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第3 下水道事業 平成15年3月25日 堺市監査委員公表 第8号 堺市

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(1)

第3 下水道事業

Ⅰ 下水道事業の概要 1.堺市下水道事業の現況

(1) 堺市は下水道事業の整備のため、昭和38年4月から7次にわたる下水道整備5 箇年計画を策定し、これを実施してきた。平成8年 4月には第8次下水道整備 7 箇年計画を策定し、実施中である。

現在、三宝、石津、泉北の3下水処理場、8ポンプ場を擁し、平成13年度末に は下水道普及率は91.0%、水洗化率は79.5%になっている。

堺市の下水処理事業は、三宝、石津、泉北、今池、北部の各処理区に分割され

ている。前三者は堺市が事業主体として運営する3下水処理場によって処理され

て い る 。 平 成 13 年 度 に お け る 事 業 認 可 区 域 は 、 三 宝 処 理 区 の 計 画 処 理 面 積 は 1,564ha、計画処理人口は194,800人、石津処理区はそれぞれ2,528ha、252,900 人、泉北処理区は 3,300ha、280,700 人である。後二者は、流域関連公共下水道 であり、いずれも大阪府が事業主体として管掌しており、堺市は、大阪府の計画 に基づき、管きょの布設工事等実施している。今池処理区は、大和川下流流域下 水道に属し、計画処理面積は 1,883ha、計画処理人口は194,752人であり、北部

処理区は、南大阪湾岸北部流域下水道に属し、計画処理面積は71ha、計画処理人

口は4,778人である。

(2) 堺市の下水道事業は、平成9年度より、財務について地方公営企業法の適用を 受けて公営企業会計に移行し、コストの削減、収益力強化により財務体質の改善 が課題となっている。

(収益的収支)

① 平成 13 年度の収益的収入は 23,395,595,116 円で、対前年度比 1,810,612,860 円(8.4%)の増加となった。

収 益 的 収 入 は 営 業 収 益 及 び 営 業 外 収 益 に 分 類 さ れ る と こ ろ 、 営 業 収 益 が 17,404,696,665 円、営業外収益が 5,990,897,451 円であり、それぞれ前年比 4.2%増、22.6%の増加となった。

営 業 収 益 が 増 加 し た 原 因 は 、 普 及 率 の 向 上 に 伴 い 下 水 道 使 用 料 が 413,780,310 円 ( 5.1 % ) 増 加 し た こ と 及 び 他 会 計 負 担 金 が 253,587,366 円 (3.1%)増加したことが主な要因である。

営業外収益は元来その大半を他会計補助金が占めるところ、これが前年度比

(2)

以上からすれば、収益的収入の伸びは他会計からの補助金に依拠していると

ころ大と言うべく、本業である下水道使用料による収益の拡大が課題となって

いる。

② 一方収益的支出は、23,198,372,344円で、対前年度595,073,553円(2.6%) の増加となった。

これは、下水道事業の経営状況の改善を図るため、行財政見直しによる人件 費の削減等により維持管理経費の削減を行ったものの、普及率向上のため普及 促進費が 240,829,237 円(27.7%)、近年の建設改良工事の増加に伴い減価償 却費等が322,520,271 円(5.9%)増加したことが主な要因である。

③ 平成 13 年度の経営成績をあらわす収益的収支差引では 385,228,186 円の純損 失を計上し、前年度繰越欠損金6,196,087,390円を加えた当年度未処理欠損金 は6,581,315,576円となった。平成13年度以前の累積欠損も含めて収支的に極 めて厳しい状況にあることがうかがえる。

(資本的収支)

① 資本的収入は 22,007,605,572 円と対前年度で 4,828,726,216 円の減少とな った。

その主たる要因は、企業債が 1,751,700,000 円(△9.9%)減少したこと、 他 会 計 出 資 金 が 前 年 度 の 400,000,000 円 か ら 0 円 と な っ た こ と 、 補 助 金 が 1,336,412,000 円 ( △ 21.0 % ) 減 少 し た こ と 、 他 会 計 借 入 金 が 前 年 度 の 1,100,000,000円から0円となったことである。

資本的収入の大半を占める企業債の単年度発行額は、平成9年度以降、一貫

して減少傾向にある。

② 資本的支出は、29,009,875,072 円と前年度比2,906,503,111円(△9.1%) 減少した。資本的支出は建設改良費と償還金で大半を占めるところ、前者は前 年度比 3,236,976,977 円(△12.4%)減少し、逆に後者は同 664,305,576 円 (12.8%)増加した。ここに言う償還金とは全額、企業債の償還を指している。 建設改良費は平成9年度以降、一貫して減少傾向にあるが、償還金は逆に一

貫して増加傾向にあり、その伸びも平成9 年度(2,931,917,694 円)から平成 13年度(5,837,460,217円)にかけてほぼ倍増と、急激である。

(3)

Ⅱ 経営計画について 1.概 要

下水道事業は市民の健康で快適な生活環境と川や海などの公共用水域の水質を 保全するための重要な都市基盤であり、前述のとおり、第1次から第8次にわた り下水道整備計画が実施されてきた。

一方、社会経済情勢の変化により、時代の要請に合った市民サービスを最少の 経費で最大の効果を発揮するため、組織、施策、運営方法等を策定し、これを見 直してきた。

平成7年度以降、 「堺市行財政見直し推進計画」及び「堺市行財政見直し実施 計画」の策定や見直しを行ってきたことは、水道事業の経営計画の項で記述した

とおりである。これらの行財政改革の方針に従い、平成7年度からは職員配置の

見直しと下水処理場の統廃合を実施するとともに、平成9年度は下水道事業につ

いて公営企業会計に移行し、平成12年度には受益者負担の適正化を図るため、下 水道使用料の改定を行っている。しかし、一方では下水道の普及率向上化を重点 目標として取り組んできた急激な下水道整備により、財政状況は構造的に悪化状 態になっている。経営の健全化は下水道事業にとって重要な課題となっており、 平成14年度には今後の10年間を計画期間として「地方公営企業経営健全化計画」 を策定している。

2.堺市行財政見直し実施計画とその達成状況 (1) 行財政見直し実施計画

下水道事業についての行財政見直し実施計画の変遷については以下のとおり である。

項目・内容 年度

目標 (人数等) ① 堺 市 行 財 政 見 直 し

推進計画

(平成7年7月)

1.組織−下水道事業の公営企業会計へ移行 2.定員管理−適正な定員管理(市全体) 3.事務事業の見直し

(1) 各 下 水 処 理 場 の 施 設 管 理 職 員 配 置 基 準 の見直しの検討等

(2) 各 ポ ン プ 場 の 施 設 管 理 職 員 配 置 基 準 の

(4)

見直しの検討等

(3)各施設の庶務担当職員配置の見直し (4)水質試験業務の見直し・管理組織体制の

見直し

(5)未水洗化世帯の水洗化の促進 ② 堺 市 行 財 政 見 直 し

実施計画

(平成9年12月)

1.組織−下水道事業の公営企業会計移行

2.定員管理−平成 10 年から 5 年間で 430 人 の削減(市全体)

3.事務事業の見直し

(1)各下水処理場・ポンプ場の施設管理職員 配置基準の見直しの検討等

(業務内容及び職員配置の見直し、下水 処理場の統廃合を行い約 60 人の削減を 図る。)

(2)各施設の庶務担当職員の見直し (3)水質試験業務の見直し

(4)未水洗化世帯の水洗化の促進

水 洗 化 の 促 進 を 図 る と と も に 下 水 道 使 用 料 の 徴 収 も れ を 防 止 す る た め 調 査 を 実施する

9年度 実施 10 年度以 降実施

7∼12 年度以 降実施

全体人数 での記載

約 60 人の 削減 金額ベース の記載なし

③ 新 堺 市 行 財 政 見 直 し実施計画

(平成10年12月) 今後の取組み項目

1.組織−下水道管理事務所の業務の見直し

2.定員管理−平成 11 年から 5 年間で 710 人 の削減(市全体)

3. 事 務 事 業 の 見 直 し − 下 水 処 理 場 及 び ポ ン プ場の運転管理業務のあり方の検討

( 職 員 配 置 の 見 直 し と 施 設 の 統 廃 合 を 進 め な が ら 運 転 管 理 業 務 の 委 託 化 を 図 る。)

4. 受 益 者 負 担 の 適 正 化 − 3 年 以 上 据 置 き 順 次実施(市全体)

12 年 度 実施 10∼14 年 度実施

10・11 年 度検討

順次実 施

全体人数 での記載

(5)

④ 新 堺 市 行 財 政 見 直 し実施計画

(平成12年9月) 今後の取組み項目 平成 10 年 12 月の一 部改訂

1. 組 織 − 下 水 道 管 理 事 務 所 の 業 務 の 見 直 し

2.定員管理−アウトソーシングや OA 化の推進によ る職員の削減・平成13年度以降3ヵ年各 局3%の職員削減(市全体)

3. 事 務 事 業 の 見 直 し − 下 水 処 理 場 及 び ポ ン プ場の運転管理業務のあり方の検討

( 職 員 配 置 の 見 直 し と 施 設 の 統 廃 合 を 進 め な が ら 運 転 管 理 業 務 の 委 託 化 を 図 る。)

4. 受 益 者 負 担 の 適 正 化 − 3 年 以 上 据 置 き 順 次実施(市全体)

13年度 実施 10∼14 年度 実施 10∼13 年度 検討 14年度 実施 順次実 施

全体人数 での記載

個別項目の 人数・数値 の記載なし

⑤ 新 堺 市 ア ウ ト ソ ー シング推進計画 (平成12年9月)

下水処理場及びポンプ場の運転管理業務 12年度

検討 14 年 度 実施

人数・数値 の記載なし

⑥行財政改革計画 (平成15年2月)

(1)下水ポンプ場の委託化推進、処理場の委 託化を図る

H14 金岡下水ポンプ場、H15 竪川下水ポ ンプ場、H16南島下水ポンプ場

(2) 水 道 事 業 と 下 水 道 事 業 の 経 営 統 合 を 進 める

水洗化率91%以上をめざす

(3) 下 水 道 使 用 料 は 負 担 の 適 正 化 の 観 点 か ら早期改定に取り組む

14∼17 年度以 降

(6)

上記の計画に対して、これまでの取組みの達成状況は以下のとおりである。 項目・内容 / 達成状況

(金額・人数等)

年度

⑦ 新 堺 市 行 財 政 見 直 し 実施計画参考資料 (平成12年9月)

2.定員管理の適正化(市全体の効果) H 7年662百万円、H 8年732百万円、 H 9年608百万円、H10年308百万円、 H11年430百万円、H12年(当初)249百万円 3.事務事業の見直し

−下水道未水洗化世帯の水洗化の促進 H 9年28百万円、H10年13百万円 4.受益者負担の適正化−下水道使用料の改定

H12年(当初)972百万円

7∼12 年度 (当初)

(2) 計画の目標値と実績値との比較原因分析 ① 概要

堺市では、かねてより「行財政見直し推進/実施計画」という計画を立てこれを 実施することにより改革に努めてきたところである。地方公営企業である下水道

事業としては、計画の実施に当たっては単に計画と実行を繰り返すだけではなく、

実施結果について評価及び分析し次の計画及び現在進行中の計画の改善に努めて いくというPlan=計画(目標設定)、Do=実施、See=評価(結果の分析)

のマネジメント・サイクル(以下、PDSマネジメント・サイクルという。)を機

能させていく必要があるが、このような経営管理体制が整備され十分機能してい るかについて監査を実施した。

② 監査手続

(7)

③ 監査の結果

ア PDSマネジメント・サイクルについて

下水道事業についての見直し計画は、以下の表で示すように計画が開始された 平成9年12月になって職員数の削減目標値である約60人が明示されているが、

項目別には各年度への目標値の落とし込みがなされていない。結果として平成13

年度で60人の目標は達成とのことであるが、決算書を参照すれば実績は把握でき るとはいうものの、堺市行財政見直し推進計画としては、途中年度ではどこまで 進行しているのか明らかでない。各部局レベルで進捗状況が良く分かるように進 捗管理を行うと共にタイムリーに公表していくことが望まれる。

また、平成12年9月になって初めて実績値「行財政見直しの経費効果」が金額 ベースで公表されたが、目標についても人数だけでなく金額でも算出し公表すべ きと考える。(平成15年2月に公表された「行財政改革計画」によると人件費は 平成17年度までに総額14,000,000 千円削減とある。)

さらに、平成14年12月現在、実績値「行財政見直しの経費効果」として公表

されている数値は、平成12年(当初=実績ではない)までの数値でありタイムリ

ーに公表されているとは言いがたい。

このように計画に対して実績と比較し、その差異について分析を行い次の改善 改革に結びつけていくというPDSマネジメント・サイクルの機能が十分には発

揮されていないと思われるため、これを十分に機能させていくことが重要である。

イ 平成12年度の使用料改定の影響額

平成12年度の使用料改定の影響額について「新堺市行財政見直し実施計画参考 資料」の中で平成12年(当初)は972,000千円(税込)と記載されているが、当 初、実績値について平成13年5月頃に経営監理課から804,000千円(税抜)とし て「平成12・13年度行財政見直し推進計画実績表」が庁内的に報告されている。 影響額の捉え方及び計算方法が違ったため大きな差が発生したとのことであるが、 この実績数値は対外的には公表されていない。その後平成13年11月頃、普及促 進課にて再集計がなされた資料では971,000 千円(税込)として計算されており、 この計算結果は予定額とほぼ一致している。

(8)

ウ 行財政見直し実施計画実績調

平成11年度における下水道部の「下水処理場業務の見直し」についての実績報

告書である「平成10・11年度新行財政見直し実施計画実績調」の内容をみると、

津久野下水処理場の廃止等の人員減少数に人件費単価を乗じ金額が単純に計算さ れている。しかし、津久野下水処理場の人員は純減したわけではなく部内、部外 に異動しているものも多い。たとえ、他部門の人員増加が下水処理場業務の見直 しと直接関係がなく、別の理由での必然的な増員であったとしても、減少面だけ を捉え行財政見直しの効果額としてカウントするのは、市民が誤解するおそれも

あり、少なくとも算出した手順についての注記をつけるべきではないかと考える。

3.地方公営企業経営健全化計画

(9)

Ⅲ 財務実績、業務実績の比較について 1.決算統計上の分類による比較

堺市の下水道事業に関して、堺市の特徴を明らかにし監査において重点的に検討

すべき点を洗い出すことを目的として、重要な経営指標について以下の3条件にお

いて類似する団体(平成12年度においては69団体)との間で比較を行った。

平成11年度 平成12年度

堺市 類型平均 堺市 類型平均

水洗化率(%) 80.0 91.7 79.1 92.2

有収率(%) 93.9 81.5 95.3 81.5

使用料単価(円/m 3

) 111.24 107.94 124.92 112.17

汚水処理原価(円/m 3

) 211.20 171.85 210.78 170.82

使用料回収率(%) 52.7 62.8 59.3 65.7

一般家庭使用料(円/20m 3

) 1,627 1,572 1,869 1,628

(出所:公営企業年鑑) 堺市が属する分類は以下のとおりである。

:処理区域内人口1万人以上(規模的条件) :有収水量密度7.5千m

/ ha以上(地理的条件) :供用開始後25年以上(事業進捗度別分類)

堺市と決算統計上の「類型平均」と比較すると、以下の特徴がみられる。 ①水洗化率が低いこと。

堺市においては小規模宅地開発によって私道が数多く存在し、公共下水道に 接続できていないケースが多くみられる。

②有収率は良いこと。

汚水処理水量に対して使用料を徴収して処理する有収水量の割合は、非常に 高く良好に推移している。

③使用料単価及び一般家庭使用料が高いこと。

堺市では使用料の改定を平成 12 年 4 月に実施したものの、使用料回収率は 60%程度に留まっている。

④汚水処理原価(特に維持管理費)が高いこと。 その理由としてはつぎのことが考えられる。

(10)

・直営で事業を行っていること

・他都市よりも地理的に悪い条件のため有人ポンプ場が多いこと

(11)

2.地方公営企業法財務規定適用人口30万人以上都市(政令指定都市除く)比較 (出所:平成12年度地方公営企業年鑑) 前節においては、広く決算統計上の分類による類型平均との比較を行ったが、こ こでは比較する範囲を絞込み、堺市の特徴をさらに明らかにし監査において重点的 に検討すべき点を洗い出すことを目的として、経営成績、財務状況、業務の状況を 分析する視点から特定の同規模自治体と比較を行った。

<損益計算書> (単位:百万円)

団体名 大阪府 兵庫県 北海道 栃木県 石川県 長野県 岐阜県 静岡県 静岡県 愛知県 項目 堺市 尼崎市 旭川市 宇都宮市 金沢市 長野市 岐阜市 静岡市 浜松市 豊橋市 1. 総収益 20,302 15,167 8,916 10,463 14,177 8,085 6,687 12,867 11,317 7,187

(1)営業収益 14,629 14,328 5,837 9,943 8,267 4,696 4,986 10,124 7,495 6,124 下水道使用料 8,040 6,420 4,957 6,009 6,239 4,037 4,515 6,694 5,456 3,800 雨水処理負担金 6,465 7,749 880 3,927 1,849 333 315 3,430 2,039 2,287 その他営業収益 124 159 0 7 179 326 156 0 0 37 (2)営業外収益 5,673 839 3,079 520 5,859 3,389 1,701 2,743 3,822 1,063 他会計補助金 5,627 795 3,068 485 5,780 3,373 1,685 2,701 3,755 1,036

その他・雑収入 46 44 11 35 79 16 16 42 67 27

(3)特別利益 0 - 0 0 51 - - - -

-2.総費用 21,954 15,538 9,076 10,458 14,166 8,085 6,541 12,846 11,317 7,028 (1)営業費用 13,601 9,815 5,222 5,955 7,783 4,420 4,365 7,680 6,597 4,362 管きょ費 861 377 443 318 941 218 249 331 246 311 ポンプ場費 1,009 984 34 195 165 15 17 104 499 239 処理場費 3,954 2,229 1,218 1,575 1,821 498 1,355 1,898 1,069 1,111 減価償却費 5,329 4,031 2,466 3,054 3,914 2,492 1,470 4,579 3,014 1,750

流域下水道管理

運営費負担金

259 1,549 0 273 320 566 600 106 1,142 325

その他営業費用 2,189 645 1,061 540 622 631 674 662 627 626 (2)営業外費用 8,339 5,701 3,836 4,460 6,383 3,665 2,176 5,166 4,720 2,666 支払利息 8,201 5,648 3,815 4,423 6,326 3,551 2,156 5,031 4,674 2,642 その他営業外費用 138 53 21 37 57 114 20 135 46 24

(3)特別損失 14 22 18 43 - - -

(12)

<施設及び業務概況>

団体名 大阪府 兵庫県 北海道 栃木県 石川県 長野県 岐阜県 静岡県 静岡県 愛知県

項目 堺市 尼崎市 旭川市 宇都宮市 金沢市 長野市 岐阜市 静岡市 浜松市 豊橋市

1.固定資産 394,917 226,699 179,210 175,785 283,526 160,376 96,046 204,490 205,871 124,632

(1)有形固定資産 384,887 212,091 178,505 175,284 278,872 150,922 93,337 200,229 195,617 123,827

(2)無形固定資産 8,894 8,622 705 500 2,996 9,454 2,707 4,261 10,251 804

(3)投資 1,136 5,986 - 1 1,658 - 2 0 3 1

2.流動資産 6,415 11,379 1,133 2,962 11,909 6,182 5,389 6,548 7,236 3,514

3.繰延勘定 - - - - 96 - - - -

-4.資産合計 401,332 238,078 180,343 178,747 295,531 166,558 101,435 211,038 213,107 128,146

5.固定負債 422 - - - 1,760 176 - 7 204 617

6.流動負債 7,680 5,068 412 2,536 6,883 2,781 4,012 3,259 5,149 2,432

7.負債合計 8,102 5,068 412 2,536 8,643 2,957 4,012 3,266 5,353 3,049

8 資本金 256,744 125,988 87,194 116,290 157,050 90,369 63,492 120,491 127,756 69,417

(1)自己資本金 28,186 25,674 2,970 19,599 1,404 345 7,828 4,443 7,925 12,750

(2)借入資本金 228,558 100,314 84,224 96,691 155,646 90,024 55,664 116,048 119,831 56,667

9.剰余金 136,486 107,022 92,737 59,921 129,838 73,232 33,931 87,281 79,998 55,680

(1)資本剰余金 142,623 107,001 94,730 59,913 128,693 73,232 33,529 86,866 79,998 54,732

(2)利益剰余金

/欠損金

△6,137 21 △1,993 8 1,145 0 402 415 - 948

10資本合計 393,230 233,010 179,931 176,211 286,888 163,601 97,423 207,772 207,754 125,097

11負債・資本合計 401,332 238,078 180,343 178,747 295,531 166,558 101,435 211,038 213,107 128,146

財務分析(%)

(1)自己資本構成比率 41.0 55.7 53.1 44.5 44.4 44.2 41.2 43.5 41.3 53.4

(2)固定資産対長期資本

比率

100.3 97.3 99.6 99.8 98.2 97.9 98.6 98.4 99.0 99.1

(3)流動比率 83.5 224.5 274.8 116.8 173.0 222.3 134.3 200.9 140.5 144.5

(4)総収支比率 92.5 97.6 98.2 100.1 100.1 100.0 102.2 100.2 100.0 102.3

(5)営業収支比率 107.6 146.0 111.8 167.0 104.5 106.7 114.4 131.8 113.6 140.4

(6)企業債償還額

対減価償却比率

93.3 118.5 113.6 99.2 111.8 97.3 100.1 76.6 109.7 124.2

料金収入に対する比率

(7)企業債償還元金 61.8 74.4 56.5 50.4 70.2 60.0 32.6 52.4 60.6 57.2

(8)企業債利息 101.7 88.0 76.9 73.6 101.4 88.0 47.7 75.2 85.6 69.2

(9)企業債元利償還金 163.5 162.4 133.4 124.0 171.6 148.0 80.3 127.6 146.2 126.3

(10)職員給与費 38.1 28.0 16.3 16.9 8.6 7.1 21.5 19.6 25.5 22.8

(13)

<施設及び業務概況>

団体名 大阪府 兵庫県 北海道 栃木県 石川県 長野県 岐阜県 静岡県 静岡県 愛知県

項目 堺市 尼崎市 旭川市 宇都宮市 金沢市 長野市 岐阜市 静岡市 浜松市 豊橋市

建設事業開始年月 S.27. 8 S.28. 4S.33.10 S.32.12 S.37. 4S.28. 4 S. 9. 7T.12. 2 S.34. 4S. 6. 9

供用開始年月 S.35.11 S.34. 4S.39.11 S.40. 8 S.44. 4S.34.11 S.12. 7S.35.11 S.41.10S.10. 8

法適用年月 H. 9. 4 H. 1. 4S.40. 4 H.11. 4 S.44. 4S.35.12 S.28. 1S.27.10 S.43. 4S.30. 4

行政区域内人口(人)(A) 798,383 463,914362,134 441,645 443,007 361,675 408,905 474,302 588,857 370,231

現在処理区域内人口(人)(B)625,764 463,824339,176 343,017 364,160 211,805 325,390 327,115 386,990 244,551

普及率

B/A×100(%) 78.4 100.0 93.7 77.7 82.2 58.6 79.6 69.0 65.7 66.1

総事業費(百万円) 417,214 260,896203,473 206,715 329,906 174,741 111,385 236,221 228,404 143,249

現在処理区域内人口1人

当たり総事業費(千円/人)

667 562 600 603 906 825 342 722 590 586

補助対象事業率(%) 49.6 60.9 62.0 50.2 52.6 50.7 46.6 56.5 53.2 57.1

下水管布設延長(km) 1,969 1,050 1,755 1,384 1,700 1,133 1,686 1,179 1,739 1,151

ア 汚水管(km) 1,095 35 1,426 1,137 1,571 1,087 1,651 911 1,502 645

イ 雨水管(km) 539 3 302 29 17 46 35 6 16 68

ウ 合流管(km) 335 1,012 27 218 112 - - 262 221 438

計画処理能力(m

3

/日) 530,800 308,700304,000 303,000 388,000 143,500 281,100 396,800 265,414 277,100

年間総処理水量(千m

3

)(S) 69,482 107,519 55,340 63,240 64,896 26,751 52,996 93,915 66,760 37,991

ア 雨水処理水量

(千m

3

1,935 11,700 10,696 6,729 4,549 - - 8,246 10,390 1,069

イ 汚水処理水量

(R)(千m

3

67,547 95,819 44,644 56,511 60,347 26,751 52,996 85,669 56,370 36,922

年間有収水量(千m

3

) 64,366 68,293 33,560 39,802 50,501 25,022 46,033 43,290 49,994 27,373

有収率S/R×100(%) 95.3 71.3 75.2 70.4 83.7 93.5 86.9 50.5 88.7 74.1

ポンプ場数(ヶ所) 8 8 2 11 10 3 2 2 8 13

職員数

(1)損益勘定所属職員(人) 261 147 70 113 51 35 90 122 132 75

(2)資本勘定所属職員(人) 89 31 60 33 63 34 33 74 45 40

計 350 178 130 146 114 69 123 196 177 115

(14)

ア 損益計算書の比較分析

堺市の平成12年度の経営成績については、比較対象都市の中において、赤字幅 が最も大きいものとなっている。特に、堺市に次ぐ総収益、総費用を計上してい る尼崎市との比較においては、下水道使用料収益が約1.25倍であるにもかかわら

ず、営業費用では約 1.4倍と、収益規模に対して費用規模が相対的に大きいとい

うことができる。また、総収益に占める他会計補助金の割合についても27.7%と、 独立採算を目指す地方公営企業としては一般会計に対する依存度が高くなってい る。

イ 貸借対照表の比較分析

平成 12 年度末において累積欠損金がある自治体は、尼崎市、旭川市を含め 3

市あるが累積欠損金が利益剰余金を上回り欠損金となっている自治体は堺市(△

約61億円)と旭川市の2市である。また、不良債務(流動負債の額が流動資産の

額を超える場合における当該超過額)については堺市のみが10市の中で唯一発生

しており、その額は約13億円となっている。このことから、堺市の財務状況は、

10市の中では非常に厳しい状況にあるといえる。 ウ 施設及び業務概況の比較

上記と同様に、尼崎市を中心に比較すると、堺市では以下の特徴が見られる。 ①「総事業費」が多額であること。

尼崎市と、建設開始、供用開始がほぼ同時期であるにもかかわらず総事業 費は、多額となっている。現在処理区域内人口1人当たりの比較では、尼 崎市の562千円(10市平均では640千円)に対して堺市は667千円の事業 費がかかっている。この原因の一つとしては建設整備事業の進展が遅かっ たのではないかと思われる。

②「雨水処理水量」が少ないこと。

尼崎市は合流管が多く、これに対して堺市では分流管が多いことが考えら れる。

③「汚水処理水量、有収水量」が少ないこと(尼崎市と比較して)。

処理区域内人口において堺市は尼崎市の約1.35 倍の規模となっているが、

堺市の工業地帯である臨海地域は下水道計画区域外であること及び合流管 が少ないことなどが、堺市の「汚水処理水量、有収水量」の少ない理由で はないかと考えられる。

④「職員数」が多いこと。

(15)

3.経年比較(出所:堺市下水道事業会計決算書)

(1) ここでは、企業会計方式へ移行した平成 9 年以降の経営成績の時系列比較に

より、他自治体比較とは違った視点から監査において重点的に検討すべき点を洗

い出すべく検討を行った。

<損益計算書> (単位:百万円)

(注)当表には、下水道事業に係る損益に加えて関連して発生している「し尿処 理」に関する損益も含められている。

堺市下水道事業では、平成9年度から企業会計方式によって会計処理がなされ

ているが、各年度赤字が発生しており平成13年度末には累積の欠損金が約66億 円となっている。

平成12年度については、平成12年4月の下水道使用料の改定によって営業収

平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度

営業収益 13,078 13,731 14,385 16,288 16,971

うち 下水道使用料 6,454 6,655 6,860 8,040 8,454

うち 他会計負担金 6,313 6,791 7,279 8,031 8,285

営業費用 12,617 13,019 13,290 14,108 14,739

管渠費 830 864 891 865 830

ポンプ場費 1,040 1,010 1,016 1,009 1,027

処理場費 3,861 3,829 3,729 3,853 3,952

減価償却費 4,523 5,024 5,202 5,471 5,783

その他費用 2,363 2,292 2,452 2,910 3,147

営業利益 461 712 1,095 2,180 2,232

営業外収益 6,635 5,242 5,527 4,514 5,742

うち 他会計補助金 6,153 5,109 5,482 4,469 5,715

営業外費用 7,842 8,044 8,270 8,374 8,341

うち 支払利息・企業債諸費 7,700 7,916 8,128 8,236 8,183

経常損失 △746 △2,090 △1,648 △1,680 △367

当期損失 △750 △2,095 △1,657 △1,694 △385

前期繰越欠損金 0 △750 △2,845 △4,502 △6,196

(16)

益が改善されているが、減価償却費の増加を始めとして営業費用の増加がこれを 相殺し、さらに一般会計からの負担金・補助金が減少したため経常損益レベルで は前年度とほぼ同じ結果となっている。

平成13年度については、営業費用は引き続き増大しているものの一般会計から

の負担金・補助金が一転して増加したため経常損益レベルでは改善されているが、

営業面に関しては下水道使用料収益の増加よりも営業費用の増加額の方が上回り、 悪化している。

(2) 次 に貸 借 対 照 表 の 時 系 列 比 較 に よ り 、 他 自 治 体 比 較 と は 違 っ た 視 点 か ら 監査 において重点的に検討すべき点を洗い出すべく検討を行った。

<貸借対照表> (単位:百万円)

平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度

固定資産 332,750 358,700 383,083 403,104 420,322

有形固定資産 322,978 348,848 373,030 393,074 410,324

無形固定資産 8,691 8,856 8,917 8,894 8,862

投 資 1,081 996 1,136 1,136 1,136

流動資産 7,562 8,553 4,526 6,435 5,448

資産合計 340,312 367,253 387,609 409,539 425,770

固定負債 修繕引当金 102 176 297 422 492

流動負債 6,567 8,368 5,276 7,680 7,627

負債計 6,669 8,544 5,573 8,102 8,119

資本 213,996 232,664 248,905 262,947 273,016

うち 借入資本金 180,773 199,329 214,724 227,203 237,266

剰余金 119,647 126,045 133,131 138,490 144,635

うち 欠損金 △750 △2,845 △4,503 △6,196 △6,581 資本計 333,643 358,709 382,036 401,437 417,651 負債・資本合計 340,312 367,253 387,609 409,539 425,770

平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度

財務安定性 当座比率 115.2% 102.2% 85.8% 83.8% 71.4%

不良債務 − − △750 △1,245 △2,179

(17)

(注)当表には、下水道事業に係る項目に加えて関連して発生している「し尿処 理」及び「都市下水路事業」に関する項目も含められている。

堺市下水道事業では、平成9年度から企業会計方式によって会計処理がなされて

いるが、当座比率及び不良債務の推移が示しているように、ますます運転資金が不 足ぎみになって年々財政状況は悪化している。

減価償却については減価償却累計率が非常に低い数値となっているが、減価償却 累計額過年度相当分を原始取得原価から控除し、控除後の金額を取得原価としてい るためである。

引当金については修繕引当金のみが計上されている。退職給与引当金の必要性及

び修繕引当金の十分性については、(ⅩⅠ人件費 2退職給与引当金、ⅩⅡ会計処理

は適切に実施されているか 2修繕引当金)の項で検討する。

4.意 見

2の「地方公営企業法財務規定適用人口30万人以上都市(政令指定都市除く)

比較」によって明らかになった堺市下水道事業の特徴点に対して、下水道部にお いては、それぞれ地理的条件等が異なることを理由に、その特徴もしくは他の自

治体との差異について十分な原因分析がなされていない。一部の原因については、

一定の分析がなされているものの全てが明らかになったわけではない。

(18)

Ⅳ 収納事務は適正に実施されているか。 1.下水道使用料の設定

(1) 概 要

下水道の使用料徴収事務は、地方自治法第225条で「公の施設の利用につき

使用料を徴収することができる」との規定に基づいて行われている。また、地 方公営企業法第 21条第 1 項にも「地方公共団体は、地方公営企業の給付につ

いて料金を徴収することができる」とされ、同条第2項によれば、料金は、

① 公正妥当なもの

② 能率的な経営の下での適正な原価を基礎とするもの ③ 事業の健全な運営を確保することができるもの でなければならないとされている。

これを受けて、堺市においては、使用料は基本使用料と従量使用料との合計 額に100分の105を乗じて得た額を使用料とするものとされている(堺市下水 道条例第18条、別表第1)。

過去 5 年間の下水道事業会計における営業収益の内訳推移は下記表のとおり である。

(単位千円) 科目 平成9年度 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度

(1)下水道使用料 6,453,533 6,655,392 6,859,824 8,040,337 8,454,117 (2)他会計負担金 6,313,121 6,791,102 7,278,645 8,031,394 8,284,981 (3)その他 311,718 284,648 246,167 216,674 232,181

ところで、堺市の下水道部は、平成元年、平成6年と、汚水管理運営費の60% 相当を使用者が負担することを目安として下水道使用料の改定を行った。 現在の使用料である1,869円/20㎥も、平成12年の改定において、汚水管理

運営費の57.4%相当額を使用者が負担するものとして設定された額である。

平成12年の改訂の要旨

(19)

使用水量 (㎥/月)

改定前料金(円/月) 改定料金(円/月) 改定額(円) 改定率

10 735 871 136 18.50%

20 1,627 1,869 242 14.87%

50 5,092 6,121 1,029 20.21%

100 12,442 15,309 2,867 23.04%

500 83,842 105,609 21,767 25.96%

1,000 183,592 231,609 48,017 26.15%

5,000 1,296,592 1,491,609 195,017 15.04%

3.改定条例施行期日 平成12年4月1日

4.改定理由 汚水処理に要する経費の増大に対応するため、使用者負担の 原則に鑑み、改定する。改定前料金は、下水道使用料の割合 が 汚 水 管 理 運 営 費 の 60 % と な る よ う 設 定 し た と こ ろ 、 平 成 10 年度においては 51.1%まで低下したので 60%の水準に近 い57.4%相当額を使用者が負担するよう改定する。

現行の使用料の設定が地方公営企業法第 21 条第 2 項で定める上記基準に照ら し、適正であるかという視点から検討した。

(2) 監査手続

関係資料を調査すると共に、下水道部普及促進課並びに同経営監理課よりヒ アリングを実施した。

(3) 監査の結果

上記能率的な経営の下での適正な原価を基礎とし、事業の健全な運営を確保 することができるものであること、という上記規定に照らすと、汚水の管理運 営にかかる費用については、受益者負担の原則に則り、適正な使用料を設定す ることが求められる。

現行の60%ラインについて法令上の根拠がある訳ではない。しかし、平成元

年当時は 60%未満だったところ、維持管理費を使用料で賄うことが要請され、

維持管理費が汚水管理運営費全体の 60%相当だったため(残りの 40%は減価

償却費・企業債利息)、平成元年の料金改定時に 60%ラインで使用料が設定さ

(20)

平成12年の改定時には、全国の自治体平均が約60%であることも根拠の一 つとして挙げている。

(4) 意 見

下水道使用料については、下水道事業のうち、汚水管理運営費の60%に当た

る金額を使用者が負担するように設定するという慣行であったが、60%ライン が適正であるという根拠は少ない。全国平均値も参考資料の一つではあるが、 受益者負担の原則を踏まえながら、前述した地方公営企業法第21条第2項の趣 旨 に 則 っ た 、 よ り 合 理 的 で 適 正 な 料 金 設 定 を 目 標 と す る べ き で あ る 。 平 成 15

年第2回市議会に使用料改定議案が上程されているが、この視点にたった改定

であることが求められる。そして、料金改定にあたっては、利用者に対し、そ の料金の妥当性や下水道事業の効率化努力について、適時・適切に説明する情 報公開に留意すべきである。

2.使用料徴収事務の水道局への委託 (1)概 要

堺市においては、地方自治法第153条第1項に基づき、昭和 60年 4月1日 付「基本協定書」及び「堺市公共下水道使用料徴収事務委託契約書」を締結す

ることによって、下水道使用料の徴収事務(堺市下水道条例第 17 条、同施行

規則第 14 条)を堺市水道局に委託している。堺市公共下水道使用料徴収事務

委託契約書第4条には、委託経費の負担として次のとおり定められている。

第4条 甲(堺市長)は、委託事務に係る経費(以下「委託経費」とい う。)を負担しなければならない。

2 委託経費の額及び支払方法等については、毎年度、当該年度の

開始までに甲乙(堺市水道事業管理者)協議のうえ、定めるも のとする。

3 当該年度の途中において、甲又は乙から委託経費の額の変更に ついて申入れがあったときは、甲乙協議のうえ、定めるものと する。

(21)

平成7年度 439,678,160円 平成8年度 463,539,140円 平成9年度 566,931,750円 平成10年度 555,647,400円 平成11年度 659,104,950円 平成12年度 675,318,000円 平成13年度 723,313,500円

平 成 13 年 度 の 事 務 委 託 料 は 年 間 723,313,500 円 で あ り 、 前 年 度 の 675,318,000円から47,995,500円増えている。

地方公営企業法第 3 条には、「地方公営企業は、常に企業の経済性を発揮す

るとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなけ

ればならない」と規定されているところ、現在の徴収事務委託料が、下水道事 業の経済性発揮の妨げとなっていないかという視点から検討した。

(2) 監査手続

下 水 道 部 普 及 促 進 課 及 び 同 経 営 監 理 課 よ り 提 出 さ れ た 資 料 を 調 査 す る と と もに、ヒアリングを実施した。

(3) 監査の結果

① 水道局に使用料の徴収事務を委託している点に関しては、特殊な場合(認定 にて対応する場合)を除いて、下水道の使用量は、上水道の使用量に比例して おり、別々に使用料を徴収することは人的に経費が増大する上、使用者にとっ ても煩雑である。したがって、一括して徴収するのが効率的である。また、下 水道の使用料は、水道の使用量から算出できるように設定されており、水道局 における使用量の測定が正確であれば、正確性についても保証される。したが って、徴収事務を委託する取扱は、下水道事業の経済性発揮に資するものであ り、経済性、効率性の観点から適正妥当であると認められる。

② 堺市においては、昭和43年度から昭和59年度までは、下水道使用料の徴収 金額の9%を委託料としていた。

しかし、昭和58年8月 10日、日本水道協会第 85回事務常設調査委員会に

(22)

降は、日本水道協会が委託料の算出方法の指針として定めた「公共下水道使用 料徴収経費負担金について」に従って算出するようになった。

具体的には、堺市長と堺市水道事業管理者との間で昭和60年4月1日付「堺 市公共下水道使用料徴収事務の委託経費の負担に関する覚書」を締結し、その

第5条において、日本水道協会が算出方法の一つとして挙げている、上水と下

水の調定件数の比率に従う算式を採用している。具体的な計算式は以下のとお

りである。

(算出方法)

対 象 経 費 ×下 水 調 定 件 数 / 上 水 調 定 件 数 ×1/2×補 正率 ( 1,000 円 未 満 切 り 捨 て)×1.05(消費税額等)

※ 補正率

下水道人口普及率・・・50%未満・・・・・・・・・ 60% 下水道人口普及率・・・50%以上60%未満・・・・・ 70% 下水道人口普及率・・・60%以上70%未満・・・・・ 80% 下水道人口普及率・・・70%以上80%未満・・・・・ 90% 下水道人口普及率・・・80%以上・・・・・・・・・ 100%

現行の算式について一定の合理性がある以上、問題はないが、協会の算出の 方式としては、他に委託料がより安くなる計算方法もあり、より適正な算定方 法の検討が可能である。

(4) 意 見

現在検討している財政健全化基本方針にしたがい、経営の効率化は喫緊の課

題である。上下水道料金の徴収に関する業務の民間委託が今後の課題と言える。

そして、現在の組織体制でも委託経費の内容及び算定方法について常に見直

(23)

3.下水道使用料の減免事務 (1) 概 要

① 下水道使用料の減免についても、「基本協定書」第1条(6)及び「堺市公共 下水道使用料徴収事務委託契約書」第 7 条によって、水道局に委託されている。

水道局においては、堺市下水道条例第26条、同施行規則第18条により、水 道局において定めた要綱(給水装置等の破損による水道料金の減額取扱要綱) に基づいて下水道使用料の減免を行っている。

したがって、同要綱第5 条(全部減額)、第 6 条(一部減額)の規定に該当 する場合でなければ下水道使用料の減免はなされない。

減免されるのは、給水装置等が破損した等の理由により、使用水量が正確に 測定できない場合である。

② 減免すべき場合に当たるかどうかは、下水道使用料の徴収事務を委託してい る水道局において調査し、対応する取扱になっている。

減免すべき使用者や減免額については、水道局から報告がなされている。平 成13年度及び平成14年度に関し、減額更正されたとして水道局から報告され

た額は以下のとおりである。なお、市長が公益上その他特に認める減免はなく、

給水装置等の破損による減額は、会計上更正の処理をしているが、決算書類中 に表れることはない。

更正月 件数(件) 金額(円)

平成13年度4月 115 1,658,458

5月 89 3,480,092

6月 64 4,758,758

7月 69 3,215,309

8月 116 3,590,548

9月 84 2,716,310

10月 134 2,781,020

11月 107 3,220,492

12月 72 2,902,259

1月 80 5,358,484

2月 85 3,569,275

3月 124 1,997,043

(24)

5月 64 2,194,635

6月 20 2,376,280

7月 77 7,910,045

8月 94 2,618,435

9月 86 1,845,185

10月 51 3,260,684

11月 29 4,880,796

12月 48 12,721,073

こうした取扱によって減免が適切になされ、使用料の徴収が正当に実施され ているかという視点から検討した。

(2) 監査手続

関係資料を調査するとともに、下水道部普及促進課及び同経営監理課よりヒ アリングを実施した。

(3) 監査の結果

減額対象者に関し、下水道部において独自に調査することは経費の増大を招

く上、徴収事務を委託している水道局に委託することが効率的である。したが って、下水道使用料の取扱に関して特に問題となる点は見当たらない。

4.滞納使用料の徴収事務 (1) 概 要

滞納者への対応は、「基本協定書」第1条(5)及び「堺市公共下水道使用料

徴収事務委託契約書」第2条(3)によって、水道局に委託して行っている。水

道局においては、滞納者に対する徴収に関し、平成12年度より民間業者への外 部委託を一部開始し、平成14年度からは市内全域を対象に一括して外部委託し ている。

下水道料金の収納率は、各年度 5 年経過時点で 99.8%と、回収実績は高いが、 滞納者への徴収事務が適正になされているかという視点から検討した。 (2) 監査手続

(25)

(3) 監査の結果

滞納者への対応(通知書の発送、滞納者の現地確認、不在調査の手続等個別 訪問)については、水道局において積極的に外部委託を実施しており、収納率 の高さに端的に現れているように、事務が効率的に行われていると言える。

もっと も、 これら の対 応によ って も延滞 が解 消しな い場 合、「堺 市 公共下 水

道使用料徴収事務委託契約書」第 11 条により、下水道部において独自に滞納

処分その他の法的手続を取るよう定められている。

第 11 条 乙(堺市水道事業管理者)は、使用料の不払い等について、

甲(堺市長)が行使することのできる滞納処分その他法的な措 置( 以下 「 滞納 処分 」 とい う。) を、 甲に 代 わっ て行 使 するこ とができない。

2 乙は、滞納処分等を行う必要があると認めたときは、その旨 を甲に通知するものとし、甲は、甲の責任において滞納処分 等を行うものとする。

このことから下水道事業の経営基盤である使用料収入については、公平性の 観点からもその回収の可能性を勘案しつつ、今後は法的手続も検討すべきであ る。

5.不納欠損処分 (1) 概 要

① 不納欠損処分(不納欠損処理ともいう。本項では下水道部の慣用に従い不納 欠損処分という。)は、消滅時効期間5年を定めた地方自治法第236条第1項に 基づいて行っている。即ち、事由のいかんを問わず、消滅時効期間が満了して

初めて不納欠損処分している。「堺市公共下水道使用料徴収事務委託契約書」第

(26)

<不納欠損処分内訳>

11年度 12年度 13年度

理 由 件数(件) 金額(円) 件数(件) 金額(円) 件数(件) 金額(円) 所 在 不 明 1,410 3,735,789 1,499 5,019,339 1,747 5,778,568

倒 産・破 産 11 583,098 8 134,704 51 5,547,401

そ の 他 55 448,648 106 571,156 119 269,884

不納欠損処分に至る理由は①行方不明(平成13年度49.8%)、②倒産・破産 (同47.8%)によるものが大半を占める。その他(同2.3%)は貧困を理由と するものが多い。また、大口使用者の倒産・破産の件数が不納欠損処分額を大 きく左右する傾向がある。

② 消滅時効については、5 年で成立する。時効期間が満了するのは、上記滞納

者への対応を実施しても支払われない場合であるが、その内訳として破産と所

在不明の場合が大半を占める。

ア 破産については、下水道使用料は財団債権となるものの、財団不足によっ て弁済が得られないケースも多い。

イ 所在不明については、その滞納者の所在調査も水道局において実施してい

るが、転居月分の使用料が未納となる場合が多いため、徴収委託業者により、

土日の検針時に即時徴収や納付書を交付したり、あらかじめ転居先を確認す

るなどしている。 (2) 監査手続

関係資料を調査するとともに堺市役所にて下水道部普及促進課及び同経営監 理課よりヒアリングを実施した。

(3) 監査の結果

不納欠損処分は会計処理に準拠してなされていると認められる。 (4)意 見

(27)

Ⅴ 雨水・汚水・し尿のコスト区分及び一般会計からの繰入金の算定は適正に実施さ れているか。

1.概 要

下水道事業における「雨水公費・汚水私費」の原則のもとでは、一般会計が負 担すべき雨水・し尿に係るコストと利用者の負担が求められる汚水に係るコスト との区分がまず重要となる。次にこのコストの区分結果に基づいて、雨水・し尿 に係るコスト部分については、公の負担として他会計負担金が下水道事業会計に 繰入れられることとなり、これが正しく処理されることによって独立採算の原則 (地方財政法第6条、地方公営企業法第17条の2)が達成される。即ち、この繰 入金が下水道事業の経営成績を大きく左右することになるため、雨水・汚水・し 尿のコスト区分及び一般会計からの繰入金について適正に処理がなされているか について監査を実施した。

2.監査手続

雨水・汚水・し尿のコスト区分及び一般会計からの繰入金について、関連資料 を入手しその正確性及び妥当性を検討した。

3.監査の結果

一般会計繰出金(下水道側からみると繰入)の推移は以下のとおりである。 <一般会計繰出金の推移> (単位:百万円)

他会計負担金 他会計補助金 他会計出資金 合計

平成 9年度 6,313 6,153 - 12,466

平成10年度 6,791 5,109 - 11,900

平成11年度 7,279 5,481 - 12,900

平成12年度 8,031 4,469 140 12,900

平成13年度 8,285 5,715 400 14,000

平成14年度 14,000

(出所:下水道部作成資料)

他会計負担金:雨水処理費用等の公費負担分で営業収益に計上される。 他会計補助金:上記以外の目的の繰入金で、特に理由付けはなされていないが

営業外収益で計上される。

(28)

として計上される。(平成12年度・13年度の出資金は、水洗便

所普及等を目的とする環境整備貸付金の原資の補填である。)

現在行われている上記の各項目の算定方法は、以下のとおりである。 ・繰出基準(総務省通知)に基づくもの

①雨水・汚水等のコスト区分計算から算定される公費負担分の他会計負担金 ②環境整備貸付金の原資の必要額から算定される他会計出資金

・繰出基準によらないもの

③単年度資金収支均衡を図るために必要となる他会計補助金

上記をもとに、下水道事業会計への繰出しの総額を決定しているが、堺市の財 政状況及び市全体の政策的な予算配分の結果、①及び②については基準どおり 繰出しを行っているが、③については、全額を繰出すまでには至っていない。 したがって、総額から基準内繰出を差し引いた金額が収支不足を補てんする他 会計補助金となり、結果として下水道事業会計に欠損金が生じることとなってお り、現在の下水道事業の損益計算書は本来の独立採算原則に基づいた経営成績を 的確に表す決算書となっていない。

下水道事業の性格からは、短期的には独立採算が確保できないということは理 解できる。しかし、それは理由なく補助を行っても良いということを意味するも のではなく、他会計補助金が使用料の設定を政策的に独立採算ラインから引き下 げていることに対する助成分であることを明確にし、一定の基準(例えば汚水管

理運営費の40%)で算定して、算定された金額だけを下水道会計に繰入れるべき

(29)

Ⅵ 契約事務は適正・公正に実施されているか。

1.工事契約手続は法令に従って適正に行われているか。また、経済的、効果的に 実施されているか。

(1) 競争入札について

① 堺市が発注する工事に関しては、その契約予定金額によって、一般競争入札、

公募型指名競争入札、希望制指名競争入札の3類型の入札方法に分類されてい

ること につ いては 、水 道 事 業 の 契 約 事 務 に 関 す る 事 項 で 述 べ た と こ ろ で あ る 。 なお、平成13年9月以前については、100万円を超え1億円未満の工事につ いてはいわゆる指名競争入札の運用を実施していたが、指名競争入札における

発注者の恣意が混入する機会を縮減し、指名競争入札の客観性、透明性を高め、

建 設 業 者 の 受 注 意 欲 を 指 名 競 争 入 札 に 反 映 さ せ 適 正 な 競 争 入 札 を 目 指 す た め 、 希望制指名競争入札による範囲を拡大し、今回の運用に至った。

よって、現状は指名競争入札は他の競争入札が奏効しなかった場合等を除き、

基本的には採用されていないこととなる。下水道部の平成 13 年度の工事実績

において指名競争入札が28件あるが、そのほとんどは平成13年9月の運用改 善前になされたものである。

② 入札制度においては、各工事毎に各担当課により金入設計書が作成され、当

該設計書に基づき当該工事の予定価格が設定される。予定価格が2億円以上の

工事に関しては「調査基準価格」が設定され(一般競争入札、公募型指名競争 入 札 )、 そ の 価 格 よ り 低 額 の 入 札 が あ っ た 場 合 に は 、 事 前 に 提 出 さ れ て い る 内 訳書を基に入札業者に対し事情聴取を行い、当該入札価格で発注する工事が適 正に行われるのかを調査した上で落札者が決定されることになる。

一方、予定価格が100万円を超え2億円未満の工事に関しては「最低制限価 格 」 が 設 定 さ れ ( 希 望 制 指 名 競 争 入 札 )、 そ の 価 格 よ り 低 額 の 入 札 に つ い て は

無効とされることになる。「最低制限価格」は予定価格の 80%相当額とする運

用がなされている。

また、予定価格については、建設工事における入札手続の透明性の一層の向 上 を 図 る と と も に 、 不 正 な 入 札 の 抑 制 力 と な り 得 る と い う 観 点 か ら 事 前 公 表 (入札日の2日前)が実施されている。

③ 平成 13 年度に競争入札を経て契約手続きがなされた堺市下水道部担当の建

(30)

【一般競争入札】 (単位:円)

№ 工事名 契約金額 落札率

1 津久野雨水線下水管布設工事 1,783,950,000 94.6%

【公募型指名競争入札】 (単位:円)

№ 工事名 契約金額 落札率

1 福田汚水準幹線外下水管布設工事(第2工区) 149,971,500 53.2% 2 福泉雨水線下水管布設工事(第2工区) 177,754,500 59.4%

3 鳳西町雨水準幹線下水管布設工事 288,750,000 61.5%

4 福田雨水線外下水管布設工事 614,250,000 94.9%

5 中村汚水線外下水管布設工事 640,500,000 95.1%

6 深阪外地区整備下水管布設工事(13-21) 187,834,500 67.3% 7 深井清水町外地区整備下水管布設工事(13-1) 156,450,000 66.8% 8 大野芝町外地区整備下水管布設工事(13-21) 133,770,000 64.2% 9 日置荘西町地区整備下水管布設工事(13-21) 214,200,000 61.3% 10 大美野外地区整備下水管布設工事(13-1) 170,520,000 63.9% 11 中茶屋外地区整備下水管布設工事(13-1) 137,214,000 60.9% 12 土師町外地区整備下水管布設工事(13-21) 147,945,000 60.8% 13 土師町外地区整備下水管布設工事(13-1) 240,450,000 60.2% 14 深阪地区整備下水管布設工事(13-25) 124,740,000 59.5% 15 東山外地区整備下水管布設工事(13-21) 139,093,500 59.4% 16 深阪地区整備下水管布設工事(13-26) 672,000,000 95.8% 17 菱木外地区整備下水管布設工事(13-2) 591,150,000 95.5% 18 鳳南町外地区整備下水管布設工事(13-1) 240,870,000 58.6%

19 泉北下水処理場脱臭設備工事 237,825,000 95.1%

20 泉北下水処理場受変電設備工事 198,450,000 90.2%

【希望制指名競争入札】 (単位:円)

№ 工事名 契約金額 落札率 くじ引き

1 大美野西野線下水管布設工事 91,258,650 80.0% *

2 長曽根雨水線外下水管布設工事 148,454,250 80.0% *

(31)

4 大野芝町外地区整備下水管布設工事(13-22) 105,472,500 80.0% * 5 草尾外地区整備下水管布設工事(13-21) 112,161,000 80.0% * 6 草尾外地区整備下水管布設工事(13-22) 118,314,000 80.0% * 7 八田西町地区整備下水管布設工事(13-1) 125,454,000 80.0% * 8 深阪外地区整備下水管布設工事(13-22) 99,850,800 80.0% * 9 深阪地区整備下水管布設工事(13-23) 96,541,200 80.0% * 10 中茶屋外地区整備下水管布設工事(13-2) 126,099,750 86.4% 11 深井北町外地区整備下水管布設工事(13-1) 115,006,500 80.0% * 12 大美野外地区整備下水管布設工事(13-2) 86,780,400 80.0% * 13 大美野外地区整備下水管布設工事(13-3) 128,782,500 80.0% * 14 上野芝向ヶ丘町地区整備下水管布設工事(13-1) 101,278,800 80.0% * 15 深井北町外地区整備下水管布設工事(13-2) 126,546,000 80.0% * 16 日置荘西町外地区整備下水管布設工事(13-22) 135,870,000 80.0% * 17 深井北町外地区整備下水管布設工事(13-3) 100,472,400 80.0% * 18 菩提町外地区整備下水管布設工事(13-1) 119,952,000 80.0% * 19 深井北町外地区整備下水管布設工事(13-4) 118,860,000 80.0% * 20 東山外地区整備下水管布設工事(13-1) 117,463,500 80.0% * 21 金岡町外地区整備下水管布設工事(13-21) 132,888,000 80.0% * 22 津久野町地区整備下水管布設工事(13-2) 69,000,750 80.0% *

23 高松下水管布設工事 48,079,500 80.0% *

24 土師町外地区整備下水管布設工事(13-2) 153,174,000 80.0% *

25 日置荘原寺町下水管布設工事 8,267,700 80.0% *

26 百舌鳥赤畑町外下水管布設工事(13-1) 133,948,500 80.0% *

27 伏尾汚水管布設工事 5,616,450 80.0% *

28 原田外地区整備下水管布設工事(13-1) 107,646,000 80.0% * 29 上地区整備下水管布設工事(13-6) 137,518,500 80.0% * 30 上地区整備下水管布設工事(13-7) 135,880,500 80.0% * 31 南野田外地区整備下水管布設工事(13-1) 116,046,000 80.0% * 32 土師町外地区整備下水管布設工事(13-3) 114,744,000 80.0% * 33 上地区整備下水管布設工事(13-8) 150,937,500 80.0% * 34 草尾外地区整備下水管布設工事(13-1) 62,275,500 80.0% *

(32)

36 神野町外地区整備下水管布設工事(13-1) 104,126,400 80.0% * 37 深阪外地区整備下水管布設工事(13-27) 109,914,000 80.0% * 38 土師町地区整備下水管布設工事(13-4) 76,012,650 80.0% *

39 長曽根町外地区整備下水管布設工事 69,925,800 80.0% *

40 東山外地区整備下水管布設工事(13-3) 129,601,500 80.0% * 41 鳳西町外地区整備下水管布設工事(13-1) 143,619,000 80.0% *

42 八田北町管更生工事 18,142,950 80.0% *

43 日置荘西町地区整備下水管布設工事(13-23) 101,320,800 80.0% * 44 中百舌鳥町外地区整備下水管布設工事(13-1) 77,826,000 80.0% * 45 大美野外道路舗装復旧工事(13-1) 36,752,100 80.0% * 46 深井清水町外道路舗装復旧工事(13-2) 45,710,700 80.0% * 47 西野外道路舗装復旧工事(13-1) 46,898,250 80.0% * 48 新家町外道路舗装復旧工事(13-1) 48,208,650 80.0% * 49 日置荘原寺町外道路舗装復旧工事(13-1) 72,450,000 93.9% 50 深阪外道路舗装復旧工事(13-1) 80,745,000 94.0% 51 堀上町外道路舗装復旧工事(13-1) 52,282,650 80.0% * 52 鳳西町外道路舗装復旧工事(13-1) 61,659,150 80.0% * 53 土師町外道路舗装復旧工事(13-1) 88,922,400 80.0% *

54 上野芝町下水管布設工事 3,360,000 98.6%

55 堀上緑町下水管布設工事 11,245,500 80.0% *

56 白鷺地区マンホールポンプ設置工事 9,240,000 93.9% 57 西野地区マンホールポンプ設置工事 9,555,000 93.8% 58 石津下水処理場 汚泥調整槽設備工事 97,860,000 97.9% 59 石津下水処理場最終沈殿池設備工事 168,000,000 93.7%

(2) 随意契約について

地方自治法第234条は、第2項において「前項の指名競争入札、随意契約 又はせり売りは、政令で定める場合に該当するときに限り、これによること

ができる」と定め、その具体的条件については地方自治法施行令第167条の

2 が定めていることは、水道事業の契約事務に関する事項で述べたとおりで

ある。

平成 13 年度の下水道部担当の建設工事に関する随意契約の一覧は以下の

(33)

(単位:円)

№ 工事名 契約金額 落札率

1 神石市之町下水管布設工事 4,200,000 97.5%

2 上野芝町下水管布設工事 3,200,000 98.6%

3 鳳中町9丁汚水桝設置工事外429件 − −

※No.3は、地方自治法施行令(昭和22年政令第16号)第167条の2第1項第1号の 規定による随意契約であり、堺市の随意契約によることができる契約に関する規則 第2条(別表)の定めにより予定価格100万円を超えないもの。

(3) 監査の結果

① 競争入札について

堺市建設工事等に係る競争入札等事務取扱要綱において予定価格が100万

円を超え2億円未満の工事に関しては最低制限価格が設定され、その価格が

一律、公表される予定価格の80%相当額とする運用がなされていることから、

平成13年度に実施された希望制指名競争入札において、86.4%の割合で、入 札者が最低制限価格と同額の価格で入札をし、最終的にくじ引きにより落札

者が決定されているという現状がある(上記希望制指名競争入札一覧表参照)。

こうした現状からすると、希望制指名競争入札の場合には予定価格の80%

以下の金額での発注があり得ないことになり、最低制限価格の設定は入札制 度の競争性という趣旨に反するのではないかという疑問が生じる。

確かに 86.4%の割合で最終的にくじ引きで落札者が決定しているものの、

その余の件については、80%以上の落札率であって、業者間の実質的な競争 は行われていると評価し得る。また、最低制限価格の設定がない場合には調

査基準価格が設定されることになるところ、1 番札が調査基準価格以下の金

額となった際、担当部署が当該入札額で仕様書どおりの履行が可能か調査を 行うことになる。担当部署が同調査を行うことによって担当部署の業務負担 が増し、新規発注業務に支障が生じ、かえって非効率的になるというデメリ ットが想定される。

以上の点からすると、上記要綱が予定価格100万円を超え2億円未満の工 事について最低制限価格を設定していることについては問題となるところは ない。

ただし、調査基準価格が設定されている公募型指名競争入札制度の実績を

(34)

指 名 競 争 入 札 制 度 に お い て も 最 低 制 限 価 格 を 撤 廃 す る と 予 定 価 格 の 80% 以 下での落札の可能性が予想される。そこで、担当部署の調査業務に関与する ことによる業務の停滞と落札価格の圧縮の可能性とを検証した上で、下水道 部担当の建設工事について、最低制限価格設定の基準を下げることも検討す べきである。

その他上記一覧表記載の各工事について、その入札過程につき、地方自治 法、地方自治法施行令、堺市契約規則及び堺市建設工事等に係る競争入札等 事務取扱要綱に反する点がないか検証したところ、特に問題となる点は見当 たらなかった。

② 随意契約について

予定価格が100万円を超える工事(上記一覧表記載1)予定価格が50万円を 超える委託(工事関連業務)について、地方自治法、地方自治法施行令、堺市契 約規則及び堺市建設工事等に係る競争入札等事務取扱要綱に反する点がないか 検証したところ、随意契約の理由、契約過程には特に問題となる点は見当たら なかった。

(4) 意 見

下水道部担当の建設工事(委託業務も同様)の入札においては予定価格が決定 される。その予定価格については、各工事の具体的な内容を国土交通省や大阪府 が発行する各種建設工事等積算基準に照らし合わせて積算された価格(設計書に 記載あり)を基準に決められるのである。

したがって、上記積算基準が現在の経済情勢を反映しているか、積算基準記載 の各工法、技法が現在の技術発展に追いついているか等積算基準が適正であるか 否かは重要な観点である。

この点、各都道府県において下水道事業促進協議会が設置されており、その公 共下水道部会において、工法技法等の調査研究等を行って、その結果報告を国土 交通省や各都道府県が参考にし次年度の積算基準が策定されている。よって、積 算基準を実際に運用している各自治体とすれば、積算基準の適正を確保するため には上記公共下水道部会に参加して積極的な活動を行うことが重要になる。

下水道部は、積算基準の適正を確保するという観点から上記公共下水道部会に 積極的に参加してきた実績があり評価すべきである。

(35)

2.業務委託手続きは法令に従って適正に行われているか。また、経済的、効率的 に実施されているか。

(1) 競争入札について

契約予定額が50万円を超え、かつ特段随意契約を行う理由(地方自治法施行 令第167条の2第1項第2号)がない案件については、指名競争入札が実施さ れ発注がなされる。

工事の場合の「調査基準価格」「最低制限価格」という設定は特段ないが、堺

市契約規則第22条第12号に入札書比較金額(予定価格から消費税及び地方消 費税相当額を控除した金額、予定価格共々非公表)の一定基準以下の価格であ る場合には工事の場合の公募型競争入札と同趣旨の調査がなされる運用となっ ている。

平成13年度の堺市下水道部担当の業務委託一覧は以下のとおりである。

(単位:円)

№ 業務名 契約金額

1 三宝下水処理場クレーン点検業務 1,995,000

2 中百舌鳥地域外私道下水管布設啓発業務 64,050,000

3 鳳地域外私道下水管布設啓発業務 61,950,000

4 泉北下水処理場臭気等測定業務 4,725,000

5 未水洗家屋実態調査業務 33,600,000

6 小代汚水サイフォン外清掃業務 1,365,000

7 浜寺石津町東地区ほか公共下水道台帳作成業務 3,360,000

8 下水道施設計装設備保守点検業務 16,800,000

9 下水道施設受電設備等保守点検業務 34,125,000

10 三宝下水処理場外臭気等測定業務 5,040,000

11 下水道受益者負担金事後処理委託業務 992,250

12 松屋町2丁外下水道台帳修正業務 1,050,000

13 上野芝町外竣工図集積業務 3,622,500

14 石津下水処理場外クレーン年次点検業務 1,995,000

15 下水道排水設備図書デジタルファイリング化業務 640,500

16 百舌鳥本町地区外公共下水道台帳作成業務 7,801,500

17 奥本町地区外公共下水道台帳作成業務 8,158,500

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