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首都圏再生緊急5か年10兆円プロジェクト

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Academic year: 2022

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平成13年6月 

 

首都圏再生緊急5か年10兆円プロジェクト 

 

−安全で快適な都市の創造を目指して− 

 

                       

1  災 害 に 強く 快 適 な ま ち づ くり       6.9 兆 円  2  世 界 初「3300万 電 子 都 市」の 実 現    1.1兆 円  3  新し い 環 境 対 策        2 兆 円  4  時代に適合した制度の構築 

        合    計   10 兆 円 

   

○  首都圏には、我が国が抱える様々な危機の本質が、日本の縮図 として先鋭的に現れている。

      

○  首都圏を再生させることが、日本再生への早道である。

○  投資効果の高い経済対策が求められている今、首都圏に5年間 で10兆円の緊急投資を行い、首都圏の再生と日本全体の景気浮 揚につなげる。      

参考資料1

(2)

[1]  災害に強く快適なまちづくり 

1  交通渋滞の解消        2兆5000億円 

  首都圏では、慢性的な交通渋滞が、多大な経済損失と環境悪化を引き起 こしている。渋滞解消のためにも、災害時の輸送路の確保のためにも、3環 状道路(圏央道、外かん道、中央環状線)等の幹線道路の整備が緊急の 課題となっている。 

  *3環状1兆5千億円  [今後10年間で予定している4兆円の事業費に1 兆5千億円を追加することで、供用開始時期の前倒しを図る]環2・晴 海4千億円、第二湾岸ほか6千億円 

 

2  桟橋方式による羽田空港の沖合再拡張        8000億円 

  21世紀、国際的な交流はますます活発化し、空港の重要性はさらに高ま っていく。アジア各国が大規模空港の整備を着々と進めている中で、首都 圏の空港は、国際線ではあと5年、国内線ではあと10年以内に容量がパ ンクし、航空機を利用するのに何日も待たされる状況が到来する。 

  このままでは、首都圏の国際競争力の低下は必至である。空港を新設す る場合と比べ工期が短く、経費も低廉な羽田空港の再拡張は、一刻の猶 予も許されない課題である。 

  *滑走路延長3500メートル   

3  電線の地中化            1兆円 

  電線の地中化率は、パリ、ロンドンで100%、ニューヨークで72%となって いるのに対し、東京区部はわずか22%にとどまっている。 

  道路上の電柱・電線は、通行の障害となるだけでなく、都市の景観を著し く損ねている。また、大地震の発生時には、電柱・電線の倒壊により人命へ の危険が生じ、さらには、救助活動の大きな妨げとなる。 

  電線類の地中化は、災害に強く風格あるまちづくりに直結する。 

(3)

4  火災による2次災害の防止              1兆円 

  木造住宅密集地域においては、大規模公園の整備、幹線道路のグリーン ベルト化を進め、大火災の発生、延焼を防ぐ。 

  *環7、環8の沿道をグリーンベルト化   

5  防災拠点の整備        2000億円 

  有明地区、六本木地区などに、備蓄倉庫、ヘリポートなどを備えた広域的 な防災拠点を整備する。 

 

6  快適な居住空間の創造      1兆円 

  職住が近接した快適な居住空間を創造するため、都市の中心部に、若年 層も入れる比較的低廉な民間賃貸住宅を大量に供給する。 

   条件:職場から概ね30分以内の都市部     面積:約80㎡、家賃:10万円以内     供給戸数:50万戸 

 

7  緊急救助・救護体制の整備         3000億円 

  被災者に対する緊急救助・救護、空中消火のため、国が、船舶、ヘリコプ ター、ヘリポート等を整備する。 

  *病院船(5千トン級2隻)、高機能ヘリコプター(100機)、 

ヘリポート、格納庫   

8  都市の安全の確保        1000億円 

  災害時における混乱を防止し、住民の安全を確保するため、交番をネット ワーク化して地域の拠点として活用するとともに、首都圏で広域的に活動 する機動警備隊を創設する。 

(4)

[2]  世界初「3300万電子都市」の実現 

 

  人口350万人のシンガポールは、都市国家としての特性を活かし、IT化 の先進的な試みを続けている。一方、3300万の人口を擁する首都圏は、

シンガポールに劣らず基幹となる情報通信網を整備しているものの、それを 十分に活用していないため、IT化が一向に進まない。 

  首都圏にIT予算を重点的、効果的に投入すれば、世界最大規模で世界 をリードする電子文明都市を実現することができる。 

  電子都市が実現すれば、生鮮食料品から、自動車、家屋まであらゆる品 物を24時間、世界中から合理的な価格で購入できるようになる。住民票や 印鑑証明をはじめとする様々な行政サービスや、世界各地の様々な情報も 入手できるようになる。 

  東京のIT化は、人々の行動や社会の仕組みに大きな変革をもたらす。 

  *電話ボックスのように気軽に利用できるコンピュータルームを5年間で1 000か所設置する。 

 

1  超高速インターネット網の整備等        1兆1000億円 

  ・個人や中小企業が光ファイバーを使用する超高速インターネット  サービスに加入する場合、その施設工事費等を全額国が補助する。 

  *1343万世帯×カバー率(75%) 

 

  ・災害時に十分な映像等被災情報が迅速に伝達できるよう、衛星通信シ ステムを充実・強化する。 

           

(5)

[3]新しい環境対策 

 

  首都圏は、世界最大規模の都市圏であり、イギリスを凌ぐ生産力を持つメ ガロポリスを形成している。しかし、その一方で、活発な都市活動に伴う環 境悪化が、住民の健康や生活環境に深刻な影響を及ぼしている。 

  都市問題が先鋭的に現れている首都圏において、健康被害の緊急除去 対策、技術開発などに集中的に投資し、環境負荷の低減を図る。 

 

1  花粉症等アレルギー対策         9000億円 

  −花粉症で悩む1000万の方々のために− 

 

  花粉症をはじめアレルギー疾患については、近年、都市部を中心に患者 が増加している。花粉症患者の増加の原因としては、杉花粉の増加に加え、

ディーゼル車排気ガスなどによる環境の変化、生活環境の変化など複合的 要因が指摘されている。 

  このため、治療や予防はもとより、環境要因に関する対策や因果関係の 究明に取り組む。 

 

  (1)  大気汚染の改善 

   ディーゼル排気ガス規制の強化、低硫黄軽油の早期導入     

(2)  予防対策 

   花粉症予防情報ネットワークの整備、花粉飛散を抑制するための森林 管理の徹底 

   

(3)  治療・調査研究対策 

  アレルギー疾患治療に関する拠点病院の創設、新薬の研究開発   

 

(6)

2  首都圏スーパーエコタウン       1兆1000億円 

  産業廃棄物の最終処分場が逼迫するなど、首都圏の廃棄物問題は危機 的な状況にある。 

  このため、1都3県が共同で、新たなリサイクル施設の立地を誘導する。

環境産業の育成や高度の環境技術の研究・開発を促進し、産業廃棄物の 最終処分量を半減させる。 

  *10年度1都3県の最終処分量8百万トン   

(1)  リサイクル施設等の整備 

  産業廃棄物の高度リサイクル施設を活用することにより、震災で発生する コンクリート廃材の7割を再利用することが可能になる。また、PCB廃棄物 の無害化施設を整備し、現在保有しているPCBを早期に全量処理する。 

 

(2)  新エネルギー施設の立地誘導 

  廃プラスチックの焼却熱や風力などをエネルギー源とする発電施設の立 地を誘導し、50万世帯分のエネルギーを供給する。 

 

(3)  廃棄物情報センターの設置 

  廃棄物の発生抑制やリサイクルの技術開発などを推進するため、情報提 供センターを設置する。 

                 

(7)

[4]時代に適合した制度の構築 

 

  社会が大きく変化する中で、時代遅れとなった制度は早急に見直すととも に、法制度が整備されていないため、事業が進捗できなかったり、トラブル が発生している分野については、新たな仕組みを構築する。 

 

<主な例> 

①  土地収用法の改正 

   現行土地収用法は、事業開始後にわずかな土地を取得する多数当事 者を想定していない。そのため、収用手続きに膨大な時間、労力、コスト を要し、事業の推進に支障をきたす事例が多数存在する。 

  こうした多数当事者に対し厳正に対処し、公共事業の早期実現が図ら れるよう、土地収用法を改正する。 

 

②  公営住宅法の改正 

    公営住宅への入居機会を拡大するため期限付入居制度を導入するとと もに、民間事業者に管理を委託することが可能となるよう、公営住宅制 度の抜本的な見直しを行う。 

 

③  マンション建替事業法の制定 

   東京の分譲マンションのストックは60万戸に上り、このうち、築後30年 以上を経過しているものは4万戸を超えると推計される。建替要件の明 確化や手続きの簡素化など、老朽化したマンションの建替えを円滑に進 める新たな法制度を整備する。 

 

④  地方自治体に対する無利子貸付制度の創設 

   幹線道路や連続立体交差など、緊急を要する都市基盤の整備を短期 集中的に進めるため、30年償還(10年間据置)の無利子貸付制度を創 設する。 

 

(8)

⑤  道路特定財源の大都市部への配分拡大 

   現在、全国の13%となっている首都圏(1都3県)への道路特定財源の 配分を、受益者負担の原則に則り、ガソリン売り上げに見合う25%に拡 大する。さらに、配分対象をこれまでの道路に加え、大都市の交通問題 を解決するための基盤整備等に拡大する。 

 

⑥  福祉の分野への多様なサービス供給主体の参入促進 

   少子・高齢化が一層進み、福祉サービスに対する住民ニーズが、ますま す多様化・高度化する一方、福祉施設の待機者ゼロの実現が求められ ている。 

  こうした状況に的確に対応していくため、従前の行政中心のサービス提 供システムを改革し、民間企業やNPOなど、多様なサービス供給主体の 参入を図ることにより、事業者どおしのサービスの競い合いを通じて、質 の高い福祉サービスが十分に提供される新しい福祉システムを構築す る。 

 

⑦  来日外国人犯罪の抑止 

   国際化が進展する中で、不法入国又は不法残留の来日外国人による 犯罪が増加している。大規模な国際犯罪組織の形成を防ぐため、犯罪 捜査活動と併せて、不法入国者等を的確に取り締まり得る法制度等の 整備を進めることが急務である。 

 

参照

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