東京農大農学集報 平成 年 月 日受付 平成 年 月 日受理 東京農業大学農学部農学科 東京農業大学農学部バイオセラピ 学科 昼温 夜温を および に制御した人工光ファイトロン内で 近年サラダ用と して我が国で生産が開始されたロケット ロケットサラダ ルッコラ ガルギ ル アル グ ラなどとも呼ばれる 和名はキバナスズシロ を育て サラダ野菜としての生育と品質に及ぼす温度の影響 を検討した 日後の地上部新鮮重は 区で最も大きく 高温ほど劣る傾向にあった 葉色について は 明度 値は 区および 区 色度 値は 区 色度 値は 区で高く 区は緑色が濃く 区は黄色味を帯びていた 官能検査の結果 外観の評点は 区で低く 香りおよび辛味の評点は 区で高かった 総合的評価であるサラダとしての好みの評点は 区 で高く 温度が高いほど低下する傾向にあった 辛味成分イソチオシアネ トの葉における濃度は高温ほど 高かった 以上のように サラダ用野菜としての生育および品質に対しては が最適であった ルッコラ キバナスズシロ 官能検査 イソチオシアネ ト ワグナ ポットに播種し 子葉展開時に間引きして ポッ トあたり 株に調整した 昼温 夜温を 我が国では近年カット野菜の需要が高まり 最近は若い とした人工光ファイトトロン 時間日長 時期に収穫し 葉のみを袋詰めしたサラダ用のベビ リ 室に各区 ポットを入れて 日 フも店頭で見かけるようになった ベビ リ フとしては 間栽培した 収穫時に草丈 葉数 地上部新鮮重 葉色と葉 複数の葉菜が用いられるが ロケット のイソチオシアネ ト濃度を調査した 色差計 日本電色 和名 キバナスズシロ はその代表的なものである ロ で葉色を測定した 葉のイソチオシアネ トをガス ケットはアブラナ科野菜特有の辛味成分前駆物質グルコシ クロマトグラフ ノレ トを含み ゴマに似た香りを持つ のが特徴であ および で分析した ロ り ロケットサラダ ルッコラ ガルギ ル アル グラ ケット地上部の搾汁液をジエチルエ テルに転溶し 転溶 とも呼ばれている 液 を に注入して検出したピ ク面積を成分量と ロケット は南ヨ ロッパおよび西アジア原産であり した リテンションタイムはダイコンなどのイソチオシア 紀元前古代ロ マ人により栽培されていたとの記録があ ネ トのもの を参考にした 分析条件についてはカラム り 現在では南ヨ ロッパ エジプト ス ダン ブラジ 温度を 一定 キャリアガスをヘリウム の検出 ルで主にサラダ用として栽培されている インドでは種子 器温度を とした また 東京農業大学農学部園芸シ から香辛油をとるために栽培されている 生態的には低温 ステム学研究室の学生 名による官能検査を行い 外観 性野菜とされている しかし 一般的でない野菜のためか 香りと辛味の強さおよびサラダとしての好みの程度を評価 サラダとしての栽培に関する論文は極めて少ない 一方 した いずれも 悪い まったくない とても嫌い 普 で 我が国で現在栽培されているロケット品種と 海外品 通 良い 強い とても好き の 段階で評価した 種との育種上の関連は明らかではない 今後我が国で消費 および生産が伸びる野菜であり 栽培技術の確立が急がれ ている 生育 図 に関しては 葉数および草丈は 昼 そこで 栽培温度がロケットのサラダとしての生育や品 温 夜温 区と 区との間に大差がなく 区 質に及ぼす影響を検討した で劣ったが 新鮮重は 区で最大であり 高い温度 区ほど小さかった ロケットは の記述のように低温性野菜であることが本実験で 年 月 日にロケット タキイ種苗 を も確認された 色差計による葉色調査の結果 表 明る
市村匡史
野口有里紗
木村正典
論 文 要約 キ ワ ド緒
言
結果および考察
材料および方法
サラダ野菜ロケットの生育および品質に
及ぼす温度の影響
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Articles UBATZKY AMAGUCHI * ** : L* a* b* : PPFD mo m s Mill. : NR-ShimadzuGC- B, CHROMATOPAC C-R A DB-wax . mm M L GC F D R and Y a*
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J. Agric. Sci., Tokyo Univ. Agric., ( ), ( )
Eruca sativa, Eruca sativa , + + , -. / . /- + + . ,**2 +3 3 ,. ,* + +2 ,* +/ ,/ ,* -* ,/ /* ,* +/ ,/ ,* -* ,/ ,* +/ -* ,/ ,* +/ -* ,/ -* ,/ -* ,/ ,* +/ ,* +/ + / ,* +/ ,/ ,* -* ,/ +, .** + - +* /* + +. 1 * , ,/ . ,** + ,** +2 * . 2 3 + ,* +/ ,/ ,* -* ,/ ,* +/ +331 ,**. - +0 + /*** + /- + + . ,**2 m m ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ
市村 野口 木村 温度が生育に及ぼす影響 誤差線 温度がサラダとしての品質に及ぼす影響 誤差線 温度が葉色および葉のイソチオシアネ ト濃度に及ぼ す影響 小木曽正敏 ロケットサラダ 新編野菜園芸ハンド ブック 養賢堂 東京 トブチルイソシアネ トである 本実験ではイソチオシ アネ トを分析した イソチオシアネ ト濃度 表 は高 温ほど高く 官能検査の辛味評点の結果と一致した 高温 期 で 辛 味 が 強 く な る こ と に つ い て は が記述している ロケットからはイソ チオシアネ ト以外のベンズアルデヒド アセチルチア ゾ ルなど多くの香り成分が検出されている この成分 の幾つかがロケット特有のゴマ臭に関連すると考えられる が 特定はされていない 以上のように サラダ用としての生育および品質に関し ては 昼温 夜温 のうち が最適であった ロケットのサラダ生産に関しての養 液栽培実験 香辛油生産に関しての肥料施肥実験 など さ程度を示す 値は 区および 区 赤色 の報告はあるが 温度実験結果の報告がない中で 本結果 程度を示す 値は 区で 黄色程度を示す 値は は我が国での栽培技術確立に有効な情報を与えると考えら 区で高かった これらの結果は肉眼的観察におい れる て 区では特に外葉がわずかに赤みを帯び 葉柄 は他区より明らかに赤褐色程度が高かった 区で は全体的に葉色が薄く 黄色味を帯びていたことを説明す るものであった 本実験では分析しなかったが 肉眼的観 察から判断して葉のクロロフィル濃度は 区で低 かったと思われる サラダとしての官能検査のうち 外観 の評点 図 は 区で低く 段階のうちの約 で あった これは葉色が淡いことの表れであろう 香りおよ び辛味の評点は 区で高かった 特に辛味は 区で評点が約 であり かなり強かった 以上の外 観 香りおよび辛味を含めた総合的な評価である好み評点 は 区で高く 温度が高いほど低下する傾向にあっ た サラダ用としては香りおよび辛味が強いものは敬遠さ れた結果と考えられた ロケットの辛味成分は メルカプトブチルグルコシア ノレ トから細胞破壊などによって生成した メルカプ 図 図 表 引用文献 ΐ ΐ ΐ ΐ ΐ ῒ ΐ ῒ ΐ ΐ ΐ ῏ ῏ ῏ ῏ ῏ ῏ ΐ ΐ ΐ ΐ ῑ ῍ ῍ ῒ ΐ ῎ ῍ ῒ ΐ ῍ ῎ ῍ ῎ ῍ ῎ ῎ ῎ ῒ ΐ ῎ ῍ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῍ ῍ ῎ ῒ ΐ῎ ῎ ῍ ῎ ῍ ῎ ῒ ΐ ῎ ῍ ῍ ῍ ῎ ῍ ῎ ῎ ῍ ῍ ῑ ῑ ῑ ῑ ῑ ῑ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ 2 nd ,
ENNETT ELLON OTTING AGLES OSA ILLIAMSON
ECOTEAU
UBATZKY AMAGUCHI
TO IMURA
IROVETZ MITH UCHBAUER
UBATZKY AMAGUCHI
: SE n
: SE n
B , R.N., M , F.A., B , N.P., E , J., R , E.A.S. and W , G., . Identification of the major glucosinolate ( -mercaptobutyl glucosinolate) in leaves of L. (salada rocket).
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R and
Y
L*
a* b*
Eruca sativa Phytochemis-try Acta Horticulturae, + . 0 1 2 3 +* +2 + ,**, . ,/ -* , ,**+ +*23 +*3* - ,*** ,0, . +331 , .+. .+/ / ,**0 # .31 /*-0 ,**, + +331 , ,* +/ ,/ ,* -* ,/ ,* +/ ,/ ,* -* ,/ ,* +/ -* ,/ ,* +/ -* ,/ -* ,/ , -* ,/ 3 --* ,/ -* ,/ 1 ,* +/ . . + , + 0+ 1+, ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ ῌ
サラダ野菜ロケットの生育および品質に及ぼす温度の影響 ῎ ῎ ῎ ῌ ῌ ῌ ῌ 3
ANTAMARIA LIA APA ERIO HMED HALIL ARRAG
ICOLA OEBERECHTS RONTANA
headspace leaf samples using GC, GC-MS, and tables grown in a soilless culture system. Horti-olfactometry. : . culturae, : .
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L.) : Production and shelf-life of two leafy vege
Acta J. Agri. Food Chem.,
Journal Plant Nutrition, Eruca vesicaria sativa
Eruca sativa Valerianella Ann. Agri. Sci. (Cairo), olitoria .0.- .0.0 /*3 /+0 1 +332 3 ,**, +113 +123 2 ,**. # + ,0 /* 0--,+ .1
市村 野口 木村 ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῎ ῌ ῌ 4
(Received September , /Accepted January , )
* Department of Agriculture, Faculty of Agriculture, Tokyo University of Agriculture ** Department of Applied Biophilia, Faculty of Agriculture, Tokyo University of Agriculture
CHIMURA OGUCHI IMURA
: Japanese growers recently began to produce rocket ( referred to as rocket salad, rucola, arugula, or gargeer in English and kibanasuzushiro in Japanese) as a salad vegetable. Rocket was grown in artificially lit phytotrons with day/night temperatures controlled at / , / , or / to study the e ects of temperature on the growth and quality of the salad vegetable. The fresh above-ground weight after days was largest in the / plot and tended to decrease with temperature increase. The leaf color measurements were high in the / and / plots for L*value, in the / plot for a* value, and in the / plot for b* value ; leaves were greenest in the / plot and yellowish in the / plot. A sensory evaluation gave a low score to the / plot in appearance but high scores in aroma and pungency. The / plot was given a high overall score with respect to preference as a salad vegetable, which tended decrease with temperature increase. The leaf concentration of isothiocyanate, which imparts pungency, increased with temperature increase. As described above, the optimal day/night temper-atures were / for the growth and quality of rocket as a salad vegetable.
: rucola, temperature, sensory evaluation, isothiocyanate