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管路 にお ける砂-水 界 面の安 定性

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Academic year: 2022

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(1)土木学会. 応 用 力 学 論 文 集Vbl.11,pp.753‑760(2008年8月). 管路 にお ける砂‑水 界 面の安 定性 Stability. of sand-water. 関 Yohei. boundary. 陽 平*・ 泉. SEKI. and. in pipes. 典 洋**. Norihiro. IZUMI. *北 海 道 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科(〒060‑8628北. 海 道 札 幌 市 北 区 北13条). **工 博 北 海 道 大 学 大 学 院 教 授 工 学 研 究 科(〒060‑8628北. 海 道 札 幌 市 北 区 北13条). It is commonly known that the flat bed is unstable in open channels in the range of small and large Froude numbers, in which the presence of the free water surface is important to the instability.. However, instability of the flat bed without free water. surface has not been well understood. In this study, we perform a linear stability analysis of the boundary between sediment and water in pipes transporting sediment with the use of the mixing length turbulent model. The analysis reveals that the governing parameter is the Euler number, and that the boundary is unstable in the range of relatively small Euler numbers. Key Words: linear stability analysis, dunes formation, pipe flow キ ー クー ド:線 形安定 解 析,デ ュー ン形 成,管 路 流. 1.は. じめ に. とす る.管 路 は 矩 形 断 面 で,な. お か つ 幅 が 高 さに 比 べ. て 充 分 に 大 き く,勾 配 が な い も の とす る.勾. 底 面 が砂 な どの移 動 床 で構 成 され て い る開 水 路. た め,流. で は,あ る条 件 下 にお い て 平 坦 床 は 不 安 定 とな り,. れ は 圧 力 差 だ け で 生 じる.さ. 配 が ない. らに 管 路 内 の 流. れ が 定 常 で あ る 場 合 を考 え る.. 河 床 に はデ ュ ー ンや ア ンチ デ ュー ンな どの 河 床 波 が形 成 され る こ とが 知 られ て い る.こ れ らの河 床 波 は,河 床 形 状 と底 面 勇 断 力 あ るい は流 砂 量 の 間 に 生 じる位 相 差 が原 因 とな っ て発 生 す る こ とが 知 られ て い る1)が,こ の 際,河 床 形状 と水 面 形 状 の 間 に も 位 相 差 が生 じる.こ の こ とか ら,デ ュー ンや ア ン チ デ ュー ン の発 生 に は 自由 水 面 の 存在 が 重 要 で あ る こ とが推 測 され る が,自 由表 面 の 存 在 が どの 程 度 重 要 で あ る か につ い て は,著 者 の 知 る限 り判 っ て い な い.そ こで 本 研 究 で は,自 由水 面 の 存 在 しない 管 路 内 にお け る砂 一水 界 面 の安 定性 に つ い て,理 論 的 に 明 らか にす る こ とを 目的 とす る.開 水 路 に お け る河. 図‑1単. 位 幅 当 た りに働 く力 の 釣 合 い. こ の と き,図‑1で. 流 下 方 向 をx軸. とす る と,単 位 幅 当. た りの 管 路 内 の 流 体 に か か る 力 の つ り あ い は 以 下 の 式 で 与 え られ る.. 床 波 の安 定 解 析 に倣 い線 形 安 定解 析 を行 うこ とに. (1). よ って,安 定性 を 支 配 す るパ ラ メー タ を明 らか にす る と同時 に,砂‑水. 界 面 が 不 安 定 とな る条 件 を明 ら. か にす る. 2.壁. え る.対. 下 の 壁 面 か ら影 響 を 受 け る範 囲 を 領 域I,上 の壁 面 か ら 影 響 を受 け る 範 囲 を領 域IIと 直 径,P*,T*IWお. 面 か ら の影 響. 図‑1に. こ こ で 上 付 き の ア ス タ リス ク は 次 元 を 持 つ 量 を 表 し,. す る.式(1)で. が は管 の. よ びT*IIWは 圧 力 お よび 壁 面 で の 剪 断. 力 を そ れ ぞ れ 表 して い る.式(1)を 変 形 す る と式(2)が 得. 示 す よ うに 自由表面 が な い 管路 内流 れ を考 象 と して い る 管 路 は 以 下 の 条 件 を満 た す も の. ―753―. られ,管. の 直 径,圧. 係 を 示 して い る.. 力勾 配 お よび壁 面 剪断 力 の間 の 関.

(2) (2) 次 に 図‑2に 示 す よ う に,微 小 要 素 の 流 体 に着 目す る と,微 小 要 素 に 働 く剪 断 力 と圧 力 の 力 の 釣 合 い か ら, 次 式 が 得 られ る.. (3) 図‑3剪. 図‑2微. 断力 の分 布. 小 要素 に作 用す る力 の釣 合 い. 式(3)を 変 形 す る と次 の 式 が 得 られ る.. 図‑4流. れ と座 標 系 の概 念 図. (4) 3.定 こ こ で,圧 力 勾 配‑dp*/dxはy*方 の で,式(4)よ れ る.こ. 向 に 対 して 一 定 で あ る. り勇 断 力 はy*方 向 の 一 次 関 数 と して 表 さ. の 式 を 上 下 そ れ ぞ れ の壁 面 か ら高 さ方 向 に 積. 式化. 前 節 よ り,管 路 内 の 流 れ は 剪 断 力 分 布 に よ り上 下2 つ の 領 域 に 分 け て 考 え る こ とが 出 来 る.今 後,特 りが な い 限 り,支 配 方 程 式 は2つ こ と に 注 意 す る.図‑4で. 分 す る と 次 の 式 が そ れ ぞ れ 得 られ る.. 両 式 で 剪 断 力 が0に. な る 高 さ.H*を 求 め る とそ れ ぞ れ 次. の よ う に な る.. の 図 でx*お よびy*は そ れ. 深 方 向 の 座 標 系 を表 して お り,U*お. よび 〆は それ ぞ れx*,y*方. (5‑a,b). 向 の 流 速 を 表 して い る.y*. は そ れ ぞ れ 管 壁 に原 点 を 持 つ.R*は が0と. の領域 に共通 で あ る. は 管 路 内 の 流 れ の座 標 系 とそ. の 他 の 変 数 を示 して い る.こ ぞ れ 流 下 方 向,水. に断. 対 数分布 則 で流 速. な る砂 面 か ら の 高 さ を表 し,以 後,基 準 高 さ と呼. ぶ 。ま た,H*お よ びZ*は 基 準 高 さの 位 置 か らそ れ ぞ れ 領 域I,IIの. (6‑a,b). 境 界 面 ま で の 高 さお よび 砂 面 の 高 さを 表 し. て い る. 管 路 内 の流 れ は それ ぞ れ 無 次 元化 を行 っ た連 続 の. 境 界 面 ま で の 高 さ をy*と. し,y*と 管 の 直 径 と の 関 係 は. 式 とReynolds平 れ,以. 次 式 で 与 え られ る.. 均 を とっ たNavier‑Stokes方. 程 式で 表 さ. 下 の よ うに な る.. (7). (9). 式(2)お よ び 式(7)を 式(6‑b)に 代 入 す る と次 の 関 係 が 得. (10). られ る.. (11) (8) こ こで は 準 定 常 の 仮 定 を 導 入 した た め,非 こ の 式 の 中 で 右 辺 の 第2項 そ の た め,HI*とHII*は 従 っ て,こ 上 下2つ. が 式(6‑a)のHI*と. 等 し い.. 視 して い る.ま. 同 一 の 点 で あ る こ と が わ か る.. た,管. 定 常項 を無. 路 内 の 流 れ に お い て,以. 下 の無. 次 元 化 を す で に して い る.. の 点 を 境 に して 壁 面 の 影 響 を 受 け る領 域 を. 別 々 に 考 え る こ と が 出 来 る.そ. (12‑a). の 様 子 を 図‑3. (12‑b). に 示 す.. (12‑c,d) 式(12‑a)に お い て,U*fは. ―754―. 摩 擦 速 度 を 表 して い る.同 様.

(3) に 式(12‑b)で,l*は ,y)はReynolds応. 混 合 距 離 を 表 し,式(12‑c)でT*ij(i,j=x 力,式(12‑d)でv*Tは. 渦動粘 性係 数 を. 表 し て い る.無 次 元 化 は ρ*,H*0お よ びU*f0を 用 い て 行 っ て い る.ρ*は 水 の 密 度,H*0は で の 高 さ,U*f0は. な の で そ の 結 果 は ス ペ ー ス の 都 合 上,省. 略 す る.. そ れ ぞ れ の 領 域 の 底 面 と境 界 面 で,次. 式 を満 たす 境. 界 条件 を 与 身 る.. 基 準 高 さか ら境 界 面 ま. 摩 擦 速 度 で あ る.ま. 平 坦 床 等 流 状 態 を 示 し て い る.無. (20‑a). た 添 え 字 の0は. (20‑b) (20‑c). 次 元化 で用 い て い る. (20‑d). は 平 坦 床 等 流 状 態 の 圧 力 勾 配 を 用 い て 以 下 の よ U*f0 う に 表 わ され る.. こ こ でuは. 流 速 ベ ク トル(=(u,v)),ensお. よびetsは 境. 界 面 に 対 す る 法 線 お よ び 接 線 方 向 の 単 位 ベ ク トル,. (13). お よ びetbは 底 面 に 対 す る 法 線 お よ び 接 線 方enb 向の 単 位 ベ ク トル,Vhは. 式(9)お よび(10)に 現 れ るReynolds応. 力 は混 合距 離 モデ. ル を用 い る と,次 の よ うに 表 され る.. 境 界面 にお ける法線 方 向 の流速 で あ. り,未 知 数 と して 与 え て い る.Tは. 応 力 テ ン ソル で,. 次 式 の よ うに 表 す こ とが で き る.. (21) (14‑a,b,c,d,e) こ こ で,kは. カ ル マ ン 定 数 で0.4で. 式(9)か ら(11)を 解 く た め に,流. ある. こ こ で,解. くべ き偏 微 分 方 程 式 は4階. の 境 界 条 件 が 必 要 で あ る.し. れ 関 数 Ψ を 導 入 す る.. 知 数Vhが. で あ る の で4つ. か し,境 界 条 件 の 中 に 未. 含 ま れ る の で,さ. らに 条 件 が 必 要 で あ る.そ. 流 れ 関 数 を 用 い る と,流 速 は 以 下 の よ うに 表 す こ とが. の 条 件 は 領 域IとIIの. 境 界 面 で 与 え られ,そ. で き る.. 接 続 条 件 と呼 ぶ こ と とす る.接. 続 条 件 は2つ. の条件 を あ り,境. 界 面 に お い て 流 速 と圧 力 が 連 続 で あ る こ とで あ る.ま. (15). ず,流. 速 の 接 続 条 件 は 次 の よ うに 表 す こ とが で き る.. (22). これ を 式(9)に 代 入 す る と以 下 の よ うに な る. 上 式 で 領 域IとIIで. は,図‑4で. 示 した よ うにy座. 正 の 向 き が反 対 で あ り,領 域Iの. (16). め,VIIに. 標の. 座 標 に 適 応 させ る た. 負 号 が つ い て い る.γ は 無 次 元 化 を した 流 速. で 表 す た め に 導 入 し た 値 で,両. 領域 の摩 擦 速度 の比 で. あ る. 同 様 に 式(10)に も 流 れ 関 数 を代 入 し,そ か ら圧 力Pを. 消 去 す る と以 下 の4階. の 式 と式(16). の偏微 分 方程 式 が. (23). 導 き 出 され る. 上 式 中 で 基 準 高 さRは 境 界 面 ま で の 高 さHに 常 に 小 さ い た め,無. (17). 視 した.無. 比 べて 非. 次 元化 を行 った圧 力 を. 用 い る と,圧 力 の 連 続 の 条 件 は 以 下 の よ う に な る.. (24) 上 式 を 解 く に あ た り,底 面 お よ び 境 界 面 で の 境 界 条 件 を 適 用 しや す くす る た め に,次. の よ うな 変 数 変 換 を. 4.線. 形 安 定解析. 行 う.. (18) 上 式 よ り変 数 変 換 後 の ηは0か. ら1の 値 を と る.無. 流 れ 関 数 や 圧 力 な ど に 対 し て,次. の よ うな 摂 動 展 開. を 導 入 す る.. 次. 元 混 合 距 離 に 対 して も 同様 の 変 数 変 換 を行 う と,以 下. (25). の よ うに 表 す こ とが で き る. こ こ で,添. (19). え 字 の0と1は. そ れ ぞ れ 基 本 状 態 と摂 動. を 与 え た 状 態 を 表 して い る.前. 記 の 摂 動 展 開 され た. 各 変 数 を 式(17)に 代 入 し,整 理 す る と εの オ ー ダ ー ご 式(17)に 対 して も 同 様 の 変 数 変 換 を 行 うが,式. が複 雑. ―755―. と に ま とめ る こ とが で き る..

(4) 代 入 し,整 理 す る と摂 動 項 は 次 の よ うに ま と め る こ と が で き る.. 4.1O(1) O(1)で は 平 坦 床 等 流 を 基 本 状 態 と 考 え て い る.こ と き,式(9),(14‑a),(14‑c)お. よ び(14‑e)は. の. (32). 次 に の よ うに. (33). 簡 略 化 さ れ る.. (26‑a). こ こ で,£iお よびPi(i=Ψ,H,R)はiに 算 子 を表 して い る.た. (26‑b). (26‑d) 上 式 で‑dP0/dξ る.式(26‑a,b,c,d)か. は 式(12‑c)お らU0を. よ び(13)の. た め,1で. あ. だ し,そ の 詳 細 は ス ペ ー ス の都. 合 上 省 略 す る.上 式 中 で も,領 域IIで はR1が0の 式(32)の 第3項. (26‑c). 対 して の 線 形 演. と式(33)の 第4項. は0に. な る.同 様 の 理. 由 に よ り,領 域IIで は今 後 もR1に 関 す る項 は 含 ま れ な い. 底 面 の 境 界 条 件 を 用 い る と次 式 が 得 られ る.. (34‑a,b). 解 くた め に 次 の 境 界 条 件 を. こ こ でDはd/dη. 用 い る. (η=0). (27‑a,b). た め,. を 表 して い る.境 界 面 に お け る 法 線 方. 向 の 流 速Vhを. εVh1exp[i(αζ‑Ωt)]と 展 開 す る と,V=. Ψ,ζで あ るか ら境 界 条 件 は 次 の よ う に な る. ‑. 以 上 よ り,次 の 対 数 分 布 則 を求 め る こ とが で き る.. (35) (28). こ こ で(). ,ζ は 括 弧 内 を ξで 偏 微 分 す る こ と を 表 して. い る. 前 式 と式(15)を 変 数 変 換 した も の を 用 い て 解 く と Ψ0が 得 られ る.ま た,上 式 を η=0か. ら1の 間 で 積 分 す る と,. 次 の 抵 抗 則 が 得 られ る.. Ψ1を 求 め る た め にChebyshev多 項 式展 開 に よるス ペ ク トル 法 を用 い る .Ψ1を 次 の よ うにChebyshev多 項 式 展 開 を行 う.. (29) こ こ でCは. 抵 抗 係 数 で あ り,U*0は. 平 均 流 速 を 表 して. い る.. こ こ でTn(ζ)はChebyshev多 多 項 式 の 係 数 で あ る.こ. こ こ で,基 本 状 態 に お け る 基 準 高 さR0の 値 を 検 討 す る.ま ず,式(9),(10)お わ ず,流. (36). よ び(11)に 対 して 変 数 変 換 を 行. 域 は[‑1,1]で. あ り,こ. を 対 応 さ せ る た め に,次. 項 式 で あ り,anはChebyshev こ でChebyshev多. 項式 の 定義. の 定 義 域 と変 数 変 換 後 の 領 域 と の 変 数 変 換 を 行 う.. 速 分 布 を 求 め る と次 の 対 数 分 布 則 に な る. (37). (30). こ の 変 換 で 底 面(η=0)はζ=‑1に,境 に 対 応 す る.こ. れ ら を 式(32)に. 界 面(η=1)は. こ こ でksお よ びdsは そ れ ぞ れH0*で 無 次 元 化 した 等 価. で そ れ ぞ れ 式 を 評 価 す る.Gauss‑Lobatto点. 粗 度 高 さ お よ び 砂 の 粒 径 で あ り,mは. に 表 さ れ る.. 無 次 元 化 され た. 等 価 粗 度 高 さ と粒 径 の 比 で あ る.上 式 か らU0が0と る 高 さR0を 求 め る と,R0=mds/30と 粗 度 高 さは 粒 径 の1か は1か. ら3倍. は次 の よ う. な. (38). な る.一 般 に等 価. と言 わ れ て い る た め,m. ら3の 値 を と る.そ の とき,R0はds/30か. ζ=1. 用 い,Gauss‑Lobatto点. 式(32)と 式(38)か ら次 のN+1個. の 方 程 式 が 得 られ る,. らds/10. ま で の 値 を と る.. O(ε)で各 変 数 は 次 の よ う に な る.. (31). こ こ で ε,aお. よ び Ωは そ れ ぞ れ 摂 動 を 表 す 振 幅,摂. の 波 数 お よ び 複 素 角 周 波 数 で あ る.こ 定 床 で あ る た め,R1=0と. な る.支. 動. こ で 領 域IIは 固. 配 方程 式 に上 式 を. ―756―. (39).

(5) こ こで. は ηか ら ζに変 数 変 換 を 行 っ た線 形 演 算 子. 式(48)を 式(33)に 代 入 す る と圧 力Pは. で あ る.境. 界 条 件 は 次 の よ うに な る.. れ る.. 次 の よ う に表 さ. (50). (40) ここで. (41). (51‑a,b,c) 式(48)と(50)は 領 域IとIIで. (42) 式(39),(40),(41)お 用 い,anを. よ び(42)に. 決 定 す る.こ. 底 面 と 境 界 面 の 式3つ. 対 し て ス ペ ク トル 法 を. の3本. の 境 界 条 件 を 式(39)の. と 交 換 し線 形 代 数 の 操 作 を 行 い,. ,を 決 定 す る こ と が で き る.式(39),(40),(41)お (42)を 行 列 の 形 に 整 理 す る と,次. よ an び. で き,Ψ1やP1の. そ れ ぞ れ 求 め る こ とが. 中 に含 まれ るh1,R1,Vh1は. 接続 条件. を 用 い て 消 去 す る こ と が で き る.式(48)とU1=DΨ1に よ り,接 線 方 向 の 流 速 の 接 続 条 件 は 次 の よ うに 書 く こ と が で き る.. の よ う に な る.. (52). (43) こ こ でL,a,h,rお. よ びvは. そ れ ぞ れ 次 の よ うに 表 さ. 前 述 した よ う に領 域IIのR1に. れ る.. 関 す る項 が な い こ とに. 注 意 す る.ま た 式(22)の 関 係 よ り以 下 の 関 係 が 得 られ る.. (53) 式(24)と 領 域IとIIの. 式(50)よ り次 式 が 得 られ る.. (54) 管路 の高 さと領 域IとIIの 境界 面 まで の 高 さは次 の 関 係 を満 た さな けれ ばな らない. (55) こ こ で 無 次 元 化 を 行 い,摂. 動 展 開 した 項 を 代 入 す る と. (ε)の 項 で 次 の 条 件 が 求 め られ る.. O. (56) (44,45‑a,b,c,d) 式(52)と. 上 式 を 解 く と次 式 が 得 られ る.. 式(54)に. 対 し,式(53)と. びV*II1を 消 去 す る と.以. 式(56)を. 用 いH*II1お. よ. 下 の よ う に な る.. (46) ベ ク トル のi番. 目の 成 分 を < >iで 表 す と ,係 数 ベ ク ト. (57). ル の 成 分 は 次 式 で 表 され る.. (58) (47). 式(57)お. よ び(58)よ. りH1お. よ びVh1をR1で. 表 す と次 の. よ う に な る.. 上 式 を 式(36)に 代 入 す る と次 式 が 成 立 す る.. (59‑a,b). (48) こ こで. こ こ でHお. よびVを. 次 に 示 す.. (60). (49‑a,b,c). ―757―.

(6) (70). (61). 6.砂. 面 の摂動 の増 幅 率. 式(69)よ り無 次 元 勇 断 力 が 一 定 の と き,掃 こ の と き,Ψ1は. 次 に 示 す よ うにR1の み を 因 数 に も つ.. 厚 さ は 変 化 し な い.こ. の た め,掃. 流 層 自体 の. 流層 上面 の 高 さは次. の よ うに 摂 動 展 開 で き る.. (62). (71) 基 準 高 さ に お け る 限 界Shields数. 5.砂. の式 中で. 面 変 動 と掃 流 砂 量. (72). 流 砂 の連続 式 よ り砂 面変 動 と単位 幅 当た りの掃 流砂 量 の関係 は 次 の よ うに表 され る.. こ こ でBと. 同 様 に θbに対 して も摂 動 展 開 を 行 う と,次. 式 が 得 られ る.. (63) こ こ でBは. 掃 流 層 上 面 の 高 さ,qB*は. 流 砂 量,λPは (12‑a,b,c,d)お. 間 隙 率 で あ る.こ よ び 式(18)よ. 単 位 幅 あ た りの 掃 の 式 に 対 し て 式. (73). り次 の よ う に な る.. (64). ここで. (65‑a,b) こ こ で Φ は 無 次 元 掃 流 砂 量,Rsは. 砂 の 水 中比 重,tは. で 無 次 元 化 さ れ た 時 間 で あ る.掃 Colombini2)に. 倣 い,局. 流 砂T*量 式 は. 所 勾 配 の 影 響 を 考 慮 した. Meyer‑Peter and Muller公 式 を 用 い る.. (74‑a,b,c,d) Ψ1お よびH1はR1を. (66). 因 数 に 持 つ た め,θb1は 次 式 の よ う. に 表 す こ と が で き る.. (75). (67) 無 次 元 掃 流 砂 量 Φは θbお よ びB,xの. (68‑a,b). 関 数 で あ り次 の よ. うに 摂 動 展 開 で き る.. こ こ で θb,θc,θchおよび Ψ は そ れ ぞ れ 掃 流 層 上 面 に お け るShields数,限 界Shields数. 界Shields数,平. 坦 床 に対 応 す る 限. お よ び 砂 の 静 止 摩 擦 角 で あ る.Colombini3). は 底 面 で 静 止 して い る粒 子 頂 点 か ら掃 流 層 上 面 ま で の 高 さを 掃 流 層 厚 さ と し,次. (76) ここで. の 関 数 で 表 した.. (77) (69). 式(71)お よ び(76)を 式(64)に 代 入 し整 理 す る と,次 の 式 が 得 られ る,. こ こ でhbは. 掃 流 層 厚 さ を 表 し て い る.ま. た,mの. Lee&Hsu3)は0.575,Lee,You&Lin4)は0.511と が,Colombini2)が. 用 い た0.55を. 値 は. 採 用 し た.式(69)で. τc. お よ び τrはそ れ ぞ れ 無 次 元 限 界 剪 断 力 お よ び 基 準 高 さ に お け る 無 次 元 勇 断 力 で あ る.ま さBと. (78). して い る. た,掃. 流層 上 面の 高. 無 次 元 粒 径 の 間 に は 次 の 関 係 が あ る.. ―758―. こ こ で 求 め られ た 複 素 角 周 波 数 Ωの 虚 部 が 摂 動 の 増 幅 率 に 相 当 す る..

(7) 7.結. 果 と考 察. 摂 動 の 増 幅 率Im[Ω]は αと ΦR1を 用 い て 式(78)の よ う に 表 さ れ る.ΦR1は EuはEuler数. θb,γ,Euの. 関 数 で あ る.こ. こで. と呼 ば れ る無 次 元 数 で あ り,圧 力 と慣 性. 力 の 比 を 表 して い る.ま た,Euler数. は平坦床 等 流状 態. の 断 面 平 均 流 速 と摩 擦 速 度 を 用 い 次 の よ うに 表 され る.. (79) Froude数. (a). がS1/2U0*U0*/Uf0*と 表 され る こ とを 考 えれ ば,. 管 路 に お け るEuler数. は 開 水 路 に お け るFroude数. に相. 当 す る パ ラ メ ー タ で あ る こ とが 推 測 され る. 摂 動 の 増 幅 率Im[Ω]は,結 局 α,θb,γ,Euの4つ の パ ラ メ ー タ の 関 数 と な るが,こ こ で は γ=1と 仮 定 す る . γ=1の と き式(23)お よび(55)よ り,基 準 高 さか ら境 界 面 ま で の 高 さ と管 の 直 径 の 関 係 は 以 下 の よ うに 表 され る.. (80) 上 式 お よび 式(9‑b),(28)よ. り,両 領 域 で のR0が. 等 しく. な り,基 本 状 態 で は 流 速 分 布 は 管 の 中 央 を境 に し て 対 称 な 対 数 分 布 則 を 示 す こ とが わ か る.す. な わ ち,γ=1. とい う条 件 は 上 下 の 壁 面 の 粗 度 が 等 しい こ と と 等 価 で あ る.移. 動 床 を有 す る管 路 の 場 合,一. の 粗 度 は 異 な る と考 え られ る が,問. 般 的 に は上下 面 題 を簡 単 にす るた. (b). め に こ の 条 件 を 仮 定 した. 図‑5(a)お. よ び(b),(c)は 掃 流 層 上 面 で のShields数. を そ れ ぞ れ0.25お. よ び0.5,1.0と. 幅 率 の コ ン タ 図 で あ る.図. 中,細. 率 が 正 の コ ン タ,太 い 実 線 は0の. い 実 線 は摂 動 の 増 幅 コ ン タ(中 立 曲線),. 破 線 は 負 の コ ン タ を 表 して い る.増. 幅率 が正 で あ る と. き 摂 動 は発 達 し砂 一 水 界 面 は 不 安 定 と な る が,負 れ ば 安 定 と な る.し 砂‑水. θb. した 場 合 の 摂 動 の 増. であ. た がっ て図 中 の太 い実線 の内部 で. 界 面 は 不 安 定 と な り,界 面 波 が 発 生 す る こ と に. な る. 式(66)か ら わ か る よ うに,θbが大 き い ほ ど無 次 元 掃 流 砂 量 は 大 き くな る.こ. こ で,図‑5の. 径 と管 径 の 関係 を表‑1に Euler数. 中 のEuler数. 示 す.表‑1か. が 大 き い ほ どd*s/D*が. と粒. ら分 か る よ うに. 小 さ くな る.す. なわち. (c). 管 径 に 対 す る 相 対 粒 径 が 小 さ く な る ほ ど不 安 定 な 領 域 はEuler数. の 大 き い 領 域 に 広 が り,増 幅 率 が 最 大 と な. る 波 数(卓. 越 波 数)は. 表‑1粒. 若 干 大 き く な る こ とが 判 る.. 径 と管 径 の 比 とEuler数. 図‑5Im[Ω]の. の関係 (a)θb=0.25の. 時,(b)θb=0.5の. 開 水 路 の 場 合,Fr>1お. コンタ 時,(c)θb=1.0の. よ びFr<1の. 時. 領 域 で 砂‑水. 界 面 は 不 安 定2)と な り,前 者 の 領 域 で は ア ン チ デ ュ ー ン が,後. 者 の領 域 で はデ ュー ンが発 生す るこ とがわ か. っ て い る.そ れ に対 して 管 路 の 場 合,図‑5に よれ ば砂 一 水 界 面 はEuler数 の 小 さ い 領 域 で の み 不 安 定 とな る. ―759―.

(8) こ とが わ か る.開 水 路 と管 路 内 で は,現 象 を支 配 す る. 界 面 の 安 定 性 を 調 べ る た め に,線 形 安 定 解 析 を 行 っ た.. 無 次 元 数 が 異 な る た め,そ れ ぞ れ の 場 合 に お け る砂‑. そ の 結 果,次 の 諸 点 が 明 らか とな っ た. ・管 路 内 の 砂‑水 界 面 の 安 定 性 を 決 定 す る主 要 な パ ラ. 水 界 面 の 安 定 性 を 単 純 に 比 較 す る こ と は で き な い が, 管 路 に お け るEuler数. が 開 水 路 に お け るFroude数. に対. 応 す る とす れ ば,管 路 と開 水 路,い ず れ の 場 合 もデ ュ ー ン に 相 当す る よ うな 界 面 波 は 発 生 す る も の の ,管 路 の 場 合,ア. ン チ デ ュ ー ン に 相 当す る界 面 波 は 発 生 し な. い こ と が わ か る.界. 面 波 の 波 長 λ*は次 の よ うに 表 され. る.. (81) 図‑5に. よれ ば 増 幅 率 が 最 大 とな る波 数(卓. 1〜1.5で あ る こ とが わ か る.卓. の 界 面 波 が 選 択 的 に 発 達 す る とす れ ば,実. 方,開. 波 長 は 水 深 の5倍. Euler数 の 小 さ い 領 域 で 砂‑水. よ っ て 変 化 す る が,管 径 の概 ね2〜3倍 で あ る. ・界 面 波 の 卓 越 波 長 はShields数 が 大 き く な る ほ ど小 さ. 際 に形 成 さ. とな るこ とが予. 程 度 とな る5).こ. 参 考 文献 1)Kennedy, J.F.:. こで も 開水 路 と管. 較 す る こ と は で き な い が,開. 3) Lee, H.-Y.. 水 路 の 水 深 が 管 径 の1/2. 路 に発 生 す る デ ュ ー ン の 方 が. に す る た め に解 析 の 条 件 を γ=1の. こで は問題 を簡 単 場 合 に 限 っ た.今 後. 下 面 の 粗 度 の 違 い を 含 め た 解 析 を 行 い,実. J.Fluid. Mech.16,. Part4, 1963. 2) Colombini, M.: Revisiting the linear theory of sand dune formation.. 若 干 短 い 波 長 を持 つ こ と に な る.こ. The mechanics of dunes and antidunes in. erodible-bed channels.. 路 で は 異 な る 無 次 元 化 が 行 わ れ て い る た め,単 純 に 比. は,上. とShields数 に. くな る傾 向 が あ る.. 水 路 に 発 生 す る デ ュー ンの 場 合,. に 相 当 す る とす れ ば,管. 界 面 は 不 安 定 とな り,. 界 面 波 が発 生 す る. ・発 生 す る界 面 波 の 卓 越 波 長 は ,Euler数. 越 波 数 に 相 当す る波 長. れ る デ ュ ー ン の 波 長 は 管 径 の2〜3倍 想 され る.一. 越 波 数)は. メ ー タ はEuler数 とShields数 で あ る. ・α‑Euler数 平 面 上 にinstabilitydiagramを 描 い た 結 果 ,. 験に. J.Fluid. & Hsu, J.-S.:. Investigation of saltating. particle motion. J. Hydraulic Engng. 1994 4) Lee, H.-Y.. You, J.-Y.. 120, pp.831-845,. & Lin, Y.-T.:. Continuous. saltating process of multiple sediment particles. Hydraulic Engng.128,. よ っ て 理 論 結 果 を 検 証 す る こ とが 必 要 で あ る.. Mech. 502, pp.1-16, 2004. J.. pp.443-450, 2002. 5) 吉 川 秀 夫: 流 砂 の 水 理 学. 丸 善 株 式 会 社. pp.170‑177, 8.結. 論. 1985. 自由表 面 の存在 しない管 水 路流れ にお け る,砂‑水. (2008年4月14日. ―760―. 受 付).

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