理学部数理学科
多元数理科学研究科
前期講義結果報告
時間割 . . . 3
理学部向け
1年
微分積分学I 太田 啓史 . . . 5微分積分学I 鈴木 紀明 . . . 8
微分積分学I 中西 知樹 . . . .12
微分積分学I 納谷 信 . . . 15
線形代数学I 金井 雅彦 . . . .19
線形代数学I 小林 亮一 . . . .22
線形代数学I 金銅 誠之 . . . .25
線形代数学I 吉田 健一 . . . .28
数学展望I 菅野 浩明 . . . .32
数学演習I 糸 健太郎 . . . .36
数学演習I 川平 友規 . . . .39
数学演習I 佐藤 猛 . . . 44
数学演習I 森山 翔文 . . . .46
数理学科
2年
複素関数論 永尾 太郎 . . . .50現代数学基礎AI 梅村 浩 . . . 53
現代数学基礎CI 松本 耕二 . . . .56
数学演習III, IV 川平 友規 . . . .59
数学演習III, IV 小森 靖 . . . 63
数学演習III, IV 浜中 真志 . . . .67
3年
代数学要論I 藤野 修 . . . 71幾何学要論I 金井 雅彦 . . . .74
解析学要論I 楯 辰哉 . . . 77
解析学要論II 中西 賢次 . . . .81
数学演習VII, VIII 佐藤 周友 . . . .85
数学演習IX, X 佐藤 猛 . . . 89
数学演習IX, X 佐野 武 . . . 92
解析学III/ 浪川 幸彦 . . . .95 複素解析特論I
代数学続論/ 行者 明彦 . . . .99 代数学概論III
幾何学続論/ 小林 亮一 . . . 101 幾何学概論III
解析学続論/ 三宅 正武 . . . 104 解析学概論III
数理物理学II/ 土屋 昭博,木村 芳文 . . . 108 数理物理学概論II
数理解析・計算機数学I/ 内藤久資,Jacques Garrigue、久保 仁 . . . .112 数理科学展望III/ 小林 亮一 . . . 116 自然数理特論2(その1)
数理科学展望III/ 岡田 聡一 . . . 119 自然数理特論2(その2)
数理科学展望III/ 藤原 一宏 . . . 122 自然数理特論2(その3)
大学院
大域解析特論II 大沢 健夫 . . . 126 社会数理特論1 古結 明男,岸本 敏道,中村 俊之 . . . 128
(古結:4/8, 15, 22, 6/24, 7/1) ((株)日立製作所)
(岸本:5/26, 27, 7/8, 15, 22)
(中村:5/6, 13, 20, 6/10, 17)
微分積分学I(医(医)) 橋本 光靖 . . . 136
微分積分学I(工II系) 斉藤 博 . . . 139
微分積分学I(工II系) 林 孝宏 . . . 142
微分積分学I(工II系) 南 和彦 . . . 145
微分積分学I(工III系) 南 和彦 . . . 148
微分積分学I(工IV系) 寺西 鎮男 . . . 151
線形代数学I(医(医)) 鈴木 浩志 . . . 154
線形代数学I(工II系) 塩田 昌弘 . . . 157
線形代数学I(工II系) 谷川 好男 . . . 160
線形代数学I(工III系) 斉藤 博 . . . 163
線形代数学I(工III系) 林 孝宏 . . . 166
線形代数学I(工IV系) 鈴木 浩志 . . . 169
線形代数学I(工IV系) 南 和彦 . . . 172
数学通論I(医(保)) 佐藤 肇 . . . 175
数学通論I(医(保)) 三宅 正武 . . . 178
2年
複素関数論(理) 松本 耕二 . . . 181複素関数論(工I系) 津川 光太郎 . . . 184
複素関数論(工II系) 寺西 鎮男 . . . 187
複素関数論(工II系) 鈴木 浩志 . . . 190
複素関数論(工III・IV系) 谷川 好男 . . . 193
複素関数論(工III・IV系) 永尾 太郎 . . . 196
時間割 . . . 201
理学部向け
1年
微分積分学II 太田 啓史 . . . 203微分積分学II 鈴木 紀明 . . . 206
微分積分学II 中西 知樹 . . . 210
微分積分学II 納谷 信 . . . 213
線形代数学II 小林 亮一 . . . 217
線形代数学II 金井 雅彦 . . . 221
線形代数学II 吉田 健一 . . . 224
線形代数学II 金銅 誠之 . . . 228
数学展望II 庄司 俊明 . . . 231
数学演習II 佐藤 周友 . . . 235
数学演習II 佐野 武 . . . 239
数学演習II 森山 翔文 . . . 242
数理学科
2年
現代数学基礎AII 行者 明彦 . . . 245現代数学基礎BII 岡田 聡一 . . . 247
現代数学基礎CII 津川光太郎 . . . 252
現代数学基礎CIII 鈴木 紀明 . . . 255
数理解析・計算機数学IV 永尾 太郎、小森 靖 . . . 259
数学演習V, VI 糸 健太郎 . . . 262
数学演習V, VI 伊山 修 . . . 265
数学演習V, VI 古庄 英和 . . . 268
3年
代数学要論II 斉藤 博 . . . 272幾何学要論II 佐藤 肇 . . . 276
解析学要論III 落合 啓之 . . . 279
現代数学研究 庄司 俊明 . . . 283
数理科学展望I(まとめ) 藤原 一宏 . . . 287
数理科学展望I(その1) 藤原 一宏 . . . 290
数理科学展望I(その2) 伊藤 由佳理 . . . 294
数理科学展望I(その3) 落合 啓之 . . . 297 数理解析・計算機数学I 内藤 久資、Jacques Garrigue、久保 仁、笹原 康浩 . .300
代数学III/ 伊山 修 . . . 304
代数学概論IV 幾何学III/ 太田 啓史 . . . 308
幾何学概論IV 解析学IV/ 宇沢 達 . . . 312
解析学概論IV 確率論II/ 飛田 武幸 . . . 315
確率論概論II 応用数理II/ 木村 芳文 . . . 318
応用数理概論II 数理解析・計算機数学II/ 内藤 久資、Jacques Garrigue、久保 仁、笹原 康浩 . . . 321
数理解析・計算機数学概論II
大学院
幾何学特論II 大和 一夫 . . . 324社会数理特論1(その0) . . . 327
社会数理特論1(その1) 岸本 敏道 . . . 333
社会数理特論1(その2) 中村 俊之 . . . 336
社会数理特論1(その3) 櫻庭 健年 . . . 339
全学教育
1年
微分積分学II(医(医)) 橋本 光靖 . . . 342微分積分学II(工II系) 斉藤 博 . . . 345
微分積分学II(工II系) 南 和彦 . . . 348
微分積分学II(工II系) 林 孝宏 . . . 351
微分積分学II(工III系) 南 和彦 . . . 354
微分積分学II(工IV系) 寺西 鎮男 . . . 357
線形代数学II(医(医)) 鈴木 浩志 . . . 360
線形代数学II(工II系) 塩田 昌弘 . . . 363
線形代数学II(工II系) 谷川 好男 . . . 366
線形代数学II(工III系) 斉藤 博 . . . 369
線形代数学II(工III系) 林 孝宏 . . . 372
線形代数学II(工IV系) 鈴木 浩志 . . . 375
線形代数学II(工IV系) 南 和彦 . . . 378
数学通論II(医(保)) 佐藤 肇 . . . 381
数学通論II(医(保)) 三宅 正武 . . . 384
現代数学への流れ 佐藤 肇 . . . 388
現代数学への流れ 松本 耕二 . . . 391
3年・4年/大学院共通
統計・情報数理特別講義II 村松 純(NTT コミュニケーション科学基礎研究所) . . . 397
(4月18日∼22日) 「通信の数理」
統計・情報数理特別講義I 坂本 嘉輝(アカラックス(株)) . . . 398
(4/27, 5/25, 6/8, 29, 7/6) 「専門職としてのアクチュアリーと、生命保険数理」
応用数理特別講義I 渡部 善平 . . . 400
(5月9日∼13日) (マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(株)) 塩田 憲司(旭ソリューション&エンジニアリング (株)), . .401 加藤 真弓((株)日立製作所)
筬島 靖文(UFJ銀行) . . . 403 井上 明也 . . . 404
(NTT サービスインテグレーション基盤研究所)
杉山 瑞穂(トヨタ自動車(株)) . . . 405 応用数理特別講義II 岡田 正志(NECソフト(株)) . . . 406
(11月7日∼11日) 「情報技術の進化が社会生活にもたらす影響と課題」
松沼 正平((株)テレコム・エクスプレス) . . . .408
「移動体事業の変遷とこれから」
松崎 雅人(東邦ガス(株)). . . 410 エネルギーと環境—都市ガスの果たす役割—
恒川 啓之(ニッセイ同和損害保険株式会社) . . . 412
「保険数理とアクチュアリー」
4年/大学院共通
解析学特別講義I 廣田 良吾(早稲田大学) . . . 413
(5月16日∼20日) 「微分から差分へ、そして超離散へ」
幾何学特別講義I 橋本 義武(大阪市立大学) . . . 414
(6月6日∼10日) 「特性類と同変コホモロジー」
解析学特別講義II 青本 和彦(名古屋大学名誉教授) . . . 416
(10月11日∼14日) 「直交多項式入門」
幾何学特別講義II 岡本 和夫(東京大学) . . . 417
(10月17日∼21日) 「パンルヴェ方程式」
表現論特別講義I 関口 英子(東京大学) . . . 419
(4月25日∼28日) 「リー群と表現論」
数理解析・ 南出 靖彦(筑波大学) . . . 420 計算機数学特別講義II 「計算機による定理証明」
(6月13日∼17日)
代数学特別講義II 徳山 豪(東北大学) . . . 421
(6月21日∼24日) 「理論計算機科学における組合せ数学」
代数学特別講義I 後藤 四郎(明治大学) . . . 422
(7月4日∼8日) 「可換環のhomology代数的理論」
複素幾何学特別講義I 中川 泰宏(金沢大学) . . . 423
(10月31日∼11月4日) 「偏極代数多様体に対する小林・Hitchin 対応と板東・Calabi・ 二木指標」
偏微分方程式特別講義II 磯崎 洋(筑波大学) . . . 424
(11月14日∼18日) 「双曲多様体上のスペクトル理論入門」
数理物理学特別講義I Martin Guest(首都大学) . . . 425
(11月28日∼12月2日) 「Differential geometry, integrable systems, and quantum co- homology」
大域解析特別講義II 伊藤 秀一(金沢大学) . . . 426
(11月28日∼12月2日) 「近可積分ハミルトン系の安定性と不安定性」
関数解析特別講義I 新井 仁之(東京大学) . . . 427
(12月5日∼9日)
数理物理学特別講義II 田中 利幸(京都大学) . . . 428
(12月12日∼16日) 「情報処理における統計力学からのアプローチ」
代数幾何学特別講義I 並河 良典(大阪大学) . . . 429
(12月19日∼22日) 「複素シンプレクティック多様体」
2005年度前期時間割表(数理学科)
1年生 2年生 3年生 4年生
月 1 数学展望I 現代数学基礎BI 解析学III
(菅野) (粟田) (浪川)
2 数学演習I 数理科学展望III
(糸・佐藤猛・ 川平・森山)
(小林亮・岡田・ 藤原)
3 解析学要論II
(中西賢) 4
火 1 幾何学要論I 代数学続論
(金井) (行者) 2
3 現代数学基礎AI 数理物理学II
(梅村) (土屋・木村)
4
水 1 現代数学基礎CI 数学演習IX, X 数理解析・
(松本) (佐野・佐藤猛) 計算機数学I
2 (内藤・Garrigue・
久保) 3
4
木 1 解析学要論I 幾何学続論
(楯) (小林亮) 2
3 数学演習VII, VIII
(佐藤周・笹原) 4
金 1 解析学続論
(三宅) 2
3 数学演習III, IV 代数学要論I
(小森・川平・浜中) (藤野) 4
2005年度前期時間割表(大学院)
4年生と共通 大学院のみ
月 1 複素解析特論I(浪川)
2 自然数理特論2(小林亮・岡田・藤原) 3
4
火 1 代数学概論III(行者)
2 大域解析特論II(大沢)
3 数理物理学概論II(土屋・木村) 4
水 1 数理解析・計算機数学概論I
2 (内藤・Garrigue・久保)
3 4
木 1 幾何学概論III(小林亮) 2
3 トポロジー特論I
(Lars Hesselholt, (宇沢)) 4
金 1 解析学概論III(三宅) 2
3 社会数理特論1(古結・岸本・中村)
4
A:基本データ
科目名 微分積分学I(理) 担当教員 太田 啓史
サブタイトル 単位 2単位 必修
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 三宅敏恒 入門微分積分 培風館,
(あまり細かいことは詳しくやらず、コンパクトに要点をまとめた本. 演習問題を活用 する.)
参考書 [1] 岡本和夫 微分積分読本 朝倉書店, (微積分にまつわるいくつかの興味 深いト ピックなども盛り込まれていて、気軽に読んで、微積分の面白さを垣間見ることがで きる.)
[2]杉浦光夫 解析入門I 東京大学出版会, (詳しいことが厳密にきちっと書 いてある 本.)
コメント 上の通り.
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 70 9 0 0 0 0 0 0 79 合格者数(人) 66 3 0 0 0 0 0 0 69
出席状況
おおよその平均出席者数=60, 長期欠席者数=10.
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
1変数の微積分の習得.○ 達成できた内容
達成できた.
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
なるべく高校の範囲内で理解できる例をとりあげた。講義内演習を適宜とりいれた。
○ 講義内演習の方針、目標
その場で手を動かして、理解を自分のものとする。交流。質問時間。
○ 他の講義との関連
演習とは連絡をとった。数学展望の質問をたまに授業後に受けた。
○ 学生からのフィードバック
講義内演習。HWノートで判断。
○ 学生の自己学習の支援
教科書の問題を家庭学習(home work)として自宅学習のきっかけとした。講義中に当てたり、 意見を聞く。
○ オフィスアワーは機能したか ?
毎度機能していない。講義終了後の時間が一番有効。そのため、後に講義がないことが望まれる。
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
マイクを使うようになった。延長しない。D:評価方法
○ 評価の方針
上記講義目標の基礎的理解が十分達せられているか、ある程度達成されているか、否か。基本 的に期末試験の成績(105点満点)により判断。
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
些細な計算間違いは除き、基礎的なこと(単調有界列の収束、テーラー展開、 広義積分)がよ く理解されているときは優で、やや理解不十分な場合は良、理解は不足しているが、いくつかの 項目については理解している場合は可、理解がかなり不十分な場合は不可。
○ 最終成績はどうであったか
評価 1年生 2年生 計 優 34 1 35 良 24 2 26
可 8 0 8
不可 2 3 5 欠席 2 3 5
○ 評価方法、成績の結果に対する自己評価
公正に行われた.
F:教科書/参考書に対する推薦コメント
既に上で書いた.
A:基本データ
科目名 微分積分学I(理) 担当教員 鈴木 紀明
サブタイトル 単位 2単位 必修
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 伊藤・鈴木共著,数学基礎微分積分,培風館,1997 参考書 ハイラー・ワナー,解析教程(上,下),シュプリンガー コメント
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 68 0 0 0 0 0 0 5 73 合格者数(人) 61 0 0 0 0 0 0 2 63
出席状況
毎回の出席は取らなかったが通常は8割くらいと思う.具体的にわかる数値としては,レポー
ト提出者: 1回目 65 (6月16日),2回目 60 (7月23日),中間試験受験者 68 (6月23日),期末試
験受験者68 (7月28日).ほぼ全欠席が4名.
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
自然対数,指数関数と三角関数,数列の極限値,関数の連続性,微分係数と導関数,合成関数と 逆関数の微分,平均値の定理とその応用,高次導関数とテーラーの定理,原始関数,定積分(リー マン積分),平面図形の面積と曲線の長さ,広義積分.
○ 達成できた内容
上記についてはすべて触れた.
○ 達成できなかった内容
なし
○ 分析および自己評価
シラバスの通りに進めた.講義内演習はほとんど出来なかったが,今回は16回と多くの講義回 数を持てたので,前半と後半にレポート課題の解説と試験の準備を目的とした復習の時間を設け ることができた.この講義の前は学生は体育の実習であったためか,講義開始早々は息があがっ ている学生もいた.そのため,始めの10分ほどは前回までの復習の時間とした.
昨年も同じ講義を担当した.方針も内容もほぼ同じに行ったと思うが,アンケートでは,講義内 容が難しいと答える学生の割合が昨年より多くなった.これが,講義の仕方の微妙な違いからか, 学生の変化によるものかは分からないが,後期の講義にはこの事実を十分に踏まえて臨みたい.
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
具体的な問題の解法を通して数学概念を理解するという方針で望み,毎回の講義目的を冒頭で 明確にして始めるようにした.講義内容は教科書に忠実に従った.講義の前半が微分,後半が積 分で中間および期末試験の範囲もそれに準じた.レポート課題についてTAによる解説の機会を2 回設けた.
○ 講義内演習の方針、目標
時間的に講義内での演習は難しかったので,基本的には演習は家庭学習にゆだねた.全部で44 題の演習問題を4回に分けて配布した.このうち,1回目は9題,2回目は8題をレポート課題と した.残りの27題については,適宜解答例を配布し,質問の多かったものについては講義内でも 取り扱った.
○ 他の講義との関連
基礎事項の学習であるから,特には他の講義との関連は考えなかった.演習の担当者には毎回 の講義内容を伝えた.
○ 学生からのフィードバック
2回のレポート課題では,学生に,各問ごとにの自己評価と費やした時間の記入を求めて,学 生の理解度の把握に利用した.
第1回目のレポートでは「あなたの将来の夢と数学のかかわりについて1000字程度にまとめよ」 を特別課題とした.多くの学生は真摯に対応して,数学を勉強することが夢のためにも大切であ ると認識していた.特徴的であったのは,数理学科以外に進学を希望する学生は,生命科学の道 に進みたい,有機化学で新しい物質を作りたい,素粒子をもっと知りたいなどの研究者志向が目 立った.一方,数理学科を希望する学生の多くは中・高校の教師を目指していて,研究者希望は ほとんどいなかった.数学者の行う研究の具体的イメージが持ちにくいのかもしれない.
○ 学生の自己学習の支援
演習問題とその解答例の配布.レポート課題の解説.中間と期末試験の(試験直後の)解答例の 配布と答案の返却(期末試験の答案は後期に返却予定).
○ オフィスアワーは機能したか ?
講義が4限であったこともあり.講義終了後に教室で質問に対応することが多かった.研究室 には学生は来なかった.
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
黒板の使い方に注意し,早口にならないように努めた.D:評価方法
○ 評価の方針
講義の始めに示し基準は次の通り.合格のために要求される学力の基準は、配布した演習問題 や課題レポートのレベルの問題が解けることである.成績は中間試験と期末試験の結果(合計200 点)で評価するが,合否のボーダーではレポート課題の成績を加味して総合的に判断する.具体的 には,優(150以上),良(149∼130),可(129∼100)の予定であるが,100点前後ではレポート課 題の成績を考慮する.
試験問題は基礎事項が理解で来ているかの確認を目的とし,レポート課題の類題を半分以上入 れた.
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
基本的に上記の方針に従ったが,得点については10点前後基準を下げた.合否のボーダーも試 験での合計得点が90点前後で,そのときは2回のレポート課題の成績を加味した.レポート課題 はTAに採点してもらった.
○ 最終成績はどうであったか
評価 1年生 その他 計 優 21 0 21 良 24 1 25 可 16 1 17 不可 4 1 5
○ 評価方法、成績の結果に対する自己評価
評価は公正に実行し,例外は作らなかった.
E:学生の取り組み
○ 学生の取り組みで評価できる点
出席率もよく,熱心に講義を聞いていた.
○ 学生の取り組みで改善した方がいいと思う点
自発的に勉強する姿勢があまり見られない.発展的な内容の演習問題を夏休みのチャレンジ課 題として配布したが反応はまだない.
F:教科書/参考書に対する推薦コメント
ハイラー・ワナー,解析教程(上,下),シュプリンガー.
通常の教科書では触れることの難しい歴史的な記述もある.図も豊富であり,演習問題にも詳 しい解答がついている.自主学習に向いている.
A:基本データ
科目名 微分積分学I(理) 担当教員 中西 知樹
サブタイトル 単位 2単位 必修
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 三宅敏恒,入門微分積分,培風館 参考書
コメント
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 68 0 0 0 0 0 0 7 75 合格者数(人) 62 0 0 0 0 0 0 2 64
出席状況
平均しておおよそ60名程度(TAによるカウント)
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
線形代数とともに現代数学の基幹をなす微分積分学(解析学)の基礎を確実に習得する. 同時 に数学的論理力や論証力とそれを正確に記述する力を養う. (初回配布シラバスの「講義の目的」 より)
○ 達成できた内容
上記目標に対して今期受講学生の学力に期待できる相応の結果が得られた.
○ 達成できなかった内容
特になし
○ 分析および自己評価
昨年度の同講義の受講学生と比較をすると途中のアンケートや小テストの結果に明白な差異(理 解度が低い)がみられたが,その後の学生の努力もあり成績判定試験の最終結果はおおむね期待す る結果に近づいたので総合的には自己評価を「良」としたい.
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
14回の講義を以下のようなタイトルで行った. パート1初等関数の微積分
1. 数列の極限,関数の極限, 2. 連続関数, 3. 初等関数の微分(1), 4. 初等関数の微分(2), 5. 平 均値の定理, 6. 有限Taylor展開, 7. 初等関数の積分(1), (小テスト1), 8. 初等関数の積分(2), 9.
広義積分, 10. パート1のまとめと展望, (小テスト2),
パート2極限と実数の性質
11. 数列の極限(ǫ論法), 12. 実数の連続性, 13. 中間値の定理, 14. Riemann積分
昨年度の同講義を行った経験にもとづき,数列の極限と実数の性質を(教科書の順にしたがって 最初にではなく)パート2として後にもってきたのが今学期における新しい試みである. 結果とし て,少なくとも講義担当者にとっては講義の展開がスムーズなものになった. 一方学生にとっては, パート1は高校の復習もかねた計算中心のものとなり,学習がしなすくなったかと思われるが,こ れについてはさらに検討が必要であろう.
○ 講義内演習の方針、目標
毎回最後の10から15分程度を演習の時間にあて,その時間はTAとともに講義全般に関する質 問を自由に受け付ける場とした. (講義内オフィスアワーという位置づけ) これは学生のさまざま な疑問をその場で解決する場としてよく機能したと思う.
○ 学生からのフィードバック
アンケート, 質問にくる学生との会話, 小テストの結果等が学生の理解度の把握に多いに役に たった.
○ 学生の自己学習の支援
学生にとって到達目標があきらかになるように,成績評価試験と同程度の小テスト(採点して返 却,成績評価には含めない)を2度実施した. また,意欲のある学生向けの少し進んだ事項に関する 課題を毎回出した. (後日の配布物で解説を付した)
○ オフィスアワーは機能したか ?
, 4 .
2. 講義終了後の休憩時間, TAと共同実施
3. Cafe Davidへの参加の推奨
4. 通常のオフィスアワー
これらを通して, 学習意欲のある学生に対するケアがおおむねできたと思う. また, 優秀なTA の貢献が大きかったことを付記したい.
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
講義アンケートおよび小テストの結果,こちらの予想する理解度との乖離(あまり理解できてい ない)があったので,その後の講義でより明解な講義をこころがけた.
D:評価方法
○ 評価の方針
毎回配布の演習問題と2回の小テストによって到達目標とそのレベルを明確にした上で,評価は 期末試験(成績判定テスト)でおこなった.
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
学習成果が総合的に判定できるように以下のような評価を行った.
学習内容からなるべくまんべんなく, 12問を出題. 1問1点計12点(問によっては部分点あり)
で,優12–9, 良8–7, 可6–5, 不可4–0が適切な評価となるように各設問の難易度を設定した.
○ 最終成績はどうであったか
評価 1年生 それ以外 計 優 33 1 34 良 15 1 16 可 14 0 14
不可 5 4 9
欠席 1 1 2
○ 評価方法、成績の結果に対する自己評価
評価は公正に実行し,例外は作らなかった. ただし,合否ボーダーラインの学生の採点は特に丹 念な評価を行った.
A:基本データ
科目名 微分積分学I(理) 担当教員 納谷 信 サブタイトル 1変数関数の微積分 単位 2単位 必修 対象学年 1年生
レベル 0
教科書 三宅敏恒,入門微分積分,培風館, 1992 参考書 岡本和夫,微分積分読本,朝倉書店
E. ハイラー/G. ワナー,解析教程(上・下),シュプリンガー・フェアラーク東京 杉浦光夫,解析入門I, 東京大学出版会
一松信,解析学序説(上・下), 裳華房 高木貞治,解析概論,岩波書店 コメント
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 71 1 1 2 0 0 0 0 75 合格者数(人) 62 0 0 1 0 0 0 0 63
出席状況
小テストの受験者数は以下の通り:
第1回(4/28) 70名 第2回 (5/26) 70名 第3回(6/30) 68名 第4回(7/14) 67名
これ以外の回の出席者数は,同時期の小テスト受験者数とほぼ同数か若干少なかったというところ であった. 長期欠席者は3名ですべて再履修者であった.
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
1変数関数の微積分の基礎事項として,以下の項目を扱う予定であった.
数列と級数,連続関数,微分と平均値の定理,高次の微分と応用(ニュートン法),テーラーの定理と 応用(不定形の極限値, 近似値), 逆三角関数, 種々の積分計算,定積分の近似値,広義積分, 積分の 定義と連続関数の積分可能性.
○ 達成できた内容
予定していた内容をほぼすべて達成できた.
○ 分析および自己評価
理解しやすい講義を心がけるとともに,受講者に対しては十分に自宅学習することを要求した. 講義中にも出来るだけ計算例を示すように心がけたが,おもに時間的制約のために十分とはいえ ず,受講者には自宅学習においてより多くの計算問題に取り組んでもらった. これにより,少なく とも計算問題を中心とする具体的な問題については,ある程度の効果があったと考えている.
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
基本的に板書による講義に終始した. 講義中20分に1度くらいのペースで質問がないか確認し つつ進めた. 質問しやすい雰囲気を作るまでには至らなかったようであるが,後半は多少改善した かもしれない.
○ 講義内演習の方針、目標
講義内演習は,受講者に簡単な計算を実行させるなどのことを不定期に行ったのみで,実質的に は行わなかったといえる. 20分間の小テストを4回実施し, これを講義内演習に代わるものとし た. 中間試験と合わせて,講義期間中に3回に1回の割合で問題練習の機会をもったことになるの で,十分な頻度だったと考えている. 毎回短時間の講義内演習を行うよりも効果があったと考えて いるが,一方,受講者とのコミュニケーション不足は否めない.
○ 学生からのフィードバック
講義アンケート,小テスト,課題ノートの提出によってフィードバックを得た. 課題ノートによっ て自宅学習の状況について情報を得,小テストによっておもに計算への習熟度をチェックすること ができた. しかし,講義内容の理論的側面の理解度をチェックすることは十分にはできていない.
○ 学生の自己学習の支援
学生の自主学習を重視し,その結果を小テストによって評価した.
毎回,教科書の節末問題と追加の演習問題の合わせて5題程度を課題とし,小テストの試験範囲 とした. 教科書に略解があるが,自習には不十分なものが多かったので, 補足資料を作成して配布 した.
レポートも2回課したが,自由提出とし,成績評価にも関連させなかった.
また,課題用のノートを用意させ, 2回提出してもらった. こちらは成績評価に多少反映させた.
○ オフィスアワーは機能したか ?
若干名の学生が繰り返し質問に訪れたが,たいていオフィスアワーの時間外であった.
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
特別なことは行わなかったが,質問しやすい雰囲気作りがあまりできていないようだったので, 注意を払うように心がけた.
D:評価方法
○ 評価の方針
中間試験, 期末試験によって講義内容の(各々の実施時点での)最終的な習熟度を評価し, 小テ ストおよび課題ノートの提出によって日常の学習状況を評価した. レポートは評価の対象としな かった.
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
中間試験 40点満点 期末試験 60点満点 小テスト(4回)と課題ノート 20点満点 の合計120点満点で採点し,原則として
80点以上 優
65点-79点 良
50点-64点 可
50点未満 不可
とした. また,期末試験の点数が15点未満の場合は不可とすると予告した.
○ 最終成績はどうであったか
評価 1年生 再履修者 計 優 29 0 29 良 20 0 20 可 13 1 14
不可 4 0 4
欠席 5 3 8
○ 評価方法、成績の結果に対する自己評価
評価の方法は講義の初回に告知しほぼそのとおり実行した. ただし, 合否の判定にあたっては, 例えば1点差で合否が分かれることのないように配慮し,結果として合格最低点は47点となった.
(A) .
E:学生の取り組み
○ 学生の取り組みで評価できる点
少なからぬ量の問題を自主学習用の課題としたが,相当数の受講者はよく取り組んでくれたよう に思う.
○ 学生の取り組みで改善した方がいいと思う点
私語をする受講者が(多くはないが)見受けられた. 他の受講者の妨げになるので,この点は改善 してもらいたい.
F:教科書/参考書に対する推薦コメント
ハイラーとワナーの解析教程は, 歴史的な発展の経過をふまえつつ, 微積分の面白さ,奥深さを 伝えてくれている. 自習書としてとくに推薦したい.
A:基本データ
科目名 線形代数学I(理) 担当教員 金井 雅彦
サブタイトル 単位 2単位 必修
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 担当教員がこの科目のために用意したプリントを教科書として使用 参考書
コメント
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 67 1 1 1 0 0 0 0 70 合格者数(人) 64 1 0 0 0 0 0 0 65
出席状況
常時,良好であった.
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
全学教育科目のシラバスを参照のこと.
○ 達成できた内容
すべて達成できたと考える
○ 達成できなかった内容
なし.
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
いままで担当してきた他の科目と同様,講義内演習を時間の許す限り実施し,履修者との「交 流」を実現すべく努力した.
○ 講義内演習の方針、目標
自明なことであるが,学生の習熟度を把握すると共に,学生との緊密な交流を実現する場とし て,講義内演習を可能な限り活用した.
○ 学生からのフィードバック
講義内演習,授業アンケートなどを利用して履修者からのフィードバックを得る努力をしたの は言うまでもない.また当然その結果を講義に反映させる努力を行ったつもりである.
○ 学生の自己学習の支援
期末試験だけでなく,小テスト,中間試験を実施した.それに対する準備として,履修者が自己 学習を行うよう促した.
○ オフィスアワーは機能したか ?
残念ながら,機能したとは言い難い.○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
当然,そうした.D:評価方法
○ 評価の方針
小テスト,中間試験,期末試験の総合点をもってして,成績評価を行った.その方針は,初回 の講義で学生に通知したグレーディング・ポリシーに基づく.すなわち,以下の通りである:可– 基本的なアルゴリズムがほぼ完全に理解できている;良– さらに理論についても基本的なことは ほぼ十分に理解できている;優 – 計算アルゴリズム,理論ともにほぼ完全に習得している.
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
上述の通りである.
○ 最終成績はどうであったか
評価 1年生 2年生 3年生 4年生 計 優 27 0 0 0 27 良 28 1 0 0 29
可 9 0 0 0 9
不可 3 0 0 1 4
欠席 0 0 1 0 1
○ 評価方法、成績の結果に対する自己評価
「評価方法および成績の結果に対する自己評価について書いてください。特に評価は公正に実 行されたか、例外は作らなかったか、合格基準はあらかじめ学生に告知されているか、試験を行っ た後で基準を決めるようなことはなかったかなどの点について書いてください。」という問いがこ こでなされること自体に,大きな問題を感じる.少なくとも,私の担当する科目においては,常 に,「評価は公正,例外を作ることはなく,合格基準はあらかじめ学生に告知され,試験を行った 後で基準を決めるようなことはない」.
E:学生の取り組み
○ 学生の取り組みで評価できる点
良好な出席率にみられるような勤勉さは高く評価されるべきである.
○ 学生の取り組みで改善した方がいいと思う点
より自発的・積極的な取り組みを期待する.
A:基本データ
科目名 線形代数学I(理) 担当教員 小林 亮一
サブタイトル 単位 2単位 選択
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 石井伸郎,川添充,高橋哲也,山口睦共著,理工系新課程「線形代数」基礎から応用まで,
培風館, 2004
参考書
コメント この教科書は自習用として優れた内容を持っている. 高校数学との接続も良いと思う. 講義用としても,基本概念の理解を助ける問題が多数くのせてあって,宿題やレポート 問題などを出すのに非常に助かった. 良い教科書だと思う.
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 71 3 0 0 0 0 0 0 74 合格者数(人) 3 1 0 0 0 0 0 0 4
出席状況
出席は安定的に8割くらい.
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
空間ベクトルと線形写像の幾何的扱い. 行列演算. 行列式(クラメルの公式,行と列に関する展 開公式,公理的特徴づけ),連立1次方程式(左基本変形,掃き出し法,逆行列の計算法),行列の 階数,1次独立と1次従属の概念.
○ 達成できた内容
だいたい,シラバス通りに達成できた.
○ 分析および自己評価
空間の平面と直線の解析幾何の扱いがあまりにも簡単すぎたようである. 8割の学生が,習って いない,習っていないから計算もできない,と思っているようである. 線型代数学 IIで補わなけれ ばならない.
連立1次方程式の解空間の具体的表示を1次独立なベクトルの集団の例だと説明したが,抽象的 な説明よりも,こちらの方が学生には分かりやすかったようである. おそらく理由が一目瞭然だか らであろう.
以上を考えあわせると,計算はできるが,意味はわかっていない,という学生が多い,ということ であろう.
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
概念の説明には例を多用した. 今回は,演習をやってから概念を説明に入るという形式をとった が,これは学生には受け入れやすいようである. しかし,計算技法を越えてその背後の意味を考え る,という方向に向かうには,大きな障害が存在しているように思われる.
○ 講義内演習の方針、目標
概念説明に先だって演習をおき,簡単な計算問題を解いてもらった. 演習の結果を概念の説明に 使った. 演習を,基本概念の理解をできるだけ自分の手を動かしてできるようにするための手段と して用いた.
○ 他の講義との関連
線形性の概念をまだきちんと説明してはいないが,1次式の持つ性質の延長線上に微分,積分の 線形性や物理で出てくる重ねあわせの原理があるという話は,講義の中で何度か示唆した.
○ 学生からのフィードバック
講義内演習中に見回り,質問に答えた.
○ 学生の自己学習の支援
講義レジュメを配布した. 問題集と解答集を配布し, 講義のふしめには,いくつかの問題を選ん で解説した.
○ オフィスアワーは機能したか ?
オフィスアワーに来た学生の用件は,レポート問題についての質問だけであった. 学生にとって
, , , .
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
講義にめりはりをつけるよう,意識した.D:評価方法
○ 評価の方針
期末テストでは基本概念の理解, 線形代数の計算力を見る問題を出題した. 期末テストで60点 以上とれば合格とした. ただし, 60点に満たない場合は,レポートの出来具合いを加味して, なる べく合格させるよう,評価した.
○ 最終成績はどうであったか
評価 1年生 2年生 計 優 32 0 32 良 25 0 25 可 11 2 13 不可 3 1 4
E:学生の取り組み
○ 学生の取り組みで評価できる点
演習問題をまじめに解く点は,評価できる.
A:基本データ
科目名 線型代数学I(理) 担当教員 金銅 誠之
サブタイトル 単位 2単位 必修
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 齋藤正彦,線形代数入門,東京大学出版会 参考書 佐竹一郎,線型代数学,裳華房
コメント
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 71 0 2 1 0 0 0 0 74 合格者数(人) 63 0 2 1 0 0 0 0 66
出席状況
おおよその平均出席者数は50名、長期欠席者数5名である.
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
行列と行列式の基本概念
○ 達成できた内容
行列の階数と連立方程式,置換,行列式とその展開,クラメールの公式
○ 達成できなかった内容
行列の階数と小行列式の関係
間を使った方が学生には良かった(アンケートより). 動機付けを求める学生が増えてきて若干と まどった(例えば行列の区分を何故やるのか).
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
90分の講義時間のうち10分程度を演習とした. 講義では新しい概念の導入の際,具体的例をま ず提示することを心掛けた.新しい概念を説明した後,演習を行なう形式を取った.
○ 講義内演習の方針、目標
新しい概念などの理解を助けるために簡単な問題を数題,適宜解かせ解説した.
○ 他の講義との関連
数学展望Iとは重複する部分があったが、特に言及はしなかった.
○ 学生からのフィードバック
講義中に講義のスピードや理解できたかを何度も聞くように心掛けた. 必要な場合,再度説明を 行なった.
○ 学生の自己学習の支援
毎回,数題の演習問題を宿題とし,次回に簡単な解説を行なった. しかしながら取り組んだ学生 は一部の者であった.
○ オフィスアワーは機能したか ?
講義終了後,30分程度講義室で質問を受け付けた.これは TAにも手伝って貰った. 毎回数名 の学生が質問に来たが,来る学生の顔触れは限られていた.
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
アンケートでの改善すべき点は,板書と講義のスピードが速すぎる点であった. 繰り返し説明を 行ない,大きな字を書くことに努め,ある程度の改善は行なえたと考える.
D:評価方法
○ 評価の方針
行列の階数や行列式の計算がきちんと理解し出来るかを、筆記試験(中間試験,定期試験の合計 点)で判定した.
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
中間試験90点満点,定期試験110点満点,合計200点満点で120–129, 130–159, 160–200 をそれ
ぞれ可,良,優とし120点未満を不可とした. 学部1年の最初の講義科目であることから,計算を重 視した判定を行なった. また中間と定期試験の配点比を定期重視にし、後半での努力が成績に反映 する形式を取った.
○ 最終成績はどうであったか
評価 学部生 M1 計 優 35 0 35 良 26 0 26 可 5 0 5 不可 3 0 3
○ 評価方法、成績の結果に対する自己評価
上に述べた合格基準はあらかじめ学生に伝え,計算重視の試験内容であることも伝えておいた. 例外は作っていない.採点基準を厳正にし学生に事前に伝えたため,逆に基本的な問題しか出せな かった.
E:学生の取り組み
○ 学生の取り組みで改善した方がいいと思う点
宿題やオフィスアワーへの取り組みを積極的にすべきである.
F:教科書/参考書に対する推薦コメント
現在あげている教科書,参考書を,講義で習ったことをもとに,きちん読めるようになれば,十分 な力がついたと云える.
A:基本データ
科目名 線形代数学I(理) 担当教員 吉田 健一
サブタイトル 単位 2単位 必修
対象学年 1年生 レベル 0
教科書 山原英男,吉松屋四郎共著,線形代数,学術図書出版社, 2004 参考書 筧三朗,工科系線形代数,数理工学社, 2002
長谷川浩司,線型代数,日本評論社, 2004
伊藤正之・鈴木紀明, [数学基礎]線形代数,倍風館, 1998 齋藤正彦, [基礎数学1]線型代数入門,東京大学出版会, 1998 コメント
TAの有無など
TAの有無
有 1名
受講者数、合格者数の内訳
学部 大学院 その他
★印:対象学年 ★ (他学科等)
学年 1年 2年 3年 4年 M1 M2 D 総数 受講者数(人) 68 0 0 0 0 0 0 1 69 合格者数(人) 64 0 0 0 0 0 0 1 65
出席状況
50人から60人に推移していたようであるが,昨年度に比べると出席状況はあまり良くなかった かも知れない。レポートの提出状況の良し悪しは成績の良し悪しに直接反映していた。
B:コースデザインとの比較、引継事項
○ 当初予定の講義の目標
最初の数回は高校数学との接続を意識して,複素数,空間ベクトル(内積,ベクトル積),空間図形 の方程式を取り扱う。ベクトル積などを利用して空間内の平面の方程式が正しく書けるようにな ることが目標である。
続いて, 2次の正方行列の演算を既知として, 一般の行列の演算を定め,連立1次方程式の解法 (消去法)を学習する。消去法の応用として,行列の階数の計算や逆行列の求め方などを習得するこ とを目標とする。
後半は,行列式の概念を導入し,その性質,幾何学的意味付け(平行六面体の体積,ベクトル積と の関係),応用(行列式の因数分解,展開,クラメルの解法)を学習する。行列式の性質を正しく理解 し,それを利用して4次以上の行列式の計算ができるようになることが目標である。
○ 達成できた内容
空間図形,連立1次方程式の解法,行列式の概念と使い方,計算方法については,証明をきちんと つけることはできなかったが,例などを交えてできるだけ詳しく解説をした。
○ 達成できなかった内容
予定していた講義内容のうち, 写像については現時点での学生の理解度から見て(短時間での) 習得は困難だと思い,後期に回すことにした。
○ 分析および自己評価
昨年度の経験から,講義内容をしぼり1回で1つの概念または定理をきちんと理解してもらえる ように配慮した。さらに,ほぼ毎回宿題を提出してもらい、添削して返すことにより,早めに概念 を習得できるように努めたつもりである。また,中間試験(第8回)以降は,可能な限り問題演習の 時間を取り入れて,同時に学生の方から質問してもらえるように工夫したつもりである。ほぼ当初 予定通りの内容を説明することができたが、欲を言えばもう少し証明などを与えて論理的な流れ を説明したかった。写像に関する説明を後期に回した理由の1つに学生の理解度の低さと計算力 の欠如があげられる。試験において, (高校の学力で十分できるはずの)2次の行列式の計算ミスが 目立ち,パラメータを含む問題における適切な場合分けがなされていない答案が目立った。これら は大学受験において当然身についているはずのテクニックである。また,消去法などにおいて,定 義に基づいてきちんと計算していないため,間違いが目立っていたので,レポート返却の際にコメ ントをつけて返したが,最後(定期試験) まで改善されていない答案も多少見られた。これらを改 善する方法を見つける余裕がなかった。
C:講義方法
○ 講義の基本的な構成、工夫した点
毎回講義内容の要約を配布し,講義に付随した演習問題の一部を宿題としてできるだけ毎回出し てもらった。前者は講義において学生がノートを取る早さが遅いことへの対策であり,後者は学生 の自主学習の時間が少ないことへの対策である。提出された宿題には可能な限り,コメントなどを つけて返却し,マンツーマンに近い講義を部分的に実現した。さらに,演習問題の略解は早めに配 布し,講義内容の早い時点での理解を手助けした。
○ 講義内演習の方針、目標
学生からも指摘されたが,前半はあまり時間が取れなかった。後半は,証明の代りに典型的な例 題を1つ程度解くことで,実際に手を動かす時間を取った。
○ 他の講義との関連
, ,
○ 学生からのフィードバック
レポート(宿題)の採点はTAにしてもらったが,1通り目を通し,コメントを書くことで学生の 理解度を確認した。
○ 学生の自己学習の支援
小テストは行なわなかったが,レポートはほぼ毎回提出してもらった。
○ オフィスアワーは機能したか ?
講義の終了後の時間をオフィスアワーにあてたが,残念ながら学生からのアプローチはそれ程積 極的でなかったように思われる。
○ 学生による講義アンケートの結果を講義方法に反映させたか ?
質問しやすい雰囲気作りに対する評価が低かったので,少し意識的に講義内演習(10分から15 分程度)の時間を取り,徘徊することで質問の機会を設けた。
D:評価方法
○ 評価の方針
基本的には中間試験と定期試験の成績を中心に評価した。ただし,講義への積極的な参加を促す ため, レポート(宿題)の提出状況(正解/不正解は問わない)を1割程度成績の中に組み込んだ。 また, 定期試験をやや重視した。
具体的には, 中間試験までにおこなった内容(連立1次方程式の解法,空間図形,行列の階数, 行 列の基本演算)を中間試験にて評価し,それ以後の内容として,行列式,逆行列の解法などを定期試 験にて評価した。
○ 評価素材各々の素点からどのように優・良・可・不可の最終評価を導いたか
中間試験(100点満点)を0.8倍し,定期試験(100点満点)と加えて「素点」(180点満点)とした。 さらに,レポートの提出状況(1回の提出を2点に換算し, 10回分最高20点満点) を加えた点数を 合計点(200点)とした。基本的には,合計点数が160点以上の者を「優」, 140点以上160点未満 の者を「良」, 100点以上140点未満の者を「可」, 100点未満の者を「不可」とした. ただし,境 界線に近い成績に対しては定期試験の成績(90点以上),特別レポートの成績を考慮した結果,1ラ ンクアップした者が数名いる。