白鴎大学論集 第18巻 第2号
研究ノート
近年における
日本の家計貯蓄率の低下について
吉 川
薫
Recent Dedining of Households Saving Ratio in Japan YOSHIKAWA Kaoru 目 次 1.はじめに 2.家計貯蓄率の動きとその背景 3.「国民経済計算(SNA)ベース」と「家計調査」の相違の原因 4.高齢化と超低金利の影響 5.家計貯蓄率低下のマクロ経済上の留意点6.むすび
吉川
薫 1.はじめに 2001年の「国民経済計算」(S:NA)ベースの家計貯蓄率は6.7%と急低下 し、2002年には6.4%となるなど、高度成長期以降日本経済の特徴の一つ と考えられてきた「高い家計貯蓄率」という常識が崩れようとしている。 一方、総務省統計局「家計調査」勤労者世帯の貯蓄率(黒字率)は2001年 27.9%、2002年26.9%となお高水準である。本稿では、こうした日本にお ける家計貯蓄率の動きについて、統計による相違の原因を含めて、その背 景を検討するとともに、近年の日本経済における家計貯蓄率の低下の意味 について考察する。2.家計貯蓄率の動きとその背景
2−1。SNAベースの家計貯蓄率の動きとその背景%8642086420
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図表1 家計貯蓄率の国際比較 低下する霞本の貯蓄率 岬r脚塀認 〆 褐 、, /臼本 『轡㌦唖軌 ㌔妬吻 寓、 一フ弩!∼ノ嵐茶_ノ・
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薫 吉 。握拳湘柵コ蝿リ一︵蟹.oっ08︶﹁癬鯉世88駄論拠騨囮固﹂遷鼠毒姻翠輿騨塵踵K︵欝輩︶ ︵︵爵臥V翻楓e姻撃掛媚世囎期媚計+︵鯉V嘘碇余裂喧︶十︵鯉︶細血翻︵鯉︶樹細濫お懸 ︵︵爵甑︶儘削e頓繧針側廿個燗硝廿+︵罵︶蛇距痕蝦筐︶十︵羅︶棚腹閥餅細蛮詰懸︵想︶ O.鐸 N.ooF oo. 雲 O.雲 N.き N.雪 F.響 oo F O.ooF 卜.OF F.ON 卜.8 O。9 ︵訳︶︵⊆\oH︶︵鯉︶掛脚濫需嚥 σ 寸.O 卜.O O.① 卜.OF [.; Or O.O ①.二 O.Nr 卜.雪 N.ミ ﹃雲 O.ooF ︵訳︶︵一\一”︶︵羅︶憐細霊詣騰 O 。っ. 霞O.等 oo. O。o。D.N寸 O.NooO、N蛉 F.ooO。o.Oの O.苺oo、卜頃 卜.oo;、蕊 。っ. oo oo卜.錯 O.OOoo、oo瞬 N.。o露、8 ㊤.o o。oゆ、NO N.萬卜.NO 。o. 8卜、NO 寸.の。o寸、鴇 ︵∈+一”︶︵鯉︶細血 o N.O鐸.ooF。っ O.。o。ooo.9。っ マ.罵O、臼。 っ O.寸oo卜.。o霧 N.。08、O。o。o N.﹁。っ.寸。っ。o 。っ. 寸5.卜斜 寸.08ドN。っ 。っ. 卜卜O.萬。っ 卜.鵠。D、ooお oo. OooO、N罵 oo. ooOの、N8 O.5寸、NooN ︵∈+一目︶︵鯉︶嘩霞魚誤匠 ⊆ 卜.NOO.NN O.響。っ.NN O.。っ8、NN O.8ゆ.NN O.。っ8、NN O.寸O卜.NN F.F。っ.NN 卜.50、NN O.專。o.a O.O等.FN 。o. 蕊O.ON 卜.8ゆ、9 寸.罰F、oo[ 紫驚終無製囮 E O.OOO、9 N.寸①①.9 F.①卜O、①N N.NF.。っ。う O.O。っF、霧 N.寸等、5 。・. 卜r寸.8 ①.oDO卜、O。う 。o. さト、。o。っ 卜.oo。oF、等 寸.OOO.N寸 O.oDON、。り寸 O.寸O。o。卜。o ︵XI﹃+一”︶︵羅︶睡畿 一 O.きO.。o卜N 。・. のミ.O卜N 寸.O﹁、①卜N 寸.卜雲.O。oN η8F、NooN F.卜等.。っooN F.=N.oo卜N 寸.等oo、ζN O.O蕊.おN 寸.ゆ5、O鵠 O.二卜.。う鵠 寸.ゆNO.。っ寸N O.N卜O、O。っN ︵訊似瓢渓﹁一閑駆︶瓠枢瓢渓潔晦 X N.OゆN.[ N.。D寸N.N O.oっO卜、N O.OooO.N ①.ON。う、。っ 卜.寸9.O F.Ooo。っ、。っ O.蕊の、。っ 寸.NNの.。っ 寸.oD卜oD、。っ 寸.蕊卜、。っ ①.あoD、。っ ゆ.ゆ津、。・ ︵爵醒︶偏創e媚題糾姻世媚幽姻世 h め.おO.8N 。っ. 5寸.卜臼 の.肉ゆ、08 O.Ooor.;。っ O.08.。っお O.OOO.;。っ N.等N、8㊦ 卜.oo8、寸8 寸.5r、。08 oo. 露oD、8N F.80、NON r.N8、N。DN 寸.O。oN、寸8 ︵‘lool︸十Φ十U”︶︵羅︶嘩遷余蝦匠 一 ﹃。っ綿.ooO O.寸oo寸.ooO の.。っお、OO 寸.OooN.OO O.08、OO O.ミゆ、8 O.ζ。っ、NO 寸.にoo.FO N。Oミ.お N.さoo、3 の.OOoo、蔦 O.OOO.ゆ鴎 O.ooON.Oの ︵幕似︶劇皿姐想 ‘ マ.O卜N、ON 卜.ooNO、爲 [.ミO、卜N O.oo茸.ON O.80、卜N の.①。っト、8 の.N8、爲 O.ooN。っ、8 の.。oF。o.Noo O.ONO、蕊 。っ. OooN.卜。o q雲O、卜。o 寸.ONO、。o。D ︵覇似︶渥聾哩ゆべ初脆U一琳畑・嘩距 oρ 。o. 08.8 F.50.8 d.8卜.ε d.。う5.。っO 卜.ooOマ、5 の.ON①、ooめ O.霧oo、鴇 。っ. ゆきづゆ N.卜NO.8 鴎.oo。ooo.oo可 寸.寸8づ寸 O。05、等 N.おoo、。o寸 ︵凝劇︶t無顛甜e孟蚕懸穣“誕鼻留 ︸ oo. O卜寸.のー 卜.08、。・1 F”O等.OI O.卜8.。っー O.。っ雲、寸1 O.①紹、寸ー の.N等、のー O.卜。oO、ゆー N.。っoo寸.寸1 。っ. 蕊。っ、寸1 。o. めooN.寸ー の.N9.寸1 ①.寸曾、のー ︵島剛羅︶懸論避哩e華e申 o の.卜①。っ、。っ斜 ①.OO①、F。っ。っ F.N津.O霧 。o. おト.N寸。っ 一.ONN、O霧 O.08、。っ霧 。っ. 寸O卜、O蕊 マ.O卜O、卜寸。う F.N鵠.卜濡 oo. O。っF、等。っ 。っ. 。っ等.N醜 O.。っOO、寸。っ。っ 寸.Oき、ooO。っ ︵o十ρ+“旺︶K八爪く健礎暴F城 ℃ 寸.O卜。っ、O 。o. 08.卜 。o. 8マ.; O.ま。o.。oF N.800、撃 。o. 韓O、き O.卜寸oo、卜r N.ooOoo、日 ①.09.苺 卜.F。っF.ooN 卜.O。っO.斜 め.800、ゆ。う め.oo。oN、N。っ ︵爵剛羅︶嘩碇魍甚 Q 。っ. =O、ON 。o. 。o O。o、9 卜。おr.。っN 卜.Noooo.ON O.卜OO、卜N 卜.OOF、ooN 創.O。っF、ooN O.苺。、爲 O”Foooo.N。っ 寸.50.N。o O.OON.濡 N.卜8、F。o の.O爲、①N ︵羅︶嘩盗如照︵N︶ O.oD寸O、F。う O.Oミ、8 寸.Nト一.O。っ F.8。っ.①N ①.。っのO.ooN N.。っトN、ooN oo. oo霧、﹄ N.08、ON 。o. 。う 5.ゆN oっ. ①8.寸N N.。う5.NN O.08、ON O.OoDF.9 ︵罵︶︵懸紳蕪︶藻楽蝋加︵r︶ N.08.Fの 。う. O。うO、Oの F.寸O。っ.。うO 。o. 5N.8 ①.08、OO ①.①。っ寸、8 r.①Nの、露 oD. O爲.8 ①ぐ曾.ooの N.5卜.Oの [.O澤.Oの 卜.。っ8.Nゆ 寸.お寸.oD寸 ︵罵︶嘩遷如照・藤報鞍細 ρ O.ooの。っ.8N O.卜O。っ.。っ肉 oo. ≒q露N F.rNU.。っトN O.①O卜、トトN oo. 寸8、OooN N.oo。o。っ、。っト創 寸.にO、。08 。っ. O霧.寸ON O.N罵.O爲 寸.O。oO、。っ鵠 寸.。うのO、ゆ苺 ゆ.O霧.卜裂 ︵爵剛︶蚕鷺拠曄罎 邸 N8N 計睡寸唇叶 F8N 廿睡。,養降 08N 廿塵N養帥 89 滑輿養降 ooO2 世圏。遷降 卜02 廿塵①握降 O①9 塒睡。o握詩 の①Or 世塵卜握降 寸8F 世塵。握降 oっ①9 廿喚ゆ督降 N8F 世塵寸握降 5掌 世塵。っ督降 OO9 世喫N握隙 皿 晋 ︵訳 .E噌O=遡冊︶ 鐘軸e爬飼昭似嘩距e︵ね如細報倒く囮︸︶↑阻嚥 N照図
近年における日本の家計貯蓄率の低下について 2002年には1.4兆円の受取超となっている。このほか可処分所得に影響す るものとして「その他経常移転」があるが、これは2002年で3.5兆円の支 払超(98年は4.1兆円の支払超)であリ、影響は小さい。このように、家 計部門の可処分所得が近年減少している原因としては、雇用者報酬、財産 所得(純受取)の減少がとくに大きく影響している。一方、消費支出も 1998年から減少傾向(2001年は前年比微増)にあるが、落ち込みは可処分 所得ほどではない(2002年は98年に比べ、3.8兆円減少)。この結果、家計 部門の貯蓄(純)はピークの1991年の43.2兆円から2002年には19.0兆円に まで減少(98年の35.1兆円からは16.1兆円の減少)した(3)。 以上のように、家計貯蓄率(SNAベース)の近年の低下については・ 景気低迷、デフレや超低金利の持続のなかで、雇用者報酬、財産所得の減 少等から可処分所得が減少する一方、消費支出は可処分所得の減少ほどは 抑制されなかったことから貯蓄(純)が減少し、家計貯蓄率(純)が低下 したと考えられる。 2−2.「家計調査」の貯蓄率(黒字率)の動きとその背景 一方、総務省r家計調査」で長期にわたって貯蓄率(黒字率)(4)の把握 できる勤労者世帯(2人以上の世帯)でその動きを見ると、1955年では10 %程度であったものが、高度成長とともに上昇傾向を続け1960年台は15∼ 19%台となり、1970年には20%を超えた。その後、1974年第一次石油危機 で25%を超えた後はやや低下し、1970∼85年は20∼23%で推移した。しか し、SNAベース家計貯蓄率と異なり1985年以降1998年までは再び上昇傾 向を示し、1998年には28.7%となった。99年以降は「家計調査」の貯蓄率 (黒字率)も低下傾向となっているが、2002年でも26.9%とその低下は緩 やかで依然高水準である(図表3)。 近年の勤労者世帯の貯蓄率(黒字率)の動きの背景を所得面、消費支出 面からみると、可処分所得(名目)は1998年以来減少が続いている。これ は実収入の減少を反映しており実収入に対する非消費支出の割合はおおむ
吉 川 薫 図表3 家計貯蓄率の推移 (%) 30 25 20 15 10 5 ∼ 家計調査 家計調査(無職世帯、帰属家賃調整後)
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猟 93 197072 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 94 96 98200002 (備考)内閣府「国民経済計算年報」、総務省「家計調査年報(二人以上の世帯〉」等より 作成。 (出所)図表1に同じ。 0 図表4 実質可処分所得と平均消費性向の推移(全国・勤労者世帯) 77 76 5 4 3 7 7 7 平均消費性向︵% 72 71 70 44 45 46 47 48 49 50 実質可処分所得(万円》 (注) 実質可処分所得は,消費者物価指数(平成12年基準の持家の帰属家賃を除く総合)で実質化した。 (出所)総務省統計局「家計調査年報平成14年家計の概況」総務省統計局統計センターHP。 昭和62年 63 平成元年 345
6 14 7 13 12 11近年における日本の家計貯蓄率の低下について ね安定している。消費支出面をみると、消費支出(名目)も1998年以来減 少が続いているが、可処分所得(名目)よりは減少が小さいため平均消費 性向は1998年以降いくぶん上昇傾向にある。すなわち貯蓄率(黒字率)は やや低下傾向にある。ただ、実質可処分所得と平均消費性向との関係をみ ると(図表4)、実質可処分所得の水準が2002年と同じであった1988, 1989年頃と比べると平均消費性向は低く、勤労者世帯について消費意欲が 高まってきた、あるいは貯蓄意欲が低下したとはいえないであろう。また、 黒字率の中身をみると、土地家屋借金純減の可処分所得に対する比率はこ の10年問で3.3%ポイントも上昇、1998年以降でも5.9%から7.3%(2002年) に上昇している。これは家計において近年借金の増加の影響でその返済の 比率が高まってきたことを示しており、この部分は意識的な貯蓄の増加で はない。このように、近年の勤労者世帯の貯蓄率(黒字率)のゆるやかな 低下は可処分所得の減少のなかで消費も、貯蓄もあまり増やせない状況を 反映しているといえよう。
3.r国民経済計算(SNA)ベース」とr家計調査」の相違
の原因
ここではSNAベースの家計貯蓄率と「家計調査」ベースの貯蓄率(黒 字率)がその水準や動向おいて近年特に大きな相違があるのはなぜかにつ いて検討してみよう。 両者の相違の原因として、統計上の概念・範囲の相違がある。すなわち、 一っには、統計上全ての世帯(家計)をとらえているかどうかの相違であ る。SNAベースは国連の「国民経済計算体系」にしたがい家計部門全体 (ただし、家計と未分離とみられるため個人企業を含む)、すなわちすべて の家計の貯蓄率を推計している。これに対し、「家計調査」の黒字率は2 人以上の勤労者世帯の家計を調査した結果から計算されたものである。し たがって、「家計調査」(勤労者世帯)の黒字率においては無職世帯が含ま吉 川 薫 れていない。無職世帯については、r家計調査」では1989年より貯蓄率の調 査が行われるようになったが、その貯蓄率は低下傾向にあり、2002年には マイナス29。6%となっている。勤労者世帯と無職世帯を合わせると「家計 調査」の貯蓄率は3∼4%低下するという試算もある。 二つ目には、所得、消費に関する統計上の概念の相違である。所得面で は、SNAベースには社会保障雇主負担、現物収入、持ち家営業余剰、生 保・損保の運用収益中の家計利子収入分などが含まれるが、「家計調査」 では含まれない。一方、消費支出面では持ち家帰属家賃、現物支出分(5)が SNAベースには含まれ、「家計調査」では含まれない。逆に損害保険料、 経常移転などはSNAベースでは含まれないが、「家計調査」では含まれる。 これら統計上の扱いの相違のうち、とくに影響の大きいのは持ち家の帰属 家賃の影響である。すなわち、SNAベースでは、住宅を保有している家 計は持ち家を自分に賃貸ししていると擬制して帰属家賃を所得、消費支出 の両方で計上しているのに対し、r家計調査」はそうした擬制は行ってい ない。 平成15年版「経済財政白書」では、以上2つの要因のうち、「家計調査」 (勤労者世帯)の家計貯蓄率の結果について、無職世帯を加え、帰属家賃の 調整を行った場合の修正家計貯蓄率を試算しているが、それによれば、水 準の相違はまだ少し残るもののSNAベースと「家計調査」の家計貯蓄率 の動きの相違はかなり解消される(図表3)。 このほか、SNAベースの家計貯蓄率の2000年以降急激な低下について は、利子課税の計上時点のズレも影響している。国民経済計算では、利子 所得の計上はその発生時点、すなわち金融機関が利子を支払ったと認識し た際行われる一方、利子課税は税務統計を基礎資料としているため、家計 が預貯金を取り崩した時点(満期や解約)で計上される。2000∼2001年に かけては高金利だった1990∼1991年に預けられた定額郵便貯金が大量に満 期となり、所得税が過大に、その結果可処分所得がやや過小に計上された ことになる。これによって、S:NAベースの家計貯蓄率は1999年以前は0.2
近年における日本の家計貯蓄率の低下について %程度高くでている一方、2000∼2001年は0.5∼0.9%低下したという試算 もある(6)。 さらに残るSNAベースと「家計調査」の相違(とりわけ水準の差)につ いては、「家計調査」における収入面、消費支出面における記入漏れのな どの影響もあるとみられている(7)。
4.高齢化と超低金利の影響
「家計調査」との相違の検討で明らかになったように、家計貯蓄率 (SNAベース)の低下の重要な要因として、中長期的には高齢化にともな う高齢無職世帯の増加があげられる。「家計調査」で高齢無職世帯の割合 は上昇が続き、全世帯の2割を超えてきた(図表5)。また、高齢者世帯 では「ライフサイクル仮説」のとおり、消費支出が可処分所得を上回り貯 蓄を取り崩して生活している。2002年の高齢無職世帯(世帯主60歳以上) 図表5 高齢無職世帯(60歳以上)の貯蓄率 消費に与える影響が大きくなっている高齢者 (%)0
一5 一10 一15 一20 一25 高齢無職世帯が全世帯に占める比率(右目盛)\
/
高齢無職世帯の貯蓄率 95 96 97 98 99 00 01 (備考)総務省「家計調査年報(二人以上の世帯)」より作成。 (出所)図表1に同じ。 一30 匂 02 暦 %24 箆 20 18 16 1 4 B 10吉川
薫 の貯蓄率は、2人以上の世帯ではマイナス26.0%(月約5万3千円の不足)、 単身の高齢無職世帯ではマイナス32.8%(月約3万7千円の不足)となっ ている。今後ますます高齢化が進むことを考えると、この要因からは家計 貯蓄率が低下することが予想されることになる。 一方、短期的には景気低迷それ自体の影響とそのなかで近年のゼロ金利 政策、量的緩和政策などから超低金利の状況が続いていることの影響があ る。先にみたように、所得面では景気低迷の影響による雇用者報酬や営業 余剰の減少に加えて、超低金利がつづくなかで家計の利子所得など財産所 得の受取が減少していることも影響している。利子所得は預貯金が満期後 も元利込で自動継続される場合など家計があまり意識しないで再び貯蓄に 回される場合も多い。また、金融資産を多く持っている世帯は概ね所得水 準も高く、その貯蓄率も高いと考えられる。こうしたことから利子所得に ついては貯蓄に回る部分が多いとみられ、その利子所得が超低金利で大き く減少したことも家計貯蓄率の低下に関係していると考えられる。こうし た要因については、今後日本経済がデフレを克服して安定した成長軌道に 乗り、超低金利政策が是正されていけば影響が小さくなっていくと考えら れる。また、金融資産残高の多いのは高齢者世帯であり、金利が正常化さ れると、前述の高齢無職世帯のマイナスの貯蓄率の程度も緩和される可能 性もある。5.家計貯蓄率低下のマクロ経済上の留意点
以上みてきたように、マクロベースでみた家計貯蓄率は中長期的には高 齢化の進展で今後も低水準が続く可能性が大きい。このため、長期的には 国内貯蓄の減少によって、投資資金が制約され、それが設備投資の伸びを 抑え、労働生産性の向上も低下することになって日本経済の持続的な成長、 発展を妨げることになるという懸念も広がり始めている。一方、家計貯蓄 の減少でこれまでの国内の貯蓄超過、経常収支の大幅黒字にともなう問題近年における日本の家計貯蓄率の低下について が緩和されるという見方もある。この点について考えよう。その際、いく つか留意すべき点がある。 第1は、一国全体の貯蓄と家計貯蓄とは同じではないことである。この ところ家計貯蓄(純)は減少しているが、他方で非金融法人や金融機関の 貯蓄(純)は基調として増加している。これは超低金利に加え、バブル崩 壊後、企業が債務残高を減らしていることなどから財産所得の支払い超が 小さくなってきていること、減税もあって企業の税支払いも減少している こと、金融機関については、超低金利のなかで財産所得の純受取が増加し ていることなどが影響している。ただ、一般政府は景気低迷で税収が低下 するなかで可処分所得(純)が減少傾向にあり、貯蓄(純)も1998年以降 は赤字に転じ、2002年には23.9兆円の大幅赤字となっている。また、対家 計民間非営利団体も超低金利下で貯蓄(純)が大きく減少している。この 結果、一国全体として貯蓄(純)は家計と一般政府の貯蓄減少が非金融法 人企業や金融機関の貯蓄増をかなり上回り、このところ減少が続いている (2002年の貯蓄(純)は29.6兆円で、ピークの91年85兆円から33.7兆円の 減少、98年の53.6兆円と比べると、24兆円の減少)。一国全体の貯蓄率 (純)(=国民貯蓄率(純))は2002年では7.4%であり、1991年21.7%,98 年の12。8%に比べてそれぞれ14.3%ポイント、5.4%ポイントの低下となっ ている(図表6)。 第2は、固定資本減耗(減価償却)分を含む総貯蓄でみるか、それを除 いた純貯蓄でみるかという問題がある。マクロ経済上の需給バランス、例 えば、経常収支不均衡との関連で考えるときは、貯蓄は現実に消費されな かった部分(現実に国内需要として表れなかった部分)としてとらえるべ きであるから、貯蓄も減価償却部分を含む総貯蓄で捉えた方がよいと考え られる。一国全体の総貯蓄率でみると、固定資本減耗が98年までは増加、 99年と2002年は前年比で減少したが減少幅は小さいため、総貯蓄率(=国 民総貯蓄率)は2002年でも25.6%と、その低下は純貯蓄率ほど大きくない (総貯蓄率は1991年の34.4%から8.8%ポイント、98年29.0%から3.4%ポイ
薫 士・ 。賢拳即細︾弼U︸ ︵Nr。oりOON︶ ﹁題選世NOON甑申㎜娠い型曜圃﹂ 踵憲竃姐課徽晒鯉椌謹R ︵柵選︶ O.旨 寸ON oo き oo. 卜N 鵠 Oo︾ 卜爲 O爲 oD 8 [斜 マoっoっ 寸蕊 oo oっ oっ 渓︵鯉︶鰍細血出圃 マト 寸oo ト9 N.= oo. Nド O.Σ oう. 三 F.= 寸.卑 oっ. = O.ON 卜属 ゆ.FN 訳︵羅︶尉細霞眺圃 oD oo8.。o① ﹃O。oO.O① [8①.卜① oD. 。oN寸、霧 O.FN、8 NおN.寸① q耳N.N① ①.O=、①oo のN。っト、。。D O蔚oD、寸。D 卜.。oOO、一〇〇 卜.N爲、O卜 O卜ε.①O 耀賢粁細艘囮 ﹄N日.。o撃 晩卜N卜。霧r 寸.。亀孚.N茸 寸80.F芝 N.=O、Oミ 三旨.O雲 ①.。DOoD、F響 O.OOO、O寸r 的8。o.。〇三 N8寸.O陣 qoD8.5F N.ミの、εF ﹃50、oo箪 ︵鯉V細謹 ﹃寸寸。.①N N.昏。っ.寸。っ 。っ落ド.等 OO蹟.。寸 N.。寸O.。︾O Nざ。っ、N。 [寸8、①め F.O寸切、島 Oo5雲.NO O卜。うO.﹁ のOoD。っ.。。D の.U斜.お 頃.寸霞.①ト ︵の.。っ︶︵翼︶細血 勉N5.卜。o 頃oD等.Ooo 寸.05.寸。D のN寸。o.Ooo 。あの.oo卜 ①.O①O、虻 ﹃5寸、旨 [。。o卜、N卜 卜.①Oゆ.。O 寺5、卜O 。o. ①寸N.寸。 O霞oo.8 頃O。DoD.田 ︵撃﹀箪枢馴渓鰹晦塵督 ﹃。っNO.寸。っN め83。oN 5の㌧め。っN 鴨寸。O、OooN ゆ8N.oo。oN N。D。っト、oっ。DN 卜d。︾寸.。っ。oN O耳oo、O卜N 寸O寸。.N卜N O.①享.寸ON 。》. 謝。.oo爲 寸。っOゆ.卜蕊 ①霞N、蕊N ︵卜.r︶翌似叡翼潔畷担咀 斡O。っN.8寸 N.おト.8寸 。っ. 為①、。っ等 卜.卜F.oっ守 ゆF。っ寸、ON寸 ﹃02.ooN寸 N。oトの.oD等 。っd。Dド、き寸 辱罵.寸O寸 き。。o、NO寸 =8、NO寸 O.8卜.翰需 ①.ゆ5、O需 ︵擢︶嘩遷象裂ぼ眠圖 拠騨圖I P O錦F.F O.寸8 O.毬oo oっ oDO卜 oう Ooっoo oD. Oのoo 寸の寸oD 卜.耳oD F寸寸oo 05卜 ON寸卜 卜.08 r.50 紫賢、笹瓶艘囮︵謹剥︶ ﹃。D扇、F 寸Ooっ① 。っ ⇔O。っ.r W.。。O。o.F oo 霞寸.N O.おゆ.。っ の臼O.寸 OOoooD、oっ 寸.。っ。の.。o qoo5、。o のO謝.oo Ooo8.oっ 。っ oo蹄.oっ ︵繋︶闇議︵哩障︶ 寸のO 寸.鐸 寸.oo鴇 ①①OO.r 灯.O。っO.F ゆOζ.N O.寸。o門.。っ 。o. 等O.oo 寸①ミ、N 08卜、N 峨寸。o卜.N の.ooNO.oo φ.卜8、N ︵翼﹀細腹 oo專oっ.O N昏。・、O 卜.鵠O.O O寸吊、O Oのo っo っ.O ゆ.O。っ。っ.切 N卜ON.の OおO、め O.罵卜.寸 寸。。3.寸 卜oっO寸、寸 。っ ト8.寸 NN。oゆ.。っ ︵田似甑渓炭軍︶祀似瓢翼潔曜 ①80っ.O 寸.Oお、O OO孚、O ①ゆoo寸ド O.O寸ゆ.卜 。っ ①NO、oo oo專oっ.oo O.の2.oo 恥﹁の、卜 寸①鴇.卜 oっ F陣、卜 oo. εO.O の500.O ︵翼︶嘩距余冒営 量畢一聴細株短曜虚懸鞍 O 卜NOO.NN 璽N寸。っ.NN O。08.裂 08の、NN O.。︾。。.NN の寸O卜.蟹 =卜。っ.NN 卜.50.NN ①專oo.蚕 ①O等.風 oo 寸8、ON 、田ゆ、9 ﹃司r、oo﹁ 翼賢粁蟹製圃︵謹禦V 。っ N卜O、マ oo O霧、N寸 紹。oO.富 ﹃。o。。o、Oゆ O.寸Noo、トの 卜oo=一誌 。o. oD oo卜.Nの OOOoo.ooゆ N。っ鵠.8 O。D。DO.N。 N.苺卜.NO oっ 8卜、NO 寸のooマ、鴇 ︵鯉︶胸孟︵鰻瞳︶ OO。O.9 Nま。、窪 F.。トゆ、①N NN﹁、。うの 。.O曽づ。っ N.寸等.お 。っ ト等.O。っ O.。oO卜.O。o 。っ トO卜.。oO 卜。o。っ[、守 寸08.辱 璽。oON、。o寸 O.可Ooo、卜φ ︵翼︶細叢 Oき。っ.oo卜N O.ゆミ、。卜N ﹃Oζ.O卜N 寸卜陣.OoDN ゆ㎡OF、N。oN [卜等.雷N r.二N.。D匙 寸.等。o.FN めO寸①.卜ON 寸雪O.3N O=卜.。っ鵠 寸.旨O、oo寸N O.割O.OoっN ︵盟似瓢渓醸軍︶丑枢甑渓潔畷 の.窃O、8N の5寸、卜8 ゆ。肉頃.OO。っ O①oo門.=oっ O①8、5っお O.㊤㊤。.二。o N。っ苺.8。っ ト。08.寸8 ﹃5卜.。っO。っ oo 曽oo.8N F80.霧N rN鴇、NooN 寸.O。oN.寸ON ︵累︶嘩廣余蒙匠 詫嚥 ゆ 雲寸F.。っr の.。D。Dゆ。Nr 。。o=.鐸 ①Ooooっ.= 磯。oゆト.O[ ooN鐸.9 卜O旨δ oo専O、。o 卜斜oっ.oo 寸創寸卜、卜 oo にr、卜 瞬而寸O.O 旨。r。O 撰賢綬無農囮︵謹剰︶ 諾。o卜.OT oっ oっ OF N寸81 oo. OoっOI 。トのO.O O卜。 っト.寸r O.專O.寸F oo εめ、。oF N蕊O、ooU のO。うト.苺 O.NooO、寸oo 卜OON.Ooo N。。。o。o.。り。o ︵鯉V翻腹︵鰻障︶ ゆ鵠O.。っ∼1 9蕊寸、鐸ー 卜.NNq曽1 。う O羽.鐸1 N.5。o.。っー 専る.寸 N8寸.寸 簿3.寸 ﹃5卜.O 辱8.OF oD苫oo、肉 U.。DゆO.8 U.日卜.卜N ︵翼︶細叢 ON5.トoo Ooo等、㊤oo 寸.90.マoo の響oo.Ooo ①あゆ、oo卜 ①.oっ8.卜卜 寸5寸.障 門.①oo卜貸 卜.①8.OO r.茸O.卜O oo ①蕊.寸O OFoo.8 頃Ooooo8 ︵︷似甑翼展駆︶班似測渓潔畷 。っ專O.寸㊤ Ooっ8.oっト 08。.。卜 。っ. N錺.ooO 卜Oooト.ミ O。oOト.F。D O.OooO.O卜 NO寸。o.卜卜 二き.R Noo8、蕊 r.苫O.NO 卜.寸Nの、8 OO5、寸oo ︵翼︶嘩遷余銀匠 霞督鎖⋮ 寸 N卜OO.。う ゆ.05.。o oっ NOO.ぴう ①器N.。っ ㊦8N、の O.oo等.oo ①鐸寸.φ ooぜミ.。っ F.Ooo。。.。っ oo oo5.。っ N80.N NN8、F 。っ トOト、U 翼賢機巡個囮︵謹載︶ 碗卜寸。っ.oor のooF。o.き 卜8q孚 N吊マ.。っ[ 寸苫寸.。っ倒 ゆ。っ舘、孚 隅旨O.。うF 寸80.9 O.8寸.= 喰O鵠、。D O.OOド.卜 寸茎O.卜 =縄.O ︵鯉︶棚濫︵囎賦︶ 卜専。o.雲 Oき。o.寓 O。oooF.窪 。っ 。5 罰、9 F.O雲.9 ゆ寸。o。っ、O 鴨N。N.OF 。ぜOF.卜 NOき.。o hO萬、の 寸.O守.寸 N.Nδ、O 寸.苫①.寸 ︵翼︶細血 oo80.雪 N.㊤8.き 。っ 08.寸F O.800.鐸 O.O。D寸、。っド NO卜O.。っF O卜。o瞬、孚 F.。頃ト.9 OooO瞬.; 5二、① 卜苺N.。o NぐOoo.O O.O尺.oD ︵翼︶嘩踵余誤膠 認攣躍姻 oo ﹃寸ON.留 O雲の.8 寸.uっ昏、Oの OのN寸.トの O卜oD㊤、露 r.O二.トの oo寸。っO.Oの 。5寸.。っの O.O斜、鍔 。めN。o、罵 O寸寸。っ.8 OO。っ寸.卜寸 OのOマ.N寸 累賢粁慰展囮︵謹型︶ dO鵠.。o卜 O.N守、N卜 OO寸。り.ミ 寸O卜O,F ①.5N、OO 08卜.O卜 ①①。o。っ、お 。っ づOの、OO N.寸oo3の OoっO。o.ト嶋 oo寸OO.oっゆ O.O寸。o.Oめ 。o. N爲.O寸 ︵響︶翻血︵鰻陀︶ ①.蕊﹁.Or Oト8.; 触800、寓 の.08.oうr O耳の、OF ①寸ooO.鯨 r.頃の。う.; oう ミO、O 卜oうOoo.N 卜岳ゆづ 寸.8N、。っ ①oo∈.oっ oD. 卜ooト.O ︵累︶睡霊 O薦F、9 O卜霧.= N8。o.憶 ゆ80.望 ①耳の.9 ①寸oDO.。oド F旨。o.= 。っ ミO、。 卜。っ。。o、N 卜.卜ooの.の 寸。8N、。っ ①oo等.oっ oo卜oo卜.O ︵翼︶嘩遷魚譲ぼ く斑躍媚株 d dO8 計喚=握汁 50N 世塵。っF握貯 OOO咽 廿睡Nr握降 89 暦睡=慣降 QQO2 母塵9督降 39 世睡①握降 OO9 世睡oo握降 のOOF 世睡卜経降 まOF 廿睡O握降 oうO窪 計塵O慣降 NO孚 廿塵寸握降 59 廿睡oっ握降 OO9 世邸N握降 皿 晋 ︵訳 、南﹂題十 倒︸冊︶ 鐘羅e細小賦曽映﹃﹂竺慨遡,器 O櫃図
近年における日本の家計貯蓄率の低下について 。餐↑や撫辮ひ紹U一 ︵NF.oうOON︶ ﹁騨選塒NOON緻詫恨帆騨照匠﹂ 遷駅啓媚想幟塙裂喪踵雀 ︵龍輩︶ 訳﹄一﹂OO隷幡一蝋叫﹂1 ︵州咽︶ 09 0.創OF.ooO寸 OOF 寸.壽oo、80 8F ﹃NO寸.二〇 8卜 。っ︾NN.卜8 09 寸.8の.二ゆ 09 。o. 卜。うO.ONの 8F O.マ。oO、08 09 N.N8、O專 OOド 。o. 80、OO寸 09 。o. 。っ 。。N、寸。oマ OOr F.8寸.Ooo寸 8ド 覧寸。っN.oo等 09 斡苺P、O等 ユOO皿ψ︵飛癒︶ oo. N O.きト、。っF O.N マ.8。o、9 oっ. N F.Foo。o.; N.N 鴨。っ享、= O.N の.OOの、。うF N.N O.の苺.= oっ. F 。っ. OO卜、O O.N oo. F卜F、9 卜.N め.O雲、。っド O.oっ O.寸8.二 O.N 鰻O卜O.寸F ①.F 。っ. 寸5.O 寸。F の.O鍔、O 量畑拠翼圖1.F O.F 。っ. 轟O、の マ.F O.寸FN.卜 O.F O.OooO.の O.O O.卜。っN、。っ oo. O 卜.。卜O.。っ O.O F.OoDマ.寸 卜.O F.800.。っ oo. O O.50、寸 ゆ.O 。っ. ooF寸、d F.O O.oo8 O”O ゆ.爵 O”O O.O=1 O.O OdO。っ.N 如器梼e刈お婁 [.O− O.OooooI ド.OI 卜.oり罵1 F.O マ.O霞 O.O 戸.8↑ F.O O.錯卜 寸。O O.08、N 寸.O O.08.N の.O のφ卜。っ、N 寸.O oo. 卜。うO、N 寸.O N.等oo、F 寸.O 讐Oに.r O.O O.等の.N 寸.O 寸卜Noo、F 堆興爵紅撫躍出志磁蒙.O の.N の.5。っ.撃 ηマ ト.おの.NN O.O O.蒜O、ON o,. の oっ. 8卜、ON O崎 O。Ooor、8 oD. 寸 oD. Nめoo.寸N O.oっ ﹃蕊寸.oor O.O O.。っooO.斜 O.の oo. あO、苺 P.卜 。・. oo8.寸。っ N.O 寸.ON卜.①N N.= 唆。う等、Nの 寸.2 N.おoo、等 麗 掻め O.トー 。っφ8、①のー F.OI ﹃OooO、O。oI ゆ.卜1 。っめ。っN、oo。っー N.トー 讐08.O“うi oo. 9− O.O卜。っ.旨1 唆oっー oo. 5卜.91 F.瞬1 ⑫等oo.のNl ト.寸ー ①.。うN寸.。うNー oo. oD − O.8寸、oo[ー 寸.NI 前N匿.=ー oo. O O.8卜.。っ oD. F N.Noo寸.oo Fd 卜.NNO、O 窪督題1,寸 oっ. oっ の.NNN.Or N.oっ N.Ooo①、曽 O.oD 磯8創、ooF O.N F.80.卑 N.N O.。うO鴎.= N.創 O.專。う.= 寸.N 寸.N8、Nr O.↑ 寸︾ooの.① oD. F O.N9、O O.F 。っ. OOゆ。卜 N.F 前800.鴎 O.Ol O.O錺、NI F.O O.OO寸 認運謹媚.oっ O.マ ooドトト.9 oo. OI 就50.φ1 oo. O− F.﹄oooo.。りi ①.O 卜.N。oO、寸 マ.雪 唆卜寸の、蟹 d.NI 崎O。oO、=1 卜.OI hO鳶.。oI O.ooI 寸NO舌ドー oo. O− Oφに.。oI oo. oっ 1 前5寸。。orl 卜.のー O.。 o雲.卜NI F.=ー ⑦。 oゆト.おー ﹃NF− 90爵.。うのー く填誕姻煮.N N8N 廿睡寸選帥 58 廿塵。っ毬降 08創 計塵N選降 08F 廿塵二橿叶 ooO9 世塵。選貯 52 廿喚O橿降 89 計塵。o慣降 霧9 廿輿卜督降 蕊9 廿塵。橿降 oっOOF 世塵の径降 器9 世睡寸握酔 δ9 廿睡。っ輝降 89 塒塵N賢降 ︵訳 。m﹂遡⊥T”週珊︶ 鐘製e蕊拠巡献柑細謹腎閑﹃﹂邑偲樫”紐 卜照國
吉川
薫 ントの低下)。経常収支黒字が依然大きいのは、景気低迷で民間投資が低 迷しているほか、総貯蓄でみればそれほど低下しているわけではないこと もある。これを貯蓄投資差額でみると、2002年には通常は投資超過である 非金融法人企業が19。7兆円の貯蓄超過となり、家計部門の貯蓄超過17.2兆 円を上回り、金融機関も16.2兆円の貯蓄超過となる一方、一般政府は貯蓄 (純)が23.9兆円の赤字のため投資超過は39.3兆円にのぼっている。これ に対家計民問非営利団体の投資超過0.4兆円を加えると、一国全体の貯蓄 投資差額(=・ほぼ経常収支黒字に一致する)は2002年でも13.7兆円の貯蓄 超過となっている(図表7)。 なお、家計貯蓄率は通常純貯蓄率が用いられる。これはミクロ経済的観 点から考えれば、家計の貯蓄は将来消費の選好と言う意味を持っており、 住宅の減価償却費が増えて貯蓄(総)が増加した場合(純貯蓄は増加しな いが、総貯蓄は増加した場合)将来消費の選択の幅が増加したとは考えら れないため、純貯蓄(純貯蓄率)でみた方がよいと考えられるためである。6.むすび
以上みてきたように、近年のわが国におけるマクロベースでみた家計貯 蓄率の急速な低下については、中長期的な側面と短期的な要因があると考 えられる。すなわち、中長期的には高齢化の進展のなかで無職の高齢者世 帯が増加していることであり、この傾向は今後も持続するであろう。この ことは日本において現役世代の人口の割合が低下し、貯蓄を取り崩す世代 の人口が増加してくることであり、マクロ的には今後も家計貯蓄率の低水 準が続くことが予想される。しかしながら、このことから直ちに将来の経 常収支の赤字化や経済のマイナス成長、生活水準の低下に結びつけるのは やや早計であろう。人口減少社会に移行するなかで高目の成長率は期待し にくいことから、投資もあまり伸びず国内貯蓄が減少しても国内貯蓄・投 資バランスが現在の貯蓄超過から急激に投資超過(=経常収支赤字化)に近年における日本の家計貯蓄率の低下について 変化するとは限らない。また、ストック経済化が進むなかで一国全体の固 定資本減耗(減価償却)も2002年で99兆円と大きくなっており、粗投資額 は今後もかなり水準が維持できるとみられる。資本市場の自由化、国際化 が進むなかでは、国内の資金だけでなく、海外からの資金を利用すること もできる。したがって、国内貯蓄が減少しても投資効率や技術進歩を高め、 労働生産性の向上を図ることができれば、生活水準の低下を招くことには ならない。 一方、近年の家計貯蓄率の急激な低下については、バブル崩壊後の日本 経済のやや異常な状況も影響している。日本経済が持続可能な安定した成 長軌道に戻ることができれば、家計貯蓄率は低水準であっても安定してく ることが期待できよう。 このように、最近のマクロベースの家計貯蓄率の急低下については、そ のことをもって直ちに日本経済に対し、過度に悲観的になる必要はないと 思われる。それと同時に、日本経済についてもはや他の先進国に比べて高 い家計貯蓄率という状況は変わったことを認識して、適切な経済運営をお こなっていくことが重要となろう。 注 (1)日本の「国民経済計算」(SNA)の推計では、93年国連基準(93SNA)にもと づく90年以降の数値では家計貯蓄率二貯蓄(純)÷(家計可処分所得(純)+年 金基金年金準備金の変動(受取))となっている。 (2)(純)は固定資本減耗を含まない場合。(総)は固定資本減耗を含む場合である。 (3)貯蓄(純)のうち年金基金年金準備金の変動(受取)は2002年で1.3兆円(98 年3.1兆円に比べ1.8兆円減)である。 (4)「家計調査」(2人以上の勤労者世帯)の黒字率(%)は100から平均消費性向 (=可処分所得に対する消費支出の割合(%)を引いたもの。) (5)医療給付等現物給付のうち社会保障基金からの給付分は93年国連基準(93NA) からは政府最終消費に移された。(68年国連基準(68SNA)では家計最終消費支 出に含まれていた。) (6)連合総合生活開発研究所(2003)参照。 (7)岩本・尾崎・前川(1996)参照。
吉 川 薫