臨 床 実 習 の ア ウ ト カ ム 評 価
臨床実習においては診療参加型臨床実習(クリニカルクラークシップ)の導入が
強く求められていますが、評価においてはアウトカム評価の導入が課題となってい
ます。すなわち「何を学んだか」ではなく、「何ができるのか」を評価することが求
められています。そこで本学においても下記の方針に基づきアウトカム評価を段階
的に導入し、臨床実習教育の充実と卒業生のレベル向上を図ります。ここでは、そ
の概略を示します。詳細な手順ならびに評価は別冊の「臨床実習アウトカム評価の
手引き」ならびに「教育要項」を参照してください。
基本方針
1)アウトカム評価を導入するが、進級評価については、従来通りの評価を継続する。
2)アウトカム評価のなかで、カルテ記載については臨床実習評価に加える。
3)アウトカム評価が基準に満たない者は 6 年生での自由選択実習において教務委
員会が指名する診療科で実習することを義務付ける。
4)アウトカム評価の参考材料とするため経験と評価の記録を記入する。
5)アウトカム評価の水準についてはおおよそ 2 ∼ 3 年ごとに見直す。
6)アウトカム評価については医学教育センターで行い、判定は教務委員会で実施
する。
7)優れたアウトカム評価の学生にはインセンティブを与える。
アウトカム評価の臨床実習評価への加算
電子カルテ記載
不記載 マイナス3点。
記載は内容によって0∼3点をプラス。
退院時サマリー
記載は0∼2点プラス。
アウトカム評価基準
以下の条件のうちいずれかが不合格の場合は、6 学年次での自由選択実習におい
て教務委員会が指名する診療科で実習することを義務付ける。
② 1 年間で最低 1 症例のカルテ記載を行う。電子カルテ上の学生メモに主訴、現病歴、 家族歴から始まり、鑑別診断、SOAP、日々の診察記録などをリアルタイムに記載し、 指導医のカウンターサインをもらうこと。後でまとめて記載しないこと。学生は所 定の様式にてその患者名、カルテ番号などを当該診療科実習終了後 1 週間以内に医 学教育センター宛報告すること。センターで判定を行い、水準以上であれば合格と する。複数回の申告も歓迎する。なお内容について質疑を行う予定である。
③ 1 年間で最低 1 症例の退院時サマリーを電子カルテ上の学生メモに記載し、指導医 のカウンターサインをもらうこと。ただし上記の電子カルテ記載症例とは別症例と する。学生は所定の様式にてその患者名、カルテ番号などを当該診療科実習終了後 1 週間以内に医学教育センター宛報告すること。センターで判定を行い、水準以上 であれば合格とする。複数回の申告も歓迎する。
④ 医行為について:
別冊の「臨床実習アウトカム評価の手引き」の基準に則り 1 年間で定められた医行 為(侵襲性)を実施する(例:静脈採血など)。これは指導医が患者に依頼するも のではない。学生が受け持ち患者のところに日参し、信頼関係を築くことを目的に しており、その 1 つの表れとして医行為を行う。実施した日時、目的、同意を得た ことなどを電子カルテ上の学生メモに記載し、指導医のカウンターサインをもらう こと。患者からは書面による同意書を得て、医学教育センターに速やかに提出する こと。
⑤ 経験症例記録について:
Moodle 上に各臓器別に主要病名リストがあるため受け持って主治医となった症例、 診療に加わった症例など該当するところにチェックを入れ、カルテ番号を記載する こと。リストに無い病名については、自由記載欄を設けるのでそこに記入すること。 1 診療科について最低 1 症例は記載すること。また 6 学年次自由選択実習で希望者 が多く選抜が必要な場合は、参考にする。
付記
学生の電子カルテ記載について