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第60期中間事業報告書 年次報告書・中間報告書|IRライブラリー|株主・投資家情報|コクヨ

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Academic year: 2018

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(1)

第60期 中間事業報告書

平成18年4月1日∼平成18年9月30日

(2)

マレーシア マレーシアオフィス家具工場

ベトナム文具工場

(2006.11竣工) タイ文具工場

タイ

大連

皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。当社 グループはこの中間期、積極的な提案営業などが実を結び、中間期とし ては過去最高の売上高を達成することができました。今後も、中期経営 計画「Next100∼NO.1企業の集合体へ∼」の達成を目指して事業構造 の変革に取り組んでまいりますので、皆様には変わらぬご支援をお願い申 し上げます。

当中間期の業績は、連結売上高が1,597億円(前年同期比 15.3%増)、連結営業利益が49億円(同3.1%増)、連結経常利 益が58億円(同7.6%減)、連結中間純利益が20億円(同 267.0%増)となりました。連結売上高、連結経常利益で当初 予想を上回り、中でも連結売上高は3期連続の増収、かつ中 間期としては過去最高を記録しています。

また、連結営業利益は、わずかに予想を下回りましたが、5 期連続の増益を達成するなど着実に成長を遂げています。

中期経営計画の折り返し地点に当たる通期では、顧客満足 を超えるサービス・商品を産み出すことで、過去最高の連結 売上高、3,450億円の達成に挑戦します。

中間期では過去最高の売上高に

中間期は目標をほぼ達成

売上高

200,000

(百万円)

平成15

(2003)年 9月中間期

平成16

(2004)年 9月中間期

平成17

(2005)年 9月中間期

平成18

(2006)年 9月中間期 100,000

0

159,787 126,862

平成14

(2002)年 9月中間期

129,251 132,854 138,556

営業利益

5,000

(百万円)

2,500

平成15

(2003)年 9月中間期

平成16

(2004)年 9月中間期

平成17

(2005)年 9月中間期

平成18

(2006)年 9月中間期 0

4,980

2,289

平成14

(2002)年 9月中間期 639

4,332 4,830

経常利益/中間純利益

経常利益  中間純利益 7,000

百万円

3,500

平成15

(2003)年 9月中間期

平成16

(2004)年 9月中間期

平成17

(2005)年 9月中間期

平成18

(2006)年 9月中間期 0

5,845

2,847 4,731

6,325

2,004

402 平成14

(2002)年 9月中間期 641218

2,563

546

■連結ハイライト (中間期)

[参考:これまでの中間期としての過去最高売上高1,457億円(平成8年9月期)]

(3)

マレーシア マレーシアオフィス家具工場家具工場

マレーシア ムンバイ

マレーシアオフィス家具工場

ベトナム文具工場文具工場

(2006.11竣工ベトナム文具工場 竣工)

(2006.11竣工) タイ文具工場文具工場

タイ文具工場 タイ タイ

特 集

大連 大連 大連 北京 天津

上海

広州 香港

蘇州 無錫

営業拠点 工場

コクヨは、長年日本で培ってきた高品質の商品・サービスを 世界各地のお客様にお届けするために海外へと活動の場を 広げています。さらに、各国のお客様のニーズに合わせて商 品・サービスを進化させ、次々と新しい事業を展開していきま す。「海外でのお客様の生活・ビジネス環境を快適にする」こと を使命とし、コクヨは動き続けています。

コクヨ製品を販売する地域を日本だけでなく、中国をはじめ とするアジア各国に広げるべく各地に拠点を広げています。特 に力を注いでいるのが、13億人を超える人口を抱える中国です。 中国は2008年の北京オリンピックや2010年の上海万博に向け て、毎年10%以上の目覚しい経済成長を遂げている魅力的な 市場です。現在、中国には日本をはじめ世界中の企業が進出し てビジネスを展開しています。コクヨはそういったお客様のあら

ゆるビジネスシーンで企業活動をサポートしています。たとえば、 オフィスを構築したいというご要望はもちろん、中国の出張先 でも仕事がしたいというお客様にはオフィスを

提供したり(「DESK@」)、日本のような高品質 のオフィス用品を購入したいというお客様にす ぐにお手元に商品をお届けするオフィス通販を 行ったりしています(「Easybuy(イージーバイ)」)。

世界中のお客様に、

日本品質の快適さを

お届けしています。

当社の海外生産比率は25%を上回るようになり、コクヨ製 品の生産拠点としてもアジア地域の重要性は高まってきてい ます。本年11月には、タイ(ステーショナリー工場)、マレーシ ア(オフィス家具工場)に引き続き、ベトナムにステーショナリー

工場が竣工、稼動を始めました。今後も、海外での生産比率 を高めることで、製品のコストダウンを推進するとともに、直 接アジア地域への商品供給を行います。

海外生産へシフト

アジア市場に進出

(4)

中 国

その他地域

● コクヨインターナショナルアジア(香港)を設立、

ファニチャー、ステーショナリーの現地調達を開始

● 国誉貿易(上海)を設立、日系企業を対象とした

オフィス構築サポート事業を開始

● コクヨストアクリエーションが北京に進出、

店舗構築サポート事業を開始

● 内装事業の専門会社として、国誉装飾技術(上海)を設立

● 国誉貿易(上海)北京事務所を開設

● 国誉貿易(上海)蘇州事務所を開設

● 国誉貿易(深セン)を設立

● 国誉貿易(上海)天津事務所を開設

● オフィス通販事業の展開を目的に、国誉商業(上海)を設立

● オフィス通販事業「Easybuy(イージーバイ)」を開始

● BPO事業の展開を目的に、国誉信息発展(大連)を設立

● 国誉貿易(深セン)広州事務所を開設

● 日本企業を対象としたオフショアBPO事業を開始

● オフィスコンビニ事業の展開を目的に、

国誉商務服務(上海)を設立

● 国誉貿易(深セン)が日本人向け貸しオフィス

「DESK@広州店」をオープン

● オフィスコンビニ「ネットスクウェア」1号店を上海に開設

● 中国での商品調達・OEM先開拓を目的に、

国誉家具商貿(上海)を設立

● 国誉貿易(上海)・国誉装飾技術(上海)の売上合計が

10億円を突破

● 国誉貿易(上海)新ショールームがオープン

● オフィスコンビニ「ネットスクウェア」2号店を上海に開設

● 製造会社「KOKUYO VIETNAM Co., LTD.」を

ベトナム・ハイフォン市に設立

● ベトナム工場(ハイフォン市)が竣工

● タイ工場が設立10周年

製品の製造と販売の双方の拠点を海外に持つことによって、 アジア各地の人々に直接コクヨ製品をお届けすることも可能に なってきました。このようにして、日本だけにとどまらない多くの 人にオフィスに係わるサービスをワンストップで提供することで、 お客様に満足していただくことをコクヨは目指しています。この 満足感をより多くの人に味わっていただきたい、そんな思いを抱 いて我々は日々活動をしているのです。

コクヨ(株)の子会社で中国・上海市において、 オフィスコンビニ事業を手掛ける「国誉商務服務

(上海)有限公司」は、オフィスコンビニ「ネットス クウェア」2店舗を上海市内に相次いで開店しま した。日系オフィスコンビニ大手の中国進出はこ れが初めてです。

1号店の「上海浦東HSBCタワー店」は、日系企 業が多く集まる超高層ビルに立地。2号店の「上 海浦東世界広場ビル店」は、中国系企業が多数を 占めるビルに居を構えました。カラープリントやコ ピー・製本サービスを中心に、パソコンの時間貸し やステーショナリーの販売なども手掛けており、日 系企業のみならず、中国系企業をもターゲットに して、オフィスコンビニ事業の中国での浸透を目 指していきます。

より多くの人の役に立つために

上海でオフィスコンビニ事業の

展開を開始

(5)

主として日系企業を対象に中国でオフィス構築事業を手掛ける「国誉貿易(上 海)有限公司」と「国誉装飾技術(上海)有限公司」の2006年上半期の売上合計 が目標の10億円を突破しました。これは、2005年上半期売上の2倍に当たる数 字で、中国でのコクヨの成長ぶりがうかがえます。

2003年5月、わずか3人のスタッフで立ち上げた国誉貿易も、今では100人を超 える企業に成長しました。今後とも、一人ひとりのお客様にご満足いただけるオ フィスを提供してまいります。

コクヨベトナム(株)がベトナム・ハイフォン市の野村ハイフォン工業団地で 手掛けていた事務用品工場の第一期工事が11月に竣工、稼働を始めました。 当面は生産量の大半を日本へ輸出し、2008年度には生産高50億円を目指し ます。

この工場では、主に事務用文具や紙製品などを製造します。優秀で低コス トな現地労働力を活用してグループ全体のコストダウンを図るとともに、将来 はアジア諸国への輸出拠点に育てる方針です。

また、設立10周年を迎えたタイ工場では、従来からクリアファイル類などを 生産していましたが、日本市場向けドットライナーの生産を始めるなど、生産品 目の拡大に取り組んでいます。

現地家具メーカーを発掘・育成∼国誉家具商貿(上海)を設立

中国でのオフィス構築事業が上半期売上10億円を突破

ベトナム新工場が稼働、タイ工場では生産品目を拡大

コクヨファニチャー(株)は本年6月に中国・上海市にオフィ ス家具を扱う新会社「国誉家具商貿(上海)有限公司」を設立、 世界各国への中国製オフィス家具供給事業を始めました。

上海を中心とする中国華東エリアには、オフィス家具や材 料・部品のサプライヤーが数多く存在します。今回設立した

会社はその中から優秀な企業を発掘し、低コストで良質な商 品を日本や世界各国のコクヨ販売拠点へと供給するのが目 的です。また、中国市場においては、すでに活動している国誉 貿易(上海)有限公司を通して、中国国内向けオフィス家具を 中国国内外から調達、現地企業へも提供していきます。

11月に竣工したベト ナム工場(上)と、 生産品目拡大に取 り組むタイ工場(下)

(6)

当中間期のステーショナリー関連事業は、売上高が829億円(前年同期比14.5%増)、営業利益 が32億円(前年同期比1.2%増)と、増収増益を達成しました。

ステーショナリー関連事業におきましては、原油価格の上昇による原材料価格の上昇や、顧客 ニーズの多様化、消耗品購買チャネルの多様化等厳しい事業環境が続いております。

このような状況のもと、テープのり「ドットライナー」の世界展開第一弾としてアメリカでの販売を開始 するとともに、発売以来ご好評をいただいております電子暗記カード「メモリボ」に、「TOEIC」テストに対 応した英単語・熟語を収録した「メモリボ(TOEIC版)」を発売する等独創的な新商品を上市いたしました。

当中間期のファニチャー関連事業は、売上高が659億円(前年同期比18.1%増)、営業 利益が16億円(前年同期比4.9%増)と、増収増益になりました。

ファニチャー関連事業におきましては、首都圏において企業業績の回復に伴う移転需 要や既存ビルのリニューアルの増加等があったものの、地方経済におきましては、地域に より回復の差があり、大都市圏と比較するとその伸びは小さい状況で推移いたしました。

このような状況のもと、ファシリティマネジメントやワークスタイルの課題解決等、企業

当中間期の店舗関連事業は、売上高が109億円(前年同期比5.7%増)、営業利益が1 億円(前年同期比28.8%増)と、前年同期の営業減益から一転、増収増益となりました。 店舗関連事業におきましては、量販店やコンビニエンスストアの新規出店・改装需要等 がありましたが、小売店の出店計画は業態により開きがあり、競合他社との競争激化等厳 しい事業環境で推移いたしました。

ステーショナリー関連事業

ファニチャー関連事業

店舗関連事業

(7)

また、お客様の要望に合わせてノベルティー・カスタマイズ商品を提案する「カスタム ソリューション」や文書管理における課題を解決する「ドキュメントソリューション」等の 提案営業を積極的に推進いたしました。

一方、オフィス通販事業では、(株)カウネットが、「もっと仕立てのいいオフィス」をコンセ プトに第12号カタログを発刊し、好調に推移するとともに、前年度M&Aにより新規連結い たしましたフォーレスト(株)が、インターネット専業のオフィス通販「COCO de COW.com

(ココデカウドットコム)」のサービスを開始いたしました。また、昨年6月より中国上海地区 で展開しておりますオフィス通販「Easybuy(イージーバイ)」は顧客登録社数が既に15万 社を超え、蘇州・無錫地区にもサービス地域を拡大する等順調に推移しております。

価値を高めるソリューション提案を行ってまいりました。特に首都圏に関しまして は、新規・移転・リニューアル需要に対して積極的な提案営業を推進し、好調に 推移いたしました。

また、拡大する中国市場におきまして、上海・北京にショールームを開設する とともに、良質で安価なオフィス家具商材を調達するために「国誉家具商貿(上 海)有限公司」を設立する等、拡販に努めてまいりました。

一方、M&A により新規連結いたしました(株)アクタスは、8月に10店目の直営 店となる横浜店を出店する等、業績も堅調に推移いたしました。

このような状況のもと、店頭で使用するシステム什器やディスプレイ用品な どの店舗用品を、通販により手軽に購入することができる「STORE GOODS

(ストアグッズ)」につきましては、8月に第6号カタログを発刊する等売上拡大に 努めました。

また、既存顧客に対して店舗什器の積極的な営業活動を展開するとともにド ラッグストア等の新規顧客の開拓に努めてまいりました。

売上高 営業利益

60,000 80,000 100,000

(百万円)

4,000

平成15年

9月中間期 平成16年 9月中間期 平成17年 9月中間期 平成18年 9月中間期 2,000

0 64,707

1,681 68,520

2,587 3,172 72,391

82,907

3,209

売上高 営業利益

50,000 60,000 70,000

(百万円)

40,000

平成15年

9月中間期 平成16年 9月中間期 平成17年 9月中間期 平成18年 9月中間期 2,000

0

65,955

1,601 53,358

369 55,206

1,391 55,827

1,526

売上高 営業利益

6,000 8,000 10,000 12,000

(百万円)

400

平成15年

9月中間期 平成16年 9月中間期 9月中間期 平成17年 平成18年 9月中間期 200

0

10,924

170 8,797

238 9,127

352 10,337

132

(8)

昨年6月の発売以来300万個を売り上げた新機軸のテープのり「ドットライ ナー」シリーズに、はさんで使う新タイプ「ホールド」が追加されました。

「ホールド」はホッチキスに似た形をしており、のりは上側から出ます。のり を塗る際、間に紙などをはさみ込むことで、手や周りを汚さずしっかりとのりが 塗れるのが特徴です。のりをドット=点状に粘着させるのは従来のドットライ ナーと同じで、塗りムラ防止とのり切れの良さを同時に実現しています。

コクヨファニチャー(株)は、コンパクトでポップなデザインの回転イス「マリンバ」を発売しました。 軽快さとカジュアル性を兼ね備えたデザインが特徴。執務スペース、会議スペースなど、

多様な場所で違和感なく使えます。付加的な機能は削ぎ落とす一方、イスの背と座面の張 り地にはメッシュ素材を使用、快適な座り心地を実現しています。

メッシュの色はグレー、オレンジ、ブルー、グリーンの4種類、フレームは白と黒の2種類 となっています。

ドットライナーシリーズに「ホールド」が登場

軽快さと座り心地を両立∼回転イス「マリンバ」を発売

コクヨS&T(株)は、ユニバーサルデザインのめくりやすいミニノート「キャンパスノート

〈paracuruno mini〉(パラクルノミニ)」を発売しました。2005年の「グッドデザイン賞」金賞 を受賞した「パラクルノ」の新シリーズです。

裁断面を斜めにカットすることでめくりやすさを向上させた

「パラクルノ」を、縦70ミリ、横102ミリのミニサイズに縮小 しました。こちらもユニバーサルデザインとなっており、メ モ帳としても便利に使えるものとなっています。

めくりやすい「キャンパスノート

〈paracuruno mini〉 (パラクルノミニ)」が登場

(9)

個人投資家向けの会社説明会を8月に東京、9月に大阪でそれぞれ開催しました。こ れはIR活動の一層の充実を目指したもので、コクヨ(株)にとっては初めての試みです。

どちらの説明会でも、社長の黒田章裕が自らステージに立ち、質疑応答を含め約 1時間のプレゼンテーションを行いました。黒田は時折会場の笑いを誘うユーモアを 交えながら、コクヨの会社概要や中期経営計画を説明しました。会場には新製品・注 目製品も展示し、実際に商品に触れていただくなど趣向を凝らし、来場者アンケート では80%超の満足度を頂戴するなど有意義な説明会となりました。

コクヨ(株)は、グループ全体のイメージキャラクターとして、 人気漫画「島耕作」シリーズの主人公、島耕作を起用しまし た。新聞、雑誌、インターネットなどの諸媒体をはじめ、コクヨ のホームページ(http://www.kokuyo.co.jp/)やショールーム での展開も行っています。

漫画家・弘兼憲史さんが手掛ける「島耕作」シリーズは、

1983年の連載開始以来、サラリーマン層を中心に絶大な人 気を博している作品。日本経済の第一線で働くサラリーマ ンたちの姿がリアルに描写されています。困難を強い意思 でさわやかに乗り切る島耕作の姿が、現在のコクヨグルー プのイメージキャラクターとして最適と考え、今回の起用に 至りました。

東京・大阪で個人投資家向け説明会を開催

イメージキャラクターに「島耕作」を起用

「プニョプニョピン」が

MoMAコレクションに選ばれる

コクヨS&T(株)が発売しているユニバーサルデザインの画鋲「プニョプニョピン」が、 ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品「MoMAコレクション」に選定されました。

プニョプニョピンは、針の周囲をエラストマー樹脂の柔らかいリングで覆うことで、使いたい 時にだけ針が出るよう工夫した安心・安全な画鋲。手に刺さりにくく、楽に抜き差しをすることができ ます。その優れたデザイン性から、これまでにも「グッドデザイン賞」などを受賞しています。

(10)

特 集

こだわりが生んだ大正の大ヒット   洋式帳簿

「これからは複式簿記」・・・まずは自店で実践

明治の代に「正100枚」の和式帳簿を世に問い、今日への歩みを始めたコクヨ。

次に手掛けたのは、当時まだ珍しかった「洋式帳簿」でした。

そして、この「洋式帳簿」が後に、日本を代表するステーショナリー企業へとコクヨを押し上げることとなるのです。

しかし、納得のいく品を作り上げるまでには、長い年月が必要でした。

創業者・黒田善太郎が洋式帳簿に着目したのは、最初の商 品、和式帳簿が売れ出した頃。日々の経営の中で、和式帳簿 を使った従来の単式簿記では、利益が幾ら出たかが分からな いことを実感したためでした。

ちょうどその頃、日本にも徐々にヨーロッパ発祥の複式簿 記が浸透しつつありました。「収支がしっかり把握できて、支払 いの間違いもない」−。そんな話を聞き、複式簿記に興味を抱

いた善太郎は、まずは経理係を高給で雇い、経理を複式簿記 に切り替えてみます。そして「これからの時代は複式簿記、洋 式帳簿なくして経営は成り立たない。洋式帳簿を作ることこ そ、世の中に役に立つ道だ」と確信するに至ったのです。

コクヨが最初の洋式帳簿を発売したのはそれから間もなく、 1913(大正2)年のことでした。

創業者・黒田善太郎

(11)

輸入紙を超える紙を∼9年間の苦闘

そして戦後復興の礎に

和式帳簿と同じく良品廉価の洋式帳簿を目指した善太郎で したが、ネックとなったのは帳簿に使われていた紙でした。当 時の日本の紙は墨書きが前提で、ペンだと先が引っかかって上 手く書けなかったのです。洋式帳簿用紙は、イギリスからの高 価な輸入紙でした。

折しも、1914(大正3)年には第一次世界大戦が勃発。輸入 紙市場は大混乱に陥りました。輸入紙に頼らず、良い紙を安く 国内調達したい−。そう考えた善太郎は、製紙会社へ帳簿紙の 国産化を訴えたのです。といっても、その頃のコクヨはまだ小さ な町工場。一方の製紙会社は、当時の国内産業を支える大企 業です。普通に考えれば相手にされるはずもありませんでした。

しかし、善太郎の熱意を買ってくれる人が現れたのです。そ れは、王子製紙で営業を統括していた井上専務。善太郎の洋 式帳簿に賭ける情熱に共感した井上専務は、王子製紙でコク ヨ用の帳簿紙製造を引き受けた上、“紙漉きの名人”と言われ た職人をあてがってくれました。

だが、全く経験のな い紙を作るのは、名人 をしても困難な作業で した。表面にムラが出 たり、インクの吸収性 が不均一だったりと、 試行錯誤が続きます。 それでも善太郎は全 てを正価で買い取りま

した。そしてその紙で帳簿を作っては得意先に試用してもらい、 指摘や要望を集め、次回の紙漉きのヒントとしたのです。

それは正しく忍耐の日々でした。「紙を安く買うのが目的で はない。帳簿紙を作り上げることが目的なのだ」。善太郎は9年 もの間待ち続けます。そして1927(昭和2)年、ついに輸入紙に 劣らない紙が完成しました。これによりコクヨは、洋式帳簿の 第一人者として全国に認められるようになったのです。

時は流れ、終戦後。コクヨもまた、大戦の深手を拭いきれない状態でした。そ んな1950(昭和25)年、政府は「シャウプ勧告」にもとづき、小企業や商店を対象 に「青色申告制度」を導入します。この制度には、洋式帳簿による帳簿付けが不 可欠。その需要は、優れた洋式帳簿を持つコクヨに殺到しました。

コクヨはたちまち業績を回復、間もなく紙製品業界トップの地位を確立しま す。善太郎が長い歳月をかけて作り上げた洋式帳簿は、コクヨを危機から救 い、ステーショナリーのトップ企業への礎を築いたのです。

昭和期の洋式帳簿

現在の洋式帳簿

(12)

中間連結貸借対照表

前 期

(平成18年3月31日現在)

前中間期

(平成17年9月30日現在)

当中間期

(平成18年9月30日現在)

科 目 科 目

平成17年 4 月1 日から前 期

平成18年 3 月31日まで

前中間期

平成17年 4 月1 日から

平成17年 9 月30日まで

当中間期

平成18年 4 月1 日から

平成18年 9 月30日まで

単位:百万円

科 目

営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物に係る換算差額 現金及び現金同等物の増減額 現金及び現金同等物の期首残高 連結子会社増加に伴う現金及び現金同等物の増加高 現金及び現金同等物の中間期末(期末)残高

前 期

平成17年 4 月1 日から

平成18年 3 月31日まで

前中間期

平成17年 4 月1 日から

平成17年 9 月30日まで

当中間期

平成18年 4 月1 日から

平成18年 9 月30日まで

12,257

△ 5,809

△ 5,150 10 1,308 12,807 112 14,228

11,488

△17,217 2,058 13

△ 3,656 12,807 130 9,280 13,002

△ 3,881

△ 1,139 0 7,982 9,280

17,262

中間連結損益計算書 単位:百万円

中間連結キャッシュ・フロー計算書 単位:百万円

資産の部 流動資産 固定資産

有形固定資産 無形固定資産 投資その他の資産 資産合計

負債の部 流動負債 固定負債 負債合計 純資産の部

株主資本 評価・換算差額等 少数株主持分 純資産合計 負債及び純資産合計 少数株主持分

少数株主持分 資本の部

資本金 資本剰余金 利益剰余金 その他有価証券評価差額金 為替換算調整勘定 自己株式 資本合計

負債、少数株主持分及び資本合計

134,327 180,244 89,732 16,001 74,511 314,572

83,594 37,468 121,062

1,677

15,847 19,068 154,731 12,004 9

△ 9,829 191,832 314,572 108,156

164,588 89,619 9,145 65,823 272,744

54,537 32,128 86,666

394

15,847 19,068 152,906 8,175

488

△ 9,825 185,684 272,744 123,449

178,293 89,109 15,424 73,758 301,742

72,137 37,869 110,007

180,855 9,323 1,556 191,735 301,742

売上高 売上原価 売上総利益

販売費及び一般管理費 営業利益

営業外収益 営業外費用 経常利益 特別利益 特別損失

税金等調整前中間(当期)純利益 法人税、住民税及び事業税 法人税等調整額 少数株主利益 中間(当期)純利益

303,959 202,878 101,080 86,975 14,105 4,450 2,957 15,598 849 6,292 10,154 6,118

△ 159 50 4,144 138,556

91,150 47,405 42,574 4,830 2,917 1,422 6,325 100 4,041 2,384 2,437

△ 616 17 546 159,787

106,888 52,899 47,918 4,980 2,325 1,461 5,845

705 5,139 2,799 278 57 2,004

(13)

平成18年3月31日残高 中間期中の変動額

剰余金の配当 取締役賞与金 中間純利益 自己株式の取得

株主資本以外の項目の中間期中の変動額(純額) 中間期中の変動額合計

平成18年9月30日残高

剰余金利益 剰余金資本

資本金 自己株式 株主資本合計 有価証券その他 評価差額金

繰延 ヘッジ損益

為替換算調整勘定

中間連結株主資本等変動計算書(平成18年4月1日から平成18年9月30日まで)

15,847

15,847

9

△ 336

△ 336

△ 326

67 67 67 12,004

△2,421

△2,421 9,582 179,817

△ 906

50 2,004

9

1,038 180,855

△9,829

9

9

△9,838 154,731

△ 906

50 2,004

1,047 155,779 19,068

19,068

評価・換算差額等 株 主 資 本

1

財務のポイント 財務のポイント 2

純資産 合計 少数株主

持分 評価・換算

差額等合計

12,014

△2,691

△2,691 9,323

193,509

△ 906

50 2,004

9

△2,812

△1,774 191,735 1,677

△ 120

△ 120 1,556

単位:百万円

配当について

さらなる株主重視の経営を目指し、従来の安定配当に加え て連結業績を考慮し、配当性向20%以上を目処とした配当政 策を実施してまいります。当中間期につきましては、この方針を 念頭におき、1株につき7円50銭を実施させていただきます。

内部留保資金につきましては、経営体質の一層の強化と将 来の企業価値を高めるための投資に活用してまいります。

自己株式の取得について

機動的な資本政策を遂行するため、次の要領で自己株式取得 を実施いたします。

[自己株式取得の内容]

1.買付株式総数:250万株(上限)

発行済株式総数に対する割合1.94% 2.買 付 総 額:50億円(上限)

3.買 付 期 間:平成18年10月25日から平成18年12月29日まで

(ご参考)保有自己株式数 792万株・・・平成18年9月30日時点

(14)

中間貸借対照表

前 期

(平成18年3月31日現在)

前中間期

(平成17年9月30日現在)

当中間期

(平成18年9月30日現在)

科 目 科 目

平成17年 4 月1 日から前 期

平成18年 3 月31日まで

前中間期

平成17年 4 月1 日から

平成17年 9 月30日まで

当中間期

平成18年 4 月1 日から

平成18年 9 月30日まで

単位:百万円 中間損益計算書 単位:百万円

資産の部 流動資産 固定資産

有形固定資産 無形固定資産 投資その他の資産 資産合計

負債の部 流動負債 固定負債 負債合計 純資産の部

株主資本 評価・換算差額等 純資産合計 負債及び純資産合計 資本の部

資本金 資本剰余金 利益剰余金 その他有価証券評価差額金 自己株式

資本合計 負債及び資本合計

34,273 200,078 70,352 302 129,423 234,351

17,177 30,286 47,463

15,847 19,066 149,832 11,968

△ 9,827 186,887 234,351 30,844

193,157 69,615 241 123,301 224,001

12,240 25,311 37,552

15,847 19,066 153,131 8,227

△ 9,823 186,449 224,001 36,249

200,521 69,570 299 130,651 236,770

20,428 30,089 50,518

176,676 9,576 186,252 236,770

営業収入 売上原価 売上総利益

販売費及び一般管理費 営業利益

営業外収益 営業外費用 経常利益 特別利益 特別損失

税引前中間(当期)純利益(△純損失) 法人税、住民税及び事業税 法人税等調整額 中間(当期)純利益 前期繰越利益 中間配当額

中間(当期)未処分利益

14,468 3,584 10,884 7,874 3,009 1,876 1,076 3,809 781 4,766

176 64

451 210 5,398 906 4,702 9,571

1,694 7,876 4,016 3,860 1,177 549 4,487 100 1,670 2,917 60 253 2,603 5,398

8,002 8,791

1,839 6,951 3,960 2,990 651 783 2,858

150 2,708

11

3

2,723

(15)

創 業 資 本 金 従 業 員 数 上場証券取引所 事 業 内 容 事 業 所 本 社

営 業 拠 点 生 産 拠 点 海 外 拠 点

明治38(1905)年10月 158億円

(単体)181名 (連結)4,848名 東京・大阪・名古屋

持株会社

〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 TEL(06)6976-1221(大代表)

東京、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡 三重、千葉、滋賀、鳥取

アメリカ、イギリス、中国、タイ、マレーシア、ベトナム、インド

会社概要

代表取締役会長 代表取締役社長 専 務 取 締 役

取 締 役

黒 田   之 助 黒 田   章 裕 黒 田   錦 吾 黒 田   康 裕 岡 村   礼 三 小 谷   洋 一 大 久 保 俊 文 上 田   義 一 尾竒 司 森 川   卓 也 平成18年9月30日現在

曉障 常 任 監 査 役

監 査 役

川 田   文 郎 関 口   要 蔵 松 元   保 磨 播 磨   幸 夫

コクヨ株式会社は、平成16年10月に持株会社制に移行しました。

各事業会社は、製造・サービス・販売に分かれ、各社が顧客起点に立脚した新しい成長戦略を実行しています。

役 員

平成18年9月30日現在

連結子会社一覧

事業会社

製   造 サービス

コクヨ事務用品工業株式会社

株式会社コクヨ工業滋賀

株式会社アーベル

コクヨ(マレーシア)

株式会社アクタス

国誉貿易(上海)有限公司

国誉商業(上海)有限公司

国誉装飾技術(上海)有限公司

コクヨインターナショナルアジア

コクヨS&T株式会社

コクヨファニチャー株式会社

コクヨストアクリエーション株式会社

コクヨビジネスサービス株式会社

コクヨファイナンス株式会社

株式会社コクヨロジテム

コクヨオフィスシステム株式会社

コクヨエンジニアリング&テクノロジー株式会社

株式会社カウネット

フォーレスト株式会社

株式会社ネットコクヨ

コクヨインターナショナル株式会社

コクヨ東京販売株式会社

コクヨ西関東販売株式会社

コクヨ中部販売株式会社

コクヨ近畿販売株式会社

コクヨ中国販売株式会社

コクヨ九州販売株式会社 持株会社戦略

スタッフ 社 長

取締役会

コーポレート R&D

 本社・事業所・営業所

■本社オフィス 

〒537-8686 

大阪市東成区大今里南6丁目1番1号  TEL.06-6976-1221(大代表)

■東京品川オフィス 

〒108-8710 

東京都港区港南1丁目8番35号  TEL.03-3450-5111(大代表)  コクヨショールーム

■東京ショールーム 

〒108-8710 

東京都港区港南1丁目8番35号  TEL.03-3474-6006

(ショールームに関するお問合せ)

■大阪ショールーム 

〒537-8686 

大阪市東成区大今里南6丁目1番1号  TEL.06-6976-8200

(ショールームに関するお問合せ) 監査役会

コクヨ株式会社

(16)

〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 TEL(06)6976-1221(大代表)

環境にやさしい大豆油インキにて 古紙配合率70%再生紙を使用しています。

事 業 年 度

定 時 株 主 総 会

基 準 日

株 主 名 簿 管 理 人 同 事 務 取 扱 場 所

毎年4月1日から3月31日まで 毎年6月開催

定時株主総会 毎年3月31日 期 末 配 当 毎年3月31日 中 間 配 当 毎年9月30日 その他必要ある時は、 あらかじめ公告して定めた日。 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友信託銀行株式会社

大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友信託銀行株式会社 証券代行部

(郵便物送付先)

( 電 話 照 会 先 )

(インターネットホームページURL)

同 取 次 所

公 告 掲 載 新 聞 上 場 証 券 取 引 所

〒183-8701

東京都府中市日鋼町1番10

住友信託銀行株式会社 証券代行部 住所変更等用紙のご請求 70120-175-417 その他のご照会 70120-176-417 http://www.sumitomotrust.co.jp/

STA/retail/service/daiko/index.html 住友信託銀行株式会社

全国各支店 日本経済新聞 東京・大阪・名古屋

コクヨ(株) 7,920 6.15

日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 7,561 5.87

コクヨ共栄会 7,056 5.48

日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 5,937 4.61

(財)黒田緑化事業団 3,403 2.64

コクヨ共和会 2,730 2.12

(株)三井住友銀行 2,650 2.06

黒田耕司 2,584 2.01

全国共済農業協同組合連合会 2,439 1.89

(株)黒田興産 2,115 1.64

計 44,398 34.49

発行済株式総数………128,742,463株 発行可能株式総数 ………398,000,000株 名義書換及び株式数

当中間期の名義書換件数 ………557件 当中間期の名義書換株式数 ………3,943,509株 当中間期末現在株主数………12,997名

128,742千株

12,997名

〈所有株数別〉

〈所有者別〉

金融機関(82名) 35,921千株 27.89%

証券会社(32名) 837千株 0.65%

その他の法人(1,263名) 37,831千株 29.40% 外国法人等(195名)

13,692千株 10.64%

個人その他(11,424名) 32,539千株 25.27%

自己名義株式(1名) 7,920千株 6.15%

1,000株未満(6,367名) 1,389千株

1.09%

1,000株以上(5,310名) 9,874千株

7.67%

5,000株以上(658名) 4,277千株 3.32%

10,000株以上(472名) 9,333千株 7.25%

50,000株以上(66名) 4,706千株 3.66% 100,000株以上(124名)

99,160千株 77.01%

株主名 所有株式数(千株)発行済株式総数に対する 所有株式数の割合(%)

●所有者別株式分布状況

大株主

※千株未満を切り捨てています。 ※千株未満を切り捨てています。

平成18年9月30日現在

参照

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