第
9
章
少子高齢化と社会保障制度
第二節 子育て支援
・合計特殊出生率< 1.39( 平成22年度 ) >
*少子化はなぜ進んでいるのか?
⇒ 水準は依然として低く、長期にわたって
人口減少・・・
・女性の高学歴、社会進出
etc.
少子化対策
•
育児手当の引き上げ
•
託児施設の拡充
•
出産・育児手当の充実
昨今、晩婚化・非婚化が増加
この対策では、間接的な効果しか期待できない
(∵)
日本少子化の主因は「結婚前」ではな
いか
?
0 0.5 1 1.52 2.53 3.5 4 4.5
完結出生児数(結婚後の夫婦の平均的子供
数)
*若いカップルの子供が減っている。 *晩婚化・晩産化の影響が大きい。 *若いカップルの子供が減っている。
結婚と出産の関
係
*日本では『婚外子(摘出でない子)』の比率が 極めて少ない。
しかも!できちゃった結婚が増加
≪10.6 %( 1980 年代)→ 26.7 %( 2004
年)≫
出生率が回復している国(北欧)では、婚外子が
40 %上回っており、高めの国では 30 歳までに出産 しているケースが多い。
日本の晩婚化・非婚化には、たくさんの要因が・ ・・
*女性は、自分と同様または以上の学歴の
男性としか結婚しない傾向があり、昨今女
性の高学歴化が進んでいるので・・・。
子育て支援
経済的支援
経済的支援
• 児童手当の拡充
• 医療補助
• 保育・教育費 • 児童手当の拡充
• 医療補助
• 保育・教育費
両立支援
両立支援
• 保育所の充実
• 出産・育児休暇制度の拡 充
• 出産・子育て後の再就職 支援
• 保育所の充実
• 出産・育児休暇制度の拡 充
• 出産・子育て後の再就職 支援
気をつけるこ と
1.両立支援を最優先に! (就業 or 出産・
育児 選択)
2.経済的支援の効果㊤ (ばらまき型より 集中的に支援する仕組み)
子供の貧困
深刻化・・・雇用・所得環境の悪化、不安定化
社会保障 日本は高齢者向け
「家族」「高齢」 「保健」
GDP 比
Sweden France U.K. Germany Japan 0
0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5
社会的に最も救済が必要なはずの、子育てをし ている低所得層が社会保障制度による救済の枠
第
三
節 所得
格差
と貧困
・ジニ係数(所得格差を表す代表的な指標)
*日本がすでに所得格差が大きい国だということは統計 でも明らかになっている。
⇒ ゼロに近づくほど平等、一に近づくほど 不平等
日本の
滞
在成長率は少子化高齢化
で低
下
⇒ 所得
格差
拡大について、高齢化
で
説
明でき
る
だが、、、
i
. 高齢層は若年層より低所得なので、高齢
化が進
む
と
格差
が拡大する
ii
. 高齢層の
格差
が若年層の
格差
より大きい
とすれば、
格差
が大きい年齢層の比率を
高めるので社会
全体
の
格差
が拡大する
*日本の再分
配
政策の効果を
評価
する
場
合
i. かなりの部分は、年齢階層間の所得移転で説明できる
ii. 高齢層の格差が縮小しているのは、若年層 が負担した年金が給付され高齢層の平均所 得が「底上げ」されることで説明ができる
*
格差
拡大の
背
後
要因 *IT技術の高度化
*グローバル化などの産業構造の変
化
*再分
配
政策
見直
し
再分配政策をできるだけ同一世代内で展開する必
要性が高まっている。
社会を構成する単位が世帯から個人にシフトして いく傾向に対応していく必要がある。
⇒ 少子化は子供の減少だけでなく、世帯をもた ない個人の増加も意味をする。
世帯・家族に対しての支援を期待できず、社会 的リスクに個人で立ち向かわなければならない ため、きめ細かく支援していく必要がある。