情報科学 教材プリント・ファイル ユマニテク看護助産専門学校 情報科学

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全文

(1)

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キー配列の規格制定史

ア メリカ編

— ANSI

キー配列の制定に至るまで

※ 本原稿は著者によるゲラ刷りであり,最終稿とは 異なっている.

本原稿を引用する場合は ,必ず 印刷された最終稿を確認すること.

安岡

孝一

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

1.

欧文タイプ ラ イタのキー配列

1872年8 月10日 付Scientific American 誌 の 表 紙

を 飾った の は ,Type Writerと い う 名 の 機 械 だ った .

Christopher Latham Sholesの手になる 1

この機械は,42 個のキー(スペースを除く)を有し ,ローマ字の大文字と

2∼9の数字および 若干の記号を 打つことがで きた .た

だ ,そのキー配列は 非常に 奇妙なものだった(第1図).

2 3♠4♠5♠6♠7♠8♠9♠−♠,♠♠

QW♠E♠.♠T♠Y♠I♠U♠O♠_♠

A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠M♠

& Z♠C♠X♠V♠B♠N♠?♠;♠R♠P♠

第1図 Sholesのタ イプ ラ イタ[1]

1.1

Remington

タイプ ラ イタ

1873年3月 ,Sholesは タ イプ ラ イタに 関する権利を

E. Remington & Sons社に 売却し ,同社は1873年9月

にタイプ ラ イタの生産を開始し た[2].後に『Remington

No.1』と呼ばれ るこのタ イプ ラ イタは,第2図(a)に 示

すよ うな44キ ー(スペ ー スを 除 く)のキ ー 配 列を 有し , 大文字と 数 字 ,若干の 記 号を 打つことが で きた[3].さ らに1878年,E. Remington & Sons社は『Remington

No.2』を 発売し て い る .この タ イプ ラ イタは ,第 2 図

(b)に 示す38キーに加え,シフトキーを有し ており,各

キーご とに2種類の文字が 打てるようになっていた[2].

1883年,E. Remington & Sons社は,Wyckoff

Sea-mans & Benedict社 と 共 同で『Remington Standard

Type-Writer』を発表し た[4].キー配列を変更(第2 図

(c))すると同時に,Remingtonタイプ ラ イタこそタイプ

ラ イタのstandardで あ る,とい う広告戦略に 出たので ある[5].1886年にWyckoff Seamans & Benedict社が

E. Remington & Sons社のタ イプ ラ イタ部門を 買収し

た[6]が ,その後もこの路線は踏襲された.社名を

Rem-ington Standard Typewriter Manufacturing社(のちに

京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター

Key Words: ANSI keyboard arrangement, QWERTY,

Dvorak, teletype

1

Sholesに 加え ,Carlos GliddenとSamuel W. Soule がType Writerの 製 作に か か わって い た[7]が ,文 献[1]で 紹介されたのはSholes一人だった.

Remington Rand社を 経て ,現,Unisys社)とし た[8]

のも ,Standard Club of the Typewriterとい う団体を 組織し て 仮面舞踏会まで 主催し た[9]のも ,『Remington

Standard』を,名実ともに標準とするための戦略だった.

2 3♠4♠5♠6♠7♠8♠9♠−♠,♠_♠

Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠:♠

..

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& Z♠C♠X♠V♠B♠N♠?♠;♠.♠♠

(a)『Remington No.1』のキー配列[10]

♠ “

2 ”3♠$4♠%5♠_6♠&7♠8’♠♠

(

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)

Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠

A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠M♠

Z C♠X♠V♠B♠N♠?♠

, !.♠:;♠

(b)『Remington No.2』のキー配列[11]

♠ "

2 #3♠$4♠%5♠_6♠&7♠8♠♠

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)

Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠

A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠:♠ ; ♠

Z X♠C♠V♠B♠N♠M♠?♠

, .!♠

(c)『Remington Standard Type-Writer No.2』[12,13] 第2図 Remingtonタ イプ ラ イタ

1.2

QWERTY

以外の配列によるタイプライタ

その 後,Typewriter Trustの 成立[14,15]とあいまっ て,20世紀初頭には多くのタ イプ ラ イタが ,QWERTY 配 列(第 2 図(c))を 採 用 す る よ うに なって い た[16]. ただし ,QWERTY以 外の 配 列も 少なか ら ず 用いられ て い た .George Canfield Blickensderferが 提 唱し た

Blickensderfer Scientific Key-Board(第 3 図)もその1

つである.

Blickensderfer Manufacturing社が1893年に 発売し

た『Blickensderfer No.5』 2

は ,3段シフト(各キーご と に3種 類 の 文 字が 打て る)28キ ー で ,最 下 列に 使 用 頻 度の 高い 文 字を 配 置し て い た(第 3 図(a)).同 社は そ の 後 ,1908年 発 売 の『Blickensderfer No.8』(第 3 図

2

(2)

♠ Z

1/8 1/4X♠1/2K♠G(♠B)♠V@♠3/8Q♠3/4J♠

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− P/♠W’♠F"♠♠

U

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♠ D

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(a)『Blickensderfer No.5』[19]

♠ Z

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K

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G

( B)♠V@♠Q#♠J:♠

. .

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$

♠ D

1 H2♠I3♠A4♠T5♠E6♠N7♠S8♠O9♠R0♠

(b)『Blickensderfer No.8』[20] 第3図 Blickensderfer Scientific Key-Board

(b))および1916年発売の『Blickensderfer No.9』に 至

る ま で ,こ の キ ー 配 列 を 踏 襲し て い る[18].し か し ,

1917年8月にBlickensderferが 死去し ,同社の特許が一

部Harry A. Smith Typewriter社に 売却され ,残りも

Blick Typewriter社(の ちにBlick Time Recorders社

を経て,現,Blick社)を経てL. R. Roberts Typewriter 社に売却されるに至って,Blickensderferのキー配列は , 市場から 消滅することとなった[21].

1932年,Washington大学のAugust Dvorakは ,新

し いキー配列を提唱し た(第4図(a)).Dvorakのキー配 列は ,第3列に 使用頻度の高い文字を 配置し た ,2段シ フト42キーのもので,この配列を用いることにより,タ イピ スト 養成のコストが半分になるというのが ,Dvorak の主張だった[22].その後,Dvorakはキー配列を一部変 更し た(第4 図(b))ものの,基本的なスタン スは変更せ ず,1975年に死去するまで一貫し てDvorak Simplified

Keyboardの優位性を説き続けた[23–25].

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A O♠E♠U♠I♠D♠H♠T♠N♠S♠@¢♠

Z Q♠J♠K♠X♠B♠M♠W♠V♠−♠

(a)初期モデル[22]

♠ #

7 ♠

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)

3 1"♠%9♠_0♠¢2♠$4♠@6♠∗8♠ ♠

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A O♠E♠U♠I♠D♠H♠T♠N♠S♠1/2−♠

;

Q J♠K♠X♠B♠M♠W♠V♠Z♠

(b)改良後[26]

第4図 Dvorak Simplified Keyboard

1.3

Teletype

登場

1921年,Morkrum社(のちにMorkrum-Kleinschmidt

社を 経て ,Teletype社と なった)は ,『Teletype Model

11』を発表し た .『Teletype Model 11』は ,いわば2台

のタ イプ ラ イタを 通信線で 結んだ もの 1

で あ り,一方の

1

Morkrum社は ,1910年に最初の印刷電信機を販売し ているが ,『Teletype Model 11』以前の印刷電信機は , 送信機と受信機が 基本的に別々になっていた[27,28].

♠ 1

Q W2♠E3♠R4♠T5♠Y6♠U7♠8I♠O9♠P0♠

A S’♠D$♠F!♠G&♠♠

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H J’♠♠

(

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)

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"

Z X/♠C:♠V;♠B?♠N,♠M.♠,,♠..♠

第5図 『Teletype Model 11』初期モデル[29,30]

♠ 1

Q W2♠E3♠R4♠T5♠Y6♠U7♠8I♠O9♠P0♠

A S♠D$♠1/4F♠G&♠H♠J’♠1/2K♠3/4L♠

♠ "

Z X/♠1/8C♠3/8V♠5/8B♠7/8N♠M.♠

第6図 『Teletype Model 15』[31]

タ イプ ラ イタに入力し た文字列が ,もう一方のタ イプ ラ イタにも 出力され るとい うものだ った[30].2段シフト

28キ ーのキーボ ード(第5 図)を 有し ,ローマ字の大文

字と数字および 若干の記号を送受信可能であった.

1931年11月 ,American Telephone and Telegraph

社がTWX 2

サ ービ スを 開始し た 際には ,Teletype社は

TWX用に『Teletype Model 15』を製作している[32,33].

『Teletype Model 11』に 較べ るとCarriage Returnと

Line Feedのキ ーが 増え て い るた め ,『Teletype Model

15』での文字キー数は ,26となっていた(第6 図).

♠ !

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Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠_♠

A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠:;♠"♠ ♠

Z X♠C♠V♠B♠N♠M♠,♠

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(a)『Electromatic』初期モデル[34]

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(

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)

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Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠1/4♠ 1/2

A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠:;♠"♠ ♠

Z X♠C♠V♠B♠N♠M♠,♠

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(b)『Electromatic』戦後モデル[35]

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2 #3♠$4♠%5♠¢6♠&7♠∗8♠♠

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Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠1/4♠ 1/2

A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠:;♠"♠ ♠

Z X♠C♠V♠B♠N♠M♠,♠

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(c)『IBM Electric』[36]

±

1 @2♠#3♠$4♠%5♠¢6♠&7♠∗8♠♠

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0 _−♠+=♠

Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠O♠P♠1/4♠ 1/2

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Z X♠C♠V♠B♠N♠M♠,♠

, ..♠?/♠

(d)『IBM Selectric』[37,38] 第7図 IBM電動タ イプ ラ イタ

2

(3)

1.4

IBM

電動タイプ ラ イタ

1933年,International Business Machines社は,

Elec-tromatic Typewriters社を買収し[39],同社の『

Electro-matic』電動タ イプ ラ イタを 自社ブ ランド とし て 販売し

始めた.この際にIBMが 採用し たキー配列(第7図(a)) は ,Electromatic Typewriters社の2段シフト42キ ー の配列をそのまま踏襲したものだった.その後,数字キー を1つづ つずらし た43キ ーの 配列に 変更し た(第 7 図

(b))が ,それ 以降 ,IBMは 頑固にこ のキ ー 配列を 守り

続けている.1947年に『IBM Electric』タイプ ラ イタを 発表し た 際に も ,キ ー数は42に 減らし たものの ,キー 配列は『Electromatic』そのままだった(第7図(c))し ,

1961年発表の『IBM Selectric』[40,41]においても,キー

数は44だが ,キー配列は変更し なかった(第7図(d)).

1.5

ASA X4.7

の制定

IBMが 自社の電動タイプ ラ イタのキー配列を頑固に守

り続けたことは ,ア メリカにおけるタ イプ ラ イタの標準 規格にも少なからぬ 影響を与えた .1966年7月15日に

American Standards Associationが 制定[42]し たASA

X4.7-19661

は ,ア メリカにおけるタイプ ラ イタのキー配 列の 標 準を 定め るものだ ったが ,そこではRemington タ イプ ラ イタ 以 来 の キ ー 配 列(第 8 図(b))と ,『IBM

Electric』のキー配列(第8 図(a))が ,標準とし て 併記

されていたのである.しかも,1973年3月14日にANSI

X4.7-19662

がANSI X4.7-1973へと 改正され た 際には ,

Electric Typewriter Keyboardだけが 残され ,Manual

Typewriter Keyboardは削除された(第9図).つまると

ころ当時,手動タ イプ ラ イタは駆逐されつつあり,『IBM

Selectric』の44キ ーの 配列(第7 図(d))が ,デ ファク

@ 2

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$ 4

% 5

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∗ 8

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(a) Electric Typewriter Keyboard

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Q W E R T Y U I O P 1/4 1/2

A S D F G H J K L : ;

@

Z X C V B N M ,, . .

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(b) Manual Typewriter Keyboard

第8図 ASA X4.7-1966[43]

1

制 定 時 点で はASA X4.7だ ったが ,1966年8月24 日 にASAがUnited States of America Standards Instituteに 改 組 され た[44,45]た め ,発 行 時 点 で は USAS X4.7となっていた[46].

2

1969年10月6日に ,USASIがAmerican National Standards Instituteに名称変更した[47]ため,USAS X4.7もANSI X4.7となった.

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Q W E R T Y U I O P 1/4 1/2

A S D F G H J K L : ;

"

Z X C V B N M ,, . .

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第9図 ANSI X4.7-1973[48]

ト ・スタンダ ード となっていたのである[48].

2.

ASCII

キーボード のキー配列

1963年6月17日に制定されたASA X3.4-1963は,ア

メリカでの情報交換用の文字コード の標準となるもので あった[49].コンピュータ用の標準規格とし て 制定され た ものの ,ASA X3.4にはRemingtonタ イプ ラ イタの キ ー配列(第2 図(c))の 影響も 見られ る.たとえば ,2 と",3と#,4と$,5と%の文字コード は ,それぞれ1 ビ ット 違いとなっている(第10図)が ,これは ,これら の文字を同一のキーに配置し やすいよ うに ,との配慮か らである.では,実際にはASCIIキーボード は ,ど のよ うに規格化されていったのだろ う.

0 1 2 3 4 5 6 7 0 NULL DC0 SP 0 @ P

1 SOM DC1 ! 1 A Q

2 EOA DC2 " 2 B R

3 EOM DC3 # 3 C S

4 EOT DC4 $ 4 D T

5 WRU ERR % 5 E U 6 RU SYNC & 6 F V 7 BELL LEM ´ 7 G W 8 FE0 S0 ( 8 H X

9 HT/SK S1 ) 9 I Y

10 LF S2 ∗ : J Z

11 VTAB S3 + ; K [

12 FF S4 , < L \ ACK

13 CR S5 − = M ]

14 SO S6 . > N ↑ ESC 15 SI S7 / ? O ← DEL

第10図 ASA X3.4-1963 (ASCII-1963)[49]

2.1

ASCII

Teletype

1963年5 月 ,Teletype社 は『Teletype Model 33』

シ リ ーズ を 発 表し [50],続い て ,そ の 上 位 機 種で あ る 『Teletype Model 35』シリーズを発表し た.これらのテ レ タ イプ は ,送受信用の文字コード にASCII-1963を 使 用しており,印刷電信機としての用途以外に,コンピュー タの入出力端末とし て用いることが想定されていた[51]. キ ー配列は2段シフト42キ ー(第11 図)で ,ローマ字 の 大 文 字と 数 字 お よびASCII-1963の 記 号を 入 力で き る.第11図のキー配列は ,Logical Bit Pairingと 呼ば れ るア イデアで特徴づけられる.Logical Bit Pairingと は ,あ るキ ーに 配置され た 複数の 文字の 文字コ ード が , それぞれ1ビ ットしか 異ならないよ うな配置のことであ る.たとえば ,2と"の文字コード は ,ASCII-1963では

(4)

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1 2"♠#3♠4$♠%5♠&6♠7♠♠

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Q W♠E♠R♠T♠Y♠U♠I♠♠

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A S♠D♠F♠G♠H♠J♠♠

K L\♠+;♠

Z X♠C♠V♠B♠♠

N ♠

M <,♠>.♠?/♠

第11図 ASCII-1963用Teletype[52]

♠ < < ♠ { [ ♠ !

1 2"♠#3♠$4♠%5♠&6♠´7♠♠

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A S♠D♠F♠G♠H♠J♠K♠L♠+♠

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Z X♠C♠V♠B♠N♠M♠,♠

, ..♠?/♠

第12図 『Teletype Model 37』[45]

る.1967年7月,ASCIIにローマ字の小文字が 追加 3

さ れ ,これ に と もなってTeletype社は ,小文 字に 対応し た『Teletype Model 37』シ リーズ を 発 表し た[45,53]. 第 12 図に 示 す2段シ フト50キ ー の 配 列に お い て も ,

Logical Bit Pairingが 徹底されている.

2.2

ANSI X4.14

の制定

この頃,United States of America Standards

Insti-tuteでは,ASCIIキーボード のキー配列規格の制定作業

がおこなわれていた.1968年2月には,『Teletype Model

37』のキー配列を基にした規格原案が発表された[43]が ,

規格化されなかった.当時,コンピ ュータ端末とし て 使 われていたのは ,『Teletype Model 33』シ リーズの1つ である『ASR-33』が 多かったが ,『IBM Selectric』もま た端末とし て 使用されていたからである.

結局,1971年3月31日に制定されたANSI X4.14-1971 では ,『Teletype Model 37』由来のキ ー 配 列(第 13 図

(a))と ,『IBM Selectric』由来のキー配列(第13図(b))

とが 併記された[54,55].第13図(a)は48キー,(b)は

! 1 " 2 # 3 $ 4 % 5 &

6 ´7

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(a) Logical Bit Pairing

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A S D F G H J K L : ;

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} { Z X C V B N M <

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(b) Typewriter Pairing

第13図 ANSI X4.14-1971[55]

3

1965年12月にASA X3.4は 改正されており,その時 点で小文字は追加されていたが ,再改正のために規格 票の 印刷を 繰り延べし ,結局1967年7月7日制定の USAS X3.4-1967を待つことになった[45,56,57].

47キーとなっている.なお,(a)のキー配列はISOに 提

出され ,ISOでは1975年7月1日にISO 2530を制定 1

し ている(第14図).

2.3

ANSI X4.23

から

ANSI X3.154

と こ ろ が ,1974年11月 に Teletype社が 発 表し た キャラ クタデ ィスプレ イ端末『Teletype Model 40』シ リーズ[58]のキー配列は,あろうことかANSI X4.14の

Typewriter Pairing準拠だった(第15図).この後,ア

メリカのコンピュータ端末は,Logical Bit Pairingを捨 てTypewriter Pairingになだれ うっていくことになる.

1982年8月11日に 制定されたANSI X4.23-1982は ,

ANSI X4.14-1971とANSI X4.7-1973の 両方を 改正す

るものだったが ,Logical Bit Pairingは削除されていた

(第16図).『IBM Selectric』由来のキー配列だけが 残っ

たのである.ただし ,1983年11月19日には ,Dvorak

Simplified Keyboardの 流れ を 汲 むANSI X4.22-1983

が ,やっとのことで制定にこぎ つけている(第17図).

ANSI X4.23-1982は,基本的にはタイプラ イタのキー

配 列を 規 定し た も ので あ り,ASCIIキ ーボ ード の 場 合 にど の キ ーをど う読 み 換え るか が 判 りに く い 規 格だ っ

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第14図 ISO 2530 48-key Layout[59]

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5 ˆ6

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第15図 『Teletype Model 40』[60]

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A S D F G H J K L : ;

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. .

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第16図 ANSI X4.23-1982[61]

! 1 @ 2 # 3 $ 4 % 5 ¢ 6 & 7 ∗ 8 ( 9 ) 0 1/4 1/2 + = " , , .

. P Y F G C R L ? /

A O E U I D H T N S _

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; Q J K X B M W V Z

第17図 ANSI X4.22-1983[62]

1

(5)

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Q W E R T Y U I O P A S D F G H J K L :

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Z X C V B N M , . ? /

第18図 ANSI X3.154-1988[65]

1 @

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3 $ 4

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5 6

& 7

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( 9

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+ =

"

, . P Y F G C R L ? /

A O E U I D H T N S _

:

; Q J K X B M W V Z

第19図 ANSI X3.207-1991[66]

た.1988年1月27日に 制定され たANSI X3.154-1988 は ,この 判りに くさを 解消し た 規 格で あ る(第 18 図). 同様にANSI X4.22-1983に 対し ては ,1991年4月26 日にANSI X3.207-1991が 制 定され て い る(第19図). な お ,2002年1 月15日 のInternational Committee

for Information Technology Standards発 足とと もに ,

ANSI X3.154-1988とANSI X3.207-1991は それ ぞ れ

ANSI INCITS 154-1988とANSI INCITS 207-1991に

名称変更されている.

参 考 文 献

[1] The Type Writer;Scientific American, Vol.27, No.6, p.79 (1872-8-10).

[2] John A. Zellers: The Typewriter — A Short History, on Its 75th Anniversary; The Newcomen Society of England American Branch, New York (1948). [3] The Remington Type-Writing Machine; Nature,

Vol.14, No.342, pp.43-44 (1876-5).

[4] Remington Standard Type-Writer;Scientific Ameri-can, Vol.48, No.24, p.380 (1883-6-16).

[5] Martin Knapp: A Valuable Invention;The Manufac-turer and Builder; Vol.17, No.3, p.67 (1885-3). [6] The Remington Type Writer; Scientific American,

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著 者 略 歴

やす

おか

岡  

こ う

いち

1965年2月生.1988年3月京都大学工

学部情報工学科卒業.1990年3月京都大

学 大 学 院 工 学 研 究 科 情 報 工 学 専 攻 修 士 課 程 修 了 .同 年4月 京 都 大 学 大 型 計 算 機セ ン ター助手,1997年8月同助教授.2000

年4月京都大学人文科学研究所附属漢字情

報研究セン タ ー 助教授 ,同年9月いきな り 二女の 父とな り, 現在に 至る .京都大学博 士(工学).電子情報通信学会 会員.

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