資料の探し方
Google,Yahooだけが情報探索ではない。資料を探すスキル(技術)を身につけよう。 1、リサーチの目的:何を調べたいのか、どんな資料を手に入れたいのか
① 用語について調べたい
② 問題の概要や背景について概観したい
③ 主な専門家の意見を聞きたい
④ データ(統計資料など)を手に入れたい
2、資料探索の諸段階:自分が今、どの段階にいるのかを知る
①どんな資料・文献があるか (情報に関する知識)
②必要な資料・文献がどこにあるか (情報の所在についての知識)
③必要な資料・文献(コピー)の入手方法 (情報の入手方法についての知識)
・①を知っていれば、②も探しやすい。逆に、どんな資料があるか知らない( ①の不足)と、図書館に 行ってもうまく資料が見つけられないことが多い。
・日本の資料だから日本にしかないとあきらめていたが、実は台湾の図書館にあった。( ②の不足、② を調べる方法の無知)
・日本の図書館にその資料があることは知っていたが、日本に行かないと見れないとあきらめて、実は コピーを送ってもらうこともできるということを知らなかった。(③の不足)
・日本の資料も手に入れることができるとわかった(③の知識)ので、調べる範囲も広がった(①や② の拡大)。
3、資料媒体の種類
A図書・雑誌・新聞などの印刷媒体 Bインターネット
C他のメディア(テレビ、講演、ビデオ)
※最も豊富で、最も良質で、最も信頼性が高いのはA印刷媒体。
※Bは玉石混淆。信頼性の点で注意が必要。特に、匿名の書き込みは信頼性はない。
※信頼性に欠ける資料を使っていれば、当然、その論文の価値も下がる。成績も下がる。損をする のは自分自身である。信頼性のある資料を探し出し、利用する技術を学ぶこと。
4、資料探索の方法
A.図書・雑誌・新聞などの印刷媒体を探す
a.図書館でさがす・図書館のサービスを利用する
(1)自分の大学の図書館でさがす
・興國管理学院図書館http :// www . hku . edu . tw / chinese / admin / Library / Index 1. htm「館藏查 詢」
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・成功大学図書館http :// www . lib . ncku . edu . tw /(B2 に日本語書籍のコーナー有)
・台湾大学図書館http :// www . lib . ntu . edu . tw /
・ NBINet ( 全 國 圖 書 書 目 資 訊 網 ) http :// nbinet 2. ncl . edu . tw / 「 図 書 聯 合 目 録」
http://nbinet3.ncl.edu.tw/screens/opacmenu_cht.html
(台湾の全大学図書館横断検索。本学の 図書館を通じて、借りたり、複写を頼むことも可能)・ 台 湾 国 家 図 書 館 http :// www . ncl . edu . tw / こ の 中 に 、 さ ら に 「 臺 灣 博 碩 士 論 文 系 統 」
http://ndltd.ncl.edu.tw
や 上 記 の 「 全 國 圖 書 書 目 資 訊 網 」 、 「 臺 灣 期 刊 論 文 索 引 系 統」http://readopac.ncl.edu.tw/nclJournal/
などがある。・全國文獻傳遞服務系統
http://ndds.stpi.narl.org.tw/
(登録により相互貸借・複写申請が可能)・雲嘉南區域教學資源中心圖書資源共享
http://admin.hku.edu.tw/Library/mb4/mb47.htm
・台南市立図書館http :// www . tnml . tn . edu . tw /
・台湾文学館http :// www . nmtl . gov . tw / ・國家電影資料館
http://www.ctfa.org.tw/
※関連がありそうな資料を見つけたら、資料の情報(著者、論文名、雑誌名、出版年、巻号など) と所在と請求記号などをメモする。
問題点
・台湾の検索システムは、日本語の資料を探す場合、日本語が文字化けしたり、実際は本があるの に検索してもヒットしなかったりする場合がある。そこで、効率的に資料探索をするには、以下 に紹介する日本の検索システムを活用する。
・日本の検索システムでどんな資料があるか(2‐①)を先に調べ、 ISBN(国際標準図書番号)や 著者名・書名などを確認する。
・上の台湾の検索でどの図書館にあるか(2-②)、どの入手方法があるか(2‐③)を調べる。
(4)日本の図書館をさがす
○CiNii NII論文情報ナビゲータ[サイニィ] http://ci.nii.ac.jp/ 「日本の論文をさがす」と「大学図書 館の本をさがす」
http://ci.nii.ac.jp/books/
の二つのサービスがある。○国立情報学研究所・Webcat Plus http :// webcatplus . nii . ac . jp /(連想検索が可能)、GeNii 学術 コンテンツ・ポータルhttp://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp
○国立国会図書館http :// www . ndl . go . jp / →NDL-OPAC
http://www.ndl.go.jp/
(国会図書館所 蔵目録。「雑誌記事索引検索」有り。見つけた雑誌記事のコピーの取り寄せることが可能。外国在 住の外国人でも登録できる。)b.書店で探す
(1)実在の書店(日本の本が買える書店)
ジュンク堂(淳久堂)(天母店,忠孝店)
http://jp.junkudo.tw/
、ネット検索・注文可能。 紀伊国屋(台北、台中、高雄)、ネット検索・注文ができる Bookweb taiwan もある。http://bookweb.kinokuniya.co.jp/indexohb.cgi?AREA=08
他に、誠品書店(台北信義店)、永漢書局(台北、高雄)、鴻儒堂(台北駅前開封街)など。
(2)ネット書店
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台湾:博客来書店、三民書局、金石堂、誠品書店、ほか
日 本 : Amazon ( http :// www . amazon . co . jp / 古 本 の 情 報 も 含 む ) , bk1(http :// www . bk 1. co . jp /),紀伊国屋(http :// www . kinokuniya . co . jp /)、ブックサービス
(http :// www . bookservice . jp /)等は海外発送も可能。
書店は本を買うためだけにあるのではない。どんな本があるかを調べたり、本と出会うためにも 活用できる。Amazon では、関連する書籍も一緒に表示される。
c.その他の文献探索サービス
・「本をさがす」( http :// www . books . or . jp /)(現在、日本で流通している本を検索可能)
・日外アソシエーツデータベースhttp :// www . nichigai . co . jp / Welcome - j . html (有料)
・アリアドネ( http :// ariadne . jp /)(人文リソース集)・Academic Resource Guide「専門図 書館」などhttp :// www . ne . jp / asahi / coffee / house / ARG / library . html
・Books Searching 搜書引擎- 搜盡全球好書,網上找書好幫手http :// www . bookssearching . com /
・Findbook http://findbook.tw/ 検索、値段の比較、在庫 d.本や論文の末尾の「参考文献一覧」を使って文献を探す
・学術的な論文や著作の文末や註には、必ず参考文献が書かれている。自分の興味がある テーマの 本や論文を少しでも読めば、どんな参考文献があるかを知ることができる。
Bインターネット上のオンライン資料を探す
・グローバル検索(Yahoo!や Google など)は便利だが、これによって見つかる資料は玉石混淆。 その中には信頼できないサイトも多数ある。信頼性に十分に注意する必要がある。
・Yahoo!(知恵袋)や2チャンネルなどの「掲示板」の情報は、匿名の書き込みであり、無責任 で、信頼性はない。従って、資料としての価値はない。「出典は Yahoo!の掲示板」では資料にな らない。別の資料をコピーしただけのものもある。その場合は、必ず原典を探し、確認すること。
・何を調べたいのか目的を明確に意識して探す
①用語、問題の概要、背景について調べる
(Wikipedia は便利だが、匿名なので信頼性にかける。1-① 用語や1-② 概要を調べる際の出発 点にはなるが、論文を書くときの出典としては認められない。
辞典なら、一般の辞書、『世界大百科事典』『イミダス imidas』〔現代用語辞典〕等(以上はす べて当大学図書館所蔵)を利用した方がいい。
同じネット辞典でも、以下のものは印刷体をオンライン化したもので、信頼できる。
「統合辞書 weblio」(http://www.weblio.jp/)、「kotobank」(http://kotobank.jp/)、「ネットで百科」
(http://www.mypaedia.jp/netencyhome/)有料、3分間無料、「yahoo 百科事典」
(http://100.yahoo.co.jp/)、『大辞泉』(Yahoo!辞書http :// dic . yahoo . co . jp /)、「大辞林」
(goo 辞書http :// dictionary . goo . ne . jp /)等。
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②データを調べる(データの信頼性に注意)
官公庁の統計資料 リンク集http :// www . kantei . go . jp / jp / link / server _ j . html
③専門家の意見を調べる
執筆者、肩書き、執筆時期、ホームページの種類と目的を確認する
※信頼性を測る基準
・筆者が明確かどうか →匿名のサイトは信用しない
・そのホームページを作っている団体(個人)が信頼できるか
・筆者がその文章を書いたときに参考にした資料が明記されているかどうか。
(何を見て書いたかを明記してある文章は信頼性が高い。明記してない文章は信頼性がない。) 全体の注意点
※信頼性に注意すること
※資料を見つけたら、必ずその文献に関する情報を正確に記録する。(出典不明では資料として の価値がない。)
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