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2022年7月11日掲載
うかる!社労士 テキスト&問題集
2022年度版
【労働経済データ】
更新版
(テキスト&問題集 P554~P559)
うかる!社労士 テキスト&問題集2022年度版 P554~P559の労働経済 のデータの更新版です。どうぞご利用ください。
なお、各調査における取得データの内容等は随時見直されるものであるた め、更新前のデータと同一内容の更新データではないものがあります。どうぞ あらかじめご了承ください。
※項目名の右横に、テキスト&問題集の該当ページを記載してあります。
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労働時間・休日・休憩の動向
【テキスト&問題集P554~】労働時間の動向
【テキスト&問題集P554】(1) 月間労働時間の動向
令和3年の一人平均月間総実労働時間は、規模5人以上で前年比0.6%増の
136.1時間となりました。
総実労働時間のうち、所定内労働時間は、0.4%増の126.4時間となりました。
所定外労働時間は、5.1%増の9.7時間となりました。
また、製造業の所定外労働時間は、14.1%増の13.6時間となりました。
総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者は1.1%増の162.1時間とな り、パートタイム労働者は0.7%減の78.8時間となりました。
総実労働時間 所定内労働時間 所定外労働時間
136.1時間/月 126.4時間/月 9.7時間/月
前年比0.6%増 前年比0.4%増 前年比5.1%増
(令和3年毎月勤労統計調査結果確報)
(2) 変形労働時間制の採用割合
変形労働時間制を採用している企業割合は59.6%となっています。
企業規模別にみると、1,000人以上が76.4%、300~999人が69.5%、100~
299人が63.1%、30~99人が56.9%となっています。
変形労働時間制の種類別(複数回答)にみると、「1年単位の変形労働時間制」
が 31.4%、「1カ月単位の変形労働時間制」が25.0%、「フレックスタイム制」が 6.5%となっています。
なお、「1カ月単位の変形労働時間制」及び「フレックスタイム制」は規模が大き くなるほど採用している企業割合が高くなっています。
1年単位 1カ月単位 フレックスタイム
31.4% 25.0% 6.5%
(令和3年就労条件総合調査結果の概況)
(3) みなし労働時間制
みなし労働時間制を採用している企業割合は13.1%(前年13.0%)となって おり、企業規模別にみると、1,000人以上が25.6%、300~999人が16.5%、100
~299人が12.8%、30~99人が12.4%となっています。
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みなし労働時間制の種類別(複数回答)にみると、「事業場外のみなし労働時
間制」が11.4%、「専門業務型裁量労働制」が2.0%、「企画業務型裁量労働制」
が0.4%となっています(令和3年就労条件総合調査結果の概況)。
(4)勤務間インターバル制度
勤務間インターバル制度の導入状況別の企業割合をみると、「導入している」が
4.6%(前年4.2%)、「導入を予定又は検討している」が13.8%、「導入予定はなく、検討
もしていない」が80.2%となっています。
導入している 導入を予定 又は 検討している
導入予定はなく、
検討もしていない
4.6% 13.8% 80.2%
(令和3年就労条件総合調査結果の概況)
P555 側注 PLUS 【テキスト&問題集P555】
1日の所定労働時間は、1企業平均7時間47分、労働者1人平均7時間46分と なっています。
週所定労働時間は、1企業平均39時間25分、労働者1人平均39時間04分と なっています。
産業別にみると、金融業、保険業が38時間19分で最も短く、宿泊業、飲食サー ビス業が40時間03分で最も長くなっています(令和3年就労条件総合調査結果の 概況)。
休日の動向
【テキスト&問題集P556】(1) 週休2日制の採用割合
主な週休制の形態をみると、「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は 83.5%となっています。
「完全週休2日制」を採用している企業割合は48.4%となっています。これを 企業規模別にみると、1,000人以上が66.7%、300~999人が60.0%、100~299
人が53.7%、30~99人が45.0%となっています。
週休2日制 完全週休2日制 令和3年 83.5% 48.4%
(令和3年就労条件総合調査結果の概況)
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P556 側注 PLUS 【テキスト&問題集P556】
年間休日総数の1企業平均は110.5日となり、労働者1人平均は116.1日となっ ています(令和3年就労条件総合調査結果の概況)。
(2) 年次有給休暇の取得状況
令和2年の1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数は除きます)
は労働者1人平均 17.9日となっています。そのうち労働者が取得した日数は
10.1日で、取得率は56.6%となっており、昭和59年以降過去最多となりました。
取得率を企業規模別にみると、1,000人以上が60.8%、300~999人が56.3%、
100~299人が55.2%、30~99人が51.2%となっています。
付与日数 取得日数 取得率 令和2年 17.9日 10.1日 56.6%
(令和3年就労条件総合調査結果の概況)
P557 側注 用語
【テキスト&問題集P557】
「M字型カーブ」とは、女性の年齢階級別労働力率のことです。
【令和2年版働く女性の実情(厚生労働省)】
「25~29 歳」、「30~34 歳」、「60~64 歳」、「65 歳以上」の階級の労働力率につ いて、比較可能な昭和43年以降、過去最高の水準となりました。「25~29 歳」と、「45
~49 歳」を左右のピークとし、「35~39 歳」を底とするM字型カーブを描いています が、M字型の底の値は前年に比べ 0.7 ポイント低下しました。
雇用・失業の動向
【テキスト&問題集P556~】求人倍率の動向
【テキスト&問題集P556】新規求人倍率 有効求人倍率 令和3年 2.02倍 1.13倍
(対前年) 0.07ポイント上昇 0.05ポイント低下
(令和3年一般職業紹介状況)
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2 労働力人口の動向
(令和3年平均 労働力調査) 【テキスト&問題集P557】(1) 労働力人口
労働力人口は、令和3年平均で6,860 万人となり、前年に比べ8 万人の減少(2年 連続の減少)となりました。男女別にみると、男性は3,803万人と20万人の減少、女性 は3,057万人と13万人の増加となりました。
労働力人口比率は、令和3年平均で 62.1%と、前年に比べ 0.1 ポイントの上昇(2 年ぶりの上昇)となりました。男女別にみると、男性は71.3%と0.1ポイントの低下、女性 は53.5%と0.3ポイントの上昇となりました。
労働力人口 労働力人口比率 令和3年 6,860万人 62.1%
(対前年) 8万人減少 0.1ポイント上昇
(2) 就業者数
就業者数は、令和3年平均で6,667万人と、前年に比べ9万人の減少(2年連 続の減少)となりました。男女別にみると、男性は3,687万人と22万人の減少、
女性は2,980万人と12万人の増加となりました。
就業者数 男女別データ
男 性 女 性 令和3年 6,667万人 3,687万人 2,980万人
(対前年) 9万人減少 22万人減少 12万人減少
P557 側注 PLUS 【テキスト&問題集P557】
〈産業別就業者〉
就業者を産業別にみると,「宿泊業,飲食サービス業」は令和3年平均で 369 万人と,前年に比べ22万人の減少,「建設業」は 482 万人と 10 万人の減少,
「生活関連サービス業,娯楽業」 は 225 万人と 10 万人の減少などとなりま した。 一方,「医療,福祉」は 884 万人と 22 万人の増加となりました。(令 和3年平均 労働力調査)。
(3) 完全失業者数
完全失業者は、令和3年平均で193万人となり、前年に比べ2万人の増加(2 年連続の増加)となりました。男女別にみると、男性は 116 万人と1 万人の増 加、女性は77万人と1万人の増加となりました。
完全失業率は、令和3年平均で2.8%と、前年と同率となりました。男女別に みると、男性は 3.1%と 0.1 ポイントの上昇、女性は 2.5%と前年と同率とな りました。
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なお、完全失業率の男女差は0.6ポイントとなりました。
完全失業者 完全失業率 令和3年 193万人 2.8%
賃金の動向
【テキスト&問題集P558~】現金給与総額の動向
(令和2年毎月勤労統計調査) 【テキスト&問題集P558】(1) 定期給与と特別給与の動向
現金給与総額 定期給与 特別給与
令和2年 319,461円 263,739円 55,722円
(対前年比) 0.3%増 0.5%増 0.8%減
(2) 所定内給与と所定外給与の動向
所定内給与 所定外給与 令和3年 245,709円 18,030円
(対前年比) 0.3%増 3.9%増
P558 側注 PLUS 【テキスト&問題集P558】
令和3年春闘の平均妥結額は 5,854 円で、前年(6,286 円)に比べ 432 円 減少しました。 また、現行ベース(交渉前の平均賃金)に対する賃上げ率は
1.86%で、前年 (2.00%)に比べ 0.14 ポイントの減少となりました(令和3
年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況について)。
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賃金改定
【テキスト&問題集P558】(1) 賃金の改定の実施状況
令和3年中に1人平均賃金を引き上げた・引き上げる企業は80.7%(前年
81.5%)、引き下げた・引き下げる企業は1.0%(同2.1%)、賃金の改定を実施
しない企業は10.1%(同9.5%)となっており、1人平均賃金を引き上げた・引 き上げる企業及び1人平均賃金を引き下げた・引き下げる企業の割合は前年より 低下し、賃金の改定を実施しない企業の割合は前年より上昇しています(令和3 年賃金引上げ等の実態に関する調査結果の概況)。
(2) 賃金の改定の決定にあたり重視した要素
賃金の改定を実施し又は予定していて額も決定している企業について、賃金 の改定の決定に当たり最も重視した要素をみると、「企業の業績」が47.3%(前
年49.0%)と最も多く、次いで「雇用の維持」が9.0%(同8.0%)、「労働力の
確保・定着」が8.2%(同8.0%)となっています。
企業規模別にみると、すべての規模で「企業の業績」が最も多くなっていま す。
令和3年 令和2年 企業業績 47.3% 49.0%
雇用の維持 9.0% 8.0%
労働力の確保・定着 8.2% 8.0%
(令和3年賃金引上げ等の実態に関する調査結果の概況)
P559 側注 PLUS 【テキスト&問題集P559】
〈育児休業取得率〉
育児休業取得率は、女性は81.6%と、令和元年度調査(83.0%)より1.4ポイン ト低下しました。男性は、12.65%と、令和元年度調査(7.48%)より5.17ポイ ント上昇しました。
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労使関係の動向 (令和3年労働組合基礎調査結果の概況)
【テキスト&問題集P559】
労使関係の動向
【テキスト&問題集P559】令和3年6月30日現在における単一労働組合の労働組合数は23,392組合、労働 組合員数は1,007万8千人で、前年に比べて労働組合数は369組合(1.6%)の減、労 働組合員数は3万8千人(0.4%)の減となりました。
また、推定組織率(雇用者数に占める労働組合員数の割合)は、16.9%で、前 年より0.2ポイント低下しています。
女性の労働組合員数等の動向
【テキスト&問題集P559】女性の労働組合員数は347万人で、前年に比べ3万4千人(1.0%)の増、推定 組織率(女性雇用者数に占める女性の労働組合員数の割合)は、12.8%で、前年 と同水準となっています。
P559 側注 PLUS 【テキスト&問題集P559】
〈パートタイム労働者の動向〉
労働組合員数(単位労働組合)のうち、パートタイム労働者についてみると136万3 千人となっており、前年に比べて1万2千人(0.8%)の減、全労働組合員数に占める割 合は13.6%で、前年より0.1ポイント低下となっています。また、パートタイム労働 者に係る推定組織率(雇用者数に占めるパートタイム労働者の労働組合員数の割 合)は8.4%で、前年より0.3ポイント低下しています。