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近代における行為主体形成 −ライフポリティクス論を中心に [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)近 代 における行 為 主 体 形 成 −ライフポリティクス論 を中 心 に キーワード:A.ギデンズ ,agency , グローバル化 , 時間性 , 経験の隔離 , Life politics. 共生社会システム専攻 有薗 真代 0.はじめに. ちで知られており、この試みは周知のように、構造と 主体との対他的な関係性を理論的に克服しようとする. 修論では A.ギデンズの社会理論について、ライフ. ものである。社会/個人、構造/主体、客観主義/主観主. ポリティクス論を主軸とするかたちで検討した。広範. 義・・・など古典的かつ重要な対立視点を克服する手. かつ多岐にわたる彼の議論を整理するさい、念頭にお. 段そのものは、比較的単純である。すなわち折衷とい. いたのは次の 2 点である。. う方法がそれであり、ギデンズの行為論も基本的な手. はじめに、彼の実質的な関心を明瞭化させ、これに. 法において同様である。重要なのは、主体と構造を媒. 即したかたちで議論を再構成することである。彼の議. 介的に接続させるという結論ではなく、その過程にお. 論は一見すると断片的・羅列的の感があり、この点に. いて行為や構造をどのように設定するか、関連概念や. ついては批判も多い。しかし全体的に眺めていくと、. 歴史的特性をどのように組み込んでゆくのか、といっ. いくつかの確固とした目的意識と、これに基づく一貫. た論点である。この点について、構造主義人類学や行. した議論の流れが存在することに気づく。彼の議論の. 為哲学など背景となる諸知見を参照しつつ検討した。. 背景にあるこのような実質的関心については、1.人. また、1 章では、社会科学における認識論的な問題に. 間の社会的行為の一般的性質. 2.モダニティの歴史. ついても検討している。特に、社会学そのものに対す. 3.これを背景とした社会学の位置. る議論として「二重の解釈学」について解説し、これ. の 3 点を挙げることができよう。ライフポリティクス. を彼の行為認識と結びつけるかたちで捉えなおした。. 論はこのような関心が交差したうえにあるひとつの到. 本論では紙幅の都合上、1章で言及した論点について. 達点として捉えることができる。近年になって提示さ. の要約は省略する。. 的に固有な性質. れた概念であるため残された課題も多いが、現時点に. 2 章ではモダニティの特質について、主に伝統社会. おいては、この概念へと至る流れを確認しておくこと. との対比で理解している。はじめにグローバル化の内. が彼の理論の本質を把握するうえで必要な作業である. 実について、これを象徴的に示す事例を手がかりに. と考えた。. 「脱埋め込みメカニズム」という観点から解説した。. 次に、全体的な議論の基調をなすギデンズ独自の思. 次に、こうした現象が行為者の認識基盤に及ぼす影響. 想性のようなものを明瞭化させ、これを社会理論に生. と、行為の帰結である社会関係に及ぼす影響について. かしていくプロセスについて検討することである。彼. 考察を加えた。近代社会に固有の歴史的特徴として次. の思想は、制度的観点と同時に、時空的に状況づけら. に、時間性の変容と経験の隔離について検討した。同. れた場や個人という観点の重要性を強調する点に特徴. 様の事態を指摘している論者として、イリイチ、エリ. がある。特に「生活世界」が強調されるわけではない. アス、パッペンハイムなどを取り上げ、ここでの議論. が、日常生活の文脈性の意義を行為・セルフアイデン. を補完するものとして参照した。グローバル化や経験. ティティとの関連で捉えなおしていくスタンスは理論. の隔離といった近代社会の特性は、個人にとって「便. 的著作において共通している。修論では彼の著作群を、. 利で快適」な生活を保障し、また、あらゆる局面にお. 近代の歴史的固有性に対する理解を深めることと同時. いて選択しうる可能性を無限に広げていく。このこと. に、それに対する理論的対応を個人の側から捉えなお. は一見すると「文明の成功」といった印象を受けるが、. そうとする試みとして再構成した。修論は以上の 2 点. 水面下においてはこれまでにないかたちでの緊張や葛. を、理解と整理の指針としている。. 藤が生じることになる。2 章での考察は主に、近代化 に付随するこのような不可視の側面に焦点を当ててい. 1章では、人間の社会的行為の一般的性質について 検討した。彼の行為論は agency の概念化というかた. るが、近代におけるこのような要因はライフポリティ クスを発生し持続させる構造的条件となっている。.

(2) 3章では、はじめにライフポリティクス論の基本的論 点を整理し、次に全体的な議論をふまえつつこの概念の. が生じた文脈に回収されるのみならず全く別の空間のな かで再文脈化される可能性をもつことになる。. 理論的背景について確認しておいた。最後に、マルクス 主義から「新しい社会運動」論へと至る文脈のなかにこ. b. 時間性の変容. れを位置づけ、新しい政治学としての今日的意義につい て考察を加えた。. 人間は本来的に備わる存在論的不安を、反復的な社会 的慣行を通して主に実践的意識のレベルで抑圧し存在論. 修論の全体的な構成は以上のようなものである。 以下、. 的安定を維持しようとする性向をもつ。社会関係の単純. 本論では、修論の全体を流れに即して要約するのではな. 反復性は不安という腐食効果を潜在化させ、またこのよ. く、幾つかの主要な論点を軸とした整理によって概略を. うな反復性は社会生活の自明感を保障する基盤にもなっ. 提示したい。. ている。. はじめに、近代という時代がもたらす数々の現象につ. 伝統社会において社会的慣行の反復性を規制する主要. いて、それが孕む問題状況について考察しつつ、これを. な源泉は伝統である。伝統は人間が経験を時間的に組織. ライフポリティクスが発生する構造的条件として捉え返. し、存在論的安定を維持するうえでの制度的な準拠枠組. していく。ここでは特に、グローバル化・時間性の変容・. みとなる時間的様態であると同時に、その反復的な時間. 経験の隔離という3つの視点から整理する。. 性は道徳規範的な根拠を伴っていた。また、生活の主要. 次に、ポストモダンという状況下における新しい政治. な基盤であった農業は、その活動内容を自然の気象条件. 学の構想について、「理解」の創造という観点から再整. に依存しており、自然の周期性が社会的慣行の反復性を. 理し、その今日的意義について検討を加えたい。. 補完していた。生が自然に依存するため、自然は人間に とって脅威の源泉となるが、同時に、それとの密接な相. 2.近代社会の特性描写. 互作用は社会生活の有意味性を保障する主要な源泉のひ とつにもなる。このような状況において時間はそれ自体. a. グローバル化. としては存在せず、伝統と自然によって規制された行為 の遂行と不可分に一体化している。また、自然や宗教的. 近代の主要な特徴としてはじめに、グローバルなこと. 世界観への深いコミットメントは自己を越える存在に時. がらとローカルなことがらの弁証法的関係について指摘. 間性を委託することを意味しており、そこにおいて時間. される。この背景となる構造原理として「脱埋め込みメ. 性は「無限」の流れとして存在している。よって伝統や. カニズム」が指摘され、これは社会関係が時空間の隔た. 自然、宗教的原理などを生の基盤とするならば、個人が. りを越えて構築されていく過程について表現したもので. 実存的なジレンマに陥る可能性は極めて稀である。. ある。脱埋め込みメカニズムの成立は、行為の源泉と帰. 生と自然との一体感が希薄化し伝統の拘束力の衰退し. 結の両面に影響を及ぼしていく。行為の源泉において、. た近代においては、個人と社会のあいだに規範的な求心. 個人の実践的意識の拠り所が生活世界に深く根ざしてい. 力をもつ統合原理は存在しない。時間性は個人のライフ. ることに変わりはないが、そこで活用される知識はもは. スパンへと集中することになり、このような状況下にお. やローカルノレッジではなく時空的に離れたところにあ. いて個人の自省作用はかつてないかたちで促進されるこ. るものが混在して成立している。あるいは、その場の知. とになる。ハイデガーによって提起された問題群はこの. 識や出来事も、時空的に遠くに存在する諸事象を解釈す. ようなかたちで、近代においてより先鋭化したかたちで. ることを通じてはじめて意味を付与されている。行為の. 現れてくる。. 可視的側面と背景にある知覚のあいだに直接的な連続性 は存在せず、その意味において近代の「場」は幻灯劇風. c 経験の隔離. の空間となる。 さらにそのような状況下において、行為の着地点もま. 次に「経験の隔離」について整理しておこう。文明が. た時空的に遠隔化されていく。局地的な場所で生じた出. 進歩することにより、私たちは人工的環境をつくりあげ. 来事や社会関係は、「脱埋め込みメカニズム」に乗って. そのなかで「快適な」生活を送ることが可能になった。. 時空的にかけ離れた文脈のなかに置き直され影響力を及. 文明化については一般に、医学の進歩、交通機関やコミ. ぼしていく。このようにグローバル化の影響下において. ュニケーションメディアの技術的発達といった一般的な. は、行為の帰結としての出来事や社会関係は、単にそれ. 産業化の進行などが思い浮かべられるだろう。「経験の.

(3) 隔離」とは、こうした抽象的システムの展開といった要. る。多元主義の下での個々の生活様式は互いに同権であ. 因に加えて、公私領域の分化など近代特有の趨勢に付随. り、そうした個々の生活形式の内部にはさらに、個々人. する現象について表現した用語である。. がそれぞれ異なった道徳基盤を設計する余地が残されて. 近代化の過程において人々は、実存的な諸特質を制度. いる。こうした条件の下では、すべての人にとって基準. 的に隔離することによって存在論的安定を守ろうとした。. となるような、確立したモデルに依拠することは許され. 抽象的システムを支える科学技術や専門家が、こうした. ない。自分の人生が成功か失敗かは、自分の行為が「正. 趨勢を主導することになる。犯罪、狂気、病気、死、な. 当」であるか否かは、なんらかの模範的な内容によって. どの経験はそれ自体として問題化され、隔離され、抽象. 計ることは出来ない。このようなかたちで中心を喪失し. 的システムの手に委ねられることになる。このような特. た近代において、道徳規準の規範的根拠は社会から個人. 質が隔離されることは確かに、危機をもたらす経験に対. へとシフトした。. して人々の存在論的安定を保障する意義をもった。しか. ポストモダンと呼ばれる認識論は、このような状況に. し、人間の自然的・実存的特質が公共生活の舞台から隔. 対するややニヒリスティックな反応として捉えることも. 離されることは同時に、多くの人間からその種の経験の. できよう。リオタールによれば、ポストモダンとは認識. 意味を問い直す機会を奪い、道徳的意味の探求を抑圧す. 論を基礎づけようとする努力や啓蒙主義的な進歩に対す. ることになる。また、生を支配する独特の感覚を共有す. る信仰からの転換を指しており、「大きな物語」の消散. る機会を喪失するため、この意味においても個人は孤立. として特徴づけられている。ポストモダンという見地に. を深めてゆく。人々の心理的基盤は相対的に脆弱なもの. おいては、社会生活や社会の発達様式に関して一般化が. となるが、個人が人生の幾つかの局面で存在の意味に関. 可能な認識を獲得することはほぼ諦められており、現代. するジレンマに対峙することは依然として不可避である。. はただ「小さな物語」が大量に生産されてゆくだけの世. しかし、抽象的システムや近代の環境はこうした問題に. 界として描かれている。. 対して直接的な処方箋を提供し得ない。たとえば、シス. こうした議論に対してギデンズがとる見解は次のよう. テムの原動力となっている合理化の理念とこれに基づく. なものである。すなわち、ポストモダンが所与として確. 正当性基準は、生活世界の構造原理に必ずしも適合する. 信出来るものは何も存在しないことに対する確信を主張. ものではなくかえって社会的矛盾を深めてしまう危険性. するものであるとするなら、そのような主張は近代の終. を有している。また、専門家システムによって提供され. 焉を意味するものではなく、むしろ近代の成熟が必然的. る知識でさえ、こうした生活上の諸問題に対して万能の. に伴う感情、たとえば方向感覚の喪失感が表出されたも. 処方箋ではない。. のであるに過ぎない。彼はこのように、ポストモダン論 を認識論としてではなく、あくまで社会意識の現れのひ. 経験の隔離によって生活世界の実存的色彩は希薄化し、. とつとして捉えている。そして、ポストモダン論が社会. この意味において、抽象的システムに支えられた近代の. 意識と認識論を混同して捉えている点を厳しく批判する. 環境はどこか虚構のようにみえる。また、モダニティの. 一番の理由として、長期的・全体的視野に立つ知的活動. 深化は伝統や宗教的世界観の解体をもたらしたがそれに. の拒否というニヒリズムの危険性を指摘している。. 代わる新たな統合原理を提供したわけではない。時間性. しかしギデンズは、普遍的かつ一般化可能な理論が存. を求心的に統合する構造原理も解体し、時間性は個人の. 在しうると楽観的に考えているわけではない。普遍的理. ライフスパンへと集中することになる。このような状況. 論の存在可能性を念頭に置くことはあくまで社会学その. 下において人々は、世界へのコミットメントについて独. ものに対するひとつの理念型である。おそらく、社会理. 力で解答を探し続けていかねばならない。ライフポリテ. 論の蛸壺化を回避し共有可能性へと開くための一種の戦. ィクスとは、近代に生きる人間のこのような姿を表現し. 略的立場であり、さらに、世界への投企という社会学的. たものであり、ギデンズの近代化論・行為論のひとつの. 使命感の表明であると考えられる。. 到達点となっている。 b. ユートピアンリアリズムという立場 3.新しい政治学の構想 このようにギデンズはポストモダンの認識論を拒絶す a. ポストモダンの認識論. るが、状況把握としては妥当性を認めている。確かにモ ダニティの深化は、社会的活動を超越的なものや自然現. これまでになく多元化した後期近代の状況において、. 象と徹底的に切り離してゆき、行為と結びついてきた道. ユートピアとリアリズムはますます離反の度を激しくす. 徳的・倫理的特徴を希薄化させていった。こうした趨勢.

(4) に付随して、制度レベルでの政治的関心よりも私的な自. を基本的な目標としており、「∼へ」に関しては明確な. 己実現への関心が個人のセルフアイデンティティの根幹. ヴィジョンを提示できなかったといえる。ライフポリテ. となる傾向が生じる。しかしそのような関心も安定的な. ィクスは特定の抑圧対象へのアンチテーゼとして存在す. ものではなく、入手可能な選択肢の増大は逆に個人のセ. るのではなく、世界との新たな関係性を提示するものと. ルフアイデンティティに深刻な動揺を与えつつある。い. して存在している。また、従来の政治学は、公領域にお. ずれにしろ結果として、個人は自己維持・自己正当化へ. ける認知的な理論的理念を私領域へと下降化させるスタ. の没入を余儀なくされ、感受性のチャンネルを局限し、. イルをとるが、ライフポリティクスは私的生活の深層に. 他者の抱える苦難や公共的な政治的関心を防衛的に排除. おける意識変容を基点として出発する。. する傾向が生じてくる。そしてこのような傾向は単なる. 現時点において、このような一般性の高い見解に即効. 社会現象ではなく、認識の次元にまで深く影響を及ぼし. 的な実効性を期待することは実質的に無理であり、現実. てゆく。. の場面においては権力格差に基づく戦略的要素が多く介. このような状況下において、ますます深刻化しつつあ. 在することは言うまでもない。しかし、日常生活の文脈. る社会的問題に対する現実的な対処と、私的な自己実現. 性や実存的諸特質など、一見非政治的で些末な現象の倫. に対する倫理規範を統合する観点を構想することが、特. 理的意義を政治的に認識しておくことが、長期的な視野. に長期的な展望に立つ場合、 重要な社会学的課題となる。. に立つなら、変革への深遠なポテンシャルを有している. つまり、個人的な自己実現への関心を、リアリズムと両. ことも事実であろう。. 立させるかたちで、社会的なユートピアへ結びつけるこ とが社会学において課題となる。ギデンズが掲げる「ユ. 4.結びにかえて. ートピアンリアリズム」とはこのような認識に基づいて 構築された彼の社会学的立場を表明しており、このとき. ギデンズの独自性という観点のみならず、後期近代と. 理念型として提示されるのがライフポリティクス論であ. いう時代状況を鑑みても、規範的根拠を個人に設定した. る。ギデンズにとって「ライフポリティクス」は、現代. 政治学を構想することは妥当な試みであると思われる。. 社会の構造変動の基軸をなす概念として位置づけられて. このような政治学がナルシシズムやエゴイズムへと転落. いる。次にこの議論の概略について簡単に整理しておこ. しないための命綱は、外界との絶えざる対話にもとづく. う。. 自己の再構成、つまり存在の再帰的自己自覚的把握とい う過程を経て達成されるという点にある。人間の社会的. c. ライフポリティクス. 経験の圧倒的な部分は無意識化されているが、異質なも のとの衝突や実存的矛盾はこのような受動的直観を意識. 人間が意識的に行為するとは、世界への受動的な関与. 化していく契機となる。現代的意味での「疎外」はこの. である解釈過程から能動的関与である行為過程を切り離. ような体験によって生じる存在論的不安との対峙として. して、行為を選択・決断という実存的な境地のもとに行. 現れ、これが内省を動機付ける源泉となりライフポリテ. うことを指している。ライフポリティクスとは基本的に. ィクスの原動力となる。そしてこのような問題は、第一. このような状況のもとでの行為 (=実践) を指しており、. 人称単数のパースペクティヴからのみでてくるのではな. 近代特有の社会的条件を背景として発生し持続するもの. く、 あらゆる存在との関係性において問われるのであり、. として位置づけられている。. また、ある集団が倫理的−政治的自己理解を行う場合に. 人間の社会的経験の圧倒的な部分は無意識化されてい. も同様の過程を辿ることになる。. るが、存在論的不安との対峙はこのような受動的直観を. このような政治学を構想するからといって、彼が疎外. 意識化していく契機となる。これは自己と世界を対象化. を出発とする主体化の力学を素朴に信仰しているわけで. する作業として現れ、具体的には、環境・再生産・他者・. はない。この表明が表しているのはむしろ、今日の時代. 自己自身という4つの存在との対話のなかで世界の解釈. はポスト形而上学的思考・ポストモダン的思考の条件下. 枠が再構成されることを意味している。ライフポリティ. にある以上、「理解」の創造が問題となる場合こうした. クスとは、このような過程を経て再帰的自己自覚的に構. 意識化による方法以外にありえないという認識なのであ. 成された認識基盤が、行為を通じて社会的世界へと投企. る。彼のこうした思想性は、テーマは何であれ実質的な. される過程を指している。. 研究に指針を提供するものとして展開の余地が残されて. ギデンズはこれを、解放のための政治と対照的なもの として位置づける。従来の政治学は、理論的にも実践的 にも、不当な権力格差の是正、いわば「∼から」の解放. いるだろう。修論では十分な考察が出来なかったが、今 後の課題として具体的な事例のなかで検討していきたい。.

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参照

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