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施設一体型小中連携校の利用実態と建築計画的課題に関する研究 [ PDF

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       39-1 1. 研究の背景と目的  近年、質の高い義務教育の実施や中一ギャップの解消 を目的として小中連携・一貫教育を導入する自治体が増 加傾向にある。また、少子化や厳しい財政難を背景に 多くの自治体で施設一体での小中連携・一貫校の計画 が進められている。中でも、施設一体型小中一貫校(以 下、一貫校)は全国的に増加しているが、各自治体で 思考錯誤を重ながら施設整備を進めている現状がある。 その一方で、小・中学校それぞれの良さを生かした連 携教育と児童・生徒間の交流によるより良い人間関係 づくり等を目標に施設一体型小中連携校 ( 以下、連携校) の計画を進めている F 市などの事例もみられる。  今後、義務教育機関におけるより良い教育環境を検 討するためには、一貫校の動向の一方で、小・中学校 がそれぞれの教育課程を持ちながらも適度な連携が期 待できる連携校の動向を把握する必要があると考える。 加えて、新築校舎での施設利用の段階において、利用 者の空間に対する理解が深まり、より良い使いこなし がなされるまでには長期的な時間を要し、利用者の立 場に立った質の高い施設計画を進めるためには、施設 の事後評価によって経年的な実態の把握と評価を行う 必要があるであろう。  そこで本研究では、全国の連携校における連携教育の 取り組みや空間計画の動向を把握し、さらに経年的な利 用実態を把握する視点から F 市の先進事例校の開校初年 度における主要空間の利用実態を分析することで、今後 の施設計画の指針となる知見を得ることを目的とする。 2. 研究の方法 2-1. 調査対象  本研究では、文部科学省より義務教育の連続性・系統 性を意図した『義務教育の改革案』が発表された平成 16 年度以降に、雑誌及び HP で公開された新築の施設一 体型小中連携校 6 校及び F 市で平成 26 年に開校した Md 校の計 7 校を調査対象校とする (図 1)。また、小中連 携教育は、‟ 小・中学校が互いに情報交換、交流するこ とを通じ、小学校教育から中学校教育への円滑な接続を 目指す様々な教育”、小中一貫教育は、‟ 小中連携のうち、 小・中学校が 9 年間を通じた教育課程を編成し、それに

施設一体型小中連携校の利用実態と建築計画的課題に関する研究

武田 将平

図 1 調査対象校の概要 Md校 平成26年 672人 466人 206人 25(4) 16(1) 9(3) Te校 断面イメージ 断面イメージ 断面イメージ 断面イメージ 断面イメージ 断面イメージ 断面イメージ 地上 6 階 地下 1 階 平成20年 1,116人 853人 263人 35(1) 27(1) 8 地下3階 Ta・Ni校 平成25年 703人 373人 330人 28(6) 15(3) 13(3) Si校 平成20年 974人 608人 366人 35(6) 22(3) 13(3) 地上3階 地上 4 階 地下 1 階 Ha校 平成20年 1,392人 1,080人 312人 50(9) 38(6) 12(3) 地上 4 階 Ar校 平成23年 934人 524人 410人 30(4) 16(2) 14(2) 地上 5 階 Ou・Os校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 平成21年 1,101人 556人 545人 50(17) 32(14) 18(3) 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 地上 4 階 ※数値はすべて平成 26 年度のもの 小学校 中学校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 小学校 中学校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 小学校 中学校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 小学校 中学校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 小学校 中学校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 小学校 中学校 児童生徒数 学級数 小学校 中学校 開校年度 階数 校地面積 延床面積 構造 小学校 中学校 N N N N N N 13,030 24,196 RC・S 40,000 13,297 RC・S 39,995 19,876 RC 34,466 22,041 RC・S・SRC 30,682 22,296 RC 19,512 16,657 RC・S・SRC 22,650 23,728 RC・S 校舎形態・アプローチ 校舎形態・アプローチ 校舎形態・アプローチ 校舎形態・アプローチ 校舎形態・アプローチ 校舎形態・アプローチ 校舎形態・アプローチ 0 10 25 50m A A’ 中学 小学 グラウンド グラウンド 0 10 25 50m A A’ 中学 小学 グラウンド グラウンド A A’ 小・中 グラウンド 0 10 25 50m A’ A 中 学 小学 グラウンド グラウンド 0 10 25 50m ※上階で接続 ※上階で接続 大アリーナ WC A A’ B B’ 0 10 25 50m 小学 2年 小学 3-6年 小学 1年 中学 グラウンド 0 10 25 50m A中学 小学 A’ グラウンド グラウンド 0 10 25 50m ※上階で接続 N 中庭 A A’ 小学 中学 中学 グラウンド グラウンド 職員室 体育館 体育館 WS WS WS グラウンド 2F 3F 4F 5F 6F 1F B1F A A’ SCR SCR J3 特支 E3 E4・5 E5・6 E2 E1 管理 管理 管理 管理 管理 管理 昇降口 J2 J1 給食 機械 職員室 体育 館 J1・3J2 2F 3F 1F A A’ SCR SCR E2・4 E3・4 E1・6 E5 職員室 管理 管理 J1・2・3 2F 3F 1F A SCRSCR SCR A’ SCR SCR E1・2・3E5・6 E4・特支 職員室 職員室 プール 体育館 体育 館 道場 管理 J2 J1 J3 2F 3F 4F 1F A A’ SCR SCR SCR E1・2 E3・4 E5・6 体育館 給食 J2・3 2F 3F 4F 1F B SCR SCR B’ SCR SCR E3 E1SCRE1 SCR E2 E2 E4 E5 E6 特支 特支 職員室 体育館 管理 管理 J1 2F 3F 4F 1F A A’ SCR SCRSCR SCR SCR 職員室 管理 管理 J1・2 2F 3F 4F 5F 1F A A’ SCR SCR SCR SCR E1・6 E2・3 E4・5 J3 特支 職員室 管理 J1 J2 J3 2F 3F 4F 1F A A’ SCR SCR E1 E6 E2・3 E4・5 特支

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39-2 基づき行う系統的な教育”という定義文 1) のもと、連携 校を施設一体型の校舎において小・中学校がそれぞれ独 自の教育課程を編成している学校として位置づける。 2-2. 調査方法  まず調査では、施設台帳や各建築系雑誌から、空間 構成について各校の特徴を整理した。次に、各学校の 教師、校長または副校長を対象に連携教育の取り組み や施設利用に関するアンケート調査を実施し、連携校 の特徴について把握した。さらに、Md 校の主要空間に ついて校長・学級担任を対象にヒアリングや意識調査 アンケート、児童・生徒を対象に観察調査を行うことで、 より詳細な分析を行った (表 1)。 3. 施設一体型小中連携校の特徴  3-1. 教育運営上の特徴  調査対象校 7 校の学年区分をみると 6-3 制の学校は 6 校であり、その全てで小・中学校の時制を分けている (図 2)。そのうち、指導方式で一部教科担任制を行ってい る 2 校では、段階的に中学校教育への接続を意識して いることが考えられる。一方、4-3-2 制の Ha 校は、小・ 中学校で運営方式を変えており、小・中学校の節目を 重視していると考えらえる。 3-2. 空間構成上の特徴  調査対象校 7 校を学級教室の配置形態からみると a) 断面分離型、b) 平面分離型、c) 混在型の 3 つに分類で き、このうち平面分離型は 3 校とも小・中学校間に特 別教室が配置されており、小・中学校の空間領域を隔 てている (図 3)。一方、混在型では 3 校中 2 校で特別 教室が小・中学校間に配置されておらず、小・中学校 の空間領域を接近させることで児童・生徒の居合わせ が期待されていると読み取られる。また、断面分離型 の Md 校では校舎が高層となるため、児童生徒の体格差 を考慮し下層部に小学校の空間領域が配置されている。  施設の共有形態をみると、アプローチ空間は 7 校中 6 校で共有しているが、そのうち 5 校が昇降口を分離し ていることから、昇降口の分離によって小・中学校を 区分していると考えられる ( 図 4)。次に、図書室は 7 校中 6 校が共有しており、図書室での小・中学校間の 連携が可能となっている。また、中庭やテラスを共有 している学校は 4 校あり、中庭やテラスの共有によっ て児童・生徒の居合わせを期待した構成となっている。  小・中学校で一体の職員室に関して、Si 校では 「必 要でない」 という回答が 70%であり (図 5)、その理由 として、日常的な交流の必要がないという意見がみら れた。一方、職員室が一体的である Md 校、Te 校では 「必 要」 という回答が 65%以上であり、情報交換がしやす 表 1 調査概要 図 3 調査対象校7校の学級教室配置形態と施設の特徴 図 2 調査対象校7校の項目別区分 調査方法 資料調査 ※ ※ 調査対象 調査概要 各自治体 HP 各学校 各建築系雑誌 各々から学校要覧、図面等を収集し、施設一体型小中連 携校のデータ及び平面プランの特徴の把握 実測調査 Md 校 Md 校 Te 校 連携校7校 学級教室、教師コーナー等の実測を行い、家具等の配置 を把握 上記に加え、意識調査アンケートにより主要空間の利用 実態について把握 上記に加え、意識調査アンケートにより執務空間の利用 実態について把握 ヒアリング調査 施設整備の経緯、施設利用の詳細な実態の把握 Md 校 観察調査 アプローチ空間、グラウンド、昇降口での児童・生徒の活動を観察 し、児童・生徒間の交流の実態について把握 アンケートにより小中連携教育の具体的な取り組みや施 設利用の実態について把握 アンケート調査 Md 校 校長 校長 学年主任 学級担任 学級担任 学級担任 副校長 児童 生徒 Si 校 スクールアメニティ ボイックス株式会社 近代建築  株式会社近代建築社 Md 校 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 6 学級担任制 45分/時限 50分/時限 特別教室型 1人 1人 一体型 あり 3 教科担任制 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 4 45分/時限 50分/時限 特別教室型 一体型 あり 3 2 教科担任制 教科教室型 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 6 学級担任制 45分/時限 50分/時限 特別教室型 小学校校長1人 中学校校長1人 小学校校長1人 中学校校長1人 一体型 なし 3 教科担任制 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー Ta ・ Ni 校 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 6 学級担任制 45分/時限 50分/時限 特別教室型 一体型 なし 3 教科担任制 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー Ar 校 小学校校長1人 中学校校長1人 小学校校長1人 中学校校長1人 小学校校長1人 中学校校長1人 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 6 学級担任制 一部教科担任制 学級担任制 一部教科担任制 一部教科担任制 45分/時限 特別教室型 50分/時限 なし 3 教科担任制 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー Ou ・ Os 校 Ou ・ Os 校 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 6 学級担任制 45分/時限 特別教室型 50分/時限 なし 3 教科担任制 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー Te 校 一体型 学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 学年区分 6 学級担任制 45分/時限 50分/時限 特別教室型 なし 3 教科担任制 指導方式 運営方式 時制 校長 職員室 教師コーナー 小学校校務センター 中学校校務センター 小学校校務センター 中学校校務センター Si 校 Ha 校 あり 接続部 なし なし なし 断面分離型 断面分離型 平面分離型 平面分離型 混在型 混在型 6層 5 層 4 層 4層 4 層 3 層 3 層

Md校 Ar校 Ou・Os校 Si校 Ha校 Ta・Ni校 Te校

小学CR 中学CR 校地面積学校名 CR配置形態 CR配置形態(平面図を基に 3 つの型に分類) CR配置形態の分類から見た施設の特徴 13,030 ㎡ 19,512 ㎡ 22,650 ㎡ 34,466 ㎡ 30,682 ㎡ 39,955 ㎡ 40,000 ㎡ 地上階層数 特別教室 特別教室 特別教室 特別教室 下層部は小学校 CR、上層部は小・ 中学校 CR が同平面 上に存在するもの 小学CR 中学CR 小学CR 中学CR 小・中学校の CR が 積層し、断面で分か れたもの 小・中学校の CR が 平面上で分かれたも の 図 4 調査対象校7校の施設共有形態 学校名 昇降口形態 アプローチ形態 図書室形態 PC室形態 体育館形態 運動場形態 ランチルーム配置

Md校 Ta・Ni校 Ar校 Ou・Os校 Te校 Si校 Ha校

小・中近接 小・中近接 小・中近接 小・中近接 小・中近接 小・中近接 小・中近接 小・中近接 小・中近接小・中遠隔 小・中近接小・中遠隔 小・中近接 小・中共有 小・中共有 小・中共有 小・中近接 小・中近接 小・中遠隔 小・中近接 小・中近接 小・中共有 小・中共有小・中共有 小・中遠隔 小・中共有小・中共有 小・中共有 小・中共有 小・中分離小・中分離 小・中分離 小・中分離 小・中分離 小・中分離 小・中共有 小・中分離小・中共有 小・中共有 小・中共有小・中共有 小・中共有 共有ゾーン 共有ゾーン 共用ゾーン共有ゾーン 中学部ゾーン なし 小学部ゾーン 小・中個別 小・中個別 小・中個別 小のみ有小のみ有 小・中個別 小・中個別小・中共有 小・中共有 小・中共有 小・中共有 なし なし なし 中庭 テラス

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39-3 いという意見がみられた。この要因として、Md 校、Te 校では校長を小・中学校で 1 人としていることで、教 員間の連携が強く意識されていることが考えられる。 また、教師コーナーについては、3 校共「やや必要」、「必 要」という回答が 65%以上となっており、教材置きと して必要という意見がみられた。したがって、教員間 の連携としての需要よりも授業準備の効率化のための 需要が高いと考えられる。 3-3. 児童・生徒間の交流活動の設定  教育上の効果を期待して設定されている交流活動に ついては、ランチルームの計画された学校の 6 校中 3 校が合同給食での利用、運動施設が近接配置されてい る学校の 5 校中 4 校で中学校の体育祭や合唱コンクー ルへの児童生徒の参加が行われている (図 6)。また、 アプローチ空間が合同の学校の 6 校中 4 校が正門での 合同挨拶活動を行っており、各校の施設計画に応じた 交流活動が設定されていることがわかる。 4.Md 校における主要空間の利用実態 4-1.施設計画の経緯と特徴  Md 校は都心部での学校の小規模化、校舎の老朽化を背 景に、3 小 1 中の統廃合が行われ新校舎が建設された。 敷地が狭小なことに加え中学校の対応の運動場の計画が 求められたため、人工地盤上に運動場と昇降口が整備さ れ、運動場・昇降口・アプローチ空間の共有化や校舎の 高層化が行われた。また、一般的な縦長もしくは正方形 のものとは異なる横長の普通教室、習熟度別学習や少人 数学習などの多様な学習形態に対応可能な多目的教室と 特別教室、高層化に対応するため各階に教師コーナーが 計画されることなどが特徴として挙げられる。 4-2.主要空間別の利用実態  主要空間のうち、まず普通教室については、小学 6 年 生と中学生全学年で「あまり適当でない」、「適当でない」 という回答が学習活動時の広さ・形状に関し共に 8 回答 中 6 回答以上得られた (図 7)。これは、児童生徒から黒 板が見え難いことや、中学校での試験時に教師の視野に 生徒が収まらないといった理由がみられた。また、小学 校 1、4 年生では様々な形態の机配置がとられており、コ の字に配置された机の間に出来たスペースに児童を集め、 床座で授業を行う等の柔軟な指導体勢がとられていた。   普通教室周りの作業スペースでは、生活活動での利用 において、全学年を通し毎日利用という回答が得られ (図 8)、給食の配膳での利用がみられた。また、学習活動に 関して、小学 5、6 年生と中学生全学年で 10 回答中 9 回 答が利用なしと回答しているが、その他の学年では、11 回答中 9 回答が利用していると回答している。また、児 図 5 執務空間の必要性に対する教師の意識 N=9 N=20 N=31 N=9 0 20 40 60 80 100(%) N=20 N=30 Md 校 Si 校 Te 校 Md 校 Si 校 Te 校 凡例 一体型職員室 教師コーナー あまり必要でない 必要でない 必要 やや必要 どちらでもない 20.0 5.0 75.0 66.7 33.3 3.33 16.7 10.0 70.0 25.0 35.0 40.0 32.3 33.3 33.3 22.2 11.1 38.7 9.7 9.7 9.7 図 6 設定されている交流活動の場所と頻度 Md 校 合同給食 学校名 挨拶活動 清掃活動 合同授業 集団下校 ハロウィン交流 七夕交流会 アドバイス会 学習サポート 折り鶴作成 弁論大会 文化祭 芋掘り レポート鑑賞 Si 校 Ha 校 Ar 校 Ta・Ni 校 Ou・Os 校 Te 校 部活動参加 体験入学 スポーツテスト 歓迎遠足 百人一種大会 大掃除 スポーツマッチ 本の読み聞かせ 休み時間の交流 体育祭・合唱 C 始業式・卒業式 その他の活動 (活動名のみ) 総活動数 7 5 6 2 11 3 11 毎日 内の文字:活動場所 ※アンケートより集計 3,4 回 / 年 3,4 回 / 週 1,2 回 / 週 1,2 回 / 月 1,2 回 / 年 不定期 凡例 ランチルーム 正門 正門 正門 正門 ランチルーム ランチルーム 運動場・中庭 特別教室 運動場・体育館 学級教室・中庭 運動場・体育館 ランチルーム 運動場・体育館 運動場・体育館 運動場・体育館 校区内 学級教室 学級教室 学級教室 学級教室 多目的スペース 体育館 運動場・体育館 体育館 体育館 体育館 体育館 不明 不明 不明 学級教室 運動場・体育館 図 7 普通教室の机配置と教師の意識 小学1年生 机配置 広さ 意識 意識 形状 学習活動: 生活活動: 机配置 机配置 机配置 机配置 机配置 机配置 机配置 机配置 学習活動:一斉講義、テスト、制作など 生活活動:給食、清掃、集会など 凡例 あまり適当でない 適当でない 適当 やや適当 どちらでもない 9000 7500 学習活動: 生活活動: 意識 ( の数は回答数) 小学2年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 小学3年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 教師机 机 棚 教卓 黒板 意識 小学4年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 意識 小学 5 年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 意識 小学 6 年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 意識 中学2年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 意識 中学1年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 意識 中学3年生 広さ 形状 学習活動: 生活活動: 学習活動:生活活動: 図 8 WS における学習活動・生活活動での利用頻度 社会のグループ発表 図工の制作 理科の実験 音楽の合唱練習 絵の鑑賞 1年生 1年生 2年生 2年生 3年生 3年生 4年生 5年生 6年生 主な活動内容 小学校 中学校 給食の配膳 生活指導 相談 集会 歯磨き 1年生 1年生 2年生 2年生 3年生 3年生 4年生 5年生 6年生 主な活動内容 小学校 中学校 生活活動 学習活動 月に1,2回 利用なし 毎日 週に2,3回 週に1回 ( の数は回答数) 凡例 月に1,2回 利用なし 毎日 週に2,3回 週に1回 ( の数は回答数) 凡例 図 9 WS における学習活動の利用詳細 指導体制 担任のみ 一斉 立位 床座 利用あり 利用なし 利用あり 利用なし イス座 個別 グループ 指導方法 作業姿勢 水道の利用 普通教室との 同時利用 凡例 81.8 18.2 0 20 40 60 80 100(%) 36.4 54.5 54.5 45.5 72.7 18.2 9.1 9.1 90.9 9.1 N=11 N=11 N=11 N=11 N=11 TT 図 10 多目的教室における学習活動の利用頻度 発表会の練習 体育祭の練習 図工の制作 英語活動 ( ゲームや歌) 学年全体での活動 1年生 1年生 2年生 2年生 3年生 3年生 4年生 5年生 6年生 主な活動内容 小学校 中学校 学習活動 月に1,2回 利用なし 毎日 週に2,3回 週に1回 ( の数は回答数) 凡例

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       39-4 参考文献 1) 中央教育審議会 初等中等教育分科会 学校段階間の連携・接続等に関する作業部会「小中 連携、一貫教育に関する主な意見等の整理」, 文部科学省 , 平成 24 年 7 月  謝辞  調査にあたり各自治体の関係者の方々、並びに各小・中学校の先生方には多大なご協力を戴 きました。記して心より感謝いたします。 童生徒の作業姿勢で床座が 70% 以上、普通教室との同時 利用が 90% 以上という回答が得られた (図 9)。  多目的教室では、小・中学生全学年で学習活動での利 用がみられ、英語学習や発表会の練習などで利用されて いる (図 10)。これは、普通教室との距離が近接である ことや可動式家具の設置により児童生徒の作業姿勢の変 更が可能なことが要因していると考えられる (図 11)。  特別教室では、中学生全学年で教室名と異なる学習 活動での利用があり、活動内容は補充授業での利用と いう回答がみられた (図 12)。この要因として、小・中 学校での教育課程の違いや普通教室と特別教室が近接 した配置となっていること、机や椅子が常設されている ことが考えられる (図 13)。  教師コーナーでは、中学生全学年で 6 回答中 5 回答 が教師コーナーが「必要」であった (図 14)。また、中 学校の教師コーナーにプリンター等の機械類があるこ とから、中学校のゾーニングが高層階にあるために職 員室より教師コーナーの方が執務を効率的に行えるこ とが要因となっていると考えられる。  アプローチ空間 (屋外階段)・運動場・昇降口での児童・ 生徒の交流実態では、登下校時間のアプローチ空間と 昇降口において 10 事例みられ、特に下校時間では集団 規模が増えることがわかる (図 15)。一方、昼休みの運 動場では、追いかけっこ等の遊びが見られた。これは 児童・生徒の運動場利用に関し、線引きがされていな いためであると考えられる。また、昇降口付近での交 流が 4 事例見られ、昇降口の共有化によって居合わせ る可能性が高いことが要因であると考えられる。 5. まとめ  本研究では施設一体型連携教育校 7 校を事例に、1) 小・中学校間で独自に時制や運営方式の変化を付けて いること、2) 小・中学校間での適度な連携を期待した 学級教室の配置や共有施設の構成となっていること、3) 施設計画に応じた児童・生徒の交流活動が設定されて いること、が明らかとなった。  特に、Md 校では 4)普通教室への教師の意識は学年 ごとに異なり、机配置の工夫によって指導体勢を工夫 している学年があること、5) 作業スペースは給食の配 膳等の生活活動の場として毎日利用される一方で、学 習活動では利用頻度は学年ごとに異なることから、学 年の活動の特徴に応じて計画が行われる必要があるこ と、6) 多目的教室では児童生徒の作業姿勢が多様なこ とから、可動式家具が有効であること、7) 中学校の特 別教室では目的外利用が生じることがあるため、特別 教室の配置や家具の検討が重要なこと、8) 高層の校舎 図 11 多目的教室における学習活動の利用詳細 N=19 N=19 N=19 N=16 15.8 84.2 0 20 40 60 80 100(%) 57.9 42.1 42.1 42.1 15.8 12.5 87.5 指導体制 担任のみ 一斉 立位 床座 利用あり 利用なし イス座 個別 グループ TT 指導方法 作業姿勢 他教室との 同時利用 凡例 図 12 特別教室の目的外利用における利用頻度 個別学習 ( 小1) 分割学習(小5) 補充学習 ( 中2・3) 月に1,2回 利用なし 毎日 週に2,3回 週に1回 1年生 1年生 2年生 2年生 3年生 3年生 4年生 5年生 6年生 主な活動内容 ( の数は回答数) 小学校 中学校 学習活動 凡例 図 13 特別教室の目的外利用における利用詳細 N= 6 N= 5 N= 5 N= 4 指導体制 担任のみ 一斉 立位 床座 利用あり 利用なし イス座 個別 グループ TT 指導方法 作業姿勢 他教室との 同時利用 100 100 100 0 20 40 60 80 100(%) 20.0 20.0 60.0 凡例 図 14 教師コーナーの家具配置と必要性に対する教師の意識 机 椅子 棚 備品パーテーション カウンター 備付け棚プリンター 01 5 10m あまり必要でない 必要でない 必要 やや必要 どちらでもない 凡例 (  の数は回答数) 必要性 家具 配置 家具配置 必要性に対する教師の意識 3階教師コーナー (小学1・2年生) 4階教師コーナー (小学3・4・ 5 ・ 6 年生) 5 階教師コーナー (中学1年生・2年生) 6 階教師コーナー (中学3年生) a b c d e f g h 3 階 4階 5階 6階 N a a a a b b b b b b b b g b e f f h c c c c c c c c d d d d a b b b b b b f f h h h h h c c c c c c c c c c c a a a b b b h h h h h h c cc c c c c c c g f f a a b g b b b b b bb ef f h h h h c c c d dd d 図 15 アプローチ空間・運動場・昇降口での小・中学校間交流 (104)(88)(78)(62)(62)(67)(66)(67)(55) 1 1 7 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 3 3 4 1 2 2 2 2 3 2 3 1 2 3 4 5 6 1 2 3 場所 内容 行動主 行動 運動場 手を振って挨拶 手を振って挨拶 手を振って挨拶 移動しながら雑談 移動しながら雑談 その場で雑談 その場で雑談 その場で雑談 その場で雑談 移動しながら雑談 その場で雑談 その場で手を合わせて遊ぶ その場で雑談 ボールを取ってあげる 追いかけっこをして遊ぶ 追いかけっこをして遊ぶ 頭をなでてあげる 抱っこをしてもらう 抱っこをしてもらう 抱っこをしてもらう 昇降口 昇降口 凡例 内の数値:交流をした児童生徒数 :交流の対応関係 階段 階段 昇降口 時制日時:12/15 天候:晴時々曇り 最高気温:10.2℃ 最低気温:1.8℃ 湿度:44% 学年 ( 小学 ) 人数 学年 ( 中学 ) 登校時間 昼休み 下校時間 (40 分時制) *特別時制 (40 分時制)小学校 中学校 授業 授業 授業 授業 07:30 08:25 12:55 13:15 13:30 14:00 15:10 16:00 17:00 15:35 ※( ) 内は学年別の児童生徒数 中 1 中 1 中 1 中 1 中3 中2 中2 中2 中3 中3 小5 小1 小1 小1 小1 小1 小6 双方 双方 双方 では、教師の垂直移動の負担が多いことから中学校で の教師コーナーへの需要が高いこと 9) 児童・生徒が居 合わせる可能性の高い場所では、自然な交流が発生し やすいこと、が明らかとなった。  今後は、利用者の空間に対する理解が深化していく ことが予測されるため、経年的な利用実態の把握と評 価を重ね、より詳細に分析を行う必要がある。

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