AUTOSAR 規格は、量産コンポーネントの開発だけではなく、初期のプロトタイピ
ングやテスト段階でも適用されるケースが増えています。 dSPACE の新しい RTI
AUTOSAR Package は、 AUTOSAR ソフトウエアのコンポーネントおよびコンポジ
ションを MATLAB
®/Simulink
®環境に容易に統合し、 dSPACE リアルタイムハード
ウエア上で実行できます。
強力なパッケージ
新しいRTI AUTOSAR Packageは、複数 のソース(SystemDesk、TargetLink、手 書きコード)からMATLAB®/Simulink® 環境にAUTOSARコンポーネントを統合 し、他のSimulinkブロックと組み合わせ、 PCでシミュレートする、高速で便利な方法 を組込みソフトウエア開発者に提供します。 コンポーネントは、Real-Time Interface
(RTI)を 使 用して 通 常と同じ 方 法 で dSPACEリアルタイムハードウエア上で実
AUTOSAR
行できます。これにより、さまざまな可能性 が 広 が り ま す。た と え ば、MATLAB/ Simulinkで新しい制御ロジックを開発して いる場合は、これを既存のAUTOSARコ ンポーネントにリンクして、一緒にテストで きます。さらに、RTI AUTOSAR Package を使用して、新しいAUTOSARコンポー ネントをdSPACEプロトタイピングハード ウエアにすばやく読み込み、実車テストを 実行できます。HIL(Hardware-in-the- Loop)テストシナリオでは、dSPACE HIL
シミュレータでAUTOSAR準拠のソフト ウエアコンポーネントをソフトECUとして アプリケーションレベルで実装できます。 背景
RTI AUTOSAR Packageに 含 ま れ る RTI AUTOSAR Interface Generator は、ユーザがAUTOSARソフトウエアコ ンポーネントやそれに関連するCソース ファイルで作業を行う際に「最初に使用 する」機能です。数回クリックするだけで、
Now Boosts Rapid Prototyping and HIL
RTI AUTOSAR Package 1.0
RTI AUTOSAR PACKAGE PAGE 46
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ワークフロー
の手順: コンポーネント開発 PCシミュレーションベースの AUTOSAR
SWC向け Simulinkの 調整
AUTOSAR ブロックの生成
SystemDesk
TargetLink
サードパーティ 製ツール
手作業による プログラミング
RTI AUTOSAR Interface Generator
RTI AUTOSAR Interface Blockset
Real-Time Interface (RTI)
dSPACE リアルタイム ハードウエア 上での実装と シミュレーション
関連するdSPACE ツール
Simulink用のインポートされたコンポー ネントを含むRTI SWCコンテナを生成で きます。この操作は、コマンドラインを使っ て自動化することも可能です。RTI SWC コンテナは、RTI AUTOSAR Interface
Blockset経由でMATLAB/Simulinkに ロードできます。生成されるブロックは、 元のAUTOSARソフトウエアコンポーネ ントの特定の動作やインターフェースを表 します。RTI AUTOSAR Packageには、
初めて使用する際に役立つように、説明 が付いた、簡単に拡張できるデモサンプ ルが含まれています。このサンプルは、そ の後のプロジェクトの基礎としても使用で きます。
ワークフロー:RTI AUTOSAR Packageを使用することにより、AUTOSARファイルのインポートからSimulinkへの統合、PCでの シミュレーション、dSPACEリアルタイムプラットフォームにおける実装やシミュレーションまで、短い簡単な操作で実行できます。
慣れ親しんだMATLAB/Simulink環境での作業:AUTOSARソフトウエアコンポーネントをインポートし、SimulinkおよびRTIブロックと組み合わせます。
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