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エンジン排気⼝

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Academic year: 2022

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(1)

サイドブランチ型消音器のバックホウへの適用性検討

前田建設㈱ 正会員 ○安井 利彰 同上 非会員 藤橋 克己 同上 非会員 山田 哲也

1.はじめに

都市部での建設工事において,工事にともない発生する騒音が問題となることが多い.騒音のうち,高周波 成分は防音パネル等の遮音・吸音・回折効果において,比較的容易に減音できるが,低周波成分は,透過,回 折しやすいため,対策が難しいのが現状である.筆者らは,これまで,建設工事で長時間稼働することが多い 発電機の低周波騒音対策として,サイドブランチ型消音器の研究を進めてきた1).今回は,移動型重機につい ての低周波騒音対策として,サイドブランチ型消音器をバックホウに試験的に適用した結果について報告する.

2.サイドブランチ消音器

ダクト内を伝播する卓越成分をもつ低周波音対策に有効と されているサイドブランチ型消音器は図-1 に示すように延長 した排気管(主管)の途中に,先端を閉塞した枝管を接続した ものである.この消音器の減音の原理は,主管を直進する音に,

枝管へ分岐反射して戻る音が干渉することで,減音するもので,

枝管は折り曲げても設計周波数に対しては,その効果は変わら ず,センサーや動力は不要である.

3.実験内容

今回の実験に用いたバックホウはコマツ製 の 0.7m3級である.事前検討として,いくつか の作業状況を想定して,エンジンへの負荷状況 を変化させ,音圧レベルと卓越周波数の特性を 測定した.作業状況は図-2 に示す 4 パターンを 想定した.図-3 より,「アイドリング」以外は 音圧レベルには差が見られるものの,卓越周波 数は概ね 100Hz 付近であることが確認できた.

これは,以前同様の機種で施工時に計測した結 果と整合する.これより,消音器で低減する周 波数を 100(Hz)とした.図-4 に,今回使用した サイドブランチ型消音器の設置状況を示す.エ

ンジン排気口と消音器は図-5 に示すように,耐熱ダクトで接続し,さらに排気口カバーを取り付けた.これ は,接続部の遮音性能が消音効果に与える影響を極力低減したかったからである.計測はエンジン排気口から 500mm 離れた地点で行った.実験ケースは消音器無し,サイドブランチ管無し(主管のみ)およびサイドブラ ンチ管一連の 3 ケースを実施した.計測結果を図-6 に示す.サイドブランチ管を設置することにより 1/3 オ クターブバンド中心周波数 100Hz 帯域で約 25(dB)の低減効果を確認した.また,他の周波数帯域に対する悪 キーワード 低周波音,騒音低減,サイドブランチ型消音器

連絡先 〒179-8914 東京都練馬区旭町 1-39-16 前田建設㈱ 技術研究所 TEL03-3977-2241 図-2 バックホウの作業状況

バケット閉 バケット押

前進後退 アイドリング

主管を直進する音波と枝管へ分岐・

反射して戻る音波が干渉して減音

最適長さは枝管・

上流管・下流管共に L =1/4×波長 [m]

音源

主管

(上流管)

主管

(下流管)

サイドブランチ

(枝管)

図-1 サイドブランチ消音器概要 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月)

‑281‑

Ⅶ‑141

(2)

影響も確認できなかった.今回,サイドブランチ型消音器の設置 において,エンジン排気口との接続部の遮音性能を考慮して,図 -4 に示すように排気口カバーを取り付けた.しかし,日々の始業 前点検等に支障をきたすことが懸念されたため,図-7 に示すよう に排気口カバー無しの計測も実施した.計測はエンジン排気口か ら 500mm および消音器排気口から 500mm の 2 か所で実施した.計 測結果を図-8 に示す.両計測位置において,耐熱ダクトによる接 続と排気口カバーによる接続でほとんど差が見られなかった.こ れより,作業性を考慮して,耐熱ダクトによる接続を基本仕様と する.

4.まとめ

・サイドブランチ管一連の消音器では,一次の卓越周波数 100(Hz)で,最大 25(dB)の低減効果が得られた.

・バックホウ排気口への消音器設置方法としては,排気口カバーをなくし,耐熱ダクトのみで接続しても消音 器の効果には影響しない.

参考文献

1)赤坂他:「サイドブランチ型消音器による低周波音の低減」,第 69 回土木学会年次学術講演会(大阪),2014.9 図-4 消音器設置状況

サイドブランチ管

主管

(下流管)

主管

(上流管)

排気⼝カバー

消⾳器排気⼝

40 50 60 70 80 90 100 110 120

AP(A) 63 125 250 500 1k 2k 4k

音圧レベル[dB]

1/3オクターブバンド中心周波数[Hz]

消音器なし サイドブランチなし サイドブランチ1連

40 50 60 70 80 90 100 110 120

AP(A) 63 125 250 500 1k 2k 4k

音圧レベ[dB]

1/3オクターブバンド中心周波数[Hz]

カバー有、BH排気口から500mm カバー無、BH排気口から500mm カバー有、消音器排気口から500mm カバー無、消音器排気口から500mm

40 50 60 70 80 90 100 110 120

AP(A) 63 125 250 500 1k 2k 4k

音圧レベ[dB]

1/3オクターブバンド中心周波数[Hz]

バケット閉 バケット押 アイドリング 前進後退

図-3 各作業での計測結果 図-6 消音器の効果計測結果 図-8 排気口カバー有無の影響 排気⼝カバーあり 排気⼝カバーなし

図-7 排気口カバーの有無

エンジン排気⼝

(上流管)主管へ

図-5 排気口カバー内部の状況

土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月)

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