第
4 章 広域的な連携について
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4
章 広域的な連携について
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広範囲での連携青島地域を回遊性のある観光ルートの一つとして位置づけるためには、広域的な連携が必要であ る。なお、当該地域については、日南海岸地域シーニックバイウェイの一部となっているため、連携を強 めておく必要がある。
青島地域を中心として周辺にある観光施設との連携を図ることにより最大限の効果を発揮するよう に、基本計画において十分に検討する。
最近では、アジアからのレジャー客などがゴルフ等を楽しみに宮崎に訪れているため、周辺との連携 により観光客増加が見込める。また、青島地域が日南海岸地域シーニックバイウェイの一部であり、連 携を図ることにより統一的な景観整備を含めた相乗効果を発揮することが期待できる。
◆日南海岸きらめきライン活動方針について
1)ロードパーク発祥の地としての資産を活かした花と笑顔あふれる「うつくし」の道空間の創造 ・日南海岸地域に修景されてきた亜熱帯植物などの資産を再生・活用。
・美しい日南海岸を眺望するためのビュースポットの選定や設置。 ・古看板や廃墟の撤去を促し、空き地や空き店舗の再利用を図る。
2)温暖な気候が育んだ迎える地域の人々の暖かさと地域資源で生み出す「もてなし」とバイウェイを活 用したスローで居心地のよい「いやし」の道空間の創造
・体感できるプログラムを開発し、地域の人にも参加してもらい、迎える人と訪れる人とのより深い交 流を図る。
・地域住民のもてなしの心と地域に対する誇りの醸成を図る。 ・主要ルート沿線の景観、自然、歴史、
文化、食産物、イベントなどを満載 したお勧めルートの情報発信を行 う。
・バイパスなどの整備により、交通量 が減少しバイウェイ化した現道を地 域の創意・工夫により、今までに無 い楽しみを提供できる新たな道空 間として創造する。
・来訪者をバイウェイに誘うための標 識等の整備を行う。
3)語り部が風土をつむぐ「歴史・神話」 の道空間の創造
・旧街道(飫肥街道・鵜戸街道)の資 源を生かし、旧街道の手入れや散 策プログラムなどの策定を行う。
・日南海岸地域に伝わる古事記・日 本書紀にまつわる地域の語り部の 育成とルートづくりを行う。
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-図4-1日南海岸きらめきラインの活動エリア ・青島地域を中心に周辺観光施設との連携強化
(こどものくに、サンマリンスタジアム、木崎浜、掘切峠、
道の駅フェニックス、白浜オートキャンプ場など) ・青島周辺の観光地相互による情報発信
・青島地域周辺の公共交通の強化
「シーニック・バイウェイとは」
「シーニック・バイウェイ」は、「景観」を意味する“シーニック”と「わき道」を意味する”バイウェイ” を組み合わせて作られたアメリカ発祥の考え方で、道を中心とした景観や自然環境の保全整備の 取組みのことである。
日本では、「日本風景街道」として全国91ルート(平成19年12月現在)が選定されている。そ の1つのルートである「日南海岸きらめきライン」は、宮崎市、日南市、串間市、北郷町、南郷町の日 南海岸地域を活動エリアとしており、「青島」はこの入口に位置している。
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4 章 広域的な連携について
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近隣施設との連携青島地域周辺には県総合運動公園、こどものくに、また白浜エリアには海水浴場やオートキャンプ場 など様々な魅力あるアクティビティをもった場所がある。現在、各施設が連携したネットワークは不十分 であるが、活性化に伴い既存ルートの活用を図りネットワークの構築を図っていく。
①木崎浜海岸エリアの回遊性の 促進
県立運動公園を含めた木崎浜海岸エリアの回遊性を促進させ るためのサイン設置を図る。
②木崎浜海岸エリアとこどものくに
エリアを結ぶネットワークの構築
木崎浜エリアは多くのサーファーで賑わっており、県立運動公園 を含めた来訪者を、青島地域の中心部へ誘導するためのサイン の設置等を検討し、ネットワークの構築を図る。あわせて、トロピ カルブリッジを利用した回遊性の向上を図る。
③トロピカルロードの利用促進 サインの設置やブーゲンビリアの植栽によって、参道周辺エリア とこどものくにエリアの回遊性向上を図る。
④参道商店街の整備 青島地域の新たな顔として観光客を誘い込み、さらに青島神社 方面へ誘導するための整備を行う。
⑤参道周辺エリアと漁港エリアを 結ぶネットワークの構築
青島地域の中心である参道周辺エリアと、既存のレストランで 賑わう漁港エリアの回遊性を創出するため、サインの設置等に
よりネットワークの構築を図り、回遊性を高める。
⑥漁港エリアと白浜エリアを結ぶ
ネットワークの構築
白浜エリアへ訪れた来訪者を「青島」方面へ誘い込むため、サ
インの設置等によるネットワークの構築を図る。城山公園や白浜 オートキャンプ場、白浜海水浴場を連携させ、海岸沿いを散策で
きるネットワークの構築を図る。
⑦堀切峠エリアと白浜エリアを結
ぶネットワークの構築
道の駅フェニックスから海岸までは、既設の遊歩道で降りていく ことが可能であり、白浜海水浴場との連携が可能である。さらに 連携を強化するため、堀切峠エリアと白浜エリアを結ぶネット ワークの構築を図る。
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-表4-1 ネットワーク構築の方向性
図4-2青島周辺地域とのネットワーク構築の方向性 『とるぱ』とは