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平成26年度 地方公会計制度に基づく財務諸表4表 上越市ホームページ

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(1)

平成26年度決算による

貸 貸 借 借 対 対 照 照 表 表

行 行 政 政 コ コ ス ス ト ト 計 計 算 算 書 書

純 純 資 資 産 産 変 変 動 動 計 計 算 算 書 書

資 資 金

上 越 市

(2)

目 次

Ⅰ.地方公会計制度について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1 地方公会計改革の経過と上越市の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 地方公会計改革の目的・意義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 3 作成モデル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 4 財務諸表 4 表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 5 財務諸表作成の前提条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 6 財務諸表の対象範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

Ⅱ.普通会計財務 4 表の分析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 1 社会資本形成の世代間負担比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 2 歳入額対資産比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3 有形固定資産の行政目的別割合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4 資産老朽化比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 5 受益者負担比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 6 行政コスト対公共資産比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 7 行政コスト対税収等比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 8 地方債の償還可能年数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 9 プライマリーバランス(基礎的財政収支) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 10 総 括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

Ⅲ.連結会計財務 4 表の分析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 1 社会資本形成の世代間負担比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 2 歳入額対資産比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 3 有形固定資産の行政目的別割合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 4 受益者負担比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 5 行政コスト対公共資産比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 6 行政コスト対税収等比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 7 総 括 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

Ⅳ.資料編

1 財務 4 表 説明書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書 2 普通会計 財務 4 表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21

貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書 貸借対照表(市民一人当たり)、行政コスト計算書(市民一人当たり) 3 連結会計 財務 4 表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書 貸借対照表(市民一人当たり)、行政コスト計算書(市民一人当たり)

※ 1 普通会計財務諸表及び連結会計財務諸表の作成に当たっては、対象となる会計 及び法人間で行われる資金の出資等をすべて内部取引として相殺消去処理をし ています。

※ 2 計数については四捨五入を行っていることから、端数において合計と一致しな い場合があります。

※ 3 「市民一人当たり金額」は、平成 27 年 3 月 31 日現在の上越市の住民基本台帳

(3)

Ⅰ.地方公会計制度について

1 地方公会計改革の経過と上越市の取組

地方公会計については、自治体がわかりやすい情報公開を行い、説明責任を果たすこ とによって行財政の信頼性向上と改革・健全化の推進を図ることを目的に、平成18年5月 に「新地方公会計制度研究会報告書」が公表されました。その後、平成18年8月に総務省 は「地方行革新指針」を示し、その中で人口3万人以上の都市などは平成20年度決算から

「地方公会計改革(普通会計及び連結財務諸表4表の作成・公表)」に取り組むこととな りました。

上越市においては、平成 14 年度決算から総務省が示した基準(旧総務省方式)に基づ く財務諸表(バランスシート、行政コスト計算書、資金収支計算書)を作成してきまし たが、平成 19 年度決算からは、新たな財務諸表(貸借対照表、行政コスト計算書、純資 産変動計算書、資金収支計算書)を作成・公表しています。

なお、平成 27 年 1 月に総務省から各地方公共団体に、固定資産台帳の整備と複式簿記 の導入を前提とした財務書類の作成等に係る統一的な基準による地方公会計の整備促進 に関する要請があったことから、上越市においても、国が示す統一的な基準による財務 書類の作成・公表に向け、固定資産台帳の整備を始めとする準備を進めているところで す。

2 地方公会計改革の目的・意義

地方自治法に基づく、現金主義・単式会計による財務会計処理を継続しながら、経費 支出、建設投資と資産増減を明確に関連付けして、発生主義に基づく複式による会計処 理を取り入れることによって、以下の項目の実現を目指します。

( 1) 財務関係の情報をわかりやすい内容で公開し、説明責任を果たすことによって、 行財政の信頼性を向上させる。

( 2) 財政状況の悪化や改善などを早期に把握し、健全化を促進する。 ( 3) 資産・債務改革を促進する。

3 作成モデル

上越市では、平成 14 年度決算から旧総務省方式で算定してきた経緯等を踏まえ、平成 19 年度決算以降、「総務省方式改訂モデル」の方式により作成しています。

≪総務省方式改訂モデル≫

… 地方財政状況調査(決算統計)の数値を活用する旧総務省方式を継承しつつ、 段階的に固定資産台帳を整備し、資産評価を行う方式

(4)

4 財務諸表4表

財務諸表は、①貸借対照表、②行政コスト計算書、③純資産変動計算書、④資金収支 計算書の4表により構成されます。

① 貸借対照表

住民サービスを提供するために保有している財産(資産)と、その財産をどのよう な財源(負債・純資産)で賄ってきたかを総括的に対照表示した財務諸表です。表内 の資産合計額(表左側)と負債・純資産合計額(表右側)が一致し、左右の均衡がと れていることからバランスシートとも呼ばれています。

② 行政コスト計算書(民間企業の「損益計算書」に相当します。)

1年間(4 月 1 日から翌年 3 月 31 日まで)の行政活動のうち、福祉給付やごみの収 集といった資産形成に結びつかない行政サービスに係る経費と、その行政サービスの 対価として得られた収入金等を対比させた財務諸表です。

③ 純資産変動計算書

上記、①貸借対照表内の「純資産の部」に計上されている各数値が1年間でどのよ うに変動したかを表している財務諸表です。

④ 資金収支計算書

歳計現金(資金)の出入りの情報を、性質の異なる3つの区分(「経常的収支の部」、

「公共資産整備収支の部」、「投資・財務的収支の部」)に分けて表示した財務諸表です。

5 財務諸表作成の前提条件

( 1) 基準日は平成 27 年 3 月 31 日とし、出納整理期間(平成 27 年 4 月 1 日から 5 月 31 日まで)における資金の出入りは、基準日までに完了したものとして処理していま す。

( 2) 基礎数値については、合併前上越市と合併前 13 町村を含む昭和 49 年度からの総務 省「地方財政状況調査(決算統計)」の数値を用いています。

(5)

6 財務諸表の対象範囲

( 1) 普通会計(地方財政状況調査「決算統計」上の区分) ( 2) 連結会計

普通会計のほか、公営事業会計などの特別会計や、自治体と連携して行政サービス を実施する関係団体や法人等の会計を合算した会計

第三セクターの連結基準

・出資比率 50%以上の法人

・出資比率 25%以上 50%未満の法人で、役員の派遣、財政支援等の実態から法人経 営に主導的な立場を確保していると認められる法人

普通会計 2 会計 一般会計、新幹線新駅地区 土地区画整理事業特別会計

地方公会計制度に基づく財務諸表の対象会計 地方公共団体

公営事業会計・公営企業会計 15 会計

国民健康保険特別会計、診療所 特別会計、介護保険特別会計、 後期高齢者医療特別会計、水道 事業会計、簡易水道事業会計、 工業用水道事業会計、ガス事業 会計、病院事業会計、索道事業 特 別 会 計 、 下 水 道 事 業 特 別 会 計 、 農 業 集 落 排 水 事 業 特 別 会 計、地球環境特別会計、浄化槽 整備推進事業特別会計、介護サ ービス事業会計(一般会計で経理 されているものの、決算分析上、 通 会 計 か ら 分 離 す る 必 要 が あ る た め、実際に存在しないが、想定して 設置される特別会計)

一部事務組合・広域連合 5 団体 新潟県市町村総合事務組合、新井頸南広 域行政組合、上越広域伝染病院組合、 越地域消防事務組合、新潟県後期高齢者 医療広域連合

有限会社やまざくら、リフレ上越山里 振興株式会社、株式会社よしかわ杜氏 の郷、マリーナ上越株式会社、エフエ ム上越株式会社、株式会社みなもとの 郷、公益財団法人上越勤労者福祉サー ビスセンター、公益財団法人浦川原農 業振興公社、公益財団法人大島農業振 興公社、一般財団法人ゑしんの里観光 公社、公益財団法人雪だるま財団、公 益財団法人牧農林業振興公社、公益財 団法人清里農業公社、くびき野森林組 合、東頸バス株式会社、J- ホールディ ングス株式会社

第三セクター 16 社

(6)

Ⅱ.普通会計財務 4 表の分析

1 社会資本形成の世代間負担比率

( 1) 社会資本形成の過去及び現世代負担比率

・ 上越市の過去及び現世代負担比率 (平均的な比率は 50%から 90%の間)

(単位:千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 純資 産 合計(a) 284, 681, 281 271, 716, 151 277, 266, 477 280, 580, 517 公 共 資 産 合 計(b) 374, 296, 050 375, 976, 983 374, 669, 960 375, 593, 798 過 去 及 び 現 世 代

負 担 比 率

(a)÷ (b)

76. 1 72. 3 74. 0 74. 7

( 2) 社会資本形成の将来世代負担比率

・ 上越市の将来世代負担比率(平均的な比率は 15%から 40%の間)

(単位:千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 地 方債 残高(a) 110, 058, 450 126, 085, 084 122, 626, 415 121, 818, 348 公 共 資 産 合 計(b) 374, 296, 050 375, 976, 983 374, 669, 960 375, 593, 798

将来世代負担比率

(a)÷ (b)

29. 4 33. 5 32. 7 32. 4

2 歳入額対資産比率

現存する社会資本(公共資産)のうち、これまでの世代(過去及び現世代)によって 既に負担された割合を見ることができます。

また、地方債に着目すれば、将来返済しなければならない、今後の世代によって負担 される割合を見ることができます。

【算出方法】

( 1) 社会資本形成の過去及び現世代負担比率:純資産合計÷ 公共資産合計× 100 ( 2) 社会資本形成の将来世代負担比率 :地方債残高÷ 公共資産合計× 100

社会資本として形成された固定資産や積み立てられた基金などの資産の総額が何年 分の歳入に相当するかを表したものです。この比率が高いほど社会資本の整備が進んで いるといえます。

【算出方法】 資産合計÷ 歳入総額

(7)

生活インフ

国土保全 166,751(46.3%)

89,363(24.7%)

15,103(4.2%) 環境衛生 11,470(3.2%)

産業振興 44,241(12.2%)

4,285(1.2%)

29,986(8.2%)

生活インフ

国土保全 166,751(46.3%)

89,363(24.7%)

15,103(4.2%) 環境衛生 11,470(3.2%)

産業振興 44,241(12.2%)

4,285(1.2%)

29,986(8.2%)

・ 上越市の歳入額対資産比率の推移(平均的な比率は 3. 0 から 7. 0 の間)

(単位千円、年) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 資 産 合 計(a) 413, 485, 792 416, 075, 565 417, 299, 212 418, 823, 315 歳 入 総 額(b) 115, 657, 070 128, 239, 124 111, 273, 605 113, 188, 150

歳入額対資産比率

(a)÷ (b)

3. 6 3. 2 3. 8 3. 7

3 有形固定資産の行政目的別割合

※ 上越市(普通会計)が保有する有形固定資産は、生活インフラ・国土保全(道路 橋梁、河川、公園、公営住宅等)と教育(小・中学校、公民館等)の占める割合が 大きく、全体の 7 割以上を占めています。次いで、産業振興(農・林道、漁港、観 光施設等)が高い割合を占めています。

これに対し、福祉(保育園等)、環境衛生(ごみ・し尿処理施設等)及び消防(防 火水槽・防災無線等)については、合計で全体の 1 割に達しません。

貸借対照表に計上された有形固定資産の行政目的別割合を見ることにより、行政分 野ごとの公共資産形成の比重を把握することができます。

【算出方法】 行政目的区分別有形固定資産÷ 有形固定資産合計× 100

平成 26 年度有形固定資産 行政目的別割合(単位:百万円)

有形固定資産 総額 361,199

(8)

13,041

10,144

28,587

7,444

9,425

3,094

8,922

1,907 1.0%

2.1%

5.2%

12.2%

1.0%

0.0%

3.6%

1.2%

0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0% 12.0% 14.0%

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000

生活インフラ

国土保全

教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務 その他

経常行政コスト 比 率

4 資産老朽化比率

・ 上越市の資産老朽化比率(全体) (平均的な比率は 35%から 50%の間)

(単位千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 減 価 償 却 累 計 額(a) 285, 533, 536 299, 228, 211 312, 893, 941 326, 493, 081 有 形 固 定 資 産 合 計(b) 363, 633, 354 360, 987, 495 359, 462, 526 361, 198, 937 土 地(c) 90, 055, 301 91, 507, 703 91, 717, 942 91, 980, 380

資 産 老 朽 化 比 率

(a)÷ (b – c + a)

51. 1 52. 6 53. 9 54. 8

5 受益者負担比率

・ 費目別受益者負担比率 ( 百万円)

貸借対照表に計上された有形固定資産のうち、土地以外の償却資産の取得価額に対す る減価償却累計額の割合を計算することにより、耐用年数に比して償却資産の取得から どの程度経過しているのかを全体として把握することができます。

【算出方法】

減価償却累計額÷ (有形固定資産合計−土地+減価償却累計額)× 100

行政コスト計算書における経常収益は、行政サービスの受益者が直接的に負担する金 額であるため、経常収益の行政コストに対する割合を算定することで、受益者がどれだ け負担しているかが分かります。

【算出方法】 経常収益÷ 経常行政コスト× 100

(9)

13,041 10,144

28,587

7,444 9,425

3,094

10,830 166,751

89,363

15,103

11,470

44,241

4,285

29,988 7.8%

11.4%

189.3%

64.9%

21.3%

72.2%

36.1%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 140.0% 160.0% 180.0% 200.0%

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000

生活インフラ

国土保全

教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務+その他

経常行政コスト 公共資産

・ 上越市の受益者負担比率(全体) (平均的な比率は 2%から 8%の間)

(単位:千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 経 常 収 益(a) 4, 227, 445 3, 768, 568 3, 877, 179 3, 681, 026 経 常 行 政 コ ス ト(b) 86, 292, 056 100, 708, 140 81, 349, 911 82, 564, 837 受 益 者 負 担 比 率

(a)÷ (b)

4. 9 3. 7 4. 8 4. 5

6 行政コスト対公共資産比率

・ 費目別行政コスト対公共資産比率 ( 百万円)

・ 行政コスト対公共資産比率(全体) (平均的な比率は 10%から 30%の間)

(単位千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 経 常 行 政 コ ス ト(a) 86, 292, 056 100, 708, 140 81, 349, 911 82, 564, 837 公 共 資 産

(有形固定資産) (b)

363, 633, 354 360, 987, 495 359, 462, 526 361, 198, 937 行 政 コ ス ト 対 公 共

資産比率(a)÷ (b)

23. 7 27. 9 22. 6 22. 9 行政コストの公共資産に対する比率を見ることで、資産を活用するためにどれだけのコ ストがかけられているか、あるいはどれだけの資産でどれだけの行政サービスを提供して いるかを見ることができます。

【算出方法】 経常行政コスト÷ 公共資産× 100

(10)

7 行政コスト対税収等比率

・ 上越市の行政コスト対税収等比率 (平均的な比率は 90%から 110%の間)

(単位:千円、%)

項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 純 経 常 行 政 コ ス ト(a) 82, 064, 611 96, 939, 572 77, 472, 732 78, 883, 811 一 般 財 源(b) 63, 415, 925 62, 932, 014 61, 886, 975 65, 129, 685 補 助 金 等 受 入

(その他一般財源等)(c)

15, 851, 194 13, 863, 654 15, 620, 224 14, 557, 846 行政コスト対税収等比率

(a)÷ (b + c)

103. 5 126. 2 100. 0 99. 0

8 地方債の償還可能年数

・ 上越市の地方債の償還可能年数 (平均的な比率は 3 年から 9 年の間

(単位:千円、年) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 地 方 債 残 高(a) 110, 058, 450 126, 085, 084 122, 626, 415 121, 818, 348 経 常 的 収 支 額(b) 22, 690, 397 21, 780, 096 23, 737, 641 17, 494, 223 地 方 債 の 償 還 可 能 年 数

(a)÷ (b)

4. 9 5. 8 5. 2 7. 0

※ この数値が小さいほど借金の経常的収支に対する負担は軽く、債務償還能力が高い ことを示しています。

純経常行政コストに対する一般財源(市税や地方交付税など)等の比率を見ることに より、当年度に行われた行政サービスのコストから受益者負担分を除いた純経常行政コ ストに対して、どれだけが当年度の負担で賄われたかがわかります。

【算出方法】

純経常行政コスト÷ (一般財源+補助金等受入(その他一般財源等))× 100

市の抱えている地方債を経常的に確保できる資金で返済した場合に何年で返済できる かを表す指標で、借金の多寡や債務返済能力を測るものです。

【算出方法】 地方債残高÷ 経常的収支額(地方債発行額及び基金取崩額を除く)

(11)

9 プライマリーバランス(基礎的財政収支)

・ 上越市の基礎的財政収支(「資金収支計算書」より)

(単位:千円) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 歳 入 総 額(a) 100, 291, 265 96, 248, 828 97, 007, 576 96, 423, 879 歳 出 総 額(b) 97, 579, 074 109, 276, 577 90, 784, 030 92, 593, 116

基 礎 的 財 政 収 支

(a)−(b)

2, 712, 191 ▲ 13, 027, 749 6, 223, 546 3, 830, 763

※ この数値がゼロ又はプラスであれば、実質的な地方債の増加率が長期金利以下となり、 経済成長率が長期金利を下回らない限り、経済規模に対する地方債の比率は増加しな

いため、持続可能な財政構造にあるといえます。

なお、平成 24 年度は、歳入総額に土地開発公社の債務整理に伴い発行した、「第三セ クター等改革推進債」を始めとする市債発行額を含めない一方、歳出総額に土地開発 公社への代位弁済による「債務整理事業補償金」などを含めているため、大幅にマイ ナスとなっています。

公債費関連の歳入・歳出を除いた基礎的財政収支で、市債の元利償還費を除いた歳出と、 市債発行収入を除いた歳入のバランスを見ることにより、持続可能な財政構造であるかど うかがわかります。

【算出方法】歳入総額(繰越金、市債発行額及び財政調整期基金等取崩額を除く)

−歳出総額(市債元利償還額及び財政調整基金等積立額を除く)

(12)

10 総 括

上越市の平成 26 年度決算に基づく普通会計における財務諸表から算定した各指標を分 析すると、社会資本形成の世代間負担比率のうち、将来世代負担比率については、計画的 な地方債の償還等により、前年度から 0. 3 ポイントの改善が図られましたが、福祉分野の 経常行政コストが、前年度比で約 15. 8 億円増加した要因等から、受益者負担比率や行政 コスト対税収等比率などが悪化しました。

また、公共施設等の老朽度合い(資産老朽化比率)については、前年度と比較し、53. 9% から 54. 8%と 0. 9 ポイント上昇しました。なお、平成 23 年度からの 4 年間では、3. 7 ポ イント上昇しており、建設時から相当の年数を経過した公共施設等の老朽化が顕在化して きていることが考えられます。施設等の老朽化により、維持管理に要する費用、つまり、 行政コストの増加につながることが、懸念されるところです。

今後は平成 28 年 2 月に策定した「上越市公共施設等総合管理計画」に則り、公共施設 等の総合的かつ計画的な管理による老朽化対策等の推進を図るための取組が不可欠です。

このような状況を踏まえ、引続き、公の施設の統廃合や使用料・手数料などの受益者 負担の適正化など、第 5 次行政改革の取組を確実に実行しつつ、その効果を見込んだ第 2 次財政計画を財政運営の指針として、計画的な財政運営により財政の健全化を図っていく 必要があります。

(13)
(14)

Ⅲ.連結会計財務 4 表の分析

1 社会資本形成の世代間負担比率

( 1) 社会資本形成の過去及び現世代負担比率

・ 上越市(連結会計)の過去及び現世代負担比率

(単位千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 純 資 産 合 計(a) 459, 443, 320 454, 351, 916 468, 239, 681 410, 613, 107 公 共 資 産 合 計(b) 701, 043, 158 692, 774, 113 694, 310, 500 670, 794, 584 過去及び 現世代

負 担 比 率

(a)÷ (b)

65. 5 65. 6 67. 4 61. 2

( 2) 社会資本形成の将来世代負担比率

・ 上越市(連結会計)の将来世代負担比率

(単位千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 地 方 債 残 高(a) 240, 018, 259 259, 009, 178 254, 244, 901 250, 500, 484 公 共 資 産 合 計(b) 701, 043, 158 692, 774, 113 694, 310, 500 670, 794, 584 将 来 世 代 負 担 比 率

(a)÷ (b)

34. 2 37. 4 36. 6 37. 3 現存する社会資本(公共資産)のうち、これまでの世代(過去及び現世代)によ って既に負担された割合を見ることができます。

また、地方債に着目すれば、将来返済しなければならない、今後の世代によって 負担される割合を見ることができます。

【算出方法】

( 1) 社会資本形成の過去及び現世代負担比率:純資産合計÷ 公共資産合計× 100 ( 2) 社会資本形成の将来世代負担比率 :地方債残高÷ 公共資産合計× 100

(15)

2 歳入額対資産比率

・ 上越市(連結会計)の歳入額対資産比率の推移

(単位千円、年) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 資 産 合 計(a) 745, 885, 014 736, 127, 659 744, 538, 522 721, 853, 347 歳 入 総 額(b) 218, 321, 893 230, 996, 455 218, 912, 843 221, 926, 252 歳 入 額 対 資 産 比 率

(a)÷ (b)

3. 4 3. 2 3. 4 3. 3

3 有形固定資産の行政目的別割合

※ 上越市(連結会計)が保有する有形固定資産は、連結により下水道施設等が加わる生 活インフラ・国土保全、病院と上水道施設等が加わる環境衛生の占める割合が大きく、 合計で全体の 7 割以上を占めています。

社会資本として形成された固定資産や積み立てられた基金などの資産の総額が何 年分の歳入に相当するかを表したものです。この比率が高いほど社会資本の整備が 進んでいるといえます。

【算出方法】 資産合計÷ 歳入総額

貸借対照表に計上された有形固定資産の行政目的別割合を見ることにより、行政 分野ごとの公共資産形成の比重を把握することができます。

【算出方法】 行政目的区分別有形固定資産÷ 有形固定資産合計× 100

平成 26 年度有形固定資産 行政目的別割合(単位:百万円)

有形固定資産 総額 656,099

生活インフ 国土保全 354,197(51.8%)

教育 89,369(12.6%) 福祉

15,464(2.6%) 環境衛生 115,117(19.5%)

産業振興 44,646(7.9%)

消防 6,536(0.8%)

総務 30,770(4.8%)

(16)

17,366

10,144

85,738

21,865

9,185

4,117

9,589

4,424 17.2%

2.1% 41.3%

72.1%

11.6%

0.9%

6.4%

0.5% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0%

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000

生活インフ

国土保全

教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務 その他

経常行政コスト 比 率

4 受益者負担比率

・ 費目別受益者負担比率(全体) ( 百万円)

・ 上越市(連結会計)の受益者負担比率(全体)

(単位:千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 経 常 収 益(a) 61, 527, 438 60, 551, 417 57, 392, 951 59, 558, 650 経常行政コスト(b) 164, 274, 230 178, 851, 605 157, 316, 763 162, 427, 425 受 益 者 負 担 比 率

(a)÷ (b)

37. 5 33. 9 36. 5 36. 7 行政コスト計算書における経常収益は、行政サービスの受益者が直接的に負担す る金額であるため、経常収益の行政コストに対する割合を算定することで、受益者 負担割合を算定することができます。

【算出方法】 経常収益÷ 経常行政コスト× 100

(17)

17,366

10,144

85,738

21,865

9,185

4,117

14,013 354,197

89,369

15,464

115,117

44,645

6,536

30,771 4.9%

11.4%

554.4%

19.0% 20.6%

63.0%

45.5% 0.0% 100.0% 200.0% 300.0% 400.0% 500.0% 600.0%

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000

生活インフラ

国土保全

教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務+その他

経常行政コスト 公共資産

5 行政コスト対公共資産比率

・ 費目別行政コスト対公共資産比率 ( 百万円)

・ 行政コスト対公共資産比率(全体)

(単位千円、%) 項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 経 常 行 政 コ ス ト(a) 164, 274, 230 178, 851, 605 157, 316, 763 162, 427, 425

公 共 資 産

(有形固定資産) (b)

688, 935, 156 677, 577, 317 678, 851, 758 656, 098, 586 行 政 コ ス ト 対

公 共 資 産 比 率

(a)÷ (b)

23. 8 26. 4 23. 2 24. 8 行政コストの公共資産に対する比率を見ることで資産を活用するためにどれだけ のコストがかけられているか、あるいはどれだけの資産でどれだけの行政サービスを 提供しているかを見ることができます。

【算出方法】 経常行政コスト÷ 公共資産× 100

(18)

6 行政コスト対税収等比率

・ 上越市(連結会計)の行政コスト対税収等比率

(単位千円、%)

項 目 H23 年度 H24 年度 H25 年度 H26 年度 純 経 常 行 政 コ ス ト(a) 102, 746, 792 118, 340, 188 99, 923, 812 102, 868, 775 一 般 財 源(b) 63, 541, 613 63, 051, 875 62, 001, 853 63, 290, 817 補 助 金 等 受 入

(その他一般財源等)(c)

39, 498, 462 35, 755, 658 37, 955, 138 38, 688, 412 行政コスト対税収等比率

(a)÷ (b + c)

99. 7 119. 8 100. 0 100. 9

7 総 括

上越市の平成 26 年度決算に基づく連結会計における財務諸表から算定した各指標を分 析すると、社会資本形成の世代間負担比率のうち、過去及び現世代負担比率については、 前年度から 6. 2 ポイントの改善が図られました。

この要因は、病院、上水道等の公営企業会計において、みなし償却制度の廃止に伴う 経過措置により純資産(公共資産等整備国県補助金等)が減少したことによるものです。

全体としては、普通会計と同様に、福祉分野の経常行政コストが大幅に増加したこと から、受益者負担比率や行政コスト対税収等比率などが悪化しました。

このような状況を踏まえ、引続き、特別会計における受益者負担の適正化など、第 5 次行政改革の取組を確実に実行しつつ、第三セクター等においては、一層の経営改善を 図っていく必要があります。

純経常行政コストに対する一般財源等の比率を見ることにより、当年度に行われた 行政サービスのコストから受益者負担分を除いた純経常行政コストに対して、どれだ けが当年度の負担で賄われたかがわかります。

【算出方法】

純経常行政コスト÷ (一般財源+補助金等受入(その他一般財源等))× 100

(19)

平成26年度決算による

【 資 料 編 】

貸 貸 借 借 対 対 照 照 表 表

行 行 政 政 コ コ ス ス ト ト 計 計 算 算 書 書

純 純 資 資 産 産 変 変 動 動 計 計 算 算 書 書

資 資 金

(20)
(21)

[ 負債の部]

固定負債 基準日(3 月 31 日)の翌日から1年以降に支払や返済が行われる予定のものです。 ( 1) 地方債 地方債のうち、翌々年度以降に償還されるものを計上しています。

( 2) 長期未払金 すでに物件の引渡しやサービスの提供を受けたものについて、まだ支払われてい ない額、あるいは債務保証や損失補償の履行が決定した額などを計上しています。

①物件の購入等

②債務保証又は損失補償

③その他

( 3) 退職手当引当金 職員全員が当該年度末時点で退職した場合に必要となる退職手当額であり、将来 職員が退職した時点で支払う必要がある金額です。

流動負債 「固定負債」に係る債務のうち、1年未満に支払いや返済をしなければならないものを計上しています。 ( 1) 翌年度償還予定地方債 「固定負債( 1) 地方債」のうち、翌年度の償還予定額を計上しています。

( 2) 短期借入金

(翌年度繰上充用金)

収支不足が発生した場合、翌年度の予算から前借りすることになりますが、この 前借額を計上します。

( 3) 未払金 … 「固定負債( 2) 長期未払金」に係る翌年度の支出予定額を計上しています。 ( 4) 翌年度支払予定退職手当 「固定負債( 3) 退職手当引当金」に係る翌年度支払予定額を計上しています。 ( 5) 賞与引当金 翌年度に支給される賞与(夏季・年末などに職員・従業員に給与とは別に支給

する金銭(ボーナスなど))のうち当年度分を計上しています。

[ 純資産の部]

公共資産等整備国県補助金等 住民サービスを提供するための財産を取得した財源のうち、国及び県からの 補助金額を計上しています。

公共資産等整備一般財源等 住民サービスを提供するための財産を取得した財源のうち、上記の国県補助金と

(建設)地方債を除いた額を計上しています。

その他一般財源等 公共資産等以外の資産から、公共資産等整備財源以外の負債を差し引いた額を計上 しており、翌年度以降に自由に使用できる財源ということになります。

資産評価差額 (借方)1公共資産( 2) 売却可能資産」の取得価額と売却可能価額との差額や

「2投資等( 1) 投資及び出資金」のうち市場価格のある有価証券の取得価額と時価 との差額を計上しています。

負 債 ・ 純 資 産 合 計

[ 資産の部]

公共資産 有形固定資産と売却可能資産から構成されており、資産の大部分を占めています。

( 1) 有形固定資産 長期間にわたり住民サービスの提供に使用されるもので、具体的には土地、建物等が該当します。

①生活インフラ・国土保全 決算統計区分の「土木費」を計上しています。

②教 決算統計区分の「教育費」を計上しています。

③福 決算統計区分の「民生費」を計上しています。

④環境衛生 決算統計区分の「衛生費」を計上しています。

⑤産業振興 決算統計区分の「農林水産業費」「労働費」

「商工費」を計上しています。

⑥消 決算統計区分の「消防費」を計上しています。

⑦総 決算統計区分の「上記以外」を計上しています。

( 2) 売却可能資産 公共資産のうち、遊休資産や未利用資産等の行政目的に使用されていない資産を表しています。

投資等 公社や第三セクター等への出資金及び貸付金や基金のほか、回収期限が到来してから1年以上回収できて いない債権(長期延滞債権)などの資産が計上されています。

( 1) 投資及び出資金

①投資及び出資金 公営企業や公社、第三セクター等に対する出資金、出えん金を計上しています。

②投資損失引当金 連結対象となる会計・団体・法人の財政状況が一定以上悪化した場合、その損失に備えて計 上される科目であり、マイナス金額で表示されます。

( 2) 貸付金 住宅改良資金や奨学金のほか、中小企業振興などの貸付金等を計上しています。 ( 3) 基金等

①退職手当目的基金 退職手当の支給に備えて積み立てている基金の年度末残高を計上しています。

②その他特定目的基金 事務事業の実施に備えて、個別に積み立てている基金の年度末残高を計上しています。

③土地開発基金 土地開発基金の年度末残高を計上しています。

④その他定額運用基金 定額運用する基金の年度末残高を計上しています。

⑤退職手当組合積立金 退職手当組合に加入の場合、その団体の持分を当該科目に計上します。

( 4) 長期延滞債権 納税期限や回収期限から1年以上経過し、まだ収入されていない債権を計上しています。

( 5) 回収不能見込額 「貸付金」及び「長期延滞債権」のうち回収不能となることが見込まれる金額を計上しています。

流動資産 現金や必要に応じてすぐに使える基金、税金等の未収入金が計上されています。 ( 1) 現金預金

①財政調整基金

②減債基金

将来の収入減や不測の支出、地方債の償還に備えて積み立てる基金を計上しています。

③歳計現金 当該年度の収入から支出を差し引いた「歳計現金」 ( 2) 未収金

①地方税

②その他

当該年度の歳入として調定した未収金を「地方税」と「その他」に分類し表示しています。

③回収不能見込額 上記の未収金のうち、回収不能と見込まれるものを表示しています。

貸借対照表 説明書

決算統計

地方公共団体の財政運営の基本的事項は地方自 治法等に定められていますが、具体的な運用は それぞれの団体の自主性に委ねられていること から、他の団体と比較ができるように全国統一 の計数処理基準で整理することを「決算統計(地 方財政状況調査)」と呼びます。毎年、各自治体 で作成、公表しています。

(22)

(構成比率)

生活インフラ

・国土保全

環境衛生 産業振興 支払利息

回収不能 見込計上額

その他 行政コスト

(1)人件費

(2)退職手当引当金繰入等

(3)賞与引当金繰入額

(1)物件費

(2)維持補修費

(3)減価償却費

(1)社会保障給付

(2)補助金等

(3)他会計等への支出額

(4)他団体への

公共資産整備補助金等

(1)支払利息

(2)回収不能見込計上額

(3)その他行政コスト 経 常 行 政 コ ス ト

一般財源 振替額 使用料・手数料

分担金・負担金・寄附金

(b+c) d/a

(差引)純経常行政コスト a−d

【目的別の行政コスト】

「生活インフラ・国土保全」「教育」「福祉」といった行政目的別に分類して表しています。 なお、決算統計上の区分と行政コスト計算書上の対応関係は下記のとおりです。

(行政コスト計算書の区分) (決算統計(目的別)の区分) 生活インフラ・国土保全

環 境 衛 生

産 業 振 興 農林水産業費、労働費、商工費

その他行政コスト 諸支出金、公債費のうち物件費

(差引)純経常行政コスト

行政サービスを提供するために要した経費(上記「経常行政コスト」)から、施設利用料など主に行政サービス提供の過程で得られた受益 者負担(上記「経常経費」)を差引いた経費を表します。

民間企業の場合、対価を得てサービスを提供していることから、成果を金額で把握することが可能または必要であり、利益が成果測定の

【性質別の行政コスト】

「人件費」「物件費」といった、主 に 予 算 科 目 で 分 類 さ れ る 性 質 別 経 費と、「退職手当引当金繰入等」や

「減価償却費」といった発生主義特 有の勘定科目とで表されています。

行政コスト計算書 説明書

資 産

負 債 資 産

負 債

費 用

(コスト)

収益(使用料等)

一般財源

【残高試算表】

【貸借対照表】

【行政コスト計算書】 費 用

(コスト)

純資産 一般財源 一般財源

(一般財源) 純資産

収 益

(23)

純資産合計

公共資産等整備 国県補助金等

公共資産等整備 一般財源等

その他 一般財源等

資産評価差額

住民サービスを提供するための財産を 取得した財源のうち、国・県から補助 を受けたものです。

公 共 資 産 等 に 充 て ら れ た 一 般 財 源 等 を 指しており、公共資産等の財源のうち、 国庫支出金、県支出金、地方債、債務負 担行為以外のものを計上します。

公共資産等は通常、将来の行政サービス や 地 方 債 償 還 の 財 源 と し て 使 う こ と は 出来ず、すでに公共資産等に投下された 財 源 は 拘 束 さ れ て い る と 考 え ら れ る こ とから、左記「公共資産等整備一般財源 等」とは別に、将来自由に財源として使 用できる純資産を計上しています。

新たに売却可能資産が計上された場合、もしくは資産の評価替えを行い、帳簿価額 と売却可能価額または再調達価額との差額を計上しています。

期首純資産残高 前年度末の貸借対照表に計上されている純資産残高を計上します。

純経常行政コスト 当年度の「行政コスト計算書」における「(差引)純経常行政コスト」を計上します。 一般財源

地方税 地方交付税

その他行政コスト充当財源 補助金等受入

臨時損益 経常的でない特別な事由に基づく損益が発生した場合、当該内容を示す名称を付した科目をもって臨時損益に計上します。

具体的には、下記のほか、第三セクター等に対する出資金の減資、第三セクター等に対する債務保証または損失補償の履行決定、勧奨退職による多額の割増退職金の支払いなどが該当します。

災害復旧事業費 当該年度の災害復旧事業費を計上します。

公共資産除売却損益 公共資産を除却した場合は除却した公共資産の帳簿価額、売却した場合は公共資産の帳簿価額と売却額との差額を計上します。 投資損失 投資及び出資金の時価または実質価額が取得原価に比して著しく下落した場合の時価または実質価額と取得原価の差額を計上します。 科目振替 取得時の財源投入額や処分時の財源増加額を把握し、純資産変動計算書上での財源の異動を明らかにします。

公共資産整備への財源投入 公共資産整備に際して、補助金等以外にどの程度の一般財源が充てられたかを表します。

公共資産処分による財源増 「貸借対照表」に計上されていた公共資産を除却または売却した場合、資産に充てられていた財源について、一般財源への振替処理を表しています。 貸付金・出資金等への財源投入 上記「公共資産整備への財源投入」と同様に、貸付金・出資金等に対して補助金等以外にどの程度の一般財源が充てられたかを表しています。

貸付金・出資金等の回収等による財源増 上記「公共資産処分による財源増」と同様に、貸付金・出資金等の回収などがあった場合、これらに充てられていた財源について、一般財源への振替処理を表しています。 減価償却による財源増 有形固定資産の減価償却に伴い、有形固定資産に充てられていた財源を、その他一般財源への振替を表しています。

地方債償還に伴う財源振替 地方債の償還によって一般財源の負担が生じている(一般財源で地方債を償還している)ため、財源の振替を表しています。 資産評価替えによる変動額 「貸借対照表」に計上された資産を評価することにより生じた評価差額を計上します。

無償受贈資産受入 無償で資産を受贈した場合の有形固定資産計上額を表しています。

その他 その他の純資産の変動について、その内容を示す名称を付した科目をもって計上します。 期末純資産残高

純資産変動計算書 説明書

(24)

経常的収支の部 後述する「公共資産整備収支」及び「投資・財務的収支」に含まれない支出と収入、つまり市の経常的 な行政活動に係る資金収支を項目別に計上しています。

人 件 費 物 件 費 社会保障給付 補助金等 支払利息

他会計等への事務費等充当財源繰出支出

通常の補助金と他会計への補助金を区別するため、上記の「補助金等」から別途計上しています。 その他支出 性質区分でいう維持補修費、災害復旧事業費に係る所要額を計上します。

当該科目に係る決算額を計上しています。 地方交付税 当該科目に係る決算額を計上しています。 国県補助金等

使用料・手数料 分担金・負担金・寄附金

地方債発行額 基金取崩額 その他収入

公共資産整備収支の部 公共資産整備に伴う支出と、それに対応する財源(収入)を計上します。なお、公共資産の整 備を市で行ったものでない場合でも、最終的な使途が公共資産整備であれば、該当する他会計及 び他団体補助金等の支出額についても計上します。

公共資産整備支出 市で行う普通建設事業費を計上しています。

公共資産整備補助金等支出 上記以外の普通建設事業費に係る補助金等を計上しています。

他会計等への建設費充当財源繰出支出 他会計への建設事業費充当財源繰出金について計上しています。

国県補助金等 地方債発行額 基金取崩額 その他収入

投資・財務的収支の部

投資及び出資金

基金積立額 前年度の歳入歳出差引のうち、当年度の繰越金として歳入に含めず、直接基金に積み立てる歳計剰余金 処分による基金積立額がある場合は、これを含めて計上しています。

定額運用基金への繰出支出

他会計等への公債費充当財源繰出支出 地方債償還額

国県補助金等 貸付金回収額 基金取崩額 地方債発行額 公共資産等売却収入 その他収入

当年度短期借入金(翌年度繰上充用金)増減額 当年度歳計現金増減額

期首歳計現金残高 期末歳計現金残高

※ 1 一時借入金に関する情報

一時借入金とは、自治体が一会計年度において歳計現金が不足した場合に、その支払資金の不足を補うために借り 入れる資金をいい、この一時的な収支の不均衡を解消するための支払資金を含め、自治体の資金繰りの状況を適切に 表示するために重要であることから注記しています。

※ 2 基礎的財政収支(プライマリーバランス)に関する情報

公債費の利払いと償還額を除いた歳出と、市債発行収入を除いた歳入のバランスを見るもので、持続可能な財政バ ランスの実現のための指標として使用されることが多く、重要な指標であることから注記しています。

左記については、該当科目の当年度決算額から、「公共整備収支の部」及び「投 資・財務的収支の部」に計上される額を除いた額を計上します。

当該科目に係る決算額を計上しています。

普通建設事業費の財源となった国庫支出金及び県支出金、地方債、基金取崩額のほか、その 他収入として使用料・手数料、分担金・負担金・寄附金、財産収入、諸収入を計上しています。

当該科目に係る決算額を計上しています。

法適用の公営企業等に対する出資金・貸付金については、「他会計への事務費等充当財源繰出 支出」「他会計への建設費充当財源繰出支出」「他会計への公債費充当財源繰出支出」のいずれ かに計上されることから、これらを除いたものを計上しています。

当該科目に係る決算額を計上しています。

資金収支計算書 説明書

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