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第4章3施策の展開 第2期熊本県高齢者居住安定確保計画(くまもと・長寿・あんしん・住まいプラン) 熊本県

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Academic year: 2018

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入居の支援体制の充実(目標3)

◎施策の方向性

○ 高齢者がそのニーズに応じた住まいを選択するためには、賃貸住宅や施設 等の情報を総合的・一体的に分かりやすく提供できる仕組みを構築し、ワン ストップサービス

※1

で相談が受けられる体制が必要です。県や市町村におい て住宅部局と福祉部局が連携し、(一財)熊本県建築住宅センター

※2

や各地 域包括支援センター等を活用し、賃貸住宅や施設、サービスを含めた総合的 な情報提供と相談体制の充実を図ります。

○ 民間賃貸住宅について、高齢であることを理由に入居制限を受けることが なく、市場を通じて、それぞれの状況に応じた適切な住まいを円滑に確保で きるよう、あんしん賃貸住宅等の登録制度の普及を図ります。

○ 公営住宅の優先入居や低層階やエレベーターが設置された棟への住替え、 介護保険サービスに係る利用者負担の軽減制度により、低所得高齢者の住ま いの確保やサービスの利用を支援します。

◎具体的取組み

(1)情報提供、相談体制の整備、住替え・入居の支援

①情報提供、相談体制の整備

●高齢者の住まい等の普及啓発と情報提供の充実

多様化している高齢者の住まい等について、高齢者が身体の状況や ニーズに応じて適切な選択ができるように、様々な高齢者の住まい等 の特徴等をまとめたパンフレット等を活用し普及啓発を行います。

また、高齢者やその家族、ケアマネジャー(介護支援専門員)等関 係者が、高齢者の住まい等に関する情報を円滑に入手できるよう、関 連情報を掲載したホームページ等の充実を図るとともに、利用者に身 近な存在である市町村や地域包括支援センターに対しても情報提供を 行います。

※1:ワンストップサービスとは、一度の手続きで、必要とする関連作業をすべて終わらせ るように設計されたサービスのことをいいます。

※2:(一財)熊本県建築住宅センターは、建築物等の安全性の確保を推進するとともに、

(2)

●くまもと高齢者住まい情報サイトあ・す・く(http://kumamoto-ask.jp/) 高齢者の住まい等には、「サービス付き高齢者向け住宅」、「特別養護老人ホー ム」、「養護老人ホーム」、「ケアハウス」、「認知症高齢者グループホーム」など の類型がありますが、制度が複雑でそれぞれの役割を理解することが困難であ り、分かりやすい情報提供が求められます。

県では、高齢者やその家族等が、心身の状況等に応じて適切に高齢者向けの 住まいを選ぶことができるように、住まいの類型及び選択の際の留意点につい ての分かりやすい解説や、住まいの検索システム等を備えた、高齢者の住まい 等に係る総合的なホームページを開設・運用しています。

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(3)

●サービス付き高齢者向け住宅制度の適正な運用・普及

・サービス付き高齢者向け住宅登録制度について、制度の意義やメリ ット(所得税や住民税に係る割増償却、固定資産税や不動産取得税 の軽減措置、独立行政法人住宅金融支援機構の融資支援)などを、 関係団体と連携して事業者に周知することにより、サービス付き高 齢者向け住宅の供給を促進します。(再掲)

・登録住宅については、(一財)熊本県建築住宅センター及び各市町 村等と連携し、賃貸住宅入居希望者が幅広く情報を入手できるよう 情報提供の充実を図ります。

●地域包括支援センターによる情報提供・相談体制の充実

地域において高齢者の総合相談支援業務を行う地域包括支援センタ ーにおいて、介護施設や介護サービスだけではなく、高齢者住宅に関 する相談にも対応が可能となるよう情報提供・相談体制充実のための 支援を行います。

具体的には、地域包括支援センターが住まいに関する相談に対応す る場合に、県・市町村において住宅部局と福祉部局が一体となって、 関連情報の提供等の支援をしていきます。また、その際には関係団体 にも協力を要請し、官民一体の取組みを進めていきます。

さらには、相談窓口となっているその他の機関においても情報提 供・相談体制を充実できるよう、関係機関相互の連携により、全体の 強化が図れるよう取り組んでいきます。

・(一財)熊本県建築住宅センター

・高齢者総合相談センター

・(公社)熊本県建築士会

・NPO法人 等

高齢者・介護者等

地域包括支援

センター

住宅部局

支援

情報提供

相談

情報提供 情報提供

連携・情報交換

市町村

福祉部局

相談 相談

民間・NPO法人等

健康福祉部 土木部

熊本県

連携・情報交換

支援 連携

相談

情報提供

ケアマネジャー

(4)

●NPO 法人等が実施する情報提供活動等の支援

NPO 法人の中には、冊子やインターネットにより介護施設等の情 報を提供する団体があります。

また、事業者と高齢者との間では知識や情報等について大きな格差 があることから、入居契約等を行う際に中立的な立場で相談を受けた り、契約時の立会い等を行う団体もあります。

こうした NPO 法人等の活動を支援することなどにより、情報提供・ 相談体制の充実を図ります。

●成年後見制度の普及

認知症高齢者などで判断能力が不十分な方を対象に、家庭裁判所が 選任した後見人等が本人の利益を考えながら代理して、不動産賃貸借 契約や介護サービス契約などの法律行為を行う成年後見制度の普及を 図ります。

(5)

②低所得高齢者等の優先入居や低層階入居等の推進

●公営住宅の優先入居や低層階及びエレベーター設置棟への入居

・県営住宅では、所得の低い高齢者等の住まいを確保するため、応募 の際には、倍率優遇

を実施します。

・県営住宅では、身体的に階段昇降が困難な高齢者については、1・ 2階の低層階の住戸やエレベータが設置された棟に住めるよう配慮 します。

・市町村営住宅についても、高齢者世帯に対しての倍率優遇の実施と 身体的に階段昇降が困難な高齢者の1・2階の低層階の住戸やエレ ベータ設置棟への入居制度の導入を、市町村に働きかけます。

図 4-10 公営住宅の低階層への優先入居(イメージ)

※:倍率優遇とは、公営住宅の応募に当たり、高齢者世帯、障がい者世帯、ひとり親世帯、 多子世帯等の方に対し、抽選における当選率を一般応募者に比べ高くすることにより、 真に住宅に困窮する県民等に対して入居機会の拡大を図る制度のことです。

(6)

住 ま い を 探 し ている 人

高 齢 者 世帯、障がい 者世帯、外国人世帯、子育て世帯

居 住 支 援 団 体

N P O 社 会 福 祉法人等

賃 貸 人

あ ん し ん賃貸 住 宅 提 供者 ( 賃 貸 住宅を登録し

よ う と する人)

協 力 店

宅 地 建 物取引業 事 業 者

市 町 村

不 動 産 関 係 事 業者団 体

( 公 財 )日本賃貸住 宅管理協会熊本県支部 ( 一 社 )熊本県宅地 建物取引業協会 ( 公 社 )全日本不動 産協会熊本県本部

熊 本 県

支 援 団 体 登 録

居 住 支 援 協 定

登 録 情 報 閲 覧

相 談

居 住 支 援

居 住 支 援

賃 貸 借 契 約 締 結

管 理 ・ 媒介契約

あ ん し ん賃貸住宅 登 録 依 頼

相 談 ・ 媒 介 依 頼

住 宅 の 斡 旋

協 力 店 登 録

協 力 店 登 録

あ ん し ん 賃 貸 住 宅 登 録(

協 力 店 申 請)

登 録 情 報 提 供

協 力 店 登録の流れ あ

ん し ん 賃 貸 住 宅 登 録(

賃 貸 人 申 請)

あ ん し ん賃貸住宅 へ の 登 録の了解

賃 貸 住 宅の登録の流 れ

賃貸人が直接申請する 場合

賃貸人の了解を得て協力 店が申請する場合

公 的 支 援 登 録

③住替え、入居の支援

●あんしん賃貸支援事業

※1

における入居の支援

・不動産関係事業者団体と協力し、「あんしん賃貸住宅」

※2

及び「あ んしん賃貸住宅協力店」

※3

の登録を促進するとともに、各市町村、 地域包括支援センターや居住支援を行うNPO法人等に「あんしん 賃貸支援団体」

※4

としての登録を働きかけるなど、事業の普及啓発 を図ります。

・登録内容については、不動産関係事業者団体や居住支援団体等と連 携し、住まいを探している方や居住支援が必要な方が広く情報を入 手できるよう、情報提供の充実を図ります。

図 4-11 熊本県あんしん賃貸支援事業のスキーム

※1:あんしん賃貸支援事業とは、民間賃貸住宅の市場において、高齢者、障がい者、外 国人及び子育て世帯の入居を受け入れることとする民間賃貸住宅に関する情報など を提供し、高齢者等の居住の安定確保と安心できる賃貸借関係の構築を目的とした事 業です。

※2:あんしん賃貸住宅とは、高齢者等を受け入れることとしている民間賃貸住宅をいい ます。

※3:あんしん賃貸住宅協力店とは、本事業の趣旨に賛同し、あんしん賃貸住宅の登録の 促進や当該住宅に係る仲介業務を行う事業者をいいます。

(7)

●居住支援体制の整備

高齢者等への住宅セーフティネット

※1

の実現を図るため、熊本県居 住支援協議会を設置し、市町村や不動産関係団体、NPO 法人や社会福 祉法人等の居住支援団体との連携により、高齢者等が民間賃貸住宅に 円滑に入居できるよう居住支援体制の整備を図ります。

●住宅資産を有効活用した住替え制度等の情報提供

・高齢者世帯が高齢者向けの住まい等に住み替えをすることに伴い発 生する空き家を、安心、円滑に有効活用できる仕組みづくりを検討 します。

・広い住宅を必要とする子育て世帯に高齢者等が所有するマイホーム を賃貸し、マイホームを所有する高齢者は、高齢者向けの住まい等 に入居するといった、移住・住みかえ支援機構のマイホーム借上げ 制度

※2

など各種制度の情報提供を行っていきます。 ・高齢者向け返済特例制度

※3

やリバースモーゲージ制度

※4

などの活用 が行われるよう、国による支援策等の動向を踏まえ、積極的に情報 提供を行っていきます。

※1:住宅セーフティネットとは、住宅市場の中で独力では住宅を確保することが困難な方々

が、それぞれの所得、家族構成、身体の状況等に適した住宅を確保できるように準備され

た仕組みのことをいいます。

※2:マイホーム借上げ制度とは、50 歳以上のマイホームを最長で終身にわたって借上げて転

貸し、安定した賃料収入を保証する制度のことです。

※3:高齢者向け返済特例制度とは、満60歳以上の高齢者が自ら居住する住宅にバリアフリ

ー工事または耐震改修工事を行う場合等について、毎月の返済は利息のみで、借入金の元

金は申込者本人(連帯債務者を含む。)が亡くなったときに一括返済する制度です。

※4:リバースモーゲージ制度とは、所有する土地や住宅などの不動産を担保に融資を受け、 事例 あんしん住み替え相談窓口(Saflanet -セーフラネット-)

(熊本市居住支援協議会) 平成 23 年 7 月に設立された「熊本市居住支援協議会」では、 既存ストックを有効活用し、住宅確保要配慮者が、民間賃貸住宅や 福祉施設等へ円滑に入居できる環境を整備するため、安心して住み 替えの相談ができる相談窓口を設置しました。この窓口を継続する とともに、不動産関係団体、福祉関係団体等とのネットワークを形 成し、協働で居住に関する課題の解決に取り組んでいます。

(8)

●介護保険サービス・軽費老人ホームの利用者負担の軽減

・市町村が行う低所得者に対する介護保険サービスに係る利用者負担 額の軽減の取組みに対して支援を行います。また、介護保険サービ スの提供を行う社会福祉法人等が利用者負担を軽減する場合に、当 該軽減額の一部に対して市町村が助成する制度の活用を進めるため、 実施主体である市町村への助言や社会福祉法人等への制度の周知を 図ります。

・家庭環境や住宅事情等により居宅において生活することが困難な高 齢者が、軽費老人ホームを低額な料金で利用できるように、軽費老 人ホーム設置者が利用者からの利用料(事務費の一部)を減免した 場合、その減免した経費に対して補助金を交付します。

◎数値目標

高齢者の住まい等に関する情報の円滑な入手を推進するため、県のホーム ページの閲覧数の増加を目指します。

指標名 平成25年度 平成32年度

県の高齢者の住まい 等に関するホームペ ージ閲覧数

7,518 → 15,000

※現在は、くまもと高齢者住まい情報サイト「あ・す・く」を開設中。

事例 若者と高齢者の同居の支援

(フランスのボランティア団体の取組み) フランスでは、パリのボランティア団体「パリソリデール」が、 高齢者の安全確保や孤独の解消、若者の住居確保の支援を目的とし て、高齢者が若者に自宅の一室を低家賃で提供する代わりに、若者 が高齢者の心の支えになるような同居について、マッチング(仲介) を実施しています。

2004年の設立以来、今までに 1,000組以上の同居を成功さ せています。

参照

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(※1) 「社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会報告書」 (平成 29(2017)年 12 月 15 日)参照。.. (※2)