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著 作 権 について 本 冊 子 と 表 記 は 著 作 権 法 で 保 護 されている 著 作 物 です 本 冊 子 の 著 作 権 は 発 行 者 にあります 本 冊 子 の 使 用 に 関 しましては 以 下 の 点 にご 注 意 ください 使 用 許 諾 契 約 書 本 契 約 は 本 冊

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(1)

ギターの試奏をするとき、

新しいギターを買うときに

考えること

~実戦編~

(2)

■著作権について 本冊子と表記は、著作権法で保護されている著作物です。 本冊子の著作権は、発行者にあります。 本冊子の使用に関しましては、以下の点にご注意ください。 ■使用許諾契約書 本契約は、本冊子を入手した個人、法人(以下、甲と称す)と発行者(以下、乙と称す)との 間で合意した契約です。本冊子を甲が受け取り開封することにより、甲はこの契約に同意 したことになります。 第 1 条 本契約の目的: 乙が著作権を有する本冊子に含まれる情報を、本契約に基づき甲が非独占的に使用する権 利を承諾するものです。 第 2 条 禁止事項: 本冊子に含まれる情報は、著作権法によって保護されています。甲は本冊子から得た情報 を、乙の書面による事前許可を得ずして、出版講演活動および電子メディアによる配信等 により一般公開することを禁じます。特に当ファイルを 第三者に渡すことは厳しく禁じ ます。甲は、自らの事業、所属する会社および関連組織においてのみ本冊子に含まれる情 報を使用できるものとします。 第 3 条 損害賠償: 甲が本契約の第2条に違反し、乙に損害が生じた場合、甲は乙に対し、違約金が発生する 場合がございますのでご注意ください。 第 4 条 契約の解除: 甲が本契約に違反したと乙が判断した場合には、乙は使用許諾契約書を解除することがで きるものとします。 第 5 条 責任の範囲: 本冊子の情報の使用の一切の責任は甲にあり、この情報を使って損害が生じたとしても一 切の責任を負いません。

(3)

~目次~

はじめに

P4~

□ピックアップの種類□

P5~

□ピックアップの組み合わせ□

P9~

□各ギターモデルごとの特性□

P15~

□各ブリッジ、ナットの特性□ 

P20~

□手元のコントロールがどうなっているか?□ 

P25~

□自分の手に合うネックの選び方□ 

P29~

□試奏するときのアンプ□ 

P33~

番外編

□試奏後の店員さんからの販促の上手い断り方□

P35~

終わりに

P38~

(4)

はじめに

このテキストでは、『実践編』ということで、 ギターを選ぶ際の基準として、実践的な内容を取り扱っていきます。 各種ギターモデルの特徴、ピックアップの種類と組み合わせ、 さらにアンプとの組合わせや、音楽ジャンルとの関係性など。 『実際にギターを使う』と言う観点から見た、 各種モデル、パーツの特性を見ていきます。 ギターは単純にモノだけをみたら、音楽を奏でるための道具ですね。 道具にはそれぞれ役割があり、その道具によって出来ることが変わってくるわけです。 それと同じように、ギターモデル、ピックアップ、その他パーツ一つ一つに、 出来る事と出来ない事、言ってみれば得意不得意のようなものがあります。 その得意不得意を把握することで、今、自分に必要なものは、 いったいどういうものなのか? その辺りの判断基準の 1 つとして、このマニュアルを活用してもらえれば、 と思っています。 ではまず、ギターモデルの前に、サウンドの要の 1 つである、 ピックアップの種類と組み合わせについて、確認していきましょう。

(5)

□ピックアップの種類□

・シングルコイルピックアップ(パッシブ) 主にストラトキャスターやテレキャスター、ジャガーやジャズマスターなどに 使用されるピックアップ。 サウンドの特徴としてよく言われるのは、歯切れよい、明るい、立ち上がりが良い などといったところでしょうか。 きらびやかなクリーンと、ヌケの良い、クランチ~オーバードライブサウンドに良く合います。 構造上、出力が低く、歪ませすぎると音がつぶれてしまうので、 ハイゲインサウンドには向きません。 ・ハムバッキングピックアップ(パッシブ) 主にレスポールタイプのギターや、モダンハイゲイン系のギター、 ES-335 などのセミアコ、フルアコなどに使用されるピックアップで シングルコイルピックアップのノイズの多さを軽減する為に考案されたモデルです。

(6)

その特性上、シングルコイルと比べるとノイズがかなり減ります。 (なぜノイズが減るのか?というテクニカルなことは、試奏には直接関係がありませんので、  興味があれば wiki 等で調べてみてください) シングルコイルと比べて、中低域が強調され、甘く太いサウンドになり、 出力が高いので、より深く歪ませることができます。 ・アクティブピックアップ(シングルコイル&ハムバッキング) ルックスや、ピックアップとしての基本的な方向性は、上記のパッシブピックアップと同じです。 エレキギターの場合、EMG というモデルが有名ですね。 パッシブとアクティブは何が違うのかを簡単に説明すると、 パッシブでの問題点(ノイズが多いとか、構造上失われる音域とか)を カバーする為に開発されたものです。 その問題点の解決策として、ピックアップのコイルの巻き数を減らして、 ”アクティブサーキット”という回路を通すことによって、音質の補正と、 入力信号の増幅をしようというもの。(※こちらも詳しくは wiki 等で) で、そのアクティブサーキットを駆動させるのに、電源がいるので、 電池をギター本体のどこかに収める必要があります。

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アクティブピックアップの長所として、 ノイズの少なさや、パワーの高さ、アクティブサーキットによる 音質の補正が出来ること、などが挙げられます。 逆に短所として、 電池が切れると音が出ない、搭載するのにボディ加工が必要になる可能性がある、 サウンドにアクティブ特有のクセがある (好みによっては短所とは言えないかもしれませんが) などが挙げられます。 ・ブレードハムバッカー(シングルコイルサイズのハムバッキング) 通常、ストラトキャスタータイプのギターのボディには、 シングルコイルピックアップがちょうど入るサイズの加工がしてあります。 そういったギターに、ハムバッキングタイプのピックアップを載せたい場合、 ボディ側のピックアップが入る穴を広げる加工が必要でした。 (シングル用のピックガードの場合、ピックガードにも加工が必要) その加工をしなくても、ハムバッキングタイプのピックアップに交換できるようにしたものが、 このブレードマグネットが使われたタイプのハムバッカーです。 ストラトタイプのギターで、ハムバッキングのサウンドがほしくなった場合、 ボディやピックガードの加工が必要ないので、気軽に載せかえることができます。

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サウンドに関しては、シングルコイルに比べてノイズが少なく、パワーがあり、 ハイゲインサウンドにも対応できるようになります。 基本的には、ハムバッキングと同じような使い方が出来るようになる、 と言った感じです。 ただし、サウンドはハムバッキングと同じか?といわれると 完全にそういったわけではありません。 ピックアップそのものの形も違うし、弦に対するマグネットの位置も変わってくるので、 ブレードタイプには、ブレードタイプのサウンドがあります。 この辺りは、求める機能と、サウンドの好みとの兼ね合いで、 普通のハムにするのか、シングルサイズのハムにするのか、といったところです。 大方、リアにこれを載せることが多いですね。 (たまにフロントにも載せてる人はいます) やはりブレードタイプ(シングルサイズのハム)の一番大きなメリットは、 ギター側に加工の必要が無く、気軽に交換ができる、ということでしょう。

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□ピックアップの組み合わせ□

・SSS(スリーシングル) ストラトキャスターに代表される、 シングルコイルピックアップが3つ載っている状態ですね。 3つのピックアップと、5点の切替スイッチにより、 サウンドのバリエーションが豊富といえます。 最大の特徴は二つのピックアップをミックスした、 ハーフトーンでしょうか。 音ヌケの良い、煌びやかなサウンドで、 カッティングやアルペジオなどによく使われます。 シングルコイルは出力が低いので、あまり深く歪ませると音が潰れてしまいますが、 クリーン~オーバードライブくらいの範囲で適切なゲインを与えてやると、 能力を最大限に生かすことができるでしょう。 ストラトキャスターのようなギターの場合、リアピックアップをそのまま使うには、 トレブルがキツすぎて扱いが難しい場合が多いです。 ストラトを多用するプレイヤーは、リアの強すぎるトレブルを調整するために、 二つ目のトーンノブをリアに結線する改造を施すことが多いのですが、 その辺りは後で詳しく解説します。

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・SS(ツーシングル) 主にテレキャスターやジャガー、ジャズマスターなどの、 シングルコイルピックアップが2つ乗っている状態です。 テレキャスター、ジャガー、ジャズマスターの三機種は、 同じ SS だからといってひとくくりにはできないのですが^^; 全て別の目的の下に作られているので、サウンドも仕様も違います。 フロント、リアでは基本的にシングルコイル単発のサウンド、といった感じですが、 ハーフトーンにしたときに、SSS モデルよりもピックアップ同士が離れているので、 音が少し、甘くふくよかな感じになります。 SS のモデルの場合、ピックアップがどうこう、といったことよりも、 そもそもギターモデルが特殊な場合が多いので、 そちらにサウンドキャラクターが影響されることになるでしょう。

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・HH(ツーハム) レスポールに代表される、ハムバッキングピックアップを2つ搭載してある状態ですね。 ハムバッキングは、シングルコイルに比べてノイズが少なく高出力なので、 より深く歪ませることができます。 よって、ロック~ハードロック、ヘヴィメタルなど、 ハイゲインサウンドが必要なジャンルのプレイヤーに多く使用されます。 とはいえ、音作り次第では、ハードなジャンル意外にも 十分対応することが可能です。 シングルコイルとは違う、ハムバッカーだからこその ふくよかで魅力的なクリーン~ローゲインのサウンド。 太めのサウンドが必要な時は、 ポップスなどで使うことも多々あります。 やはりこちらでも、2つのピックアップをミックスしたハーフトーンが使えますが、 SSS のモデルとはキャラクターが異なりますね。 傾向としては、シングルコイルより、 中域のコンコンとするような周波帯が目立ってきます。

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・SSH(シングル‐シングル‐ハムバッキング) これは、フロント(ネック)側からリアに向かって、 シングルコイル‐シングルコイル‐ハムバッキングの順で ピックアップを搭載している状態ですね。 もともと汎用性の高い SSS のモデルですが、 唯一対応できないハイゲインサウンドに対応するために、 リアをハムバッキングに変えたものです。 フロント~ミドルピックアップで、幅広いジャンルで使えるシングルコイルのサウンド、 リアのハムバッカーでハイゲインサウンドもカバーしておく。  そして SSS のモデルと同じようなハーフトーンも使うことができます。 この状態は、次に解説する HSH のモデルと共に、 最も汎用性が高いと言えるでしょう。 ただ、使用するときの注意として、フロント⇔リアのピックアップ切替時に、 そのままだとヴォリュームが大きく変わることがあげられます。 シングルコイルとハムバッキングでは出力がだいぶ違いますからね。 その辺りはエフェクターのセッティングなどで、適時調節していきます。 このタイプは幅広くサウンドセッティングが可能なので、 一度に多くのジャンルを演奏する人に愛用されます。

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・HSH(ハムバッキング‐シングル‐ハムバッキング) 前述の SSH のモデルと共に、非常に汎用性の高い組み合わせになりますね。 SSH と HSH をどちらにするか、と言った部分は、 ハッキリ言って好みです。 フロントピックアップがシングル or ハム、という部分のサウンドキャラクターによって 選ぶ基準がかわってくるでしょう。 タップスイッチなどをつけて、ハムバッキングをシングルコイルのように、 片側だけ鳴らすことも出来ますが、そもそもコイルの性能が違うので、 完全なシングルのサウンドにはなりません。 結局、フロントピックアップのサウンドで、シングルが欲しいのか、 ハムが欲しいのか、ということになるでしょう。 こちらも幅広くサウンドセッティングが可能なので、 多ジャンルを演奏する人に愛用されます。 どちらかといえば SSH に比べて、ハードなギターサウンドが必要な 音楽ジャンルのプレイヤーに使用者が多いですね。

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・SSBH(シングル‐シングル‐ブレードハムバッカー) これは基本的には SSH と同じ系統の組み合わせですね。 普通のストラトのボディ無加工で、リアにハムを載せたいときの選択肢です。 サウンドや機能性も SSH と同系統。 ブレードハムバッカーのサウンドは、通常のハムバッキングとは厳密には違いますが、 やはり汎用性を求めると、この組み合わせにたどり着く事も多いです。 とりあえず、ピックアップの基本的な組み合わせはこんなトコでしょうか。 もちろん例外もありますが、現実的な選択肢としてはこれまで挙げてきたものになります。 実際問題、SSH か HSH のモデルならば、大概の音楽ジャンルに対応できるんですが、 ギターサウンドにはピックアップだけではなく、ボディ材や形状なども影響してくるので、 一本のギターで全てをカバーすることは、ほぼ不可能です。 単純に汎用性だけを見たならば、HSH≧SSH>SSS≧HH>SS といった感じになりますね。 この辺り、自分がよく演奏するジャンル、出したいサウンド、好みなどと言った要素から、 優先していきたい要素を重視して選択することになるでしょう。

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□各ギターモデルごとの特性□

ここでは代表的なギターモデルについて簡単に解説して行きたいと思います。 (大沼が実際にある程度使ったことのあるモデルのみ解説しています。) スペックなどは、wiki 等で調べればたくさん出てくるので、 実際に使う時のサウンドやプレイアビリティをメインに書いていきますね。 ・ストラトキャスター系 レスポールと並ぶエレキギター基本のモデル。 (テレキャスターもですね。) シングルコイル三つの組み合わせで、幅広いサウンドメイクが可能です。 ピックアップの出力が、レスポール(ハムバッキング)に比べて低いので、 歪ませすぎると音がつぶれてしまいます。 シングルコイルの本領が発揮できるのは、クリーン~クランチ~オーバードライブ辺りの、 クリーンから比較的浅めの歪みサウンドになるでしょう。 もちろんジミヘンのように、無理やり歪ませる事も可能ですが、 現代においてそれをやってしまうと、ノイズが気になってしょうがないと思います。 リッチー・ブラックモアは、ディープパープルというハードロックバンドに所属しながら、 シングルコイルのストラトを使っている場面をよく見ますが、 彼は高出力のピックアップに交換しているようです。 やはり現代では、強く歪ませたい場合、前述のピックアップの組み合わせのように、 ハムバッカーを載せたりして使うのが、実用的な方法になりますね。

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ストラト特有のサウンドと言えば、抜けの良いクリーントーンと、 2 つのピックアップをミックスしたハーフトーンになります。 (もちろんシングルコイルのドライブサウンドも特有ですが笑) この辺りを使いこなせると、ストラトの面白さが分かってくるでしょう。 基本的な構造が近いテレキャスターと比べると、やや甘く、角が取れたようなサウンドですね。 ピックアップの組み合わせや、サウンドの特徴などから、 様々なジャンルに馴染みやすい、実用性の高いモデルです。 材にもよりますが、レスポールに比べると重量は軽めです。 ・テレキャスター系 ソリッドボディ(ボディ内部にに空洞が無い)タイプのエレクトリックギターの元祖と言えるモデル。 ストラトよりも硬質な『コンコン』と言った感じの帯域が特徴のギターです。 特徴的な高域を持ち、カントリー系やそれをルーツに持つロック、ポップアーティストに 使用者が多いような気がします。 フロント+リアのハーフトーンは、ストラトのそれとはまた違ったサウンドで、 それもテレキャスターの魅力の 1 つと言えるでしょう。 『これぞテレキャスター』と言った感じの、個性のあるサウンドなので、 ストラトキャスターなどに比べると汎用性は低いですが、 それを補って余りあるほどの魅力を持つギターです。 余談ですが、テレキャスターにハムバッキングピックアップを載せると、 レスポールタイプに近い、太いディストーションサウンドが得られます。

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ボディにカッタウェイ(右肘部やお腹に当たる部分の削り)が入っていなく、 質量がストラトよりも大きいので、 ストラト+ハムとはまた違ったサウンドになります。 そういったことから、ストラトよりは若干重いモノが多いですね。 ・レスポール系 ストラトキャスター、テレキャスターと並ぶエレキギターの基本となっているモデル。 主にメイプルトップ+アルダーバックで構成される厚めボディと、 ハムバッキングピックアップから得られる太く甘いサウンドが特徴。 ハムバッキングなので、深めのディストーションサウンドにも対応でき、 ロック、ポップスから、ハードロック、ヘヴィメタルのプレイヤーにも使用者は多いですね。 クリーントーンも素晴らしく、ジャズ的なものからポップスのアルペジオまで、 太めのサウンドが必要な場合は、レスポールを引っ張り出す事が多いでしょう。 ハーフトーンも素晴らしいのですが、ストラトよりも低中域~中域あたりが強く出るので、 軽く抜けの良いサウンドと言うよりは、少し「ゴリッ」とした部分がでる ギターの存在感があるサウンドになりますね。 ストラトキャスターのきらびやかで抜けの良いサウンドと、 レスポールの太く甘いサウンドは両極にあり、 1 本のギターでどちらも再現するのはほぼ不可能です。 だからこそ、ストラトキャスターとレスポールは、エレキギターの中でも、 基本のモデルとなるのだと思います。

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汎用性と言った点では、ストラトタイプには若干劣りますが、 そもそも「レスポール系のサウンド」というものが、 ギターサウンドでは 1 つの基準になっているので、 使用頻度はストラトに並びかなり高い、と言えるでしょう。 ・ハイゲイン系、万能ギター系、ハイエンドモデル系 このタイプのギターは、ストラトキャスターのモデルを基本に、 より様々な各種用途に特化させたものと言えるでしょう。 基本的にはストラトシェイプのボディーに、 プラスで用途に応じて改良(改造)を施したものが多いです。 ハイゲイン系のジャンルに対応する為に、ハムバッキングを載せたもの。 アーミング時のチューニングの狂いを小さくする為に、フロイドローズタイプのブリッジにして、 ナット部分で弦をロック出来るようにしたもの。 スタジオミュージシャンなど、幅広いジャンルにすばやく対応することが必要な人たちの為に、 細かなカスタマイズがされたもの。 などなど。 量産体制で作られているギターでは、対応しきれないニーズに応えたのが、 そもそもの始まりでしょう。 やはりプロミュージシャンや、それを目指している人たちは、 万能ギター系やハイエンド系を一本は持っていますね笑。

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・セミアコースティックギター編 ギブソン ES-335 などに代表される、ソリッドタイプほどの厚さのギターの ボディ内部に空洞を作ったものです。 ソリッドタイプのサウンド特性を踏まえつつも、ボディ内部に空洞があるので、 サウンドからアコースティックな響きを感じられます。 結果的に、ソリッドでもアコースティックでもない、 『セミアコ特有のサウンド』が魅力で、これまた幅広いジャンルで使われています。 このルックスも人気が高く、ジャズプレーヤーから、 ロック系のプレーヤーまで、使用している人も様々ですね。 サウンド自体は、太く甘いタイプに分類されます。 歪ませても、太く温かみがあり、非常に魅力的なサウンドを出してくれます。 このタイプのギターも、ヘヴィメタルなどのハイゲイン系以外は 大体どんなジャンルでも使えるので、汎用性は高いです。 (もちろん欲しいサウンドにもよりますが)

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□各ブリッジ、ナットの特性□

シンクロナイズド・トレモロ・ブリッジ ストラトキャスタータイプのギターに搭載されているアレです。 設計などは wiki で検索すればわんさか情報が出てくるので、 そちらを参照してください。 ヴィブラート、アームアップ、アームダウンと、音程の可変が可能で、 調整でボディにべた付けすれば、トレモロ機能もオフにできる、 クラシックなモデルながらホントに良くできてるブリッジです。 メリットは、アーミングが出来ることはもちろん、後述するフロイドローズタイプの ブリッジよりもアーミングの感じが自然なことなどでしょうか。 (これはシンクロナイズドトレモロを基準にしているからそう感じるのかもしれませんが) デメリットは、アーミングをすると、ほぼ必ずチューニングが狂うことでしょう。 この辺り、このブリッジに慣れている人は、アームアップやチョーキングなどで 弦を引っ張って、演奏中にチューニングを直したりするんですが、 それでも完璧に戻す、というのは中々難しいトコがあります。 ですが、ナチュラルな操作感や音程変化が心地よく、 単純なアーミングの機能だけで見たら優秀な、フロイドローズが出た後も、 ずっと使われ続けてけていますね。 基本的に、アーミングの後にチューニングが狂う原因は色々あるんですが、 大きな要因の 1 つに、ナットの部分での弦の摩擦により、 元の状態に戻らない事が挙げられます。

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じゃあ摩擦を少なくしよう、って事で、弦があたる部分がローラーなどで回転する、 ローラーナットみたいなものもあります。 ローラーナットはジェフ・ベックが使っていることが有名ですね。 このローラーナットにすることで、アーミングした時のチューニングの狂いは少なくなります。 (完全に狂わなくなるわけではありません) 後は、通常のナットとは、材質も、弦の設置面積も違うので、 そこからくるサウンドの違いで、どちらが好きかを選ぶことになるでしょう。 まあでも、割合としては、ストラトキャスタータイプのギターが好きな人は、 シンクロナイズド・トレモロでアーミングした時のチューニングの狂いすらも ひっくるめて魅力としている人が多いような気がします。 僕もストラトといったら、特にいじらず、ありのままのモデルが好きだったりしますし笑 余計なモノの無い、シンプルな構造だからこその魅力なのかも知れませんね。

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フロイド・ローズ さて次は、シンクロナイズド・トレモロの項目でもちょっと名前が出てきた、 フロイド・ローズです。 ギタリストのフロイド・ローズさんが考案したので、フロイド・ローズ。 そのまんまですね笑。 ブリッジ(サドル)部とナット部で、弦を固定するので、激しくアーミングをしても シンクロナイズド・トレモロよりはチューニングが狂いにくいです。 重要なのは、「狂いにくい」のであって「狂わない」ワケではないということです。 基本的に、弦とスプリングの張力でバランスを取っているワケで、 ブリッジを中心にして、不安定な状態である、ということも出来ますし。 ナット部も、ロックしているとはいえ、上から押さえつけているだけなので、 弦を引っ張ればいつかはズレる時がきます。 ですがアーミングを多用する人にとっては、 ”シンクロナイズド・トレモロよりもかなり信頼感がある”といえます。

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あとは、メリットでもあり、デメリットでもあるんですが、 慣れるまで、ちゃんと決まるまではセッティングにちょっと手間がかかり、 でも、しっかりと決まれば後はロックして微調整で済むというところがあります。 (ネックが動かない限りは) 初めて使う場合は、使い慣れている人か、楽器店やリペアショップで 一度やってもらったほうがいいですね。 その時同時にセッティングの仕方を習ってください。 サウンドにもフロイド特有の感じがでるので、 それを嫌う人もいますね。 ただ、アーミング(ヴィブラート)・ユニットとしては、最も安定感のあるものなので、 機能面から見たら優秀なユニットです。 演奏にアームを使うスタイルの場合、シンクロとフロイドのどっちが良いのか? みたいなことになるんですが、そのへんは実用性と好みのバランスを取って、 どちらかを選ぶことになります。 個人的には、シンクロとフロイドは、まったくの別物として見ていて、 用途によってどっちを使うか決める、と言った感じです。

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チューン・O・マチックブリッジ&ストップテイルピース 主にレスポールタイプのギターに搭載されているものですね。 ストップテイルピースは、文字通り、弦をストップしてる後ろのバーのコトで、 チューン・O・マチックブリッジは弦が乗っているバーのコトです。 これに関しては、正直、あんまり書くことがありません笑 弦高調整はブリッジ全体を、左右のネジで上げ下げするので、 各弦 1 本ずつの調整は不可能です。 でも、よほど極端な弦高が好きな人以外は、正直あんまり困りません笑

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□手元のコントロールがどうなっているか?□

ここで言う「コントロール」とは、ギター本体についている、 ピックアップセレクターとボリューム、トーンなどを調節する為のノブなどのことです。 この辺りの組み合わせや、構造がどうなっているのかで、 演奏時(特に本番中)のプレイアビリティに影響が出てくるので、 試奏の際はチェックしておきましょう。 まあ、この辺りは、結構簡単に改造できるので、 ギターを買うかどうか、という時点ではあまり気にする必要もないかも知れませんが、 知っておいて損はありませんので。 ではまずは、ピックアップセレクターについて。 SSS のストラトタイプギターの場合、ほとんどのモデルが 5 点切り替えのスイッチで、 稀に古いモデルで 3 点のものがあります。 3 点の場合はハーフトーンが使用できないので(実はちょうど中間辺りで上手く止めると出る)、 実用性を求めるならば 5 点のものに交換することになりますが、 オリジナルの 3 点セレクターがそのままついているようなギターは、それなりの年代物なので、 後々手放すかもしれないことを考えるならば、いじらない方が良いかもしれません笑 ただ、ストラトタイプで 3 点のセレクターと言うのはもう中々見ないですね。

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2H のギターやレスポール、ES-335 のようなセミアコは主に 3 点のトグルスイッチで、 他のバリエーションと言うのはあまり見かけません。 1 つ、個人的に使いにくいと感じているのが、PRS のモデルで、 ピックアップセレクターが「ロータリースイッチ」になっているものがあります。 これは、ボリュームやトーンノブのように、ぐりぐりと回してピックアップを選ぶタイプの スイッチなんですが、いくつか、演奏の際に問題になるポイントがあります。 まず 1 つは、フロント⇒リアなどのような切り替えをしたい時に、 ワンタッチで「パッ」と切り替えることが非常にやりにくい点。 「カチッ」「カチッ」と一段階ずつスイッチが止まるポイントがあるので、 レバータイプのスイッチよりは切り替えに時間が掛かります。 もう 1 つは、一目でピックアップポジションが判断できないこと。 ストラトやレスポールのレバータイプのスイッチならば、万が一切り替えをミスっても、 スイッチをみれば、一目で今どのポジションになっているかが分かりますが、 ロータリーだと非常に分かりにくいんですね。 これは家での練習中はそこまで気にならないかも知れませんが、 ライブなどで切り替えミスやトラブルが起こると非常に困ります。 サウンドでどのポジションかは大体分かりますが、 ライブではモニター環境が良い場所ばかりではないですし、 自分の音と他の楽器との周波数帯が被ったりして、 いまセレクターがどこのポジションなのか迷ってしまうことがあります。 あとステージが暗くて手元が良く見えない時もありますしね。

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そういう状況のなかで、リアルタイムで曲が進んでいるのに、ミスを修正するのに、 普通より時間が掛かってしまう可能性があるのは大きなリスクです。 こういった点から、ロータリーのピックアップセレクターは、 僕は使いません。 まあ、最終的には好みですし、欲しくなったギターがロータリースイッチだった時は、 それでも良いでしょう笑 スイッチの交換は簡単ですしね。

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次に、ボリュームとトーンがピックアップに対してどう対応しているのか?を確認します。 多くの場合、ストラトタイプのギターは 1 ボリューム、2 トーンですね。 基本的にストラトタイプのギターは、 3 つのピックアップ全てのボリュームを、1 つのノブでコントロールして、 第 1 トーンがフロントピックアップ、第 2 トーンがセンターピックアップに対応しています。 (リアには結線されていないことが多いです) ストラトタイプの場合、この第 2 トーンをセンターピックアップから外して、 リアピックアップに繋げる、という改造があります。(僕もやっています) これは、通常のままではトレブルがキツくて使いづらいストラトのリアを、 トーンを繋げてトレブルの調整をできるようにする為の改造です。 この改造をすることによって、リアピックアップを選んだ時に、 耳に痛い高音部をカットすることが出来るようになります。 アーティストモデルによってはこの改造がすでにされているギターもありますし、 センターとリアを共通で第 2 トーンで調整できるようになっているものもあります。 レスポールや 2H のギターの場合は、2 ボリューム 2 トーンで、 各ピックアップにそれぞれボリューム、トーンノブが対応しているものと、 1 ボリューム 1 トーンで全てのピックアップに対応しているもののどちらかが多いですね。 この辺りは、自分の求める音色の幅と、 プレイアビリティによって求めるものが変わってきますので、 しっかりチェックしておきましょう。

(29)

□自分の手に合うネックの選び方□

このパートでは、ギターの各部位において、最もプレイアビリティに影響するであろう、 ネックについて書いてみたいと思います。 ネックが手に馴染むかどうかで、 弾き心地というのは随分変わってきますので、 参考にして頂ければと思います。 ちなみにネックのサイズ(長さ、太さ、幅)と材による、 サウンドの変化についてはここでは割愛します。 一応、ある程度の傾向はありますが、ネック材+指板材+サイズ、の組み合わせには かなりのバリエーションがあるので解説しきれません。 僕も全種類、触ったことがあるわけじゃないですしね^^;

・ネックの長さ

現代の主なギターモデルには、最近のもので大きく分けて、 ネックの長さ(ナットからブリッジまでの長さ)には 4 種類あります。 代表的なものが、 ”フェンダースケール”と呼ばれる、25 1/2 インチ(647.7mm)のもの。 通称”ロングスケール”と呼ばれるものです。 次に、 ”ギブソンスケール”と呼ばれる、24 3/4 インチ(628.65mm)のもの。 こちらは”ミディアムスケール”と呼ばれます。

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3 つめは、フェンダームスタングやジャガーなどに採用されている、 ”ショートスケール”24 インチ(609.6mm)のものです。 最後に PRS(ポールリードスミス)というメーカーが標準として採用している、 25 インチのモデル。 これはフェンダーとギブソンの中間の長さですね。 基本的に、ネックが短いほど、フレット同士の間隔が狭くなり、 弦のテンションが下がるので、コードが押さえやすくなり、 指を広げるストレッチフレーズなどが弾きやすくなる傾向にあります。 後は、フレット数にも代表的なもので 21 フレット、22 フレット、24 フレットと種類があり、 フレットの数が多くなれば多くなるほど、フレット同士の間隔が狭くなります。 この辺り、人によって手の大きさは千差万別ですので、 どれが一番良い、みたいなことはありません。 ある程度手のサイズがあれば、ロングスケールでも問題ないでしょうし、 手が小さいならば、ミディアムスケール以下の長さで、 フレットが多いほど弾きやすく感じると思います。 ちなみに、フレットの数によって、そのギターで鳴らすことのできる最高音が違いますね。 21 フレットなら C# (ド#)、22 フレットなら D(レ)、24 フレットなら E(ミ)となります。 特殊なモデルで、それ以上のフレットが打ってあるものもありますが、 そういったものは割愛させていただきます。

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・ネック(指板)の幅

個人的に、ギターを選ぶとき、ネック部で最も重要な部分と考えているのが、 ネック(指板)の幅です。 この幅(赤線部)と、手のひらのサイズが合わないと、ネックを握ったとき、 個人的には収まりの悪さを感じます。(僕は大体 5~9 フレット辺りで計ります) 逆に自分の手に合ったサイズのネックだと、 ネックが手に吸い付いてくるような感覚になる事もあります。 実際問題、100%完璧に自分の手に合うネックというのは中々ないので、 多くの場合、どこかのラインで妥協することになるんですが、 その際、 ・何が自分にとって大事なのか? ・自分がギターに求めているものはなんなのか? その辺りをハッキリさせておくと、ギターを選びやすくなるでしょう。 弾きやすさなどのプレイアビリティよりも、そのギターのサウンドが欲しいのであれば、 多少弾きにくかったりしても購入するのもアリでしょう。(僕はその理由で買ったことがあります)

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僕(大沼)がネックを選ぶ際の基準の一つとして、Em9 というコードを押さえた時に、 6弦のミュートがしっかりできるかどうか?というものがあります。 ネック(指板)の幅が一定より広いと、僕の手のサイズでは、 このコードを押さえた時に、6弦のミュートが不安定になるのです。 (例えばアイバニーズのギターとかだとネック幅が広いのでそうなります) このように、自分なりに、よく使うコードやフレーズ、 よく演奏するジャンルなどでも選択の基準を作ることができますね。 普段良くやるジャンル、フレーズ、得意な奏法など、必要な要素を洗い出しておいて、 自分なりの基準を作っておくと、ギターを選ぶ時に大きな助けになるでしょう。 サウンドやルックスが気に入ったギターが、自分の手や身体にぴったり合えばよいですが、 そういったことは中々ないので、自分にとって大事なもの(要素)が分かっていると、 ギターが選びやすくなります。 まあ、完璧に気に入ったものが見つかるまで探しまくる、という方法もありますが笑

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□試奏するときのアンプ□

さて、実際に楽器店で試奏する時、何かしらアンプを使うことになります。 この際、店員さんと仲が良かったりして、アンプをある程度選べれば良いですが、 そうでない場合、大抵はマーシャル、フェンダー、JC(ジャズコーラス)のうちの どれかになるでしょう。 で、ギターのサウンドチェックに関して言えば、 出来る限り、普段使うアンプ、もしくはそれに近いアンプを使うべきです。 なぜなら、実際に使うとき、最終的にどんな音になるのかイメージしやすいですからね。 本気でギターを買うつもりの時は、ダメもとで「あのアンプで弾かせて欲しい」と、 店員さんにちょっとわがままを言ってもいいかもしれません笑 ※僕は遠慮なく言います笑 ギターを購入してくれるお客さんには、店員さんもサービスしてくれるかもしれませんし笑 アンプはある程度、機種によって各ジャンルに対する対応のしやすさがあります。 マーシャル系は、やはり、定番のドライブサウンドによる、ロック、ポップスから ハードロック、ヘヴィメタルまである程度いけますね。 (より歪ませたい場合はエフェクターも必要ですが) ジャズなどで使う、太く甘いクリーンなどにはどちらかと言うと向きません。 (使えないわけではありません) フェンダー系は、そもそもマーシャルと比べると、中域~中低域あたりが強く出るので、 マーシャルのような煌びやかさ、抜けのよさを求めるよりも、 太めのギターサウンドが欲しいときに使うことが多いでしょう。 深く歪ませると、ボワボワした帯域が目立ってくるので、どちらかと言えば、

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クリーンサウンド~クランチサウンド向きですね。 JC(ジャズコーラス)は、そのままだとほぼ純クリーンのアンプですが、 コンパクトエフェクターやマルチエフェクターなどで作ったサウンドを そのまま出力するのに向いていたりします。 あまりアンプの個性を出さずに、エフェクトで作ったサウンドを そのまま使いたい時などにも重宝します。 後はやはり、第 2 チャンネルの美しいコーラスエフェクトが有名ですね。 比較的新しいメーカーである、ヒュース&ケトナーやメサブギーなどのアンプは、 モデルによって違いはあるとはいえ、大体ある程度、色々な音色が出せるようになっています。 大雑把に言ってしまえば、ヒュース&ケトナーはクリーンからハイゲインまで、 ほぼ全てのサウンドを網羅したバランスタイプ。 メサブギーは、こちらもクリーンからハイゲインまでカバーしていますが、 ダークでヘヴィよりのサウンドを意識しているように感じます。

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番外編

□試奏後の店員さんからの販促の上手い断り方□

楽器店で試奏をすると、店員さんがいかにも商品を買って欲しそうなオーラを出してきますよね笑 彼らも商売なので、出来ることなら商品を買ってもらいたい、という気持ちはよくわかります。 ですが、僕らも、そうそういくつも機材を買っていられるわけではありません。 でも試奏をしないと、その機材の良し悪しはわからない・・・。 断固として断ることができる人は、堂々と断ればいいんですが、 そうでない人もいることでしょう笑。 なのでこのパートでは、試奏後の店員さんからの販促の、上手い断り方を紹介します笑 まずは最初に、自分が試奏したいギターのスペックを確認します。 例えば、ストラトキャスターのピックアップが SSH で、赤系の色のモデルが欲しいとしましょう。 で、実際にお店にいって、それに近いモデルを『試奏させて欲しい』と頼みます。 この時、こちらから店員さんに話しかける場合は、ギターの指定だけでよいです。 もし店員さんの方から「何かお探しですか?」みたいな声かけをされた場合は、 「こういうモデルを探している(今回は赤系の SSH のストラトタイプ)」と説明して、 弾きたいギターを指定します。

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その後、試奏が終わると、店員さんにもよるんですが、 「いかがでしたか?」といった感じで感想を求めてきます。 これは、純粋にそのギターの感想を求めている、善良な店員さんには申し訳ないんですが、 多くの場合、買うのか、買わないのか?を聞かれているわけです笑 そして恐らく、このとき、どう断るか?が一番の悩みどころだと思うんですよ笑 人間やっぱり、断るのは神経使いますからね笑 で、ここで生きてくるのが、一番最初に決めている、『試奏したいギターのスペック』になります。 最初に試奏したいギターを選ぶ際、店員さんに何も聞かれていなければ、 「今、自分はこういったスペックのギターを探していて、いくつか店を回っている」 「もうちょっと、他の店のギターも試してみてから、買うかどうか決めたい」 と今の自分の状況を説明して、試奏させてもらったことにお礼を言ってから スムーズに店をでます笑 最初に店員さんに、スペックを説明してる場合も、同じように、 『他の店も回っていること』『色々と他のギターも試奏してみてから決めたいこと』 を説明してお店を出ます。 こうすると、前向きに検討している事を醸し出しながら断れるので、 後腐れなくそのお店を後に出来ます笑 店を出た後は、もちろん帰っても良いですし、 本当に他の店を回っても良いでしょう。 本気でギターを探していて、良いものが見つかったのならば、 購入したら良いと思いますし。

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住まいが地方で、楽器屋の数が少ない、と、言うのであれば、 『都市部に楽器を探しに遠征するかもしれない』 ぐらいまで言ってしまってもよいでしょう。 自分の言っていることが、ウソかホントか、かなりグレーなラインですが笑、 自分に必要のないものを買ってしまうのは、ちょっとお金がもったいないので、 そのへんはシビアにいきましょう。 断った店にまた行く時、店員さんに顔を覚えられていたら、 『探したけど良いのなかった』とでも言えば良いのです笑 と、ここまでが、『試奏後の店員さんからの販促の上手い断り方』になります。 断る時も、販売側と購入側の、お互いが気分良くやり取りをすませる方法として、 今回紹介しました。 もし、試奏のときに、店員さんとのやり取りに困っているならば、使ってみてくださいね笑

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終わりに

おそらく多くの場合、人がそのギターを買おう、と決断するきっかけは 2 種類あって、 ・そのギターが欲しい時(そのギターじゃなきゃダメという時、惚れこんだ時) ・買う前から出したいサウンドが決まっていて、そのサウンドを出せるギターだったとき  (用途、目的がハッキリしていて、自分の望む基準を満たした時) このどちらかになるのではないでしょうか? ルックスも音も、ギター本体の設計も自分にバッチリ合う、というギターが見つかったのなら 最高ですが、どうしても、自分の求めるスペックのギターが無い、というのならば、 最終的には”オーダーする”というのもひとつの手です。 そうして買う前に、今、本当に必要なもの、欲しいものはどういったギターなのか? それを自分の中でハッキリさせておけば、間違った買い物をする可能性は減りますよね? まあ、衝動買いも楽しいといえば楽しいですが笑 よく、『楽器購入は出会いが大事』と、言われます。 確かに完全に同じ楽器が、世の中に 2 本と存在しないことを考えると、 一期一会のそのタイミングを逃してしまったら、 もうそのギターとは一生出会えない可能性もあります。 そういった機会を逃さない為に、自分に不必要なものを手にとってしまわない為に、 しっかりした知識を身につけておくことが重要です。 もちろん、経験として色んな種類、ランクのギターに触れることは大事ですけどね^^ このマニュアルを携帯などに入れておいて、楽器店に買い物に行く前に 読んだりしてもらえると僕も嬉しいです。

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では、何か、このマニュアルに書かれていないことなど、 質問などありましたら、僕のメルマガに返信してもらえればお答えしますので、 気軽にメッセージください^^ 大沼

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