Ⅰ.問題の所在
−教員養成カリキュラム相対化の視点の必要性−
近年,教員養成のあり方が特に問われるようになっ てきている。これは,直接的には安倍内閣の教育改革 への姿勢が影響していると言えるが,その背後には,
世間の教師に対する根強い不満や不安がある。 「教員 は時代の流れに乗り遅れている」 「教員は公務員で身 分保障をされているので,塾講師のように努力をしな い」 「教員になる人のレベルが低下している」など,
その不平不満の内容は多岐に渡る。こうした中には,
世間一般の思い込み・偏見から来るものや,テレビド ラマ等による誇張を真に受けているようなものもあ る。しかし,そうした異議申し立ての全てが的はずれ かというと,そうとは言い切れない。例えば,教員は 自分の授業や指導方針を同僚や上司や学校の外の人間 に批判される機会が少なく,そのあり方が未熟であっ たり,旧態依然であったりしたままでも問題にされず 放置される傾向があるといった指摘は,昔からよく聞 かれるが,これまでこの課題に対してほとんど有効な 対応がとられてこなかった。むしろどちらかと言え ば, 「国民全体の信託を受けた」という仮説の下で,
教育の専門家である教師が,自分の担当する学級や教 科の具体的な教育の目的や内容・方法を決定すべきで あり,そこにはいかなる教育への国家やその他の権力 の介入も認めないとする「教育(=学校・教師)の自 由」が主張され,このことが国家の思想統制を有る程 度防ぐという役目を果たす一方で,学校における教師
の行動(特に教科指導)に誰も制限をかけることがで きないといった事態を生み出した。
この問題の解決に向けた最大のポイントは,教室に おける教師の活動に外部の目が入り難い現行の教育制 度の改善にもあるが,それ以上に,教師が自分の行っ ている授業について,反省する能力や知識を何らかの 形で保証していくことにある。悪戯に教育委員会の チェック機能を強化することや教育実習や研修の日程 を増やすなどの制度的形式的側面ばかりを修正して も,それはかえって学生や教員の負担を増大させた り,国家の教育への介入を強めたりするだけに終わる 可能性が高い。教員養成及び研修制度の目的は,国家 や地方自治体の教育方針の伝達・徹底を行うことでは なく,教師一人一人の自己反省と成長を補助していく ところになくてはならない。 「反省的実践家」
1)の育成 が求められ,そのためのソフト(カリキュラム)の開 発が求められるのである。
しかし,わが国におけるこうした教員養成カリキュ ラムに関する研究は,教科の枠を超えた全体論的な教 師教育の議論はともかくとして
2),国語科,理科,音 楽科などの教科専門教員育成に特化したものに関して は,特に8 0年代以降,活発な議論や研究がなされなく なっていった。社会科も例外ではない。例えば,これ までの社会科を専門とする教育学の関係者の教員養成 への関心は,1 9 7 0年代後半から2 0 0 0年頃までの約2 0年 間,極めて低い状態にあった。事実,社会科教育学研 究の主要雑誌である『社会科教育研究』及び『社会科 研究』両誌において,社会科成立期である1 9 5 0年代ま では比較的に多く見られた教員養成に関する研究論文
わが国の初等・中等社会科教員養成の実態に関する基礎的研究(Ⅰ)
*−大学主催の1 0年次研修の実態から見るわが国の教員養成−
渡 部 竜 也
社会科教育学
**(2 0 0 7年8月3 1日受理)
* Investigation of the Actual Situation of Teachers Colleges Training for the Students and Active Teachers in Japan (1) : From Social Studies Teachers Training in the 10
thyear by Teachers College / Tatsuya WATANABE
** 東京学芸大学(1 8 4―8 5 0 1 小金井市貫井北町4―1―1)
は
3),6 0年代後半頃からその数が減少し,1 9 9 0年代に 入ってこうした論文はほぼ見られなくっている。わが 国における社会科教員養成のカリキュラムは,大枠が 免許法等によって定められている他は,そのカリキュ ラムの具体化は各大学や大学教員にほぼ一任されてい る。そのため,教員養成カリキュラムの中身について は,学内で議論することはあっても,他大学との間で は相互不介入の意識もあり,議論されることは元来少 なかった。そこに,社会科教員養成に関する研究の衰 退が,こうした事態を加速させることになった。実際 のところ,自分の所属する大学以外の教員育成の実態 については,多くの大学関係者はほとんど知らないの が今日の実情である。当然,他大学の方針について情 報を殆ど得ることがないままに,自身の大学のカリ キュラムを策定していたのでは,相対化して見ること が困難となり,自分の大学のカリキュラムを抜本から 問い直してみたり,改善してみたりすることが出来な いままとなる。
筆者がこのことに気付いたのは,2 0 0 6年に日本教育 大学協会(教大協)が,関東地区の旧国立系教員養成 系大学・学部の「中等社会科教育法」担当教員に依頼 した,学部段階の中学校教員養成カリキュラムにおけ る社会科の指導力に関しての到達目標とその具体的項 目に関する検討会に筆者が参加し,わが国の中学校社 会科教員として最低限求められる基準を「中学校社会 科モデル・コア・カリキュラム」 (以下, 「社会科モデ ル」と略記)としてまとめる機会を頂いたことによ る
4)。この「社会科モデル」は,2 0 0 6年1 0月の中頃に,
小 林 宏 己 氏(東 京 学 芸 大 学 教 育 実 践 研 究 支 援 セ ン ター)を通して依頼があり,最終回答が翌年2月末と いう実に短い期間で作成することが求められた。この 時,筆者らは, 「社会科モデル」を作成するにあたっ て,全国の教員養成の動向を知る必要があると考え,
しかし実際に調査をする程の時間的余裕がないため に,それに関する先行研究に頼ることにした。ところ が,社会科教員の養成の実態に関する調査研究は,免 許法の講義( 「社会科教育法」 「地理歴史科教育法」な ど)に関してのその設置時間や受講者の数・講義の目 標・試験方法など形式を大学別に網羅的に調査するも のが報告書などの形でわずかに見られるのみであっ た。そして,それらを理念や内容,方法の特質などを 考慮して類型化するなどの,わが国の社会科教員養成 の多様な動向を包括的かつ体系的に捉える研究は管見 する限り存在していなかった。このことはつまり,自 らが所属する大学の教員養成カリキュラムが全体にお いてどのように位置付くのかを把握する手段が現状で
は全くない(相対化して捉える手段がない)ことを意 味する。
結局,時間的制約と先行研究の不備から,ほとんど 他大学の教員養成の動向を踏まえることができないま まに,筆者らは「社会科モデル」を作成するに至った 訳である
5)。しかし当然筆者ら(少なくとも筆者)は,
自らが作ったこの「社会科モデル」が,他大学の社会 科教員養成カリキュラムと比べてどのような特質があ るのか,日本の社会科教員養成カリキュラムの中で
「社会科モデル」はどのような位置づけにあるのか
(自由主義的な傾向か,保守的な傾向か,など) ,十 分な理解が出来ないままであった。それは,自らの作 成した「社会科モデル」を反省する術を持たないため である。
今後,社会科教員として最低限求められる基準を作 成せよといった課題が国側からも,そして世間一般か らも求められてくることが予想される中で,今回の
「社会科モデル」のような社会科教員養成カリキュラ ムは,それを作成するだけではなく,これを相対化し て考察し,その批判・検討を可能とするための理論を も構築しておかないと,研究者の手によって作成され た社会科教員養成プランを画一的に,そして無批判な ままに現場に押し付けてしまう危険性もある。このこ とに問題意識を持った筆者は, 遅ればせながら で はあるが,わが国における教員養成の実態を調査し,
わが国の社会科教員養成の多様な動向を包括的かつ体 系的に捉える類型理論を構築し,その理論に基づいて 今回作成した「社会科モデル」が全体においてどのよ うな位置づけにあるのかを解明してみたいと考えてい る。
ただ本研究は,数ヵ年計画で行う計画である。本稿 では,各大学の教員養成に関する実態調査をいきなり 行うのではなく,その基礎調査として,全国の大学で 行われている社会科現職教員の1 0年次研修(社会科教 室担当分)に焦点を当てたい。そして,その1 0年次研 修プログラムの特質を,その理念や方法などから整理 し類型化することで,今後の教員養成カリキュラムの 実態に関する調査研究を行うにあたっての,分析視点 となる理論仮説を獲得したいと考えている。
Ⅱ.研究方法
1.研究対象と分析の意義
まず,なぜ社会科現職教員の1 0年次研修(大学社会
科教室担当分)の調査が,社会科教員養成の基礎調査
となりうるのか。それは, 「社会科現職教員の1 0年次
研修(大学社会科教室担当分)の実態に,その大学の 社会科教員養成の理念とその具体を端的に見ることが できる」という筆者の仮説に基づく。これは,筆者 が,谷田部玲生氏(国立教育政研究所)の科研『社会 科系教科における現職教員の授業力向上プログラム作 成のための研究(基盤研究 B) 』の研究協力者として 参加し,社会科現職教員の1 0年次研修制度に関する聞 き取りなどの各種調査や,同1 0年次研修プログラムの 開発に向けての研究者間での議論を通して生まれてき た仮説である。これには,次のような根拠がある。
(1) 一般に現職教員1 0年次研修において,大学社 会科教室担当分に割り振られる時間は,その多 くの場合大変に短い。そのため,その大学が社 会科教員として一番知っていて欲しいと考えて いることが厳選されて行なわれることが多い。
(2) 現職教員の1 0年次研修において,割り振られ たわずかな時間で教員を研修しようとした場 合,熟練教師よりも新米教師や指導力が比較的 に未熟な教師に重点を置いたプログラムになり 易い。その結果,多くのプログラムが,大学学 部の教員養成カリキュラムを復習する程度の内 容となっている。 (ただし,割り振られた時間 が比較的長い場合は,教師の成長レベル別で研 修プログラムの中身を変えるなど,大学学部の 教員養成とは違った側面も1 0年次研修に見られ るようになる。
6))
(3) 現職教員の1 0年次研修は,始まったばかりの 制度のため,学部での教員養成とは別の独自の 理論を持って独自の研修プログラムを立ててい る大学は少なく,大学学部の講義内容をそのま ま簡略化して行っているケースが多い。
一般に現職教員の1 0年次研修は,大学学部に比べて 短い時間しか割くことができない。このことが,逆説 的ではあるが,大学学部の教員養成カリキュラムその ものを調査するよりも,その大学の教員養成への姿勢 をはっきり見ることできるとも言える。特に,教員養 成系の単科大学は,そのスタッフの多さから多様な講 義項目を設定できるがゆえに,時として複数の教育 観・思想が混在してしまい,その大学としての特質を 学部の教員養成カリキュラムから見出すことが困難な ケースが見られる。こうした大学の場合は,1 0年次研 修プログラムの内容を調査した方が,よりその大学の 教員養成に対する姿勢の特質を見出しやすいことがあ る。
なお,わが国の社会科現職教員の1 0年次研修(大学 社会科教室担当分)の実態を調査した研究は,これま で存在していない。おそらく本研究がわが国最初のも のとなるのではないかと思われる
7)。
2.研究方法と手順
本研究では,社会科現職教員の1 0年次研修(大学社 会科教育担当分)プログラムの実態を明らかにするに あたって,次のような質問紙による調査を,2 0 0 7年2 月に実施した。調査対象は日本教育大学協会所属大学 の5 6大学(旧国立教員養成系大学:附属学校のみの加 盟は除く)で,質問用紙を社会科教室主任宛に返信用 封筒同封の上で郵送した。その内,回答があったのは 次の3 1大学である。
・北海道教育大学旭川校
・北海道教育大学函館校
・弘前大学
・秋田大学
・宮城教育大学
・山形大学
・福島大学
・宇都宮大学
・筑波大学
・東京学芸大学
・横浜国立大学
・山梨大学
・信州大学
・上越教育大学
・福井大学
・岐阜大学
・三重大学
・大阪教育大学
・神戸大学
・鳴門教育大学
・愛媛大学
・岡山大学
・広島大学
・島根大学
・福岡教育大学
・大分大学
・宮崎大学
・鹿児島大学
・不明(質問用紙に大学名等が記載されず返信)
※ なお,今回の質問への返答が無かった大学の中に
は,社会科教育学教室を設置していない所もかなり
資料 大学社会科教室の社会科現職教員10年次研修実施状況に関するアンケートの調査項目と結果
問1.大学として,平成18年度の社会科に関する現職教員を対象とした研修は,どのような形 式で実施しましたか(複数回答可)。
① 公的機関(教育委員会や教育センターなど)の依頼により実施
② 公的機関(教育委員会や教育センターなど)との協定により実施
③ 大学による自主的な実施
④ 現職教員による自主的な研究会
⑤ 上の①〜④のいずれも実施していない。
①…1 3校(/3 1) ②…1 8校(/3 1) ③…5校(/3 1) ④…6校(/3 1) ⑤…3校(/3 1)
問1で①または②を選択した2 4大学のアンケート結果
問2.平成18年度に公的機関の依頼または協定に基づいた現職教員研修を何回実施されましたか。総時間はどの くらいですか。
6時間未満…4校(/2 4) 6時間以上,1 0時間未満…6校(/2 4)
1 0時間以上,3 0時間未満…9校(/2 4) 3 0時間以上…4校(/2 4)
問3.研修を実施した時期はいつごろですか。
夏(7月〜9月)…1 9校(/2 4) 春(4月〜6月)…2校(/2 4)
秋(1 0月〜1 2月)…1校(/2 4) 冬(1月〜3月)…2校(/2 4) 長期(この場合,4ヶ月以上)…2校(/2 4)
問4.実施期間は何日程度ですか。
① 1日 ② 2日 ③ 3日 ④ 4〜7日 ⑤ 7日以上
①…8校(/2 4) ②…5校(/2 4) ③…3校(/2 4) ④…4校(/2 4) ⑤…3校(/2 4)
問5.年間延べ何人程度の参加者がありますか。(ここ5年間を目安としてください)
① 1〜10 人 ② 10〜30 人
③ 30〜50 人 ④ 50〜100 人
⑤ 100 人以上
①…5校(/2 4) ②…7校(/2 4) ③…4校(/2 4) ④…7校(/2 4) ⑤…0校
問6.研修の担当者は誰がどのように決めますか。
(1)誰が…
① 都道府県の教育委員会 ② 市町村の教育委員会 ③ 大学教育系学部 ④ 大学社会科研究室
⑤ その他 ( )
(2)どのように…
① 全体の会議と所属部長の許可を経て ② 全体の会議の決定のみで ③ 所属部長単独の決断で
④ 順番(持ち回り)制で自動的に ⑤ その他( )
(1)
①…7校(/2 4) ②…3校(/2 4) ③…6校(/2 4) ④…1 1校(/2 4) ⑤…4校(/2 4)
(2)
①…1校 ②…3校 ③…0校 ④…4校 ⑤…5校
問7.研修は小・中・高の教師は合同で行いますか。
① 年によって異なる。
② 概ね小・中・高は別々に行う。
③ 概ね小と中・高で2つに分けて行う。
④ 概ね小・中と高で2つに分けて行う。
⑤ 概ね3者合同で行う。
⑥ 基本的に小のみしか行わない。
⑦ 基本的に中のみしか行わない。
⑧ 基本的に小・中のみしか行わない。両者は別々に行う。
⑨ 基本的に小・中のみしか行わない。両者は合同で行う。
⑩ その他
①…4校(/2 4)②…6校(/2 4)③…0校(/2 4)④…1校(/2 4)⑤…7校(/2 4)⑥…1校(/2 4)
⑦…0校(/2 4)⑧…2校(/2 4)⑨…3校(/2 4)
問8.研修ではどのような内容を取り扱いますか。
(1)形式(※主なものを2つまで選んでください)
① グループ討論 ② 作業型・体験型 ③ 一斉講義形式 ④ 施設等の見学
⑤ 個別指導・相談 ⑥ 外部指導講師の招聘
(2)内容(※上位5つまで選択してください)
① 学習指導要領の目標・内容・内容の取扱いの詳細な説明
② 理想的とされる授業実践事例の提示と考察
③ 課題があるとされる授業実践事例の提示と考察
④ 複数の授業実践事例及びこれを整理する授業類型理論の提示と考察
⑤ カリキュラム(または年間シラバス)設計についてのアドバイス
⑥ 社会科指導案の理論に関する説明と実際の指導案作り
⑦ 具体的な教材の開発
⑧ 参加教師による授業実践と授業に関する教師間の意見交流・考察
⑨ 社会科の教科内容(社会諸科学の学術成果等)の紹介・説明
⑩ 社会科の教科方法(社会科教育学の学術成果等)の紹介・説明
⑪ 板書計画や発問の仕方,関心の異なる子どもへの対応の仕方など,教師の教育技術に関する検討
⑫ 子どもの発達段階に応じた授業作り
⑬ 子どもの興味関心を高めるための教材開発・発問の工夫
⑭ 使用教科書の解説
⑮ その他( )
※ もしよろしければ,ここ5年間の内容も教えてください。(自由記述)
(3) こうした内容を選定する上での狙いを教えてください。(自由記述)
<小学校の場合>(島根大学の記述はないので,全部で23大学である)
(1)
①…8校(/2 3) ②…1 0校(/2 3) ③…1 6校(/2 3) ⑤…1校(/2 3)
(2)
1 6(/2 3) 4 2(/2 3) 7 1 0(/2 3) 1 0 6(/2 3) 1 3 4(/2 3)
2 1 2(/2 3) 5 1(/2 3) 8 1 1(/2 3) 1 1 2(/2 3) 1 4 2(/2 3)
3 1 0(/2 3) 6 9(/2 3) 9 8(/2 3) 1 2 3(/2 3) 1 5 2(/2 3)
<中学校の場合>(秋田・横浜国立・宇都宮大学の記述がないので,全部で19大学である)
(1)
①…6校(/1 9) ②…1 0校(/1 9) ③…1 3校(/1 9) ④…0校 ⑤…1校(/1 9)
(2)
1 6(/1 9) 4 6(/1 9) 7 8(/1 9) 1 0 5(/1 9) 1 3 3(/1 9)
2 1 2(/1 9) 5 1(/1 9) 8 8(/1 9) 1 1 0(/1 9) 1 4 0(/1 9)
3 6(/1 9) 6 8(/1 9) 9 7(/1 9) 1 2 2(/1 9) 1 5 1(/1 9)
含まれていると考えられる。そのため,3 1大学から の回収は,わが国の社会科現職教員の1 0年次研修
(大学社会科教室担当分)の実態を明らかにするに は十分であると思われる。
質問項目は次頁の資料の太枠に示しているように,
問1〜問8から成る。また,太枠の下には,わが国に おける社会科現職教員の1 0年次研修プログラムの全体 的動向を捉えることができるように,各質問に対する 各種選択肢別の割合を示した。またこれとは別に,各 大学の研修プログラムの特質を掴むために,各大学別 の回答も前頁「資料」で示した。
質問項目の内,問1〜問7は,実施日程,回数,時 間など,実施形式を尋ねる項目となっており,問8 は,内容に関する質問である。本研究では,この中で は特に問8に重点を置き,因子分析を通して,わが国 における研修の方略を大きく4つに分け,そこに見ら れる教員養成の思想的特性を明らかにしたいと考えて いる。そして,この枠組みが,わが国における大学学 部等の社会科教員養成の特質としても当てはまるので はないかという筆者の仮説について,出来るだけその 信頼性についても検討したい。
なお,本調査は,先に紹介した谷田部氏の科研の一 環で,氏の研究資金を下に行なわれたものである。但 し,筆者と谷田部氏との研究は,あくまで,社会科現 職教員の1 0年次研修プログラムの調査・開発研究を目 的としたものであり,本調査の結果を大学学部の教員 養成との関連で位置づけて論ずるのは筆者のオリジナ ルであることを一言断っておきたい。なお,本調査の 問1〜8の質問項目は,基礎案を筆者が作成した後,
科研への共同研究者に吟味・検討していただき,その 意見を踏まえて修正を加えたものである。調査結果の 分析等, 本調査に関する処理は筆者の責任で行われた。
Ⅲ.社会科現職教員10年次研修・実施形式の実態
1.研修の実施状況
問8の結果を分析する前に,ここでは,問1〜問7 までの結果を示しておきたい。前述した通り,問1〜
問7は,実施日程,回数,時間など,実施形式を尋ね る項目から成る。表1は大学別の回答結果である。
問1は, 「大学として,平成1 8年度の社会科に関す る現職教員を対象とした研修は,どのような形式で実 施しましたか(複数回答可) 」という質問である。こ れに対しての各大学の回答から,9割の大学で,何ら かの形でその地域の教育委員会とコラボして,現職教
員対象の研修を行っていることが明らかになった(問 1で①または②を選択) 。また,こうした公的な研修 以外に大学独自で研修システムを構築している大学
(問1で③を選択)は少ないといえ,今回では,宮崎 大学,神戸大学,福島大学,静岡大学,弘前大学の5 校あった。逆に,全くこういった研修を大学が行って いないと答えた大学(問1で④または⑤を選択)も,
岡山大学,福井大学,三重大学,筑波大学,上越教育 大学の6校ある。
2.教育委員会依頼による大学現職教員研修の実施形 式の実態
問2〜問8は,問1で①・②を回答した大学のみに 回答してもらっている。そのため,筑波大学,静岡大 学,三重大学,岡山大学,神戸大学,上越教育大学,
福井大学の7大学は問2以降の回答がない。
問2・問3・問4は研修の時期や期間,日程につい ての質問である。実施時期としては,夏場に集中して いることがわかる。ただ,中には, 「前期期間中」で あ っ た り, 「長 期(6月 か ら3月) 」 (広 島 大 学)で あったりと,多忙な期間に研修時間を割いている大学 もあり,地域によって多様である実態が見えてきた。
日程は,1日で済ませてしまう大学が全体の3分の1 を占めている。また,時間も1 0時間未満のところが 4 0%程 度 あ る。し か し 逆 に,京 都 教 育 大 学 の よ う に,6 8時間も行っている大学もあり,その実態は多様 である。
問5は参加人数である。結果からは,地域間の人口 差がそのまま反映した形が見えてくる。1 0人未満と答 えた大学は,その多くが過疎地にある。逆に,首都圏 の大学は,東京学芸大学を除いて,5 0人以上の教員を 引き受けている。
問6は,担当者や内容を決める権限がどこにあるの かを尋ねている。教育委員会が決める場合と,大学が 決める場合と,ほぼ五分に分かれた。なお,教育委員 会と大学との協議で決める場合もあり,そうした大学 は複数回答をしてきたり,⑤を選択し補充欄にその旨 を示したりしている。問6は,筆者自身の選択肢を工 夫し, 「教育委員会と大学との協議で」という選択肢 を示せば,回答の状況ももっと変わっていたかもしれ ない。
問7は「研修は小・中・高の教師は合同で行います
か」という質問である。教員研修を行うと答えた大学
のほぼすべてにおいて,小学校教員・中学校教員両方
の研修を実施していることが分かったが,高等学校教
員の研修を行わない大学は幾つかある(北海道教育大
学函館校,福島大学,山梨大学,大分 大 学(+「不 明」 ) 。なお,山梨大学に至っては小学校教員のみを対 象としている) 。小・中合同での実施か否かについて は,大学によって分かれる。 「小・中・高別々で行う
(②を回答) 」または「小・中のみを対象とする。両 者は別々で行う(⑧を回答) 」と答えた大学と, 「小・
中・高合同で行う(⑤を回答) 」または「小・中のみ しか行わない。両者は合同で行う」と答えた大学は,
ほぼ同数である。なお,今回の調査を下に筆者は後に 幾つかの大学関係者に,小・中合同で行う理由,また は別々で行う理由を独自に尋ねてみた。分けて行う大 学は, 「小と中では理論が異なるから」といった回答 が返って来るかと予想していたが,実際には「小と中 の先生たちは仲が悪いし,問題意識も異なるから一緒 に行えないよ」といったものが多かった。問題意識の 違いとしては,小学校の教員は子どもの興味を引くよ うな教材作りや,授業のハウ・ツーに関心が高く,対 して中学校・高校の教師は,内容をしっかり考えさせ るような授業作りを求めてくるとのことであった。
小・中合同で行う大学の場合は, 「小・中・高それぞ れに別々の社会科理論が存在すると考えることが,社 会科の本質を捻じ曲げる。社会科の本質は小・中・高 同じである」と述べる方もいたが, 「スタッフが不足 している」などの物理的な理由を挙げるケースもあっ た。
このように,社会科現職教員の1 0年次研修(大学社 会科教室担当分)は,多くの地域でその地域の教育委 員会と協力して,主に夏季に,地域差はあるが約1 0時 間程度実施され,1回につき5 0人程度の参加者があ る。これが平均的なわが国の社会科現職教員1 0年次研 修の実態と言えるだろう。ちなみに約1 0時間というの は,大学の社会科教育法の講義(1 5回)の約半分に該 当する時間数である。
先進国の多くが現職教員1 0年次研修の強制実施制度 を導入していないため,単純にこれが多いとか少ない とか論ずることは出来ないが,実施する側の大学・教 育委員会も受講する現職教員も大変な労力を要するこ とは確かであろう。
3.大学の自主的な10年次研修の実施形式の実態 なお,上記の調査の他に,問1で③「大学による自 主的な実施」を回答した,弘前大学,福島大学,静岡 大学,神戸大学,宮崎大学の5校には,教育委員会依 頼の研修とは別枠で問2〜問8までの質問に答えても らい,その実態についても調査している。それをまと めたものが表2である。どの大学も4〜8時間程度の
実施で,一日ほどで終わる規模のものである。その形 式はまちまちで,イギリスから講師を呼んできて講演 を聞かすものもあれば(神戸大学) ,教員が持つ自身 の問題関心を高める場としての研修を行っているとこ ろもある(静岡大学) 。しかし,どれにも共通して言 えるのは,教育委員会との連携ではなかなか出来ない ことを行おうとしている点であり,宮崎大学の指摘す る「指導要領を前提とした社会科の考え」からの脱却 こそが,ここで目指されているのではないかと考えら れる。
Ⅳ.社会科教員養成の方略に関する類型理論の導出
−社会科現職教員10年次研修プログラムの内容的実 態調査を手がかりに−
1.研修:4つの類型
問8の特に(2) (3)は,本調査の最重要箇所で あり,社会科現職教員1 0年次研修プログラム(大学社 会科教室担当分)の質的実態を解明することを目的と している。問8(2)は,研修プログラムにおいて特 に力点を置いているものについて1 5ある項目から5つ を選択することを要求している。 (3)は,研修プロ グラムの狙いについて記述するように要求している。
まず,全体的特質を見てみよう。小学校教員・中学 校教員どちらを対象にした場合でも,基本的に研修の 内容は授業における教科指導に関するものが多く,カ リキュラム開発まで手がける大学は,6 8時間を研修に 割くことができる京都教育大学の1校のみであった。
筆者にとって意外だったのは,学習指導要領の解説を 試みる大学は5校に留まっていることである。この理 由は,役割分担が決まっており学習指導要領の解説は 教育委員会が行うとされている,又は,大学自身が大 学を学習指導要領の解説の場として考えていないこと などが理由として挙げられる。
小学校教員対象の研修と中学校教員の研修を比較し た場合,小学校と比べると中学校教員の研修の場合,
③「課題があるとされる授業実践事例の提示と考察」
を選択する大学が減っている。また,参加教師による 実践批評会(⑧)も減っている。⑪や⑬などの子ども の興味関心や,細かな教育技術について挙げる大学も 減っている。逆に,⑥のように授業理論の解説を挙げ る大学は増えている。各大学は,小学校教員の場合に は具体事例を持って,中学校教員には理屈を持って対 応している結果がここに表されているのではないかと 筆者は考えている。
さて,この問8(2)であるが,この回答を因子分
表1 社会科現職教員10年次研修・大学社会科教室実施分の実施状況調査の結果
大学名 所在地 問1 問2 問3 問4 問5 問6(1) 同(2) 問7 問8・小(1) 同小(2)
広島大学 広島県 1 5回 10時間以上 6月〜3月 4 2 3・4 1 2 5 2・4・6・7・8
宮崎大学 宮崎県 1・3・4 2回 4時間 6月に2回 2 4 1 空白 2 3 2・3・4・6・7
神戸大学 兵庫県 3 筑波大学 茨城県 5
鳴門教育大学 徳島県 2 1回 6時間 8月上旬 1 1 4 2 5 3 1・2・6・7・9
上越教育大学 新潟県 5 北海道教育
大学函館校 北海道 2 1回 30時間 8月上旬・5日間 4 1 4 4 9 2・3 1・7・8・10・13
東京学芸大学 東京都 1 1回 3時間 夏季休業中 1 2 4 5
研修内容 に合わせ て研究室 で相談
5 2・3 2・6・7・8・10
大分大学 大分県 2 2回 10時間 8月 2 3 2・3・4 5 実践セン ターとの
協議で 8 2・3 2・3・4・6・8 岡山大学 岡山県 5
島根大学 島根県 1 10回 40時間 夏季休業 中 を 中心にあ と は
不定期 5 2 1 空白 2 (小学校に関しての
北海道教 育 大
学旭川校 北海道 2 1回 30時間 7月31日 〜 8 月11日 の5日
間 4 3 4 4 5 1・2 7・8・9・12・13
宇都宮大学 栃木県 2 2回 12時間 夏季休業中 1 4 3・4 5 自主的に 5 1・3 2・3・8・9・11 福島大学 福島県 1・2・3 2回 5時間 7月末・8月上旬 2 4 5 ? 空白 9 1・3 1・2・3
秋田大学 秋田県 1・2 2回 17時間 8月 3 2 4 4 2 1・2 2・3・4・8・10
山形大学 山形県 2 3回 8.5時間 空白 3 2 5 教 員 の 自 主 申 し 出
による 5 空白 1 1・3 8・9・15 横浜国立大学 神奈川県 1・2 7回 14時間 夏季休業中が主 4 4 1 政令市含む 空白 5 1・3 3・4・6・7・8
岐阜大学 岐阜県 2 1回 20時間 7月〜9月 4 1 1・3 1 5 2 3・8・9・14
京都教育大学 京都府 2 3回 68時間
(34コマ)
前 期15コ マ 7月 下 旬 は 集
中で4コマ 5 4 3 5 委員会と
の…で教
育 1 2・3 1・5・9
愛媛大学 愛媛県 2 2回 4時間 夏休みと秋 1 4 4 4 4 3 9・10
信州大学 長野県 1(県 教 委・教科別 研 修)2
(10年次)
2回 8時間
6月 下 旬(県 教 委・中 学 の み),8月初旬
(10年 次・小 中合同)
1 2 2 空白
2(県 教委)
9(10 年次)
(小学校に関しての
? ? 2・4 2回 8時間 6月・2月 1 2 4 2 8 1・2 7・11・12・13
福井大学 福井県 4
大阪教育大学 大阪府 1・2 1回 8時間 8月 1 2 1 5 直接 空白 無記入 10
山梨大学 山梨県 1 2回 12時間 8月・1月 2 2 1 空白 6 1・3 2・3・4・7・8
宮城教育大学 宮城県 1・2・4 3回 12時間 8月〜9月 3 4 4 2 2 3・5 2・3・6・10 三重大学 三重県 4
福岡教育大学 福岡県 1 1回 18時間 夏休み中 3 3 1・2 空白 5 3 1・6・9・12
鹿児島大学 鹿児島県 1・2 2回 9時間 7月(6年 目 研 修)・10月
(小のみ) 1 2 5
依頼される場 合は教育セン タ ー 等 の 指 名。その他は 教員の希望等 による
空白 1 2・3 2・3・4・13・15
静岡大学 静岡県 3・4
弘前大学 青森県 1・2・3 5回 10時間 6月・8月・9月 5 4 5 1 2・3 1・2・6・7・10
小(2)具体内容 同小(3) 同中(1) 同中(2) 同中(2)具体内容 同中(3)
記述なし 授業構成能力の向上 5 2・4・6・7・8 記述なし 授業構成能力の向上
宮崎県及び宮崎県教委,小(中)学校社会 科研究会から依頼されるものは題目指定が 多い。その趣旨に沿いつつも,社会科の本 質とは何か,社会科には学習指導要領の考 え方だけではないということを問いつつ,
現代でも改善可能な授業論や具体的な教材 授業開発について話す。
活動主義,知識主義に二分さ れる現状を打破して,児童生 徒の社会認識の変容という知 識からの視点を促し,現代で も改善できる具体案を提示す ることが狙いである。
3 2・3・4・6・7
宮崎県及び宮崎県教委,小(中)学校社 会科研究会から依頼されるものは題目指 定が多い。その趣旨に沿いつつも,社会 科の本質とは何か,社会科には学習指導 要領の考え方だけではないということを 問いつつ,現代でも改善可能な授業論や 具体的な教材授業開発について話す。
教委系の 研 究 会 で は,指 導 法 に 偏ったテ ー マ の も の が 多 い。ま た,学習指導要領に限定したもの が多い。その 考 え 方 を 一 度 壊 し て,社会科とは何かについて考え た上で,具体的な授業や展開例を 示すことになる。
記述なし 記述なし 3 1・2・6・7・9 記述なし 記述なし
社会科教育・地理教育についての 課題,学習指導要領社会の目標と 内容について,授業をどうつくる か指導方法・教材などについて,
フィールドワークの実施
社会科教育の課題を捉えるとと もに実践力を養う。
2・3 1・7・8・9 小・中合同の研修のため,小学校の 場合と同じ
記述なし 理論と実践の結合,参加者の実 践の省察,新たな領域課題の紹
介を重視している 2・3 2・6・7・8・10 記述なし 小の場合と同じ
昨年までは講義と討論だったが今 年は変更した。
実践研究の理論と実際を現実
的に融合させる狙い 2・3 2・3・4・6・8 小と同じ 小と同じ
回答はなし) 1・3 1・2・3・4・6 記述なし 記述なし
絵画資料を使った中学校社会科授 業,社会科論を踏まえた社会科授 業の構成について,中学校公民授 業の指導案作成
基本的な知識をしっかりした ものにするため,教科観を持
たせるため,絵画資料など 1・2 7・8・9・12・13 同前 同前
記述なし 記述なし (中学校に関しては小学校と同じと考えられる)
記述なし 記述なし 空白 1・2・3 記述なし 記述なし
身近な地域素材を活用した実践例 の 紹 介 と 吟 味 検 討,フ ィ ー ル ド ワーク型授業構成〜の実施
社会科の本質的あり方を考察
してもらいたい (中学校に関しての回答はなし)
記述なし 記述なし 1・3 8・9・15 記述なし 記述なし
記述なし 記述なし (中学校に関しては小学校と同じと考えられる)
記述なし 教科専門を高める努力をしてます 2 9・10 記述なし 教科専門を高める努力をしてます
記述なし 出来るだけ先生方の希望に沿
うように 2・3 2・9・10 記述なし 出来るだけ先生方の希望に沿
うように 観光という視点から見た松山,国
際理解とおう視点からのアメリカ 学 習,中 学 生 の 経 済 意 識 と イ ン ターンシップ,現代の政治
教師の「社会科の内容」に対す
る認識を深める 3 9・10
観光という視点から見た松山,国 際理解とおう視点からのアメリカ 学 習,中 学 生 の 経 済 意 識 と イ ン ターンシップ,現代の政治
「社会科の内容」に対する 教 師の認識を深める
回答は中学校と同じと思われる) 1・2 2・6・7・12・13児童生徒の既有知識を転換させる 授業のあり方,アクティビティと 振り返りのある授業作り
よい授業作りは,児童生徒の社会理解 の現状を教師が知ることぁらスタート すると考えているため,「既有知識の 転換する授業」を取り上げている。ま た社会科の授業にゲームなどのアク ティビティを取り込んだ場合,活動だ けで終わってしまい,学習が成立して いないことが多いことから,「振り返 りの授業作り」を取り上げる。
僻地教育内容の開発及び各学校で 開発したもののデータベース化と 共有化
地域(僻地)教育教 材 の デ ー タベース化とその中核として
の大学と教育委員会との連携 1 1・2・5・7・8 記述なし 記述なし
歴史的思考力育成の指導と評価の
一体化 記述なし 1・3 4 歴史的思考力育成の指導と評価の
一体化・社会科の学習評価 記述なし
記述なし 授業分析力・授業構成力 (「小学校にのみ研修を実施」により,回答なし)
記述なし 教員側のニーズに応じた 2・3 1・2・6・8・10 記述なし 実践的なポイントとなる指導 法についてお話した
記述なし 記述なし (中学校に関しては小学校と同じと考えられる)
・これからの社会科学習指導と評 価。
・児童にとって分かる社会科授業 とは。
自己の持つ授業理論を相対化 してもらうとともに,提示し た授業理論(社会認識形成論・
市民的資質育成論)の特質と 課題を把握してもらうため
2・3 2・3・4・13・15 ・これからの社会科学習指導と評価。 小学校と同じ目的・狙いです
2・3 1・2・6・7・10
表2 大学の自主的な社会科教員10年次研修の実施状況調査の結果
大学名 所在地 問1 問2 問3 問4 問5 問6 (1) 同小(2)
広島大学 広島県 1
宮崎大学 宮崎県 1・3・4 2回 4時間 8月・2月 2 3 9 3 2・3・4・6・7
神戸大学 兵庫県 3 1回 4時間
国際市民性教育 推進ネットワー クセミナーとし て実施
1 2 5 3・6 2・4・5・8・10
筑波大学 茨城県 5
鳴門教育大学 徳島県 2
上越教育大学 新潟県 5
北海道教育
大学函館校 北海道 2
東京学芸大学 東京都 1
大分大学 大分県 2
岡山大学 岡山県 5
島根大学 島根県 1
北海道教育
大学旭川校 北海道 2
宇都宮大学 栃木県 2
福島大学 福島県 1・2・3 2回 5時間 7月末・8月上旬 2 4 9 1・3・6 1・3・8
秋田大学 秋田県 1・2
山形大学 山形県 2
横浜国立大学 神奈川県 1・2
岐阜大学 岐阜県 2
京都教育大学 京都府 2
愛媛大学 愛媛県 2
信州大学 長野県 1・2
?
福井大学 福井県 4
大阪教育大学 大阪府 1・2
山梨大学 山梨県 1
宮城教育大学 宮城県 1・2・4
三重大学 三重県 4
福岡教育大学 福岡県 1
鹿児島大学 鹿児島県 1・2
静岡大学 静岡県 3・4 3回 6時間 不定期 1 2 1 5 10・13
弘前大学 青森県 1・2・3 4回 8時間 8月・12月・3月 4 4 1 2 1・2・6・7・10
小(2)具体内容 同小(3) (1) 同中(2) 同中(2)具体内容 同中(3)
対象者が小中の教師の場合,学習指導要 領を前提とした社会科考え方に固まって いる。そこで視野を広げて,そもそも社 会科とは何かを問い,児童生徒の社会認 識の変容を促すためには何が必要かを考 えさせる。その上で,題目や授業論や授 業展開について話す
現在の社会科の一般的傾向が,とにかく 子どもが活動をすれば良い(小学校),逆 に基礎基本とする知識を獲得させれば良 い(中・高)という考えに二分されてい。
いずれも問題であり,児童生徒の「社会 認識の変容」をどう促すのかという課題 からの見直しを教師に求めることを狙い としている。
空白 2・3・4・
6・7
対象者が中・高の教師の 場合,社会科は知識を詰 め込めばよいという考え 方が強い。問題であるこ とに気付かせて,改善策 について具体的な授業論 や授業展開を示す
中・高の場合,知識の暗 記主義・網羅主義を打破 して,社会科の使命は生 徒の社会認識を深めて行 くことであることを,具 体的な授業論や授業例を 通して示す
今回は第一回目として2006年に 実施しました。イギリスの先生,
韓 国 の 先 生 に 社 会 科 教 育・シ ティズンシップ教育のことにつ いて講演をしていただき,その 内容について参加者で討議しま した。
最近の世界のシティズンシップ 教育の動向や成果を積極的にわ が国の社会科授業実践に取り入 れていくため
3・6 2・4・5・
8・10 小学校と同じ 小学校と同じ
記述なし 記述なし 空白 1・3・8 記述なし 記述なし
平 成16年 度 に は,小 学 校・中 学 校の校長・教頭を対 象 に,社 会 科の新たな課題をテーマに,具 体的な授業に即して考える研修 を 行 っ た。平 成18年 度 は,特 定 の小学校の授業改善力向上のた めの研修の助言を行った。
内容の選定は各学校または各教
員に任せている。 1・3・5 7・8・10
平成16年度には,小学校・
中学校の校長・教頭を対象 に,社会科の新たな課題を テーマに,具体的な授業に 即 し て 考 え る 研 修 を 行 っ た。ほとんどが,社会科授 業づくりをめぐる個別,具 体的な相談である。
内容の選定は各学校ま たは各教員に任せられ ている。
2 1・2・6・
7・10