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高出力を維持する 低開口数のダイレクト半導体レーザ

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Academic year: 2021

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2011.5 Laser Focus World Japan

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feature

 従来の、ビーム品質が比較的低いフ ァイバ伝送方式の半導体レーザ(「ダイ レクト半導体」レーザ)は、約40%の優 れたウォールプラグ効率を達成できる が、熱伝導溶接、蝋付けなどの表面処 理加工への利用は限られていた。従来 型の半導体レーザのビーム品質を約40 mm*mradに改善すると、ダイレクト半 導体システムのウォールプラグ効率は 約32%へと低下する。  ダイレクト半導体システムの効率の利 点を生かし、そのビーム品質をさらに改 善するために、独トルンプ社(TRUMPF) は新しい概念に基づいて、最大4kW の出力パワーが得られるファイバ伝送 レーザを開発した。このレーザはファ イバ結合半導体モジュールを使用し て、従来は達成できなかった特性、つ まり、わずか100μmの直径と0.12以 下の開口数(NA)をもつ光ファイバか ら100Wのレーザ出力を実現している。  ビームウエストサイズと同様、NAは ビーム品質に直接関係する。一定のビ ームウェスト径では、ビームはNAが低 いほど「集光」が強くなる。半導体レ ーザはNAが低くなると、焦点の直径 が等しいときの作動距離と焦点深度が 長くなり、作動距離が等しいときの焦 点の直径は小さくなり、焦点の直径が 等しいときの光学系は小型になる。  トルンプ社の高出力直接半導体レー ザ装置は複数のダイオードモジュール と1個のファイバ混合器から構成され る。最大19個のモジュールの出力ビー ムは混合され、1本の出力ファイバに入 り、1台の装置から1900Wのレーザ出 力が発生する。19本のファイバはテー パ構造のファイババンドルへと融着接 続され、その直径は個々のダイオード モジュールファイバの 5 倍になり、約 500μmの直径をもつ出力ファイバへと 加工される。ファイバ混合器は産業用 のロバスト性が確保され、その光損失 は無視できるほど小さい。  このようにして複数のモジュールの それぞれを組合せると、単一モジュー ルの効率は維持されるが、レーザ装置 のビーム品質が悪くなる。個々のモジ ュールは約5mm*mradのビームパラメ

高出力半導体レーザ

デイビッド・ハヴリラ、マルコ・ホルツァー、スティーヴン・ストロマイヤー 従来の受動冷却ファイバ結合ダイオードモジュールは高パワーと高ビーム品質 の組合せを実現できなかった。

高出力を維持する

低開口数のダイレクト半導体レーザ

中央シャッタと二つの ビームスイッチ ファイバ出力の 結合部 波長混合用の エンクロージャ 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 6 溶接速度(m/min) (a) (b) 溶込み深 さ(mm) 5 4 3 2 1 0 レーザ: TruDiode 3006 集光レンズ系: BEO D70 材料: 軟鋼 スポットサイズ:0.6 mm スポットサイズ:0.68 mm 他のレーザ装置の ビームを混合するた めのファイバ接続部 図1 ダイレクト半導体システムの光学台にはビーム混合器とファイバ出力結合器が搭載されてい る(a)。3kWシステムの場合の二つのスポットサイズに対する溶接の溶込み深さと溶接速度との 関係を示している(b)。

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ータ積(BPP)をもつが、19本のファイ バを組合せたモジュールから成る装置 のBPPは約30mm*mradへ増加する。

波長混合

 複数の波長を結合すると1900W以 上の出力パワーが得られる。全体シス テムは個々のレーザ装置のビーム品質 を維持しながら、パワーを使用波長の 本数倍に増やすことが可能になる。  粗密度波長混合の技術はよく知られ ている。それぞれのレーザ装置からの レーザビームはファイバを通して伝送 され、ファイバ出射端から出力される。 ファイバコアから射出するレーザビー ムの広がりはBPPに基づく角度、つま りビームウエスト径とビーム発散角と の積に依存する。ファイバ伝送レーザ の場合、この値はファイバコア半径と 射出半角との積に等しく、基本的には ファイバコア半径とNAとの積になる。 従って、ファイバの直径が与えられると、 ビーム品質はNAが低いほど高くなり、 ビームの「集光能力」が向上する。  発散ビームはコリメーションされ、 次に、特殊な誘電体被覆反射鏡を用い て、もう一つのレーザ装置からのコリ メーションビームと混合される。一つの 波長が反射鏡から反射し、その他の波 長は反射鏡を透過するため、混合され た二つのビームは二つの波長からなる 一つのコリメーションビームになり、 その出力は2倍になる。同様にして、そ の他のビームも混合される。トルンプ社 が技術の特許権をもつTruDiodeレー ザは、このようなビーム混合に必要と なる波長差が小さいため、混合された ビームは非常に狭い波長スペクトル(± 50nm以下が可能)をもつことができる。  いったん混合されたコリメーション ビームは結合光学系を通して加工用フ ァイバに集光される。この場合、600μm コアファイバを使用するため、ロバスト なプラグ・アンド・プレイ動作とファイバ 交換が可能になる。出力パワーを1kW へと上げるには、さらに細いコアファ イバが必要となり、例えば、400μmコア ファイバを使うと800Wを伝送できる。  波長は密接に配列されるため、他の 半導体レーザ技術の場合に起こるよう な不都合が回避される。混合されたレ

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参照

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