基盤地図情報をトレースして OSM に地名を入力する
ここでは、
GPX
ファイルに変換された基盤地図情報データ(地名)をJOSM
を利用してOpenStreetMap(OSM)
に入力する手順を説明いたします。入力作業の前に・・・
なぜ、インポートしないのか?
基盤地図情報をインポートすると、
OpenStreetMap
を利用して案内図や出版物を作成した時に国土地 理院の承認を得なければならなくなってしまうからです。「承認が必要」と言うことは、「自由に使える地図」ではないということになります。
ただし、基盤地図情報を変換してインポートするのではなく、基盤地図情報を参考に「トレース」す るのであれば承認は不要とのことのようです。
「トレース」とは、人力による力技です。
できるだけ多くの人がトレース作業に参加していただけるように、コンピュータ操作に精通していな い人やマッピングの初心者でも「簡単に楽しく」作業ができるように手順書を作成いたしました。
GPX ファイルの準備
予め、下記のサイトを参照して基盤地図情報のデータを GPX ファイルに変換しておいてください。
https://sites.google.com/site/hayashiyuu/home-1/ji-pan-de-tu-qing-bao-ding-zi-ming-wogpxfairuni-bian- huansuru
作業手順
1. JOSM
を起動する< JOSM
の入手とインストールについて>
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:JOSM
2. JOSM
起動時のダウンロードパネルが表示されたら、「キャンセル」をクリックして閉じる。3.
メニュー⇒[
ファイル]-[
開く...]
で、トレースしたいGPX
ファイルを選択する。4.
メニュー⇒[
ファイル]-[OSM
からダウンロード...]
「ダウンロード」をクリック
5.
データレイヤー1の表示輝度を50%ぐらいに下げたほうが見やすい。6.
”地図塗りつぶしスタイル”は「Potlach 2
」にするのがおすすめ7.
任意の場所にノード(点)を打って、(マップの余白をクリックして「S
」キーを押す)8.
右側のパネルにある、「プロパティ/メンバー」 のパネルにマウスカーソルを移動させて、「+追 加」ボタンをクリックし、表示されたパネルに、◦
キー:「place
」◦
値: 「hamlet
」と入力◦
「了解」をクリック9.
もう一度、「プロパティ/メンバー」の「+追 加」ボタンをクリックし、表示されたパネルに、◦
キー:「source
」◦
値: 「GSI/KIBAN Block
http://wiki.osm/wiki/GSI_KIBAN
」◦
「了解」をクリック10.
ノードが家の形のアイコンに変わるので、それをウェイポイントアイコンのところにドラッグ してください。(位置は後で修正しますので大雑把に配置してください)11.
ノードをコピー(Ctrl+C)
して、他のウェイポイント上にマウスカーソールを移動(クリック しない)して、ペースト(Ctrl+V)
する。◦
この要領で、すべてのウェイポイントに、家のノードを配置してください。12.
大雑把なノード配置が終わったら、 ズームインして、ノードをウェイポイ ントのアイコンの上に移動させます。13.
移動させたウェイポイントのアイコ ンをクリックする と、テキストエ ディタ(メモ帳) が開きます。そこ に地名が書かれて います。
14.
「プロパティ/メンバー」の「+追加」ボタンをクリックし、表示されたパネルに、◦
キー:「name
」◦
値: (地名を入力してください)◦
「了解」をクリック15.
この要領で、すべてのノード に名称を設定します。16.
すべてのノードに名称を設定 し終えたら、「データをアッ プロード」を行います。 この時に表示されるパネルの「追加するオブジェクトの個 数」のフィールドに「ノー ド」と表示されるものが無い ことを確認してください。
もし、右の図のように、
「ノード」と表示されるもの があれば、地名の設定漏れが あります。
17.
ノードの設定漏れが無いこと を確認したら、「アップロー ドする変更の概略コメントを 入力してください」の欄にコ メントを入力して、「変更の アップロード」をクリックし てください。アップロード処理が完了した ら、トレース作業は完了です。
おつかれさまでした!