「自主自立の財政基盤の確立」のイメージ
上記の考え方から、実質単年度収支の黒字化に向け歳入増加や歳出削減を進め、貯金を取り崩さなく てもよい財政運営とする必要があります。
でもそれだけでは自主自立した財政運営とは言えません。なぜなら…
市の借金は、道路や建物などを建設するときに使うものですが、これは、長い年月使われるような道 路や建物の建設費用を、現在の世代だけでなく将来の世代からも負担いただくというねらいがあります ので、借金を一切しないことが適切とは考えません。ただし無制限に借金をしていくと、将来の世代に 過度の負担を強いることにもなります。
実質単年度収支が黒字化され貯金が維持されていても、借金が増えていると、日常生活に置き換えて 考えると次のような心配があります。
子どもたちにとっては、「借金をして今の生活を維持しているが、自分が大人になる頃は、親の借金を 返済するだけで手一杯だ」というような状態になってしまう
「自主自立の財政基盤の確立のイメージ」の考え方からみた市の財政状況
行政改革推進計画では、
必要な貯金残高を 維持し ながら実質単年度収支を黒字にし 、 かつ、 市債残高を削減すること を
目指し ていま す。
表 1 (単位:千円)
区分 平成 18 年度見込み
財政調整基金残高 3, 740, 438
※ 維持すべき基金の額:約 25 億円
表 2 (単位:千円)
区分 平成 18 年度見込み A 実質単年度収支 ▲ 288, 686
B 前年度に対しての市債削減額[ 通常分] ▲ 1, 562, 231
(A+B) ▲1, 850, 917
<<これらの数値から市の財政状況を分析すると・・・>>
貯金は、最低限確保すべきである財政標準規模の 5%( =約 25 億円) 以上の残高が維持されています。 しかし、実質単年度収支は約 2. 88 億円の赤字となっています。赤字額は平成 17 年度決算に比べ減少 しているものの、市債残高が増加していますので、市の財政状況を「収支」のみではなく、市債残高の 増加分とあわせて捉えた場合では、ただちに「改善している」とは言えません。
◎ 「自 主 自立の財 政 基盤の確 立」と は具体的にどのような状態?
・その年度の歳入で、その年度の歳出をまかなうことができる状態
→前年度までの蓄えや余ったお金を使わない状態
・不測の事態に対応できる蓄えが十分にある状態 と考えます。
・「実質単年度収支」を黒字化させること
・「財政調整基金」を一定規模確保すること と考えられます。
◎どうなれば実現したといえる?
◎実質単年度収支と財政調整基金 の関係は
実質単年度収支は、財政調整基金を取崩すと悪化し、積み立 てると改善します。
実質単年度収支が黒字化され貯金が維持されていても、借金が増え
ている場合もあるからです。
資料1
実質単年度収支が黒字で貯金をたくさん持っていても借金が増 え
れば、真の意味で健全で自主自立した財政とは言えないと考えます。
だからこそ、行政改革の大目標として、 「実質単年度収支の黒字化
と貯金の維持」 「市債の削減」の両方を掲げたものです。
○ 平成 18 年度の市債残高が増加見込みとなった理由
市債残高が増加見込みとなった理由は、地域振興のための基金創設に係る合併特例債約 20 億円 の発行によります。この地域振興のための基金創設に市債を充てることは、「借金して貯金する」 ことを意味しており、本来の借金とは異なります。その場合、市債残高は約 4. 4 億円の削減とな ります。
※ 合併特例債は毎年の元利償還金の 70%が国からの地方交付税により措置されることから、市にとって有利な市 債です。市は、この方法により創設された基金から生ずる利息を地域振興のための事業の財源として活用してい きます。
(単位:千円) 前年度に対しての市債削減額[ 通常分] ▲1, 562, 231
(単位:千円) 基金の積立て に充てるため に発行した合 併特例債( 約
2 0 億円) を市債の通常分から除いた場合の削減額
437, 769