Title
[記事](研究発表会要旨)遮光処理がゲットウの生育,収量
に及ぼす影響
Author(s)
村山, 盛一; 印具茂, 奈美; 米盛, 重保; 大屋, 睦子; 野瀬, 昭
博; 川満, 芳信
Citation
南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical
resources technologists, 9(1): 46-46
Issue Date
1993-03-30
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/14076
ニ ュース 総会お よび特別講演会報告 遮 光 処 理 がゲ ッ トウの生 育 ,収 量 に及 ぼす影 響 琉球大学農学部 ○村 山盛一 ・印具茂奈美 ・米盛重保 大屋睦子 ・野瀬昭博 ・川満芳信 [は じめに] ゲ ットウは佐多岬か ら,沖縄,台湾,中国南部,東南 アジア,イ ン ド等 に分布す る野生 の植物 で あるが,最近,その茎か ら良質の和紙 を製造す る技術が開発 され, また,葉か ら抽 出され る精油 に は香料成分,抗菌成分,抗酸化剤成分,農薬成分お よび医薬成分等が含 まれることが明 らかにされ, その有効利用が行われつつある. 現在,ゲ ットウ製品の原料 としては南大東産のゲ ッ トウが使用 されているが,今後需要 が拡 大 し て くると,山野 に自生 しているゲ ッ トウだけでは原料が不足 し,栽培化が必要 になって くる と思 わ れる.そこで,筆者 らは施肥料,栽植密度の異 なる条件下でゲ ットウの栽培試験 を実施 した結果 , 葉面積指数が他 の栽培作物 に比べて著 しく高 く,乾物生産能力の高い植物であることを明 らか に し た,本研究では,山野 に自生 しているゲ ッ トウの状況か ら判断 して,遮光条件で生育が旺盛 に見受 け られるので,人工的に遮光区を設 けて試験す ることによ り,遮光がゲ ットウの生育,収量 に及 ぼ す影響 を明 らかにす ることを目的 とした. [材料および方法] 1990年3月に琉球大学附属農場で栽培 中のゲ ットウか ら株分 け して採 苗 し, 1/2,000aワ グ ネ ルポ ッ トに移植 して栽培 した.遮光処理 には寒冷紗 を用い,対照 区 (無遮光区), 38%, 54%お よ び73%遮光区の4水準で実験 を実施 した. [結 果] 1. 株当 り茎数 は対照区 よ り遮光区が少 なか ったが,茎径,草丈,茎長 , 乗数 お よび菓面積 は遮 光区が良い傾 向を示 した. 2. 収量調査 の結果では,葉お よび茎の生重,乾物重 とも遮光区が高い傾向 を示 し,特 に, 54% 遮光区の値が大 きかった. 3.葉のクロロフィル含量,個葉の光合成速度 とも遮光区で高い傾向 を示 した. 以上の結果か らす ると,ゲ ッ トウ栽培 に とってはある程度遮光 したほ うが好 ま しい と思 われ る. しか し, これはポ ット試験 の結果であ り,今後,ほ場条件下で も遮光実験 を実施 して検討 す る必要 がある. -