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tokugikon
2008.8.22. no.250
本日は、塚原所長に代わりまして知財高裁第二部の総括判事をしております中野がご挨拶を申し上げま す。本日は私ども裁判所からも多数、この特技懇にお 招きをいただきまして、ありがとうございました。厚 く御礼を申し上げます。
ところで、知財高裁が発足をいたしまして、3年と 3 ヶ月が経過いたしました。この間、私はずっと知財 高裁におりますが、なんとかうまくスタートができた のではないかと思っております。これもひとえに特許 庁あるいはその他の関係者の方々のご協力の賜物とい うことで、この席をお借りしまして厚く御礼を申し上 げます。
ところで、この4月に知財高裁では発足から3年を経 過したということで、裁判官も、
裁判所調査官も発足当初に転入し た者が一斉に交代したという現象 がございました。交代してから3 ヶ 月あまりになりますので、だいぶ 慣れてきたところでございます。 これからはいわゆる巡航速度で運 転 を し て い け る の で は な い か と 思っております。
審決取消訴訟を私どもが担当し ているわけですが、最近の私の個 人的な感想を申し上げてみたいと 思います。審決書を拝見しており ますと、審決書で請求不成立とい
う審決をする場合、争点となっているのは手続要件、 実体要件両方だという場合には、理由としてお書きに なるのは手続要件だけ、例えば36条違反だけというこ とで、請求不成立という結論の審決書が多かったわけ ですが、最近は、実体要件、たとえば進歩性なども含 めた、手続要件、実体要件の双方で判断していただい ているという傾向が出てきました。これは大変ありが たいことでございまして、たとえば手続要件だけで判 断されているときは、審決が間違えているというとき は審決を取り消さなければいけないということになり ますが、実体要件も判断していただいておりますと、 一回戻すのを省略できると思っております。
もっとも、若干苦言を申し上げますと、お忙しいせ
知的財産高等裁判所長代行
中野 哲弘
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2008.8.22. no.250
うな判決ではなく、一般の国民の方々にもわかるよう な、わかりやすい判決を目指したいということです。 3つ目としては、判決書は最近、最高裁判所のホー ムページにすべて載せておりますが、判決を載せると き、要旨もつけることをこれから心がけていきたいと 思います。最近は審決取消の判決や、そうでなくても 重要な事案については、要旨をホームページに載せる ということも心がけております。
今後とも、特許庁とは「和して同ぜず」ということ で、和するところは和する、意見の違うところは意見 が違うというところをうまく使い分けて良好な関係を 築いていきたいと思っております。本日はどうもあり がとうございました。