高等特別支援学校(職業科)における就労準備としてのSSTの効果の検討
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(2) 現場実習での支橡生徒全員のスキルを実行できた各1回 (あいさつ・報告のスキル実行が何回あっても)1目分 を9日間合計し、その延べ回数を求めた。. 4)事後アンケート 全授業終了後、対象生徒の担任教員と生徒を対象に、. 中で間接的にスキルを教えたことになり、意識化するこ とで作業スキルは相乗効果で上昇したと考えられる。知. 的障害者の就労の実現と継続に関する課題について の調査(2002)では知的障害者の就労を継続するため の課題(事業所見解)の「必ずできなければならない」. 授業の効果や訥面のアンケートを行った。同様に支橡生 徒へもアンケートを実施した。. 22項目の中に協調性ではr挨拶できること」に加え. ㎜.結果. 謝罪できること」、rお礼が言えること」が求められ、. 1.尺度の分析. 作業では「道具などを正しく使う」「道具を注意して. 授業前(事前)・授業後(事後)の平均点でt検定を. 「自分勝手な行動をせず、もし、人に迷惑をかけたら. 打つだ。. 運搬する」のこれらのスキルの獲得は、就労実現と継 続に影響を及はナことから、職業準備において、体験. 就労スキル尺度(教師評定)で「協調性スキル」と「作. 的理解を促進する場面を授業で設定することの効果. 業スキル」が有意に上昇した。. は大きいと考えられる。. 2.現場実習でのスキル実行チェック 支橡生徒の日誌による自己チェックでの回数は、rあ. 一方で「日常生活スキル」「職業スキル」では有意. いさつ」で183回、「報告」で224回であった。rあいさつ」. の実行率が、62%と必ずしも高いと言えない結果になっ た。報告については実行率が78%で高い結果になった。. な上昇がみられなかった。今回の介入は学校の授業に 限ったもので、家庭への協力や働き掛けを積極的に行 わなかったことも、r日常生活スキル」の効果が上昇 しにくかったと考えられる。「職業スキル」は作業を. 2.事後アンケート 生徒アンケートでは、項目1のソーシャルスキル・ト レーニングを勉強してよかったと思いますか?回答生徒. 間接的にスキルを教え、これらは介入した授業の目的と. 38名中、思う18名・やや思う19名が、よい評価を選. かった。授業で「教示」「モデリング」「リハーサル」「フ. んでいた。回答は、86%を示した。また、項目2の勉強 した内容は、卒業後、役立つと思いますか?についても、. ィードバック」から構成される一連の過程に沿って展開 されなかったことが、有意に上昇しなかった一因と考え. 回答生徒38名中、思う19名・やや思う18名がよい評. られる。. 価を選んでいた。回答は、87%を示した。担任教員に対. している場面に介入し、作業上必要なことを授業の中で、. も重なったが、モデリングやロールプレイで直接教えな. のプログラムに対して概ね高い言刊面を選んだ回答だった。. r必要なときには丁寧な言葉で話す」r時と場に応 じて適切な言葉や態度で対応する」「立場をわきまえ て適切な言葉や態度で対応する」については、抽象概 念を多く含む。場面・人が変われば状況が変化してす ることは、理解できているが行動に移すタイミングや. するアンケートでは、項目1∼3でよい言刊面を選んだ回. 答がほとんどで、授業でSSTに取り組むことに対して前 向きな言判面が多く見られた。内容についても、全10回 生徒の変化については、「⑥確認をするようになった」を. 振る舞い方は難しかった可能性がある。状況理解と半I」. 選んだ教員が60%「①報告をするようになった」を選ん だ教員が40%「⑨しんどいときに、休憩を先生にいえる. 断も求められ、状況は理解できても、次の取るべき方 法として行動につなげにくかったことも考えられる。. ようになった」を選んだ教員が20%と、3つのスキルに. 生徒アンケートの授業を受けた感想の自由記述の内. 生徒の変化が現れた。. 容からは、「勉強したことを卒業後も活かしたい」r自分. lV.考 察. の足りないことが分かった」スキルが身にっいたことや. 亥橡生徒全体では、就労尺度の2カテゴリーにおいて 有意に上昇した。高等特別支援学校職業科で、SSTを実 施することにより生徒の社会性の一部を向上できること が示された。5カテゴリーのうち協調性スキノレ」「作業 スキル」は授業で取り扱った内容を含んでいたことも作. 授業が自分にとって役立つ、あるいは、卒業後役立つ等、. 用し、カテゴリーの範囲では授業実践による効果が反映 さだと言える。モデリングやロールプレイで直接教えた. 自己理解が進み、できないことや失敗に対して、自分を 肯定的にみることができるようになったと言える。教員. ことで、スキルについて知る、適切なやり方を知る、練. のアンケート結果からは、SSTは必要だと思うか、につ. 習する。と段階的に授業でスキルの学習・SSTでのトレ ーニングを行った効果が出やすかったことが考えられる。. いては95%と非常に高かい評価を得た。今回のSSTを 取り入れた授業実践の必要性を教員が強く感じているこ. 「作業スキル」については、直接授業で教えなかったが、. SSTを前向きに捉え、好意的な意見がほとんどであった。. SSTを取り入れた授業を無理なく実施できたと推察で きる。SSTを取り入れた授業を行うことで、積極的に関 わり、自分に足りない、できていなかったことが分かり、. とが分かった. 職場シミュレーションと同様に作業をしている場面に介 入したためにr道具や機械や材料の管理や手入ができる」 「道具や機械や材料を大切に扱う」「道具や機械や材料を. 注意して運搬する」等、作業場面で必要なことを授業の. ■203一. 主任指導教員 井澤信三. 指導教員 井澤信三.
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