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10月2日 宿題7 専門ゼミ 卒業論文

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Academic year: 2018

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平成25年度卒業論文

「浪人する人たち」

所属ゼミ 村沢ゼミ 学籍番号 1100401107 氏名 中司 雄也

大阪府立大学

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要約

どのような人が浪人するのか。浪人とは希望する大学に入学するために、1 年もしくはそ れ以上の時間を費やすことである。浪人することで費用がかかる。また、社会人になるの が遅れ、稼ぐことのできた所得を失うことになる。こうしたデメリットがあるのにも関わ らずなぜ浪人するのか。それは高学歴志向が関連していると推測する。

中村(2008)によると、「高学歴志向は、基本的に年齢を重ねるにしたがって高まって いく(女性では 30~40 代の子育て期の年齢層でさらに高まる)年齢効果を基礎としなが ら、1995 年からの 10 年間の雇用情勢の厳しさもあって、男性の中高年以下の働きざか りの年齢層を中心に高学歴志向の時代的上方シフトの兆候が見られた。」である。本稿で は高学歴志向と浪人との関連性を分析する。また、浪人と現役合格者の所得を比較して浪 人の価値を明らかにしていく。

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目次

第 1 章 はじめに ... 4

第 2 章 先行研究 ... 5

第 3 章 データ ... 6

1.SSM ... 6

考察 ... 18

謝辞 ... 19

参考文献 ... 20

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第1章 はじめに

どのような人が浪人するのか。浪人とは希望する大学に入学するために、1 年もしくはそ れ以上の時間を費やすことである。浪人することで費用がかかる。また、社会人になるの が遅れ、稼ぐことのできた所得を失うことになる。こうしたデメリットがあるのにも関わ らずなぜ浪人するのか。それは高学歴志向が関連していると推測する。

中村(2008)によると、「高学歴志向は、基本的に年齢を重ねるにしたがって高まって いく(女性では 30~40 代の子育て期の年齢層でさらに高まる)年齢効果を基礎としなが ら、1995 年からの 10 年間の雇用情勢の厳しさもあって、男性の中高年以下の働きざか りの年齢層を中心に高学歴志向の時代的上方シフトの兆候が見られた。」である。本稿で は高学歴志向と浪人との関連性を分析する。また、浪人と現役合格者の所得を比較して浪 人の価値を明らかにしていく。

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第2章 先行研究

中村(2008)では 1995 年 SSM 調査データ(A 票・B 票を両方使用)および 2005 年 SSM日本調査データ(留置 A 票・留置 B 票を両方使用)を用い、高学歴志向の趨勢に焦 点を絞って分析してある。本稿では高学歴志向と浪人との関連性を分析する。また、浪人 と現役合格者の所得を比較して浪人の価値を明らかにしていく。

以下は中村(2008)から引用した高学歴志向の人物である。

「高学歴志向は、基本的に年齢を重ねるにしたがって高まっていく(女性では 30~40 代 の子育て期の年齢層でさらに高まる)年齢効果を基礎としながら、 1995 年からの 10 年 間の雇用情勢の厳しさもあって、男性の中高年以下の働きざかりの年齢層を中心に高学歴 志向の時代的上方シフトの兆候が見られた。一方で、男女ともに最高年齢層では、団塊世 代の影響もあって高い高学歴志向が格差なく広がっている様子が見られ、また女性の若年 層では従来にもまして高学歴志向を持たない世代の参入が観察された。階層の効果という 点では、男性の中高年層及び女性の全年齢層において時代的な格差拡大傾向が見られ た。」

中村(2008)は上記のように結論付けられている。この研究を参考にして、浪人と高学 歴志向の関連性を分析する。また、高学歴志向により浪人して所得が現役合格者より高い か分析していく。

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第 3 章 データ 1.SSM

社会階層と社会移動全国調査,別名 SSM(Social Stratification and Social Mobility) 調査は,日本で最も伝統のある大規模な社会調査の一つで,1955 年の第 1 回調査(日本 社会学会による)以来 10 年ごとに実施されている。

 今回の 2005 年調査は第 6 回にあたり,2005 年 SSM 調査研究会により実施されたも のである。

 終身雇用制の崩壊,フリーターの増加,パート・アルバイトの増加など,労働市場の流 動化が指摘されるなか,今回の調査では,流動性と階層・不平等の関係を解明することを 目指している。また,流動性の高まりという時代背景のなかで,人びとがどのようなキャ リア(職業経歴)をたどるのか,そして自身のキャリアをどのように考えるのか,といっ たキャリアをめぐる問題群の解明も主要なねらいとなっている。

 また,今回の調査では,日本・韓国・台湾,さらに質問によっては欧米との確かな比較 をするための調査設計がなされており,国際比較調査として発展させたものとなっている。

 調査票は面接票と留置票に分かれており,留置票には A 票と B 票の 2 種類がある。 調査対象は、2005 年 9 月 30 日現在満 20 歳~69 歳の男女。

調査は面接法と留置法を組み合わせて行う。留置法とは、調査者が質問票を持って、回答 者を訪ね、調査の目的・趣旨・記入の方法などを説明し、回答を記入しておいてもらう方 法である。面接調査票には枝分かれの多い設問など回答が複雑な設問を組み込み、留置調 査票には回答が容易な設問やプライバシーへの配慮が強く求められる設問を組み込んでい る。

今回の分析では中村(2008)と同じデータを用いるため、2005 年 SSM 日本調査データ

(留置 A 票・留置 B 票を両方使用)を使用する。分析結果に間違った影響を与えるので

「回答したくない」「わからない」「無回答」は除いてある。

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結論/考察(現在仮説段階)

浪人のほうが現役合格者より高学歴志向高い。高学歴志向であることから、浪人のほうが 平均所得は高い。しかし、所得の合計の観点からみると、一年分の所得は取り返すことが できないことから、浪人すると負であることがわかる。

以上のように推測する。

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謝辞

社会階層と社会移動全国調査,別名 SSM(Social Stratification and Social Mobility) 調査は,日本で最も伝統のある大規模な社会調査の一つで,1955 年の第 1 回調査(日本 社会学会による)以来 10 年ごとに実施されている。

 今回の 2005 年調査は第 6 回にあたり,2005 年 SSM 調査研究会により実施されたも のである。

 終身雇用制の崩壊,フリーターの増加,パート・アルバイトの増加など,労働市場の流 動化が指摘されるなか,今回の調査では,流動性と階層・不平等の関係を解明することを 目指している。また,流動性の高まりという時代背景のなかで,人びとがどのようなキャ リア(職業経歴)をたどるのか,そして自身のキャリアをどのように考えるのか,といっ たキャリアをめぐる問題群の解明も主要なねらいとなっている。

 また,今回の調査では,日本・韓国・台湾,さらに質問によっては欧米との確かな比較 をするための調査設計がなされており,国際比較調査として発展させたものとなっている。  調査票は面接票と留置票に分かれており,留置票には A 票と B 票の 2 種類がある。

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参考文献

中村高康「階層社会の中の教育現象」2005年 SSM 調査シリーズ(研究成果報告書 集)(2008 年)

SSM調査データ

参照

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