白色種 と比べ、体重で1.5‑2倍、各種臓器重量で も2‑ 3倍 の大 きさが あった。今回調べた12カ月齢 の大型 ウサギでは体重お よび臓器重量 に雌雄の差 は 認め られなかった。大型 ウサギの血液成状お よび血清の生化学的性状 を表4に示 したが、それ らの値 は以前 に報告 された 日本 白色種の値か ら著 しく逸脱 してはいなかった。
5.
イ ヌで行 われてい る動 物 実験 への使 用 の読 み動物管理センター由来の抑留犬 を用いて行われて きた実験の一部をこの大型 ウサギで代替で きるか否 かを検討するため、体重6Eg程度の ウサギ20匹を入
表3体重および臓器重畳 測 定項 目 雄(n=11) 雌(n=18)
体重 6.38士0.88kg 6.69±0.52kg 心臓 16.96士2.42g 17.03±3.56g
肺 22.11±3.37g 20.28±3.44g 肝 臓 139,8±31.2g 139.8±30.1g 牌臓 3.12±1.38g 2.87±0,70g 腎臓 (左 )15.00±2,11g 14.68±2.33g
表4血液性状および血清の生化学的性状
手 し、循環器系の実験 あるいは整形外科の実験 に用 いた。
整形外科の実験では骨補填剤 (ハイ ドロアパタイ ト類粒)の研究に使用 された。この研究では供試動 物の大腿骨頼部お よび課骨願部 に直径
6 . 4
mm、深 さ 約1cmの円筒状の穴をあけ、骨補填在 を補填するこ とにより海綿骨欠損部の骨形成 と力学的特性 を検討 する実験であった。一般の日本 白色種では大腿骨骨 頭の直径が15‑20皿皿であ り、本実験 に用 いることは 困難である。 したがって、これまではその ような実 験 には動物管理センター由来のイヌが使用 されてい たが、大型 ウサギの大腿骨骨頭は一般の白色種 に比 べて大 きく直径が20‑30mznであることか ら、今 回は その実験 に大型 ウサギ (体重5.1‑7 .
3kg)が使用 さ写真1左が7.5kgの大型ウサギ、右が3.0kgの日本白色種
測定項 目 Ht(%) RBC(×106/m') WBC(×103/m') 総タンパク(g/dC) GOT(karmenU/mQ) GFr(karmenU/me) 総コレステロール(mg/da) グルコース(mg/dC) BUN(mg/dR) クレアチニン(mg/dB)
トリグリセリド(mg/dC) Ca(mg/de)
雄(n‑6) 366±4.77 5.67±0.57 6.50±5.91 5.72土0.97 37.7±3.90 37.8士5.89 31.2土26.56 110.0士17.24 9.78士7.91 1.53±0.67 86.3±93.0 14.1±1.44
雌(n=9) 352土3.56 5.73土0.89 8.58土2.62 6.00士0.56 34.5±3,25 35.9士5.86 43.1±17.61 136.4±79,97 12.68±4.96
1.44土0.50 54.7j=31.97
13.6士0.95
れた。その結果、良好な研究成果が得 られ、 これま で骨が小 さい との理由でイヌが用い られていた整形 外科領域の研究にも大型 ウサギが使用可能であるこ
とが判明 した (写
実 2)
0循環器系 の研究では心肥大の基礎 的研 究のために 心臓お よび総顕動脈が用い られた.一般 に用 い られ ている 日本 白色種の総 頚動脈 の直径 は
1 . 5
mmである のに対 して 、大型 ウサ ギの直径 は2.0mmであ り、他 の 日本 白色種 より総頚動脈が太か った。 また、超音 波診断装置 により最大拡張時の左心室の腔 の横 断面 を比較する と、一般 のウサギの直径が15皿 であるの に対 して大型 ウサギの直径 は20mmであった。大動脈 の心臓 か らの出口の太 さも一般の 日本 白色種 の直径 が5mmで あるの に対 して大型 ウサギ の直径 は7皿 で あった。ちなみに、10Kg前後の ビーグル犬では総頚 動脈 の太 さが2 . 5
m 、左心室腔 の直径 が30mm、大動 脈の直径が11mm程であることか ら大型 ウサギのそれ らの大 きさは一般の 日本 白色種 とビーグ)I,犬 の中間 に近い値 となる∩これ らの ことか ら、これ まで動物管理セ ンター由 来の小型のイヌを用いて行 われて きた実験 の一部 を 大型 ウサギで代替で きることが示唆 された。
6.
大型 ウサ ギ に見 られ る感 染症動物実験施設 に搬入 された大型 ウサギに スナ ッフ ルお よび感染症が原 因 と思われる死亡 も認め られた ことか らBordetellabronchlSeptica(以下B.B.と 略す)お よび pasteurella mu】tocida(以下
p . M .
と略す) に対す る抗体 の保有状況 を調査 した
。B . B .
お よびや.M.に対す る抗体検査 に用いた血清 は、1990 年11月〜1991年3月にわた り生物学的性 状 を調べ る ために施設 に搬入 した大型 ウサギ雄13匹、雌14匹の 血清お よび1993年10月の品評会 に出品 された雄7 匹、雌11匹 の血清 であ る。検査方 法 はELISAにより 行い、ELISAのキ ッ トは実験 動物 中央研 究所 の高倉 彰氏 より譲渡 していただいた。施設 に搬入 したウサ ギは搬入直後 に採取 した血清 を用い、その結果 を表 5に示 したがB.a.に対 して雄で84.6%(ll/13)、雌で 85.7%(12/14)、雌雄合 わせ て85.2%(23/27)と殆 どの 個体 が 抗 体 陽性 で あ り、 p.M.に対 して も雄 で 46.2%(6/13)、雌 で50.0%(7/14)、雌雄 合わせ て 48.1%(13/27)とほ は半数 の個 体が抗体陽性 であ っ た。表6には1993年10月の野外調査 における成績 を 示 したが、B.B.に対 して雄 で85.7%(6/7)、雌で 81.8%(9/ll)、雌雄 合 わせて83.3%(15/18)であ り、P.M.に 対 し て も 雄 で42.9%(3/7)、 雌 で 36.4%(4/ll)、雌雄合 わせ て38.9%(7/18)とな り、施 設 に搬入 したウサ ギの検査イ直とほぼ一致 していたo なお、p.M.に対す る抗体 を保 有 しているウサギはす べてB.ち.の抗体 を保有 してい ることが 2度の調査で 確認 された。 この ことは
B.
ち.
の感染 により上部気道 がp . M .
に対す る感染性 を増す もの とも考 えられる。以上の抗体調査結果か ら仙北地方で飼養 されてい る大型 ウサギにはB.B.お よびや.M.が蔓延 しているこ とが判明 した。呼吸器感染症 の他 に腸内寄生虫であ るコクシジュウムあるいは外部寄生虫であるダニお よび耳折碑の寄生 も多 く認め られた.
写真2 ウサギの大腿骨と下肢骨
表5施設に搬入 したウサギのB.B.およびP.帆の抗体保有率 B.B. P.M. B.B.+P.M.
雄 11′13(84.6%) 6′13(46.2%) 6/13(46.2%)
雌 12/14(85.7%) 7/14(50.0%) 7/14(50.0%) 合 計 23/27(85.2%)13/27(48.1%) 13/27(48.1%)
表6野外調査におけるウサギのB.B.およびP.帆の抗体保有率 BB. P,M. R.B.+P.M.
雄 6/7 (85.7%) 3/7 (42.9%) 3/′7 (46.2%)
雌 9/ll(81.8%) 4/ll(36.4%) 4/ll(36.4%)
体
0 2 4 6 8
月 齢
7
. 大 型 ウサ ギのSPF
化 の 試 み仙 北地方 に飼育 され てい る大型 ウサ ギの殆 どは呼 吸器 感染 症 の病原体 を保 有 してい るた め 、実験 動物 と して使用 す るため には微 生物 学 的統御 をす る必要 が あ り、そ のため に
S P F
化 を試 み た。s p F
化 す るため に帝 王切 開 ・里親 方 式 を採 用 し、離乳 後 は ウサ ギ飼 育用 固型飼料 (船橋 農場 製RM‑4)を飽 食 給餌 した。図
2
にS P F
化 した大 型 ウサ ギ( JW‑ A E T
と略す) の成 長 曲線 を示 す。対 照 と して北 山 ラベ ス よ り入手 したK bl: J W
を用 いた。生 後1
カ月齢 のJ W‑ A XT
の体 重 は雄 で0. 7 5±0. 2 0
kg、雌 で0 . 9 6±0. 1 7 k g
で あ り対照群 のE bl: J W
の借 と殆 ど変 わ らなか ったが 、生 後3
カ月齢 頃か らJ WI A K T
の方 がK bl: J W
よ りも体重 の増加 率 が有 意 に上 昇 した。E bl : J W
で は生後1 2
カ月齢 で 雄が4 . 07
±0. 1 8 k g
,雌 が約4. 5 4±0. 2 8k g
で あ り、J W‑ A E T
は生 後1 2
カ月齢 で雄が5. 7 5
土0 . 71 k g
、雌 が約6. 3±0 . 1 7 k g
で あ った。以 上 の結果 か らS P F
化 した1 2
カ月齢 のJ W
‑A E T
は一般 の 日本 白色種 の1. 5
倍 程度 の大 きさとなる こ とが確認 された。生 後1 2
カ月 目に血 液 を採 取 し血 液性状 な らび に血液生化 学 的値 を測 定 したが 、対照 群 のK bl: J W
の値 と大 き く異 なる こ とは なか った。細 菌 学 的 、 血 清 学 的 検 査 に お い てBordetella br o nc hi s e pti c a
、Pa s t e ur el l am ul t oci da
の感染 から免 れて い る こ とが確 認 された。
8.
お わ りに品評会 とは別 に仙 北地方 を数 度訪 問 し、大型 ウサ ギの飼 育状 況 につい て調査 した 。 この地方 に飼 育 さ れてい る ウサ ギ の殆 どが 大 型 ウサ ギ の 品種 で あ る が 、普通 は 1年以 内
( 6 k g
前後 )で食用 と して使 用 さ れ、そ れ以上 の月齢 の大 型 ウサ ギ を飼 育 してい る農 家は2 0‑3 0
軒 に過 ぎない。 また 、各 農家 もわず か数 匹 を飼 養 す る にとどまってお り、最 近 で は飼養 農家10 12 14 図2 SPFART‑JWの成長 曲線
の数 が さ らに減少 してい る。そのため仙北 地方 の大 型 ウサ ギ に近交 退化 の傾 向 も見 えは じめてい る。 こ の ま まで は約
1 0 0
年 をか けて作 られ て きた大 型 ウサ ギが姿 を消 す の も時 間の 問題 である。 これ らの大 型 ウサ ギ は実験 動物 と して も優 れた資 質 を有 して い るが 、国外 か ら大型種 の遺伝 子 を導入 す る こ とに よ り、 さ らに有用 な実 験 動 物 となる ことが示 唆 さ れ る。参 考 文 献
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( 1 9 7 2 )
実験動物学 ‑各論 ‑ ソ フ トサ イエ ンス社2 )
佐 久 間勇次監修( 1 9 8 8 )
ウサ ギ ー生殖 生理 と実 験 手技 一 近代 出版3)
農林水 産省 畜 産局家畜生 産課監修( 1 9 8 6 )
第3
の家畜 一実験 動物 ‑地球社4)
藤本 儀一 ら( 19 96 )
大 ウサ ギ 「秋 田改良 種」
( 1 )
‑その 由来 と現状 一畜 産の研 究5 0 6 5‑ 7 0 5 )
田嶋嘉雄 監修( 1 9 8 9 )
実験動物 の生物学 的特性デ ー タ ソ フ トサ イエ ンス社
6 )
前 島‑淑 ら( 1 9 9 3 )
動物 実験 の科 学 的根拠 と 研 究 者 の 倫 理 的 責 任 . 畜 産 の研 究47 1 1 5 1‑1 1 5 8
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塩 見雅志 ら( 1 99 3 )
医学研 究 にお ける動物 実験 の必要 につ い て(2) ‑適正 な動 物 実験 の徹底 と動物実験 反対 運動 に対 す る反 論 ‑アニ テ ックス
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実験 小動 物 の感 染症 一細菌感 染 ・ウ イ ルス感 染 ・寄 生虫 病 ‑ソ フ トサ イエ ンス社