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職業 イメー ジによ る職 業威信評定基準 の分析

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65

職業 イメー ジによ る職 業威信評定基準 の分析

高 田

羊 ︑ γ

〔要 約 〕

本論 文 は 、人 々が職業 名 に対応 して もって い る職 業 イ メー ジの分析 を行 う。 職 業 威信 ス コアの適 用 に は、職 業 の類 似性 が 考慮 され なけ れ ばな らず 、 この類 似 性 を職 業 の イ メー ジに よっ て明 らか にす る。 また 、職業 の威信 評定 の基 準 は 、 多様 で あ り、職 業 名 に対 応 して決 定 され る こ と も分析 す る。第 一 に、数 量化m 類 に よる分析 の結果 、 人 々の職 業 の威 信 評定 の基準 は 、職 業名 ご と に異 なっ て お り、職 業 名 に対 応 した職 業 イ メー ジの社 会 的距離 に よって、職 業 の類 似 性 は 測定 す る こ とが で きる。 第 二 に、職 業 に よ って、評 定 基準 の優先 度 は異 な っ て お り、 その順序 パ ター ンに よっ て類 似 性 にア ブmチ で きる。 第三 に、職 業 評 定基 準 には 、収 入 や学歴 や 責任 とい った ものが 強 く要 求 され る高 地位 性 、仕 事 の や り方 を 自分 で決 め られ る 自立性 、技 能 や労働 を必 要 とす る技 術性 の 三つ の 基準 が あ る とい うこ とを分 析 す る。

〔キ ー ワ ー ド〕

職 業 イ メ ー ジ 、 職 業 評 価 、 職 業 威 信 ス コ ア 、 数 量 化 皿類

1.職 業 威 信 ス コ ア の 問 題 点 と職 業 の 社 会 的 距 離

階層 分析 にお いて社 会 的地位 の一 つ の指 標 と して用 い られ てい る 「 職 業威 信

ス コ ア」 が 、何 を測定 して い るのか の疑 問か ら本 論 文 は 出発 す る。特 に、 人 々

が職業 に もって い る どんな職 業 イメ ー ジ と、威 信 評定 基 準 が結 びつ いて い る の

か を明 らか にす る こ とに焦 点 を当て る。疑 問 の理 由は、 第 一 に、職 業 威信 ス コ

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66 人 文 学 報NQ329(社 会 福 祉 学18)2002.3

ア が 、 職 業 の 社 会 的 距 離 を根 拠 と して い る に もか か わ らず 、 そ の 距 離 の根 拠 と な る類 似 性 と の 関 連 が 明 らか で な い か らで あ り、 第 二 に 、 職 業 威 信 ス コ ア の 評 定 の 基 準 が 多 様 で あ る の に もか か わ ら ず 、 職 業 名 に対 応 した 評 価 基 準 の 分 析 が 行 わ れ て い な い か らで あ る 。 本 論 文 で は 、継 続 的 に続 け ら れ て き た 「社 会 階 層 と社 会 移 動 に 関 す る調 査(SSM調 査)」 の1995年 の デ ー タ を用 い て 、 こ の 問 題 に 関 して 分 析 的 に 解 明 して い く。

SSM調 査 で は 、 職 業 威 信 ス コ ア は 「職 業 行 動 に と も な っ て 地 位 占 有 者 に分 配 され る 報 酬 的 な 関 係 的 資 源 と して の 威 信 に よ っ て 規 定 さ れ た 地 位 」 を測 定 す る と され(直 井 、1979:p.439)、 具 体 的 に は 、次 の よ う な 質 問 に よ っ て構成 され て い る(富 永 、1979、1995年SSM調 査 研 究 会 、1995>。

こ こ に い ろ い ろ な 職 業 名 を か い た 用 紙 が あ り ま す 。 世 間 で は 一 般 に 、 こ れ らの 職 業 を高 い とか 低 い と か い う よ う に 区 別 す る こ と もあ る よ うで す が 、 い まか りに こ れ らの 職 業 を 高 い もの か ら低 い もの へ の 順 に5段 階 に分 け る と した ら、 こ れ ら の 職 業 は どの よ う に 分 類 され る で し ょ うか 。 そ れ ぞ れ の 職 業 に つ い て 、 「最 も高 い」 「や や 高 い」 「ふ つ う」 「や や 低 い 」 「 最 も低 い 」 の ど れ か1つ を選 ん で くだ さい 。

職 業 威 信 ス コ ア は 、 こ の 質 問 の 平 均 値 を基 本 とす る。 つ ま り、 職 業 威 信 ス コ ア は 具 体 的 な 職 業 名 に対 す る 人 々 の 主 観 上 で の 平 均 的 な威 信 で あ る 。 また 、 そ の 変 数 的 な特 徴 は順 序 的 で あ り量 的 で あ る 。

SSMで は 、1975年 と1995年 に こ の 質 問 の 調 査 を して い る 。1975年 で は82種 の 、1995年 で は56種 の 具 体 的 な 職 業 名 に つ い て 尋 ね て い るが 、 も ち ろ ん こ れ だ け の 職 業 名 で は 、 全 て の 職 業 を網 羅 す る こ とは で きな い の で 、 他 の 職 業 に っ い て は 「そ の 威 信 ス コ ア を他 の 類 似 し た 職 業 に も与 え て い る」(直 井 、1979:p.

442)。 この こ とか ら言 え ば 、 直 接 に測 定 され て い な い他 の 威 信 ス コ ア につ い て

は 、 職 業 相 互 間 の 類 似 性 を根 拠 と して 当 て は め が 行 わ れ な け れ ば な らな い が 、

職 業 の 類 似 性 を どの よ う に定 義 す る か とい う問 題 を 含 め 、 そ の根 拠 は 、SSM調

査 に み る 限 り、1975年 も1995年 も明 示 的 と は い い が た い 。

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職業 イメージに よる職 業威信 評定 基準 の分析 67

職業 評価 の実 証研 究 は階級 意識 との関連 で分 析 され て きたため に、階 級 の連 帯 や敵 対 とい うこ と と関連 して 、職業 に対 す る人 々 の距離 感 に注 目 して きた。そ のた め 、 職 業 評 価 は、職 業 に対 す る親 近感 や疎遠 感 とい った 社 会的距 離 の認 識 を 測 る こ と を重 視 して い る。た と えば 、 池 田 は 「好 一悪 、親 近 一反発 、一致 一対 立 と い った社会 的距離 認 識」に焦 点 をあ て、回答者 自身の職 業 と職 業評 価 との関 連 に つ いて分析 してい る(池 田1973)。 また、岡本 ・ 原 は、職 業 の魅 力 評価 の分 析 にお い て、人 々が望 ま しい と思 って いる こ とを、社 会的距 離 の根拠 と し、職 業 の特性 と 回 答 者 の 年 齢 ・学 歴 ・職 業 ・収 入 との 関 連 を明 らか に して い る(岡 本 ・原 1979)。 こ う した研 究 が あ る に もか か わ らず 、上 記 の よ うな質 問 で構城 され る 職 業 威信 ス コア につ い て は、社 会 的距 離 との 関連 が 明 らか と され て い ない 。

直 井(1979)は 、 職業 間 の親近 性 を測 定 して 、職 業威 信 ス コア との順序 的一 致 性 を明 らか に して い る。 この親 近性 は 、職業 につ い て同 じ回答 で あ る人数 を 元 に作 られ て い る。 た とえ ば、医 者 と裁 判 官 で 「 最 も高 い」 「や や高 い」 「ふ つ う」 「やや 低 い」 「 最 も低 い」 の うち 、回答 が一 致 した人 数 が 多 けれ ば親 近 性 が高 い とみ なす ので あ る。 い わば 、 質問 文 その ものの 内 的基準 を もとに親 近 性 を測 定 してい る。 しか し、 この分 析 で は リス トに挙 げ られて い る職業 以外 の 他 の職 業 の親 近性 を測定 す る こ とが で きない。 どん な職 業 で も適 用 で きる よ う な外 的基準 が あ る こ とが望 ま しい 。外 的 基準 が な けれ ば、 ど うい っ た条件 が 一 致 す る とき、 あ る職 業 とあ る職 業 の社 会 的距 離 が近 い のか遠 い の か を判 断 で き

ない か らで あ る。

また、社 会 的 距離 を職 業 の望 ま し さの ような変数 で測 定 し、 そ の距離 を元 に 威信 ス コア をあて はめ よ う とす る と、全 ての職 業 名 につ い ての望 ま しさの リス トを必 要 とす る。新 しい職 業 がで きた と き、他 の全 ての 職業 との比 較 を し、 ど れ くらい望 ま しい か を決 定 し、 それ を も とに威 信 ス コア を決 定 す る とい う作 業 が必 要 とな る。 望 ま しさは、時代 や そ の 人の おか れ てい る環境 に強 く依 存 し、

威信 ス コア は その結 果不 安定 に な るで あ ろ う。 この意 味 か ら も、何 らか の外 的

基準 に よっ て職 業 の条件 を判断 し、 そ れ に よって類 似性 を見 て い くほ うが 得 策

で あ り、 そ うい った条件 を明 らか にす る必 要が あ る。 本論 文 は、 この類 似性 を

職 業 イメー ジ を明確 化 す る に よ って構 築 してい く。

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とこ ろで、職 業 威信 の質 問 は この ように単純 な質 問か らな る主観 的 な評価 で あ る ため に、 どの よ うな基 準 で 人 々が 評 定 して い る かが 常 に 問題 とな っ て き た。 い くつか の研 究 にお い て、評 定 者 が 多様 な基 準 を使 用 してい るこ とが 示唆

され てい る。 直井 は、 「この職 業威 信 評定 法 で測 定 され た ものは 、職 業的 地位 と職 業 的役 割 の両 方 の高 低 に対 す る人 び との価 値 付 け」 で あ り、 「 威信 次元 を 含 む職業 に関す る総 合 的 な評 価 とみ なすべ きで あ る」(1979:pp.IIII)と 、 多様 な価値 基準 で成 り立 ってい る こ とを述べ て い る。 また 、都 築(豆998)は 、 職 業評 定 基準 は5因 子 あ り、3つ の 因子 が 威信 ス コア との関連 が 高 い こ とを示 し

てい る。 こ の二 つ の研 究 は 、職 業 威 信 の 評 価 に関 して い くつ か の 基準 を上 げ

「そ れ では 、い まあ なたが い ろい ろの職 業 を分類 した と き、次 に上 げ る基準 は それ ぞ れ どの程 度重 視 され たで しょうか」 とい う質問文 で 回答 者 に聞 く共通 の 質 問 を基 に分 析 を行 ってい る。 「教 育(学 歴)の 高 さ」 「 技 能 の高 さ」 「 責任 の大 きさ」 「 収 入 の高 さ」 「 世 間か ら受 け る尊敬 の大 きさ」 「社 会 に対 す る貢 献 の大 き さ」 「社 会 に対 す る影 響 力 の 大 き さ」 「 創 造性 を発 揮 で きる こ と」

「自律 性 の高 さ(仕 事 の や り方 を 自分 で 決 め られ る こ と〉」 「か っ こ よ さ」

「権力 の大 き さ」 につ い て、 回 答 者の威 信評 価 全体 につ いて の基 準 をたず ねた もの で あ る ω 。

しか し、これ らの研 究 は 、 威 信 を評 価 す る質 問 につ い て は具 体 的 な職 業名 につ い て 聞 いて い るの に もかか わ らず 、 そ の基準 につ いて は、全 ての 回答 につ い て の総 合的 な質 問 とな ってい る。 対 象 とな る職 業 名 につ い て、威 信 が高 い か低 い か を判 断す る根 拠 をたず ね て はい ない。 回答 者 が威信 評 価 をす る場 合 、職 業 名 に対 応 した評 定 を行 う と考 え られ る。 た とえ ば 、 医者 とい う職 業 につ い て 、

「 責任 の大 き さ」 が 回答者 の威信 の高 さの基準 で あ り、芸術 家 につ いて は 「 創

造性 を発 揮 で きる こ と」 が 威信 の基 準 で あ る こ とが 十分 に考 え られ る。 つ ま

り、職業 名 に対 応 した威信 基 準 を人 々が持 って お り、職 業 に対応 して威信 評 定

の期待 され る条 件 が違 って くる と考 え られ る。 また、 これ らの研 究 は、対 象 職

業 名 に対 応 す る イ メ ー ジ を分 析 した もの で は な く、 そ れ を考 慮 で きれ ば、ど う

い った具体 的 な職 業 名が ど うい った イ メー ジを持 た れてい るため に、 距離 が 開 く

とか魅 力が増 す とか とい っ た社 会 的距 離 の問題 を分 析 す るこ とが 可 能 となる。職

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職業 イメージに よる職 業威信 評定基準 の分析 69

業 名 と威 信 評 価 基準 は対応 づ け られ て分 析 され る必 要 があ る。

本論 は、 まず 、職 業 名 と評価 基準 とな る職 業 イ メー ジを対 応 づ けた うえで 、 その 社 会 的 距 離 を分 析 的 に明 らか にす る。 つ ぎに、 職 業 名 ご とに評 価 基 準 イ メー ジの序 列付 け 、 そのパ ター ンに よって職 業 の類 似性 を分 類す る こ とを試 み る。 さ らに 、職業 イメー ジの基準 を整 理 し、 どの よ うな基 準 が あ るの か とい う こ と と、 どの基 準 と威信 ス コアが 関連 が あ るか を明 らか にす る。

2.職 業 イ メ ー ジ に よ る 職 業 評 価 の 分 析

2.1デ ー タ と 変 数

デ ー タは1995年 のSSM調 査 の 威 信 票 を用 い る。 全 国 の ラ ン ダ ム サ ン プ ル で あ り、 層 化3段 抽 出 法 、 個 別 面 接 調 査 法 で 行 わ れ た 。 威 信 票 の サ ン プ ル 数 は 、 1675の サ ン プ ル 設 計 に 対 して 、 有 効 回答 は1214で あ り、 有 効 回 答 率 は725%で あ る。20歳 か ら70歳 の サ ンプ ル が 含 ま れ て お り、 サ ン プ ル の 男 女 構 成 は 、 男 性 が46.6%、 女 性 が53.4%で あ る(1995年SSM調 査 研 究 会 、1995)。

分 析 に用 い る威 信 ス コ ア は 、 「1995年 版 職 業 威 信 ス コ ア 表 」(1995年SSM調 査 職 業 威 信 班 ・盛 山 ・原 、1998)か ら取 っ た もの で あ る 。 こ の 威 信 ス コ ア は 、 56の 具 体 的 な 職 業 名 の 威 信 に つ い て の 質 問 の そ れ ぞ れ の 職 業 名 ご との 平 均 値 を

基 に 、187の 職 業 分 類 に適 用 した もの で あ る 。

職 業 イ メ ー ジ は 次 の よ う な 質 問 で構 成 さ れ て い る(1995年SSM調 査 研 究 会 、 1995)o

こ こ に い ろ い ろ の 職 業 名20個 を か い た 一 覧 表 が あ り ます 。 この 中 か ら、 そ の 職 業 に つ い て い る 人 々 は 一 般 的 に 「A」 と思 わ れ る もの を い

くつ で も 選 ん で く だ さ い 。

「A」の とこ ろ には9の 項 目が 入 るが 、そ の うち 「学歴 が 高 い」 「 収 入 が 高

い」 「 技 能 を必 要 とす る」 「 仕 事 のや り方 を 自分 で決 め られ る」 「 肉体 的 に き

つ い」 「 精 神 的 なス トレスが おお きい 」 「人 を動 かす 力 が強 い」 「 文 化的教 養

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が必 要 とされ る」 の8項 目の質 問 を分析 に用 い る(2)。 その 質問 に対 して 、20の 具体 的 な職 業 名 、 「プ ロ ス ポ ー ツ選 手 」 「中小 企 業 の事 務 員」 「医 師」 「 大 工」 「中小 企 業 の経営 者」 「レス トラ ンの コ ック」 「自動 車 の修 理工」 「 市 役 所 の課 長」 「服飾 デザ イナ ー」 「 警 察 官」 「 大 会 社 の営 業 社員 」 「 小 学校 の 教 諭 」 「看 護 婦 」 「 農 業 」 「ウ ェ イ ト レス」 「バ ス 運 転 手 」 「 小 売 店 主 」 「自動 車設計 技術 者」 「土木 ・ 建 築 の現場 監督 」 につ い てそ う思 う もの を選ぶ 、バ イナ

リー な多 重 回答 項 目で あ る。 この質 問 は、 人 々が職 業 名 に対応 してい だ く主 観 的 な評 価 基 準 イ メー ジで あ る とい え る。

2.2職 業 イ メ ー ジ に よ る 職 業 の 類 似 性 の 分 析

職 業 名 が20個 あ り、 職 業 の 評 価 基 準 と な る イ メ ー ジが8個 あ る の で 、 合 計160 個 の 変 数 が で き る 。 た だ し、 「商 店 店 員 」 に対 して 「 収 入 が 高 い 」 と答 え た 回 答 者 が い な い た め こ の 項 目 に つ い て は 欠 損 値 と な っ た の で 、159の 変 数 と な っ た 。こ の159の 変 数 は 全 て 、 そ う思 う と き は1、 そ う思 わ な い と きは0の 、2項 の ダ ミー 変 数 で あ る 。 こ の159の カ テ ゴ リー 反 応 パ ター ンデ ー タ を数 量 化 皿類 で分 析 した 。

1つ の サ ンプ ル に は159の カ テ ゴ リ ー 反 応 パ ター ンが あ る の で 、 全 て の サ ンプ

ル に つ い て 考 え る と、 サ ン プ ル 数1214× カ テ ゴ リー159の 行 列 が で きる(3)。 数

量 化m類 は 、 こ の よ うな行 列 に対 して 、 反 応 パ タ ー ンが 最 も類 似 す る よ う に 、

サ ンプ ル と カ テ ゴ リー に 数 量 を与 え る方 法 で あ る 。 分 析 対 象 と な る行 列 の 要 素

に は そ れ ぞ れ1かoの 値 が あ る 。 こ の と き 、i番 目 の サ ン プ ル がj番 目の カ テ ゴ

リ ー に1と 反 応 した 場 合 、 サ ンプ ル と カ テ ゴ リ ー に そ れ ぞ れ(a1・b」)と い う数 量

を与 え る。 サ ン プ ル 数 をn、 カ テ ゴ リー 数 をkと す る と、n個 のa、と 、k個 のb.が で

き る が 、 こ れ らの 相 関 が 最 大 と な る よ う に 、aとbに lJ 数 量 を 与 え て い くの で あ

る 。 与 え ら れ たa.を サ ン プ ル 数 量 と い いblを カ テ ゴ リ ー 数 量 と い う 。a、と恒屡 を そ

の値 の 大 き さ に 従 っ て行 列 を並 べ 替 え る と、 得 られ る 反 応 パ ター ンの 行 列 は 、

反応 パ タ ー ン の 類 似 度 に応 じて 並 べ 替 え る こ と と同 じ に な る 。 ま た 、 そ れ ぞ れ

の 数 量 の値 が 近 い もの は 、 パ ター ンが 似 て い る こ と を 表 し、 遠 い もの は パ タ ー

ンが 異 な っ て い る こ と を表 す 。 サ ン プ ル 数 量 と カ テ ゴ リ ー 数 量 の 値 は 、 そ れ ぞ

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職業 イメー ジに よる職 業威信 評定基準 の分 析 71

れ の 類 似 パ タ ー ン の 量 的 な 距 離 を あ ら わ す こ と と な る 。

数 量 化 皿類 に よ り、20の職 業 の8つ の イ メ ー ジ を対 応 付 け て 包 括 的 に分 析 す る こ とが で き る。そ して 、この 数 量 を職 業 名 ご と に見 る こ とに よ り、人 々の 職 業 名 に 応 じた 職 業 イ メ ー ジ の パ タ ー ンが 明 らか に な る 。

数 量 化 皿 類 の 結 果 、最 も相 関 が 高 い 第1数 量 を 分 析 に 用 い る こ と にす る(4)。サ ンプ ル 数 量 と カ テ ゴ リー 数 量 の相 関 は0.35で あ っ た 。カ テ ゴ リー 数 量 を職 業 名 と 項 目 ご と に 記 した の が 表1で あ る 。カ テ ゴ リー 数 量 の 近 さ は 、 職 業 名 に対 応 した 評 価 基 準 イ メ ー ジ の 距 離 を 表 じて い る 。 数 量 の 正 負 は あ ま り問 題 と な ら な い 。 サ ン プ ル 数 量 は 、 サ ン プ ル の 距 離 を表 す が 、 サ ン プ ル の 距 離 よ り も 、 カ テ ゴ リー の 距 離 の ほ うが 課 題 で あ る の で 、 以 下 で は 、 カ テ ゴ リー 数 量 の 分 析 の み に 着 目 して い く。

カ テ ゴ リ ー 数 量 を数 直 線 上 に並 べ た 場 合 、 近 い 距 離 に あ る 場 合 は 、 そ の 職 種 に対 応 した 職 業 イ メ ー ジが 近 い こ と を表 して い る。 た と え ば 、表1の 中 で 、 「医 師 一収 入 が 高 い 」 と 「 小 学 校 の 教 諭 一学 歴 が 高 い 」 は 近 い 距 離 に あ る 。 「医 師 一収 入 が 高 い 」 と 「 市 役 所 の 課 長 一肉 体 的 に きつ い 」 は 最 も遠 い 距 離 に あ る 。 さて 、 こ の カ テ ゴ リ ー数 量 は何 を 表 して い る の で あ ろ うか 。 そ の た め に 、 数 量 ご と に順 位 をつ け て 見 て み る。 表1の 小 括 弧 内 はす べ て の 変 数 の 中 で の 通 し順 位 を 表 して い る。こ の通 し順 位 の 中 で 、 上 位5項 目 に着 目す る と、 「 医 師 一 収 入 が 高 い 」 「 小 学 校 の 教 諭 一学 歴 が 高 い 」 「医 師 一学 歴 が 高 い 」 「中 小 企 業 の 経 営 者 一仕 事 の や り方 を 自分 で 決 め ら れ る」 「自動 車 設 計 技 術 者 一技 能 を必 要 と

す る 」 と並 ん で い る 。 これ を見 る と 、 そ の 職 業 名 に 対 応 した 社 会 的 地 位 の 高 さ の 基 準 と な る 職 業 イ メ ー ジが 並 ん で い る。 一 方 、 下 位5項 目 に着 目す る と、 「 市 役 所 の 課 長 一肉体 的 に きつ い」 「自動 車 修 理 工 一文 化 的 教 養 が 必 要 と され る」

「バ ス 運 転 手 一文 化 的 教 養 が 必 要 と され る」 「ウ ェ イ トレス ー文 化 的 教 養 が 必

要 と さ れ る」 「ウ ェ イ トレス ー学 歴 が 高 い 」 と並 ん で い て 、 社 会 的 地 位 の 高 さ

の 基 準 と な ら な い イ メ ー ジが 並 ん で い る。 順 位 が 高 い もの は 、 職 業 名 に対 応 し

た 威 信 の 高 さ に つ い て の ス テ レ オ タ イ プ 的 な評 価 基 準 で あ り、 順 位 が 低 い もの

は 、 職 業 名 に対 応 した 威 信 の 高 さに 結 び つ か な い ス テ レ オ タ イ プ 的 な評 価 基 準

で あ る と言 っ て よ い か も しれ な い 。 こ の カ テ ゴ リー 数 量 は 、 職 業 に対 応 した 威

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72 人文学報NQ329 (社 会 福 祉 学18)2002.3

項 目1職種

表1職 種 別 の カ テ ゴ リ ー 数 量 、 通 し 順 位 、 職 業 内 順 位

医師 小学校の教諭 中小企業の経営者 自勤車般 計技術者

学歴 が高い 収入が高い 技能を必要とする

仕事 のや り方を 自分で決められる 肉体 的にきつ い

精 神的なス トレスが大きい 人を動かす カが強い 文化 的教養が必要とされる

0.76(3) oso(i) 0,51(15)

‑0.16(53)

‑0.OS(49) 0.51(艮4)

‑0.28(61)

‑0.30(63)

{2}

{i}

{3) (6}

{s}

{3}

{7) {8}

0.79(2)

‑0.48(68)

‑0.45(66)

‑0.63(74)

‑1.32(94) 0.25(33) 0.06(44) 0.40(26}

} } } } } } } } 1 6 5 7 8 3 4 2 { { { { { { { {

■0.60(72){5}

0.45(19)(3}

‑1 .93{1LO){8) α73(4}{1}

‑i .so(98){7}

0.07(43){4}

0.68(7){Z)

‑LO6(86){6}

0.37(27)(2}

0.04(45){3) 0.71{5){1}

●0.77(79){4) ,3 .36(13豊}{8}

‑0.96(84){5}

‑1 、8置(108){7}

・L48(97){6}

平均値 平均値の順位

項目ノ 職種

0.22{32) 1(1)

プ ロ ス ポ ー ツ 選 手

イ}」7(51) zt2)

大 工

一〇.40(55) 3(3)

自動 車 修 理 工

一〇.91(72) 9(9)

小 禿 店 主

学歴 が高 い 収入 が高 い 技能 を必要とする

仕事 のやり方を 自分で決められる 肉体 的にきつ い

精神 的なス トレスが大きい 人を動かす カが強い 文化 的教養が必要とされる

一L64(夏05){7}

o,6g(6){i}

0.42(21)(3}

一 α54(70){6}

o.ssp2>(2}

0.04(46)(4}

●0.24{57>{5}

‑3.01(124){8}

一2.36(:17){6}

・0.54(71){4}

058(8){1}

0.33(30){2}

0.32(31)(3}

●3.49(且33){7}

■Or98(85){5}

4.70{146){8}

一4 .13(且42){7}

‑z.sa(116){4}

057〔9){1}

・0.64(75){3}

.0.19(54){2}

r391(141){6}

‑z .gs{且22}{s}

‑8.07(158){8}

■494(147){8}

‑o.zscss>t2)

‑3.%(139){7}

0.56pO){1}

.2 .31(114){5}

‑1.32(93){4}

卿o.s正(69){3}

‑3 .43{132){6)

平 均値 平均値の順位

項 目1職種

一〇.47{55) 4(4)

看 護 婦

一1.36(78}

11(11) 農 業

一2 .70(102)‑2.Oi(95) 17(17)IS(14)

土 木 ・ 建 築 の 現 場 監 督 服 飾 デ ザ イ ナ ー

学歴が高い 収入が高い 技能を必要とする

仕事のやり方を自分で決められる 肉体的にきつい

精神的なストレスが大きい 人を動かす力が強 い 文化的教養が必要とされる

●O.21(56){4}

‑030(62){5}

0.41(22){2}

卿2.61(120)・{7}

0.55(u){董}

0.34(29){3}

・1.52(99){6}

曙2.64(121){8}

・5.04(150){7}

0.且4(40){3}

a).67(76){4}

053(13){1}

0メ魯9(18}{2}

‑3 .24(128){6}

・L91(且09){5}

‑5.65(152){8}

一 〇35(65)(6}

‑0.34(64)is}

0.正9(37){2}

0.11(41)(3}

0.07(42)(4}

‑0 .78(80){7}

0.50(16)(1}

.3.32(130){8}

一1.20(89)(6) o.aa(20){2}

a.a9(17){蓋}

a.at(Za}{3}

‑3.67{135){8)

‑L30(91){7}

・Q.60(73)(5) 0.40(25){4}

平均値 平均値の順位

項 目1職種

一〇.75(65)‑1.92(86) 8(7)13(13)

大 会 社 の 営 業 担 当 社 員 市 役 所 の 課 長

一 〇.49(59) 5(6)

レ ス ト ラ ン の コ ッ ク

一 〇.63(59) 6(5)

警 察 官

学歴が高い 収入が高い 技能を必要とする

仕事のやり方を自分で決め られる 肉体的にきつ い

精神的なス トレスが大き い 人を動かす 力が強 い 文化的教養が必要と される

036(28){2}

.α08(50){3}

.3.24(127){8}

"091(82){6}

‑LI6(88){7}

0.41(23){lj

‑0 .47(67){4}

●0.76(78){5}

0.32(32){1)

●0,26(60){4}

‑3.82(138){7}

。1.58(100){6}

‑9 .92(159)(8) 4.09(51){3}

0.20(36){2}

・0.80〔81){5}

一387(140)'{8}

a.6a(to6)ts) 0.24(34)(1) 卿0.26(59){2}

・0.75(77){3}

.3 .04(125){7}

‑1 .59(102)(4) .2 .89(123){6}

■(1.19(55){4}

‑1 .08(87){5}

‑1 .44(96)(6)

‑3.80(137)(8) O.ES(38)(2}

・0」o(52){3}

0.22(35){1)

・2 .01(112){7}

平均値 平均値 の順位

項目1職種

一 〇.73(68) 7(8)

バ ス 運 転 手

一且.99(82) 14(且2)

商 店 の 店 員

一1.73(96) 且2(且5) 中 小 企 業 の 事 務 員

一1 .03(77) 10(10)

ウ ェ イ ト レ ス

学歴が高い 収入が高い 技能を必要とする

仕事のや り方を 自分で決められる 肉体的にきつ い

精神的なス トレスが大きい 人を動かす カが強い 文化的教養が必要とされる

一4.98

‑2 .4 0.3a 曽2.33

‑o .ot O.03

‑1.59

‑7 .44

(148) (118) (39) (115) (48) (47) (103) (157)

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一5.03

‑4 .22

‑0.93

‑1 .72

‑2 .56 a.0

‑5 .66

(149)

(144) (83) (107) (119) (90) (153)

{6)

{s}

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{z}

〔7}

一2.13

‑1 .62 3.29

‑1.58

‑5 .54

‑1 .32

‑3.72 {.06

(113) (104) (129) (101) (15盈)

(92) (且36) (154)

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遜.86 4.49

‑0.2 a.9a

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‑3 .08

‑3 .54

‑6 .95

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(143) (lll) (95) (126) (L34) (156)

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平均値 平均値の順位

一2.32(97) 16(16)

一3.05(121) is(18)

一3.16(123) 19(且9)

一〇.06(133)

zo(20)

(9)

職業 イメージ による職 業威信 評定 基準 の分析 73

信 に 結 び 付 く評 価 基 準 を表 す とい っ て よい で あ ろ う。

こ の カ テ ゴ リ ー数 量 は威 信 に結 び つ く評 価 基 準 で あ る と考 え られ る が 、 そ の 威 信 の 評 価 基 準 は予 想 どお り職 業 名 に対 応 して 異 な っ て い る。 医 者 の 中 で の 威 信 評 価 の 第 一 の 基 準 は 、 カ テ ゴ リ ー 数 量 が1:1で あ る 「収 入 が 高 い 」 で あ り、

同 じ く 一〇.30であ る 「文 化 的 教 養 が 必 要 と さ れ る」 は そ れ に比 べ る と あ ま り重 視 さ れ な い 。 一 方 、 ウ ェ イ トレス は 一L40で あ る 「肉体 的 に きつ い 」 が 威 信 評 価 基 準 と して 最 も重 視 され て い る と い う こ とが わ か る 。 さ ら に 、 ウ ェ イ トレス に つ い て は 「肉体 的 に きつ い 」(‑1.40)が 最 も威 信 と結 び付 く評 価 基 準 と な る が 、 医 者 の 最 も 低 い 評 価 基 準 で あ る 「文 化 的 教 養 が 必 要 と さ れ る 」(‑

0.30>よ りは威 信 と結 び付 か な い と い う こ と も同 時 に わ か る の で あ る 。

また 、順 位 の 平 均 を職 業 名 ご と に と っ て み る と、 平 均 の 近 さは 、 そ の 職 業 名 の 評 価 基 準 の イ メ ー ジ上 で の 近 さ を表 す と大 雑 把 に 言 っ て よい だ ろ う。 平 均 の 高 い 順 に並 べ て い くと 、 「医 者 」 「 小 学 校 の 教 諭 」 「中 小 企 業 の 経 営 者 」 「プ ロ ス ポ ー ツ選 手 」 「 服 飾 デ ザ イ ナ ー 」 「 土 木 ・ 建 築 の 現 場 監 督 」 「 看 護 婦 」 「 大 会 社 の営 業 担 当 社 員 」 「自動 車 設 計 技 術 者 」 「 警 察 官 」 「大 工 」 「 市 役 所 の 課 長 」 「農 業 」 「小 売 店 主 」 「レス トラ ンの コ ッ ク」 「 バ ス 運 転 手 」 「商 店 の 店 員 」 「中 小 企 業 の事 務 員 」 「ウ ェ イ トレス 」 と な っ て い る 。 職 業 名 に対 応 した イ メ ー ジ に よれ ば 、 こ の20の 職 業 の 社 会 的 距 離 は こ の よ う に 並 ん で い る 。

2.3職 業 評 価 基 準 の パ タ ー ン

さて、以 上 の分析 で は一次 元 上 に並 べ た場 合 の社 会的 距離 を測 定 したが 、次 に職 業 名 ご とに 、威 信 評価 基 準 と して重 視 され るパ ター ンに よって比 較 を試 み たい。 表iの 小括弧 の順 位 は 、 すべ ての数 量 に対す る通 し順位 であ ったが 、同様 に 職 業 名 ご とに も、評価 基 準 の順 位 をつ け る こ とが で きる。職 業 名 ご とに評 価基 準 の順 位 をつ け た のが 表1の 中括 弧 内 の数 字 で あ る。 た とえ ば、小 学 校 の教 諭 は

「 学 歴 」 「 文 化 的教 養」 「精神 的 なス トレス」 「人 を動 かす 力」 「 技 能」 「収 入」 「 仕事 のや り方J「 肉体 的 に きつ い」 の順 で 威信 評価 に結 び付 い てい る こ とが わ か る。 この順序 パ ター ンの組 み合 わせ に よって、職 業 の類 似 性 を見 てい

く。

(10)

74 人 文 学 報No329(社 会 福 祉 学18)2002.3

と れ を 見 る と、そ の 順 位 の パ ター ン に は 似 通 っ た 職 業 名 が あ る こ と に気 づ く。

た とえ ば 、 大 工 と修 理 工 を そ の順 で並 べ る と、 大 工 は 「 技 能 」 「や り方」 「肉 体 的 に きつ い 」 「 収 入 」 「 人 を動 か す 力 」 「学 歴 」 「ス ト レス」 「 文 化 的 教 養 」 で あ り、 修 理 工 は 「技 能 」 「肉 体 的 に きつ い 」 「や り方 」 「収 入 」 「人 を動 か す 力 」 「ス トレス 」 「 学 歴 」 「文 化 的 教 養 」 で あ る。4つ の特 性 で 同 じ順 位 を示 して お り、 他 の順 位 に つ い て も大 幅 な 違 い は な い 。こ の よ うに 評 価 基 準 の順 位 パ タ ー ン は い くつ か の 職 業 に つ い て 類 似 した 傾 向 が あ る 。

この 関 連 をす べ て の 職 業 名 につ い て確 か め る た め に ケ ン ドー ル の 順 位 相 関係 数 を 出 して み た。 そ の結 果 は 、 表2で あ る 。こ の 表 の 中 で 正 の相 関 が5%水 準 以 下 で 有 意 で あ る もの が 下線 強 調 表 示 され て い る 。 順 位 相 関 係 数 が 正 で大 きい こ とは 、 そ の 威 信 評 価 基 準 の パ タ ー ンが 類 似 して い る こ と を表 して い る 。

こ の 表 の 下 線 強 調 表 示 の と こ ろ を 注 目 して 、 威 信 評 価 基 準 パ ター ンの 類 似 性 を見 て い く と5種 類 の 類 似 した グ ル ー プ が あ る。 「市 役 所 課 長 ・ 営 業 社 員 ・ 小 学 校 教 諭 」 、 「 小 売 店 主 ・ 経 営 者 」 、 「農 業 ・ 大 工 ・ 修 理 工 ・コ ッ ク ・ 現 場 監 督 ・バ ス 運 転 手 」 、 「 設 計 技 術 者 ・デ ザ イ ナ ー 」 「看 護 婦 ・プ ロ ス ポ ー ツ 選 手 」 の5つ の グ ル ー プ で あ る 。こ れ らの グ ル ー プ の 中 で は 、 職 業 威 信 評 定 の順 位 的 パ ター ンの 類 似 性 が 見 受 け ら れ る。 そ の 区 分 は順 に 、 評 価 基 準 の結 び つ き と して 、学 歴 が 高 い グ ル ー プ 、や り方 を 決 め られ る グ ル ー プ 、 技 能 を必 要 とす る が 収 入 が 低 い グ ル ー プ 、 技 能 を必 要 とす る が 収 入 が 高 い グ ル ー プ 、技 能 を必 要 とす る が 肉 体 的 に きつ い グ ル ー プ と な る。職 業 評 定 の 職 業 イ メ ー ジの パ タ ー ンの類 似姓 に着 目す る と これ ら区 分 が み られ る 。しか し、こ の 分 析 で は 、職 業 の 各 項 目評 定 の 距 離 や 数 量 の 大 き さが 考 慮 さ れ て い ず 、さ ら に分 析 が 必 要 と な っ て くる 。

2.4職 業 威 信 評 定 基 準 の 潜 在 構 造

これ らの8つ の職業評 定項 目 には、そ の背後 にい くつ か の潜 在 的 な評定 因子 が

あ り、職 業 評 定 項 目の い くつ か は共 通 の 評定 因子 か ら成 り立 って い る と考 え

る。 た とえば、収 入 の大 き さと学歴 の高 さは 、共通 の評 定 因子 を持 って い るの

で な いか と考 える。職 業 の評 定 基準 が どの よ うな潜在 因子 に よって い るのか を

調 べ る ため に、表1の 職 業 名 ご との カテ ゴ リー数 量 を もとに因子 分析 を行 い 、 因

(11)

職業 イメー ジに よる職 業威信 評定基 準 の分析 75

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(12)

76 人 文 学 報NQ329(社 会 福 祉 学18)2002,3

子 ス コ ア を 測 定 して み る 。20の 職 業 名 の う ち 、 欠 損 値 が あ る 商 店 の 店 員 を 除 く 19の 職 業 名 が サ ン プ ル と な り、 サ ン プ ル 数 は19に な る 。 変 数 は 、8項 目 の 職 業 評 定 基 準 の カ テ ゴ リ ー 数 量 を用 い る 。

因 子 分 析 の 結 果 は表3の とお りで あ る。3つの 因 子 の 累 積 寄 与 率 が83.4%も あ り 分 散 の 多 くを説 明 して い る 。か な り適 合 が よい 。3つの 因 子 負 荷 量 の パ ター ンは 、 表 が 示 す とお り、は っ き り と3つ に 分 か れ て い る。

表3職 業 の 評 定 基 準 の 因 子 分 析

因子負荷量

質問項 目 共通性 高地位性 技術性 自立性

学歴 が高い

文化 的教養 を必要とす る 人を動 かす 力が強 い

精神的 なスト レスが大 きい 収入 が高い

肉体 的にきつ い 技能 を必 要とす る

仕事 のや り方を 自分で決 められる

.,

.856 .732 .843 .867 .. .!.

.783

.950

.90?

.9Q3 .834 .817 .8Q2

一 .155 .149

.057

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‑.134 .ogs

/ .135

.885 .859

1・'

一 .109 .153 .171

‑ .412 .454

一 .Q39 .149

.970

固有値 寄与率 累積寄与率

3.7 46.6 46.6

1.7 21.7

.,

1.2 15.1 83.4 注)主 成 分 法 。 バ リマ ッ ク ス 回 転 後 の 因 子 パ タ ーン 。

第1因 子 は 、学 歴 ・ 教 養 ・ 収 入 ・ 権 威(人 を動 か す 力 が 強 い)・ ス トレス と い っ た 職 業 の 地 位 の 高 さ を 示 唆 す る 変 数 に よ っ て 構 成 され て お り、高 地 位 因 子 とす る 。 第2因 子 は 、技 能 や 肉 体 労 働 と 関 係 す る技 術 的 な 因 子 で あ る 。 「 手 に 職」 とい う イ メ ー ジ に 近 い と考 え られ る。 第3因 子 は 、職 業 の 自立 性 を表 して い るの で 自立 的 イ メ ー ジ とす る。第3因 子 は 、仕 事 を 自 ら決 め て や っ て い く とい う 自営 業 的 な イ メ ー ジで もあ る 。因 子 分 析 の 結 果 、 職 業 評 定 の 基 準 につ い て 、 高 地 位 性 、 技 術 性 、 自 立 性 の 三 つ の 因 子 が あ る と い う こ と が 明 らか と な っ た 。

さて 、 各 職 業 につ い て これ らの3つ の 因 子 ス コ ア を求 め て 、 各 職 業 名 ご と にそ

の 比 較 を して み た い 。 そ の 因 子 ス コ ア を グ ラ フ 表 示 した の が 図1の レ ー ダ ー

(13)

,

職業 イメー ジに よる職 業威信 評定基 準の分 析 77

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(14)

78 人 文 学 報NQ329(社 会 福 祉 学18)2002.3

チ ャー トで あ る 。

第 一 に 、 全 て の 因 子 につ い て 比 較 的 高 い ス コ ア で あ り、 レー ダ ー チ ャ ー ト上 で も面 積 が 大 き く正 三 角 形 に近 い の が 、 医 師 、 土 木 ・建 築 の 現 場 監 督 、 プ ロ ス ポ ー ッ選 手 の グ ル ー プ で あ る 。 これ らの 職 業 は 、3つ の 因子 全 て につ い て 、 威 信 評 価 基 準 が 結 び つ い て い る 。

第 二 に 、評 定 基 準 と して 地 位 は 重 視 され て い な い が 、 自立 性 と技 術 性 が 重 視 され て い る の が 、 大 工 、 レス トラ ンの コ ッ ク 、 農 業 、 自動 車 修 理 工 の グル ー プ で あ る。 レー ダ ー チ ャー トで は 、 縦 につ ぶ れ た 三 角 形 に な っ て い る の が そ れ で あ る。 こ の グ ル ー プ は 、 一 人 若 し くは 少 人 数 で 自 ら生 計 を立 て て 自営 して い る とい う イ メ ー ジ で あ る。 農 業 や 大 工 は 、 実 際 、そ れ ほ ど 自分 の や り方 で仕 事 で き る わ け で は な い が 、自立 的 で あ る こ とが 威 信 評 価 と結 び つ い て い る 。

第 三 に 、 他 の 二 つ に比 べ て 地 位 が 評 定 基 準 と して 強 く重 視 され て い る の が 、

小 学 校 の先 生 と大 会 社 の 営 業 担 当 社 員 の グ ル ー プ で あ る 。 レー ダ ー チ ャー トで は 上 に 細 長 い 三 角 形 に な っ て い る 。 こ の 二 つ の 職 業 の 高 地 位 性 と の 結 び つ き を 各 項 目で 見 る と 、 先 生 は 文 化 的 教 養 や 精 神 的 ス ト レス で あ る が 、 大 会 社 の 社 員 は収 入 の 高 さで あ る とい う違 い が あ る 。 しか し、 ど ち ら も学 歴 が 高 い と い う こ

とが 共 通 して い る 。

第 四 は 、 技 術 性 が 主 導 の グ ル ー プ で あ る 。 レ ー ダ ー チ ャ ー トで は 、 右 側 に 偏 っ て い る三 角 形 で あ る 。 こ こ に は 、 看 護 婦 、 バ ス 運 転 手 、 警 察 官 が 入 っ て い て 、非 自立 的 で あ る こ と も特 徴 で あ る 。 看 護 婦 は 最 も技 術 的 イ メ ー ジが 強 い 。警 察 官 は 自立 的 で な い イ メ ー ジが す べ て の 職 業 名 の 中 で も っ と も強 い 。

第 五 は 、 そ れ と は対 称 的 に 非 技 術 的 な イ メ ー ジ の グ ル ー プ で あ る 。 左 側 に 偏 っ て い る チ ャ ー トに な っ て い る 。 こ の グ ル ー プ に は 、 中小 企 業 の経 営 者 、 市 役 所 の 課 長 、 服 飾 デ ザ イナ ー 、 小 売 店 主 が 入 っ て い て 、 中小 規 模 の 管 理 者 と い う イ メ ー ジ が あ る 。 特 に 市 役 所 課 長 は19の 職 業 名 の 中 で 最 も技 術 的 で な い イ メー ジ を持 た れ て い る 。市 役 所 課 長 は もっ と も技 能 と 肉体 労 働 が 必 要 で ない と イ メ ー ジ され て い る と い う こ と に な る。

第 六 は 、全 て の 因 子 に つ い て あ ま り重 視 され て い な い グ ル ー プ で あ り、 小 さ

い 三 角 形 に な っ て い る 。 こ こ に は 、 中 小 企 業 の 事 務 員 と ウ ェ イ ト レス が 入 っ て

(15)

職業 イメー ジに よる職 業威信 評定 基準 の分 析 79

い る 。 ウ ェ イ トレス は 、最 も高 地 位 的 イ メ ー ジ が 評 価 に結 び つ い て い ない 。 事 務 員 は 、最 も技 術 性 が 評 価 と結 び付 い て い な い 。 こ の グ ル ー プ は こ の3つ の 因 子 以 外 の 他 の 評 価 基 準 を有 して い る か も しれ な い 。

こ れ だ け 見 る だ け で も、 職 業 の 威 信 評 定 の 基 準 は 、 職 業 名 に応 じて 多 様 で あ る。 こ の 意 味 か ら も威 信 評 価 は 、1つ の 基 準 で 全 て の 職 業 につ い て な さ れ て い る わ け で は な く、 職 業 名 に応 じた 威 信 基 準 とい う もの を人 々 は 持 っ て い る とい う こ とが 明 らか と な っ た 。

ま た 、威 信 ス コ ア との 関 係 を 見 る と19の 職 業 名 だ け の 分 析 で あ る が 、 そ れ ぞ れ の 因 子 ス コ ア と19の 職 業 名 の 因 子 ス コ ア の 相 関 を取 っ て み た 。 そ の 結 果 、 高 地 位 性 の 因 子 ス コ ア の み が 威 信 ス コ ア との 相 関 が0.81と とて も高 く、他 は 非 有 意 で あ っ た 。19の 職 業 名 に つ い て の み の 分 析 で あ り、 こ の 結 果 は 頑 健 性 が な い か も しれ な い が 、 こ の 結 果 か ら は 、 因子 ス コ ア は 、 そ の 評 定 基 準 と して 高 地 位 性 と の 関 連 が 高 い こ とが 明 らか と な る 。 しか し、 上 記 の 分 析 の よ う に 、 人 々 の 職 業 評 定 基 準 は 多 様 で あ り、 職 業 名 に 対 応 した 威 信 評 価 基 準 が あ る 。

3.結 論

本論 文 は、職業威 信 ス コアの疑 問 か ら出発 して 、職業 の イメー ジを もとに職 業 の類 似 性 と威 信 ス コアの評 定 基準 を分 析 して きた。職 業 威信 ス コ アは、職 業 の 類 似性 とい う社 会 的距 離 を基 に適 用 が行 われ なけれ ば な らないが 、 それ につ い て の分 析 は少 な い。 また、職 業 の威信 評 定 の 基準 は、職 業 名 に対 応 して決定 さ れ てお り、全 て の職 業 につい て1つ の尺 度 で用 い られ てい るわ けで はない。 分析

に よって 明 らか にな った こ とは、威 信 評定 は、 職業 名 と評 価 基準 の イ メー ジが 対 とな って構 成 され てい る こ とであ る。 従 っ て、威 信 ス コア の評 価 基準 の多様 性 は 、様 々 な評価 基 準 を もつ 多様 な人 び とが い るた め だ けで な く、あ る人 の 中 で も問 われ る職 業 に よって多様 であ る とい う二重 の原 因 を もつ もの と考 え られ

る◎

また 、職 業 イ メー ジに よっ て、職 業 の社 会 的距 離 が測 定 され る とい うこ と、

そ して 、 その評 価 基準 の序 列 的 パ ター ンは 、職業 ご とに異 な ってお り、そ の異

(16)

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な り方 に よ って も職業 の類 似 性 にア プ ローチ で きる こ とを分析 は示 した。職 業 威 信 ス コアは主 観 的 な指 標 で あ るので 、主 観 的 な イ メー ジ に よって類似 性 を測 定 す るべ きだ とい う積 極 的 な意味 合い もあ る。

さらに、職 業 の評 価 は、高 地位 性 、技 術性 、 自立性 とい う三 つ の潜在 的 因子 か ら成 り立 って い る。 職 業威 信 ス コアは 、 この うち高 地 位性 との関係 が強 い と 思 われ るが 、 人 々の威 信評 価 に は他 に も二 つ の基 準 が あ る とい うこ とが示 され

た。

第 一 の評 価基 準 で あ る高 地位性 は 、地位 変数 と して従 来 か ら用 い られ て きた 学 歴 と収 入、 また、文 化 資 本 や権 力 関係 を表 す項 目で構 成 され てい る。 これ ら の変 数 は社 会 階層 論 におい て よ く用 い られ て きた もの で あ り、社 会 的資源 の不 平等 な分配 状態 、あ るい は その関係 性 を表 す もの と して重 要視 されて きた。 こ の 因子 が職 業 イ メー ジの潜 在 的評 定 基準 と して抽 出 され た こ との重 要性 は、社 会 的資 源 の不 平等 な分配 状 況 が 人 々の主観 上 にお い て も明確 に意 識 され てい る

とい うこ とにあ る。 その ため 、職業 は競 争 の対 象 となる し1つ の地位 達成 の 目的 と もな る。 職 業威 信 ス コア とこの因子 との相 関 が高 い こ と もこの こ とを確 証づ けてお り、職 業威 信 ス コアが社 会 的地 位 を表 す一 つ の変 数 で あ る とい うこ とを 部分 的 に基礎 付 け る こ とで もあ る。 また\ それ らに加 え て心理 的 要 因 もこの 因 子 に は加 え られ てい るお り、新 しい地位 変 数 と して構 築 で きる可 能性 を示 す も の で あ る。

第 二 の 因子 で あ る技術 性 は 、マ ニ ュ アル労働 の イ メー ジ と技 能 労働 の イ メー

ジが ひ とつ に な って い る。 どち ら も職 業 自体 の 内 容 につ い て の イ メー ジで あ

る。前 者 はホ ワイ トカ ラー とブル ー カ ラーの 区分 を示 しお り、後 者 は専 門 的技

能の有 無 を表 す もの とな ってい る。 そ の ため に、 この技 術 性 の 因子 が高 い職 業

に は、医者 や看 護婦 とい っ た高度 な知識 を有 す る専 門職 か ら、バ ス運転手 や 自

動 車修 理工 な どの ブル ー カ ラー な ど も含 まれて い る。 従来 の職業 区分で は 、 こ

の二つ の カテ ゴ リー は、専 門職 と熟練 肉体 労働 者 の ように区分 されて用 い られ

て きたが 、 人び との職 業 イ メー ジ上 で は、1つ の基 準 と して ま とまった評価 を受

けて い る。 街 の 職 人 か らプ ロ ス ポ ー ツ選 手 まで 、技 能 を使 い 肉体 的 な労働 を

行 っ てい る職業 は 、人 び との イメー ジ上 で はあ るが ひ とつ の分 類 区分 と して成

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職業 イメー ジに よる職業威 信評 定基準 の分析 81

り立 っ て い る 。

第 三 の 因 子 は 、 職 業 豹 な 自立 性 を示 す 。 こ の 職 業 的 自立 性(occupationalself‑

direction(5))は 、 職 業 条 件 の 研 究 と してKohnら に よ っ て 実 証 分 析 され て い る (KohnandSchooler,1983>。 自立 性 が 高 い と は 、 そ の 仕 事 の 管 理 が 厳 し くな く、 単 純 作 業 で な い こ と を示 す 。 単 純 作 業 で な い こ とは 、 ル ー チ ン ワ ー ク性 が 低 く、 複 雑 性 が 高 い 仕 事 で あ る こ と を示 す 。 こ の研 究 に 沿 え ば 、仕 事 の や り方 を 自分 で 決 め られ る とい う こ と は 、 こ の よ うな こ と を示 す と考 え ら れ る 。 職 業 的 な条 件 で あ る 職 業 的 自立 性 は 人 び と の 職 業 イ メ ー ジ 上 で の1つ の 評 定 基 準 と な っ て い る 。

こ れ らの3つ の 評 定 基 準 を 人 び と の職 業 イ メー ジ上 で の 職 業 分 類 区 分 と考 え れ ば 、 移 動 研 究 の よ う な 職 業 分 類 に 依 存 す る 研 究 に も応 用 可 能 で あ る 。 た と え ば 、Wright(1997)は 階 級 浸 透 性 とい う概 念 で 、 職 業 の 移 動 を分 析 して い る。

Wrightは 、 マ ル ク ス 主 義 的 な 所 有 区 分 、 生 産 に お け る 支 配 関 係 を 示 す 権 威 区 分 、 知 識 や 技 能 の 「 技 能 レ ン ト」 関 係 を表 す 技 能 区 分 の 三 つ の 職 業 流 動 性 を研 究 して い る。 こ の 区 分 を用 い て 、 世 代 間 移 動 ・交 際 ・家 族 関 係 の 階 級 浸 透 性 を 研 究 して い る 。 本 論 の 主 観 的 な イ メ ー ジ 上 で の 区 分 、 高 地 位 性 ・技 能 性 ・自立 性 も ま た 職 業 区 分 を表 す と考 え れ ば 、 同様 な分 析 が 可 能 で あ る 。 そ の 分 類 の 試 み と コ ー ド化 は付 録 に あ る 。 ま た 、 職 業 に対 応 付 け られ た 評 定 基 準 の 分 析 は 、 職 業 威 信 が これ ら3つ の 因 子 の 統 合 的 な指 標 で あ る こ と を示 した の で 、3つ の 評 定 基 準 に 基 づ い た 威 信 ス コ ア の 構 築 が 求 め ら れ る だ ろ う。 本 論 の 分 析 の 結 果

は 、 継 続 的 に研 究 す る課 題 を 多 く有 して い る 。

1)「 権 力 の 大 き さ」 は1975年 に は な く1995年 か ら 加 わ っ た 。 他 は 同 じ で あ る 。

2)も う1つ は 「生 ま れ 変 わ っ た ら や っ て み た い 」 で あ り 、 職 業 的 な イ メ ー ジ と し て は 疑 問 が あ る の で 分 析 か ら 除 い た 。

3)実 際 に は 欠 損 値 が あ る の で 、 サ ン プ ル 数 は こ れ よ り も少 な い 。

4)こ の 数 量 化m類 の 分 析 は 、山 本 嘉 一 郎 氏(光 華 女 子 大 学)の マ ト リ ッ ク ス 版 数 量 化 理

論(VLO)を 使 用 し た 。

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82人 文 学 報NQ329(社 会 福 祉 学18)2002.3

5)自 己 指 令 性 と 訳 さ れ る場 合 も あ る 。

文 献

1995年SSM調 査 委 員 会.1995.『1995年SSM調 査 コ ー ド ブ ッ ク 』.

1995年SSM調 査 委 員 会.199,5.『SSM産 業 分 類 ・職 業 分 類(95年 版)』.

1995年SSM全 国 調 査 ・職 業 威 信 班 、 盛 山 和 夫 、 原 純 輔.1998.「1995年 版 職 業 威 信 ス コ ア

表 」 都 築 一 治 編 『1995年SSM調 査 シ リ ー ズ5職 業 評 価 の 構 造 と 職 業 威 信 ス コ ア 』231‑236.

池 田 正 敏.1973.「 職 業 評 価 と 階 級 意 識 」.安 田 三 郎 編.『 現 代 日 本 の 階 層 意 識 』:pp.31‑58.有 斐 閣.

Kohn,MelvinL.andCarrniSchooler.1983.WorkandPersonality:AnInquiryintotheImpactof SocialStratification.

直 井 優.1979.「 職 業 的 地 位 尺 度 の 構 成 」.富 永 健 一 編.『 日 本 の 階 層 構 造 』434‑472.

岡 本 英 雄 ・ 原 純 輔.1979.「 職 業 の 魅 力 評 価 の 分 析 ⊥ 富 永 健 一 編.『 日 本 の 階 層 構 造 』:pp.

421‑433.東 京 大 学 出 版 会.

富 永 健 一.1979,「1975年SSM調 査 票 」.『 日 本 の 階 層 構 造 』.

都 築 一 治.1998.「 職 業 評 定 の モ デ ル と 職 業 威 信 ス コ ア 」.都 築 一 治 編 『1995年SSM調 査 シ リ ー ズ5職 業 評 価 の 構 造 と 職 業 威 信 ス コ ア 』69‑86。

Wright,ErikO.1997.ClassCounts:ComparativeStudiesinClassAnalysis.

付 記

1995年SSM調 査 の デ ー タ使 用 お よ び 本 論 文 の 発 表 に 関 し て 、1995年SSM調 査 委 員 会 の

許 可 を 得 た 。

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職業 イメー ジに よる職 業威信 評 定基準 の分析 83

付 録 職 業 条 件 イ メ ー ジ に よ る職 業 分 類 対 応 表

本 論 で 職 業 条 件 の イ メr一ジ は 、 高 地 位 性 、 技 術 性 、 自立 性 の 三 つ の 因 子 が あ る こ とが 明 ら か と な っ た 。 分 析 で は20の 職 業 名 に つ い て の み の 分 析 で あ っ た が 、 因 子 ス コ ア の 正 負 に着 目 して 、 他 の 職 業 に も適 用 させ た 。 表Aの よ う に 、 20の 職 業 名 を代 表 と して捉 え 、3つ の 因 子 ス コ ア に基 づ い て 、 プ ラ ス か マ イ ナ ス で2分 類 した 。 結 果 と して23=8個 の 分 類 が で き る。 表 の そ れ ぞ れ の セ ル の左 側 が20の 職 業 名 で あ り、 右 側 に そ れ が 代 表 と な る職 業 カ テ ゴ リ ー を 記 した 。

表Bに は 、 そ れ ぞ れ の 因子 に つ い て プ ラ ス で あ る職 業 分 類 に1、 マ イ ナ ス で あ る 職 業 分 類 に0を つ け て い る 。 職 業 分 類 コ ー ドは1995年SSM調 査 の コ ー ドを用 い た 。 事 務 員 に つ い て は 、 大 規 模 と小 規 模 の 区 分 を設 け る。 従 業 員 の 数 が1000 人 以 上 の 場 合 を大 規 模 と して 、 そ れ 以 下 を小 規 模 と した 。

表A職 業 条件 イメ ージ の潜 在 因 子 に よ る 聯 業 の 分 類

高 地位 性(+) 技 術性(+)

職 業カ テゴ リー

技 術 性(一)

代表職種 代表職種 職 業 カテ ゴ リ ー

㍉:1軍 師ヤ .∫5 自立性 ㈲ 禎 騨 蝋 撰儲 ・1

土凝 建粟φ麟 監督

構 墾企1業 の1経 鴬'舞

薄蘇鰍.

経営管理職

技能的専門職 知的専門職

芸術的専門職 議員

小学捺め先生 教諭 ・1庫 役 所の 課長 .公 務 員

自立 性(一) 看 護 婦、 保 険 ・ 医療 ・ サ ー ビス 専 門職

  、 』警察 膚 保安的職業 欝 の轡 噸1大 企業ホワイトカラー

高地 位 性(一) 技 術性(+)

代衷職種 職 業 カテゴ リ ー

技術 性(一)

代表 職種 職 業 カテ ゴ リ ー

1戴":;

三 レ 聴 トヲ ンρ コ暫 ク[熟 練 ブ ル ーカラ ー 自 立 性(+).自 動 取 修 理 工 淺 .,

濃 藻,農 業

蟻鱒轟 販売的職業

自立 性(一) 半 非 熟練ブ ル ーカ ラ ー 購鞭 驚謝 こ

壌 繍 舵論

(20)

84 人文学 報NQ329 (社 会 福 祉 学18)2002.3

表BSSM職 業 分 類 コ ー ド と 職 業 条 件 イ メ ー ジ に よ る 分 類 項 目(そ の1)

コ ー ド 職業分類名 高地位 蹄 自立

501自 然 科 学 系 研 究 者 1 0 1

502人 文 科 学 系研 究 者 、 i 0 1

503機 械 ・ 電 気 ・ 科 学 技 術 者 i 1

504建 築 ・ 土 木技 術 者 111

505農 林 技 術 者 且 i i

506情 報 処 理 技術 者 i 1 i

507そ の 他 技師 ・ 技 術 者 1 1監

508医 師 t 1

509歯 科 医 師 iit

510薬 剤 師 iit

511助 産 婦 10

512保 健 婦 1夏0

513栄 養士 11 0

514看 護 婦 、看 護 士 〉 〉 0

515按 摩 ・ 鍼 ・ 灸 師 、 柔 道 整 腹 師 110

516そ の他 保 健 医 療 従 事 者 iao

517裁 判 官 、検 察 官 、 弁 護士 1 oi

518そ の他 法 務 従 事 者 t 0 i

519公 認 会 計 士 、 税 理 士 101

520幼 稚 園教 員 i 10

521小 学 校 教 員 1 1 0

522中 学 校 教 員 1 t 0

523高 等 学 校 教 員 i 14

524大 学 教 員 101

525盲 ・ ろ う ・ 養 護 学 校 教 員 11Q

526そ の 他 教 員 i

527宗 教 家 t

1U ot

528文 芸 家 、著 述 家 101

529記 者 、 編集 者

530彫 刻 家 、画 家 、工 芸 美 術 家

ー 甲 1

囲"… oi

0… 閂… … 三

531デ ザ イ ナ ー.

一「… … 了 刷n… … … 一腎

o… … の… …r…

532写 真師、カメラマン101 533音 楽 家(除f● 人教 授)

534俳 優 、舞 踏 家 、園 芸 家(除 個 人 教授) 535職 業 ス ポ ー ツ 家(除 個 人教 授) 536獣 医 師

537保 母 、 保 父

538社 会 福 祉 事 業 専 門職 員 53g個 人 教 師

540不 動 産 鑑 定 士 541経 営 コ ンサ ル タン ト

542ア ナ ウ ンサ ー(ラ ジオ ・テ レ ビ) 543図 書 館 司書

544そ の他 専門 ・ 技 術 的 職 業従 事 者 545管 理 的 公務 員

546国 会 議員 547地 方 議 員 548会 社 役員

101 101 iii iii 110 1置O iio 101 10藍 ioi 10量 101 豆00 1 iO且 10i

oi

54gそ の 他 法 人 ・ 団体 役 員101 550会 社 ・ 団 体 等 管理 職 員lOO 551駅 長 、区 長100

552郵 便 局 長 、 電 報 ・ 電 話局 長100 553そ の 他 の 管 理 的職 業 従 事 者100 554(大 規 模)総 務 ・ 企 画 事 務 員 554(小 規 摸)総 務 ・ 企 画 事 務 員

1 0 0

000

(21)

職業 イメー ジに よる職 業威信 評定 基準 の分析 85

表 耳SSM職 業 分 類 コ ー ド と職 業 条 件 イ メ ー ジ に よ る 分 類 項 目(そ の2)

コ ー ド 職業分類名 高地位 技術 自立

555(大 規 模)受 付 ・ 案 内 事 務 員 100

555(小 規模)受 付 ・ 案内事務 員0000 556(大 規模)出 荷 ・ 受 荷 事務 員 556(小 規 模)出 荷 ・ 受 荷 事務 員 557(大 規模)営 業 ・ 販 売事 務 員 557(小 規模)営 業 ・ 販 売事 務 員 558(大 規 模)そ の 他 一般 事 務 員 558(小 規 模)そ の 他 一般 事 務 員 559(大 規 模)会 計 事 務員 559(小 規 模)会 計 事 務員 560(大 規 模)郵 便 ・ 通 信 事 務 員

且00 000

100 000 toO OOO ioO OOO ioO 560(小 規 模)郵 便 ・ 通 信 事 務 員

561(大 規 模)集 金 人 561(小 規 模)集 金 人

000 100 000 562(大 規 模)そ の他 外 務 事 務従 事 者100

562(小 規模)そ の他 外 務 事 務従 事 者000 563(大 規模)運 輸 事 務 員100

563(小 規模)運 輸 事 務 員000

564(大 規 模)速 記 者 、 タイ ピス ト 、 キ ーバ ン チ ャ ー100 564(小 規 模)速 記 者 、 タイ ピス ト 、キ ー パ ン チ ヤ ー000 565(大 規 模)電 子 計 算機 等 操 作 員100

565(小 規 模)電 子 計 算機 等 操 作 員000 566小 売 店 主001

567卸 売 店 主001

・568飲 食 店 主 ・001

569販 売 店 員001

570行 商 人 、 呼 売 人 、露 天商001 571再 生 資 源 卸 売 人 ・回収 人001

・572商 品 仲 立 人00i

S73外 交員(除 保険、不動産)σOt

574保 険 代 理 人 ・ 外 交 員00!

575不 動 産 仲 買 人 ・売 買人001 576質 屋 店 主 ・ 店 員00i

577そ の 他 販 売 類 似職 業従 事 者001

578女 中 、 家 政 婦 、 家事 サ ー ビ ス職 業 従 事 者000 579理 容 師 、 美 容 師011

580ク リ ー ニ ン グ 職 、洗 張 職 581料 理 人

582バ ー テ ン ダ ー 583給 仕 係

oio O11 000 000 584ス チュワーヂ ス、スチュワード1tO

585接 客 社 交 係000 586娯 楽 場 等 の 接 客員000 587旅 行 ・ 観 光 案 内 人000

588そ の 他 個 人 サ ー ビ ス職 業 従 事者001 58g旅 館 主 人 ・ 番 頭 、 ホテ ル 支 配 人00量 590下 宿 ・ ア パ ー ト管 理 人 、 舎 監 、寮 母000 591フ ァ ッ シ ョ ン モデ ル

592そ の 他 サ ー ビ ス職 業 従 事 者 593自 衛 官

000 0io 茎10 594警 察 官 、 海 上 保安 官 、鉄 道 公安 員1,10

595消 防 員1!0

5g6看 守 、 守 衛 、 監視 人1iO

sg7そ の 他 保 安 職 業従 事 者1iO

598旧 職 業 軍 人110

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以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

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