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「場面の追いによる表出の特徴」

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(1)

第4章

     研究1

「場面の追いによる表出の特徴」

(2)

第1節 目的

 「重症児の表出カテゴリー表」を用いて、授業内容や授業場面による表出の 量を分析する。また、そこから対象児の意思や感情が推察できるかどうかを検 討する。さらに表出を促しやすい授業内容等について考察する。

第2節 方法

1.対象

 X特別支援学校に在籍する重症児2名。プロフィールは表2−3と同様。ただ し、A児は小学部3年生に、B児は中学部3年生になっている。

2 期間

 2011年6月〜9月

3.手続き

 記録方法:VTR記録(カメラ1:対象児個人記録用・移動撮影、カメラ2:

授業全景記録用・固定撮影)、心拍計測(カメラ3:パルスオキシメーター記録 用・固定撮影、B児のみ)、記述記録

 対象授業:対象児の体調や覚醒状態を考慮し、A児は午前、B児は午後の授 業を対象とした。集団授業、個別授業、休憩時間などに参与観察し、その中か

ら、表4−1に示す11授業をVTR撮影し、分析対象とした。

       表4−1 対象授業

N0。

対象授業 対象児 活動の概要 時間(分) 心拍濁定

A−5 お話遊ぴ

A児

紙芝居やお語1こ合わせての揺れ刺激 16

A−6 学級活動

A児

絵本の読み聞かぜに合わせての音遊び 14

A−7 感覚遊ぴ

A児

マッサージ等と水遊ぴ 25

A−8 プール見学

A児

プールサイドでの見学 12

A−9 休憩

A児

教師1:よる語りかけ 4

A−10 休憩

A児

音の出る玩具での遊び 16

B−3 食後・絵本 B児 食後の休憩と絵本の読み聞かせ 43

O

B−4 療育音楽 B児 音楽療法±による楽器演奏と歌 17 X

B−5 食後・絵本 B児 食後の休憩と絵本の読み聞かせ 69

O

B−6 給食 B児 食事(経口摂取、注入)とケア 33

B−7 絵本 B児 絵本の読み聞かせと触刺激 14

O

(3)

4.結果の分析方法

(1)表出のカテゴリー分類

 カメラ1およびカメラ2のVTR上に見られた表出を筆者1名でカウント

 し、カテゴリー分類を行った。カウントは全授業を10秒ごとのタイムサンプ  リング法(1−Oサンプリング)で行った。10秒間に1回でも表出が見られた場

合には1とカウントし、10秒間に繰り返された行動も1とカウントした。ま た10秒以上続いた行動は10秒区切りで1カウントとした。

 カテゴリー分類にはr重症児の表出カテゴリー表」を用いた。

 A児、B児それぞれの対象授業ごとに分類結果を集計し、毎分ごとの表出の 生起数を求めた。1−Oサンプリングで10秒を1コマとしてカウントするため、

 1分6コマごとの合計を生起数とした。また、全授業における各カテゴリーの 平均生起数(回/分)を求め、各表出の生起数と比較した。

(2)心拍変動

 パルスオキシメーターによる心拍値(拍/分)を1秒ごとに記録した。

 場面ごとの平均心拍値を求め、心拍値の変動と比較した。授業全体の平均値  と比べ心拍値が低い場面について、外的な刺激や対象児の表出との関連を検討  し、定位反応を探った。

第3節 詰果=と者嚢I(各授業における表出の生起教)

 以下に、各授業における表出の生起数について、結果と考察を述べる。なお、

B児については心拍変動の結果と考察もあわせて述べる。

(4)

第1項授業A−5 お話遊ぴ

 授業A−5お話遊びは小集団で行われた。主指導教員が紙芝居をする中、A児 は担任の膝の上で抱っこされ、物語に合わせて揺れたり転んだりする活動が展

開された。

 授業A−5におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−1に示した。

また、授業の流れを表4−2に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−2)全般的に多く見られた。これは、下位カテゴリーで見   ると「視線の変化」が主である。9分には、握手を求める教師の手を「注視」

  することや、紙芝居に対するr追視」も見られた。

 ◆表情等:(図4−3)これはr微笑」が主である。6分に担任の膝上に抱かれて   から、13分までの揺れたり転んだりする活動中に多く生起した。

 ◆発声:「発声」はなかった。

 ◆手の活動:「リーチング・ポインティング」「接触・操作」ともになかった。

 ◆姿勢・運動:(図4−4)6分以降に生起している。これは担任に抱っこされ、

  車いすから解放されたことで、上体や頭部、四肢の動きを含む「身体一部の   動き」が多く生起したためである。

 ◆その他:(図4−5)「判別不能・その他」は指吸いである。授業の始めと終わ   りに多くあるものの、4分から13分の活動申にはほとんど見られない。

16(分)

n

図4−1 授業A−5におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)

表4−2 授業A−5の流れ

123 456

1

89

10 11 12 13 14 15 16 ソン

、 

ll し、

菱一一一一一一>

」レ レ

配貼

布り つ.

(5)

図4−2 授業A−5におけるA児の表出の生起数(日の動き)

(回/分)

 6

5 4 3 2

=■.

0

‡ }

}微笑

L

・■一一表情(微笑以外)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 (分)

図4−3 授業A−5におけるA児の表出の生単数(表情等)

(回/分)

一・・

申接近・接触

一■一身体一部の動き

=I.23456789101112=I.31411−516

(分)

図4−4 授業A−5におけるA児の表出の生起数(姿勢・運動)

(回/分)

6543210

1

0

判別不能・その他

12 34 5678910111213141516(分)

図4−5 授業A−5におけるA児の表出の生起数(その他)

(6)

第2項 授業A−6 学級活動

 授業A−6学級活動は小集団で行われた。マレットを持ち、絵本に合わせてタ ンバリンを叩くという活動が展開された。

 授業A−6におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−6に示した。

また、授業の流れを表4−3に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−7)3・4分には、担任が音を鳴らしながら提示したダンバ   リンを「注視」することが見られた。また、8分にVTR画面外のタンバリ   ンヘの「視線の変化」などが見られた。しかし全般的に表出は少なかった。

 ◆表情等:13分のネガティブな「表情(微笑以外)」のみで、ほとんど表出は   なかった。

 ◆発声:13分のネガティブな表情の前後で「発声」が見られた。

 ◆手の活動:(図4−8)「リーチング・ポインティング」はほとんどなかった。

  3分頃に担任の支持によりマレットを持ち、担任と一緒にタンバリンを叩く   といった「接触・操作」は見られた。しかし長くは続かなかった。

 ◆姿勢・運動:(図4−9)10分以降はr身体一部の動き」が続けて生起してい   る。これは頭をグラグラと揺らしたり、上体を倒したりといった表出がだん   たん激しく生起した様子が表れている。

 ◆その他:(図4−10)授業時間全体を通して、指吸い(r判別不能・その他」)

  が生起し続けていた。

図4−6 授業A−6におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)

         表4−3 授業A−6の流れ

2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 13 14

  は  タ  マ  絵  タ

授 じ ン レ 本 ン

  ま  パ  ツ     パ   り  リ  ト     リ

流   ン 配   ン れ   配 布   叩    布       く

(7)

図4−7 授業A−6におけるA児の表出の生起数(目の動き)

‡注視一●一通視 揃歯榊視線の変化 一■■瞼開閉

(回/分)

 6  5  4  3  2  1  0

   =I一

‡I」一チ:

‡I」一テング・ポインティング

甫操作

2  3 4  5  6 7  8  9 10 11 12 13 14 (分)

図4−8 授業A−6におけるA児の表出の生起数(手の活動)

(回/分)

=I−   2    3   4    5    6   7    8    9   10   11   =I.2   13   14

図4−9

5    6   7    8    9   10   11   =I.2   13   14

授業A−6におけるA児の表出の生起数(姿勢・運動)

(分

(回/分)

6 5 4 3 2 1

0

φ判別不能・その他

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 n 12 13 14(分)

図4−10 授業A−6におけるA児の表出の生起数(その他)

(8)

第3項 授業A−7 感覚遊ぴ

 授業A−7感覚遊びは小集団で行われた。臥位で手足のマッサージやストレッ チなどを受ける「ふれあい体操」が行われた。その後、担任に支えられた椅子 座位で、タライの温水に足で触れる水遊びが展開された。

 授業A−7におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−11に示した。

また、授業の流れを表4−4に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:全般的に少ない。16分以降、タライの水を注視しているように   も見えるが、タライは画面外にあるため「注視」にはカウントできなかった。

 ◆表情等:(図4−12)5分頃にはうちわで扇がれr微笑」が生起した。9分と   12分にはネガティブなr表情(微笑以外)」がr発声」と同時に生起した。

  水遊び中は全く見られず、水遊び終了後に「表情(微笑以外)」が生起した。

 ◆発声:(図4−13)6分にはr微笑」とともに生起した。9分と12分にはr表   情(微笑以外)」と同時に生起した。

 ◆手の活動:「リーチング・ポインティング」「接触・操作」ともになかった。

 ◆姿勢・運動:(図4−14)8分〜14分にかけては、手を振る「身体一部の動き」

  が生起し続けた。また、16分〜22分にかけては、脚を振る「身体一部の動   き」と同時に、水に触れる「接近・接触」が生起し続けている。24分以降   は臥位で宙を蹴るような脚の動き「身体一部の動き」が見られた。

 ◆その他:(図4−15)7分頃の指吸いと24分以降の指を噛むような行動がr判   別不能・その他」にカウントされた。水遊びの間は見られなかった。

表4−4 授業A−7の流れ

 車;多  真  臥 授 い動  合  位 業 す       一 の  ・      準

涜休     偏 れ憩     待       ち

§、

し、

{ 邊 1− 11 1i 13 14 1i 1  H lO 19 i0 !1 〃 呈; 別 i5

爵釜

  ぴ

移   臥 動   位 足   休 拭   憩

(9)

(回/分)

6

5

申鵜

一■一割

申微笑

4 3 2

=■。

O

■■一表情(微笑以外)

12 34 5678910111213141516171819202122232425 (分)

図4−12 授業A−7におけるA児の表出の生起数(表情等)

3 2 1 0

‡売声

:I− 2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 =1−3 =I−4 =1−5 =I−6 17 18 19 20 21 22 23 24 25  (分)

図4−13 授業A−71こおけるA児の表出の生起数(発声)

(回/分)

6 5 4 3 2

=■.

O

‡接近・接触

一●一身体一部の動き

12345678910111213141516171819202122232425(分)

図4−14 授業A−7におけるA児の表出の生起数(姿勢・運動)

(回/分)

6 5 4 3 2

=1.

0

  1 2

}判別

}判別不能・その他

34 5678910111213141516171819202122232425 (分)

図4−15 授業A−7におけるA児の表出の生起教(その他)

(10)

第4項 授業A−8 プール見学

 授業A−8プール見学では、他の子ども達がプールに入っている様子を、A児 はプールサイドで見学した。

 授業A−8おけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−16に示した。

また、授業の流れを表4−5に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−17)r視線の変化」が見られた。また、自身の座っている   バギーの日除けを見上げ「注視」することも見られた。

 ◆表情等:(図4−18)1〜3分、9〜11分にr微笑」が見られた。どちらも担   任のはたらきかけの後に見られた。「表情(微笑以外)」は少し見られた。

 ◆発声:わずかに見られた。

 ◆手の活動:「リーチング・ポインティング」「接触・操作」ともになかった。

 ◆姿勢・運動:(図4−19)「身体一部の動き」として、日除けを見上げたまま   上体を上下に揺する動きが繰り返し見られた。他には、頭を下げる、頭を上   げる、頭の向きを変えるなどの動きが見られた。

 ◆その他:(図4−20)指吸いが見られ「判別不能・その他」にカウントされた。

(回/分)

10 9 8 7 6 5 4 3

3  4   5  6

麟.〆簑為細哨

789101112

(分)∴

図4−16 授業A−8におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)

表4−5 授業A−8の流れ

プ  ブ

  l  1

   レ  

授 到 サ 業 着 イ

の    ド 流    で

    見

    学

3456789101112

允、

b

(11)

(回/分)

6 5 4 3 2 1 0

  1

φ注視一■・近視 鞘嚇榊視線の変化

・●一晩開閉

2  3  4  5  6  7  8  9  10 11 12  (分)

図4−17 授業A−8におけるA児の表出の生起数(目の動き)

脾/分)

5 4 3 2

=■。

0

申微笑

表情(微笑以外)

1     2     3    4    5    6     7    8     9    =I−0    =I.1    12

      (分)

図4−18 授業A−8におけるA児の表出の生起数(表情等)

倶/分)

中接近1接触

身体 部の動き

=1一 2 3 44   5  65 6 77   8   9  10  118 9 10 11 1212 (分)

粉∴

図4−19 授業A−8におけるA児の表出の生起数(姿勢1運動)

脾/分)

5 4 3 2

=■一

0

  1

一一@  ■I  ■

中判別不能・その他

2     3    4    5    6    7    8    9    10    =I−1    =I−2

       (分)

図4−20 授業A−8におけるA児の表出の生起数(その他)

(12)

第5項 授業A−9 休憩

 授業A−9休憩は個別で行われた。注入による水分補給の間、担任とのやりと

りが展開された。

 授業A−9おけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−21に示した。

また、授業の流れを表4−6に示.した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−22)「視線の変化」と担任の顔に対する「注視」「追視」が   見られた。

 ◆表情等:(図4−23)「微笑」が続けて見られた。担任のはたらきかけの後に   見られた。

 ◆発声:なかった。

 ◆手の活動:「リーチング・ポインティング」r接触・操作」ともになかった。

 ◆姿勢・運動:(図4−24)「身体一部の動き」として、頭を上げる、頭を揺ら   すなどの動きが見られた。

 ◆その他:なかった。

(回/分)

工0

9 8 7

麗岬一中欄一

襲㎜叩一…醗一一一1

麗州聞甲欄舳

1       2

襲血舳叩阯冊冊 麟一一1

中目の動き

一■・表情等 鮪轡舳発声

・一手の活動

一}一姿勢・運動

㎜蟻㎜その他

3     4    (分)

図4−21 授業A−9におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)

表4−6 授業A−9の流れ

1 2 3 4

兼任 お担

注と 入の

(13)

(回/分)

6 5 4

=I。

粍、

図4−22

2       3

φ注視

・●一道視 蝿噛醐視線の変化 一業■瞼開開

授業A−9におけるA児の表出の生起数(目の動き)

6 5 4 3 2 1

0

=1.

.図4−23

2 3       4

‡微笑

(分)

授業A−9におけるA児の表出の生起数(表情等)

6543210

1 2 3 4一

(回/分)

 6  5  4

図4−24

φ接近・接触

(分)

授業A−9におけるA児の表出の生起数(姿勢・運動)

(14)

第6項 授業A−10 休憩

 授業A−10休憩は個別で行われた。注入による水分補給の間、担任ではない 教師(前年度担任)とのやりとりが展開された。音の出る玩具を用いて、教師

がA児にも触れさせ、一緒に音を出すという活動が展開された。

 授業A−10おけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−25に示した。

また、授業の流れを表4−7に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−26)「視線の変化」と「注視」「追視」が見られた。6分に   は養護教諭が提示した避難訓練用のヘルメットに対する「注視」「追視」が、

  8分には教師が提示した玩具に対する「注視」が見られた。

 ◆表情等:(図4−27)3〜4分と12〜15分に「微笑」が見られた。14分頃は「微   笑」が繰り返し見られた。

 ◆発声:なかった。

 ◆手の活動:なかった。玩具を握るなどの「接触・操作」があったかもしれな   いが、教師の手で隠れていたため観察できなかった。◆姿勢・運動1(図4−28)

  前半に、脚を振る「身体一部の動き」が見られた。

 ◆その他:(図4−29)5〜12分にかけて「判別不能・その他」の指吸いが多か   った。

   一       阯       ㎞一四川…一      ……川…山㎞……川・…■…

 /分)

図4−25 授業A−10におけるA児の表出の生起数(大カテゴリー)

表4−7 授業A−10の流れ

  お  茶

授  注 業  入

2  3  4  5  6

8  9 10 11 12 13 14 15 16

非  べ 常  ル ベ   ^

ル 避・ 難

放 訓送 練

(15)

申注視  追視

辮離鮪視線の変化   瞼開閉

図4−26 授業A−10におけるA児の表出の生起数(目の動き)

図4−27 授業A−10におけるA児の表出の生起数(表情等)

(回/分)6

[J43210

12345678910

図4−28

近・接触

・ol・身体一部の動き

11 12 13 14 工5 16(分 授業A−10におけるA児の表出の生起数(姿勢・運動)

(回/分)

‡戸

2

=1.

0

‡判別不能・その他

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 工5 16 (分)

図4−29 授業A−10におけるA児の表出の生起数(その他)

(16)

第7項 授業B−3 食後・絵本

 授業B−3食後・絵本は個別で行われた。周囲には養護教諭および看護師もい た。活動としては、まず左下側臥位で食後の休憩をとりつつ、担任による絵本

1の読み聞かせを聞いた。次に音楽(BGM)を聞きながら担任による絵本2

の読み聞かせを聞いた。最後に右下側臥位に体位を変え、休憩をとった。

(1)表出の生起数

  授業B−3におけるB児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−30に示した。

 また、授業の流れを表4−8に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−31)吸引や姿勢変換によるVTRからのフレームアウトを   除き、終始「視線の変化」が見られた。絵本を読む担任の方向への「視線の   変化」もいくつか見られた。

 ◆表情等:23分、28〜30分にネガティブなr表情(微笑以外)」が見られた。

  「発声」とともに生起した。これは、庚の貯留等による呼吸のしんどさによ   ると思われる。

 ◆発声:r発声」は、呼吸状態と関連しr表情(微笑以外)」とともに生起した。

 ◆手の活動:なし

 ◆姿勢・運動:(図4−32)「身体一部の動き」として、唾液等を嚥下するよう   な、ムニャムニャと口を動かす様子が見られた。

 ◆その他:なし

蝸/)864

一■・T判触せ}}

2日       ■ ■ ■f 一 凹

≠h−  3  5  7  9  11 :I・3 =1・5 17 =I・9 2=I・ 23 25 27 29 3=I− 33 35 37 39 41 43

_一■日の動き

  一■■表精等   撒嚇榊発声   一一一手の活動   一}一姿勢・運動

図4−30 授業B−3におけるB児の表出の生起数(大カテゴリー)

妻4−8 授業B−3における授業の流れ 分  2 4 0

授 左  F食

  下    ◎ 後   側      の   臥      休   位      憩

10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 43

絵一一一一>休 B絵

本        憩  G本 1       M 2

8G

M

F体右休一一一一一一>

○位下憩 交側  換臥  位

※FOはフレームアウト

(17)

(回/分)

6 5 4 3 2

:1。

0

岨..」

タ・…@商

‡ 中 ‡

1 3 5 7 9

‡注視

  追視

○輸㎜視線の変化

■一■瞼開閉

111315工7192ユ2325272931333537394143 (分)

図4−31 授業B−3におけるB児の表出の生起数(目の動き)

(回/分)

6 5 4 3 2 1 0

一1■

1 3 5 7 9

  接近・儂触 一■■身体一部の動き

11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43  (分)

図4−32 授業B−3におけるB児の表出の生起数(姿勢・運動)

(18)

(2)心拍変動

 授業B−3におけるB児の心拍変動を図4−33に示した。また各場面における 心拍の平均値を表4−9に示した。

 左下側臥位での平均値94.7拍/分に比べ、右下側臥位は88.19拍/分と低 かった。ここでは左下側臥位での場面について、休憩①、絵本1、休憩②、絵 本2、休憩③の5つに分け、各場面の平均心拍を求めた。絵本1場面は92.72 拍/分、絵本2場面は94.44拍/分であった。他の場面と比べ、絵本場面の平 均だけが低いわけではなく、定位反応が表れたとは言えなかった。

表4−9 場面別の平均心拍値(拍/分)

全平均 92.85

左下側臥位平均 94.7 右下側臥位平均 88.19 休憩①平均 94.05 絵本1平均 92.72 休憩②平均 92.14 絵本2平均 94.44 休憩③平均 99.94

心拍数(拍/分)

130

120 110 100

90

80 70

01   1  ・ ■ 1        ・  ■   

一心拍数

・左下側臥位平均

i :

  ≡…l  1 1 j 一一・・一一;・…一一・・ 一右下側臥位平均

■休憩①平均

絵本1平均

1 1 ・休憩②平均

一。一__

。.一一_一一_一一μ

I」コ■■一 絵本2平均

≡   1

cl  1 1

一休憩③平均

■ … 一…^ 山

→∵ ≡

一山一

I一!

ザ1I i j

j ザーi

一十→一十 べ一一・…p・・一・出

誼1 l  l  i

本1

2 絵本一2    」

0 2 4 6 8i012141618202224262830323436384042(分)

図4−33 授業B−3におけるB児の心拍変動

(19)

第8項 授業B−4 療育音楽

 授業B−4療育音楽は個別で行われた。音楽療法士1名による楽器演奏や歌を 聞いたり、音楽に合わせての担任による身体への刺激(タッピングなど)を受 けたりした。姿勢は右下側臥位であった。

(1)表出の生起数

  授業B−4におけるB児の表出の生起数(大カテゴリー)を図4−34に示した。

 また、授業の流れを表4−10に示した。表出の特徴を次に示す。

 ◆目の動き:(図4−35)「視線の変化」が見られた。14分以降多く生起してい   る。「瞼の開閉」も見られた。9分には5回/分生起している。

 ◆表情等:(図4−36)8分頃に「表情(微笑以外)」が生起している。これはて   んかん発作によるものである。

 ◆発声:(図4−37)「発声」は、8分頃に生起した。「表情(微笑以外)」と同じ   く、発作によるものである。

 ◆手の活動:なし

 ◆姿勢・運動:(図4−38)口をムニャムニャとさせる様子や、発作様の筋緊張   などが「身体一部の動き」にカウントされた。

 ◆その他:発作に関連すると思われる、一瞬のビクリとした首の動きや表情筋   の動きが「判別不能・その他」にカウントされた。

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図4−34 授業B−4におけるB児の表出の生起数(大カテゴリー)

表4−10 授業B−4の流れ

1 2 3 4

5

6 7 8 9 10

11 12

13141510 1丁

キタ1呼 キウ

キ  ^

1ツぴ 1イ 1一一一一>発一一一一>

{  作呼  の1  たび

1呼 1・>わ

ホピか ボン

ボぴ

1ンけ 1ド

1か

ドク トチ、ヤ

ド  めか 、  中 け ドけ

歌イ 歌  断  〕

(20)

(回/分)

65432

曳  茂

図4−35 授業B−4におけるB児の表出の生起数(日の動き)

(回/分)

6 5 4 3 2

三三

3  4 5  6  7  8  9 10

図4−36 授業B−4におけるB児の表出の生起数(表情等)

図4−37 授業8−4におけるB児の表出の生起数(発声)

(回/分)

6 5 4 3 2

=■。

0

  1  2

1/分)

中接近・接触

}・身体一部の動き

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17(分)

■、

図4−38 授業B−4におけるB児の表出の生起数(姿勢・運動)

(2)心拍変動

 発作らしき状態が見られ、覚醒状態もあまり良くないと判断したため、心拍 の測定は行わなかった。

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