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我が「恩師」和田四郎先生へ

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Academic year: 2021

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神戸市外国語大学 学術情報リポジトリ

我が「恩師」和田四郎先生へ

著者 村田 純一

雑誌名 神戸外大論叢

巻 62

号 2

ページ 3‑4

発行年 2011‑11‑30

URL http://id.nii.ac.jp/1085/00000435/

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

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我が「恩師」和田四郎先生へ

村 田 純 一 

和田四郎先生の退官記念号を出版するにあたり,先生にお世話になった方 は数知れずいらっしゃるでしょうが,最もお世話を頂いた者として,先生に ついての思い出と,感謝の言葉を述べさせて頂きます。

先生が長きに渡って,神戸外大のためになされた多大な貢献,業績につい て詳しく述べる事は紙幅の関係でできませんが,敢えて,申し上げるなら,

常に控えめながら,外大の良識を体現して,外大を様々な形で支えてきて下 さった礎石(cornerstone)という存在であったと私なりに理解しておりま す。今にして思えば,入試でのイビキ事件や剽窃問題など,外大に幾度か あったスキャンダル的な事件にも先生の真摯な姿勢と,冷静な判断で,乗り 越える事ができたことは外大にとって幸運なことと言えるのではないでしょ うか。

研究者としての先生も前置詞を始めとする多くの貴重な研究を残されてい るにも関わらず,やはり,常に謙虚な姿勢を貫かれました。送別会で,「よ うやく研究のテーマへたどり着きました」というお言葉がそれを一言で表し ていました。学問の奥深さを理解している先生だからこそ,そのような言葉 が自然に口にできるものかと,ただ,驚いておりました。

教育者としての先生については,私自身は学生として,先生に直接教えて 頂く事はありませんでしたが,先生を知る学生からは「外大のGOD」と呼 ばれたように,常に畏敬の念を感じさせる存在でありながら,ウィットに富 んだ言い回しなどで,場の雰囲気を和ませることもしばしばだったと聞いて おります。英語学の教員が集まって輪読会を長期に渡って先生の研究室で

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行った時の独特の雰囲気を思い出しますが,きっとそのような授業が展開さ れていたのだと思います。

最終講義に出席して,先生の授業を拝聴しましたが,内容の濃さに驚くと ともに,前回の授業についての学生からの質問に丁寧に答えられる姿に,こ のような(少なくとも私にとっては)新しい授業方法を取られる先生の学生 への愛情,学問への情熱を感じずにはいられませんでした。そして,その最 終講義に駆けつけた多くの教え子が,現在は英語学の分野で活躍していると いう事実が何よりも先生の教育者としての功績を示していると感じました。

最初に書きましたように,私は外大に赴任してから,先生に個人的にも住 居のことから,授業のやり方まで,あらゆることで,大変お世話になり,

様々なことを教わりました。そして何よりも先生から感銘を受けたのは,先 生の紳士的な振る舞い,話し方,学生への接し方など,先生の言動あるいは 存在自体です。私には先生の真似はできませんが,先生を高き目標として精 進を続けたいと思います。上でも書きましたが,「やっと研究のテーマにた どり着いた」というお言葉に励まされ,私自身の研究テーマが最近になって うっすらと見えるようになってきたように感じております。

このように様々なことを教えて頂いた先生はやはり,私にとって人生最大 の「恩師」であります。これからもどうかお身体を大切にされて,研究をお 続けになられ,是非,その成果を教えて頂けることを楽しみにしています。

最後にもう一度お礼を述べさせて頂きます。本当に有り難うございまし た。

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