学校周辺の自然観察学習をサポートする教材・教具の開発とその活用
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(2) 用いた授業が有効であったか検証した。. うことが,発話記録とワークシートの分析の結果. 4研究の成果. 考察された。また(2)は,実践における課題を. 事前アンケートの相関分析から,自然体験の有. 構造的課題と活用の方法の課題の2つに分け,そ. 無が,理科学習における児童の主体的な働きかけ. れぞれの課題を改善するための具体的な改善. に影響を与えているということが明らかになっ. 案・方法を示すことができた。. た。また,PCやインターネットを使う頻度は全 体的に高く,自らが使えると感じている児童が7. 5.総括と今後の課題. 割以上だということがわかった。. この実践は,理科ではなく総合的な学習の時間. Web生物検索図鑑(以下本教材)を活用した授. として行った。それは,環境体験学習との関連を. 業実践では,4時間の授業を行うことができた。. 意識してのことである。確かに,関連が深く理科. 単元の流れは,「観察」→「本教材の活用」→「発. の学習としても成立するものだった。しかし,実. 表」である。以下に実際に使用した本教材の一部. 際の第3学年「身近な自然の観察」での実践では. を示す。なお,同定できた樹木の種は64,その内. ないため,理科学習として研究の成果があったと. 教材化できたのは中庭の25であった。. 言い切ることはできない。例えば,時間的,目標 的,評価的な観点から総合的な学習との違いは否 めない。このことか阜,本実践で得られた成果を もとに,理科学習へと具体的に落とし込む必要が あると考える。. また,改善案の実践の検証ができていないとい うことも課題である。その検証の結果得られた成. 果や課題をもとに,さらなる改善を加えてよりよ い授業を実践していきたい。ここで得られた成果 や課題は,本教材の活用のみならず理科学習にお. ける様々な場面において生かされるものである と考える。. 本研究での実践を通して,自然の観察だけでな. く理科学習そのものへの示唆を得ることができ 図1帖b生物検索図鑑のトップページ. た。今後はそれを生かして,更なる教材研究をし,. 次に,授業実践において,発話記録での質的研. 授業力を磨いていきたい。. 究と,ワークシートの記述のカテゴリ別の数値化 での量的研究を行った。その結果,研究の成果と. 主な引用・参考文献 (1)文部科学省:『平成20年度版小学校学習指導要領. して明らかになったことは以下の2点である。. (1)本教材が,自然の観察の学習において有効 .に活用されるということがわかった. 解説一理科編・』,東洋館出版社,2009年 (2)国立教育政策研究所:『理数教育部分にかかる調. 査研究』,2009年. (2)本教材を活用した自然の観察の学習におい. て,本実践の省察から改善案を示すことが. できた (1)は,本教材が,実感を伴った理解を促す. ための問題解決の過程で有効に活用されるとい. 一115一. (3)文部科学省:『平成20年度版小学校学習指導要領 一・総則』,東洋出版社,2009年. Web生物検索図鑑URL: 修学指導教員:小学校教員養成特別コース特任教授 坂口 隆康.
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