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答申第14号(平成21年2月17日) 情報公開・個人情報保護審査会 議事録|浦安市公式サイト

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全文

(1)

浦 情 個 審 第 1 3 号 平成 21 年2月 17 日

浦安市長 松崎 秀樹 様

浦安市情報公開・個人情報保護審査会 会 長 髙 木 徹

浦安市個人情報保護条例第 39 条の規定に基づく諮問について(答申)

平成 20 年 11 月 11 日付け浦青第 297 号の2による下記の諮問(第 14 号)について、 別紙のとおり答申します。

『 「地区児 童育成 クラブ の元指導 員の不 審行動 について 」と題 された 文書にお い て㈱○ ○ が「口頭による厳重注意を行った後内容証明郵便により警告書を送付するこ ととする」とある点に関し、①「口頭による厳重注意」を行うため、請求者の自宅へ 複数回にわたり電話をかけるよう㈱○ ○ ○ ○ に対し指示をした文書、②請求者に対す る注意を行えない場合、請求者の家族に対し面会を強請するよう○ ○ に対し指示をし た文書、③○ ○ が請求者の家族と深夜11時頃に面談するにあたり、○ ○ が「本件に関 する個人情報が漏洩するかもしれない」旨を述べており、この件に関し、個人情報が 漏洩する可能性が存在することを証明する文書』の不開示決定に対する異議申立てに ついての諮問

(2)

諮問第 14 号 別紙

答 申

第1 審査会の結論

浦安市長(以下「実施機関」という。)が、不存在を理由として平成 19 年1月 4日付け浦教青第 108 号で異議申立人に通知した個人情報不開示決定処分は妥当 である。

第2 本件事案の経緯

諮問に至る経過は、次のとおりである。

1 開示請求

異議申立人は、平成 18 年 12 月 20 日、浦安市個人情報保護条例(平成 15 年 条例第 32 号。以下「条例」という。)第 12 条の規定により実施機関に対し、

「 地区 児童育 成クラブ の元 指導員 の不審行 動に ついて 」と題さ れた 文書に おい て 、『 株式会 社○ ○ ( 以下 「甲会 社」とい う。 )が「 口頭によ る厳 重注意 を行 っ た 後 内 容 証 明 郵 便 に よ り 警 告 書 を 送 付 す る こ と と す る 」 と あ る 点 に 関 す る

「 口頭 による 厳重注意 を行 うため 、請求者 の自 宅へ複 数回にわ たり 電話を かけ る よう 甲会社 の代表に 対し 指示を した文書 」』 他2点 (以下「 本件 文書」 とい う。)の開示の請求(以下「本件請求」という。)をした。

2 不開示決定

実 施機 関は 、本 件請求 に係 る個 人情 報につ いて 不存 在を 理由と する 不開 示決 定処分(以下「本件処分」という。)を行い、その旨を平成 19 年1月4日付け 浦教青第 108 号で異議申立人に通知した。

3 異議申立て

異議申立人は、平成 19 年1月9日、本件処分を不服として実施機関に対し、 行政不服審査法(昭和 37 年法律第 160 号)に基づく異議申立てを行った。

4 諮問

実施機関は、条例第 39 条第1項の規定により平成 20 年 11 月 11 日付け浦青第 297 号の2で当審査会に諮問した。

(3)

第3 異議申立人の主張趣旨

異議申立書及び意見書による異議申立人の主張の要旨は、次のとおりである。

1 異議申立ての趣旨

異議申立ての趣旨は、本件処分の取消しを求めるというものである。

2 異議申立ての理由

(1)不存在を理由として個人情報不開示決定がなされたことについて

甲 会 社の 代表 が請 求者 及 びそ の母 親に 行っ た 行為 は法 令に 抵触 す るも ので あ り、 当該 行為 につき 、浦 安市 教育 委員会 (以 下「 教育 委員会 」と いう 。) に おい て何 らの 文書も 作成 され てい ないと する のは 、浦 安市教 育委 員会 事務 決裁規程の規定上不合理である。

また、本件処分を行った決裁文書の起案者は、平成 18 年9月 25 日付けの 公 文書 不開 示決 定にお いて 、故 意・ 過失に より 法令 及び 契約条 項の 解釈 を誤 り 、本 来開 示す べき公 文書 につ いて 不開示 決定 を行 って おり、 本件 処分 は、 その内容に信頼性を欠くとしている。

第4 実施機関の説明趣旨

異議申立てに対する実施機関の説明の要旨は、次のとおりである。

1 本件請求の背景

○ ○ 小 学 校 地 区 児 童 育 成 ク ラ ブ 運 営 委 員 会 ( 以 下 「 地 区 運 営 委 員 会 」 と い う。)では、平成 18 年度における指導員の確保が困難な状況であったことから、 甲会社に委託し指導員2名を確保した。しかし、そのうち1名は、指導員として の適性に欠けるとの判断により平成 18 年5月末日をもって甲会社を解雇された とのことである。

その後、解雇された指導員が、同年6月 20 日に○ ○ 小学校地区児童育成クラ ブの関係者であるとして○ ○ 小学校を訪問したことを受けて、この件に対応する ため、児童育成クラブの関係者、学校の関係者及び教育委員会の関係者により協 議を行い、その内容を教育委員会において記録したものが「地区児童育成クラブ の元指導員の不審行動について」である。

(4)

2 不存在を理由とする個人情報の不開示決定の妥当性について

教 育委 員会 は、 前述の とお り児 童育 成クラ ブの 関係 者及 び学校 の関 係者 を交 え た協 議を行 い、この 場で 関係者 から報告 を受 けたこ とで、こ の件 が起き たこ と に対 し十分 理解でき るだ けの情 報が得ら れた ので、 「地区児 童育 成クラ ブの 元指導員の不審行動について」と題された文書としてまとめたものである。

元 指導 員へ の対 処につ いて は、 当該 文書に も記 載さ れて いると おり 、こ の指 導 員を 児童育 成クラブ に派 遣して いた甲会 社が 行った ものであ るが 、これ に教 育 委員 会が関 与したこ とは なく、 また、甲 会社 に指示 をしたこ とも なかっ た。 したがって、これに関して教育委員会が決裁文書を作成したことはない。

こ うし た状 況か ら、不 存在 を理 由と した個 人情 報不 開示 決定を 行っ たも ので ある。

な お、 異議 申立 人が起 案者 の信 頼性 が欠け ると して いる 点につ いて は、 取り 上げられている平成 18 年9月 25 日付けの公文書不開示決定については、その 後、平成 18 年 11 月7日付けで異議申立てを受けたことで、請求者の申立てを 真 摯に 受け止 め、再検 討を 行った 結果の判 断で あり、 これは、 故意 等によ る法 解 釈の 誤りで はなく、 これ をもっ て起案者 の信 頼性の 欠如は認 めら れない と考 えるものである。

第5 審査会の判断

審査会は、本件個人情報について、異議申立人の意見及び実施機関の説明により 検討した結果、以下のように判断する。

1 本件異議申立てに至る経緯

浦安市における児童育成クラブ事業は、放課後児童健全育成事業として保護者 の就労などにより放課後監護を受けることができない児童(主に小学校1年生か ら3年生まで)を対象に、安全で快適な生活の場を提供するものとして、主に保 護者の代表や学校関係者、PTA代表、地域の代表などで構成される「運営委員 会」に委託し、昭和 54 年度から実施している。

本件請求の対象となった地区運営委員会では、平成 18 年度の指導員2名を甲 会社と委託契約により採用したが、そのうち1名が同年5月末日をもって甲会社 を解雇されたとのことである。

その後、「地区児童育成クラブの元指導員の不審行動について」が作成された 経緯については、前記実施機関の説明趣旨に記載のとおりと認められる。

こうした中、異議申立人より本件文書について個人情報開示請求がなされたが、

(5)

不存在を理由とし、不開示決定処分がなされたものである。

こ の処 分に 対し 、異議 申立 人は 、教 育委員 会に おい て本 件文書 が作 成さ れて いないのは不合理であると主張し、処分の取消しを求めるというものである。

2 条例第 17 条第2項(不存在を理由とする不開示決定)の該当性について 本 項は 、開 示請 求に対 する 実施 機関 の応答 義務 及び その 手続を 定め たも ので あり、その具体的な内容として、「( 1) 個人情報の全部に不開示情報が記録さ れているため、すべて不開示とする場合」、「( 2) 第 16 条(個人情報の存否に 関する情報)の規定により開示請求を拒否する場合」、「( 3) 個人情報を当該 実施機関が保有していない場合」、「( 4) 形式上の不備がある場合など、開示 請求が不適法であることを理由として個人情報の開示をしないとき」の4つが想 定され、本件は「( 3) 個人情報を当該実施機関が保有していない場合」に該当 するものである。

異 議 申 立 人 は 、 「 地 区 児 童 育 成 ク ラ ブ の 元 指 導 員 の 不 審 行 動 に つ い て 」 に

「口頭による厳重注意を行った後、内容証明郵便により警告書を送付することと する」に記載されていることから、元指導員への対処について教育委員会が関与 し、指示が出ているのではないかと推測し、本件文書が存在するのではないかと して、開示請求をしたものと思われる。

一 方、 実施 機関 は、当 該児 童育 成ク ラブで は、 甲会 社と 委託契 約し 、指 導員 の派遣を受けているが、これについては地区運営委員会の上部組織である本部運 営委員会と甲会社との2者間の契約であり、教育委員会は当該契約の当事者では ないことから、指導員の解雇について教育委員会が直接関与できるものではなく、 また、甲会社による元指導員へのその後の対処についても関与することはないと のことである。

こ のよ うな こと から、 当審 査会 にお いては 、実 施機 関が 説明す ると おり 、元 指導員に対する上記措置について、教育委員会が関与する必要があるとは考えら れず、さらには教育委員会が甲会社に指示した経緯はないとすることに疑う余地 も認められず、当該個人情報が存在しない以上、本件処分とせざるを得ないもの であると判断する。

な お、 異議 申立 人が、 起案 者の 信頼 性が欠 ける とし てい ること に関 し、 その 経緯を確認したが、実施機関の主張するとおり、法解釈の誤りはなく、請求者か らの申立てを受け、その趣旨について実施機関が再検討した結果の判断であった と認められるものであって、本件不開示処分の適法性について何らの影響を与え るものではない。

また、本件文書の内容からすると、本来、浦安市情報公開条例(平成 13 年条

(6)

例 第3 号。以 下「公開 条例 」とい う。)の 第5 条に基 づく開示 請求 により 対応 さ れる べき事 案である と考 える。 本件請求 時に おいて 、異議申 立人 が、本 件文 書 に個 人情報 が含まれ ると 推定し て本件請 求を したた め、実施 機関 におい て本 件 処分 がなさ れたもの であ るが、 仮に、本 来の 趣旨ど おり、本 件文 書につ いて 公 開条 例に基 づく開示 請求 がなさ れ、同様 に不 存在を 理由とす る不 開示決 定処 分 がな された 場合であ って も、本 答申と同 じ結 論に至 るもので ある との審 査会 の考えを付して、本件処分に対する判断をするものである。

3 結論

以 上によ り、 本件文書 が開示 され るべきと する異 議申 立人の主 張は認 め難 く、 本件処分は妥当であり、冒頭の「第1 審査会の結論」のとおり判断する。

参照

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