英検と高校教科書のカバー率から見たリーディング指導の課題　―英検3 級及び準2 級の読解問題と中学校検定英語教科書語彙カバー率との関係―

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(1)第８回教育デザインフォーラム学生発表会の報告. 学生発表会. 英検と高校教科書のカバー率から見たリーディング指導の課題 ―英検 3 級及び準 2 級の読解問題と中学校検定英語教科書語彙カバー率との関係― 英語領域. 宮内秀 1. 概要学習指導要領が改訂され、中高 6 年間で指導する語彙は「2200 語」から「3000 語」へ増加した。しかし、. 解問題をカバー率 98% と 100% に統制したとき、どの程度英文を理解できるか、リサーチ・クエスチョン 2. を検証する予定である。. この「3000 語」が大学入試や検定試験の英文を理解するのに十分であるのだろうか。 Laufer（1992）は、英文の内容理解には英文の 95% 以上をカバーする語彙数が最低限必要であると指摘している。一方、Nation（2006）は、日常的なテキストを自由に読むために必要な語彙のカバー率は 98% と主張する。長谷川（2003）は、英検 2 級における語彙カバー率を調べたところ、中高教科書の語彙カバー率は 95% に達しなかった。相澤（2011）は、同一テキストで、98.5%,97%,95% に統制したカバー率と内容理解の得点の差をみたが、統制したカバー率に明確な得点の差は見られなかった。本研究では、英検 3 級を対象に、教科書語彙カバー率とリーダビリティの関係性について調査するため、次のようなリサーチ・クエスチョンを立てた。 1. 英検 3 級及び準 2 級における読解問題で使用される語彙のうち、中学校教科書の語彙でカバーされる割合はどの程度か？ 2. 英文を読む際に、出てくる単語の約 98% 理解している場合と 100% すべて理解している場合とでは内容理解の差は見られるだろうか？カバー率は教科書 6 社の巻末に記載される単語から語彙データベースを作成し、英検 3 級問 4 と準 2 級問 5 をデータベースに照らし合わせ問題文に総語数に含まれる未習語をカウントした 1. の結果は次のとおりである。表 1 によると、英検 3 級問 4 のカバー率における教科書の語彙カバー率は概ね 98% を超えた。一方、表 2 での英検準 2 級問 5 は、どの教科書も 95% を下回り、教科書で語彙を学習する以外に、未知語推測力や単語集などで語彙数の強化をする必要がある。今後は、読. 12. 2. 実施報告発表後、「単語を知っているかどうかは英文理解に必要であるが、読んでいるトピックについて背景知識（Schema）があれば、足りない語彙力をカバーできないか」「個々の単語の意味がわかっていても Kick the bucket（死ぬ）のように全く意味の変わる熟語は、カバー率計算と読解力にどう考慮するのか」など指摘を受けた。今後は、これらの意見を研究に反映したい。３．参考文献.

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英検と高校教科書のカバー率から見たリーディング指導の課題 ―英検3 級及び準2 級の読解問題と中学校検定英語教科書語彙カバー率との関係―

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