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平成16年度第4回議事録(平成16年11月17日) 文化財審議会 議事録|浦安市公式サイト

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(1)

平成16年度第4回浦安市文化財審議会〔県外視察〕議事要旨

1 開催日時 平成16年11月17日(水) 8:30∼17:00

2 開催場所 県外視察 茨城県立自然博物館

茨城県岩井市大字大崎700 3 出 席 者

(委 員)泉澤委員長、相馬副委員長、平野委員、

(事務局)河野館長、狩野副館長、林主任学芸員(記)

(傍聴人)前丸山委員

4 視察日程

8: 30 浦安市郷土博物館 出発 10: 00 茨城県立自然博物館 着

10: 00∼12: 00 講義室にて、担当職員による説明会 企画課長 森田 修 氏

「博物館及び開館 10 周年記念事業の概要」 教育課長 椿本 武 氏

「ボランティア活動について」 12: 00∼12: 15 野外施設の見学 12: 15∼13: 00 昼食

13: 00∼14: 30 ガイドツアーによる館内見学 14: 30∼16: 00 収蔵庫などバックヤードの見学 ( 各担当学芸員による解説)

16: 00 茨城県立自然博物館出発

17: 00 浦安市郷土博物館 着 解散

5.視察の目的

茨城県立自然博物館は、今年開館10周年を迎え、さまざまな記念事業を開催してい る。また、開館当初からボランティア活動に力をいれている館であり、10年の蓄積が 館を支えていると聞く。

浦安市郷土博物館も来年開館5周年を迎えるため、記念事業計画、及び今後のもやい の会運営についての参考にするため、視察を行ったものである。

6.視察内容

出発に先立ち、バスのなかで部長及び委員長の挨拶が行われた。

(2)

午前中

会議室にて、「開館10周年事業」と「ボランティア活動」についての概要解説が行われ た。内容については、いただいた資料に詳しいのでそちらを参照のこと。

企画課長 森田 修 氏 「博物館及び開館 10 周年記念事業の概要」

○ 博物館の組織について

▼ 『年報』p53 組織図参照

館は、庶務を担当する管理課、イベントや企画展などを担当する企画課、ボランティア や学校を担当する教育課、調査研究を担当する資料課、の 4 課に分かれている。学芸員は、 教育課と資料課に分かれて所属している。

▼ 「資料2」参照

10周年記念事業として、全9つの事業を組んでいるが、各課から担当を出して、それ ぞれの事業についてプロジェクトチームをつくって、仕事を進めている。通常の企画展に ついても、同じやり方である。学芸員の専門性による独り善がりにならないよう、一般の 来館者の視線での感覚を大切にするため、そのプロジェクトには学芸だけでなく事務系の 人間が入って一緒に取り組んでいる。

つまり、各職員は自分が所属する課としての仕事と、プロジェクトチームとしての仕事 の双方をこなすという体制になっている。

10周年事業のプロジェクトチームについては、一人の職員がおおよそ2つ、3つのチ ームを掛け持って展開している。通常の業務のほかに、この10周年事業の仕事が重なる ため、開館のときよりもかなりキツイ仕事になっているようだ。

○ 記念事業の内容

大きくは、①記念企画展の開催 ②式典及び国際シンポジウムの開催 ③「進化基本計 画の策定」 ④記念出版物の刊行 ⑤常設展示の一部リニューアルとなっている。

▼ 内容の詳細は、「資料2」参照

教育課長 椿本 武 氏 「ボランティア活動について」

○ ボランティアの組織

▼ 「博物館ボランティア活動紹介パンフレット」参照

平成6年開館と同時にスタートした。はじめは館のお手伝い程度にしか考えていなかっ たが、平成7年に入り、活動がチーム性となり大きく変革した。

イベントチーム、化石クリーニングチーム、岩石チーム...と内容によって、現在14 のチームに分かれて、それぞれがチームごとの活動をしている。

▼ 各チームの活動内容は、『ボランティア10年のあゆみ』p11∼29を参照

各チームには、それぞれの専門の学芸員がついており、ボランティアさんたちが独走し ないような体制にはなっている。

ボランティア全体の運営は、教育課の担当職員3名と代表・副代表、各チームのリーダ

(3)

ーからなる「役員会」を開催し、そこで全体の運営にかかわることを決定している。 また、ボランティアさんは自分の都合により、チームを2つ、3つ兼ねている人もいる。 チーム編成は、一年ごとの更新で、毎年総会の時に行っている。今年は、違う活動をして みたい、ということで、チームを動く人もいる。各チームについての人数制限は設けてい ない。

○ 10周年記念誌『ボランティア10年の歩み』の編纂

こちらも、すべてボランティアさんたちが製作した。原稿について、職員はほとんど口 をはさんでおらず、完全原稿として提出されたものを業者に出しただけであった。

ボランティアの代表を務めている方はつくば大学助教授という立場にいる方だったりす る。その方の力が大きい。

○ 現在の課題

退職後の方が多いので、どうしても高齢化が進んでいる。

大学生から80歳までの方がいるが、50代以下の層が非常に少ない。若い世代のボ ランティアを今後どう育てるかか大きな課題である。

○ ボランティアに対する報償

報償費を予算どりしている。年度末にまとめて差し上げている。

予算の中で、活動回数を割って、それぞれに差し上げているが、金額的には交通費程 度のわずかな額にしかならない。

ボランティアに対する予算措置としては、このほか消耗品だけである。

○ 昇格

ボランティアは、初級・中級・上級と経験年数によって、等級が分かれていて、次の レベルへ昇格していく体制をとっている。

また、申し込み後、養成講座、面談、などを得なければならないので、募集から登録 まで、通常半年くらいかかる。また、途中であわない、と正式登録までいかない方もい る。

その後、野外施設の見学を行った。望遠鏡をお借りし、菅生沼にくる野鳥などの観察 を行った。

博物館から菅生沼を渡って対岸に行く橋がある。対岸には、水海道市公営の宿泊施設 があり、ここに宿泊して翌日博物館を訪れるという団体利用も多いとのことである。

館側の公園は、博物館の管轄だが、沼自体は土木課だそうである。ただし、この沼を キレイに清掃するなどのイベントも博物館で開催しているとのことであった。

午後

昼食を取った後、ガイドツアーによる館内見学を行った。

(4)

○ 展示解説員

非常勤職員として、24名の若い女性職員を置いて、展示解説を行っている。 業者委託などではなく、館で直接採用して、教育しているとのことであった。 これらの解説員の教育には非常に力を入れているとのことで、解説のために非常に 分厚いマニュアルを用意し、マスターしてもらっているそうだ。一通りの展示解説部 分と少し深く解説できるようにするための部分と、2つの構成になっているそうだ。 実際にガイドツアーをしてもらった。各展示室ごとに担当が分かれており、次の展 示室へ進むごとに解説員は変っていく。

接客については、非常に行き届いた感じのいい方ばかりであったが、解説について はマニュアルどおり一式覚えているものをそのまま話しているだけ、という印象をう けた。覚えきれていない部分の自信のなさが見受けられる方もいて、こちらからも申 し訳なくて質問もできないような感じであったのが残念であった。決められたことを 話す、というのではなく、もっと気楽にお客さんとの対話を楽しむような解説にすれ ばいいのではないか、という気もした。完成されたマニュアルがあればあるほど、こ のような解説になってしまいがちである。解説員自体が、マニュアルよりも展示物に 興味をもって、自分でどうしてなのか?なんだろう?というようなギモンを追求した くなるような気持ちをもたないと、良い解説はできないのではないだろうか。解説員 の教育、という点での課題も、ここに見出すことができたのは収穫であった。

その後、収蔵庫などのバックヤードをご案内いただいた。 各担当の学芸員がそれぞれの収蔵庫の解説をしてもらった。

○ 資料収集

自然系博物館の収蔵庫であったため、標本や剥製など当館にはないものばかりで、大変 興味深いものであった。

剥製やレプリカをつくるのは、やはり莫大な費用が必要である。開館当初、資料購入費 が7000万ちかくあったものが, 現在は1000万円になっているという。

また、学術的に使える標本が展示に向くとはかぎらない。展示のために着色したり、 また複製をつくったりするのに費用がかかるが、それらに対しての学術的な価値は低い、 というズレもあるようである。

ど こ の 館 で も 、 資 料 整 理 は も っ と も 後 回 し に さ れ が ち で あ る が 、 自然の資料であっても、人文系の資料であっても、一見すると無駄なような、コツコツと した地道な整理、あるいは研究作業が、新しいものを生み出すもっても重要な仕事なのだ ということを改めて認識するよい機会となった。

また、そのためには予算はかかるものであり、その費用を惜しんでいてはなんら成果も 出すことができない、ということについても、深く考えさせられた。

7.全体の所感

帰りのバスのなかでの各委員の声としては、「やっぱり浦安の博物館はいい博物館であ る」という声が多く聞かれた。

(5)

もやいの会の運営についても、この自然博物館のようなやり方は浦安の漁師さんたちに は合わないだろうとの意見も出された。

ただ、今の漁師さんたちを中心としながらも、展示解説のボランティアや資料整理のボ ランティアなど、新しい分野のボランティアをこれから作っていくことは非常に大切であ ろう、ということであった。

参照

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