第
2
節
うるおいのある安全で
快適なまちをめざして
1 住みやすい環境づくり
2 地球にやさしい環境づくり
3 都心にふさわしい都市の基盤づくり
住宅・住環境
公園・緑地・水辺
消費生活
環境保全
循環型社会
中央区では、バブル経済崩壊後の地価の下落 に伴い、マンションが大量に供給されたことか ら、近年では、マンションに居住する世帯が全 世帯の8割以上を占めるに至っています。
一方、全国的には少子高齢化が急速に進行し ており、安全・安心の確保や子育て支援への取 組みが強く求められています。また、地球温暖 化やヒートアイランド現象が深刻化し、環境へ の配慮の必要性が高まっています。
国においては、平成18 (2006) 年6月に「住生 活基本法」が制定され、住宅の「量」の確保か ら住生活の「質」の向上へ住宅政策の転換が図 られています。
こうした住宅・住環境施策を取り巻く状況の 変化を踏まえ、平成14 (2002) 年に策定した住 宅・住環境整備にかかわる基本計画「中央区住 宅マスタープラン」を平成20年 (2008) 年に改定
し、「いきいきとした魅力あふれる都心定住環境 の実現」に向けた住宅施策の展開を図ることと しました。
本区では、早い時期からマンションの建設が 進められてきたことから、今後、老朽化が進む マンションが急増すると予想されます。
こうした中、良質な住宅ストックを形成して いくため、マンションの適正管理や長寿命化、 建替え等に対する支援の充実を図っていく必要 があります。また、区内には木造住宅も多く立 地していることから、これらの耐震性向上等の 対策は重要な課題です。
さらに、子どもから高齢者まで誰もが安心し ていつまでも住み続けることができるよう、引 き続き、福祉施策やまちづくりとの連携を図る とともに、環境に配慮した住宅・住環境の整備 を推進していくことが必要です。
今後、これらの課題に的確に対応しつつ、安 全・安心・快適で質の高い都心定住環境の実現 を図ることにより、すべての人々が地域に愛着 を持ち、「住んで良かった」、「住み続けたい」と 思える住環境づくりを進めることが大切です。
1 住みやすい環境づくり
1
現況と課題
──────────────────────────
住 宅 ・ 住 環 境
46,380戸 (平成15年)
その他 4.3 % 長屋建て
2.9 %
一戸建て 11.7 %
共同住宅 81.2 %
99
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節 1) 安全・安心な住まい・まちづくり
安全で安心な住まいを確保するため、現在の 木造住宅耐震改修費用助成について、対象要件 を緩和するとともに、新たに分譲マンションの 耐震改修にも支援を行うことで耐震化支援制度 を充実し、災害に強い住宅・住環境づくりを推 進します。
民間事業者による住宅供給が活発な本区にお いて、区民による良質な民間住宅の取得や住宅 のバリアフリー化を支援するとともに、中古住 宅を含めた良質な住宅の流通を促進します。ま た、良質な住宅ストックを確保するため、ワン ルームマンションに多く見られる狭小住宅の建 設に対する規制を強化します。
2) 良好なマンションストックの形成
本区における居住形態の主流となっているマ ンションの適正な維持管理を支援するため、マ ンションの維持管理の実態把握を進めるととも に、分譲マンションの管理組合に対してマンシ ョン管理士等を派遣するなど、支援策の充実を 図ります。
さらに、マンション居住者および周辺住民の 安全・安心を確保するとともに、マンションの長 寿命化や建替えを支援するため、新たに分譲マ ンションの共用部分の改修費用について助成を 行うとともに、建替え・改修アドバイザー派遣 制度の利用に対して助成を行うなど各種支援策 を実施していきます。
3) ライフステージに対応した居住の実現
子育てに適した民間住宅の供給を誘導すると ともに、大規模開発事業の際に保育所・児童館 等の子育て支援施設の整備を誘導します。
また、高齢者や障害者の方が住み慣れた地域 で住み続けることができるように、賃貸住宅に 居住する高齢者等の住み替え支援の充実を図る とともに、住宅のバリアフリー化の推進や高齢 者を地域で見守る仕組みづくりを支援していき ます。
4) 魅力ある住環境づくり
地域住民によるまちづくりのための自主的な ルールづくりや活動を支援していくとともに、 地区計画等を活用した良好な住宅の供給や住環 境の整備を促進します。
大規模開発事業に際しては、広場や集会所等 の地域コミュニティを支える施設を整備するよ う誘導します。
また、屋上緑化・壁面緑化の推進など環境に 配慮した住宅の整備を促進するとともに、大規 模開発事業においては、「中央区市街地開発事業 指導要綱」により開発事業者に対して指導を行 い、福祉や防災、環境面に配慮したまちづくり を誘導していきます。
3
施策の体系
──────────────────────────
住
宅
・
住
環
境
安全・安心な
住まい・まちづくり
良好なマンション
ストックの形成
ライフステージに
対応した
居住の実現
魅力ある
住環境づくり
防災・防犯に配慮した住まい・まちづくりの推進 住宅・建築物耐震改修等への支援
共同住宅生活安全(防犯)アドバイザー派遣 ※1 良質な住宅ストックの誘導
良質な民間住宅の取得支援・供給誘導 中古住宅市場の活性化
ワンルームマンションの規制 住宅セーフティネット機能の充実 (区民住宅の適正な管理と供給)
区民住宅の管理の適正化
マンションの維持管理の支援 適正なマンション管理の支援 相談支援体制の充実
マンションの長寿命化や建替え等の支援 分譲マンションの改修・建替えの支援 分譲マンション共用部分改修費用助成
子育て世帯の居住支援
子育てに適した住まいの充実 子育てに適した環境の充実 高齢者等の居住支援
高齢者・障害者等の住み替え支援の充実 高齢者向け住宅・住環境の確保
福祉施策との連携 住まいに関する情報の提供
住宅関連団体との情報ネットワーク化 住まいに関する情報の発信
住民主体のまちづくりへの支援
地域住民によるまちづくり活動への支援
地区計画等の活用による住宅・住環境整備の促進 地域と連携した住まい・まちづくり
地域特性に応じた住宅・住環境整備の推進 特定促進地区における住宅・住環境整備の推進 地域に住み続けるためのまちづくりへの支援 人と環境にやさしいまちづくり
環境等に配慮した住宅・住環境整備の促進 人にやさしいまちづくりの推進
32 住宅・建築物耐震改修等への支援
建築物の耐震性を向上するため、現行制度を見直し、木造住宅の耐震改修助成について対象要件を 緩和するとともに、分譲マンションの耐震改修助成の導入等、メニューを多様化します。
33 相談支援体制の充実
マンション管理組合からの派遣依頼により、総会および理事会等にマンション管理士を派遣し、助 言・提案を行うことにより適正な維持管理を支援します。
34 分譲マンション共用部分改修費用助成
居住者およびマンション周辺の安全を確保するため、分譲マンション管理組合に対して、共用部分 の改修に要する設計費および工事費の一部を助成し、マンションの適時・適切な改修を支援します。
※ 各表の計数は、原則として表示単位未満を切り上げていますので、合計が合わない場合があります。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
─ 共用部分改修費用助成 共用部分改修費用助成 同 左
事業費 558 282 277
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
─ マンション管理士の派遣 500件 マンション管理士の派遣 250件 同 左
事業費 11 6 6
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
木造住宅耐震改修等への支 援
住宅・建築物耐震改修等へ の助成
住宅・建築物耐震改修等へ
の助成 同 左
事業費 591 296 296
101
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
公園・緑地は、区民の憩いやスポーツ・レク リエーションの場、大気汚染の改善やヒートア イランド現象の緩和といった都市環境の向上、 災害時の避難場所など、健康で安全な区民生活 を営む上で重要な機能を有しています。
中央区では、花と緑に囲まれた美しいまちを 目指した「花の都中央区宣言」(平成元 (1989) 年 度) の精神に基づき、緑の整備・保全に関する基 本方針である「中央区緑の基本計画」 (平成10
(1998) 年度) 、民間施設に対する緑化指導の技術
的基準および助成金の交付基準を定めた「花と 緑のまちづくり推進要綱」(平成13 (2001) 年度改 正) などを制定し、積極的な緑化施策を推進して
きました。
この結果、緑被率 (緑で覆われた土地の割合)
は平成8 (1996) 年度の7.4%から平成16 (2004) 年 度の9.1%と大幅に増加しました。また、公園 (児童遊園含む) 面積も平成14 (2002) 年度の約56
万m2から平成19 (2007) 年4月1日現在の約57.4
万m2へと着実に増えています。
しかしながら、緑被率は23区の中でも低位に
あり、人口増加に伴い、区民1人当たりの公園面 積も減少しています。加えて、環境問題の改善 や快適な都心居住を実現するため、今後も、公 園・緑地の量的拡大および質的な充実を図る必 要があります。
このため、まちづくりの中での公園・緑地の 整備、街路樹の植栽による道路緑化や屋上緑化 などにより、緑とオープンスペースの拡充を図 るとともに、整備においては、花や紅葉が美し い樹木や快適でうるおいある場の確保、良好な 景観形成などに配慮する必要があります。
また、老朽化した公園の改修に当たっては、 地域特性やニーズに合わせ安全で快適な遊び場 や憩いの場とすることが必要です。
さらに、花や緑に囲まれた美しいまちを実現 するためには、区民・事業者の協力も欠かすこ とができません。このため、だれもが緑を大切 にし、緑を育てる仕組みづくりや誘導策の充実 を図る必要があります。
一方、隅田川をはじめ日本橋川、朝潮運河な どに代表される河川・運河等の面積は、区全体 の約18.3%を占めており、都内でも随一の水辺
空間を誇っています。
本区では、平成18 (2006) 年4月に水辺空間の 魅力の向上と観光や防災等への活用を図るため、 「中央区水辺利用の活性化に関する方策」を策定
し、「水の都中央区」の復活に向けた取り組みを 推進しています。
今後も引き続き、河川・運河沿いの公園や緑 道整備、護岸の緑化等を積極的に推進し、水と 緑のネットワークを形成しながら、うるおいと にぎわいにあふれたまちをつくっていく必要が あります。
1
現況と課題
──────────────────────────
公 園 ・ 緑 地 ・ 水 辺
103
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節 1) 公園・児童遊園等の整備・充実
大規模再開発および公共用地等の活用により、 遊び場や憩いの場となる公園・児童遊園等の確 保を図ります。
また、地域のニーズに配慮しながら、施設が 老朽化した公園・児童遊園などの改修を推進し、 質的な向上を図ります。
2) 水と緑のネットワークの形成
東京都、民間事業者との連携のもと、ヒート アイランド現象等の緩和に向け、水辺沿いの緑 化やオープンスペースの確保、街路樹の植栽等 による道路の緑化を推進します。
緑化に際しては、花や紅葉が美しい樹木、実 のなる樹木を植栽するなど、良好な景観形成や 昆虫・鳥等の生物の回復にも十分配慮します。
3) 安全・快適な水辺環境の整備・充実
隅田川など中央区がもつ貴重な資源である水 辺について、うるおいとやすらぎにあふれた空 間として整備するとともに、水辺を利用した、 にぎわいを創出するための事業を推進します。
4) 緑化の普及・啓発
緑化を促進するため「中央区緑の基本計画」 を改定し、緑化重点地区の指定を検討します。
あわせて、公共施設の緑化を推進するととも に、屋上緑化をはじめ民間施設に対する緑化指 導の充実や助成措置の拡充を図ります。
また、区民・事業者との協働による緑化や花 壇の管理等の活動を促進します。
2
施策の方向
──────────────────────────
3
施策の体系
──────────────────────────
公
園
・
緑
地
・
水
辺
公園・児童遊園等の
整備・充実
水と緑の
ネットワークの形成
安全・快適な
水辺環境の整備・
充実
緑化の普及・啓発
公園・児童遊園の新設 公園・児童遊園の改修 ビオトープの整備
災害時に対応した公園施設の整備 花と緑の見所づくり
大規模開発等におけるオープンスペース整備の指導・調整 公衆便所の整備
公衆便所の災害時対応
街路樹の整備 街角広場の整備 緑道の整備
みどりの散歩道の整備 水辺の緑化
花咲く街角
特色ある地域商店街づくり(道路整備) 街路環境(シンボルロード)の整備 ※1 人にやさしい歩行環境の整備 ※2 公共施設の緑化推進
みどりの散歩道の整備 水辺利用の活性化の促進 「水辺市」の開催
船着場の整備
緩傾斜護岸等の整備促進 隅田川テラス夜間照明の整備促進 水質の保全と浄化促進
船舶の係留保管の適正化促進 朝潮運河護岸環境整備 晴海豊洲親水緑地の整備促進 晴海地区の再開発の促進 港湾機能の移転・再整備の促進 生き物にやさしい護岸づくりの促進
緑化重点地区の指定 民間施設の緑化推進 花壇ボランティア 区の木・区の花の増殖 誕生記念植樹 緑の実態調査の実施 緑の相談の充実 アドプト制度の導入 緑のリサイクルの推進
105
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
35 公園・児童遊園の新設
再開発や公共施設の再編等さまざまな機会をとらえ、安全、快適、自然環境に配慮した公園・児童 遊園を整備します。
36 公園・児童遊園の改修
公園や児童遊園を地域ニーズに合わせ、安全で快適な遊び場や憩いの場として改修します。
37 街路樹の整備
歩道の拡幅工事等に合わせ、花や紅葉が美しい木、実がなる木など都市景観の向上や人々に親しま れる街路樹を整備します
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
6,417本 778本 348本 430本
事業費 365 161 204
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― ・公園 15園 ・児童遊園 6園 ・公園 10園 ・児童遊園 4園 ・公園 5園 ・児童遊園 2園
事業費 1,100 748 352
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・公園 51園 ・児童遊園 37園
・公園新設 2園 ・児童遊園新設 1園 ・公園拡張 6園 ・児童遊園拡張 1園
・公園新設 2園 ・公園拡張 5園 ・児童遊園拡張 1園
・児童遊園新設 1園 ・公園拡張 1園
事業費 465 293 173
38 街角広場の整備
緑地帯を憩いや交流の場にするとともに、地域のランドマークとなるよう、明るさ・美しさに配慮 した街角広場を整備します。
39 緑道の整備
人々が散策路として楽しめるよう、河川や運河沿いの通路等を快適でうるおいある緑道に整備しま す。
40 公共施設の緑化推進
うるおいあるまちの形成やヒートアイランド現象緩和のために、公共施設の緑化を推進します。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 公共施設の緑化推進 11カ所 6カ所 5カ所
事業費 250 150 100
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 整備延長 1,650m 1,235m 415m
事業費 348 252 96
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
7カ所 20カ所 10カ所 同 左
107
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
41 朝潮運河護岸環境整備
東京都の護岸整備に合わせて、朝潮運河を親水性や水生生物等に配慮した憩いの場として整備しま す。
42 民間施設の緑化推進
緑豊かな生活環境の創出やヒートアイランド現象緩和のために、民間施設の緑化費用の一部を助成 し緑化への取組みを支援します。
※ 各表の計数は、原則として表示単位未満を切り上げていますので、合計が合わない場合があります。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
69件 民間施設の緑化推進 緑化費用の助成 同 左
事業費 180 90 90
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 整備延長 2,810m 1,165m 1,645m
近年、「振り込め詐欺」に代表される架空・不 当請求、悪質な訪問販売、本人の返済能力を超 える多重債務者の問題、食品の偽装表示、粗悪 な電気用品による事故など、全国的に消費者問 題がより一層多様化・複雑化し、被害の中身も 深刻さを増しています。
平成19 (2007) 年度の中央区政世論調査でも、
「区の施策の重要度」の中で「消費生活対策が重 要 」 と 回 答 し た 人 は6 0 . 2% と 前 年 の 平 成1 8 (2006) 年度の52.7%と比べ7.5ポイント上昇する など、消費者問題に対する区民の関心も高まり を見せています。
こうした中、国においては、新たに消費者契 約法が改正され消費者団体訴訟制度が導入され るなど、消費者保護の充実が図られました。ま た、都においては平成19年 (2007) 7月に「東京 都消費生活条例」が改正され、悪質業者に対す る取り締まりが強化されています。
本区では、消費者の被害救済や損害の回復、 利益を擁護するため、国や都、その他の関係機 関と連携しながら、消費生活専門相談員による 相談を実施しています。
また、消費者本人が自身の権利と役割を自覚 し、「かしこい消費者」として主体的に安全な消 費生活を営めるよう、ウェブサイトを通じた情 報提供や講座等による教育を実施しています。
今後は、消費者被害の未然防止と拡大防止の ため、情報提供のさらなる充実と、きめ細やか な相談体制の維持・整備を図っていきます。あ わせて、「かしこい消費者」の育成のため、学校 や生涯学習施設等と連携した消費者教育の強化 を図る必要があります。
また、消費者がより安全な商品の購入やサー ビスの提供が受けられるよう、区民・事業者・ 行政が、商品や事業活動に伴う危険や損失など のリスクについての情報を共有し、協働でそれ らの適正管理に取り組むことが必要です。
さらに、年々深刻化する高齢者などを狙った 詐欺や悪質商法に対しては、被害の未然防止と 早期発見、迅速な対応策を講じるため、地域の 効果的な仕組みづくりに取り組む必要がありま す。
1
現況と課題
──────────────────────────
消 費 生 活
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
H13年度 H14年度 H15年度 H16年度 H17年度 H18年度 (件)
■ 教養娯楽品 ■ レンタル・リース・賃借 ■ 金融・保険サービス ■ 運輸・通信サービス
■ 教養・娯楽サービス ■ その他商品 ■ その他役務 ■ 他の相談
109
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節 1)「かしこい消費者」の育成
多様化・複雑化する消費者問題を踏まえ、区 民が商品やサービスなどを適切に選択し、能動 的に行動できる自立した「かしこい消費者」を 育成するため、消費者への啓発、教育や相談を 充実させていきます。消費者問題に対する啓発 資料の配布や消費生活展および学校教育・生涯 学習と連携した出前講座の開催、さらにウェブ サイトを通じた迅速な情報発信などにより、区 民に対して、有益で的確な情報提供の充実を図 ります。
2) 消費生活の安定
被害の未然防止と拡大防止、加えて消費者の 早期救済に対応するため、国や都、その他の関 係機関との連携を深め、相談体制やリスクに対 する情報共有を強化します。
特に、消費者被害に遭いやすい高齢者につい ては、福祉部門および警察などと連携した情報 連絡体制を整備して、安心して安全な消費生活 を送ることのできる環境を整えます。
また、特定計量器の検定や定期検査の実施お よび事業所への立入検査や事業者の指導などに より、計量器や商品量目の適正化を引き続き図 っていきます。さらに、観光や商店街振興など と連携し、ITを活用した電子タグなどの活用 を進めることによって情報提供の充実に努め、 消費生活の利便性の向上を図ります。
3
施策の体系
──────────────────────────
消
費
生
活
「かしこい消費者」の
育成
消費生活の安定
消費者相談の実施
消費者啓発資料の発行
消費生活講座の開催
消費生活展の開催
学校教育・生涯学習との連携
消費者団体の支援
計量器定期検査事前調査
家庭用品品質表示立入検査
電気用品立入検査
電子タグ等ITを活用した情報提供手段の活用
私たちの生活に重大な影響を及ぼす地球温暖 化は緊急の課題であり、まさに「待ったなし」 の状況です。温暖化の原因となる温室効果ガス の削減目標を定めた京都議定書で、日本は平成
20 (2008) 年からの5年間で、基準年である平成2
(1990) 年比6%の削減を約束しています。
本区全体の温室効果ガスの排出量は、平成16
(2004) 年時点で基準年比4.8%増となっており、
本区においても温室効果ガスの排出抑制に向け た取組みを一層推進することが求められていま す。
また、都市機能が集積する本区では、自動車 の排熱やコンクリート・アスファルトの蓄熱等 による深刻なヒートアイランド現象、大気や水 質の汚染等の対策が課題となっています。
このような状況の中で、区は地球温暖化対策 推進法に基づき、一事業所として「中央区役所 温室効果ガス排出抑制実行計画」を策定し、平 成18 (2006) 年度∼平成22 (2010) 年度を計画期間 として、すべての区有施設を対象とした温室効 果ガスの排出抑制に取り組んでいます。
また、区の環境施策を計画的・効果的に推進 するため、平成12 (2000) 年3月に策定した「中 央区環境保全行動計画」を平成20 (2008) 年3月 に改定しました。この計画は、環境に関する区 民・企業の意識や国内外の環境に関する情勢の 変化を踏まえるとともに、新たに地球温暖化対 策を取り入れたものとなっています。
さらに、地球温暖化対策の先導的な取組みと して、西多摩郡檜原村において「中央区の森」 事業を展開し、本区の区域を越えた森林保全活 動を推進するとともに、透水性や遮熱性のある 道路舗装の拡大、エコドライブの推進、道路等 の緑化、歩きたばこ・ポイ捨て防止の推進等、 積極的にヒートアイランド現象や公害、美しい まちづくりへの対策を行っています。
地球環境や生活環境の向上には、区民一人ひ とりや事業者各々が地道に行動していくととも に、区民、事業者、区が連携して具体的に行動 していくことが求められています。
2 地球にやさしい環境づくり
1
現況と課題
──────────────────────────
環 境 保 全
ミニノート京都議定書(正式名称:気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書)
平成9 (1997) 年12月に京都で開催された第3回気候変動枠組条約締約国会議で採択された温室効
果ガス削減のための議定書のこと。
113
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節 1) 地球にやさしいまちづくりの推進
区全体で環境問題に取り組むために、区民・ 在勤者などを対象とした講演会や環境学習講座 などを通じ、環境問題に対する意識啓発を行う とともに、区民、事業者、区が一体となって地 球環境や地域環境を整備していく協働組織の立 上げを検討します。
地球温暖化、ヒートアイランド対策として、 事業所に対しては、中央区版二酸化炭素排出抑 制システムを構築し、普及を図っていきます。
あわせて「中央区市街地開発事業指導要綱」 に基づく環境に配慮した施設・設備の整備など を、開発事業者等に積極的に働きかけます。
また、現在3.5ヘクタールの「中央区の森」事 業 (檜原村) については、対象の森林を計画的に 拡大し、地球温暖化対策とともに、区民・在勤 者の環境学習の場としても整備していきます。
2) 快適で美しいまちづくりの推進
国や都と連携しつつ、継続的に大気・水質・ 騒音・振動・土壌等の調査を実施し、公害に対 する監視・指導体制の強化を図ります。
また、区民、事業者、区が一体となったまち のクリーン作戦を展開するとともに、地域クリ ーンパトロールを充実させ、歩きたばこ・ポイ 捨て禁止の徹底、アイドリングストップの励行 などを図り、美しい地域の実現を目指します。
3) 水と緑に親しむまちづくりの推進
人々が気軽に水や緑に親しみながら、環境の 大切さを実感できるように、公園・街角広場な どの緑化、緑の散歩道の設置、街路樹の整備を 推進し、あわせて河川等の水質浄化や魚・鳥・ 昆虫などの多様な生物が生息できる護岸づくり を推進します。
2
施策の方向
──────────────────────────
3
施策の体系
──────────────────────────
環境保全活動の促進 普及・啓発活動の推進
環境情報拠点施設の整備
事業所活動における環境負荷低減に向けた取組みの推進 温室効果ガスの発生抑制
中央区版二酸化炭素排出抑制システムの普及 省エネルギー・自然エネルギー設備導入費用の助成 中央区の森
地域冷暖房システムの推進
新エネルギーや都市排熱の有効活用
公共施設の太陽光・雨水の利用・緑化等の推進 ヒートアイランド対策の推進
道路や建築物の蓄熱対策 公共施設の緑化推進 ※1
環境に配慮した建築物(高反射率塗料・屋上緑化) の導入
環境にやさしい舗装技術による道路の整備 ※2 緑地・水辺の整備
自動車等の人工排熱の抑制
環境調査の推進
大気・水質・騒音・振動・土壌の調査および活用 情報の提供
工場等の公害防止対策
工場・建設作業等の規制・指導の充実 公害防止のための普及・啓発活動の推進 公害防止のための助成
自動車公害対策
交通量抑制およびアイドリング・ストップ対策 ディーゼル車の排出ガスの抑制
低公害車の普及促進 地域とともにつくる美しいまちづくり
まちのクリーン活動 地域クリーンパトロール
公園・児童遊園の新設 ※3 公園・児童遊園の改修 ※4 水と緑のネットワークの形成 街路樹の整備 ※5 街角広場の整備 ※6 緑道の整備 ※7 みどりの散歩道の整備 安全・快適な水辺環境の整備・充実
水質の保全と浄化促進 朝潮運河護岸環境整備 ※8 晴海豊洲親水緑地の整備促進 生き物にやさしい護岸づくりの促進
環
境
保
全
地球にやさしい
まちづくりの推進
快適で美しい
まちづくりの推進
水と緑に親しむ
まちづくりの推進
115
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
43 環境情報拠点施設の整備
地域における環境活動を促進するため、環境情報の発信や環境学習の推進を目的とする施設を整備 します。
44 中央区版二酸化炭素排出抑制システムの普及
区内の事業所や家庭向けに、省エネルギー・省資源等の活動を効果的に推進するためのシステムを 構築し、事業活動や日常生活に伴う二酸化炭素の排出抑制を図ります。
45 省エネルギー・自然エネルギー設備導入費用の助成
二酸化炭素の排出抑制を促進するため、住宅や事業所の省エネルギーおよび太陽光発電等自然エネ ルギー設備の導入に対してその費用の一部を助成します。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 設備費用の助成 設備費用の助成 同 左
事業費 90 40 50
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
―
・二酸化炭素排出抑制シス テムの構築
・二酸化炭素排出抑制シス テムの普及
・二酸化炭素排出抑制シス テムの構築
・二酸化炭素排出抑制シス テムの普及
二酸化炭素排出抑制システ ムの普及
事業費 11 8 4
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
─ 1カ所 1カ所 ─
事業費 ―※ ― ―
※ 事業費は生涯学習等施設整備に含まれます。
46 中央区の森
森林の保全活動を支援し、二酸化炭素の吸収源としての役割を担っている森林を守り、育てるとと もに、区民の自然体験や環境学習等の場として活用します。
47 まちのクリーン活動
区民の良好な生活環境を確保するため、区民・事業者・団体による自主的な地域清掃活動を促進し、 まちをきれいにします。
48 地域クリーンパトロール
歩きたばこ・ポイ捨てに対する指導、アイドリングや資源持ち去りなどの迷惑行為の防止を図るた め、パトロールを実施します。
※ 各表の計数は、原則として表示単位未満を切り上げていますので、合計が合わない場合があります。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・街頭パトロールの実施 ・街頭キャンペーンの実施
・街頭パトロールの実施 ・街頭キャンペーンの実施
・街頭パトロールの実施
・街頭キャンペーンの実施 同 左
事業費 433 212 221
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・クリーンデー参加団体数 259団体
・まちかどクリーンデー参 加登録数 120件 ・地域クリーン推進実践団
体登録数 41団体
・クリーンデー参加団体数 50団体
・まちかどクリーンデー参 加登録数 100件 ・地域クリーン推進実践団
体登録数 10団体
・クリーンデー参加団体数 25団体
・まちかどクリーンデー参 加登録数 50件 ・地域クリーン推進実践団
体登録数 5団体
同 左
事業費 75 38 38
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
東京都西多摩郡檜原村 数馬地区 3.5ha
檜原村数馬地区 30ha
檜原村数馬地区
15ha 同 左
持続可能な社会と豊かな環境を次世代に引き 継ぐため、平成12 (2000) 年6月に制定された循 環型社会形成推進基本法のもとで容器包装リサ イクル法などの個別リサイクル法が整備され、
国全体で3R (Reduce:発生抑制、Reuse:再使
用、Recycle:再生利用) に基づく循環型社会の
形成に向けた取組みが進められています。 中央区では、平成18 (2006) 年3月に清掃・リ サイクル事業に関するマスタープランとして 「中央区一般廃棄物処理基本計画」を策定し、 『「MOTTAINAIも っ た い な い 」を実践するまち、中央
区』を基本理念とする清掃・リサイクル事業を 推進しています。
これに基づき、容器包装の中でも特に消費量 が急増しているペットボトルについては、従来 からの拠点回収に加え、平成18 (2006) 年4月か ら集積所での回収を開始し、平成18 (2006) 年度
の総回収量は対前年比で122%の増加となってい ます。リサイクルを推進するため、資源の分 別・拠点回収を充実させるとともに、集団回収 および「ちゅうおうエコ・オフィス町内会」の 活動に対する支援などに力を入れています。
また、各種啓発資料の配布、清掃・リサイク ル施設の見学会、環境学習および事業者に対す る立入排出指導等を通じ3Rの推進に努めてお
り、全体のごみ量は漸減していますが、生ごみ の資源化は遅れている状況にあります。
一方、最終処分場の延命化を図るため、今ま で不燃物として埋め立てていた廃プラスチック を可燃物として焼却し熱エネルギーとして回収 する「サーマルリサイクル※11」を平成20 (2008)
年4月に開始します。
今後、より効率的に清掃・リサイクル事業を 推進するためには、ごみとなるものを買わな い・作らないなどの「発生抑制」を最優先に、 区民・事業者の意識啓発を行っていく必要があ ります。
さらに、リサイクルをより一層推進するため には、分別の周知徹底を図るとともに、資源回 収品目の拡大などに取り組む必要があります。 加えて、区全体のごみ量の約9割を占める事業系 ごみの自己処理、適正処理を促進するため、区 の収集を利用できるごみ排出量 (日量50kg以下)
の見直しを含めた方策の検討も必要となってい ます。
1
現況と課題
──────────────────────────
循 環 型 社 会
※ 11[サーマルリサイクル]
日本語では熱回収といい、廃棄物を焼却して得られる熱エネルギーを回収利用すること。
119
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節 1)「もったいない」という意識啓発と発生抑制の促進
区民の日常生活から排出されるごみの発生を 抑制するため、環境に対する意識向上とリサイ クルに対する理解を深める体系的な環境学習を 推進します。
あわせて、ごみの発生抑制の重要性に対する 普及・啓発活動の強化により、区民一人ひとり の「もったいない」という意識を高め、ごみを 可能な限り発生させないことを基本とする生活 習慣への転換を促します。
事業者に対しては、使い捨て製品の製造抑制、 過剰包装の自粛、リサイクルしやすい製品の開 発など、環境に配慮した事業活動を行うよう働 きかけるとともに、集積所におけるごみ排出量 の基準の見直しや生ごみのリサイクルを促進し ます。
2) 多様なリサイクルシステムの構築
より多くの区民が参加しやすいようさまざま なリサイクルルート※12の開発を進め、資源回収
品目の拡大を図ります。
また、分別方法や回収場所などに対する周知 徹底を図るとともに、パンフレットおよび情報 誌などを活用し、リサイクルへの主体的な取組 みを促します。
さらに、独自にリサイクルルートを確保する ことが困難な中小事業者に対し、業種・業態に 応じて、参加しやすいリサイクルルートの確立 に取り組みます。
3) 環境負荷を低減した循環型清掃事業の推進
清掃事業において、環境負荷の軽減や資源の 有効活用および最終処分場の延命化などを図る とともに、可能な限り3Rを推進した上で、どう
しても排出される廃棄物の安全かつ適正な処理 を推進します。
また、分別収集の徹底やごみ集積所に対する 適正指導などを通じ、清掃車による収集効率を 向上させるとともに、ごみの排出が困難な高齢 者や障害者などを対象としたふれあい収集の充 実など、地域密着型の清掃事業を推進します。
2
施策の方向
──────────────────────────
※ 12[リサイクルルート]
3
施策の体系
──────────────────────────
循
環
型
社
会
「もったいない」という
意識啓発と
発生抑制の促進
多様なリサイクル
システムの構築
環境負荷を低減した
循環型清掃事業の推進
ごみの減量とリサイクル意識の普及・啓発
環境学習の推進
リサイクル情報の発進
区施設のごみ発生抑制およびリサイクルの徹底
リサイクルハウスかざぐるまの活用
資源回収の推進
資源回収の促進
資源回収品目の拡大
清掃・リサイクル推進協議会の運営
再生品の利用促進
公園等剪定枝葉のチップ化
建築資材・道路舗装材の再生利用の促進
スラグの利用拡大
生ごみの再生利用
資源化関連施設の確保検討
廃プラスチックのサーマルリサイクルの実施
事業者に対するごみの排出・分別指導の推進
収集体制
環境負荷を低減した収集体制の推進
清掃車車庫の管理
処理体制の整備
適正な中間処理の確保
清掃工場のエネルギー利用
ほっとプラザはるみの管理・運営
地域の特性に応じた清掃事業の推進
ごみのふれあい収集
ごみ集積所の適正管理
121
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
49 環境学習の推進
幼児・児童・保護者等を対象として、「ごみの分別と正しい出し方」や「リサイクル」など、身近な ことを通じて環境意識を啓発します。
50 資源回収品目の拡大
リサイクルのさらなる推進のため、容器包装リサイクル法に基づくプラスチックの回収をはじめ、 回収品目を拡大します。
51 ごみのふれあい収集
ごみや資源・粗大ごみなどを屋外まで自ら運び出すことが困難な高齢者や障害者の世帯に対し、安 否確認も含め、訪問収集をします。
※ 各表の計数は、原則として表示単位未満を切り上げていますので、合計が合わない場合があります。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
事業費 ― ― ―
ごみのふれあい収集の実施 ごみのふれあい収集の実施 ごみのふれあい収集の実施 同 左
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 容器包装プラスチック等資源回収品目の拡大 容器包装プラスチック等資源回収品目の拡大 同 左
事業費 3,859 1,834 2,025
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・幼稚園での実施件数 5回
・小学校での実施件数 3回
・幼稚園での実施件数 95回
・小学校等での実施件数 151回
・幼稚園での実施件数 34回
・小学校等での実施件数 50回
・幼稚園での実施件数 61回
・小学校等での実施件数 101回
事業費 ― ― ―
中央区内の道路は、23区の中でも道路率、都
市計画道路の完成率および歩道の設置率がトッ プクラスの水準にある一方、膨大な自動車交通 による騒音、違法駐車、駅周辺部における放置 自転車・放置オートバイなど、多くの課題を抱 えています。加えて、防災性向上につながる橋 りょうの耐震補強なども課題となっています。
道路整備では、景観および環境にも配慮しつ つ、バリアフリー化はもとより、すべての人が 安全で快適に移動できる道路空間の整備に努め ていますが、現状は歩道の約3割が有効幅員2.0
m未満であり、今後も引き続き、計画的な歩道 の拡幅が必要となっています。
また、交通騒音を抑制するための低騒音舗装、 ヒートアイランド現象の緩和に資する遮熱性舗 装の導入等を通じ、環境にやさしいみちづくり にも積極的に取り組むことが必要です。さらに、 商業・観光の振興を進める必要のある地域では、 商業のまちにふさわしいにぎわいを創出する道 路空間を形成する必要があります。
違法駐車対策では、巡回指導や改正道路交通 法の施行に伴い、銀座地区において違法駐車台 数が平成15 (2003) 年の2,557台と比べ、平成19
(2007) 年では891台に減少するなど、一定の成果
を上げていますが、引き続き、巡回指導等の強 化が求められています。
放置自転車は、人口の増加に伴い微増傾向に あることから、駐輪場の整備を含め、ハード・ ソフトの両面から対策の強化に取り組む必要が あります。
また、オートバイ駐車場対策では、平成19
(2007) 年度に浜町公園地下駐車場、備前橋二輪車
駐車場、月島駅前二輪車駐車場に新たに駐車ス ペースを76台確保しており、今後は他地区にお いても同様の整備を進める必要があります。
防災性向上の観点からは、災害時の安全円滑 な道路交通を確保するため、橋りょうの耐震補 強や電線類の地中化などにより、災害に強い都 市基盤の形成にさらに努める必要があります。
公共交通では、エレベーターの設置などによ る鉄道駅のバリアフリー化や開発プロジェクト の進展に伴う人口増加に対応した対策を進める 必要があります。
3 都心にふさわしい都市の基盤づくり
1
現況と課題
──────────────────────────
道 路 ・ 交 通
ミニノート道路率
123
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節 1) 安全・安心でスムーズなみちづくり
すべての人が安全で快適に移動できる道路空 間を形成するため、歩道の有効幅員を2.0m以上 確保できるよう、必要な拡幅整備を推進すると ともに、歩道の段差・傾斜の改善を図ります。
住居系地域や学校・公園周辺の道路では、緊 急車両以外の進入を抑制する「安心コミュニテ ィ道路」の整備を推進し、幼児・児童をはじめ とする歩行者が安心して歩ける道路空間を確保 します。
違法駐車対策では、交通管理者との連携を図 りながら、今後も引き続き、違法な駐車を防止 するための活動に努めます。
放置自転車対策では、撤去業務を強化すると ともに、公共施設の建替えや開発プロジェクト 等を活用した新たな駐輪場の整備を促進してい きます。
加えて、オートバイ駐車場の必要性も高まっ ており、区営駐車場の整備とともに、民間施設 の協力も得ながら取り組みます。
2) 環境に配慮した美しいみちづくり
都心部にふさわしい良好な都市景観の形成に 充分配慮しつつ、街路環境 (シンボルロード) お
よびにぎわいのある道路空間の整備を推進する とともに、低騒音舗装や遮熱性舗装などの新た な舗装技術を導入し、環境にもやさしい道路空 間を形成します。
3) 災害に強いみちづくり
災害時の緊急物資輸送路の確保や避難ルート の安全性向上を図るため、橋りょうの耐震補強 や電線類の地中化などを推進し、災害に強い都 市基盤を形成します。
4) 公共交通の整備促進
鉄道事業者に対し、エレベーターの設置等に よる鉄道駅のバリアフリー化を働きかけます。
あわせて、人口増加など公共交通を取り巻く 今後の環境変化を踏まえつつ、関係機関と連携 し、区内公共交通のさらなる利便性の向上に取 り組みます。
2
施策の方向
──────────────────────────
3
施策の体系
──────────────────────────
都市計画道路の整備
ユニバーサルデザインネットワークの構築 人にやさしい歩行環境の整備 橋りょうの歩行環境の整備 地下鉄駅施設の改善の促進 安心コミュニティ道路の整備 私道の整備
街路灯の整備 橋りょうの新設(再掲) 交通安全思想の普及・啓発 交通環境の改善
違法駐車対策の推進 駐車場の整備 違法駐車防止対策
オートバイ駐車場の整備促進 放置自転車対策の推進
放置自転車防止活動 放置自転車のリサイクル
まちづくりと連携した道路の再整備 街路環境(シンボルロード)の整備 にぎわいのある道路の整備
特色ある地域商店街づくり(道路整備) 環境にやさしい舗装技術による道路の整備
低騒音舗装の推進 遮熱性舗装の導入 車道透水性舗装の推進 景観に配慮した防護柵の整備 無電柱化の推進
電線共同溝の整備(再掲) 単独地中化の促進 街路樹の整備 ※1 街角広場の整備 ※2 花咲く街角
区道愛称名設定
橋りょうの健全度調査 橋りょうの新設 橋りょうの架替え 橋りょうの耐震補強整備 無電柱化の推進
電線共同溝の整備 単独地中化の促進 共同溝等の建設促進 都市型水害対策
下水道施設の整備促進 車道透水性舗装の推進
都心から晴海・臨海副都心への地下鉄導入の促進 新交通システムの整備促進
路面電車(LRT)の導入の検討
コミュニティバス等の導入による区民活動の活性化 都営バスの充実促進
地下鉄駅施設の改善の促進 交通需要マネジメントの促進 水上交通の充実促進
道
路
・
交
通
安全・安心で
スムーズなみちづくり
環境に配慮した
美しいみちづくり
災害に強いみちづくり
公共交通の整備促進
125
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
52 人にやさしい歩行環境の整備
高齢者や障害者などハンディキャップを持つ人を含むすべての人が安全で快適に通行できるように 歩行空間のバリアフリー整備を行います。
53 安心コミュニティ道路の整備
住居系地域や学校・公園周辺の道路について、通過交通の進入を抑え、歩行者が安心して歩ける空 間を確保するよう道路整備を行います。
54 オートバイ駐車場の整備促進
オートバイ駐車場の需要増大に対し、民間事業者の協力などを求めながら整備を推進します。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
整備台数 353台 整備促進 ・公営駐車場 ・民間駐車場 147台 90台 整備促進
事業費 50 50 ―
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
─ 2路線 2路線 ―
事業費 46 46 ―
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・歩道拡幅 5,200m ・歩道新設 720m
・歩道拡幅 5,010m ・歩道新設 90m
・歩道拡幅 2,510m
・歩道新設 90m 歩道拡幅 2,500m
事業費 872 419 453
55 放置自転車防止活動
安全で快適な歩行空間の確保と都市景観の向上等を目的として、駅周辺に駐輪場を整備し自転車放 置禁止区域を指定するとともに、同区域内に放置された自転車の移送・撤去を強化します。
56 街路環境(シンボルロード)の整備
広幅員の道路を単に交通の空間としてとらえるだけでなく、やすらぎやうるおいのある魅力的な空 間として整備し、地域の生活環境の充実を図ります。
57 にぎわいのある道路の整備
中央区にふさわしい、にぎわいを創出する上質な通行空間の形成を図り、商業・観光振興に資する 道路整備を行います。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
2,753m2 17,320m2 9,240m2 8,080m2
事業費 729 398 332
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
5路線 4路線 2路線 2路線
事業費 999 675 325
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・駐輪場整備 15カ所 ・放置禁止区域指定
5カ所
・放置禁止区域移送 業務強化 4駅 ・放置禁止区域撤去
業務強化 3駅
・駐輪場整備 7カ所 ・放置禁止区域指定
1カ所
・放置禁止区域移送 業務強化 3駅 ・放置禁止区域撤去
業務強化 4駅
・駐輪場整備 6カ所 ・放置禁止区域指定
1カ所
・放置禁止区域移送 業務強化 2駅 ・放置禁止区域撤去
業務強化 4駅
・駐輪場整備 1カ所 ・放置禁止区域移送
業務強化 1駅
127
中央区基本計画 2008第 6 章 基 本 目 標 へ の 取 組 み
第 1 節
第 2 節
第 1 節
58 環境にやさしい舗装技術による道路の整備
低騒音舗装、車道透水性舗装や遮熱性舗装など環境にやさしい舗装技術を導入し、道路交通による 騒音抑制およびヒートアイランド現象の緩和等のための整備を推進します。
59 橋りょうの新設
黎明橋およびトリトンブリッジ周辺における歩行者の混雑の緩和や朝潮運河沿いの行き止まり街路 の解消による災害時の避難路確保を目的とし、歩行者専用橋を新設します。
60 橋りょうの架替え
橋りょうの老朽化に伴う架替えをします。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 1橋 1橋 ―
事業費 660 660 ―
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― 歩行者専用橋 1橋 歩行者専用橋 1橋 ―
事業費 467 467 ―
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
・低騒音舗装 11,140m2
・遮熱性舗装 7,590m2
・車道透水性舗装 1,630m2
・低騒音舗装 106,500m2
・遮熱性舗装 119,800m2
・車道透水性舗装 10,000m2
・低騒音舗装 52,900m2
・遮熱性舗装 66,200m2
・車道透水性舗装 5,000m2
・低騒音舗装 53,600m2
・遮熱性舗装 53,600m2
・車道透水性舗装 5,000m2
61 橋りょうの耐震補強整備
安全な都市基盤づくりの一環として行っている橋りょうの健全度調査により耐震補強が必要と判断 された橋りょうについて、落橋防止システムの取り付けや橋脚補強等の耐震補強を行います。
62 電線共同溝の整備
災害に強い都市基盤整備および安全で円滑な道路交通確保、都市景観の向上の観点から電線類の地 中化を推進します。
63 コミュニティバス等の導入による区民活動の活性化
コミュニティバスの導入(スクールバスとの調整を含む) により区民活動の活性化を図ります。
※ 各表の計数は、原則として表示単位未満を切り上げていますので、合計が合わない場合があります。
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
― コミュニティバスの導入・運行 ・調査検討 ・導入・運行 運 行
事業費 498 278 220
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
6カ所 11カ所 5カ所 6カ所
事業費 2,436 1,134 1,302
(単位:百万円)
現 況 事業目標 事 業 計 画
前期(20∼24年度) 後期(25∼29年度)
15橋 ・5橋 ・歩道橋 2橋 ・5橋 ・歩道橋 2橋 ―
近い将来、必ず起きるといわれている首都直 下型地震等の発生に備え、本区では、防災対策 を区政の重要かつ緊急の課題と位置付け、東京 都をはじめとする防災関係機関との連携を図り ながら、「中央区地域防災計画」に基づく総合的 な防災対策事業を展開しています。
これまで、地域防災体制の軸となる防災拠点 運営委員会を21委員会立ち上げるとともに、避 難所となる防災拠点・防災副拠点の整備をはじ め、避難所での生活が困難な要援護者を対象と する福祉避難所を整備しました。また、岡山県 玉野市、山形県東根市につづき、平成19 (2007)
年1月には千葉県銚子市と「災害時相互援助協 定」を締結しました。
防災拠点運営委員会に対しては、活動マニュ アル作成や事務局機能の支援を行うほか、防災 拠点運営委員会が実施する防災訓練に対し支援 を行うことで運営体制の充実、活性化を図って います。
今後、より一層防災対策を強化するためには、 地震等の災害時にさまざまな立場の人々が互い に助け合う仕組みを形成するとともに、地域防 災力の向上に向けた取組みを通じ、災害に負け ないまちづくりを推進する必要があります。
都市機能の集積する本区は、事業所数約4万4
千、従業員数約72万4千人と膨大な昼間人口を 抱えており、災害時の帰宅困難者対策が強く求 められています。引き続き、事業所防災対策を 推進していくとともに、東京都、23区の連携の
もとに、区内の関係機関との協定締結など、帰 宅困難者協力体制の整備を進めています。
全国的に凶悪な事件や子ども・高齢者を狙っ た悪質な犯罪が目立つ中、本区の平成19 (2007)
年の刑法犯認知件数(速報値) は3,966件で23区中
20位、平成14 (2002) 年の5,381件と比べ26.3%減 少しています。
本区では、区立の幼稚園、小・中学校および 認可保育所に通う子どもの保護者へ不審者情報 を伝える「こども安全安心メール」を開設する など、区民・事業者の防犯知識・意識の向上に 積極的に取り組んでいます。
今後も「自らの安全は自らが守る」という区 民・事業者の意識を醸成するとともに、防犯知 識を向上させ、地域全体で犯罪を未然に防ぎ、 犯罪そのものを起こさせない環境づくりを推進 する必要があります。
近年、東南アジアを中心に高病原性鳥インフ ルエンザが流行しており、ヒトからヒトへ感染 する新型インフルエンザが発生する危険性が高 まっています。新型インフルエンザ等による健 康危機の発生に際し、迅速かつ的確な初動対応 がとれるよう、「健康危機管理対策基本指針」と 具体的な対応マニュアルに基づいた地域一体の 訓練を実施するなど、発生の際の迅速かつ的確 な拡大防止策や医療体制の整備を進める必要が あります。