事 項｜ 草 地造成時に必要な肥料成分量を牛ふん堆肥で施用すれば化 学肥料は不要である
飼 料 生 産 費 の 低 減 及 び 堆 肥 の 利 用 拡 大 を 図 る た め 、 草 地 造 成 時 に 化 学肥 料 を用いず必要 ね ら し＼
I
成 分 を 牛 ふ ん 堆 肥 の み で 施 用 し た と こ ろ 、 利 用1年 目 の 牧 草 収 量 及 び 飼 料 成 分 に 差 異 が ないことを明らかにしたので、参考に供する 。
指
導
参
考
内
容
1 草 地 造 成 時 に 必 要 な 肥 料 成 分 を 化 学 肥 料 を 使 わ ず 牛 ふ ん 堆 肥 の み で 施 用 し で も 、 化 学 肥料施用と同等以上の牧草収量が確保できる 。
資材名 （ 牛ふん堆肥 ） （リン酸質資材 ） （石 灰 質 資 材 ） （基肥（化 学肥料） ） ｜ ｜ ｜ヨウリ ンを E '
慣行的な ｜
I
I
I
I P
I
4 t / l OaI
+
I
P20 5としてI
+
I
「 施 肥 方 法 ｜ ｜ ｜ ｜ ｜矯 正 量I
I
I
20kg / 10aI
I
窒素 、リ ン酸 ＋ ｜
カリを各5kg / 10a
::~::~
I
:
ｾ
Ｑ
なし
（注）※ ：牛ふ ん堆肥中窒素成分の肥効 率 を3 0 %として算出する 。
2 化 学 肥 料 を 使 わ ず 牛 ふ ん 堆肥 の み で 施 用 し て も 、 牧 草 中 ミ ネ ラ ル 含 有 率 に 大 き な 差 は なく、ミネラルバランスも悪化し ない 。
3 牛 ふ ん 堆 肥 の 施 用 量 が 増 す こ と か ら 、 利 用 1 年 目 最 終 刈 り 後 の 土 壌 に は 堆 肥 成 分 が 蓄 積する 。
1 化学肥料費節減につながる 。 期
1
n
れる効果1
2
牛ふん堆肥の利用拡大が図られる 。1 牛ふん堆肥の混和深度は15∼20c m程度とする 。
利用上の注 意事 項
1
2
利用年の追肥は、県施肥基準に従い化学肥料を施用する 。担 当 部 署 ｜青森県農林総合研究センター畜産試験場 酪 農 飼 料 環 境 部 （担当者名）｜（佐藤義人）
対 象 地 域 ｜県 下 全 域
平成20年 度 東 北 農 業 試 験 成 績 ・計画 概 要 集 発 表 文 献 等
-甲
一
一
【根拠となった主要な試験結果】
牛ふん堆肥のみ
青森農林総研畜試）
（平成 20年
法
量
行
収
慣
物
乾
の
同
口
年
4 E E n u n u n u n u n u n u n u n U Z
時
， n u n u n u n u n u n u n U I ’ i U 4 2 0 8 6 4 2
和
︵
C
C
F
＼
回
ギ
︶
図1
青森農林総研畜試）
施 肥 方 法 番 草
乾物中含有率（% ） K/ ( Ca+Mg)
CP Ca Mg K p ( me比）
慣行的な
1番 草 8. 8 0. 22 0. 14 3. 70 0. 22 4.2
施 肥 方 法
2 番 草 9. 9 0. 30 0. 20 3. 32 0. 30 2. 7
3番 草 11. 9 0. 29 0. 23 3. 38 0. 38 2. 6
牛ふん堆施肥
1番 草 9. 7 0. 21 0. 15 3. 80 0. 23 4. 3
方のみ法 の 肥
2 番 草 10. 1 0. 25 0. 20 3. 46 0. 31 3. 0
3番 草 12. 0 0. 27 0. 23 3. 28 0. 42 2. 6
（平成 20年
牧 草 の 飼 料 成 分
表1
青森農林総研畜試）
「
交換性塩基（mg / l OOg乾士） 有効態リン酸
施 肥 方 法 p H
C a O M g O K20 ( mg / l OOg乾土）
慣行的な施肥方
6. 3 4 1 4 64. 2 18. 0 5. 7
法
牛ふん堆肥のみ
6. 5 430 78. 4 24. 0 9. 8
の施肥方法
（平成 20年
利 用 1年 目 最 終 刈 り 後 の 土 壌 の 化 学 性
表 2
［参考］
1 試 験 に 供 試 し た 堆 肥 の 乾 物 率 及 び 肥 料 成 分
乾 物 率 ｜ 肥料成分（現物中% ）
(%)
I
NI
P20530. o
I
o. 65I
o. 69K20
1. 06
試 験 に 供 試 し た 資 材 量
施 肥 方 法
牛 ふ ん 堆 肥 リン酸質資材十 基肥（k g / l Oa)
( kg/ l Oa) N P 2 0 5 K20
慣 行 的 な 施 肥 方 法 4000 5. 0 25. 0 5. 0
牛ふん堆肥のみの施肥方法 4000+3000 0. 0 20. 0 0. 0
