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日機連21先端−5

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日機連21先端−5

平成21年度 

機械工業における研究開発のアウトソーシング 支援のための基盤構築報告書 

−わが国の研究開発アウトソーシングとその支援活動の現状と今後の課題−

平成22年3月 

社団法人  日本機械工業連合会  社団法人  研 究 産 業 協 会  

 

        この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

        http://ringring-keirin.jp

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我 が 国 機 械 工 業 に お け る 技 術 開 発 推 進 は 、も の づ く り の 原 点 、且 つ 、輸 出 立 国 維 持 に は 必 須 条 件 で す 。

  し か し な が ら 世 界 的 な 経 済 不 況 脱 出 で 先 進 国 の 回 復 が 遅 れ て い る 中 、中 国 を 始 め と す る ア ジ ア 近 隣 諸 国 の 工 業 化 の 進 展 と 技 術 レ ベ ル の 向 上 は 進 ん で い ま す 。  そ し て 、我 が 国 の 産 業 技 術 力 の 弱 体 化 な ど 将 来 に 対 す る 懸 念 が 台 頭 し て き て お り ま す 。

こ れ ら の 国 内 外 の 動 向 に 起 因 す る 諸 課 題 に 加 え 、環 境 問 題 、少 子 高 齢 化 社 会 対 策 等 、 今 後 解 決 を 迫 ら れ る 課 題 も 山 積 し て お り 、 こ の 課 題 の 解 決 に 向 け て 、 技 術 開 発 推 進 も 一 つ の 解 決 策 と し て 期 待 は 高 ま っ て お り 、機 械 業 界 を あ げ て 取 り 組 む 必 要 に 迫 ら れ て お り ま す 。

  こ れ か ら の グ ロ ー バ ル な 技 術 開 発 競 争 の 中 で 、我 が 国 が 勝 ち 残 っ て ゆ く た め に は 、も の づ く り 力 を さ ら に 発 展 さ せ て 、新 し い コ ン セ プ ト の 提 唱 や ブ レ ー ク ス ル ー に つ な が る 独 創 的 な 成 果 を 挙 げ 、世 界 を リ ー ド す る 技 術 大 国 を 目 指 し て ゆ く 必 要 が あ り ま す 。幸 い 機 械 工 業 の 各 企 業 に お け る 研 究 開 発 、技 術 開 発 に か け る 意 気 込 み に か げ り は な く 、方 向 を 見 極 め 、ね ら い を 定 め た 開 発 に よ り 、今 後 大 き な 成 果 に つ な が る も の と 確 信 い た し て お り ま す 。  

  こ う し た 背 景 に 鑑 み 、当 会 で は 機 械 工 業 に 係 わ る 技 術 開 発 動 向 調 査 等 の 補 助 事 業 の テ ー マ の 一 つ と し て 社 団 法 人 研 究 産 業 協 会 に「 機 械 工 業 に お け る 研 究 開 発 の ア ウ ト ソ ー シ ン グ 支 援 の た め の 基 盤 構 築 」を 調 査 委 託 い た し ま し た 。本 報 告 書 は 、 こ の 研 究 成 果 で あ り 、 関 係 各 位 の ご 参 考 に 寄 与 す れ ば 幸 甚 で す 。    

平 成 2 2 年 3 月    

社 団 法 人   日 本 機 械 工 業 連 合 会   会   長     伊   藤   源   嗣    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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は し が き    

わが国は、製造業を中心とした産業に多くの科学者・技術者の研鑽や努力による優 れた技術力や技能を投入して経済発展してきた結果、わが国の機械産業技術は、世界 トップレベルの域に到達しております。しかしながら最近では、先進諸国が世界的経 済不況からの脱却に苦しむ中、中国などアジア近隣諸国では経済回復ばかりではなく、

産業技術レベルの向上も著しく、グローバル競争が激化しています。更にわが国では 少子高齢化などの急激な社会経済環境の変化、環境問題など、多くの課題に直面して います。これらの課題を解決してわが国が今後とも世界をリードする技術大国として 高度な機械産業技術を維持し、持続可能な経済の発展を実現してするためには、わが 国が誇ってきた、ものづくり力をさらに発展させて、高度で独創的で革新的な研究・

開発を加速することが求められております。

このような状況に対処するために、わが国の企業においても自社には保有していない技 術領域の研究テーマや、あるいは応用開発の一部で自社保有技術レベルが十分でないと判

断された場合は、積極的に外部の資源を活用するアウトソーシングが必要となってきます。       

しかしながら、日本的な研究体制、情報管理、多様な人材の確保難などから、研究開発 のアウトソーシングは、まだ端緒についたばかりであります。

本事業は、社団法人日本機械工業連合会から受託して、研究開発アウトソーシング が幅広く、かつ効率的に行われることを支援するために必要な基盤(場)の望ましい 形態および要件について調査・検討を行い、その結果に基づいて試行的な基盤構築を 検討することを目的としております。本年度は、わが国の研究開発アウトソーシング とその支援活動の現状と今後の課題について調査研究を行ったものであります。

本調査研究の推進にあたり調査にご協力いただいた研究開発をアウトソーシングし ている大企業、研究開発を受託する側の研究開発受託企業、検査・分析企業、中小企業、

およびベンチャー企業、研究開発アウトソーシングを支援する企業・機関に厚くお礼 申しあげると共に、研究開発アウトソーシング支援基盤構築検討委員会の委員の皆様 に深く感謝申し上げます。この報告書が各位にとってご参考になれば幸いに存じます。  

 

平成22年3月    

社団法人  研究産業協会  

会  長    庄 山 悦 彦  

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研究開発アウトソーシング支援基盤検討委員会    名簿 

(平成 22 年 3 月現在) 

<委員長> 

酒井  俊彦  住友金属テクノロジー(株)  社友   

<副委員長>         

  永田  秀昭      (株)KRI        取締役会長         

<委員>   

池上 嘉一 古河電気工業(株)       

研究開発本部  企画部  主査 大野  定俊   (株)竹中工務店        技術研究所  企画部  企画部長  春日  弘夫  JFEテクノリサーチ(株)    経営企画部長 

細川 久雄        大日本印刷(株)         

研究開発・事業化推進本部 山崎 雄介        清水建設(株)           

技術研究所  副所長 

吉村 哲哉 (株)三菱総合研究所

経営コンサルティング本部

産業戦略グループ 主任研究員

  (50 音順) 

         

<事務局> 

大嶋  清治  (社)研究産業協会  専務理事  松井   功  (社)研究産業協会  調査研究部長  小林  一雄  (社)研究産業協会  企画部長 

柴原  澄夫  (社)研究産業協会  調査研究部次長  渡邉  祐一        (社)研究産業協会  調査研究部  研究員  松田  香織  (社)研究産業協会  総務部 主任 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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目  次 

  序 

はしがき 

研究開発アウトソーシング支援基盤検討委員会名簿 

           

第 1 章  全体概要  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1    1.1 調査の背景と目的  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1    1.2 調査内容、調査方法  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  2    1.3 調査結果の概要  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  4  第 2 章  わが国における研究開発アウトソーシングの現状と課題  ・・・・・・・・・  7    2.1 研究開発のアウトソーシング  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  7  2.2 大企業の研究開発アウトソーシングに対する意識、取組みと課題  ・・・  9  2.3 研究開発受託企業の現状と課題  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19    2.4 わが国における研究開発アウトソーシング支援基盤の現状と課題  ・・・ 25  第 3 章  米国における研究開発アウトソーシングと 

その支援サービスの現状 ・・・・・・・・・・・・・・ 31    3.1 米国における研究開発アウトソーシングの現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31    3.2 米国における研究開発アウトソーシング支援の現状  ・・・・・・・・・・・・・・・ 43  第 4 章  わが国の研究開発アウトソーシング支援基盤のあるべき姿  ・・・・・・・ 45    4.1 Ⅰ型(外部技術活用)アウトソーシング支援基盤について  ・・・・・・・・・ 45    4.2 Ⅱ型(革新技術研究)アウトソーシング支援基盤について  ・・・・・・・・・ 47  第 5 章  まとめと今後の課題  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51    5.1 調査の結論  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51    5.2 今後の課題  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54  第 6 章  参考資料  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55  6.1 国内訪問調査結果個表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55  6.2 研究開発アウトソーシング支援機関の 

サービス内容に関する調査結果   ・・・・・・・・・・・109        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第 1 章  全体概要     

1.1 調査の背景と目的     

わが国は、資源が乏しいため、製造業を中心に優秀な技術力と技能を投入して経済発展 を遂げてきたが、経済のグローバル化、情報技術の飛躍的な発展に伴い、欧米諸国との激 しい競争に曝され、それに加えて近年では BRICs をはじめとする新興工業国の追い上げに より、更に高い競争力を備えることが求められている。 

一方で、 地 球の温暖 化 や、砂漠 化 などの環 境 問題が顕 在 化し、世 界 の人々の 価 値観が、

地球全体の環境を守るために自然と共生しながら、より安全で安心な生活を送るべきとす る方向、即ち環境と人間を重視した社会を構築すべきとする方向に大きく変化しはじめて いる。また、わが国は、2005 年に人口のピークを迎えて以降減少に転じ、今後は急速な少 子高齢化、人口減少による労働力の急速な減少が確実に起きる状況にある。 

わが国が今後とも継続的な経済成長を実現し、豊で安全、安心な国民生活を維持してい くためには、製造業の更なる発展振興が不可欠である。そのためには、上に述べたような 環境の変化に迅速に対応しながら、世界に通用する競争力を身に付けてゆくこと、即ち絶 え間ないイノベーションとその加速化が、製造業に求められている。 

その施策の一つとして、平成 18 年 7 月に策定された経済成長戦略大綱において「イノ ベーション・スーパーハイウェイ構想」が提唱された。この中で、研究成果を具体的な製 品に結びつけるまでの応用化開発の時間と費用を縮減するためには、①研究開発や技術ニ ーズを製品につなげるだけでなく、市場のニーズを科学に遡って解決するという「双方向 の流れを作ること」、②異分野や異業種の研究者や企業が交流する「知識・技術の融合」を 進めること、③研究開発も単に研究にとどまらず、事業化、市場化という目的をもって展 開すること、④阻害要因を解消し、研究開発や事業化を、スピード感をもって展開するこ と、⑤イノベーションも、それを本来担う企業、大学が主体性、自主性をもって取り組む こと、という五つの重要なポイントを指摘している。 

このような状況に対処するために、わが国の企業においても自社には保有していない技 術領域の研究テーマや、あるいは応用化開発の一部で自社保有技術レベルよりはるかに高 度レベルが必要な場合などにおいて、アウトソーシングが必要であるとの考えがかなり増 えてきている。しかしながら、産学あるいは産官での共同研究の形態は増加しているもの の、製造業から研究開発サービス業への研究開発のアウトソーシングは、まだ端緒につい たばかりである。 

研究開発サービス業は、研究開発受託、試作加工、検査分析、人材派遣などの業種から

構成されるが、従来製造業から研究開発のアウトソーシングを受けることを表明している

企業は少ない。また、中小規模の企業や新しく事業を始めた企業も多いため、認知度、信

用度が低い。このようなことが研究開発アウトソーシングの拡大を阻む要因として指摘さ

れている。また、研究開発についての情報は企業にとって極めて機密性の高い情報である

こともアウトソーシングを阻害していると言われている。したがって、研究開発サービス

業(受注側)の適切かつ詳細な情報が研究開発を行う企業(発注側)に伝わり、また発注

側の要求内容が機密性を確保された状態で受注側に正確に伝わるような「場」を創設する

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ことが強く求められている。 

以上のような状況に鑑み本事業では、研究開発を行う企業にとって必要性が益々増加す ると考えられる研究開発アウトソーシングに関して、それが幅広くかつ効率的に行われる ことを支援するために必要な基盤(「場」)の望ましい形態および要件についての調査・検 討を行い、その結果に基づいて試行的な基盤構築を検討することを目的とする。 

 

参考文献 1.1‑1  「経済成長戦略大綱」  財政・経済一体改革会議  平成 18 年 7 月  参考文献 1.1‑2  「研究開発サービス業の生産性向上と競争力強化に関する調査」 

平成 20 年度経済産業省委託調査報告書 

(社)研究産業協会  平成 21 年 3 月 

   

1.2 調査内容、調査方法 

 

研究開発アウトソーシングが幅広くかつ効率的に行われることを支援するために必要な 基盤(「場」)の望ましい形態および要件についての調査・検討を行い、その結果に基づい て試行的な基盤構築を検討するために、研究開発をアウトソーシングする側の企業から 4 名、研究開発、或いはその一部を受託する側の企業から 3 名、民間シンクタンクから 1 名 の方々に委員を委嘱し、(社)研究産業協会内に「研究開発アウトソーシング支援基盤構築 検討委員会」を立ち上げた。 

   

1.2.1 検討委員会の開催 

 

  検討委員会は、表 1.2.1 に示す通り、7 回実施され、研究開発アウトソーシング及び、

その支援基盤についての現状、課題、あるべき姿について、ヒアリングすべき企業・機関 の選定、ヒアリング内容の検討、ヒアリング結果についての整理、検討が行われた。 

        表 1.2.1 研究開発アウトソーシング支援基盤構築検討委員会開催状況

検 討 委 員 会   開 催 日   内       容  

第 1 回   検 討 委 員 会  

H21 年 8 月 18 日   ・ 事 業 計 画 説 明  

・ 研 究 開 発 ア ウ ト ソ ー シ ン グ の 現 状 認 識 議 論   第 2 回  

検 討 委 員 会  

H21 年 9 月 16 日    

・ 活 動 方 針 決 定  

・ 研 究 開 発 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 支 援 企 業 ・ 機 関 の 現 有 ウ ェ ブ サ イ ト 調 査 委 託 先 決 定  

第 3 回   検 討 委 員 会  

H21 年 10 月 14 日   ・ 国 内 、 米 国 調 査 計 画 確 定 、 一 部 調 査 速 報  

・ 研 究 開 発 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 支 援 企 業 ・ 機 関 の 現 有 ウ ェ ブ サ イ ト 調 査 計 画 承 認  

第 4 回   検 討 委 員 会  

H21 年 11 月 26 日   ・ 国 内 、 米 国 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 速 報  

・ 研 究 開 発 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 支 援 企 業 ・ 機 関 の 現 有 ウ ェ ブ サ イ ト 調 査 中 間 報 告  

第 5 回   検 討 委 員 会  

H21 年 12 月 16 日   ・ 国 内 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 速 報  

・ 研 究 開 発 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 支 援 企 業 ・ 機 関 の 現 有 ウ ェ ブ サ イ ト 調 査 内 容 、 進 捗 確 認  

・ 報 告 書 作 成 要 領 、 分 担 確 定   第 6 回  

検 討 委 員 会  

H22 年  1 月 20 日   ・ 研 究 開 発 ア ウ ト ソ ー シ ン グ 支 援 企 業 ・ 機 関 の 現 有 ウ ェ ブ サ イ ト 調 査 結 果 確 認  

・ 報 告 書 第 一 次 原 稿 読 み 合 わ せ 、 内 容 調 整   第 7 回  

検 討 委 員 会  

H22 年  2 月 17 日   ・ 査 読 済 原 稿 読 み 合 わ せ 、 調 整  

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また、研究開発アウトソーシングを支援する企業、機関の現有ウェブサイトから、支援の 内容や機能を調査し、整理検討が行われた。これらを含めて研究開発アウトソーシング支 援のための基盤(「場」)のあるべき姿についてまとめると共に今後の課題を整理した。 

   

1.2.2 ヒアリング調査訪問先の抽出及びヒアリング項目の検討 

 

  研究開発アウトソーシング及びその支援基盤について関心が高いと思われる、企業・機 関を抽出し、ヒアリング受け入れ諾否を確認した結果、表 1.2.2 に示す通り、合計 37 社・

機関にヒアリングすることとなった。また、ヒアリング項目について、委員会にて検討し た結果、主に図 1.2.1 に示すような調査項目について事前に各訪問先に送付し、各委員と 事務局が分担してヒアリングを実施した。 

       表 1.2.2 研究開発アウトソーシング及びその支援基盤に関するヒアリング訪問企業・機関数

ヒアリング訪問先  訪問先企業・機関数 

大手企業(研究開発をアウトソーシングする側)  10  先端的中小企業、R&D ベンチャー企業  5  R&D 受託会社(研究開発またはその一部を受託する側)  4 

検査・分析会社(研究開発の一部を受託する側)  4 

国内 

研究開発アウトソーシング支援企業・機関  9 

米国  大学、大手企業、研究開発アウトソーシング支援企業等  5 

合      計  37 

                                       

        図 1.2.1 ヒアリング訪問における主要な調査項目   主要な調査項目

大 企 業

・大企業間連携について(大企業の一部が受け手に!)

・大企業発ベンチャー、企業内ベンチャーについて

・企業内におけるマッチングの「場」

(社外からの問い合わせへの対応)

公的研究機関・大学

先端的中小企業、

R&D

ベンチャー企業

・連携成功の要件について

・必要なサポートについて

・ベンチャーを取り巻く環境について

・アウトソーシング支援企業・機関の必要性について

先端的中小企業、

R&D

ベンチャー企業

・連携成功の要件について

・必要なサポートについて

・ベンチャーを取り巻く環境について

・アウトソーシング支援企業・機関の必要性について

検査分析会社

・受託範囲の現状とR&D受託会社的な活動について

・OS支援企業・機関の活用について

R&D受託会社

・R&D受託会社として必要な要件、役割について

・日本と欧米におけるR&D受託会社を取り巻く環境の違い

・アウトソーシング支援企業・機関の必要性について

R&D受託会社

・R&D受託会社として必要な要件、役割について

・日本と欧米におけるR&D受託会社を取り巻く環境の違い

・アウトソーシング支援企業・機関の必要性について

・アウトソーシングの現状

・アウトソーシングへの取り組み方針と発注側としての課題

・受託側の具備すべき要件、受託側への要望事項

・アウトソーシング支援企業・機関の具備すべき要件、要望事項

・ベンチャー活用、VC投資について

アウトーシング支援企業・機関

・アウトソーシング支援企業・機関の役割と支援のしくみについて

・国の施策について外国と比較

・機密を保持しながらの支援の工夫について

アウトソーシング

アウトソーシング 支援

・産学官連携成功の要件

・連携における工夫について

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1.2.3 研究開発アウトソーシング支援企業・機関の現有ウェブサイト調査対象 

 

    国内を中心に、一部海外を含め、下記の3項目に合致するウェブサイト合計約 100 サイ トについて調査を行い、その特徴を整理し、一部調査した海外のサイトとの比較も行った。 

①オープンイノベーションを推進するため、ニーズ所有者とシーズ所有者とのマッチング    を図る(両者間の仲介を行う)機関および企業のサイト 

②研究開発あるいは研究開発業務の一部を外部機関にアウトソーシングすることを支援す る機関及び企業のサイト 

③研究開発や研究開発業務の一部を外部機関にアウトソーシングする上で、参考となる情 報を発信しているサイト 

  なお、業として研究受託、分析・試験の受託、試作の受託等を行っている企業や機関(研 究開発サービス機関)は調査範囲対象外とした。 

   

1.3 調査結果の概要   

    多くの大企業からのヒアリングの結果、大学や公的機関などとの産学官連携や、一部の 製造業で始まっているマッチングビジネス会社を活用した異業種など外部の既存の技術活 用を除くと、革新的な研究開発でのアウトソーシングは現時点ではまだほとんど活用され ていないことが分かった。中核となる技術開発の一部を外部にアウトソーシングすること に未だ躊躇していることや、外部を活用する為に研究内容の一部を切り出すマネジメント 能力の不足、アウトソーシング先との研究開発での一体感が米国に比べると低いことなど の問題点も見えてきた。一方では合理化の影響や競争激化などの待った無しの状況に入っ ており、アウトソーシングの成功事例の発表や、最適なアウトソーシング先に関する情報 を増やすなどで、研究開発にもアウトソーシングを取り入れる機運を早急に推進すべきで ある。 

    いくつかの研究開発アウトソーシングを支援する機関では、国が主導する産官学連携の 推進などで実績をあげている。企業間連携を仲介する場面では、企業の OB や公的研究機関 の OB をコーディネータとして活用しており、このコーディネータの力量がアウトソーシン グ仲介の成功に大きな役割を担っている。本報告ではこのコーディネータを「目利きエン ジニア」と名づけ今後の更なる育成を重要課題として提案している。     

    今回の調査で、現時点で活用可能なアウトソーシング支援機構について、数多くの機関 の情報を網羅することができた。これらの情報を各方面にて活用されることを期待したい。 

米国での調査の結果、研究開発アウトソーシングを、異分野などの既存技術を活用する

Ⅰ型(外部技術活用、Exploit 型)研究開発アウトソーシングと、技術的なブレークスル ーを必要とするⅡ型(革新技術研究、Explore 型)研究開発アウトソーシングに区別して 考える方が良いことが分かった。今後の継続的な技術競争力のためには特にⅡ型の研究開 発アウトソーシングの発展が重要であるが、その主たる受け皿となるべき R&D 受託会社が わが国には数少なく、先端的中小企業や R&D ベンチャーなどの活用が期待される。 

    革新的技術開発にとって重要なⅡ型のアウトソーシングについては、支援する場を作れ

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ば機能する状況ではなく、アウトソーシングが進展するように、関連する周りの条件につ いて醸成していくことが現時点では重要である。公的機関などが有するアウトソーシング 先に関する情報の横断的利用の可能性を求めること、大企業側から必要とする技術内容に 関する情報発信を行う機会を設定することや、マッチングの仲介をする「目利きエンジニ ア」を継続的に創出して行く事が有効と考える。 「目利きエンジニア」には、今後大量に排 出される大企業の研究者 OB を養成して活用することも期待される。 

    研究開発アウトソーシングの受け皿として期待される、R&D ベンチャーや先端的中小企 業ついては、今回の調査では不十分である。ベンチャー育成への支援のあり方や先端的中 小企業の情報収集方法などについては今後の調査が必要と考える。また、産学官連携につ いても、大企業の中核技術の研究開発を相互に一体感を持って進展できるようにするため の施策について調査検討が必要であろう。  

                                                       

 

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第 2 章 わが国における研究開発アウトソーシングの現状と課題 2.1 研究開発のアウトソーシング

研究開発のアウトソーシングには、研究開発の一部を外部の企業あるいは機関に委託す る、ベンチャー企業などの先端技術を導入する、あるいは試作段階での加工や試験・分析、

製品の評価などを外部に委託するなどの形態が考えられる。ここで今一度、アウトソーシ ングの内容とその受け皿を整理してみると、図 2.1.1 のようになる。一般的にアウトソー シングと言う時には、R&D 受託会社、先端的中小企業、あるいは検査・分析会社などが想 定される。しかし、この報告書では、研究開発のアウトソーシングの全体像を把握して、

これを推進する基盤や「場」を考えるために、広く可能性のある受け皿を念頭に置くべき との考え方をとり、従来は産学官連携として扱われてきた大学、産総研などの公的研究機 関、さらに先端的技術を有するベンチャー会社(R&D ベンチャー会社)などもアウトソー シングの受け皿として同列に扱うこととした。一方、ソフト開発や技術動向調査を行なう コンサルタント会社については、ビジネス形態として定着しており、研究開発の側面から アウトソーシングの推進支援を行なう必要はないと考え、今回の調査検討範囲からは外し ている。

新技術シーズの獲得・育成 自社アイデアの初期検証

自社技術の新規応用 における初期検証

本格的研究開発段階での 部分委託

自社技術と外部技術との 融合による新製品分野開拓

分析、評価

技術動向調査 特許調査

大学、公的研究機関

R&Dベンチャー R&Dベンチャー

R&D受託会社 R&D受託会社

先端的中小企業 先端的中小企業 ソフト開発会社 ソフト開発会社

検査・分析会社 検査・分析会社

コンサルタント会社 コンサルタント会社

大企業他社 大企業他社

図 2.1.1 研究開発アウトソーシングの内容と考えられる受け皿

今回の調査の中で、研究開発のアウトソーシングではわが国より進んでいるとされる米 国の状況も調査したが、その調査の中で、研究開発のアウトソーシングを 2 つに分類して

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考えるべきとの示唆を得た(表 2.1.1)。米国調査についての報告(第 3 章)の中でも触れ ているが、この分類が的を射たものであると判断し、本報告書の中では現状分析や課題の 抽出、提言などの項目で、この分類を用いる事とした。

表 2.1.1 アウトソーシングの分類

(1) 外部技術活用型(Exploit 型): 本報告書では 「Ⅰ型」と表記する。

外部の企業、特に異分野の企業や、大学、公的研究機関などに、自社よりも専門的な技 術があり、それを活用することによって、自社の研究開発の一部をすばやく実現させる形 態のアウトソーシングをいう。製品を開発する課程で、開発の一部を外部の力を借りるこ とで、その開発スピードをあげることを目的に採用されることが多い。開発スピードが重 視されることから、自社にはない既存の技術を活用する場合が多く、異分野や公的機関の 専門家の力を借りれば比較的容易に解決できる課題などがこの分類にあてはまる。開発期 間がアウトソーシングする前から明確に決まっている場合が多く、3 ケ月のように比較的 短期間での開発を目指す。既存技術を応用することもあり、アウトソーシングとして成功 する比率も 50 %以上であると推測される。

わが国では、大学のコーディネーター組織、自治体の専門家紹介組織や、公的研究機関 などがこのような外部技術を紹介する役割を果たしている。これらの紹介組織は、それぞ れの専門領域でのみアウトソーシング先の紹介が可能で、広い分野をカバーして外部技術 を紹介できる体制にはなっていなかった。今回の調査では、米国で、このような形態のア ウトソーシングを紹介するビジネスモデルがかなり確立しつつあることが分かった。

(2) 革新技術研究型(Explore 型): 本報告書では 「Ⅱ型」と表記する。

技術的なブレークスルーを必要とする革新的な研究開発を行う場合に、研究開発の一部 に外部の力を借りて行うとするアウトソーシングの形態である。全く新しい技術の応用、

新規分野への展開、あるいはコア技術は自社開発するとしても周辺技術で外部の力に頼ら ざるを得ない場合などで、この形態のアウトソーシングが用いられる。革新的な技術開発 を目指すことから、開発よりも研究的な色彩が強い場合も多く、アウトソーシング期間も 1 年以上になることも考えられる。この形態のアウトソーシングでは、外部の力を借りて も、開発に成功する比率が必ずしも高くないことが考えられるが、その場合でもブレーク スルーの可能性を早期判断できるメリットがある。

わが国では、従来産学連携、あるいは産総研などの公的研究機関との連携で、このよう な研究開発が進められているが、当事者間の開発に対する時間スケールの違いもあり、研 究開発のアウトソーシングとして理解されているわけではなかった。わが国の製造業の競

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争力維持向上には、今後この形態のアウトソーシングが重要であるが、国内では、アウト ソーシングの受け皿として最も期待される R&D 受託会社が非常に少ない。本報告書では、

R&D 受託会社のみならず先端的中小企業や R&D ベンチャー会社など、この形態の受け皿の 可能性のある組織について考察する。また、本報告書では、大学や産総研等の公的機関も、

アウトソーシングの受け皿として同列に取り扱っている。

2.2 大企業の研究開発アウトソーシングに対する意識、取組みと課題 2.2.1 大企業における研究開発アウトソーシングの現状

今回、調査対象とした素材、化学、電機、エネルギーに関わる大企業 10 社は、図 2.2.1 に示す内容を主体とした研究開発のアウトシーシングを行っている。その理由として、一 つの製品に使われる技術が多様化・高度化し、自前主義では研究開発が成り立たなくなっ てきているため、オープンイノベーションを研究開発戦略の基本とし、産学連携や国プロ・

研究組合の利用を含めたアウトソーシングによる研究開発の効率化とスピードアップを挙 げている企業が多い。

アウトソーシングの目的は、研究開発の段階により、Ⅰ型とⅡ型が使い分けられている。

研究開発の上流段階では、主にⅡ型(Explore 型)の形態であり、新しい技術シーズ情 報の入手及び技術シーズの獲得、自社アイディアの初期検証、自社技術の新規応用におけ る初期検証などの効率化、スピードアップを目指すものが多く、主に大学や公的機関との 連携が行われている。ある程度研究に目処がついた段階では、共同研究組合や国プロ等を 設立し、産学官で連携して事業化・市場化が目指されている。米国・アジアを主とする海 外大学との連携も見られ、特に最近では、費用面でのメリットから中国の大学を活用する 傾向が顕著である。

自社のアイディアの検証試験や試作については、R&D 受託企業や民間開発会社にアウト ソーシングされるものもある。特許調査については、基本的に自社で行うこととしている 企業が多いものの、技術動向調査、市場動向調査についてはコンサルタントや研究開発支 援サービス企業を活用する傾向が見られる。

製品化に向けた本格的な研究開発段階でのアウトソーシングの活用は、主にⅠ型

(Exploit 型)の形態であり、研究開発のスピードアップとリスク分散、費用対効果の向 上を目的とするものが多く、顧客企業との連携や他企業との連携による製品開発が行われ ている。製品開発に関わるソフト開発では、中長期技術開発におけるプロトタイプ作成や 仕様を共同で考えながらのシステム設計等がベンチャー的なものを含めソフト会社にアウ トソーシングされることがある。また、検査・分析については、自社における検査分析部 門の保有状況などに応じたアウトソーシングが行われている。

アウトシーシングされる技術分野は、先端的・将来的なシーズ分野が多く、現状の事業 に密着したコア技術に近いニーズ分野はアウトソーシングされない場合が多い。また、コ ア技術に近い分野であっても、他社で知財が確保されている分野、自社のコア技術を確立 しただけでは知財を確保しにくい分野ではアウトソーシングが検討されている。先端的・

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将来的なシーズについては、主に国内の大学、一部は海外の大学にアウトシーシングする 場合が多く、包括的契約が結ばれている場合が多い。ただしその範囲は、大学教授による 指導・共同研究までとしており、最終的な製品開発までアウトソーシングされることはほ とんど無い。

大企業で研究開発アウトシーシングを発注する側の組織は、事業部門と研究開発部門の 双方にあり、研究開発の段階やその内容に応じた分担が行われている。部門間の連携につ いては、コーポレートの戦略企画部署等が、グローバルな視点で技術分野別にアウトソー シング先およびテーマを調整していることが多い。また、新規分野に進出する新製品開発 における共同研究をアウトソーシングする場合、従来の事業組織でやるのがよいのか、新 しい組織でやるのがよいのかが検討されている。

図 2.2.1 大企業における研究開発アウトソーシングの内容と受け皿の概要

(図中の矢印の太さは、調査にもとづく傾向の強さを示す)

2.2.2 アウトソーシングへの取り組み方針と発注側としての課題

現在、急激な経済環境の変化を受けて研究開発戦略の見直しが行われており、アウトソ ーシング方針もその中に位置づけて検討されている。大企業におけるアウトソーシングは、

先端的・将来的シーズの獲得・育成の効率化と製品開発の効率化とスピードアップを目的 としているが、その一方で、技術蓄積がしにくい、研究者が育成できない、長期的な技術 戦略との整合が保ちにくいなどのデメリットが指摘されている。したがって、明確にすべ き課題としては、テーマの選定、進捗管理、成果管理、コミュニケーション、社内社員の モチベーション管理、評価方法の明確化、成果の社内への取り込み方法等が挙げられてお り、アウトソーシング先やシーズの探索・評価方法、産学連携等における契約管理・運営 管理、などに対してさまざまな取組みが行われている。

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(1) アウトソーシング先やシーズの探索

アウトソーシング先や重要シーズ技術の探索方法については、以下に示す多様なアウト ソーシング先および方法が利用されている。これらの組合せは、各企業の事業特性や研究 開発組織体制に関係しており、研究開発における企業競争力を形成するものとして、事業 戦略に関連した研究開発戦略におけるその方針決定が急務となっている。

① 大学・公的研究機関の活用

新しい研究開発テーマ・シーズの探索については、大学及び産業技術総合研究所(以下、

産総研と略す)などの公的研究機関との共同研究が活用されており、そのために包括契約 を結んでいることが多い。大学及び産総研などの公的研究機関には、最先端技術・シーズ の探索の他、人的ネットワーク作りや情報の共有化についても期待されている。

また、大学の新しい活用方法として大学に特任教授を派遣し、そこを共同研究拠点とし て、大学と企業のビジョンを共有すると共に交流の場とすることもある。

② 人的ネットワークの活用

国内では、自社の技術者・研究者が、コア技術などの専門分野ごとに学会を中心に人的 ネットワークを構築し、学会における情報収集を行うとともに、主要な大学教授を把握し ている。特に、研究者は学会等で積極的に活動し、各分野の有力大学の有名教授とのチャ ンネルを作ることが重要とされている。

海外に関しては、駐在員を中心とした人的ネットワークを構築して対応しているか、駐 在員を置かない場合は現地のコンサルタントで対応している。

③ 研究開発支援サービス企業及びコンサルの活用

専門分野以外の分野、あるいは専門分野であってもベンチャー企業の情報については研 究開発支援サービス企業を活用している企業が多い。

④ 海外研究開発拠点の活用

海外に研究開発拠点を持つ企業では、そこを通じて主要な大学に課題を出し、大学から の提案を評価してアウトソーシングしている。中国の大学は、現状では費用が安いことか ら、包括連携を結んで利用する大企業は多い。

(2)アウトソーシング先の選定に対する評価

アウトソーシングを検討する際に、研究開発テーマのどの部分を何処の誰に、どれだけ の金額で出せるのかがよくわからない、あるいは、アウトソーシング先が信用できるのか、

妥当な対価がどの程度なのか分からず、口コミで選ぶことが多いなど、アウトソーシング 先の選定に対する評価への不安が挙げられている。

現状では、アウトソーシング先の選定に対する目利きは、社内専門家に依存しており、

学会の各分野で活躍する人材の育成が課題である。また、大企業では研究者・技術者の人 的ネットワークの情報データベース化が必要としている。

(3)契約管理

アウトソーシングする場合、基本的に知財権は自社が持つことを原則とする企業が多い。

また、研究開発アウトソーシングにおいて契約管理上問題が起きるとすれば、研究開発が

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成功した場合であるので、最初の契約時の取り決めが大事である。特に海外の大学等との 契約については、企業から研究者を海外派遣した場合の当人の発明と知財権についても相 手に帰属することを基本とする場合があり、知財に関わる契約には注意が必要としている。

(4)連携の運営マネジメント

できれば自前でやりたいところを、スピードをもった開発を行うために大学及び産総研 などの公的研究機関等の外部の力を借りているとの認識があり、大学・公的研究機関にお けるこのスピードへの対応を課題とする企業が多い。特に、研究開発部門よりも製品開発 に密着している事業部門の方が、スピード対応への要求が強い。

大学との共同研究等の連携を運営する上で考慮すべきこととしては、明瞭な意識を持っ てリードすること、目的意識の共有化、スピード感、異分野の教授との連携を挙げる企業 がある。また、連携を成功させるポイントとして知的財産に対する条件の明確化、連携目 的の共有化、役割分担の明確化が挙げられている。

また、産学官連携は事業部単位で行うので、研究開発企画部署からするとその評価に対 する懸念が見られる。

2.2.3 受託側の具備すべき要件、受託側への要望

(1)研究開発アウトソーシング受託企業に対して

研究開発アウトソーシング受託企業については、費用対効果を考えて、見えるような成 果を出している企業、魅力ある技術を持っている企業が選定されており、成果を出す能力 及び技術的特徴が必要とされている。

また、アウトソーシングにあたって、秘密保持の確実性が求められており、アウトソー シングした成果に関わる知財については基本的に委託側で保有することにしているものの、

交渉によってその帰属を決定している。

検査・分析については、テーマに応じて外部や企業グループの検査分析会社にアウトソ ーシングされており、現状では特に問題はない。

(2)国内大学に対して

新しい研究開発については、初期の段階では費用があまりかからないことから、大学と の共同研究も多く、最先端技術・シーズの探索、人的ネットワーク作り、情報の共有化な どが期待されており、総体的には良好な関係が築かれている。

多くの企業が主要な大学とは包括連携を結んで共同研究を実施している。企業側からす ると、研究開発スピード及び目標管理・進捗管理等の研究開発マネジメントに対する不満 が多い。実験を伴う共同研究における学生の基礎的能力の低下、学生の当たりはずれによ る成果のばらつきがあることも指摘されている。

また、共同研究相手となった教授が他の教授の研究内容を知らないことがあり、大学内 で取組んでいる研究内容の大学内での情報共有化、及び研究情報の整理と発信についても 改善が求められている。

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機密保持は企業側からすると非常に重要であるが、大学によって管理レベルに相当なバ ラツキがあり、その管理に対しては不安が寄せられている。例えば企業が共同で研究開発 をする場合、同じ試験装置を他の企業も使うので技術コンタミに不安があり、一度セッテ ィングした条件を他の企業に知られてしまう可能性を危惧している。機密保持がしっかり している大学は、ある企業の試験が終わるまでは、他企業の試験をしないなどの配慮がな されている。初めて共同研究を実施する場合は、これらの機密保持に関する留意点をよく 確認しておく必要がある。また、機密保持の締結にあたっては、共同研究開始時点では緩 やかな交流から始まり、長期にわたってニーズ・シーズをオープンにしていくため、最初 の大学と企業のトップ間の合意が最も重要である。

アウトソーシングする際の知財確保について、大学の知財本部が連携に関与する際は、

共同研究・委託研究の契約面でのやりにくさを指摘する意見もあるが、概ね大学側の対応 が改善されつつあるとの認識である。

また、大学は学術、技術に偏りすぎるきらいがあり、効率面やビジネス面などから方向 転換や中止が必要な場合に、教授の興味に振り回されないようにマネジメントをするのが 難しい場合がある。このような場合、産学連携室を通すとこのコントロールが比較的やり やすくなるとの認識もあり、大学との連携における大学側の産学連携対応組織の支援に対 する企業側の期待は大きい。

(3)産総研などの公的研究機関に対して

多くの企業が産総研との共同研究の実績がある。産総研に対しては、その基礎的レベル での技術力・研究力の高さを評価するものの、企業の要求からするとスピード感が物足り ないという意見がある。また、産総研は企業側のニーズを把握してない、また企業も産総 研のシーズを把握していないとの指摘がある。最先端の研究が外部からわかりにくい、オ ープンラボに参加しても情報発信が漠然としていて、どのような研究開発テーマがどのよ うな時間軸で進められているのかがわからない等の産総研のシーズ情報の発信に対する改 善が求められている。

企業ニーズにマッチした産総研のシーズ情報の発信については、学会発表などの日常的 なウォッチングやオープンラボからの情報収集よりも、研究開発アウトソーシング支援企 業を通じて情報収集する方が効率的との意見や、業界で分野ごとに公益法人としての研究 所があり、ここのほうが企業及び業界のニーズに対応した研究開発を行っており、産総研 よりこちらを利用するとの意見もあった。

(4)海外大学に対して

海外大学については米国とアジアが主体であり、人的交流及び情報交換のレベルからグ ローバルな視野で各地の大学と包括契約を締結して行うレベルまで、さまざまなレベルで の連携が行われている。事業拠点や研究開発拠点を連携先の大学のある地域においている 場合は、アウトソーシングはそこを通じて行う場合が多い。

米国の大学へのアウトソーシングでは、先端的なシーズについて米国大学と包括契約を 結んで共同研究することが多いが、一般に費用が高いこと、特許を大学側が保有すること から、件数はあまり多くない。また、人的ネットワークの構築を目的として企業から海外

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留学を利用して人材を派遣することが多い。

アジアの大学については、中国、韓国、シンガポール及びインドとの実績が報告されて いる。とりわけ、最近は、バラツキはあるがよい大学教授が見つかる確率が高く、学生に パワーがある、人件費が安い、等の理由から、包括契約を結んで中国大学にアウトソーシ ングする企業が増加している。しかしながら、中国大学は情報管理と知財に問題があり、

技術情報の流出を心配しなければならないことはアウトソーシングを行う上で大きな問題 である。したがって、先行開発、論文の追試、特許調査、論文調査などを含めかなりの部 分が中国大学に委託されているが、最先端部分やコア技術に近い守秘性のある部分は自社 でやるように棲み分けされている。

(5)海外企業に対して

海外企業との連携は、実施している企業と実施していない企業の双方に分かれており、

この差異は企業の事業戦略及び海外提携戦略に依存している。連携を行っている場合は、

事業活動における協力関係のある企業を連携先とすることが多く、企業の現地法人や海外 事業拠点を通じてアウトソーシングしている。

アウトソーシング先の国・地域としては、米国、欧州、アジアが挙げられており、米国 はベンチャー企業等の有望企業情報及び技術情報の収集など将来要素の探索、欧州は IMEC への参加など事業主体、アジアはコスト重視が主な方針とされている。米国での連携は、

シリコンバレーなどのベンチャー企業が対象となることが多く、今後も現状維持との見通 しである。

一方、アジア企業との連携は増大の傾向にあるが、中国企業との連携には慎重であり、

韓国企業は競合関係にあることから連携している例は少ない。バイオ分野、ソフトウェア 分野などの特定分野では、台湾、インド、ベトナムなどのアジア企業の力を評価する企業 もあり、アジアにおいて有望なアウトソーシング先となる企業の探索が課題である。

2.2.4 アウトソーシング支援企業・機関の具備すべき要件、要望

(1) 研究開発アウトソーシング支援サービス企業に対して

研究開発アウトソーシング支援サービス企業については、今回調査対象とした企業 10 社中の 8 社において、活用及び試用を含めその利用実績が報告されている。

調査内容に応じては自前でやる費用対効果を考えれば妥当であり、膨大なデータベース の中から連携相手となりうるベンチャーや大学の研究所を紹介してくる点、特に自社の専 門分野以外の領域での情報収集力が高い点が評価されている。よって、基礎的な研究やア イディアの検証試験や具現化をアウトソーシングするとき、困っている技術課題の解決策 を世界中から探し有力な提携先を見つけるとき、特に異分野のパートナーを選ぶときに活 用している、あるいは今後活用していきたいとする企業が多かった。また、連携相手を探 してくれるだけでなく、テーマの切り出し方、募集の可否、募集の方法についてもアドバ イスが得られ、匿名で相手を募集できるところにメリットがある点も評価されている。

一方、オープンイノベーションを推進するものの、コア技術周辺の重要課題に関する調

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査では、各企業が既に把握している以上の情報が得られない場合が多く、得られた情報の うち実際に利用できるものが極めて少ないことも指摘されている。利用したがその結果に 対する評価の低い企業ではこの点をやや不満としているが、全般的に利用・試用した企業 からは、自社内では思いつかないアイディアをすでに実証している等の情報が得られるの であれば活用していきたいという期待が見られた。

また、研究開発アウトソーシング支援サービス企業を利用するよりも、現時点では効率 は悪いものの、大学とシーズを育成することや学会活動を通じて情報を獲得することを重 視している企業もあった。

問題点としては、得られた情報のうち実際に利用できるものが極めて少ないこと等の費 用対効果に対する心配、情報ネットワークを使用する際の機密保持に対する不安、利用し ているデータベースの信頼性に対する疑問が挙げられている。

なお、研究開発アウトソーシング支援サービスについては、企業だけでなく国の機関等 による支援サービスを求める意見もあり、今後、支援の必要性やあり方について検討する 必要がある。

(2)産業クラスターに対して

産業クラスターについては、今回の調査においてはほとんど活用していないという結果 となった。産業クラスターでは、主に地場の中小企業との連携による開発製品の地域展開 を目的とするアウトソーシングが期待されているが、大企業から見ると企業規模の違いに よる事業判断の差異によりうまく連携できなかったとの意見があった。また、クラスター を作ること自体が目的化しており、行政から参加やテーマ提案を依頼され対応に苦慮した との意見もあり、産業クラスターにおける地場シーズと大企業ニーズをマッチングさせる 仕組みの改善が求められている。

2.2.5 大企業間連携について

大企業間連携は、トップダウンで戦略的に連携する場合がほとんどであり、自社の事業 にとって必要であれば、規模の大小に関わらず連携が行われている。お互いが連携により 不足部分を補完できるなど Win-Win の関係にあり、連携により製品化のスピードアップが 図れる場合は、積極的な連携が図られ比較的うまくいっている。連携の場としては、国プ ロ・研究組合・IMEC のような場が活用されており、これらの多様な場とそれを支援する仕 組みのさらなる充実が求められている。

(1) 同業との連携

同業との連携については、材料系などの基礎的な部分での共同研究および製品開発にお ける材料開発の分担のような連携が行われている。国プロ等の産官学連携においては、競 合企業同士でも一緒にやれる場合もあり、最近は、オールジャパンとしていろいろな要素 技術で得意分野を持つ各企業が集まって研究組合を作って開発を進め、海外と競争する動 きも出てきている。一方、海外で連携する場として IMEC は成功しているという評価となっ

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ている。

(2)異業種との連携

異業種との連携は、客先企業からアイディア提案を求められるなど、客先企業からの要 請で連携を検討し、共同で研究開発する場合が多く見られる。その多くは、自社製品との シナジー効果を狙った共同開発であり、分野を特化して実施されている。但し、知財の帰 属などに課題があることも多いため、異業種との企業間連携は、研究開発部門ではなく事 業部門が主体となって進められ、製品開発は自社で行う場合が多い。

一方、異業種が集まって共通部品を共同で開発する、あるいは、ユーザー企業も一同に 会して検証試験などが行われることもある。

(3)企業グループ内における連携

グループ経営戦略にもとづき、企業連携を検討する際にグループ内での連携を優先する 企業グループがある。

2.2.6 ベンチャー企業・中小企業との連携について

(1)ベンチャー活用に対する考え方

ベンチャー企業の活用については、自社の事業にとって必要であれば規模の大小に関わ らず連携する、ベンチャーへの投資・買収のために海外に事務所を置いているとの意見か ら、利用することはないとの意見まであり、企業間で差が大きい。ベンチャーを利用して いる企業では、アウトソーシングする分野は先端的分野であり、ベンチャーが光る技術を 持っていて 3 ヶ月から半年で自社のアイディアを具現化してもらう場合、新製品の姿があ る程度見えている状況である部分の技術だけが欠落しそこにマッチした技術を有するベン チャーがいる場合などで利用しており、製品に近い分野で数年を要する開発はアウトソー スされていない。また、あまり物にはなっていないが開発した技術が意外と他の領域で応 用が利く場合がある、資金提供したところそれなりの成果があった、などベンチャー活用 の効果を評価する意見がある。一般的には、現在のわが国におけるベンチャーを取り巻く 環境は厳しく、ベンチャーへの支援は十分な状況にはないとの認識である。

(2)ベンチャーキャピタル投資への考え方

ベンチャーキャピタルへの投資は、主に事業につながる情報収集を目的としていくつか の企業でバイオなどの特定分野においてのみ行われた実績がある程度で、現時点ではあま り活発ではない。

(3)中小企業との連携の考え方

大手企業との連携でほぼ賄えるものの、中小企業はコミュニケーションがとりやすいこ とが利点であり、ターゲットが明確な技術開発、ピンポイント的な技術開発については中 小企業を利用することもある。但し、高い信頼性が要求される場合などは、比較的大きな

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企業でないと求める信頼性が得られないことがある。

また、地方の事業部では、その地域の中小企業の技術を把握しているかもしれないが、

研究開発部門までその情報が上がってくることは少なく、中小企業の保有している技術が 分からない、中小企業との出会いの場がないという意見があり、特に学会に出てこない中 小企業やベンチャーに関する情報提供の場に対する期待がある。

(4)大企業発ベンチャー・企業内ベンチャーへの考え方

多くの企業に企業発ベンチャーやカーブアウトを育成する仕組みや制度があり、出資を 含めた支援を行うことができるとしているが、最近の活用例は少ない。

一方、企業発ベンチャーを立ち上げ別会社として立ち上げるのではなく、研究テーマを もとに製品化・事業化を目指したプロジェクトチームを立上げ、それを開発部、事業部、

営業部と事業規模に応じて垂直連携しながらステップアップし、社内事業として育成する 仕組みを活用している企業がある。これの中には、大学とのマッチングで事業規模を拡大 したものもある。このような場合は、大学からみると企業がアウトソーシング先になって いると考えられ、最近設立された産業革新機構の活用が今後の課題である。

2.2.7 研究開発アウトソーシングを支援する「場」の必要性、あるべき姿、

課題、提言

大企業が必要とする研究開発アウトソーシングを支援する「場」としては、先ず企業内 部における場(窓口)が確立されていることを前提に、外部の場の活用が検討されている。

(1) 企業内における「場」について

すべての企業が産学官等の連携の窓口を設置しており、連携を推進する仕組みを有して いる。連携窓口は、コーポレートの戦略企画部署と研究開発部門の企画部署の双方として おり、国プロ等の対外的な調整と社内的な調整を分担している。外部の連携先を見極める のは、基本的には研究開発部門の研究者の人間関係と技術的判断によるが、これらの企画 部署が仲介することが多い。連携先の選定において幅広い判断が必要な場合は、外部のコ ンサルタントに依頼しているが、社内の目利きとして活躍している元研究所長を中心とす る社内組織を活用している企業もある。

その一方で、部門間における開発内容及び成果の共有化、技術のプラットフォーム化、

社外連携先情報の共有化などの推進や、研究開発部門と事業部門からの要望をもとに、連 携先を使い分けるルール作りが課題として挙げられている。

また、連携先やシーズを探すと同時に、技術やパートナーの良し悪しを目利きする、開 発テーマからアウトソースするテーマを切り出す、連携のマネジメントを行うなど、戦略 企画部署の目利きに対するスキルアップと組織能力の向上が課題とされている。

(2)企業外部における「場」について

企業外部における場の機能として、研究開発を発注する側と受注する側の間に立って、

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連携先情報の入手、シーズ情報の探索、連携のマネジメントを支援する機能に対する期待 は大きい。研究開発部門、事業部門のニーズに対して多様なアウトソーシング先およびア ウトソーシング方法を利用するためには、相手先として現時点でどのような企業や機関が どのようなことができ、これまでどのような成果があるのかなどについて、つねに最新情 報が入手できる「場」が必要とされており、合わせて外部コンサルの活用、人脈ネットワ ークの形成が検討されている。

現在は、マッチングをする前の情報が圧倒的に不足している、情報はあってもアップデ ートされていない等の指摘があり、特に、大学からの最新のシーズ情報の発信に対する要 望は強い。例えば、大学からのフェアや講演会が最近多くなっているが範囲が広すぎるも のが多いので、特定の分野・テーマに絞って行って欲しいなど、その発信方法に対する改 善要望が多い。また、中小企業やベンチャー企業に関する情報が不足しており、大企業、

大学、公的研究機関だけではなく、中小企業やベンチャー企業に至るまでの研究開発支援 に必要な情報発信が求められている。

外部コンサルの活用については、既にアウトソーシング支援企業がビジネスモデルを確 立し、先行してデータベースを構築しているので、新たにデータベースを構築しマッチン グを支援することの意義はあまり無いとの意見もある。しかし、特定の技術分野に特化し て、人的ネットワーク、技術的ネットワーク、及びデータベースを徹底的に構築し、精度 の高いマッチングを実現するなど、信頼性と機密保持に優れたさらなる支援を必要とする 意見は多い。

人的ネットワークの構築については、単に人が集まる情報交換の場ではなく、より具体 的に新しいビジネスに繋がるような活動を行うために集まるような「場」であれば意味が あるとされ、技術の分かる責任者がおり、マッチング機能を持ち、研究を立ち上げられる 交流の場は有効とされている。

また、積極的に参加する企業が多い国プロ・研究組合もリスク分散、資金提供、スピー ドアップという目的からすればアウトソーシングを支援する「場」として望ましい姿の一 つであり、このような場を活用して本質的な研究開発アウトソーシング機能の強化を図る ことも必要である。

2.2.8 その他情報、意見、提言

研究開発アウトソーシングの支援とともに、目利きの存在、研究開発の出口探索、創造 性を育むマネジメント手法、研究開発の期間短縮・スピードアップの検討等、共同研究等 の連携における課題も提案されており、以下にこれらを示す。

・多くの場合、一緒にやりだしてからでないと相手側の問題点はわからない。共同研究開 発をうまく進めるためには目利きの存在が重要である。

・研究開発のアウトソーシング支援よりも、研究開発の出口を探すことを支援することの ほうが重要である。

・シーズ起点から新しいアイデアを生むことがうまくできていないので、シーズ起点でク リエイティブなテーマを生むマネジメント手法が必要である。

表 3.1.5      米国訪問結果個表(ブラウン大学)
表 3.1.6        米国訪問結果個表(IBM  ワトソン研究所)    研究開発アウトソーシング支援基盤構築<米国>ヒアリングシート 整理番号:  U2 訪問月日 H21年10月20日 訪問先 IBM ワトソン研究所 応対者 Mr

参照

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⑤ 

住所 〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1 都庁第二本庁舎20階 電話 03-5388-3481(直通).

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

<第2回> 他事例(伴走型支援士)から考える 日時 :2019年8月5日18:30~21:00 場所 :大阪弁護士会館

①就労継続支援B型事業においては、定員32名のところ、4月初日現在32名の利用登録があり、今

 「事業活動収支計算書」は、当該年度の活動に対応する事業活動収入および事業活動支出の内容を明らか

    HP:http://www.isico.or.jp/isico/fund/shienmenu 着想・発端 調査・計画 事業実施 定着・拡大 相談 融資 助成 その他. ス テ ッ プ メ