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15d0610 【ファーストリテイリング】長期発行体,発行登録債新規:AA/安定的

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15- D- 0610 201 5 年 10 月 29 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

株式会社フ

(証券コード:9983)

【新規】

長期発行体格付 AA 格付の見通し 安定的 発行登録債予備格付 AA ■ 格付事由

(1) カジュアルウェアの企画、製造、販売(SPA =アパレル製造小売業)を行うユニクロを傘下にもつ持株会 社である。ユニクロを中核ビジネスとし、ジーユー、セオリー、コントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タム、J Brand といったグローバルブランド事業を展開する。15/ 8 期の売上収益は 1 兆 6, 817 億円 で世界の主な SPA 企業との比較では Inditex(ZA RA )、Hennes & Mauritz(H&M)、GA P に次ぐ第 4 位とな るなど、世界的にみても売上規模は大きく、収益性も高い。15/ 8 期の売上構成比は国内ユニクロ 46%、 海外ユニクロ 36%、グローバルブランド 18%である。主力のユニクロブランドでは、東レや天然素材大 手メーカーと継続的な商品開発を行っているほか、生産面では中国を中心として大手生産工場と長年委託 生産を行っている。委託先での大量生産、品質管理の徹底により、高品質・手頃な価格でベーシックな商 品の提供を行い、顧客の支持を集めている。今後はユニクロの海外出店、ジーユーの出店、e コマースの 売上伸長により成長を続けていく方針である。当社は傘下事業会社に対する強いガバナンスを有し、グル ープの一体性が強いことから、当社の格付にはグループ全体の信用力を反映している。

(2) 国内ユニクロの収益力は安定しており、近年はグレーターチャイナ(中国、香港、台湾)及び韓国での成 功により海外ユニクロの利益も増加している。高い商品開発力及び高度に整備された SPA のビジネスモ デルにより実現される商品力と在庫管理及びローコスト運営の徹底により、中期的にも利益は着実に増加 していく見込みである。また、実質無借金経営を継続しており、財務体質は強い。近年、ユニクロの海外 出店の増加などに伴い設備投資が増加する傾向にあるが、今後も利益の積み増しが進むことで良好な財務 構成は維持していくと考える。以上のことを総合的に勘案し、長期発行体格付を「A A 」、見通しを「安定 的」とした。

(3) 国内ユニクロは 15/ 8 期に店舗数が減少に転じたが、スクラップアンドビルドにより平均稼働売場面積は 増加傾向にある。今後も売上伸長と原価上昇への価格対応及びコスト管理の徹底で、利益は着実に増加す る見込みである。海外ユニクロは米国で赤字幅が拡大しているが、海外全体では増益傾向が続く見通しで ある。旗艦店出店や広告宣伝によるブランド認知度の向上、マネジメントの強化を図ることで米国での黒 字化が早期に進むか注目している。グローバルブランドでは、自社開発したジーユーが低価格・ファッシ ョン性の高い商品の提供により女性からの支持を集めて成長してきたが、買収したブランドの収益力改善 には時間がかかっている。今後は各ブランドの強みとユニクロのもつ強みを生かすことで、売上が伸び収 益性改善が進むか確認していく。

(4) 近年、ネット市場が拡大する中で、当社は異業態との提携を行い e コマース事業の拡大に向けた取り組み を進めている。大和ハウス工業との物流拠点の構築、アクセンチュアとの合弁会社による新システムの開 発及び IT 人材の育成を進め、コンビニエンスストアを拠点とした様々なサービスを検討している。現在、 当社の販売スタイルが変化していく転換期にあると J C R は考えており、今後の動向を見守っていく。 (5) 15/ 8 期は売上収益 1 兆 6, 817 億円(前期比 22%増)、営業利益 1, 644 億円(同 26%増)と過去最高益を更

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ている。引き続き国内ユニクロの既存店売上高の伸長、海外ユニクロの出店、ジーユーの出店による増収 増益を見込む。

(6) 15/ 8 期の親会社所有者帰属持分比率は 65%、実質無借金経営と財務基盤は充実している。16/ 8 期は海外 ユニクロ 175 店舗、グローバルブランド80 店舗の出店及びシステムへの継続的な投資を行う計画である が、設備投資額は営業キャッシュフロー内に収まる見込みである。中期的には 16 年稼働予定の有明物流 センターを皮切りに国内複数箇所に物流拠点の設置を検討しているが、私募リートの活用などで多額の資 金調達は発生しない見込みである。また、近年出店した米国の店舗の減損や買収したブランドののれんの 減損が続いてきた。14/ 8 期及び 15/ 8 期にJ Brand ののれんを減損したことで、今後多額の減損が発生す る可能性は小さいと考える。

(担当)千種 裕之・向谷地 博子 ■ 格付対象

発行体:株式会社ファーストリテイリング 【新規】

対象 格付 見通し

長期発行体格付 AA 安定的

対象 発行予定額 発行予定期間 予備格付

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日: 2015 年 10 月 27 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎

主任格付アナリスト:千種 裕之

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「小売」(2011 年 7 月 13 日)、「国内事業法人・純粋持株会

社に対する格付けの視点」(2003 年 7 月 1 日)、「持株会社の格付方法」(2015 年 1 月 26 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 株式会社ファーストリテイリング

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

・ 格付関係者が提供した格付対象の商品内容に関する書類

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■用語解説

予備格付:予備格付とは、格付対象の重要な発行条件が確定していない段階で予備的な評価として付与する格付です。発行条件が確定した場合には 当該条件を確認し改めて格付を付与しますが、発行条件の内容等によっては、当該格付の水準は予備格付の水準と異なることがあります。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■本件に関するお問い合わせ先

参照

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