• 検索結果がありません。

発達障害児をもつ母親の援助要請に関する研究-被援助志向性及び援助要請行動に影響を与える要因の検討-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "発達障害児をもつ母親の援助要請に関する研究-被援助志向性及び援助要請行動に影響を与える要因の検討-"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)  発達障害児をもつ母親の援助要請に関する研究 一被援助志向性及ぴ援助要請行別=影響を与える要因の検討一         学校教育学専攻 臨床心理学コース  M08071F 山地 瞳 【問題と目的】           舳1・援馴・対する臓尺度」の因子分繍果1パターン行列〕 1国■目=酬1目1.  発達障害児をもつ親や家族を支援するための様々な. 国手日目i. I  皿  π. 岨L0真円転・o日吉制用す杣宝よいか.分か昌右か,走 ,1.割目{自若早門課・握固書どω占うに2世直よいωか.分から右かOた. サービスがあるが,援助資源を利用する人と利用しない. 匹実副=莉用τ告{享[■・^田が左は血1≡は.と星ヨ走. 凧専門,・握開に.oら血者血τ腔.と里,た 1■岨に庄 ξO靱門,・握凹吉事I用し走呂」“、小.封固す呂二と刮1…告tか,止. 人がいる。これは援助要請(he1p−seekbg:メンタルヘル. 趾羅門,・o聞…経す。州面目世,走 阻塾I=蛯.写F旧・確聞1:相掘守昌走{o工率ルキーカ崎か■走. スや他の公的,私的サービスに対して,情緒的,行動的. 同門日・o聞書報用立呂と.弘郁里吉古い=とモも.何か書」な.寸九目な昌症い仙て は.と呈,走. 岨専門量・響凹壱利層すると.自分ω密^が用昌か1=在る蜆モ1主.と思rた 池島門事・o国書制用す占二と■.自分市目目。人か;ど{思われ{か、心記指一止. 問題の解決のために援助を求めること)の研究として扱. 肛珊課1㎜曲1.邊竈書字,τくれ昌小どうか、 心目着,た 1一.早門冒・握副二封して.引1†日吉晶にた. われてきた。援助要請の個人差が生じる様々な理由(例. ユ瞬『冒’握四カ、日切な纈『由封席者してくれ君かどうか.ゆ記拒,た 1皿,門冒・棚田喧。腕長一:宿,て詩庇;してくれるかどうか.内記だ1た. 團. 1.専冊.幽は・手腕ω:と.=Oいτ・M舳τ音舳雌しτ仇看かどうか・. えば,知識や情報の内容や量,子どもの障害の受け止. ゆ記走冒た. I.享門報・優麗盲引用しても冊畠し若い捲る与.と1,た ,.■門要・o国肚.他。専門要や握閨書留介して{れる走るうか.と呈,t. め方など)のうち,本研究では援助に対する意識を取り. ↓草門真・㎜蛯.語I二と1て.基害醐者になrでくh者定昌う. と里「た a利=と,て.きh■・握凹ω毒害は量目に宕目差る5.と思,走. 上げる。具体的には,発達障害児をもつ母親が初めて. 團. 汕・1}『■・o聞肚。い昌いるな情報告鰍してくれ看担昌う。と星1t ユ軍門;・O聞書纈用す岳=とに一=■1=.日目圭ωコ軸岬”τき昌着るう.と里,た 1.軍門■・o凹害胃用す暑=とで.旭白身が血長τ告者措邑う.と思rた. 援助要請を行うと考えられる「子どもの発達の特徴に初. I  皿  皿  町 1』0 ・  .  一 2フ 1.o岨 ‘  ‘. めて気づいた時期」に焦点をあて,第1に,「援助に対 する意識」を測定する尺度を作成する。第2に,被援助. 黎  20 1.oo 一 ■.10 ■.11 ,21 1.m.           【研究■】. 志向性と被援助行動に,援助に対する意識および基本. 目的 発達障害児をもつ母親の被援助志向性と被援. 属性が与える影響について明らかにする。. 助行動に影響を与える要因を明らかにする。.           【研究I】.  方法 研究Iと同様の母親81名を対象に質問紙調.  目的発達障害児をもつ母親を対象とした「援助に. 査のラち,以下の変数を分析に痛いた。このうち(a)∼(e). 対する意識尺度」を作成する。. は,子どもの発達あ特徴に初めて気づいた時期につい.  方法発達障害児・老親の会2団体に所属する母. て回答を求めた。(a)基本的属性:回答者について,子ど. 親81名(回収率:50.5%,有効回答率:42.2%)を対象に,質. もについて,初めて気づいたきっかけについて,(b)被援. 問紙調査を行った。調査項目のうち,(a)フェイスシート. 助志向性尺度:7種類のサポート源(①配偶者,②家族,. 項目と(b)援助に対する意識尺度(30項目,5件法)を分. ③友人,④先生,⑤医療機関,⑥専門機関,⑦同じ悩. 析に用いた。. みをもつ親)に対して,相談しようと考えた程度(5件法),.  結果と考察 r援助に対する意識尺度」30項目に. (c)被援助行動尺度:7種類のサポート源に対して,実際. ついて,最尤法プロマックス回転による因子分析の結果,. に相談した経験の頻度(5件法),一 id)援助に対する意識. 「I,援助決定までの困難」,r1I.援助に伴う脅威の予. 尺度:研究Iで作成した22項目(5件法)。. 測」,r皿.二一ズヘの呼応性の心配」,rIV.援助への期.  結果と考察 (1)援助要請の特徴:各サポート源. 待」の4因子22項目が抽出された。Cronbachのα係数. の被援助志向性得点,被援助行動得点を従属変数と. は全因子において十分な値(α=、71∼.84)であり,内的. した,サポート源(7)×援助要請(2:認知,.行動)の2要. 整合性が示された(Table1)。. 因分散分析を行った。その結果,サポート源と援助要請. の2側面における主効果と交互作用があり,全サポート. 源で被援功行動よりも被援助志向性の得点が高く,サ 158一.

(2) ポート源によって被援助志向性と被援助行動の得点パ. 請を抑制することが示唆された。. ターンに違いがあることが認められた(Fig.1)。中でも,フ. Tabl.2 フォーマルサポート測二対する被援助志向性と被援助行動を従 属変数とした重回帰分析結果(有意であったもののみ). ォーマルサポート源(⑤,⑥,⑦)は,インフォーマルサポ. 標準偏回帰係数(β). 撞援助志向性. ート源(①,②,③)や学校の先生(④)に比べると,相談し. 独立変数 親職業. ようと考えていても,実際に相談に行く行動につながり. 的  子ども性易1.  援助婁舗得自. .13   一.η. 気づき時期. 一25.  j1^  r03. .10  一一21†.       何一.0フ  一.36   一.15. _.08  一一11一一一2グ. 3^ 鮒  呼応性心配 す.      ■         籟. D10   .26   .36. ≡1.一. 3j. る  援助期待 調整済み〆. 3,5 3−1. 3. 2j. 3』. ム4. 街. 2.4. 2」.  ’          ヰー■33   一.27. .02   r13  ●      t.30    .22. .22’  .19†  M一. 一2デ  一20†. Q3^  創一. .18.  .12†. .15‘一. ㌔〈一10、㌔〈一05.”ρ〈.01        ㌧〈1O、}ρ〈05.”ρ〈01. 2』. 2月. r13   ,16. 39一  .22†  .16.  緩  決定困難 助意1:  脅威予測. 4』.           ‘一.16   一.04   一.24. .03   .0フ  ’一.25   一.19. 冒性  手帳取得. 4.5      回被援助志向性得点  一I被援助行動得点 回硬援助雇同僅得原   一I扱艦助行醐得意 4. .15  .24‘  」〕1 一.03   一.13   −108. 難いことが示唆された。. 被援助行動. ⑤医療⑥専門家⑦親仲間 ⑥専門家⑦親仲間. 1.≡1. 2 =・:・=・. 1,5.          【総合考察】.  本研究では,第1にr援助に対する意識尺度」の作成. 1 ・:・:・:. ・=・=1. 0−5. 0. ①配信者 ②家族  ③友人  ④先生  ⑤医宗 ⑥専門家 ⑦親仲間.   Figur61.サポート源ごとの援助要請得点. より,発達障害児をもつ親が初めて援助を受ける機会に は,援助を受けることに対する意識の内容が明らかにな った。.第2に,親が援助を求めようと意図しても,実際に.  (2)援助に対する意識が援助要請に与える影響要. 行動を起こすことが困難であり,フォーマルサポート源. 因:親と子どもの基本的属性,援助に対する意識の下. に対してその傾向が顕著にみられた。第3に,フォーマ. 位尺度を独立変数,被援助志向性と被援助行動をそれ. ルサポート源では,援助に対する意識が援助要請に影. ぞれ従属変数とし,強制投入法による重回帰分析を行. 響を与えていた。具体的には,「援助への期待」が援助. った(Tab1e2)。その結果,被援助志向性(⑤,⑥,⑦),被. 要請を促進する一方で,(援助決定までの困難),あるい. 援助行動(⑥,⑦)ともにフォーマルサポート源について. は(援助に伴う脅威の予測ラのような意識は,援助要請を. のみ,重決定係数(刷か有意であった。フォーマルサポ. 抑制する要因となっていた。レたがって,親が援助を求. ート源では,「接助への期待」が援助要請の両側面と正. めようと考えた際,実際に行動にうつす支援として,例え. の関連を示した。また,r専門機関」r親仲間」では,r二. ば,意思決定の際に,親や家族が具体的にイメージで. 一ズヘの呼応性の心配」一も正の関連を示したが,「援助. きる形で療育プログラムや教材の情報,いつ,どの機関. 決定までの困難」は負の関連を示した。このことから,フ. を利用すべきかの判断に関する情報を提供することな. ォーマルサポート源に対しては,援助に対する期待をも. ど,具体的な機関の場所や支援内容に関する効果的な. つことが,専門的援助を求めることを促進する要因と. 情報提供等が必要となる。. なることが示唆された。また,発達障害児をもつ母親の.  今後は,援助に対する意識以外で援助要請に影響. 場合,子どものことにっいて援助を求めるため,二一ズ. を与える要因についても検討していくとともに,親の会に. に応じた対応幸してもらえるだろうカ),という不安があっ. 所属していない親,父親など,より広い対象者における. ても,子どものためになる,と考えて援助要請を行う場合. 援助要請の特徴たついても明らかにしていく必要があ. が多いと考えられる。一方で援助が決定するまでの困. る。. 難さを感じることや,援助を受けることに伴う脅威.             主任指導牽員 遠藤裕乃. を予測することは,専門的援助に対する親の援助要.              指導教員 中村菜々子. 159一.

(3)

参照

関連したドキュメント

 母子保健・子育て支援の領域では現在、親子が生涯

 2015

7.自助グループ

自由報告(4) 発達障害児の母親の生活困難に関する考察 ―1 年間の調査に基づいて―

平成 支援法 へのき 制度改 ービス 児支援 供する 対する 環境整 設等が ービス また 及び市 類ごと 義務付 計画的 の見込 く障害 障害児 な量の るよう

(1)ソーシャルインクルージョンとは「包括的社会」という意味です。要支援や援助を必

文部科学省が毎年おこなっている児童生徒を対象とした体力・運動能力調査!)によると、子ど

 介護問題研究は、介護者の負担軽減を目的とし、負担 に影響する要因やストレスを追究するが、普遍的結論を