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『古今和歌六帖標注』翻刻(一五)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 『古今和歌六帖標注』翻刻(一五). Author(s). 伊藤, 一男. Citation. 北海道教育大学紀要. 人文科学・社会科学編, 56(1): 15-30. Issue Date. 2005-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/800. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) ︵人文科学・社会科学編︶. 要︼. 第五十六巻. 第∵号. 翻刻︵一五︶. 平成十七年八月. 藤一. 北海道教育人学旭川校国文学研究室. 伊. を翻刻した。. 男. は国歌大観番号を、私家集は私家集. ︵天保二年1一人三一1序︶. ﹃古今和歌六帖標注﹄. 北海道教育人学紀 要. ︻概 山本明清﹃古今 和 歌 六 帖 標 注 ﹄. 中に引用されている和歌に、﹃万葉集﹄. 大成の歌番号を、その他は新編国歌大観の歌番号を付した。 なお、今回は、第五帖、雑思のうちの一人寝・二人居り・伏せり・暁に起 く・一夜隔てたる・二夜隔てたる・物隔てたる・日頃隔てたる・年隔てた る・遠道隔てたる・うち来て逢へる・宵の問・物語・近くて逢はず・人を待 つ・待たず・人を呼ぶ・道のたより・文たがへ・人づて・忘る・忘れず・驚. ︵﹃北海道教育大学紀要︵人文. ︵﹃語学文学﹄第三六号一九. ︵﹃旭川国文﹄第一三号一九九. かす・思ひ出づ・昔を恋ふ・昔逢へる人・あつらふ・契る・人を訪ぬ・めづ らし・頼むるの三一項目を収めた。. ﹁﹃ 古 今 和 歌 六 帖 標 注 ﹄ 翻 刻 ︵ 三 ︶ ﹂. ﹁﹃古今和歌六帖標注﹄翻刻︵二︶﹂. ○本稿は、﹁﹃古 今 和 歌 六 帖 標 注 ﹄ 翻 刻 ︵ 一 ︶ ﹂ 七年一一月︶ 九人年三月︶. 科学・社会科学編︶﹄第四九巻第一号一九九人年八月︶、以下、同紀要、第. 五〇巻第一号︵一九九九年八月︶・第五一巻第一号︵二〇〇〇年八月︶・第五一. 巻第二号︵二〇〇一年二月︶・第五二巻第一号︵二〇〇▲年九月︶・第五二巻第. 二号︵▲一〇〇二年二月︶・第五三巻第一号︵二〇〇二年九月︶・第五三巻第二号. ︵二〇〇三年二月︶・第五四巻第一号︵二〇〇三年九月︶・第五四巻第二ロケ︵二. 〇〇四年二月︶・第五五巻第一号︵二〇〇四年九月︶・第五五巻第二号︵二〇〇. 三ハ九人 鶴のはねに霜ふりさむき夜を独や我ねん君待かねて ねぬる舌 わび夫. 人まろ. 五年二月︶所載の︵四︶∼︵一四︶を受けるものである。. ひとりね かねなん巨をまちかね巨・舌. ︵1一七三i二〇ネ一四一︶・﹃赤人集﹄ ︵1. 三ハ九九 ほとゝぎす鳴やさ月のみじか夜も独しぬればあかしかねつも. ︵卦恋二︵三七六︶・矧恋二︵二二九︶・夫雑九鶴︵二七〇二︶・古本集吾人一室五三︶︶. きなく力つ拾. ︵矧十︵一九八一︶・拾夏︵二五︶・﹃人丸集﹄. ︵其00︶︶. ず力. 秋風に萩の下葉のうつろへばひとりぬる身ぞ恋増りける. ﹃遊仙窟﹄ 云、﹁昔日双眠恒嫌二夜短一今宵独臥実怨二吏長一﹂。 いろづけ集. 三ハ〇・竺四〇︶︶. ︻頭︼. 二七〇〇. ︵﹃貫之集﹄. 家持. に舌わがこひまさる舌. 二七〇一抹雪の庭にふりしき寒きよを手枕まかで独かもねん ひともねつれ舌. ¶人丸集﹄ ︵塁≡︶︶. うちなびき独しぬればます鏡とると夢みつ殊に逢んかも. ︵万人︵一六六三︶︶. 二七〇二. ︵古本. 四︵六〇四︶. 笠郎女. ︻頭︼真淵云、﹁太刀は男の具、鏡は女の具なれば、今は男のうたとみえ たり﹂。 ﹃万葉﹄. 15.

(3) 伊 藤. ツルギク. チ. ミ. ニ. トリソフト. イメミ. ツ. ナ. 人まろ. ニ. ノ. サトシゾ. 玉匝あけ ま く を し み あ た ら 夜 を 衣 手 か れ て 独 か も ね む. き力・新. 叙太刀身ホ取副常夢見津何如之怪曽君ホ相為. 二七≡. キミニ. 秋風の 吹 を さ し 日 に 思 ひ し を 妹 し な け れ ば こ よ ひ 寒 し も. ヒ. キ. ノ. ヤマシタヒ. カ. ル. モ. フルナヘニ. ミ. ヂ. バ. ヨ. ノ. チ. サヘゾ. リ. ノ. カ. ヒ. ハ. ケ. サムキヒトヨシ. マ. ニ. ヌレバ. 7. モ. アハムタメ. あきなれば山とよむまで鳴鹿にわれおとらめやひとりぬるよは. ︵耳九︵一六 九 三 ︶ ・ 新 古 恋 五 ︵ 一 四 主 よ み 人 し ら ず ︶. 二七〇四. つらゆき. 独ねを わ び し き 物 と こ り よ は や 旅 な る 夜 し も 雪 の ふ る ら ん. は拾 ・ 家. ︵古恋二︵五 人 二 ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 二七〇五 ︵拾雑秋︵一一 五 一 ︶ ・ 家 ︵ 其 六 一 ︶ ︶. 二七〇六 さかし ら に 夏 は 人 ま ね さ ゝ の 葉 の そ よ ぐ 霜 夜 を 我 独 ぬ る. 本ノマ、. 二七〇七. をしへ ゆ く を し と 思 へ ど 秋 風 の 寒 く ふ く 夜 は 君 を し ぞ 思 ふ. よしゑやし こ ひ じ と す れ ビ カ. ︵第一︵二三︶ 己 出 ︶. 二七〇人. きの王女 すらも力・巨・夫. かろの 他 の 人 江 め ぐ れ る 鴨 だ に も 玉 藻 の 上 に 独 ね な く に. 人和. ︵耳十︵二三〇一 ︶ ︶. 二七〇九. ノ. もみぢばの散のまがひにしぐれして夜さへぞ長き妹としねゝば. ︵万三︵三九〇︶・卦恋二︵一四三ハ︶・夫冬二水鳥︵七〇一七︶よみ人しらず︶. 二七一〇 ︻頭︼ ﹃万葉 ﹄ 十 ︵ 二 二 三 七 ︶ モミヂバ ヲ チ ラ ス シ グ レ. 黄葉乎令落四具礼能零苗ホ夜副衣寒一之宿者. シ. このうたの い さ ゝ か か は れ る 也 。 ま た 、 同 十 五 ︵ 三 七 〇 〇 ︶ ア. 貫之. 安之比奇龍山下比可流毛美知葉能知里能麻河比波計布仁間安留香母 は家の家. ︵新続古恋五 ︵ 一 四 四 人 ︶ ・ 付 恋 四 ︵ 二 四 五 七 ︶ ・ 家 宝 六 人 ︶ ︶ ゆ、しみと力. ひとりねて絶にし紐をいみしかどせんすべしらず泣のみしなく. にねのみしぞ力. 二七一一秋はぎの 下 葉 は よ そ に 見 し か と も 独 ね ん と は お も は ぎ り し を. 二七二. ︵万四︵五一 五 ︶ 中 臣 朝 臣 東 人 ︶. ア. ル. カ. ︻頭︼契沖云、﹁ひもを結ぶを、契をむすぶによするに、それがたゆれば とはいへるなり﹂。. 石岡ゆく水の白波たちかへりかくこそはみめあかずも有かな. ふたりをり. ﹁ゆゝしみ﹂. 二七一三. つらゆき. はる霞たなびく山の桜花見れどもあかぬ君にも有かな. ︵古恋四︵六人二︶よみ人しらず︶. 二七一四. ︵三一︶︶. ﹃家持集﹄ ︵Ⅰ二八九・Ⅲ一七四︶. ︵同︵六人四︶友則・﹃友則集﹄. ︻頭︼. こゝろをぞわりなき物とおもひぬる見るものからや恋しかるへき. 深養父. おく山のいはほの苔の年ひさに下同. 二七一五. むつれつ、かつぞ後. 恋のごとわりなきものはなかりけりかつみる人のかつは恋しき. ︵同︵六人五︶・矧六︵人○︶︶. 二七一六. ﹁田井﹂は、﹃万葉﹄ ︵一七五人︶に﹁すそわのたゐ﹂などみえて、田. はる来れば田井に先咲壷すみれ見れどもあかぬ君にも有哉. ︵矧恋一︵五人三︶よみ人しらず︶. 二七一七 ︻頭︼. わ力. かはづ鳴六田の河の川柳ねんごろみれどあかぬ君かな. 人利よビ夫の力も力・夫. /︵\. かも 力・イ. ゆげの王 ︹﹃万葉﹄を正しとすべし︺. はらエ. にまかする水をいふなり。そのことは師の ﹃万葉考謹﹄ にくはしく見え たり。. に力. 青柳の峯の白雲あさかげに常に見れどもめづらしや君. ヤま力・実. 二七一九. ︵万三︵三七七︶湯原王・夫雑二山︵八六九こ︶. 二七一人 モ. も力・夫. た ら. ︵同九︵一七二三︶・同春三柳︵七四四︶人丸︶. 年月はあらたくにあひみれどあが思ふ君はあきたらぬ哉. 二七二一春の雨にもゆる青柳手に取て日にく見れどあかぬ君哉. ︵同廿︵四二九九︶大伴宿祢村上︶. 二七二〇. ・力. 16.

(4) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). 不見恋吾妹子日日来事. 素. コヲヒニヒニクレバコトノシゲ、ク. 繁. あべのむしまろ. らひく. 力. さゆくきみを. 力・家. に. ﹁国経朝臣﹂とあり。この卿は官大納言なり。大臣といふべき事さら. レ舌. あけぬとていまはの心つくからになぞいひしらぬ思ひそふらむ. になし。. 二七二九. ﹃古今﹄恋三︵人三四︶. よみ人しらず. こひくてまれに連夜のあかつきは鳥の音つらき物にざりける. ︵副恋三︵六三人︶藤原国経朝臣︶. 二七三〇 ︻頭︼. つらゆき. こひ/\てまれにこよひぞあふさかのゆふつけ鳥はなかずもあらなん. ︵第一︵五五一︶己出︶. あけぬとて帰る道にはこきたれて雨も涙もふりそぼちつゝ. 是則. ︵副恋三︵六三九︶敏行・家︵五︶・矧︵一言︶. ﹃古今﹄雑上︵九三二︶. 忠房朝臣. 暁のなからましかば白露のおきてわびしきわかれせましや. ︵矧恋四︵人六二︶貫之・家三七三・Ⅲ﹁二︶・拾恋二︵七一五︶・朗︵四二〇︶︶. 穂ヲカヌ 月影にみえし尾花のほのくと明つるばかりわびしきはなし. 二七三五 ひとめもる君がまにく我ともにはやく起ゐてものすそぬらす. ︵1一六六・竺七〇・竺吉︶︶. ゆくときは我はなきにき集. 鶏にあらぬ音にても聞えけん明ぬることを我なきしかば ︵﹃伊勢集﹄. 二七三七. ︵万十一︵二票三︶・︵裳の条︵三≡五︶再山︶︶. さへ力つとにおきつ、力れぬ力. 二七三四. 二七≡. ひきまゆのかくふたこもりせまほしみくはこきたれてなくを見せばや. ﹃後撰﹄恋四︵八七四︶. かりてほす山田のいねのこきたれてなきこそわたれ秋のうければ. ︻頭︼. 二七≡. 二七三一長きよを思ひあかして朝露のおきてしくれば袖ぞひちぬる. むつごともまたつきなくに明にけりいづらは秋のながしといふ夜は. むかひゐてみれどもあかぬ我妹子に立わかれなむたづきしらずも. ︻頭︼ ﹃万 葉 ﹄ 十 一 ︵ 二 三 九 七 ︶ シバラクモミ ネ バ コ ヒ シ キ ワ ギ モ. 暫. 二七二二. 二七二三. ︵第四︵二三六 一 ︶ 己 出 ︶. ふせり ぬめ舌てふ舌・朗 ・ 古 本. みつね. ながし と も 思 ひ ぞ は て ぬ 昔 よ り あ ふ 人 が ら の 秋 の 夜 な れ ば. も古本. ︵副誹語︵一〇 一 五 ︶ み つ ね ・ 朗 ︵ 二 三 九 ︶ ・ 古 本 集 ︵ 三 九 〇 ・ 竺 一 四 ・ Ⅳ 四 吾 ︶ ︶. 二七二四. ︵1三・ 竺 一 ︶ ︶. 中務. 秋の夜も名のみなりけりあひしあへばことぞともなく明ぬるものを. ふといへば舌・家. ︵同恋三︵六三六︶・古本集︵三≡∴一票・竺一人・山三言・Ⅳ四至︶・新朗︵二二一︶・﹃小 町集﹄. 二七二五. ﹃新 勅 撰 ﹄ 恋 四 ︵ 八 八 九 ︶. ︵同︵六三五︶ み つ ね ・ 家 ︵ 1 二 ・ 竺 ○ ︶ ︶. ︻頭︼. あけぬ べ く 千 鳥 し ば 鳴 白 妙 の 君 が 手 枕 い ま だ あ か な く に. とて新・古本. 身のうへも人のこゝろもしらぬ問はことぞともなくねをのみぞなく 二七三ハ. こよひ. ︵矧十一︵二人〇七︶・新勅恋︵七九九︶・対冬二千鳥︵六七七人︶・古本﹃人丸集﹄富人六・. 力. ︵三〇五・旦三二五︶︶. けゆけは家. 荒玉の此夜なあけそあかひかるあしたゆく君待てばくるしも. ぬは. 豊三〇︶︶. 二七二七 ︵同︵二三人九 ︶ ・ ﹃ 人 丸 集 ﹄. かりこものひとへをしきてさぬれども君としぬれば寒けくもなし. ありあけとしらずぞ有ける時鳥晴々来つる声のまぎれに. 二七二人. 二七三人. いかて我人にもとはん暁のあかぬわかれや何に似たりと. る家. ︵同︵二至○ ︶ ・ 夫 雑 十 薦 ︵ 一 三 四 七 四 ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 二七三九. 力. 今宵のやはやく明ればすべをなみ秋の百夜をねがひつるかな. このよら. 二七四〇. ︵後恋三︵七一九︶貫之・家︵其七二・Ⅲ﹁人︶︶. 開院の大臣. あかつきにおく. ︻頭︼今案ずるに、こゝに、﹁開院の大臣﹂とあるは誤れり。打まかせて﹁開 院の大臣﹂といふは、冬嗣公の御事也。此﹁あけぬとて﹂の歌は、﹃古今﹄. 17.

(5) 伊 藤. ﹃伊勢 物 語 ﹄. ︵四五︶. ︵万四︵五四人 ︶ 笠 朝 臣 金 村 ︶. ︻頭︼. たかたの女王. ︵竺七九︶︶. すべな力. ︹伝未詳︺. あかし、を舌. 月しあればあくらんわきもしらずしてねてにし我を人見けんかも. わがこしを力. 秋の夜の千よをひとよになずらへてやちよしねばやあく時のあらん 二七三六 ︵同十一︵三 ハ 六 五 ︶ ・ 古 本 ﹃ 人 丸 集 ﹄. は力か力. いせ らずエ・イ. 二七四一わがせこ に 又 も あ は じ と 思 へ ば か け さ の 別 れ の 悲 し か り つ る. きえなはきえなん家. ひたぶるにけなばけなゝむ露の身の玉とはなしにおきまどふらん. ︵耳四︵五四〇︶ ︶. 二七四二. 一夜へだてたる. ゆるちぎり吋. なよ竹 に 枝 さ し か は す し の 薄 よ ま せ に み え ん 君. 飛鳥河あす明てゆけ今日くれてこよひへだてば催しかるべし. 人和. ︵家︵1≡人・旦 三 二 九 ・ 竺 四 四 ︶ ︶. 二七四三 二七四四. 春道列樹. 人和. いつしかもけふは暮しっあすか河わたりてはやく玉もかづかん. て夫・家らは家. 貫之. 〓囲翁云、﹁よませ﹂は隔夜をいふ。﹁ひまぜ﹂は隔日をいへるがご. ︵対秋二薄︵ 四 三 三 ハ ︶ よ み 人 し ら ず ・ 河 松 風 ︵ 六 九 五 ︶ ︶. ︻頭︼ とし。. 二七四五. ﹃古 今 ﹄ 冬 ︵ 三 四 一 ︶. ︵同雑十藻︵三 四 六 七 ︶ ・ 家 ︵ 其 六 二 ︶ ︶. ︻頭︼. 呉竹のしげくも物を思ふかなひとよへだつるふしのつらさに. きのふといひけふとくらしてあすか河ながれてはやき月日なりけり 二七四六. きのふ力. あまざはり常する君は久かたのよんべの雨にこりにけんかも. ︵新勅恋四︵ 九 四 一 ︶ よ み 人 し ら ず ︶ づ、 み 力 に す る き み 夫. 二七四七. ﹃土 佐 日 記 ﹄. ︵一四︶云、﹁かぢとりは船うたうたひて何ともおもへら. ︵耳四︵五一九 ︶ 大 伴 女 郎 ・ 夫 雑 一 雨 ︵ 七 人 九 三 ︶ ︶. ︻頭︼. を力. うなゐもがな ぜにこはん云々﹂。. 思ふより見るより物は有ものをひと日へだつるわすると思ふな. ず。︹中略︺ よんべの 二七四人. くあら力・夫. は力・風. 若草の新手枕をまき初て夜をやへだてんにくからなくに. ︵同十一︵二四〇四︶︶. 二七四九. ひとまろ. たまゆらにきのふの夕見しものをけふのあしたにこふへきものか. くれに家. ︵同︵二五四二︶・夫春二若草︵六二人︶よみ人しらず︶. 二七五〇. ﹁手にとるからにゆ. ﹃万葉略解﹄云、﹁﹃紀﹄に﹁手玉玲瀧﹂を﹁たゝまもゆら﹂、﹁蝮響二々﹂. ︵同︵二三九一︶・風恋二︵一一三四︶・家︵1一九七・H二人九︶︶. ︻頭︼. を﹁をぬなともゆら﹂とよみ、この集廿︵四四九二︶. らく玉のを﹂などあるを思ふに、物に付たる玉の相ふれてなる音也。さ. てその昔のかすかなるを以て、すくなくともしき事にとりてかくいふな り﹂0. なくも力. ハラ. よりいまこそあへれ舌 た力 二七五一昨日みてけふこそあひだわぎもこにこゝばくつきてみまくほしけん がいかはかりかも舌. 人麿. ぬ力. あすのよひあらずあらめや足曳の山彦とよみよびたてもなく. にあはぎらめやも力. ︵同︵二五五九︶・古本﹃人丸集﹄ ︵孟四六︶︶. がきも力・舌. 二七至. ゆはらの大君. ノ カラ. たゞひと夜へだてしからにあら玉の月かへつるとおもほゆるかも. ︵同九︵一七六二︶︶. 二七五三. スメミマイツハリナラントオポシティハク. るかな家. ﹃書紀﹄神代紀下云、﹁皇孫末之信日雄二復天神一何龍一夜之問令人有. ︵同四︵六三人︶︶. ︻頭︼. みつね. こそすれ買. 君にあはで一日ふつかに成ぬればけさ彦星の心地すらしも. マナンヤ 娠乎﹂。. 二七五四. 貴之. ︵家︵1三五五・竺七九・Ⅳ二九人・V二九人︶・﹃貫之集﹄ ︵1八一〇︶︶. かへし. 18.

(6) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). 力. 人まろ 力. とし月のごと 舌 おもほゆる舌. ︵1三〇五・聖≡九・Ⅳ一票・V二九九︶︶. に拾・家・舶 あひみずて一日も君がならはねばたなばたよりも我ぞ増れる. りして. 二夜へだてたる. ︵拾雑秋︵一 〇 九 四 ︶ ・ 家 ︵ 1 八 一 一 ︶ ・ ﹃ 窮 恒 集 ﹄. 二七五五. がめを. キノ7ノアメニ. コリニケンカモ. 雨障常為公者久堅乃昨夜雨ホ将懲. 鴨. 四︵五一九︶に、. ﹁玉くしげ﹂は﹁あけん﹂とつゞく冠辞なるに、﹁こよひいかてか﹂. きみにあはで二夜になりぬ玉匝こよひいかてか明んとすらむ. ︵万十一︵二 三 八 一 ︶ ・ 古 本 集 ︵ Ⅲ 四 七 二 ︶ ︶. 二七五七 ︻頭︼. ヒサカタノ. といへる一 句 を へ だ て り 。 か ゝ る 類 は 、 ﹃ 万 葉 ﹄ アマザハリツネスルキミハ. この類猶い と 多 か り 。 ものへだてたる はなくはし 力. ぞ力. ﹁問﹂. の字の. くさほそきあし垣ごしにたゞ一目あひみし子放ちへになげきつ. ︵耳十一︵童ハ 五 ︶ ︶. ま力・イ. は人のなき問也。﹃静明紀﹄. は、. ﹁いつの人まにうつろひぬ. には. 人めもる芦垣越に我妹子を達見しからにことのさだおほき り力. 契沖 云 、 ﹁ ﹁ ひ と ま ﹂. ︵同︵二五七六 ︶ ・ 夫 雑 十 七 我 妹 子 ︵ 一 六 六 一 三 ︶ ︶. ︻頭︼. ︵四五︶には. は比といふ意也。﹁ことのさだおほき﹂. みを﹁ヒマ ﹂ と よ め り 。 ﹃ 古 今 ﹄ らん﹂とも よ め り 。 ﹁ さ だ ﹂. おもひやる心は君をみてこなんしらぬつかひはうしろめたきを. つらゆき. 人ごとのこの ご ろ お ほ き 、 と い ふ 意 也 。. 二七六〇. 貫之. 人丸 はみれは舌. 草隠れ 鳴 さ を 鹿 の み え ね ど も 妹 が あ た り を 行 ば 恋 し も. ゆく舌は舌. 二七六一ちかけれとあふみの海ぞかゝりてふみるめもおひぬ中やなになる. 二七六二. ︵古本集︵竺≡ ・ 竺 九 〇 ︶ ︶. ︻頭︼真淵云、 ﹁ 此 歌 は 、 ﹃ 万 葉 ﹄ 十 四 ︵ 三 五 三 〇 ︶ に 、. も. 力. サ. ヲ. シ. カ. ノ 7. ス ヤ. ク サ. ム ラ. ミ エ. ズ ト. モ コ. ロ ガ. カ ナ. ド ヨ ユ カ ク. 左乎思鹿能布須也久草無良見要受等母児呂家可奈門欲由加久之要思毛. シ エ シ モ. も・力 二七雲 君をめにみまくほしきに此二夜千とせのごとく裁こふるかな. なにしおへば八重山吹ぞうかりけるへたてゝをれる君によそへて. とあるうたの転ぜしならん﹂。 二七六三. しうらめし力. 久方の雨のしるしとみなしがはへだてゝおきしかみよのうらみ. あまつ力. ︵第六︵三六一五︶重出・河胡蝶︵一四三五︶︶. 二七六四. み力. 石川女王 ︹﹃万葉﹄を正しとすべし︺. いけの上の大君 ︹伝未詳︺. 春日野の山べの道をよきりなくかよひし君がみえぬ比かも. そ力. 日比へだてたる. ︵万十︵二〇〇七︶︶. 二七六五. ゆ力. まつの上に月はうつりぬもみぢばの過ぬやきみが逢ぬ夜おほく. は力. ︵同四︵五一人︶石川郎女︶. 二七六六. 山城まつ力. 白鳥のとは山鳥のまちつゝぞわか恋渡るこの月ごろを. ︵同︵六二三︶︶. 二七六七. ゆふされば物思ひ増る見し人のことゝひしかほ面影にして. ︵同︵五人人︶笠女郎︶. 二七六人. ︵第四︵二〇七二︶己出︶. ﹃新古今﹄恋一︵九九六︶ 中納言兼輔. 二七六九 向ひ居てそむくほどだにきもきえて欺きしものを月のへにける 山城 二ロヲカヌ いづみ河たえんものとは思はねど達見でみかの原はすぎにき 二七七〇. ︻頭︼. みかの原わきてながるゝいづみ川いつみきとてか恋しかるらん. 二七七一立かはる月かさなりてあはねどもさね忘られす面影にして. ︵一二︶. ﹃喜撰式﹄ ﹃能国歌枕﹄等に、﹁筆﹂を﹁水くき﹂といふとみゆ。﹃大. あし問わけ行水ぐきにあらなくによどみがちにも見ゆる比かな. ︵万九︵一七九四︶︶. 二七七二 ︻頭︼. 和物語﹄. 夕霧巻云、﹁なみだの水くきにさきたつこゝちしてかきやりた. 大沢の他の水ぐきたえぬともなにかうらみんさがのつらさを ﹃源氏﹄. 19. ′′し 二九.

(7) 伊 藤. 二七七三. ソ. モ. ミ. エ. ズ. ヲ. ひとまろ. ド. ッ. ヒ. 紀朝臣男梶 モ. キノ7. モ. ケ. 7. モ. ユ. キ. ノ. あひみずて年はへにけりあやしくも妹は恋すて相わたるかも. ト. 十七︵三九二四︶. プ. レ. よみ人しらず. 、. バ. とほ道へだてたる. むら鳥の朝立いにし君がうへはさやかに聞つ思ひしことく. はるぐと千里のほどをへだてゝはまれのつかひも嬉しかりけり バ. ロ ニ オ モ ホ ユ ル カ モ シ ラ ク モ ノ チ. ﹃万葉﹄五︵八人六︶. ロ. タ シ. ホ ヒ. ノ ユ. タ ニ. オ モ. ヘ ラ. 行て見て来てぞ恋しき朝香がた山越におきていねがてぬかも. カ ガ. シゲク. ク テ. 月易. ラ ガ ハ ナ. ヘ ニ ヘ. 二七人二 年ふれどわすられがたき人の上は心とめてぞ猶きかれける. いせ. 安貴王 ︹春日王御子︺ あひだ力 二七人一しきたへの手枕まかずへだて置て年ぞへにける逢ずと思へば. いましはとわびにし物をさゝがにの衣にかゝりわれをたのむる. ︵同︵五三五︶︶. ぬおもへば力. ハ. 二七人五. サ. 同十四︵三五〇三︶. ︵矧十一三九人︶・夫雑七潟︵一一九七人︶︶. ア. ︻頭︼. 安斉可我多志保悲乃由多ホ於毛弊良婆宇家良我波奈乃伊呂ホ弓米也母. ゆきやらぬ心や何ぞ秋の野のみちはちさともあらじと思へば. 契沖云、﹁みちのくにのあさかなるべし﹂。 二七人六. バ ミムト オモヘカモヒ モ カヘス シ テ コヒ. つらゆき へだてす後 月かへて君をばみんといひしかど日だにくるれば恋しき物を. ︵第二︵一〇八人︶己出︶. 二七人七. 同十二︵三一三一︶. ︵矧恋三︵七四三︶︶. ︻頭︼. キミヲ. 家持. あしひきの山風吹てとほければ心してゆけ夢にみえけり. ツキカヘテ. 二七人人. バ ウ ケ. 波漏々々ホ於妄方由流可母志良久毛乃智弊仁辺多弓留都久紫能君仁波. ︻頭︼. 二七人四. ︵万廿︵四四七四︶家持︶. 二七人三. ︵家︵1四六三i二票㌫三五人︶・河帝木︵要一︶︶. はてぬ家・河とゞめて河り河. あひ見てはいくひさゝにもあらなくに年月のごとおもほゆるかな. 人麿. まはず云々﹂。猶水茎の事は、﹃円珠庵雑記﹄﹃玉かつま﹄などにいへれど、 所せければは ぶ き つ 。. はくひさも力ねど も 拾 ・ 家 も 力. かきほなす人のよこごとしげきかも逢ぬ日おほく月のへぬらん. ︵万十一︵二五 人 三 ︶ ・ 拾 恋 二 ︵ 七 四 四 ︶ ・ 家 ︵ 三 〇 一 ・ 旦 三 二 一 ・ 豊 雲 ︶ ︶. 二七七四. 二七七六. 今のみ は 妹 を ば こ ひ ず お く 山 の 岩 に 苔 お ひ 久 し き も の を. としへ だ て た る. ︵同九︵一七九三 ︶ ︶. 二七七五. ぞ舌る舌な舌. ︵慧 ︶ ︶. ヒ. コ. をとゝしもこぞも今年もをとゝひもきのふもけふも我こふる君. ︵古本集︵豊二 二 ・ 豊 五 五 ︶ ︶. 二七七七. カ. ﹃万 葉 ﹄. ︵﹃順集﹄. ヤマノ. ︻頭︼. 山乃可比曽許登毛見延受乎登都日毛昨日毛今日毛由吉能布礼々婆 大伴郎女. つねにあらぬかも力. 佐保河の石ふみわたりぬば玉のこまのくるよは年にもあらぬか. かはのせ力 さ 、 れ 夫. 二七七人. にもしかよめり。誤也。﹁小. 此うた、こゝに﹁石ふみわたり﹂とある、よろし。﹃万葉﹄に﹁小石﹂. ︵耳四︵五 毒 ・ 又 十 三 ︵ ≡ 一 三 ︶ ・ 夫 雑 六 河 ︵ ≡ 二 ︶ ︶. ︻頭︼. の訓を﹁サ ヾ レ ﹂ と あ る に よ り て 、 ﹃ 夫 木 ﹄. 荒玉の年のへゆけばいましはとゆめよわがせこ我名つけすな. ﹃和 名 抄 ﹄ 巌 石 類 云 、 ﹁ 繊 砂 、 ﹃ 日 本 紀 私 記 ﹄ 日 ︹ 万 奈 古 ︺ ﹂ 。 のら力. さほがはのまなごふみわけ渡りくる君をや今はとしに得みん. 石﹂は﹁さゞれ石﹂とこそよまめ、﹁さゞれ﹂とのみいひてはかなはぬ也。 二七七九 ︻頭︼. 二七人○. ﹃古 今 ﹄ 恋 五 ︵ 七 七 三 ︶. ︵耳四︵五九 〇 ︶ 笠 女 郎 ・ く ち か た む の 条 ︵ 二 九 七 五 ︶ 再 出 ︶. ︻頭︼. 20.

(8) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). 二七人九. 石上乙まろの卿. 人まろ. こゝにしていづもやいづこしら雲のたなびく山をこえて来に最. つとも舌. 春雨に 衣 の 袖 は ひ ち ぬ ら ん 妹 が 家 路 の 山 は こ え な ん. ︵第一︵五二︶ 己 出 ︶. 二七九〇 ︵古本集︵三三四 ・ Ⅲ 四 三 九 ︶ ︶. き力. 二七突. ︵同十︵一人九四︶︶. うちH 力・家 ころもしろくててれる月かも 家. やかもち. あら玉のとしのを長く我待し君ぞ来ませる夜長かれこそ 力・家. あへるきみかなエ. きみが家の門田を見んと出てこし心もしるくてる月夜かも. いも. 二七九七. 玉敷の待とも来べき君なれやまれなるこよひあくまでにみん. よひのま. ︵万人︵一五葉︶・家︵1一︹革具六︶︶. 二七九人. マタマショ り ハ. ふかやぶ. ニ モ. 芦垣に月はのぼりぬいでこくその家のむすめ物がたりせん. クマシカマシヲ. ︻頭︼今案ずるに、﹁玉しきて待とも﹂と有けんをふと書誤りしなるべし。 クマシキテ. ヤ ド. 玉敷て人を待事、﹃万葉﹄ にあまた所よめり。六︵一〇一五︶に、. カド一. うちきてあへる. また︵一〇一三︶、. し力. 公来座武跡知麻世婆門ホ屋戸ホ毛珠敷益乎. ア一ノカジメキミキ マサム ト. 予. おきてゆかば妹こひんかも敷妙の黒髪まきて長きこの夜を. 貴之. 暁を何しいひけんわかるればよひもいとこそわびしかりけれ. と後か後・イ. ﹃古今﹄夏︵一人六︶. 秋の野を朝行鹿の跡もなく思ひしきみにあへるこよひか. 二人≡. ある時はありのすさひにかたらはで恋しき物と別てぞしる. ︵1三一・英二・竺九・Ⅳ夫︶︶. いにしへの事かたらへば時鳥いかにしりてかふるこゑのする. 二人〇五. ︵﹃兼輔集﹄. 二人〇四. ものがたり. ︵万人︵一六一三︶加茂女王︶. 二人〇二. なつの夜はまだ宵ながら明ぬるを空のいつこに月やどるらん. ︻頭︼. 二人〇一あくるまで有だにあかぬ夏のよをまだ宵ながらこしがわびしさ. ︵矧恋一︵五〇人︶︶. 二人00. ︵矧四︵四九三︶田部忌寸裸子・かみの条︵三一七一︶再出︶. 二七九九. セ バ. 玉敷而待益欲利者云云. おしなべ力こしく力. ︹和名波奈比流︺。噴鼻也﹂。. シラマ. 秋の野のを花が末をかきわけてきつるもしるくあへる君かな. ︵耳四︵七〇〇 ︶ 家 持 ︶. 二七九二. あべのむしまろ. 二七九一かくしてや猶やまからんちかゝらぬ道のあひだをなづみまゐりて. も力. ン﹂力. おほ原のこの市柴のいつしかも我思ふ殊にこよひあへるかも. ︵同人︵一五七七 ︶ ︶. 二七九三. ︵同四︵五一三︶志貴皇子・楓副恋三︵一一四人︶・夫雑十一逸師︵一四〇九五︶・第六 ︵三突四︶重出︶. ギミ. 云、﹁我其憂. 今日なればはなしはなしひ眉かゆみ思ひしことは君にし有けり. ︻頭︼真淵云 、 ﹁ 大 原 は 山 城 に あ ら ず 、 大 和 也 ﹂ 。 二七九四 ︵同十一︵二人〇 九 ︶ ︶. 念吾君. 願言則嗟﹂。﹃箋﹄. ︻頭︼ ﹃万 葉 ﹄ 十 一 ︵ 二 四 〇 八 ︶ マユネ カキ ハ ナ ヒ ヒ モ ト キ マ ツ ラ メ ヤ イ ツ シ カ ミ ン ト オ モ ヘ ル ワ. 眉根削鼻鳴紐解待哉何時見. 〓風、終風篇云、﹁宿言末レ寝. 諺に、人われ を い ふ と き 鼻 ひ る と ぞ 。 ﹃毛詩﹄. 云、曖. 悼而不レ能レ寝、汝思レ我心如レ是我則嗟也。今俗、人曖云人道レ我、此古 之遺語也﹂。 ﹃和名抄﹄ 鼻 口 類 云 、 ﹁ ﹃ 玉 篇 ﹄. また眉のか ゆ き は 人 に こ ひ ら る ゝ し る し な り と ぞ 。 〓、今朝見二好人一﹂。. メノフナカユカリキ. 霞立な が き 春 日 を こ ひ く ら し 夜 の 吏 ゆ け ば 殊 に あ へ る か も. はる の な が ひ を 力. ﹃遊仙窟﹄ 云 、 ﹁ 下 官 昨 夜 眼 皮 二七九五. 21.

(9) 伊 藤. ︻頭︼. ﹃後 撰 ﹄ 恋 一 ︵ 五 八 八 ︶. よみ人しらず. 見るときはことぞともなくみぬ時はことありがほに恋しきやなぞ あふことのとをち拾・夫・イ. いつしかも行てかたらん思ふこといぶきのさとの住うかりしを. くれはとく 拾. 二人〇六 近江. ︵拾雑賀︵一 一 九 七 ︶ 一 条 摂 政 ・ 夫 雑 十 三 里 ︵ 一 四 五 七 人 ︶ よ み 人 し ら ず ︶ いま〓・イ. 君とあれとたつたの山のもみぢばはなどや散らん見む人なしに. 白露に ぬ れ つ ゝ さ よ は 更 に け り 今 は 越 な ん あ ふ 坂 の 関. 二人〇七. 二人○八 ひとしれぬ思ひや何そあし垣のまぢかけれども逢よしのなき. ちかくてあはず. 二人〇九. ︵三七五・竺七五・竺七七︶︶. 音にの み 声 を 閉 ら ん 足 曳 の 山 下 水 に あ ら ぬ も の か ら. かな後. ︵副恋一︵五 〇 六 ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 二人一〇 ︵後恋四︵人 二 三 ︶ よ み 人 し ら ず ・ ﹃ 伊 勢 集 ﹄. たゞこゝに君来まさぬかすみ染のたそかれ時にその姿みん ふ舌. ∵∵.. ヲル. 衣手もさしかへつべく近けれど人めをおほみ恋つゝぞをる. ヲ. ︵豊二四・Ⅲ四二︶︶. 十二︵三一〇四︶. ヘニオモヘドアリカヨ7ヒトメ. オホミコヒッ、ゾ. 二人二. チ. ﹃万葉 ﹄. ︵古本﹃人丸集 ﹄. ︻頭︼ アハムトハ. 山のはに入なんとする月見つゝ我はとながらあらんとやする. おもふ風・家. 将相者千遍雑念蟻通人眼乎多恋乍衣居 二人一三. かぎりなく思ふ涙やかはと見てわたりがたくは成まさるらん. おつる家. ︵風雑上︵一五 七 二 ︶ 貫 之 ・ 家 ︵ 1 ≡ 一 ︶ ︶. 二人一四. ﹃古 今 ﹄ 亦 竺 一 ︵ 六 五 九 ︶. よみ人しらず. ︵楓副恋一︵一 〇 一 人 ︶ 伊 勢 ・ 家 ︵ 1 ≡ 一 ・ 芸 一 一 ・ 竺 二 三 ︶ ・ 矧 恋 二 ︵ 二 〇 U O ︶ ︶. ︻頭︼. 人をまつ じゃすくもあらじ力. 夜もね で ま つ け も な が し 白 妙 の 衣 手 と か じ 君 に あ ふ ま で. もぬがじたゞに力. おもへども人めつゝみのたかければかはと見ながらえこそわたらね. 二人一五. つらゆき きみ舌・拾・家. おきつ 波 た か し の 浜 の は ま 松 の 名 に こ そ 人 を 待 わ た り つ れ. 和泉. ︵耳十二︵二人四 六 ︶ ︶. 二人一六. 二人一七 雨ふらん日ぞおもほゆる久かたの月にだに来ぬ人の心を. ︵古雑上︵九一五︶・拾雑恋︵二四︹︶︶・家︵1七七四︶︶. よ買まヒ. みやぎのゝもとあらの小萩露をおもみ風を待ごと君をこそまて. ︵矧恋二︵二二〇︶・﹃貫之集﹄ ︵1三〇人︶︶. 二人一九. 君をのみ起ふしまちの月かげはやちよもこゝに有明をせよ. ︵古恋四︵六九四︶よみ人しらず︶. 二人二〇. ︵第一︵三六三︶己出︶. ちなんさよふけて 力. はら力にしめゆふ力 二人二一あさぢふのをのゝしるしの空ごとをいかなりといひて君をば待ん ︵矧十一︵二四六六︶︶. 力. 二人二三 道のべの草を冬野にふみからし我立待と殊につげたへ こせ新. ︵同︵二人二〇︶︶. だにもいも. こそ力. はな見つゝ人まつ時は白妙の袖かとのみぞあやまたれける. ︵同︵二七七六︶・新千恋三︵一三七一︶よみ人しらず︶. 二人二四. ﹃続晋陽秋﹄ 云、﹁陶潜九月九日無レ酒、於二宅辺菊叢中一摘盈レ把、坐. ︵副秋下︵二七四︶友則・家︵壷・矧創︵二〇︶︶. ︻頭︼. ことならばやみにもあらなん夏のよはてる月影ぞ人だのめなる. 二其側一、人望二見白衣人一、乃王弘送レ酒、郎便就酌而後帰﹂。 二人二五. 拾・人. をこそまて拾・人. はなし舌 住吉のまつほどひさに成ぬれば芦たづの音になかぬ日ぞなき. ︵第一︵二九一︶己出︶. 二人三ハ. ︵古恋五︵九〇六︶兼覧王︶. あしひきの山よりいづる. ︵矧十二︵三〇〇二︶・拾恋三︵七人二︶・﹃人丸集﹄ ︵三〇〇・塁人︶︶. ︻頭︼此うた、﹃袖中抄﹄第十九︵九五六︶には、﹁山のはにいでずいざよふ. 素性. 今来んといひしばかりに長月の有明の月をまち出つるかな. 月まつと云々﹂ とひけり。. 二人二七. 22. 力. のか. いも.

(10) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). ﹃万葉 ﹄. 三︵三九人︶. サキクルウメノ. イ. モ. イ. ツ. 藤原朝臣八束 ツ. モ. ナりナムトキニ. まつ風 の き こ え ん 時 は い つ も く つ れ な き 涙 袖 や ぬ ら さ ん. ︵古恋四︵六九 一 ︶ ・ 朗 ︵ 七 人 九 ︶ ・ 金 玉 ︵ 四 四 ︶ ・ 肝 ︵ 五 三 ︶ ・ 家 ︵ 三 人 ・ 竺 九 ︶ ︶. 二人二人 ︻頭︼. イモガイヘニ. 月夜には来ぬ人またるかきくもり雨もふらなんわびつゝもねむ. 妹家ホ開有梅之何時毛何時毛将成時ホ事者将定 二人二九. さみだ れ の た そ が れ 時 の 月 影 の お ぼ ろ け に や は 我 人 を ま つ. ︵古恋五︵七 七 五 ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 二人三〇 ︵第一︵二九二 ︶ 己 出 ︶. 伊勢. 特ヲカヌ. コトハ. ﹃宇津保﹄たゞこその巻云、﹁よるひる思ひ侍る人のいま︿とする. 二人三一いまくと わ か ま つ 妹 は す ゞ か 山 ふ き こ す 風 の は や も き な ゝ む ︻頭︼. ﹃古 今 ﹄ 恋 五 ︵ 七 七 人 ︶. よみ人しらず. 行水のか げ や は み ゆ る か た 岸 の ま つ は く る し き 物 に ざ り け る. まで﹂。. 二人≡ ︻頭︼. こぬ人を 月 に な さ は や ぬ ば 玉 の 夜 毎 に 我 は 影 を た に み む. つらゆき. ひさしくも な り に け る か な 住 吉 の 下 同. 二人≡. またず 大伴の郎女 ふも力とき力 来むといひてこぬよも有をこじといふをこんとはまたじこしてふ物を. ︵新勅恋五︵九 五 四 ︶ ・ 家 ︵ 1 三 〇 七 ︶ ︶. 二人三四. 此歌 ま へ の. ﹃万葉﹄. サダメム. のうたをいたくうつしひがめしにはあらぬか。. こんといひてこざりしよるも有しかはまたぬしも社待にまされる. ︵耳四︵至七︶ ︶. 二人三五 ︻頭︼. ﹃拾 遺 ﹄ 神 楽 歌 ︵ 五 人 七 ︶. 住吉のきしもせじとや思ふらんまつてふことのみえすも有哉. てにをはも と ゝ の は ず 。 二人三六 ︻頭︼. のれ. 力. こさらん人・舌. ゆふけにもうらにもつけるこよひだに来まさぬ君をいつとかまたん. みえよ舌. すみのえのきしもせざらん物ゆゑにねたくや人をまつといはれん 二人三七. 夕されば野べの秋萩うらわかみ露にかれかね君まちかねつ. Lをれて秋まちかたし力. ︵万十一︵三二三︶・古本﹃人丸集﹄ ︵品六三︶︶. 二人三人. 二人三九 きみがゆきけながく成ぬ山たづのむかへをゆかんまちにはまたし. 真淵云、この ﹁夕されば﹂ のうた、詠花のうたにて、こゝにはかな. ︵同十︵二〇九五︶︶. ︻頭︼ はず。. か力か力む力. きみイ. 二∩家. 力. 我宿の萩の花さけりみち来ませ今二日ばかりあらばちりなん. 人をよぶ. ︵同二︵九〇︶磐姫皇后又云衣通王・剋下︵八人︶衣通王︶. 二人四〇. をへだて、力. 兄に力 ︵万人︵一六二一︶巫部麻蘇娘子・﹃家持集﹄ ︵−二一・竺二︶︶. 二人四一つきよみの光に来ませ足曳の山かさなりて遠からなくに. さやにてらせれとまどへるこ、ろたへじとぞ思ふ. 月読のひかりは清くてらせどもこゝろぞまどふ絶ぬ思ひに. ︵同四︵六七〇︶湯原王︶. 二人四二. ︵対秋六紅葉︵≡一〇︶・又雑四森︵一〇C七三︶よみ人しらず︶ とく比にこなん舌 みゃこ舌. 兄ませ力. ︵万十︵二二人七︶・同雑十三里︵一四六票︶・古本﹃人丸集﹄ ︵竺二七︶︶ ならで 人 さきでたる カ ヤとのあきはぎ 力. に 力・集. チフニニ々∴リチリス ト モ ヨシ. つき夜よし夜よしと人につげやらばこてふに似たり待ずしもあらず. ︵同︵六七一︶︶. 二人四三. ツケヤラハ コ. ︵古恋四︵六九二︶よみ人しらず︶ ︻頭︼ ﹃万葉﹄六︵一〇一一︶ ワカヤ ト ノ ウメサキクリト. このはの夫. 打むれて来ん人は猶こがの森木々の紅葉のまだちらぬまに. ひ夫. 二人四四. 我宿の萩咲にけりちらぬまにはや来て見べしならの里人. うづも夫. 我屋戸之梅咲有跡告遣者来云似有散去十方吉. 二人四五. かりかねの初声きゝてたつやとの秋萩さけりみちこ我背子. 山城. 二人四六. ︵1一五三・晃一・竺六四︶︶. 貴之 の家. 月影に道まどひしてわがやどにひさしくみえぬ人も見えなん. は家. ︵同︵二二七六︶・﹃人丸集﹄. 二人四七. ︵家︵1三〇六︶︶. 23.

(11) 伊 藤. じ力. きの女郎. くらき 夜 は う べ も 来 ま さ ず 梅 の 花 咲 る 月 夜 に 出 ま さ じ と や. ヤみなれは 力. 二人四人. つらゆき とおもへは舶. 過かてに人はとまれど山の井のたよりもきけばあさくぞ有ける. 道のたより. ︵村人︵一四至︶ ︶. 二人四九 ︵Ⅳ一三六・V二至︶︶. もとすけ. としをへて花の便に来てとはゞいとゞあだなる名をや立なん. ︵﹃窮恒集﹄. 二人五〇. ﹃拾遺 ﹄ 春 ︵ 五 一 ︶. ︵矧春中︵七 人 ︶ か ね み の お ほ き み ︶ ︻頭︼. 貫之. とふ人もあらじと思ひしやまさとに花のたよりにひとめみるかな. ﹃後 撰 ﹄ 春 下 ︵ 九 二 ︶. 清原深養父. 二人五一若菜つむ 春 の た よ り に か す が の ゝ 花 の 心 は し り に し も の を ︻頭︼. とはるゝもあだにはあれど此春は花のたよりぞうれしかりける. わがヤビの舌. 打はへて春はさばかりのとけきをはなの心やなにいそぐらむ 二人至 ︵豊九・Ⅳ三〇人︶︶. に力を力・巨. 宝ぽこ の 道 行 ぶ り に お も は ず 滝 殊 に 達 見 て こ ふ る こ ろ か も. ︵古本﹃窮恒集 ﹄. 二人五三. さるト ︵耳十一芸〇五︶・卦恋一︵二九七︶坂上郎女・古本﹃人丸集﹄︵昌夫ふ五九四︶. 窮恒. あちき な く 花 の 便 に と は る れ ば 我 さ へ あ だ に 成 ぬ べ ら な り. わきも子の条︵ 三 〇 九 二 ︶ 再 出 ︶. 二人五四. さくらゐの大君︹伝未詳︺. ︵古本集︵1一六 七 ・ 豊 人 ∴ 一 七 三 ・ 芙 七 ・ Ⅳ 三 〇 七 ・ 四 一 人 ︶ ︶. つかひ力. 長月の そ の 初 原 の た よ り に も 思 ふ 心 は き き え こ ぬ か も. よるかのないし ナシ新. たま鉾の 道 は 常 に も ま ど は な ん 人 を と ふ と も 我 か と 思 は ん. ふみたがへ. ︵村人︵一六 一 四 ︶ ・ 卦 恋 一 ︵ 一 三 ≡ ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 二人五五. 二八雲. 浜千鳥跡たえぬれはあふ坂をふみまどはせる心地こそすれ. ︵古恋四︵七三人︶・新撰︵二四五︶︶. 二人五人. の末︵ナシ︶に、. さだめなくあまたにかくる武蔵あぶみいかにのればかふみはたがふる ﹃句題和歌集﹄. 二人五七 ︻頭︼. ︵一人︶. あづまちにへだてはつともむさしあぶみふみたがふなとおもひてぞやる ﹃伊勢物語﹄. むさしあぶみさすがにかけてたのむにはとはぬもつらしとふもうるさし かへし︵一九︶. とへばいふとはねばうらむ武蔵鐙かゝるをりにや人はしぬらん. 常陸. いづことてふみまどはせる玉づさそこゝはたなべの犠ならなくに. ﹃庭訓往来﹄ 云、﹁上総鍬、武蔵鐙一ム云﹂。. 二人五九. け力し力. 古郷のならしの岡のほとゝぎすことつてやりきいかにつげきや. ひとつて 人利. ︵夫雑八積︵二〇人三︶よみ人しらず︶. 二人六〇. ︵村人︵一五〇六︶大伴田村大嬢・拾雑春︵一〇七七︶大伴像見・対夏二時鳥︵二七四九︶. よみ人しらず︶. 波のみにぬれつるものを吹風のたよりうれしきあまの釣舟. 二人六一やまとべにかりもいきしかかくしつゝわがせがこともかよはしやるを 二人六二. ﹃拾遺﹄賀︵二八八︶. みつね. みちとせに花さく桃のめづらしくたかことづてぞ我にはあらし. ︵後雑三︵二二四︶・﹃貫之集﹄ ︵1至九︶︶. 二人六三 ︻頭︼. 春はまづ束路よりぞわか草のことのはつげよむさし野の風. 三千とせになるてふ桃のことしよりはなさくはるにあひにけるかな 二人六四. ︵第一︵三人四︶己出︶. わする. わすれなんものとはかねて思ひにき心のうらぞまさしかりける. かくこひん舌. 二人六五. ︵古恋四︵七〇〇︶よみ人しらず︶. 24.

(12) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). ︻頭︼. ﹃文 選 ﹄. シ. ミ. ﹁〓康与二山巨源一絶交書﹂云﹁私意自試、不レ能レ堪二其所一レ. イメニ. 大ゐ川 せ き の ふ る く ひ 年 ふ と も わ れ 忘 れ ん と 思 ひ け ん や は. 不レ楽。自卜 己 審 云 云 ﹂ 。 山城. ノ. 二人六六. 十二︵二九三七︶. ソテヲリカヘシコフレハカ. スガタ. から衣かきたえ君がわするればかへしてもきず恋しけれども ノ. ﹃万葉 ﹄. ヘ. イモカ. 二人六七 ︻頭︼. シロク. 白細布之袖折返恋者香妹之容儀乃夢二四三湯流. ュ. ル. ︵夫雑九鶴︵二五九人︶よみ人しらず・新朗︵四一九︶︶. 岩くゝり落来る水の波間にも人をわするゝ裁こゝろかは. トリテ ゾ. シ ヌ. 秋の夜ははるびわするゝ物なれや霞にきりやちへまさるらん. 二人七四 二人宝. ﹃万葉﹄一︵一人︶長歌に、. ︵伊︵一六人︶︶. ︻頭︼. 秋山吾者. プ. アヲキ. コノハ ヲ ミ テ ハ モミツ 秋山之 木葉乎見両者 黄葉乎婆 コ シ ウラシ アキヤマゾワレハ. 首許之恨之. アキヤマノ ク ノ. 久. とよみたるはあまたみゆ。されど、. 此うたをは じ め 、 ﹁ 袖 を り か へ し ﹂. とみえたるをはじめにて、﹃拾遺﹄ 雑下︵五一一︶よみ人しらす. はるはたゞ花のひとへにさくばかりものゝあはれは秋ぞまされる. 衣をかへし て き る と い ふ こ と は み え ず 。 衣 を よ み た る は 、 小野小町. など、秋に心をよせたるうたおほし。猶この事は、さきに著しゝ ﹃四十. ﹃古今﹄恋 二 ︵ 五 五 四 ︶. いとせめてこひしき時はぬばたまのよるの衣をかへしてぞきる. に力・夫・古きて舌. ゆくとも力・夫. つらくとも我忘れめや秋山に喝しかはかりちぎりし物を. ︵豊〇七・塁ハ五︶︶. 二人七六. ふれども夫 ︵矧十︵二二四三︶・対秋五霜︵五人一九︶人丸・古本﹃人丸集﹄. 人まろ. へるそめゆふのそめしこ、ろを力. きえ人のひたひ髪ゆふありそ海のゆふそみ心我わすれめや. うま力. ︵万十一︵二四突︶︶. 二人人三. 忘られぬ心ぞ今はうらめしきかつはかぎりとおもふものから. る蔵. かきりとは思ふ物からしかすかに忘られぬへきぞわびしかりける. つき力. おもわすれいかなる人のするものぞ我はしかねつきてしおもへば. 久方のあまてる月の雲間にも君をわすれて我思はなくに. ︵矧十一︵毒三︶︶. 二人人二. ︵第一︵七雲︶己出︶. 二人八一篠の葉にはたれふりおほひけなばかも忘れんといへばましておもほゆ. 二人人○. ︵続後恋五︵九人三︶よみ人しらず︶. 二人七九. を﹁うま人﹂とよめり。さる人はそめゆふにて、ひたひ髪ゆふなるべし。. ︻頭︼契沖云、﹁﹃万葉﹄に﹁うま人﹂とあるよろし。﹃書紀﹄に﹁君子綺紳﹂. 二人大. 秋山の霜ふりおほひ木のはちる年はへゆけど我わすれめや. 二物辞考諾﹄ にくはしくいへり。. かな新. 二人七七. このうたや は じ め な る べ き 。 友則 れぎり代. へ心ひ、れ璃そのかみふりにし恋はわすられにけり. をちかへり お も ひ す く れ は 代 ︵楓刊恋四︵一 五 三 人 ︶ ・ 矧 恋 五 ︵ 二 五 七 一 ︶ ・ 家 ︵ 五 〇 ︶ ︶. 連ヲカヌ. わすらるゝ身を秋かけてくる厩のあまたつらげにみゆる君哉 ︵夫秋三雁︵ 四 人 人 二 ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 三輪の山いかにまちみん年ふともたづぬる人もあらじと思へば ︵第二︵人七人︶ 己 出 ︶. つらゆき. 実費公. わすれ後. 小野宮左大臣︹清慎公男︺. 二人七一かりがねのまつに年ふる君故にわれはなげきとなりぬべらなり. わすれず. るを後. 藤原元真. 今さら に 思 ひ 出 じ と し の ぶ れ ど 恋 し き に こ そ 忍 ひ わ び ぬ れ. ︵家︵1人〇一︶ ︶. 二人七二. ﹃新 古 今 ﹄ 恋 五 ︵ 一 四 二 四 ︶. ︵矧恋三︵七人人 ︶ ︶. ︻頭︼. 鶴ヲカヌ. わすれ て も 有 べ き 物 を 芦 原 に 思 ひ い つ る の 鳴 ぞ わ び し き. の夫. 世のうきも人のつらきもしのふるにこひしきにこそ思ひわびぬれ 二人七三. 25.

(13) 伊 藤. ︵代恋四︵二四 三 九 ︶ ・ 古 本 ﹃ 人 丸 集 ﹄. ﹃万葉 ﹄. ノ. ラ. 十一︵二七六三︶. ノ. ︵塁五七・Ⅲ四七七︶︶. ニ. カルカヤノ. ッカノ. アヒダモ. ワレワスラス. ナ. ︵拾恋五︵九七六︶よみ人しらず・夫雑六河︵一一一九三︶・﹃伊勢集﹄︵1四≡・孟〇七・. ︵古恋四︵七三五︶黒主︶. ︻頭︼真淵云、﹁﹃万葉﹄ に、﹁天皇思酒人女王御製﹂とあり。是は聖武天. あめのみかど. おもひいづ しるらめヤ舌 二人九一おもひ出て恋しき時は初かりの鳴てわたると人はしらずや. かは夫ひと夫ま夫ナシ夫られめヤは夫 二人人四 おほなりのをちかたのべにかる萱のつかのあひだもわれ忘れ めや Ⅲ四四七︶︶ こを力 ︵身一︵喜 ︶ 日 並 皇 子 ・ 夫 雑 六 河 ︵ 一 喜 六 ︶ よ み 人 し ら ず ︶ ︻頭︼. アサハ. 紅之浅葉乃野良ホ苅草乃束乃問毛吾忘渚菜. ︵ナシ、二五二の次、柴警至アリ︶︶. つらき人わすれなんとてはらふればみそぐかひなく恋こそ増れ. クレナヰノ. 二人人五 ︵古本﹃貫之集 ﹄. よみ人しらず. 皇の御事也。さるを ﹁天皇﹂とあるによりて天智の御事と思ひあやまり. ﹃古 今 ﹄ 恋 一 ︵ 五 〇 一 ︶. ︻頭︼. て、﹁あめのみかど﹂ とはしるせるなるべし﹂。. 本院のくら. ﹁お の題の歌. 二人九三. 露霜にころもでぬれていまだにも妹がりゆかん夜は吏ぬとも. わすれにし人をぞさらにあふみなるおいその森とおもひ出つる. ︵万十二︵三〇四一︶・新続古恋五︵一三○︶よみ人しらず︶. 貴之. 打ちかへし見まくぞほしき故郷の大和撫子色やかはれる ︵矧恋四︵七突︶よみ人しらず︶. むかしをこふ いにしへおもほゆ力 岩代の野中にたてる結び松心もとけすむかしをぞおもふ おもへば拾・夫・朗・人. ︵同三︵三一三︶土理宣令・続後拾雑上︵九七三︶よみ人しらず︶. 二人九人. こゝに入れられしはいかにぞや﹂。 なみ力・続 き続いにしへ力 みよし野のたきの白玉しらねどもかたりしつけば昔おもほゆ. ︻頭︼真淵云、﹁此うた、﹃万葉﹄ の晩歌なり。さるを恋のうたと思ひて、. ︵三六九七︶・新朗︵六九七︶・﹃人丸集﹄ ︵1三・H二三〇︶︶. ︵万二︵一四四︶長忌寸意吉麿・拾恋四︵人五四︶・又雑恋︵二雲︶・夫雑十一松. 二人九七. 二人突. としろ力はともにと力・新は力・新 二人九五 あさなく草の菓しげく置露のきえはてんともいひし君か. ︵第一︵票七︶己出︶. 二人九四. ︵万四︵六二四︶︶. まし、力といふカナシカ 二人九二 道にあひてゑみせしからにふる雪の消ばけぬがにこふてふわぎもこ. こひせじとみたらし川にせしみそぎ神はうけずもなりにけらしも 戎裏書云 此 間 有 二 心 変 之 題 一 而 無 レ 歌 任 二 古 本 一 耳. ﹁心かはる﹂. の条をよく見るに、はじめの一首は. ︻頭︼今案するに、こゝにも目録にも﹁おどろかす﹂のまへに﹁心かはる﹂ ﹁おどろかす﹂. の題にもかなへれど、次の四首はみな. の題あり。 さ て どろかす﹂. 女のはゝ. 足曳の山田のひたのひたぶるにわするゝ人をおどろかすかな. おどろかす. なるべくお ぼ ゆ 。 此 条 、 錯 乱 誤 脱 し て い た く み だ れ た り と み ゆ 。. 二人人六. ﹃後 撰 ﹄ 雑 一 ︵ 一 一 〇 八 ︶. ︵続後恋五︵九 九 二 ︶ 人 丸 ︶. ︻頭︼. 同恋五 ︵ 九 二 八 ︶. こともつきほどはなけれどかた時もとはぬはつらき物にさりける. 小山田のおとろかしにもこざりしをいとひたふるににけしきみかな 二人人七 ︻頭︼. わすれねといひしにかなふ君なれどとはぬはつらきものにさりける 桜花今 は さ か り に 成 ぬ ら ん た の め し 人 の お と づ れ も せ ぬ. うめの後. 二人八人. ︵矧春上︵三 人 ︶ 朱 雀 院 兵 部 卿 親 王 ︶. 人の括・夫・イ. くれは つ る 年 の 心 も は づ か し く と は で や 君 が 春 に な し つ る 摂津. びの拾. 二人人九. 夫・伊. 月影に わ れ を み し ま の 芥 川 あ く と や 君 が お と づ れ も せ ぬ. ほのかにも 拾. 伊. きみ. 二人九〇. はつか. 26.

(14) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). 二人九九. 常磐な る い は や は 今 も 有 け れ ど 住 け る 人 ぞ つ ね な か り け る. 契沖云、﹁此みこ、斉明天皇四年に、謀反の御心あらはれて、十九. ありまのみこ. ︵同︵三〇人︶ 博 通 法 師 ・ 玉 雑 四 ︵ 二 三 四 人 ︶ ︶. ︻頭︼. 歳にて紀州藤代坂にてくびられ給はんとするいさゝかまへに、磐代の浜 べを過給ふとて、我運めでたくぼ、又かへりて此松をみんとて、神のた むけに引むすびて、つゝかなからん事をいのり給へるなるべし﹂。 し夫 いはしろの浜松がえを引むすびまさきくあらば又かへりみむ. 二九〇〇 ︵同二︵一四一 ︶ ・ 夫 雑 十 一 松 ︵ 一 三 六 突 ︶ ︶. ながのいきまろ. じ. たる. 夫. はふるく﹁お﹂. みねのこまつをむすびたる. ︵身一︵一四三 ︶ ・ 夫 雑 八 岸 ︵ 二 三 ハ 人 ︶ ・ 団 ︵ 二 ≡ ︶ ︶. 人麿. 力. のかなに用ふ。 みけん. みけん. 力. のちみんと君が結べる岩代のこまつがうれをまたも見んかも ︵同︵一四六︶ ・ 玉 雑 五 ︵ 二 四 三 六 ︶ 人 丸 ・ 夫 雑 十 一 松 ︵ 一 三 六 九 五 ︶ ︶. 真淵云、﹁此は戎本のうたにて、右の意吉丸のうたをとなへ誤しも. のなり﹂。 つらゆき. 年ひさに 咲 た る 宿 の 花 み れ は 昔 恋 し き 物 思 ひ ぞ つ く 業平. つきやあらぬ春や昔の春ならぬ我身ひとつはもとの身にして. ひとまろ ねに力. 今のみのことにはあらずいにしへの人ぞ増りてなきさへなきし. わぎ力. ︵古恋五︵七 四 七 ︶ ・ 家 ︵ 1 三 七 ・ 塁 四 ・ 竺 七 ・ Ⅳ 二 ︶ ・ 伊 ︵ 五 ︶ ︶. 二九〇四. 二九≡. みつる巨・実. 岩代のきしの松がえ結びけん人はかへりて又も見んかも. ﹁おきまろ ﹂ 也 。 ﹁ 意 ﹂. ︻頭︼こゝに﹁いきまろ﹂とある、わろし。﹃万葉﹄には﹁意吉麿﹂とあり。. ⊂二). ︻頭︼. IL ⊂二). 二九〇五. ︵耳四︵四九人 ︶ ︶. いにしへ力. 山城一〓夫 二九〇六 たま匝みむろの山をゆきしかばおもしろくして昔おもほゆ. ︵同七︵二四〇︶・夫雑二山︵八人四一︶よみ人しらず︶. 二九〇七. いにしへに猶立かへるこゝろかなこひしきごとにもの忘れして. 貴之. ︻頭︼﹃古語拾遺﹄岩屋戸条云、﹁阿波礼、阿那於茂志呂、阿那多能志云云﹂。. せ舌・家. ︵古恋四︵七三四︶・家︵1五七五︶︶. 女郎花見るに心はなぐさまでいとゞむかしの秋ぞ恋しき. 二九一〇. まゆねかき下いぶかしみ思へるにいにしへ人をあひみつるかな. むかしあへる人. ほとゝぎすこぞのふる声聞からにあはれ昔のおもほゆる哉. ︵新古哀傷︵七人二︶清慎公・﹃伊勢集﹄ ︵−七九・叉一・豊六︶・朗︵二人一︶︶. 二九〇八. 二九完. ・㌧㍉. を力. ︵矧十一︵三二四︶・古本﹃人丸集﹄ ︵竺四一︶︶. 河・後・こ イそ 後・家. れ 後・家. 昔見し人はうべしも老にけり松の木高く成にける哉. ひきうゑ. ︵同三︵三〇九︶博通法師・玉雑四︵﹁三四九︶・第六︵四二人二︶重出︶. 二九一一いはや戸にたてる松の木なれみれば昔の人をあひ見るがごと. 二九二. ﹃後拾遺﹄雑五︵一一五人︶ 帥前内大臣. ︵後雑一︵一一〇七︶みつね・家︵1一七・竺突・竺九四・Ⅳ一六五︶・肝六︵三〇︶・河︵四七九︶︶. ︻頭︼. つ夫・赤いや力. み夫. 住吉の井とにこしかばはる花のましめづらしくわがあへるかも. さとゆき力・赤. あさぢふはあれにけれどもふるさとの松はこだかくなりにけるかな 二九一三. ︵1一七七・五人且︶. いとまれにみん 赤 き 力 きみに力・夫・赤. ︵万十︵一人人六︶・夫春四花︵一≡五︶人丸・﹃赤人集﹄. しおもはゞ力なれにL力も力 二九一四 おほよそに我おもほえばしたにきてけがれし衣を取てきめやは. を. こに力. いにしへの人我なれやさゞ波のふるき都のみればかなしき. ︵同七︵三二︶︶. 二九一五. たる力. うつゝにも夢にも我は思はぎりきふりにし君にこよひ逢んとは. ︵同一︵≡︶高市古人︶. 二九一六. ︵同十一︵三ハ〇二︶︶. 27. lL.

(15) 伊 藤. 二九一七. も業. 今までに忘れぬ人はよにもあらじおのがさまぐ年の経ぬれば ︵1芙・山五四・豊一・Ⅳ一七︶・例. 清原元輔. ︵新古恋五︵ 一 二 六 六 ︶ よ み 人 し ら ず ・ ﹃ 業 平 集 ﹄. ﹃詞花 ﹄ 賀 ︵ 一 六 七 ︶. ︵一票︶︶. ︻頭︼. 石上ふるのやしろのそのかみのふるきこゝろは今もわすれじ. 松嶋のいそにむれゐるあしたづのおのがさまくみえし千代かな 二九一人 二九一九 ひとり ね の 夜 は だ の 寒 さ し り そ め て 昔 の 人 ぞ 今 も 恋 し き 前 大島に 水 を は こ び し は や 舟 の 早 く も 人 に あ ひ み て し か な 二九二〇. ︹﹃漢語抄﹄. 云、波夜布祢︺。高尾船一云、戦士. ﹃後撰正義﹄云、﹁備前に大嶋といふあり。さらに水なきによりて、. ︵矧恋四︵ 人 壷 大 江 朝 綱 朝 臣 ︶. ︻頭︼. 船類云、﹁肘. 陸路より水 を と り て 、 鴫 人 世 を わ た る 也 。 ﹃和名抄﹄ こひしきを新. いその か み ふ る の ゝ 道 の 草 分 て 清 水 汲 に は ま た も か へ ら ん. 可レ乗之軽舟 也 ﹂ 。. 二九二二 ︵去七四︶︶. おなじ。﹃続古今﹄雑下︵一七七人︶に. ﹁老の後、都をすみうか. ﹃袖中抄﹄巻十云、﹁野中清水とは、播磨の印南野にあり云々﹂。﹃歌. ︵新撰︵三〇 人 ︶ ・ 夫 雑 八 水 ︵ 二 五 一 四 ︶ ・ ﹃ 貫 之 集 ﹄. ︻頭︼ 林良材﹄. れて、野中の清水をすぐとて、皇太后宮大夫俊成女 わすられぬもとのこゝろのありがほに野中の清水かげをだに見じ﹂。. 契沖云、﹁此女は越部禅尼とて、播磨越部庄に仕り。其道すがらの事な ﹁いそのかみふるのゝ には、唯野中にある清 には、もとの妻をいふとみえたり。. ﹃倭語抄﹄. るべし。さ れ ど 布 留 野 に も あ り 。 其 諾 は 、 こ ゝ に 道の﹂といへ る 歌 に て し る べ し 。 ま た 水のさまに書 な せ り 。 ﹃ 能 国 歌 枕 ﹄. ツ. ケ. ロ. ロ ク. ニ オ. ハ ル. ク ハ. ミ ツ. なこひそわぎも力. ラ ヒ. カ バ. ヌ ル ヌ ル. ヌ カ ホ ヤ ダ ヌ マ ノ イ ハ ヰ ツ ラ ヒ カ バ ヌ レ. ノ ヲ. ナ. ナ ク エ. ア ヲ コ ト. ツ 、 ア ヲ. らで別にけるが、年月をへても相見んと侍ける文を見出てつかはしける. いにしへの野中の清水見るからにさしくむものはなみだなりけり﹂. ビ新. ともみえたり。されば ﹃歌枕﹄ の説の如く、もとの妻をいふことうつな ふるさとの新. し。. 二九二一いにしへの野中の清水ぬるければもとの心をしる人ぞくむ. ︵古雑上︵八人七︶よみ人しらず・朗︵七巨人︶・新撰︵二七五︶︶. をちましに力. 大伴のみより ︹伝未詳︺. きくあらは力. 人まろ. いにしへの心もたえずゆく水に我まつ影もけふこそは見め. いせ. わぎも子は常世の国に住けらし昔みしよりわかえましけり. 二九二四. ︵矧四︵六五〇︶︶. 二九二三. 家れ家. あつらふ. はるくればまづさきくさのさち有し後も逢みんこふなわぎも子. さ力. ︵家︵1七七・豊九・茎九︶︶. 二九二五. ひとまろ. 三輪河のみなわさかまき行水のことかへすなよ思ひそめたり. ︵矧十︵一人九五︶︶. 二九三ハ. わぎみ力. ゐづら力. きみとわれ人ぞさくなるいで君は人のなかごときゝたつなゆめ. ︵年へていふの条︵二五七三︶己出︶. 二九二七. ︵矧四︵六六〇︶大伴坂上女郎︶. 武蔵. いりまぢのおほやがはらのいはひつゝひかばぬるくわになたえそね. 入間. 二九二人. ミ. ﹃万葉﹄十四︵三四一六・三五〇一︶. ︵同十四︵≡七人︶・夫雑二山︵八一〇口︶よみ人しらず︶. カ. ︻頭︼. ヲ. 安波乎呂龍平呂田ホ於波流多波美豆良比可波奴流奴留安平許等奈多延. ハ. わがためはいとゞあさくやなりぬらん野中の清水ふかさまされば. 契沖云、﹁﹃万葉﹄ に ﹁イハヰゾラ﹂とあり。こゝに ﹁いはひ﹂とある、. ア. 可美都気努可保夜我奴麻能伊波為都良比可波奴礼都迫安平奈多要曽祢. といふうたのはし書に、﹁もとのめにかへりすむときゝて男のもとにつ. わろし。﹁岩居葛の義也。岩のうへに生たるかづらをいふ﹂。. よみ人しらず. かはしける﹂とあり。又、恋四︵八一三︶にも﹁相すみける人、心にもあ. ﹃後撰﹄恋 三 ︵ 七 人 四 ︶. 28.

(16) F占今和歌六帖標注ゴ 翻刻(▲五). 二九二九. ちぎる 緑ヲカヌ. かち人のわたれどぬれぬえにしあれば又あふさかの関は越なん は伊. きくことをながくとおもはじほとゝぎすいむさ月をば過しやはせぬ. ゑ伊. ︵例︵二人︶・ 矧 四 ︵ 一 人 ○ ︶ ︶. 二九三〇 ︵1三六一・塁六七・Ⅲ四人七︶︶. ︵Ⅰ五六・Ⅲ九︶に、. 〓囲翁云、﹁﹁いむさ月﹂とは、恋には五月にはじめて逢ふを忌なり。. ︵﹃伊勢集﹄. ︻頭︼ ﹃信明集﹄. 藤原君巻、祭使巻などにも見ゆ﹂。. 神代よりいむといふなる五月雨のこなたに人を見るよしもがな とありて、 猶 、 ﹃ 宇 津 保 ﹄. ﹃玉 葉 ﹄ 亦 竺 一 ︵ 一 五 五 六 ︶. 女御藤原芳子. 君もあれもうまればかくて今だにも枝わかれせぬ木とも成なん. 二九三一露をおも み な び く な 柳 あ れ ふ た り 結 び し こ と を 人 し る ら め や 二九≡ ︻頭︼. 室五四・. 秋になることのはだにもかはらずばわれもかはせる枝とならなん. 白菅の真 野 の 萩 原 こ ゝ ろ よ り 思 は ぬ 君 が 衣 に す ら る ゝ. ﹃長恨歌﹄ 云 、 ﹁ 在 レ 天 願 為 二 比 翼 鳥 一 在 レ 地 願 為 二 連 理 枝 一 ﹂ 。 ゆも力 摂津はり力 ころもにすりぬ力. 二九≡ ︵万七︵一三五四 ︶ ︶. みわ山 の や ま 下 と よ み ゆ く 水 の み を し 絶 ず ば 後 も わ が つ ま. かみ夫. 二九三四. なみちそね力. ︵耳十二︵三 〇 一 四 ︶ ・ 夫 雑 二 山 ︵ 人 二 七 人 ︶ よ み 人 し ら ず ・ 古 本 ﹃ 人 丸 集 ﹄. ナシカ. 人まろ. みつなへのうら塩みつな鹿島なる釣する海士を見てかへりこん. 聖≡人︶︶. 二九三五. 月. 千早坂 う 上 の わ た り の は や き 瀬 に 逢 ず あ り と も 後 も 我 妻. びと 力 ・ 夫. ︵同九︵一六六九 ︶ ︶. 二九三六 圭ノ 山城. ひとつせに波ちへさらひ行水の後にもあはんけふならずとも. 大伴のかたみ. ︵同十一︵二 四 二 人 ︶ ・ 夫 雑 人 波 ︵ 二 二 三 ︶ よ み 人 し ら ず ︶. 二九三七. たゞふさ. 君を思ひおきつの島に鳴たづのたづねくればぞ有とだに間. 人をたづぬ 和泉はま舌・買. ︵第三︵一七四三︶己出︶. 二九三人. みわの山しるしの杉はかれずとも誰かは人の我をたづねん. わか. ︵古雑上︵九一四︶・﹃貫之集﹄ ︵1七七三︶︶. 二九三九. ︵続後恋五︵九四〇︶よみ人しらず︶. に力. はま力・夫. とほつ鴫高きありせばしらずともたづなの花の尋きなまし. まし力. 二九四一難波江の堀江にあさる芦田鶴のたづねや行ん君がまにく 二九四〇. には、たづなの浜、紀伊とみゆ。されど. の歌の次を考るに、前玉、小埼、那珂、曝井など、みな武蔵の名所. 契沖云、﹁﹃八雲御抄﹄. ︵矧九︵一七四六︶・夫雑七浜≡七七三︶よみ人しらず︶. ︻頭︼ 葉﹄. なれば、たづなの浜も武蔵なるべきにや﹂。 めづらし. 油壷ヲカヌ. まれに来ん君みんとこそひだり手の弓取かたのまゆねかきつれ. めづらしき右をみんとぞ力・夫. 二九四二. ﹃狭衣﹄. 三︵九〇︶. 年をへて音信もせぬいせの海のあまのかるてふめつらしき哉. ︵同十一︵二五七五︶・夫雑十四弓︵一五一一九︶よみ人しらず︶. 二九四三 ︻頭︼. 本ノマ、. うらかよふみるめは常にかはらしをあまのかるてふなのりせすとも. まつ人の今みえたらば時はなをゝしおりとれる心地こそせめ. ︵1. ﹃万. 二九四六 なには女の芦火たくやはすゝたれどおのが妻こそとこめづらなれ. ‖牙ヲカヌ. 二九四四. 年ふれどかくも有けりはる雨にもゆる柳のめつらしき哉 びと力・姶・人の力昧ヲカヌしき力・夫. 二九四五. ︵万十一︵≒室︶・拾恋四︵八人七︶・夫雑十一屋︵一四三七人︶人丸・﹃人丸集﹄. きかなエ. 山高みさはに生たる山藍もてすれる衣のめづらしな君. 一七・竺三七︶︶. 二九四七. 塩みたば舟はやよそへ我妻のとこめづらしき行てはやみん. とみ夫. 二九四人. から衣たつたの山の萩よりも妹をそ我はめづらしみせむ. バ夫. 二九四九. ︵夫秋二萩︵四二九︶よみ人しらず︶. 29.

(17) 伊 藤. 二九五〇. ら力. をとめ 子 が 玉 匝 な る 玉 く し の 見 る こ と 今 は め づ ら し や き み. ︵耳四︵至二 ︶ 藤 原 宇 合 朝 臣 ・ 櫛 の 条 ︵ 三 一 七 九 ︶ 再 出 ︶. に﹁神家武毛﹂とありて﹁めづらしけん. ﹁かみさびけんも﹂とよむべき欺﹂。﹃宇. ︻頭︼契沖云 、 ﹁ 此 う た 、 ﹃ 万 葉 ﹄ も﹂とよめり 。 接 す る に 、 是 は 津保﹄楼の上 ︵ 九 六 二 ︶ に 、. に. ﹁髪﹂をもたせたるなるべし。. ニ. モ. 立向云云. イラン. ト. あべのやすとき︹¶万葉﹄を正しとすべし︺. 火ホ毛将人跡. ず. ︵古恋五︵七七三︶よみ人しらず・第六︵四〇一九︶重出︶ 人丸. て力をもたがためにかはなかくほりする力. かにかくに 力・桔・家 力・捨・家 す 力・括・家・夫 二九五人 いひしいはゞ物はおもはじひ たくみ拾・夫・家 ︵矧十一三四人︶・拾恋五︵九九︹子夫雑十七匠︵一六六七九︶・家︵1一四主人三︶︶. 摂津. た力. こす力. をもたがためにおもふわれならなくに 人. ちはやぶる神のたもたる命あらば誰為とかはわれはおもはん. ⋮躇ヲカヌ. ことしくは中はよどまじみなせ川たゆてふことを有をくなゆめ. と力. ︵同十一︵二四一六︶・﹃人丸集﹄ ︵1三〇人・三雲︶︶. 二九五九. 二葉○. ︵同︵二七二︶︶. ゐるなみの舌す力. 二葉一秋とてや今はかぎりも立ぬらん思ひにあへぬものならなくに へにもともにも力. ︵第一︵六四四︶己出︶. ︵豊四一︶︶. ︵旭川校 教授︶. 大ぶねのともにもへにもよする波よるともわれはきみがまにく ︵矧十一︵二七四〇︶・古本﹃人丸集﹄. 二葉二. クチムカヒ. ﹁髪﹂をかねたり。また、若菜上︵四五九︶に、. そのかみにふりにしものをあらたむるこれこそつけのをくしとはみれ 此うた、﹁ そ の か み ﹂. にて. さしながら昔を今につたふれば玉のをぐしぞかみさびにける 此うたも﹁ か み さ び に け る ﹂. みさごゐる荒磯波に袖ぬれて誰ためひろふいけるかひども. たのむる .た.. 年ふれど色もかはらぬことの葉はしげきぞ増る猶たのめ君. ぬ力. 我命あらんかぎりはわすれめやいや日ことにはおもひますとも. かさの女郎. わすれじとたのめし物を年ふともかはる心とうたがふなきみ. ち﹂イ. 二九至. 二九五三. 二九五四 ︵第四︵二〇〇 〇 ︶ 己 出 ︶. かた み 力. け力. わが方に見つゝしのばせあら玉の年のを長くわれもおもはん. 入水. ヒ. 我せ子はものな思ひそことしあらば火にも水にも我ならなくに. ︵耳四︵五人 七 ︶ 笠 女 郎 ・ か た み の 条 ︵ 三 一 ≡ ︶ 重 出 ︶. 二九五五. 二九雲 ︵同︵五〇六︶ 安 倍 女 郎 ︶. 観取負而. ︻頭︼ ﹃万 葉 ﹄ 九 ︵ 一 人 〇 九 ︶ 見 菟 原 処 女 墓 歌 シラマ エミ ュキトリオヒテ ミソニイり. 白檀弓. 梁恵王下云、﹁以二万乗之国一、伐二万乗之国一、箪食壷黎、以迎二. ﹃書紀﹄敏達紀云、﹁足レ食足レ兵以使トレ民不伸二水火一同他中国難卜﹂。 ﹃孟子﹄. いましことわびにしものをさゝがにの衣にかゝりわれをたのむる. 王師一、豊有 レ 他 哉 、 避 二 水 火 一 也 ﹂ 。. 二九五七. 30.

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